真夜中のサヴァナ : 楽園に棲む妖しい人びと
著者
書誌事項
真夜中のサヴァナ : 楽園に棲む妖しい人びと
(Riverside press)
早川書房, 1995.7
- 上
- 下
- タイトル別名
-
Midnight in the garden of good and evil
- タイトル読み
-
マヨナカ ノ サヴァナ : ラクエン ニ スム アヤシイ ヒトビト
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内容説明・目次
内容説明
グルメ・ブームにわく喧噪のニューヨークを後に、著者ジョン・ベレントは南部ジョージア州の古都サヴァナに移り住んだ。十八世紀の瀟酒な建物が今なお残り、街のいたるところに亜熱帯のさまざまな花が咲き乱れる。フランスのル・モンド紙にも「北米で最も美しい都会」と謳われたそこは、まさにこの世の楽園を思わせた。そして、楽園に棲んでいた摩訶不思議な人びとが著者をさらに魅了することとなった。由緒ある豪邸に一人住む貴族趣味の骨董商に始まり、不渡り小切手を乱発するピアニスト兼弁護士や、ゲイのミス・ワールドにもなった女装の名花、全市民を殺せるほどの毒薬を隠し持つという元化学技師、さらにはヴードゥーの妖しい女呪い師までが現われて、興味津々の人間ドラマが織りなされる。楽園生活の裏側には人間性の陰の部分がある。やがては、これら摩訶不思議な住人たちをめぐり、殺人事件が発生。これがのちに、逆転につぐ逆転のアメリカ裁判史上でも稀な裁判劇を生むことになる。発表されるや、各界の絶賛を浴び、またたく間に全米ベストセラー街道を走りだして、今もその記録を更新し続ける。90年代を代表する紀行ノンフィクションの傑作。
「BOOKデータベース」 より