チーズとうじ虫 : 16世紀の一粉挽屋の世界像

書誌事項

チーズとうじ虫 : 16世紀の一粉挽屋の世界像

カルロ・ギンズブルグ [著] ; 杉山光信訳

みすず書房, 1995.7

  • : 新装版

タイトル別名

Le fromage et les vers : l'univers d'un meunier du XVI[e] siècle

Il formaggio e i vermi : il cosmo di un mugnaio del'500

チーズとうじ虫 : 16世紀の一粉挽屋の世界像

タイトル読み

チーズ ト ウジムシ : 16セイキ ノ イチ コナヒキヤ ノ セカイゾウ

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注記

Monique Aymard訳によるフランス語版(Flammarion, 1980)からの全訳、イタリア語原著は1976年にEinaudiより出版された

1984年刊行の初版本は別書誌

内容説明・目次

内容説明

16世紀イタリアのフリウリ地方に住む粉挽屋。その男の名はドメニコ・スカンデッラといったが、人びとからはメノッキオと呼ばれていた。白のチョック、白のマント、白麻の帽子をいつも身につけ、裁判に現われるのも、この白ずくめの服装だった。彼は教皇庁に告訴されていた。その肝をつぶすような異端のコスモロジー故に。彼は説く、「私が考え信じているのは、すべてはカオスである、すなわち、土、空気、水、火、などこれらの全体はカオスである。この全体は次第に塊りになっていった。ちょうど牛乳のなかからチーズの塊ができ、そこからうじ虫があらわれてくるように、このうじ虫のように出現してくるものが天使たちなのだ…」。二度の裁判を経て、ついに焚刑にされたメノッキオ。著者ギンズブルグは、古文書館の完全な闇のなかから、一介の粉挽屋の生きたミクロコスモスを復元することに成功した。それは農民のラディカリズムの伝統のなかに息づく古くかつ新しい世界・生き方をみごとに伝えている。

「BOOKデータベース」 より

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