自伝契約
著者
書誌事項
自伝契約
(叢書記号学的実践, 17)
水声社, 1993.10
- タイトル別名
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Le pacte autobiographique
- タイトル読み
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ジデン ケイヤク
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注記
原書 (Paris : Seuil, 1975) の全訳
翻訳: 井上範夫, 住谷在昶
書誌: p493-505
書誌索引: p506-507
内容説明・目次
内容説明
自伝を定義することは可能なのか?自伝と他のディスクールを区別するものは一体、何か?この問いに答えるべく、本書において著者は、先ず、自伝テクスト読解の際の、テクストと読者の契約様式としての「自伝契約」という概念を探究の基軸に据え、自伝ジャンルへの抱括的な理論的考察を推進する。一方では、ルソー『告白』第一巻の複合的構造の分析、ジッド『一粒の麦もし死なずば』のもつ言表行為のレベルでの曖昧さ、サルトル『言葉』の「意味」が支配する物語順序、レーリスのエクリチュールにおける詩と自伝の漸進的統合、などの自伝を巡る諸問題を、テクストに密着しつつ、解き明かしてみせる。ジャンルとしての自伝に記号論的・物語論的方向から肉迫する、自伝研究の記念碑的大著。
目次
- 1 契約
- 2 読解(子供への罰—ルソーのある告白の読解;『告白』第一巻;ジッドと自伝空間;サルトルの『言葉』における物語順序;ミシェル・レーリス—自伝と詩;『語彙集』から『ビフュール』へ—テクストの構成;エサウの名による前奏曲とフーガ)
- 3 歴史(自伝と文学史)
「BOOKデータベース」 より