日本人とは何か。 : 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る
著者
書誌事項
日本人とは何か。 : 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る
(PHP文庫)
PHP研究所, 1992.4
- 上
- 下
- タイトル別名
-
Understanding Japanese behavior patterns
- タイトル読み
-
ニホンジン トワ ナニカ : シンワ ノ セカイ カラ キンダイ マデ ソノ コウドウ ゲンリ オ サグル
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内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784569564609
内容説明
日本は有史以来、さまざまな国の文化や制度の影響を受けてきたが、その導入にあたっては単なる模倣に終始せず、一つ一つ日本に合った独自の形に同化・発展させてきた。上巻では、古代から中世の歴史の中にその検証を試みる。即ち、かな文字や律令制、鎌倉仏教、武家政治、一揆などの諸相に日本の独自性を丹念に探り、同時に日本人のアイデンティティをも浮き彫りにしていく。“山本日本学”の集大成といえる渾身の力作、待望の文庫化である。
目次
- プロローグ 『大勢三転考』の日本—伊達千広が描いた歴史観
- 第1部 「骨の代」から「職の代」へ(日本人とは何か;文字の創造;律令制の成立;神話と伝説の世界;仏教の伝来;〈民主主義〉の奇妙な発生)
- 第2部 「職の代」から「名の代」へ(武家と一夫一婦制;武家革命と日本式法治国家の成立;武家法の特徴;エコノミック・アニマルの出現;下剋上と集団主義の発生;貨幣と契約と組織—中世の終わり)
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784569564616
内容説明
「鎖国は果たしてあったのか」「日本の専制君主はいたのか」「なぜ日本は明治維新に成功したのか」など、下巻では、戦国時代から江戸幕藩体制、幕末に至るまでの動と静の歴史の中から、現代日本に通ずる事柄や人物の背景・思想を克明に解き明かす。明治の急速な近代化の必然性と、現在の経済大国日本を生み出した日本人の行動原理を、日本人自身がたどってきた悠久の歴史に求めた、“山本日本学”の完結篇。
目次
- 第3部 名の代・西欧の衝撃(土一揆・一向宗・キリシタン;貿易・植民地化・奴隷・典礼問題;オランダ人とイギリス人;「鎖国」は果たしてあったのか;キリシタン思想の影響)
- 第4部 伊達千広の現代(家康の創出した体制;幕藩体制の下で;タテ社会と下剋上;五公五民と藩の経営;幕藩体制下の経済;江戸時代の技術;江戸時代の民衆生活;江戸時代の思想—民間学者の出現と御用思想の危険;現代日本人の原型—宗教批判、無神論、進化論、地動説;現代日本国の原型)
- エピローグ 明治維新の出発点
「BOOKデータベース」 より