南島文学発生論
著者
書誌事項
南島文学発生論
思潮社, 1991.8
- タイトル別名
-
南島文学発生論 : 呪謡の世界
- タイトル読み
-
ナントウ ブンガク ハッセイロン
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内容説明・目次
内容説明
人間社会のはじまりには、神に憑かれた人がただあっただけだ。南の島は深い闇に包まれており、「言葉」だけが光りかがやいていた。精霊とアニミズムの社会が生きていた南島だからこそ、呪謡は活力をもって生きつづいてきたのだ。「南島の深い闇」に対する畏敬から出発した谷川民俗学の達成点を示す畢生の大作。南島古謡群の発掘をとおして、古代歌謡の欠落を埋める。文学的モチーフとクリティックとを渾然一体化として注目の巨篇。
目次
- 「言問ふ」世界
- 呪言(クチ)の威力
- 「畏こきもの」への対応
- 神託の本源
- ノロの呪力
- 現つ神と託女
- 日光感精神話とユタの呪詞
- 宇宙詩としての呪詞
- 叙事詩の説話性
- 冥府からの召還
- 挽歌の定型
- 挽歌から相聞歌へ
- 村の創世神話
- 神話と伝説の間
- 祖神の神謡(ニーリ)
- 宮古島の「英雄時代」
- 「まれびと論」の破綻
- 諺の本縁譚
- 神意をヨム言葉
- 海神祭の由来
- 太陽(テダ)が穴
- 青の島とあろう島
- 盞歌(うきうた)と盞結(うきゆい)
- アマミキヨの南下
- 鍛冶神の死
「BOOKデータベース」 より