茶将高山右近 : 利休茶道の使徒
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茶将高山右近 : 利休茶道の使徒
(春陽文庫)
春陽堂書店, 1990.12
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チャショウ タカヤマ ウコン : リキュウ チャドウ ノ シト
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戦国の世に大和南部宇陀の沢城を守る武将高山飛騨守友照の子として生を受けた右近は、殺伐な世渡りを余儀なくされる中にキリスト教の霊魂と救済を信仰し、ついには徳川家康によって国外追放の身となり、異郷マニラの地に63年の生涯を果てた。日本国における宣教の使徒として、まさに献身の生涯を送った人物として広く知られている。だがまた右近は、利休茶道の教理書ともいうべき「南方録」の護持伝世に尽力したと見られ、利休の死後世相が華美になると共にその警告のごとく遊芸化していく茶の湯の世界に、その修行性・芸術性といった正統性を堅持したいわば利休茶道の忠実な使徒でもあった。—優しさの中に一筋の強靭な意志によってその生涯を貫いた偉人南坊高山右近を描く。
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