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四谷怪談 : 悪意と笑い

広末保著

(岩波新書の江戸時代)

岩波書店, 1993.7

  • 特装版

タイトル読み

ヨツヤ カイダン : アクイ ト ワライ

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内容説明・目次

内容説明

お岩の幽霊で知られる『東海道四谷怪談』が初演されたのは文政八年、幕藩制がその土台から腐りはじめ、あらゆる既成の秩序が崩れていく時代であった。鶴屋南北は、この崩壊期のエネルギーを、忠臣蔵のパロディの形をとって描き出した。悪意と哄笑、猥雑と醜悪の織りなす南北のドラマ世界から、崩壊期の精神とその可能性を読みとる。

目次

  • 崩壊期の精神
  • 1 猥雑・滑稽・グロテスク(越境する空間;拡散的な序幕の構図;悪と色好み;地獄宿の喜劇と愁嘆;悪の絵模様)
  • 2 顔にかかれたドラマ(幽霊の不幸な物語;女形と悪の美;お岩の変身;被害者から加害者へ;悪の競演;恐怖と笑いの背中あわせ)
  • 伊右衛門は死んだか

「BOOKデータベース」 より

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