ドストエフスキー「罪と罰」の世界
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ドストエフスキー「罪と罰」の世界
鳥影社, 1991.11
- タイトル読み
-
ドストエフスキー ツミ ト バツ ノ セカイ
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注記
発売:星雲社
内容説明・目次
内容説明
ドストエフスキーを批評の対象として20余年の著者が丸3年をかけて書下した1000枚の『罪と罰』論。すべての登場人物に照明をあてたばかりでなく、ラスコーリニコフ、ソーニャ、スヴィドリガイロフの踏み越えを鋭く洞察、また730歩の象徴的意味や老婆殺しの時間を推論するなど従来にない画期的な長編・作品批評の結実。
目次
- 第1章 精神の空白性
- 第2章 精神の跛行と十牛図
- 第3章 初期作品と十牛図
- 第4章 百尺竿頭からの最初の投身
- 第5章 犯行後の軌跡
- 第6章 運命的な邂逅
- 第7章 マルメラードフの告白と聴衆
- 第8章 踏み越えとラスコーリニコフの思想
- 第9章 赦罪者ソーニャとラスコーリニコフの出会い
- 第10章 ラザロの復活
- 第11章 犯行の告白とソーニャの指示
- 第12章 主人公はひとりの青年
- 第13章 スヴィドリガイロフの肖像
- 第14章 スヴィドリガイロフの謎
- 第15章 奇蹟の実践者スヴィドリガイロフ
- 第16章 スヴィドリガイロフの孤独
- 第17章 死者もまた夢を見る
- 第18章 スヴィドリガイロフと一匹のはえ
- 第19章 スヴィドリガイロフと『オルフェ』の死の女神
- 第20章 〈復活〉へのプロセス
- 第21章 ラスコーリニコフにおける“突然”の時性
- 第22章 作者ドストエフスキーの事後処理
- 第23章 ラスコーリニコフの復活
- 第24章 作者と結託した批評家ポルフィーリイの予言
- 第25章 もっとほかの理論とあれ
- 第26章 真夏の夜の夢と現代の青年
- 第27章 帝王の緋袍(道化)
- 第28章 ポルフィーリイと『オルフェ』
- 第29章 おしまいになってしまった男の信仰
- ルージンをめぐって
- ラズミーヒン論—ぶりっこ仮面の“好青年”
- 『罪と罰』の女性をめぐって
- 秘教術的「数」の象徴と円環する時間
- 踏み越えの時と場所
- スヴィドリガイロフの子供
「BOOKデータベース」 より