歴史の終わり
著者
書誌事項
歴史の終わり
三笠書房, [1992.3]
- 上
- 下
- タイトル別名
-
The end of history and the last man
- タイトル読み
-
レキシ ノ オワリ
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注記
出版年はブック・ジャケットによる
原著 (c1992) の翻訳
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784837954798
内容説明
本書は論点にいささかの曖昧さ、不明な点がない。最近の歴史書にはめずらしく、プラトン、カントから始まり、ヘーゲル、マルクス、エンゲルス、ニーチェなどの大思想家たちをふまえ、重厚な歴史論を展開している。そして、われわれが今おかれている立場が歴史上でどのようなところにあるのか、またそこに生ずるこれからの問題は何かを実に明快に解き明かしている。
目次
- 第1部 なぜいま一つの歴史が終わりを告げるのか—世界史における歴史的「大転換」とその内部構造(20世紀がもたらした最大の「歴史的教訓」;「強国」の致命的弱点;あまりにも貧しすぎた「超大国」;「千年王国」の旗手)
- 第2部 幻想のうちに崩壊した「自由の王国」—ヘーゲルの予言はなぜマルクスよりも正確だったのか(人間にとって「普遍的な歴史」とは何か;歴史に見る人間の「欲望」のメカニズム;歴史は決して「逆流」しない;社会進歩のメカニズムと資本主義体制;自由市場経済の圧倒的勝利;民主主義の弱点・権威主義の美点;近代をのし歩いた「悪魔」;「自由の王国」のなかで)
- 第3部 歴史を前進させるエネルギー—「認知」を求める闘争と「優越願望」(はじめに「死を賭けた戦い」ありき;近代史に登場した「最初の人間」;共産主義がつきつけたファウスト的「交換条件」)
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784837954804
内容説明
本書は、いま世界が抱えている重大問題を明快に解き明かし、21世紀への光明を与えてくれる本。
目次
- 第3部 歴史を前進させるエネルギー—「認知」を求める闘争と「優越願望」(「赤い頬」をした野獣—「革命的情勢」はいかにして生まれたのか;人間の「優越願望」が歴史に与える影響;歴史を前進させる「原動力」;「日の当たる場所」を求めて戦う人間と国家)
- 第4部 脱歴史世界と歴史世界—自由主義経済成功に絶対不可欠な「不合理な“気概”」(冷たい「怪物」—リベラルな民主主義に立ちはだかる「厚い壁」;歴史から見た日本人の「労働倫理」;新しいアジアを生み出す「新権威主義の帝国」;もはや万能ではなくなった「現実主義」;「権力」と「正統性」との力関係;国家主義と国益の経済学;脱歴史世界と歴史世界—二極に大きく分かれいく世界)
- 第5部 「歴史の終わり」の後の新しい歴史の始まり—21世紀へ「最後の人間」の未来(自由と平等の「王国」のなかで;歴史の終わりに登場する「最後の人間」;民主主義社会における「優越願望」のはけ口;自由主義国家が生み出した「リバイアサン(大怪物)」;「歴史の終点」には何があるのか)
「BOOKデータベース」 より