わが心のフラッシュマン
著者
書誌事項
わが心のフラッシュマン
(ちくま文庫, ロマン革命 part 1)
筑摩書房, 1991.12
- タイトル読み
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ワガ ココロ ノ フラッシュマン
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内容説明・目次
内容説明
TVとは無縁に育った息子が「フラッシュマン」に夢中になった。著者はそこから人間の「物語欲」について考えはじめる。時に〈不幸〉な状態を積極的に選ばせ、時に〈死〉をも甘美なものとして選びとらせる、人間の「物語欲」とはいったい何か—。「フラッシュマン」に始まって、三島由紀夫からアラビアのロレンス、ダイエットから恋愛までを縦横に語り明す物語論。中島梓のもっとも中島梓らしい一冊。
目次
- プロローグ または、何が彼女をそうさせたか
- 本文のためのいくつかのエピソード
- 若干のよけいなことども
- フィクションについてのごたくと小説家の快楽
- 真説フラッシュマン、真説サー・カウラー
- 物語のはじまり(「本能がこわれた動物」である人間にとって、最大の本能は“自己幻想欲”である;誕生によって「楽園追放」された子どもは、世界との再度の一体化を求め続ける)
- わが心のフラッシュマン—人は「自己自身のための物語」とは別に、純粋に「他者の物語」をも必要とする
「BOOKデータベース」 より