四谷怪談 : 悪意と笑い
著者
書誌事項
四谷怪談 : 悪意と笑い
(岩波新書の江戸時代)
岩波書店, 1993.7
- 特装版
- タイトル読み
-
ヨツヤ カイダン : アクイ ト ワライ
大学図書館所蔵 件 / 全40件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
内容説明・目次
内容説明
お岩の幽霊で知られる『東海道四谷怪談』が初演されたのは文政八年、幕藩制がその土台から腐りはじめ、あらゆる既成の秩序が崩れていく時代であった。鶴屋南北は、この崩壊期のエネルギーを、忠臣蔵のパロディの形をとって描き出した。悪意と哄笑、猥雑と醜悪の織りなす南北のドラマ世界から、崩壊期の精神とその可能性を読みとる。
目次
- 崩壊期の精神
- 1 猥雑・滑稽・グロテスク(越境する空間;拡散的な序幕の構図;悪と色好み;地獄宿の喜劇と愁嘆;悪の絵模様)
- 2 顔にかかれたドラマ(幽霊の不幸な物語;女形と悪の美;お岩の変身;被害者から加害者へ;悪の競演;恐怖と笑いの背中あわせ)
- 伊右衛門は死んだか
「BOOKデータベース」 より