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小暗い森

加賀乙彦著

新潮社, 1991.9

  • 上巻
  • 下巻

Title Transcription

オグライ モリ

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Description and Table of Contents

Volume

上巻 ISBN 9784103308058

Description

ぼく(小暮悠太)は昭和4年、母方の祖父時田利平が営む東京三田の病院で生れた。従兄には軍人の敬助、帝大卒の晋助がいる。祖父は祖母の歿後、元看護婦と再婚し、母の妹夏江は副院長と離婚して、傷病兵の菊池透と再婚する。昭和16年、小学校が国民学校と改称され、戦時色の強まるなかで、6年生のぼくは淡い初恋を体験したり、友達の死に遭ったり、偏頭痛に悩まされたりする。戦争になだれ込んでいく時代の、少年の目に捉えられた日常と、外科病院の一族の人間像を鮮かに描く。『岐路』に続く自伝的大河小説。
Volume

下巻 ISBN 9784103308065

Description

悠太の祖父時田利平は、三田で外科病院を営んでいる。長女である悠太の母初江は、過去に甥の晋助と情を通じたことがあり、娘央子は晋助の子ではないかと疑っている。昭和16年12月、米英との開戦の報に人々が沸きたつなか、次女夏江と結婚したクリスチャン菊池透は特高につれていかれる。利平は妻の不義の噂に焦燥を感じて麻薬中毒となり、初江は再燃した晋助との恋愛に悩む。昭和の戦争開戦前後の時代を背景に、戦争の影響下にあって、心情豊かな一族それぞれの生き方と、抑圧された恋愛を力強く描く。

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Details

  • NCID
    BN06862589
  • ISBN
    • 4103308052
    • 4103308060
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    2冊
  • Size
    20cm
  • Classification
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