書誌事項

トーマス・マン

辻邦生著

(同時代ライブラリー, 171)

岩波書店, 1994.1

タイトル別名

Thomas Mann

トーマスマン

タイトル読み

トーマス・マン

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注記

参考文献: p275-279

年譜: p281-286

岩波書店 1983年1月刊の再刊

内容説明・目次

内容説明

詩的情感に包まれたリアリズムとイロニー、官能的な音楽性、北方的な憂愁感、観念的な叙述、精緻な文体—。トーマス・マンの重層的で濃密な文学の創造の秘密は何か。激変の時代を生きた文豪の波瀾の生涯と精神のドラマを辿り、内面に潜むドイツ的魔神性と戦闘的ヒューマニズムに光をあて、創作原理の謎に迫る。若き日に耽読したマンを創作上の師とも仰ぐ辻邦生の真摯の評論。

目次

  • 第1篇 トーマス・マンへの道(小さなプロローグ;トーマス・マンとの出会い;複眼構造のエクリチュール;初期の小説技法と主題;マンにおける物語形式の意味)
  • 第2篇 主題深化から見たトーマス・マン(世紀末の苦悶;精神と生のドラマ;時代と小説のあいだ;フランスへの一暼;小説と小説家のあいだ;市民たちのなかで;『魔の山』まで;生の根底にあるもの;ふたたび『魔の山』へ;『魔の山』を越えたあと;最後の旅の日々)

「BOOKデータベース」 より

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