ふてえ奴
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ふてえ奴
(角川文庫, 7853,
角川書店, 1990.4
- 上:無我夢中の巻
- 下:男・挑戦の巻
- Title Transcription
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フテエ ヤツ
Access to Electronic Resource 2 items
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ふてえ奴 (上 (無我夢中の巻))
1990
Limited -
ふてえ奴 (上 (無我夢中の巻))
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ふてえ奴 (下 (男・挑戦の巻))
1990
Limited -
ふてえ奴 (下 (男・挑戦の巻))
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Description and Table of Contents
- Volume
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上:無我夢中の巻 ISBN 9784041463680
Description
明治末期、高原陽平は勇躍上京した。金沢の片田舎で、おとなをしりめに11歳で税務署の臨時職員試験に合格、神童とさわがれ、18歳で難関の専検をパスしての出郷であった。唯一の知人をたずねたが、その本田辰五は、なんと詐欺罪で手配中の身、途方にくれる陽平を、みかねた巡査が、居候先を世話してくれたが、その夜童貞を喪失、波瀾の第一夜となった。勃興期の明治大正の東京を舞台に自らの運命をつかみとる風雲児高原陽平。土地っ子の作者が、下町人情の機微を巧みに配して描く青春長編。
- Volume
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下:男・挑戦の巻 ISBN 9784041463697
Description
俥引き稼業で苦学を続ける高原陽平は、ひょんなことから石鹸工場の廃液処理をひきうけることになり、初恋の人妙子に生き写しの、おみつと所帯をもつはめにもなった。廃液処理の大成功もつかの間、相棒本田辰五の裏切り、そして折からの大正大不況のなかで、資本のせちがらさを痛感した陽平は、工場を叩き売り、一転、左翼運動の闘士に変身。たびかさなる警察の拘留の間に、自分の排泄物の観察から、日本最初の再生紙技術を完成させた。実在の財界人をモデルに、著者が他の追随を許さない青春経済小説の力編。
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