侵犯する演戯 : '80年代詩論 北川透評論集

書誌事項

侵犯する演戯 : '80年代詩論 北川透評論集

北川透著

思潮社, 1987.11

タイトル読み

シンパンスル エンギ : '80ネンダイ シロン キタガワ トオル ヒョウロンシュウ

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内容説明・目次

内容説明

〈現在〉という迷路のなかを「詩」はどこへ向かうのか。多様化し拡散する言葉の現象を身体ごと生きる縦横無尽のポリティーク。戦後詩の帰趨を見極め、現代詩を活性化させるための〈演戯〉の方法と実践を提示する、’80年代のポップな詩の自由の論理。

目次

  • 1 戦後詩現象論(断言的規範の解体;体験的規範の解体;「合わす」原理について—大岡信の方法・ノート;感受性という規範)
  • 2 現在という迷路(魔女シンボルの虚構;迷路のリアリティ;ダーティ・アイドルの、可能性について;立派な詩人の正しい文章について;経験を喰い潰した生—唐牛健太郎の死;詩的無償性と絶対不毛と—谷川雁『無の造型』について;目立とう精神のめざましさ—ねじめ正一をめぐる対話;イップヒップ制度の詩人—荒川洋治『倫理社会の夢は色』まで;ブラック・ナンセンスの世界—忌野清志郎詩集『エリーゼのために』;空虚なロマンの仮縫い師—松本隆覚書;詩は他者を欲望する—「菊屋」終刊で思うこと)
  • 3 匿名のゲリラ—現代詩モー毒時評(男の指に恋する女—井坂洋子VS氷見敦子;チーズケーキはうまかった—天沢退二郎VS村上春樹;公衆便所とデジタル現代詩—さとう三千魚VS吉増剛造;滅ぼしておめでとう—伊藤比呂美『テリトリー論2』;ああ夕陽のガンマン、一行の涙—清水昶『楽符の家族』『時は望郷する』;元気の出る詩集が読みたい—清水哲男『東京』と高橋睦郎『分光器』;過剰さからの逃亡—宗左近「痛風にかかった現代詩」と荒川洋治『ヒロイン』;敗北は商売のイロ毛—鈴木ユリイカと新藤凉子;鳴呼!夏の夜の失神—林浩平「詩的なるものの黄昏」をめぐって;激闘!!詩は才能か—ケンカ座談会;なぞなぞ必殺遊び)
  • 4 批評の自己意識(詩の自由という〈ふまじめさ〉—埴谷・吉本論争をめぐって;批評の自己意識について—吉本隆明『悲劇の解読』の方法;直覚力と論理の検証—鮎川信夫・吉本隆明対談集2冊を読む;鮎川信夫と菊屋まつり;怪人百面相の誠実—谷川俊太郎の詩の世界;カタログという戦略—詩人の消滅)〔ほか〕

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BN08427627
  • ISBN
    • 4783714924
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    307p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
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