ふくろうの眼
著者
書誌事項
ふくろうの眼
(文学の冒険)
国書刊行会, 1993.7
- タイトル別名
-
Eulensehen
- タイトル読み
-
フクロウ ノ メ
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内容説明・目次
内容説明
ここはドイツの片田舎トゥルゼルン。今夜も眠れぬ郵便配達夫がひとり。両眼を開けて生まれてから、どちらの眼も閉じたことがない。その不眠ゆえ彼の眼は〈ふくろうの眼〉、封を切らずに郵便の中身を見透す眼、となった。使者たるもの、通達の内容を知らねばならぬ。その信念のもと片端から手紙を読みまくり、あげく頭の中は風変わりな住人たちの秘密でいっぱい。よこしまな夜の視覚はますます冴えわたり、眠れぬままに紡ぎ出したる24の物語。狂暴きわまる運転で村中を震えあがらせた産婆への奇想天外な復讐譚。大学者フンボルトとともに世界中をかけめぐったオウムが語る見聞録。異国に囚われた男とオールドミスの悲しい恋の物語。迷宮入りした家畜商人殺害事件の意外な真相。機中で知りあった奇妙なアルゼンチン人が唱える、作家ボルヘス非在説。すべてを語り終えた配達夫は、さて—。万華鏡のように交錯するエピソードに史実を織り込み、饒舌にシニカルに語られる現代の千夜一夜物語。現代ドイツ文学の異才、本邦初紹介。
「BOOKデータベース」 より