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葦と百合

奥泉光著

集英社, 1991.10

タイトル読み

アシ ト ユリ

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内容説明・目次

内容説明

ブナの原生林奥深く、物語の発生する気配がある。ひとつの謎の種子が虚構の大地に舞い降りる。近代小説のあらゆる夢をはらんだその種子は発芽し、やがて錯綜し繁茂する浪漫の森林となる。水底に沈む谷間の村。消えたコミューン。伝説のキリシタン集落。失踪した青春の恋人。茸毒の幻覚作用。予期せぬ殺人事件。謎を追う者は、物語の放つ霊気を膚に感じ、遠い音楽を耳に聴きながら、いつしか深い森に迷い込む。リアルな認識と知性の証である葦の森。遥かな憧憬の象徴である百合の森。その中心の場所、最も緑の闇の濃い処、夢の密かに生まれる場所に彼が到達するとき、永遠に女性的なるものが光のなかに姿を顕にし、すべての虚構の秘密が解き明かされるだろう。

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BN07231506
  • ISBN
    • 4087728145
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    421p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
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