維新前夜の文学
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維新前夜の文学
(岩波新書の江戸時代)
岩波書店, 1993.7
- 特装版
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イシン ゼンヤ ノ ブンガク
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Description and Table of Contents
Description
本書は江戸中期から維新直前にいたる時期の作品—、本居宣長、渡辺崋山、大塩中斎、安藤昌益、頼山陽、また百姓一揆の記録、漂流記、探検記といった一般の文学史がほとんど顧みないもののなかに、真に合理主義的なもの、リアルな人間の把握が、どれだけ実現されていたか、あるいはいなかったかを探求し、そこに文学的可能性の芽生えを探る。
Table of Contents
- 1 滅びた文学的可能性—百姓一揆の記録集
- 2 解体期社会のルポルタージュ—本居宣長『秘本玉くしげ』と武陽隠士『世事見聞録』
- 3 武士の悲劇と文体—渡辺崋山「退役願書稿」「遺書」等
- 4 儒学における保守と急進—佐藤一斎『言志四録』と大塩中斎『洗心洞剳記』
- 5 商人的合理主義の到達点—山片蟠桃『夢の代』
- 6 天下太平時代のロマン主義—頼山陽『日本外史』
- 7 ユートピア小説と動物譚—風来山人『風流志道軒伝』と安藤昌益『法世物語』
- 8 創造力の蒸発—戯作と和歌
- 9 世界をのぞく窓—漂流記と探検記
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