サバンナの博物誌
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サバンナの博物誌
(ちくま文庫)
筑摩書房, 1991.5
- タイトル読み
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サバンナ ノ ハクブツシ
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注記
主に参照した文献:p251〜252
内容説明・目次
内容説明
西アフリカのサバンナで、モシ族と暮らした日々の記録。現地の人々との共生から得られた、ひとつの文化の総体が描かれる。それは、衣食住の細部から、動植物、そして物の考え方に及ぶ。バオバブの木、草を編んで作る道具、荷物をはこぶロバ…、すべて具体的な「物」から、やがて世界にひろがる視点にいたる文明論であり人間論である。
目次
- バオバブ—花粉はコウモリが媒介
- オクラ—生殖力を象徴
- ホロホロチョウ—サバンナの道化師
- サガボ—女のぐちも煉る主食
- スンバラ味噌—塩ぬきのスープの素
- バターの木—自然の恵む純良油脂
- ササゲ—もの日の御馳走
- ハゲワシ—衣を洗わない法界坊
- ダーム—サバンナと森の酒談義
- ヒョウタン—杓子から太鼓まで
- 草を食べる—野菜と野草のあいだ
- あめひ虫—膚を焼く嫌われもの
- コーラ—人間とも交換された木の実
- ロバ—頑固、それともお人好し
- 雲・雨・虹—蒸気と光のファンタジア
- タカラガイ—インド洋から運ばれた貨幣
- 樹木と人間—樹木との渋いかかわり
- 味わう—ことばとは対極の伝えあい
- 手づくり幻想—現代の精神衰弱
- 土器をつくる 手軽に、安く
- 壼の底はなぜまるい—道具の用と形
- 火の熱さ—金属加工の条件
- 柄の短い鍬—作物を育てるより雑草を掻く
- サバンナの農具のいろいろ—イネ刈りは小刀で、草刈りは鎌で
- からだと道具—足は使わず腕を酷使
- 草を編む—天然の素材を巧みに利用
- 織る—サバンナの謎、木綿の機織り
- 着る—必要より文化的意味
- 切る・つなぐ—技術伝播の前提
- はこぶ—壼も篭も頭にのせて
- すまう—個別的かつ融通自在
- いろどる—文化の三原色、赤・黒・白
- もっと多く もっと早く—「開発」と「低開発」と
- もの と もの と ひと—依存の中のはたらきかけ
「BOOKデータベース」 より