氷の檻
著者
書誌事項
氷の檻
(Hayakawa novels)
早川書房, 1995.3
- タイトル別名
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The cage
- タイトル読み
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コオリ ノ オリ
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注記
The cage.の翻訳
内容説明・目次
内容説明
カナダ北部の岬、ケープ・チャーチルでは十月になると、陸上最大の肉食獣である北極グマがアザラシを求めて姿を現わす。この季節、雪の中を徘徊するクマたちは、人間を襲いかねないほどに飢えきっている…。ボストンに住む若手写真家ベリルは、その北極グマを撮影するため極寒の現地へ飛んできた。動物園での撮影が主だった彼女だが、温室効果によって北極グマが絶滅してしまう前に、自らの手で記録を残しておこうと今回の撮影旅行に応募したのだ。撮影は雪原に設置された小さな檻に入り、人間のにおいを嗅いでよってくる北極グマを近距離から撮るという危険なものだった。同行するのは陽気なビデオ・カメラマン、皮肉屋のライター、寡黙な現地ガイドの三人の男性。互いになじめずぎこちない雰囲気のままスケジュールは進行していく。が、撮影も佳境に入ったころ、夜中に北極グマに襲われバスを壊された四人は、町から遠く離れたツンドラのただ中で遭難してしまう。彼らを待ち受けていたのは、すべてを凍らせる零下35度の寒さと、飢えて狂暴化した北極グマだった—極限状況でのサバイバルに挑む女性の勇気と苦闘を、大自然を舞台に描く感動のデビュー作。
「BOOKデータベース」 より