下剋上の文学
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下剋上の文学
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 1993.2
- タイトル読み
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ゲコクジョウ ノ ブンガク
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内容説明・目次
内容説明
絶対に何もしない「ものくさ」男が、都に上ると俄然、比類のない「まめ」男に急変した。御伽草子『物くさ太郎』における「ものくさ」の本質を徹底的に追究、主人公の意識と行動原理を探り当て、乱世の人間像を活写した「怠惰と抵抗」。同型の「のさ者」として甦る狂言『武悪』等々の太郎冠者たち。清新な意味論的方法によって解読された画期的な室町文学研究10篇を収録。
目次
- 怠惰と抵抗—物くさ太郎
- 成りあがり—一寸法師と物くさ太郎
- 無知と愚鈍—物くさ太郎のゆくえ
- 弱者の運命—御伽草子と狂言
- 勝利の歌—狂言の主従
- 嘲笑の呪文—狂言の山伏
- 有世の面影—狂言の陰陽師
- 喜劇への道—狂言の「をかし」
- 転落の序章—天正狂言本「こけ松」のばあい
- 下剋上の文学—民話のクッチャネたち
「BOOKデータベース」 より