蝦夷とアイヌ
著者
書誌事項
蝦夷とアイヌ
批評社, 1995.7
- タイトル別名
-
蝦夷と天ノ朝の研究
- タイトル読み
-
エゾ ト アイヌ
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注記
『蝦夷と天ノ朝の研究』の前半部『蝦夷とアイヌ』の復刻
解説:礫川全次
付: 折り込み地図1枚
内容説明・目次
内容説明
日本の原住民の起源を辿ろうとすると、単一民族幻想というある種のイデオロギーを前提にしてしまうのはどうしてだろうか。本書もその例にもれず人種的先入観が先行しているが、エミシ論・アイヌ論・日本人論の困難さを射程に入れつつ、本書は、「蝦夷はアイヌではない」、現在、北海道のアイヌ民族は日本の先住民族ではなく、東北人はアイヌの後裔ではない、東北人は確かに蝦夷(エミシ)の後裔ではあるが、蝦夷はアイヌと異なる、と主張する。蝦夷=アイヌ説に抗して、蝦夷=非アイヌ説を生涯主張した著者の、独自な、そして危険な史観を新たな視点で解読する。
目次
- 第1章 序論(江戸時代の蝦夷;室町時代の蝦夷;エゾに就いて ほか)
- 第2章 渡島の蝦夷とアイヌ編年史
- 第3章 渡島の狄(民俗学上のアイヌ族;アイヌ人種の先祖;粛慎とアイヌ人 ほか)
- 第4章 内地の蝦夷編年史序論(編年史論の基準;天ノ朝時代陸奥の経営;大和朝時代の陸奥の経営)
- 第5章 内地蝦夷の編年史
- 第6章 津軽の蝦夷(江戸時代の狄;上代の津軽;系譜から観た安東氏 ほか)
- 第7章 出羽の蝦夷(出羽の柵;出羽の反乱;考古学上の出羽 ほか)
- 第8章 陸奥の蝦夷(エビスに就いて;蝦夷尤も強し;景行紀の蝦夷 ほか)
- 第9章 結論(蝦夷即アイヌの論拠;蝦夷非アイヌの論拠;蝦夷非アイヌの結果)
「BOOKデータベース」 より