シングル・ティアー : ある中国人一家の愛と苦難の物語
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書誌事項
シングル・ティアー : ある中国人一家の愛と苦難の物語
原書房, 1993.6
- 上
- 下
- タイトル別名
-
A single tear
- タイトル読み
-
シングル ・ ティアー : アル チュウゴクジン イッカ ノ アイ ト クナン ノ モノガタリ
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内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784562024353
内容説明
1951年、アメリカで教育をうけたウー・ニンクンは祖国の呼びかけにこたえ、大学教授として共産政権下の新中国へ戻った。専門分野で祖国に尽そうと意気に燃え、将来を約束された学問の道をすてての帰国であった。そんな彼を待ち構えていたのは、いったい何だったのか。帰国してはや2年以後には、危険な反革命分子、極右分子の烙印を押されてしまう。同僚たちにも罵倒され、帰国後5年にして農場刑務所へ送られ、強制労働による“思想改造”をうけることになる。3年を越える第一次刑期のとき、大躍進と称する毛主席の政治キャンペーンが吹き荒れて全土に飢饉がひろがり、ニンクンも餓死寸前に追い込まれてしまう…。
目次
- 第1章 故郷へ帰る
- 第2章 陰にひそむ反革命分子
- 第3章 百花斉放と毒草刈り
- 第4章 半歩橋の拘置所
- 第5章 悲しみのなかに生まれた子供
- 第6章 荒野の労働改造
- 第7章 妻なるがゆえの罪
- 第8章 せまりくる餓死—清河刑務所
- 第9章 刑務所訪問
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784562024360
内容説明
あれから二十余年、著者と共同執筆者の妻は国家の敵という烙印を押されたまま時代に翻弄され、変転きわまりない共産政権の気まぐれのままに、一家離散や下放の憂き目にあう。だが、この困難な時代に生きのびようとする彼らの生存意欲と家族団結の意思は固く、祖国で幸福をつかもうとする決意も変わらなかった。共産主義支配が始まって四十余年、本書は天安門事件のような諸々の悲劇を予見すだけではない。政府の人民抑圧に対する断固たる抗議の書でもある。それは苦悩の証言だあると共に、愛と忍耐の物語でもある—。
目次
- 第10章 死からの生還
- 第11章 牛舎入り—文革の嵐
- 第12章 紅衛兵と共に
- 第13章 貧下中農による再教育
- 第14章 牛鬼蛇神のひとりとして
- 第15章 宙ぶらりんの執行猶予
- 第16章 二十二年後の復権
「BOOKデータベース」 より