北風にたつ少年
著者
書誌事項
北風にたつ少年
(現代の創作児童文学, 27)
岩崎書店, 1987.7
- タイトル読み
-
キタカゼ ニ タツ ショウネン
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内容説明・目次
内容説明
昭和10年代、おもに関東地方の農村に打ってまわる、小さな旅芝居の一座があった。加賀美秀三郎一座—。先代秀三郎が大正のなかごろに興し、当代秀三郎は2代目にあたる。一座ではいま、戦争未亡人とその子どもをネタにした現代劇「第二の曙」を上演していた。劇は予想を上まわる評判で、9日目まで、連日、大入りがつづき、いよいよ10日目の千秋楽をむかえた。舞台は第3場から第4場へうつり、満州夫がさいごのせりふで、客を泣かせる場面にさしかかったときだった。客席のかたすみから、とつぜん「芝居、中止」の怒声がとんできた。
「BOOKデータベース」 より