書物の秩序
著者
書誌事項
書物の秩序
(Bibliotheque des histoires)
文化科学高等研究院出版局, 1993.3
- タイトル別名
-
L'ordre des livres
- タイトル読み
-
ショモツ ノ チツジョ
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内容説明・目次
内容説明
中世末から一八世紀にかけて西洋人は手写本、次いで活字大が流布した大量のテクストを、どのように統御しようと試みたか。テクスト指名の基本原理としての作者の創出、普遍的図書館の夢、モノとテクストと作者を結びあわせる書物の新しい定義の出現は、テクストに対する関係を変え、新しい秩序を設定した。しかしこの秩序は、読者の自由を完全に無効にする力を持たない。読者は、書物が押しつける意味をかわし、表現し直す。回避される強制と拘束される自由の弁証法的関係は場所、時代、人により異なる。この関係の諸々の様態とヴァリエーションを識別することこそ、書物の秩序のあらたな激変を予感して書かれた本書の、主たるテーマである。
目次
- 第1章 読者共同体
- 第2章 作者の形象
- 第3章 壁のない図書館
- 解題
- 書物の社会史と読書行為
- ビブリオ
- 原注
「BOOKデータベース」 より