知のモラル
著者
書誌事項
知のモラル
東京大学出版会, 1996.4
- タイトル別名
-
The ethics of knowledge
知の三部作
- タイトル読み
-
チ ノ モラル
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注記
執筆者: 樋口陽一 [ほか]
東京大学教養学部の文科系1年生の「基礎演習」のためのサブ・テキストとして出版された『知の技法』, その続編『知の論理』に続くもの (「知の三部作」第三作)
参考文献等: 章末
内容: はじめに(小林康夫, 船曳建夫), 第I部: 知のモラルを問うために, 第II部: モラルの地平(人権「「知」の賢慮に向けて」-歴史「神話をこわす知」), 第III部: モラルの現場(権力と反権力「社会的公正への道」-政治的実践「エチカとエートス」), 第IV部: 人間の場所(遺伝子「種と個のあいだ」-人工物の世界「コレクションとアブダクション」), 第V部: モラルの希望(主体化「真理からフィクションへ」-注意力「「魂の自然な祈り」」), 結び: そして希望せよ, 執筆者紹介
収録内容
- 知のモラルを問うために : 21世紀のモラルをもとめて / 小林康夫 [執筆]
- 「知」の賢慮に向けて : 知とモラルそして知のモラル : 人権 / 樋口陽一 [執筆]
- 国際法と公正 : 国際法の諸事例を通して : 国際法 / 小寺彰 [執筆]
- マジック・ミラーの盲点 : 比較文化の知識社会学 : 異文化理解 / リヒター,シュテフィ [執筆]
- 神話をこわす知 : 歴史研究のモラルとは? : 歴史 / 小熊英二 [執筆]
- 社会的公正への道 : 三里塚における対話 : 権力と反権力 / 隅谷三喜男 [執筆]
- 「学校的なもの」を問う : 教育の場における権力・身体・知 : 教育 / 森政稔 [執筆]
- 「美」について : 谷崎潤一郎『疎開日記』から : 戦争 / 蓮實重彦 [執筆]
- エチカとエートス : 「ヴェネチアの天使」の哲学 : 政治的実践 / カッチャーリ,マッシモ [執筆] ; 村松真理子訳 ; 小林康夫構成
- 種と個のあいだ : 「利己的な遺伝子」をめぐって : 遺伝子 / 長谷川眞理子 [執筆]
- 「奇妙なサル」に見る互恵性 : 進化行動生物学からのアプローチ : 生物としてのヒト / 長谷川寿一 [執筆]
- 危機のモラル : マレクラ島のフィールドから : 人間社会の成立 / 船曳建夫 [執筆]
- コレクションとアブダクション : 学問の作り方とその責任 : 人工物の世界 / 吉川弘之 [執筆]
- 真理からフィクションへ : 知のエチカ・詩のエチカ : 主体化 / 松浦寿輝 [執筆]
- 大学と菩提心 : 「般若心経」に読む知の行為の根源 : 探究心 / 竹内信夫 [執筆]
- 「魂の自然な祈り」 : ベンヤミン・大江健三郎・ヴェイユ : 注意力 / 小林康夫 [執筆]
- 結び : そして希望せよ / 船曳建夫 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
知は希望を語る。未来の倫理—よりよく生きるために。知と生とが出会う現場にかならず立ち現れるモラルの問題。新しい知が新しいモラルの地平を開くことができるかどうか—混迷を深めるこの世界のなかで、魂のもっとも深いところから、未来への遠い手さぐりのようなモラルの問いをあえて共有する。
目次
- 第1部 知のモラルを問うために
- 第2部 モラルの地平
- 第3部 モラルの現場
- 第4部 人間の場所
- 第5部 モラルの希望
「BOOKデータベース」 より