漱石のステッキ
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漱石のステッキ
第一書房, 1996.9
- タイトル読み
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ソウセキ ノ ステッキ
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内容説明・目次
内容説明
本書は、漱石文学に登場するステッキの重要性を誰も指摘していないことに義憤に似たものを感じて書きはじめたものである。漱石が被追跡妄想ともいうべき、症状の持主であったことは周知の事実であるが、漱石その人とその作品全般についての精神分析を知らない。シェイクスピア、ドストイエフスキイ、ストリンドベルク等の文豪やファン・ゴッホ等の精神分析を著したフロイトのように、文学的天分を併せ持った精神分析学者の漱石研究を呼び出す呼び水の役をこの拙い書が果せれば幸甚である。
目次
- 1 漱石のステッキ(ステッキは漱石文学のシンボル;蔵の中;漱石の留学;「漱石発狂」事件;ステッキ再説;井上眼科の女と楠緒子;漱石自身とステッキ)
- 2 鴎外の留学—漱石のそれと対比して(恵まれた鴎外の留学;ドイツにおける鴎外の青春;エリーゼ・ヴィーゲルト;R・Mのモノグラム)
「BOOKデータベース」 より