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ID:1000010066300
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岩野 英夫 , Hideo Iwano
本稿の目的は、大日本帝国憲法、日本国憲法の、米欧近代憲法史との関係性を内在的に明らかにすることである。そこで、比較のための基本型として、Constitution型とCharte型を設定し、そして、この二つの基本型にあてはまらないものを第三の型として、米欧近代の諸憲法を分類した。その結果、大日本帝国憲法は、第三の型の一つとして位置づけたフランス一九三〇年憲章に実質的に重なることがわかった。金子正史教 …
同志社法学 67(2), 355-461, 2015-06
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直近の仕事でメロヴィング時代の国王と宮宰の訴訟文書を全訳・解説し以下のことを明らかにした。①訴訟の流れ。②古文書学上の特徴。③当該文書を表すPlacitaという学術用語には検討の余地があること。――本稿はカロリング時代へ歩を進めて国王訴訟文書を考察した第一作目。全訳・解説以外に明らかにしたのは以下。①訴訟の流れ(先行する時代と変わらず)。②訴訟文書を確認文書から区別する標識。③Placitaという …
同志社法学 66(5), 1289-1367, 2015-01
1980年頃から最近までの、わが国における裁判史研究と紛争史研究の動向を整理することを通して、紛争史と裁判史との関係のありかた、法史という観点からの紛争研究はどうあるべきか等について検討をしたのが本稿である。裁判史研究では井ヶ田良治の研究、敗戦後以降の判決原本を使った諸研究(最高裁判所が決めた判決原本廃棄の問題にもふれた)、紛争史研究では歴史学研究会、暴力の比較文明史研究会、ヨーロッパ中世史研究会 …
同志社法学 65(2), 281-377, 2013-07
メロヴィング時代に宮宰(majordomus)が裁判を主催した判決書(Placita)が、五通(うち一通はオリジナル)、今日まで伝承されている。その他に、散逸してしまっている、宮宰の判決書(Placita)のうちの四通の判決書(Placita)の要点があれこれの文献等によって確認されている。本稿では前者の五通を全訳し、後者の四通については伝えられているその要点を紹介した。これらの作業の上で、宮宰の …
同志社法学 64(3), 477-541, 2012-09
岩野 英夫 , 原田 俊彦 , Hideo Iwano
故人となられたローマ法学者・佐藤篤士先生(早稲田大学名誉教授)が、時代や学界の動向とどう向き合うなかで、学生時代以来、その研究を進めてきたのか、そしてまたその研究内容の個性的な特徴は何であるのかを明らかにした。資料(Material)代表:岩野英夫
同志社法学 64(2), 297-402, 2012-07
本稿は、司教グレゴリウスが著した六世紀の書物『歴史十巻』の中から33の紛争事例を抽出して、紛争の原因および紛争解決の仕方を整理したものである。紛争解決の仕方は、「私的、自主的解決」と「決定権限者の決定による解決」とに大きく分けることができた。そして後者はさらに「当事者型」「処分型」「中間型」の三つに大きく分けることができた。紛争の直接の原因は、恨み等14種類に分けることができた。論説(Articl …
同志社法学 64(1), 1-94, 2012-05
ヨーロッパ・メロヴィング時代(5世紀末~751年)には、古文書学でプラキタ(placita)と呼ぶ国王裁判文書が20通残されている。このプラキタ20通を翻訳して解説を付け、その上でこれらプラキタから確認できる裁判手続・裁判の流れの全体像を描き出したのが本稿である。論説(Article)
同志社法学 63(7), 3005-3127, 2012-03
Iwano Hideo
メロヴィング朝フランク王国時代(5世紀末〜751年)の国王裁判文書(プラキタ)を使い、この時代の裁判の様々なかたちを描きだす予備作業として、プラキタとは何かを明らかにした。プラキタは裁判経過を記録した文書であるが、国王文書の中では格が低い作りであること、またそれはなぜか、プラキタの古文書学上の特徴は何かなどが明らかにしたことの一例である。
The Doshisha law review 62(6), 1979-2013, 2011-03
三浦 澄雄 , Iwano Hideo
西洋法史学者・三浦澄雄先生の研究の歩みの聞き書きである。先生の研究ベースには全てを疑う、という観点がある。そしてさらにその観点のベースにあるのは戦争に翻弄された人生体験であり、聞き書きでは、その人生体験が三浦先生の研究にどのような影響を与えているのかに特に注目している。例えば「本当はどうだったんだ」というのが先生の口癖であるが、自分が見た物触った物以外信用しないという実証的な研究態度は「天皇のため …
The Doshisha law review 62(5), 1557-1637, 2011-01
西洋中世初期の裁判文書を手掛かりにして、同時代に行われていた裁判のかたちの全体像を明らかにした。具体的には、同時代に特徴的に見られる裁判のかたちである欠席裁判や仮装裁判(Scheinprozeß)の事例にまず触れ、その後、一般的な裁判手続に従って進行する、訴えから判決までの裁判の流れの様々なかたちを重要な裁判記録を訳出しながら描き出した。論説(Article)
The Doshisha law review 61(4), 1151-1220, 2009-09
岩野 英夫
法史学研究会会報 (14), 101-103, 2009
奥村 郁三 , Iwano Hideo
東洋法史学者である奥村郁三教授へのインタビューを原稿にしたものであり、内藤湖南以降の東洋史・東洋法制史の研究史、研究上の重要テーマが論じられている。資料(Material)代表:岩野 英夫
The Doshisha law review 59(1), 357-439, 2007-05
Iwano hideo
The Doshisha law review 57(4), 1279-1384, 2005-11
The Doshisha law review 57(3), 981-1032, 2005-09
Iwano Hideo , Nakao Toshimitsu , 中尾 敏充
The Doshisha law review 57(2), 471-573, 2005-07
Iwano Hideo , 山中 永之佑 , 橋本 誠一 [他]
資料大阪大学名誉教授 山中永之佑静岡大学教授 橋本誠一中央大学教授 石川一三夫愛媛大学教授 矢野達雄
The Doshisha law review 55(2), 565-620, 2003-07
Iwano Hideo , 岩野 英夫
資料
The Doshisha law review 55(1), 293-363, 2003-05
論説
The Doshisha law review 54(4), 1415-1466, 2002-11
Iwano Hideo , 大竹 秀男
The Doshisha law review 53(1), 304-348, 2001-05
The Doshisha law review 52(6), 2018-2084, 2001-03