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検索結果 157 件

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  • 「不死鳥」におけるリアリズム(1) : 「Ne+主語」成句の効果

    白井, 菜穂子 文化学園大学・文化学園大学短期大学部紀要 53 44-49, 2022-03-31

    ...『エクセター・ブック』写本に収録された長編宗教詩「不死鳥」は、鳥のアレゴリーを中心とした作品である。鳥がキリスト自身あるいはキリスト教徒を示すものかどうかは議論が尽きない。この作品は前半がラテン語原典を模したものというのが定説になっており、後半は作者自身の解釈を示していると言われている。    ...

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  • 神功皇后図像の再検証

    陣内 恵梨 ジェンダー史学 17 (0), 49-57, 2021-10-20

    ...先行研究において、そうした神功皇后表象への解釈が行われる場合、大日本帝国時代の軍国主義・皇国史観への反省と批判を踏まえ、紙幣・国債・絵馬・絵葉書などに描かれた神功皇后の図像を「三韓征伐」イデオロギーを下敷きとした「国権拡張のシンボル」<sup>2 </sup>「近代日本帝国のアレゴリー」<sup>3 </sup>「戦争プロパガンダ」<sup>4 </sup>として読み解かれることがもっぱらである。...

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  • 村上春樹の「とんがり焼の盛衰」について

    坂田 , 達紀 四天王寺大学紀要 (68) 7-29, 2019-09-25

    ...本稿では、まず、作品「とんがり焼の盛衰」がどのように読めるのか、いわば読みの可能性を、本作品から読み取れる寓アレゴリー意に着目しながら考察した。ついで、本作品の文体的特徴を分析し、最後に、いわゆる村上文学全体の中での本作品の位置付けを論じた。  ...

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  • 一九四七年の革命、アレゴリー、アイロニー : 石川淳、林達夫から大西巨人、吉本隆明へ

    杉浦 晋 埼玉大学紀要. 教養学部 54 (1), 19-30, 2018-09

    ...また、その「カトリック=コムミュニスム」のアレゴリーと事後的なアイロニーは、それらが戦前から持続されたこととあわせて、林達夫らと共通する。なお、それらは戦後の諸作とともに、戦前においては小説「普賢」にもあらわれていた。さらに、アイロニーの事後性については、本多秋五らとも共通する。そして、そのアレゴリーとアイロニーは、表象、代行作用への批判という観点から、大西巨人と吉本隆明によって批判された。...

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  • 村上春樹「青が消える(Losing Blue)」の文体

    坂田 , 達紀 四天王寺大学紀要 (64) 7-30, 2017-09-25

    ...⑴ 異様な冒頭表現に異化効果およびサスペンス効果が認められる  ⑵ 悪夢が説明抜きで叙述(描写)されている  ⑶ 非現実を現実化する仕掛け(「炭取が廻る」仕掛け)が仕組まれている  ⑷ 様々な意味(寓意)が読み取れるアレゴーリッシュな文体である  ⑸ ユーモアの要素が見られる  「自分のことを生まれつきの長編小説作家だと思っている」村上春樹にとって、短編小説は長編小説のいわばプロトタイプ(原型・試作品...

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  • 村上春樹『ねむり』と『アンナ・カレーニナ』

    平野, 葵 研究論集 14 105-116, 2014-12-20

    ...しかし手法の変化を経つつも、村上作品は処女作『風の歌を聴け』から近年の長編小説である『1Q84』『色彩を持たない多崎つくるや、彼の巡礼の年』に至るまで、初期から現在まで継続して母娘関係や母性にまつわる物語を描いてきたのであり、そしてこの『ねむり』という小説は、不眠や悪夢という極めて非現実的な設定を用いることによって、母/娘たちが抱える非常に現実的な問題を抉り出した、現代社会のアレゴリーとして機能しているのである...

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  • 性愛のアレゴリー

    PRESTON Jennifer Japan review : Journal of the International Research Center for Japanese Studies / SPECIAL ISSUE : Shunga: Sex and Humor in Japanese Art and Literature 26 117-135, 2013-01-01

    It is widely acknowledged that early modern European pornography was a political medium. In Japan, however, partly on account of the artistic merit of much of its early modern pornographic …

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  • 「サイキに寄せるオード」に見るキーツの宗教観と神話的表象

    高野, 吉一 人間・環境学 21 205-216, 2012-12-20

    ...それにより, 詩人は懐疑主義的な時代思想にさらされながらも, 決して損なわれることのなかった純真な魂が, 官能的な愛から昇華された慈愛によって受け入れられる様を, ギリシャ神話的な手法である擬人化と, キリスト教的アレゴリーを融和させる形で, 魂と愛の婚礼の物語として再神話化したことを明らかにする....

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  • 『尺には尺を』における公爵の行動の問題 : 必要と恣意の観点から

    杉井, 正史 人文研究 61 112-127, 2010-03

    ...劇を、慈悲を説くキリスト教的アレゴリの観点から考察したかつての批評、研究とは対照的に、最近の研究や批評では、公爵の統治戦略の観点から捕らえるポストモダン的なものが優勢である。これらのアプローチの価値は認めつつも、本論では、観客の反応を重視するアプローチを採用する。公爵の行動と台詞を、筋の必要の観点から焦点を当てることにする。...

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  • 宮沢賢治の「アレゴリー」?-現代思想の一焦点としての宮澤賢治-

    池田, 成一 言語と文化・文学の諸相 59-77, 2008-03-21

    宮沢賢治(以下賢治)が思想的関心を引きやすい文学者であることは誰しも認める所であろう。ここで「思想的関心をひきやすい」とは,賢治を文学者としてだけではなく一人の独自の思想家と考え,彼の思想を再構成しようとする試み,あるいは,特定の思想的立場から彼の作品にアプローチすることによって自らの思想の例証とする試み,あるいはその両者の混合を誘発しやすい作品群や伝記的事実を彼が残したことをさす。そもそも賢治…

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  • 『歎異抄』とグレアム・グリーンの世界

    阿部 曜子 印度學佛教學研究 56 (1), 512-509, 2007

    ...らこそが救済の対象なのであるという,より強いメッセージを放つのは,やはり『歎異抄』の第三条「善人なほもて往生をとぐ.いわんや悪人をや」の一文であろう.唯円によって語られた逆説的な,それゆえに凝縮されたこの言説は,末法の世のみならず,現代においてもなお強く響く.この宗教的パラドックスを,小説というジャンルにおいて浮かび上がらせるのが,Graham Greene (1904-1991)である.さながら中世のアレゴリカル...

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  • 差異化される映画 : ブレヒト演劇と映画

    高木 繁光 言語文化 9 (1), 71-95, 2006-08-25

    ...ベンヤミンのバロック演劇と同様、「根本的にレーゼドラマ」として読解される叙事演劇において、「文字的性格」をもつアレゴリーとして捉えられる事物は、異化効果によって自明の文脈から引き剥がされ、驚きとともに発見されるべきものとなる。...

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  • 劇場としての詩 : ボードレール詩篇における演劇性

    三吉野 滋樹 フランス文学論集 39 (0), 5-18, 2004

    ...本稿は,主に「アレゴリーによる内面のドラマ化」や「役者としての自我の二重化・多数化」といった観点から,ボードレール詩の演劇性を論じる。詩篇「あるマドンナに」や「時計」は,「私」の感情・観念がアレゴリーとして誇張・擬人化され舞台上の存在のように提示される点で,演劇的効果をもつ。...

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  • 漱石とエクリチュール

    李 哲権 日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 27 111-141, 2003-03-31

    拙論は、漱石的エクリチュールが有する強い傾向性を、具体的なテクスト解釈を通じて明らかにしようとしたものである。  漱石の初期テクストにおいて、見ようとする意志はそのまま描こうとする文体的衝動と化してしまう。その衝動はあまりにも豊富な素材源とあまりにも強力な顕示欲を有していたために、しばしば自己陶酔の境地に陥ってしまい、筋やプロットを犠牲にしたりすることをも潔しとした感がある。漱石の場合、この犠牲…

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  • 表象としての<現在> : 『細雪』の寓意(アレゴリー)

    柴田 勝二 日本文学 49 (9), 30-42, 2000

    『細雪』は単に失われゆく日本の伝統美を虚構世界のなかに維持しようとした作品ではない。それは執筆時である昭和十年代から二十年代初めという戦中、戦後の時代にあって、外部世界からもたらされる様々な弾圧、脅威を意識しつつ、それに抗するべく書かれた戦略的な作品であり、状況に対する様々な寓意的なイロニーをはらんでいる。中巻における洪水の様相も、下巻における雪子の見合いでの失敗も、いずれも作者の現実意識の表象…

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  • モンゴル語の形態素の特徴とその解析

    Delgerjav, Purev, 牧野, 武則 全国大会講演論文集 第53回 (人工知能と認知科学), 3-4, 1996-09-04

    ...本稿では、まずモンゴル語の正字法規則と母音調和について説明し、つぎにその規則を利用したモンゴル語の形態素解析のアレゴリズムを提案する。そして、モンゴル語に適用し、その有用性を検証する。...

    情報処理学会

  • 「芋粥」の二重性 : アレゴリーの挫折と近代文学的言語(<特集><近代文学>という領域-異風の声-)

    友田 悦生 日本文学 43 (11), 27-36, 1994

    ...従来、意味内容上の対立として処理されてきた「芋粥」の亀裂を、言語機能そのものの二重性として捉え直すとき、この亀裂が、シンボリックな機能による小説的設定と、アレゴリカルな物語的言語との不適応であることが理解される。この不適応を見定めることで、シンボルの機能に依拠する近代文学的言語が異化されると同時に、アレゴリーの根底に潜む恐るべき現実、意味の崩落した「死物」としての現実の影が浮かび上がるだろう。...

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  • 『桶物語』における風刺 : その難解さとスウィフトの意図

    山内 暁彦 九大英文学 32 21-37, 1989-11-20

    ...奇妙な内容が複雑なレトリックを駆使して展開され、アイロニーに満ちた議論が中心となる「脱線」Digressionの部分が、一応この作品の本筋と考えられる、キリスト教をアレゴリーの手法によって風刺した「桶物語」ATale of a Tub の部分の間に挿入されているだけでなく、序文、献辞、結語等がその前後に加えられてもおり、全体としてみると非常に錯綜した形式と内容を備えているということが一読して分かる。...

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  • The Garden of Adonis に関する一考察 : Adonis 祭祀の遠い記憶とのかかわりについて

    オダワラ, Odawara, Y. 中京大学教養論叢 18 (4), 725-740-, 1978-03-20

    ...Lewis の表現を借りるならば, 「アレゴリーの核を各々の巻に置ぎ, まわりをタイプのロマンスと呼ばれるもので囲み, 純粋に架空の逸話をちりばめる^1」というものである。第三巻に於けるアレゴリーの核は, Canto VIのGarden of Adonis と名付けられた豊饒の園であるが, この Garden of Adonis という名称は, Spenser の発案ではない。...

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