隠喩的思考
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隠喩的思考
思潮社, 1993.11
- タイトル読み
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インユテキ シコウ
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内容説明・目次
内容説明
80年代から90年代にかけての詩の実現の困難を正面に見据え、「モダン」と「ポスト・モダン」をキイワードにさまざまに現象する詩の作品を精緻に論じながら、現代詩の可能性をあくまで「隠喩」の本質のなかで探る。さらに現代詩の諸問題を現代思想のホリティクスで読み解き、詩の可能態と読解の方法を拡大させてゆく。詩と言語への根源的な力への信頼に貫かれたニュー・クリティシズム。
目次
- 主題なき現代詩—1990年詩壇展望
- 〈戦後詩〉の発端
- 〈戦後詩〉とポスト・モダン
- 戦後詩パラダイムの解体
- 「凶区」的60年代詩論覚書
- 他者はどこにいるか
- 表現論という問いをめぐって
- 構造としての喩—現代詩にとって〈喩〉とはなにか
- 隠喩的思考
- 〈モダン〉の思想的極限—最後の鮎川信夫
- 孤独な詩的転換装置—大岡信の詩の原理
- モダンでクラシカルな—谷川俊太郎詩集『メランコリーの川下り』をめぐって
- 批評的距離の無化—谷川俊太郎『世間知ラズ』の方法
- 飯島耕一の仕事—『虹の喜劇』にいたる
- 原理的志向の行方—北川透とは誰か
- 菅谷規矩雄と批評のエロス
- 現代的抒情の根源へ—辻征夫論
- 氷見敦子をめぐって
- 思考と〈現在〉のあいだ—吉本隆明『言葉からの触手』に関連して
- 問われる思想の〈現在〉度—埴谷・吉本論争を読む
- ポスト・モダンの問い—リオタール『ポスト・モダンの条件』をめぐって〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より