海人と天皇 : 日本とは何か
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書誌事項
海人と天皇 : 日本とは何か
(新潮文庫, う-5-7,
新潮社, 1995.3
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アマ ト テンノウ : ニホン トワ ナニカ
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内容説明・目次
- 巻冊次
-
上巻 ISBN 9784101244075
内容説明
推古天皇以下6人の女帝が輩出した飛鳥・奈良時代。この女帝の時代に律令国家体制を整えた藤原氏の野望は、天皇を象徴的権威として自らの手に実権を奪った。—古代天皇論を展開する著者は一つの伝承に直面する。聖武天皇の母・宮子が海人の娘であったという紀州道成寺にのこる伝承である。正史では隠蔽されたこの“事実”を検証し、古代権力者たちの壮大なロマンと陰謀を読み解く。
目次
- 第1章 七〜九世紀の日本
- 第2章 憲法十七条
- 第3章 恒久の宮
- 第4章 藤原不比等
- 第5章 律令を読む
- 第6章 推古天皇と皇極天皇—女帝の登場
- 第7章 持統天皇—神と一体化した女帝
- 第8章 元明天皇と元正天皇—皇統を守った母娘
- 第9章 藤原宮子—「海人の娘」の伝承
- 第10章 道成寺の考古学的調査
- 第11章 美術史からみた道成寺の木彫仏
- 第12章 藤原宮子—史実と伝承
- 第13章 魂を鎮める寺
- 巻冊次
-
下巻 ISBN 9784101244082
内容説明
聖武帝の不安と虚勢、異様なまでの仏教への帰依は何故か。孝謙女帝の“王を奴に、奴を王に”という身分制破壊への意志と、素性定かならざる道鏡への異常な愛は何に由来するのか。両天皇の母であり祖母である宮子が伝承どおり海人の娘であったという仮説は、その謎を解く。—女帝の時代を背景に、後の時代をも決定した古代象徴天皇制の核心を解明する「梅原日本学」の新展開。
目次
- 第14章 聖武天皇 母の出自
- 第15章 光明天皇
- 第16章 孝謙天皇—平凡な内親王が女帝になる時
- 第17章 孝謙女帝—平等思想
- 第18章 道鏡—孝謙女帝の恋人
- 第19章 道鏡と皇位
- 第20章 「天皇権力」を復活させた女帝
- 第21章 記紀神話と「天皇」
- 第22章 「象徴天皇制」と律令
- 第23章 天皇権力の不在—法の魔力
「BOOKデータベース」 より