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  • 偽書というフェイク : 芥川龍之介、谷崎潤一郎、そして石川淳

    杉浦 晋 埼玉大学紀要. 教養学部 57 (2), 187-197, 2022-03

    偽書は、事実(ファクト)もしくは現実(リアル)と虚構(フィクション)とのあいだに位置づけられる、もう一つの虚構(フェイク)であり、独特の事実=現実らしさ(リアリティ)を虚構(フィクション)に与える。芥川龍之介「奉教人の死」、谷崎潤一郎「春琴抄」、石川淳「喜寿童女」といった偽書の趣向に基づく近代以降の小説は、現実を拒絶して虚構に向かう指向とあわせて、近代以前の諸テクストによって自らを根拠づけようと…

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  • 石川淳「山桜」をめぐって : ネルヴァルから秋成へ、あるいはロマン主義の克服

    杉浦 晋 埼玉大学紀要. 教養学部 55 (2), 259-273, 2020-03

    石川淳の短篇「山桜」(一九三六)に死んだ女性の幻影があらわれるのは、「わたし」が「ネルヴァルのマント」を想起したことをきっかけ=入口としている。それはテオフィル・ゴーチェらの回想や、唯物史観に照応したアーサー・シモンズの文学史から石川が受け取った、ジェラール・ド・ネルヴァルの「文学的形象」に基づく。それは自殺、狂気、夢というロマン的なシニフィエをはらみ、象徴主義につらなる一九世紀の文学を表象し、…

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  • 一九四七年の革命、アレゴリー、アイロニー : 石川淳、林達夫から大西巨人、吉本隆明へ

    杉浦 晋 埼玉大学紀要. 教養学部 54 (1), 19-30, 2018-09

    石川淳の一九四七年の小説「処女懐胎」と「かよひ小町」は、今日的な「護憲」ではなく、「革命」の認識論的布置において書かれた。その天皇制打倒の立場からする日本国憲法への批判と二・一ゼネストへの評価は、中野重治らと共通する。また、その「カトリック=コムミュニスム」のアレゴリーと事後的なアイロニーは、それらが戦前から持続されたこととあわせて、林達夫らと共通する。なお、それらは戦後の諸作とともに、戦前にお…

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  • 石川淳「義経」論

    藤原 耕作 日本文学 65 (6), 36-45, 2016-06-10

    <p>石川淳「義経」(昭和一九年七月)は、表現が厳しく抑圧されていた戦時下において、〈学徒出陣〉という極めて時局的な題材を取り上げた作品である。〈学徒兵讃歌〉として読める側面を持っているため、〈迎合的文章〉と見られることを嫌ってか、戦後、著者生前の刊本等に収録されることはなく、ほぼ忘れられた作品となっていた。しかしこの作品は、時局的な題材を取り上げ、〈迎合的文章〉の体裁をとることでアリバイを作り…

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  • 硬膜外麻酔分娩によって生まれた児の神経行動と精神発達の検討

    森川,重敏, 石川,順子, 釜付,弘志, 新里,康尚, 渡辺,朝香, 石川,洋, 千原,啓, 永田,哲朗, 米谷,国男 日本産科婦人科學會雜誌 42 (11), 1495-1502, 1990-11-01

    当科で行っている塩酸 Bupivacaine を用いた持続硬膜外麻酔 (以下硬麻) による無痛分娩の安全性の確立を目的として, 硬麻下に生まれた新生児の神経行動および長期予後として, 乳児の精神発達について比較検討した. 合併症のない満期産頭位経腔分娩例中, 無作為に抽出した硬麻群72例 (吸引分娩 (以下VE) 33例, 非吸引分娩 (以下NSD) 39例), …

    NDLデジタルコレクション 医中誌

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