ゲットーの壁は高くて
著者
書誌事項
ゲットーの壁は高くて
(心の児童文学館シリーズ, IV 第7巻)
ぬぷん児童図書出版, 1994.7
- タイトル別名
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Shadow of the wall
- タイトル読み
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ゲットー ノ カベ ワ タカクテ
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内容説明・目次
内容説明
住みなれたワルシャワの町が、この二年半の間にすっかり変わり始めました。ミーシャは腹の底からわきあがる恐怖、飢え、突き刺すような悲しみを経験しました。ミーシャはゲットーの「孤児の家」に妹二人とともにひきとられています。病気の母さんはゲットーの壁の向こうで暮らしています。ミーシャは壁を越えてお母さんに食べ物を運んだり、病気の看病に出かけていきます。ナチに捕まれば、射殺されるかもしれません。ある日、ミーシャの前で、パンやの親子が、ユダヤ人だというだけで、ナチの親衛隊に射殺されてしまいました。いつかきっと、このかたきはとってやるぞと、ミーシャはかたく心に誓いました。このミーシャたちを守ってくれたのは「孤児の家」の院長コルチャック先生でした。しかし、アンネ・フランクと同じ運命がポーランド人の上にも訪れる日がきました。その日、コルチャック先生を先頭に、二百人の孤児は整然と隊列を組み、「絶滅収容所」に向かっていきました。耐えられない苦痛と絶望の中にあってなお失わない人間の魂の美しさを描き、わたしたちに人間への信頼と希望をよみがえらせてくれる恐怖と愛情の物語です。
「BOOKデータベース」 より