幻に向かって人は立つ
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幻に向かって人は立つ
(青豹選書)
青豹書房, 1991.9
- タイトル読み
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マボロシ ニ ムカッテ ヒト ワ タツ
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注記
発売:星雲社
内容説明・目次
内容説明
表現に賭け、希望に裏切られる宿命のようなことばの綱渡り。人はなぜ幻に向かうのか。現代日本の表現、思想、人物、論争の両義性のはざまをさまざまにかいくぐりながら、あらためて不幸な近代を問う表現論集。
目次
- 民族は国家を超える—ポスト湾岸乱世に亡国の志を
- 『三国志』が立上る—世界は乱世に入った
- いまこそ亡国の志を—ジャパニーズアメリカン、カール・ヨネダの生涯
- 転形期とリベラリズム—「日記」と生きられた同時代
- 転形期の旋律が聞こえる—タンゴの身体性について
- 民主主義は検閲を必要とする—ある“アメリカの本質”をめぐって
- 逃れつづける作家たち—大江健三郎「いかに木を殺すか」など
- 大西巨人—もしくは帰ってきた東堂太郎
- 大江健三郎—もしくは枠組み天皇制における文化人の役割り
- 吉本隆明—もしくはごきげんなジャパンのしあわせなオッサン
- 五木寛之—もしくは単一民族幻想への抵抗
- 川上宗薫—もしくは文学の初心
- 埴谷雄高—もしくは認識の絶対性
- 中薗英助—もしくは二重スパイの思想
- 宿命としてのアジア—万世一系は膨張する
- 俗論の共有をめぐって—吉本隆明著『「反核」異論』の錯誤
- 解体されるべき共同性はなにか—真の差別批判へ
- “市民”からの手紙—日常がはらむテロルについて
- 中国残留孤児は醜悪か—中上健次の挑発の「枠」について
- 正しい意図は正しい人物によって証明されるか—小田実「風河」完結によせて
- 都合良い“制度”と便利な“記号”
- 国境を越えた日本人たち—満州・アメリカ・メキシコ
- 歴史的身体へ—隆慶一郎が問いかけたもの
「BOOKデータベース」 より