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検索結果 2,977 件

  • 細胞内DNAセンサーシステムの破綻をきたす自己炎症性疾患モデルマウス

    加藤 喬, 佐々木 泉, 改正 恒康 日本免疫不全・自己炎症学会雑誌 3 (1), 2-7, 2024-02-02

    <p> COPA症候群は,間質性肺炎や関節炎などを呈する常染色体顕性(優性)遺伝性の自己炎症性疾患である.細胞内におけるタンパク質の輸送に関与する遺伝子である<i>COPA</i>遺伝子のバリアントが疾患の原因であることが2015年に報告されたが,詳しい病態は明らかになっておらず,治療法も確立していない.近年,COPA症候群の遺伝子バリアントを導入した細胞株やモデルマウスを用いた解析により,CO…

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  • ガス分子を利用したトリプルネガティブ乳がんの光免疫療法

    重光 孟 ファルマシア 60 (5), 447-447, 2024

    ...およびH2Sは細胞内でミトコンドリア膜の脱分極などによって機能障害を誘発し,mitochondria DNA(mtDNA)の放出を促進する.これによって,免疫応答において重要なcGAS-STING(cyclic GMP-AMP synthase-stimulator of interferon genes)経路を活性化する.cGASは異物DNAを認識した後,STINGタンパク質を活性化させることで,インターフェロン...

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  • 血液透析中の肝細胞癌患者に対しアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法が可能であった一例

    小田 眞由, 木阪 吉保, 小川 明子, 横山 桂, 砂金 光太郎, 田鶴谷 奈友, 田中 良憲 肝臓 64 (12), 632-640, 2023-12-01

    ...<p>症例は61歳男性.6年前から糖尿病性腎症による腎不全で血液透析を導入された.30代でC型慢性肝炎を指摘されインターフェロン療法を受けたがウイルスは消失しなかった.40代から肝細胞癌に対して穿刺局所療法や塞栓療法を繰り返し受けてきたが,多発再発が指摘された際に造影剤アレルギーが発症したため塞栓療法が施行困難となり,アテゾリズマブ(Atezo)+ベバシズマブ(Bev)併用療法を開始した.Atezo...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 2.皮膚病変からみた全身性エリテマトーデスの診断のポイントと治療法について

    遠藤 雪恵 日本皮膚科学会雑誌 133 (9), 2143-2151, 2023-08-20

    ...において皮膚病変の正しい理解は不可欠である.本稿では,2019年EULAR/ACRのSLE分類基準に含まれる皮膚病変を中心に,急性,亜急性,慢性の各皮膚ループス,口腔潰瘍,脱毛,リベドについて解説する.また,SLEの皮膚病変に対する治療と全臓器病変の標準的治療薬であるヒドロキシクロロキン,分子生物学的知見を背景に最近保険承認され皮膚病変にも効果が期待されている抗BAFF抗体製剤ベリムマブおよび抗I型インターフェロン...

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  • 角栓形成に対するタンパクのニトロ化の関与

    安倉(恒原) 由佳, 齊藤 奈緒美, 森田 美穂 日本化粧品技術者会誌 57 (2), 122-127, 2023-06-20

    ...角栓は,ケラチン17(K17)を特徴的に含有し,K17の生成に関わるインターフェロン<i>γ</i>(IFN-<i>γ</i>)の角栓形成への関与が窺われた。一方,IFN-<i>γ</i>は一酸化窒素(NO)の生成に関与すること,またNOを介するチロシンのニトロ化はタンパクの凝集を引き起こす例があることから,タンパクが固形物となる機構にこれらが寄与している可能性が考えられた。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 全身性エリテマトーデスの病態の進歩と治療の最前線

    西見 慎一郎, 矢嶋 宣幸 昭和学士会雑誌 83 (3), 181-189, 2023

    ...こされることにより起こると考えられている.近年,遺伝的要因として,ミトコンドリアの機能不全やSLE患者と健常人の血液から取り出した27種の免疫細胞を解析し,疾患に関わる遺伝子の発現パターンを調べた結果,細胞種ごとに疾患の発症に関わる遺伝子と疾患の活動性に関わる遺伝子が存在し,多くの細胞で両者の遺伝子のメンバーが異なり,SLEの発症と増悪では異なる病態メカニズムが働いている可能性が指摘されている.また,Ⅰ型インターフェロン...

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  • 成体マウス心臓において、YAPの活性化は、心筋炎による組織傷害からの修復に必須である

    梅田 綾香, 亀谷 祐介, 鈴木 翔大, 西中 康介, 江川 果穂, 田中 翔大, 岡田 欣晃, 尾花 理徳, 藤尾 慈 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O19-3-, 2023

    ...GO解析の結果から、YAP CKOマウスではインターフェロン(IFN)γ関連遺伝子の発現が有意に増加し、その下流にあるとされるケモカイン、脂肪酸代謝に関わる遺伝子群の発現が変化した。</p><p>【結論】EAMモデルにおいて、YAPは、IFNγのシグナルを制御して、心機能の回復を促している可能性が示唆された。...

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  • Balloon cell melanoma の 1 例

    中谷 佳保里, 上尾 礼子, 野村 祐輝, 清原 隆宏 皮膚の科学 22 (3), 181-186, 2023

    ...遠隔転移の所見はなく,その後もインターフェロン <i><b>β </b></i>局注をしばらく継続した。その後の経過観察中には再発転移はなく,経過中に肺炎になり死亡された。<b>Balloon cell melanoma </b>はまれな病型であり,<b>balloon cell </b>はメラノーマの進行過程において生じる可能性があると推察される。...

    DOI 医中誌

  • ウイルス感染防御機能を司るプラズマサイトイド樹状細胞を活性化する乳酸菌の研究開発

    藤原 大介 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 3 (4), 125-131, 2023

    <p>ウイルス感染防御に対するアプローチは,ワクチンや抗ウイルス剤といった既存医療が第一選択であることは言うまでもないが,そのインフラのハードルの高さや開発期間の長さは常に課題であった。本稿では,ヒトのウイルス感染防御メカニズムに着目し,世界で初めてとなるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化させる乳酸菌の発見・効果について述べる。ヒトの免疫系において外界のウイルスの侵入を感知し,IFN産…

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  • リウマチ・膠原病疾患におけるサイトカイン・ケモカインの最前線

    磯﨑 健男, 林 智樹 昭和学士会雑誌 83 (3), 165-174, 2023

    ...での発現も報告されている.現在開発の進んでいる次世代型抗体薬としては,糖鎖改変型抗体やBispecific抗体,低分子抗体なども存在している.各論としてRAや全身性エリテマトーデス(SLE),炎症性筋疾患,シェーグレン症候群といった膠原病疾患でのサイトカインの役割と臨床での新規治療薬剤について解説していく.特にSLEではここ数年サイトカインをターゲットとした分子標的薬が臨床応用されるようになった.インターフェロン...

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  • 令和5年3月承認分

    新薬紹介委員会 ファルマシア 59 (8), 758-761, 2023

    本稿では既に「承認薬の一覧」に掲載された新有効成分含有医薬品など新規性の高い医薬品について,各販売会社から提供していただいた情報を一般名,市販製剤名,販売会社名,有効成分または本質および化学構造,効能・効果を一覧として掲載しています.<br>今回は,59巻6号「承認薬の一覧」に掲載した当該医薬品について,表解しています.<br>なお,「新薬のプロフィル」欄においても詳解しますので,そちらも併せて…

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  • 早期診断に苦慮した喉頭結核の1例

    坂田 健太郎, 妻鳥 敬一郎, 三橋 泰仁, 坂田 俊文 日本気管食道科学会会報 73 (6), 369-374, 2022-12-10

    ...胸部単純X線で左上肺野にすりガラス陰影を認め,結核疾患を疑いインターフェロン(IFN)γ遊離試験T-SPOTを実施したが判定保留であった。全身麻酔下で再度喉頭生検を実施したが,抗酸菌塗抹検査陰性,Ziehl-Neelsen染色陰性,結核polymerase chain reaction(PCR)は検体量不足のため実施できず,確定診断には至らなかった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • Immunomodulatory and direct activities of ropeginterferon alfa-2b on cancer cells in mouse models of leukemia

    Sakatoku, Kazuki, Nakashima, Yasuhiro, Nagasaki, Joji, Nishimoto, Mitsutaka, Hirose, Asao, Nakamae, Mika, Koh, Hideo, Hino, Masayuki, Nakamae, Hirohisa Cancer Science 113 (7), 2246-2257, 2022-07-13

    ...研究グループは、白血病マウスモデルを使用した実験において、ロペグインターフェロンが生体内でがん細胞に作用するメカニズムを明らかにしました。ロペグインターフェロンが血液がんの治療で有望な結果が出ているとの報告が近年増加しています。しかし、そのメカニズムは明らかではありませんでした。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • インターフェロンα2 の電子状態に基づく作用機序の研究

    中岡 亮太, 平野 敏行, 佐藤 文俊 生産研究 74 (2), 153-159, 2022-05-01

    ...<p>インターフェロン(IFN)α2 は165 残基からなるタンパク質で,アミノ酸配列の23 番目のみが野生株(IFN α2a)と異なる(Lys23Arg)遺伝子組み換えのIFN α2b が存在する.また,IFN α2a はインターフェロン受容体(IFNAR2)に結合する.23 番目のアミノ酸はIFNAR2 と直に接しないが,IFN α2b の方がより活性が高いことが知られている.本研究ではこの原因...

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  • STINGの恒常活性化に起因する自己炎症・神経変性疾患

    朽津 芳彦, 向井 康治朗, 田口 友彦 日本免疫不全・自己炎症学会雑誌 1 (1), 24-34, 2022-01-17

    ...cGAS-STING経路は, ウイルスが宿主の細胞質に持ち込む“非自己”DNAに応答して, I型インターフェロンや炎症性サイトカインの発現誘導を惹起する自然免疫シグナル経路である....

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  • 自己炎症性疾患関連血管炎

    土居 岳彦, 野間 康輔, 岡田 賢 日本免疫不全・自己炎症学会雑誌 1 (1), 3-12, 2022-01-17

    ...多くの臨床的特徴は自己炎症性疾患間で重複し, 血管炎の正確なメカニズムは明らかではないが, IL-1β, I型インターフェロン, 免疫複合体による血管内皮細胞の直接的障害などが想定されている. 自己炎症性疾患では, このような血管炎症状を合併することに注意し, 適切な診断と治療を行う必要がある....

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  • C型肝炎に対するinterferon治療著効後12年目に生じた肝内胆管癌の1切除例

    佐野 智弥, 宮下 正寛, 菰田 あすか, 川口 貴士, 西村 潤也, 野沢 彰紀, 田中 宏, 上西 崇弘 日本外科系連合学会誌 47 (2), 174-180, 2022

    ...<p>症例は83歳,男性.71歳時,他院で慢性C型肝炎に対してインターフェロン治療によりウイルス学的著効が得られ,75歳時には横行結腸癌に対して腹腔鏡下横行結腸切除術が施行されていた.その後の経過中にCA19-9値の上昇がみられ,PET-CTで肝外側区域にFDGの異常集積を伴う腫瘤性病変が認められたため当科に紹介された.造影CTで,肝外側区域に辺縁のみが淡く濃染される4.0cm大の不整形な腫瘤が認められ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 多発性硬化症の治療史と将来展望

    中原 仁 臨床神経学 62 (7), 517-523, 2022

    ...<p>多発性硬化症(multiple sclerosis,以下MSと略記)は原因不明の中枢神経系脱髄疾患である.MSの原因はウイルス感染ではないかとする仮説に基づきインターフェロンβが試され,同製剤は史上初の病態修飾薬(disease-modifying drugs,以下DMDと略記)として約30年前に登場した.その後,実験的自己免疫性脳脊髄炎の研究を通じて新たに複数のDMDが登場したが,他方で当該...

    DOI Web Site PubMed 参考文献50件

  • 有害事象データベースおよび機械学習を用いた薬剤性掻痒症の誘発メカニズムの解析

    中尾 百合子, 黒崎 宏太, 朝田 瑞穂, 植沢 芳広 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-99S-, 2022

    ...外科処置無しで用いられ粘膜上に掻痒を誘発する医薬品は、リバビリン、テラプレビル、アダリムマブ、エタネルセプト、ペグインターフェロンα-2aであった。関連する生化学経路を探索した結果、甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR)、プロゲステロン受容体(PR)、プレグナンX受容体(PXR)が有意な相関を示した。以上の知見は、臨床において掻痒症を回避するための薬剤選択に応用できるものと期待される。</p>...

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  • C型肝炎に対するdirect-acting antivirals治療後に発生した肝内胆管癌の1切除例

    川口 貴士, 宮下 正寛, 佐野 智哉, 菰田 あすか, 西村 潤也, 野沢 彰紀, 上西 崇弘 日本外科系連合学会誌 47 (1), 42-47, 2022

    ...<p>症例は53歳男性.30歳時にC型肝炎が指摘されインターフェロン治療が行われたが無効であった.50歳時,明らかな腫瘤性病変が認められないため直接作用型抗ウィルス薬(direct-acting antiviral:DAA)治療を施行し,HCV-RNAは消失した.以降,約3カ月毎の超音波検査で経過観察されていたが,SVR達成から1年7カ月後,肝外側区域に15mm大の腫瘤性病変が指摘された.同腫瘤は,...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • インターフェロノパチーから見る小児膠原病の病態

    宮本 尚幸, 八角 高裕 小児リウマチ 12 (1), 32-40, 2022

    ...インターフェロノパチーは「持続的なⅠ型インターフェロン(IFN)の過剰産生を中心病態とするメ ンデル遺伝性疾患」と定義される自己炎症性疾患の概念である.その病態の研究から,自己由来 の核酸代謝の異常,IFN産生シグナル経路に関わる分子の機能亢進,IFN抑制経路に関わる分子の 機能低下,プロテアソーム機能不全などがⅠ型IFNの過剰産生につながることが解明されてきた....

    DOI 医中誌

  • B型肝炎ウイルスの感染における宿主との膜融合のメカニズム

    横川 真梨子 ファルマシア 58 (5), 471-471, 2022

    ...,慢性化すると肝硬変や肝がんに進行しうる.2012年に,肝細胞に特異的に発現している胆汁酸トランスポーター(sodium taurocholate cotransporting polypeputide: NTCP)がHBV受容体であることが判明し,<i>in vitro</i>感染系が確立されたことにより研究が飛躍的に進んだ.しかし,現在用いられている治療薬は逆転写酵素阻害薬である核酸アナログとインターフェロン...

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  • B型慢性肝炎患者に合併した乏血性結節を画像フォローアップ中に9年目で多血化を呈した肝細胞癌の1例

    小坂 正成, 河岡 友和, 上平 祐輔, 白根 佑樹, 三浦 崚一, 村上 せらみ, 矢野 成樹, 網岡 慶, 鳴戸 謙輔, 安藤 雄和, 小坂 祐未, 児玉 健一郎, 内川 慎介, 藤野 初江, 大野 敦司, 中原 隆志, 村上 英介, 山内 理海, 今村 道雄, 黒田 慎太郎, 小林 剛, 大段 秀樹, 中村 優子, 粟井 和夫, 城戸 綾, 仙谷 和弘, 大上 直秀, 有廣 光司, 相方 浩 肝臓 63 (1), 24-34, 2022-01-01

    ...<p>40歳女性.B型肝炎に対し20XX-10年よりインターフェロンの投与を行ったがALT高値が持続していたため,20XX+5年よりエンテカビル投与を行い,翌年HBV DNAは陰性化した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 新型反復曝露トランスクリプトミクスから見た発癌エピジェネティクスの考察

    菅野 純, 相﨑 健一, 小野 竜一, 北嶋 聡 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S11-4-, 2022

    ...PCPの反復曝露はHNF4A、NRF2を上流としNRF2を介した酸化的ストレスを誘発し、単回時のインターフェロン系遺伝子は過渡反応を失い基線反応が上昇していた。PFOAはPPARaのリガンドでありその下流遺伝子を誘発するとともに、Hras1、Rpl18、等を含むEIF2系、細胞増殖系を誘発していた。</p><p>並行して実施しているヒストン解析研究を参照し、これらのエピジェネティクスを考察する。...

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  • COVID-19のアダプティブデザインを用いた臨床試験

    大曲 貴夫 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-S15-1-, 2022

    ...ACTTではACTT1-4の4つの研究が行われ、ほぼ1年の間にバリシチニブの有効性、バリシチニブとデキサメサゾンの同等性が示され、一方でインターフェロンβ1aの有効性は否定された。ACTTの枠組みは、有事に治療薬を迅速に発見することが可能であった。当日は本研究を例にCOVID-19のアダプティブデザインを用いた臨床試験について解説したい。</p>...

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  • HIV/HCV重複感染肝硬変の血友病A患者に対して脳死肝移植を施行した一例

    嶋根 学, 長谷川 康, 尾原 秀明, 北郷 実, 八木 洋, 阿部 雄太, 堀 周太郎, 田中 真之, 中野 容, 北川 雄光 移植 57 (Supplement), s319_1-s319_1, 2022

    ...HCVはインターフェロン・リバビリン・シメプレビル併用療法ではSustained Virological Response(SVR)は達成されなかったが,DAAでSVRとなった.その後,肝性脳症および腹水を認め非代償性肝硬変と診断され,当院を紹介受診した....

    DOI 医中誌

  • II.病態解明はどこまで進んだか

    大曲 貴夫 日本内科学会雑誌 110 (11), 2355-2360, 2021-11-10

    ...<p>SARS-CoV-2(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)による感染では他のウイルス感染症と同様にまずは自然免疫が応答するが,I型インターフェロン応答が阻害されるために一部の患者では感染が抑制されずに進行し,NLRP3インフラマソームの活性化が持続する.そこに獲得免疫系の応答が強く起こり,さらにI型インターフェロン応答が遅発性に強く起...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 肝細胞癌に対するミリプラチンによるTACE施行後に診断された甲状腺機能低下症の1例

    中村 博式, 華井 竜徳, 水草 貴久, 畠山 啓朗, 西脇 伸二 肝臓 62 (11), 756-764, 2021-11-01

    ...<p>80歳男性.C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法を13年前に施行し,ウイルス持続陰性化となった.腹部超音波検査で肝S8に約36 mmの肝細胞癌を認めた.肝機能はChild-Pugh分類5点Aであったが,呼吸器合併症が判明したため,ミリプラチン及びゼラチンスポンジによる肝動脈化学塞栓療法を選択した.リピオドールの局所停滞は良好であった.治療後41日目に呼吸器症状,全身浮腫を主訴に再入院した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献27件

  • II.全身性エリテマトーデス診療における最適な免疫抑制療法

    田村 直人 日本内科学会雑誌 110 (10), 2166-2172, 2021-10-10

    ...<p>全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)は,多彩な臓器病変を伴う慢性の全身性自己免疫性疾患である.SLEの生命予後は改善したが,再燃や長期のグルココルチコイド(glucocorticoid:GC)投与による身体ダメージが問題となってきた.SLEの病態は,主に樹状細胞等におけるI型インターフェロン(interferon:IFN)の過剰産生と自己抗体産生...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 薬剤によるサルコイドーシス様反応

    冨岡 洋海 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 41 (1_2), 35-38, 2021-10-01

    ...Chopraらの診断基準では,誘因となる薬剤の投与歴があり,他の肉芽腫性炎症を来す原因が否定される場合において,①当該薬剤を中止することで軽快 /寛解を認めた場合を highly likely,②軽快/寛解がみられなかった場合をpossible,③当該薬剤の中止による評価ができない場合を proba-ble,としている.誘引となる主な薬剤は, TNF阻害薬,免疫チェックポイント阻害薬,インターフェロン...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献21件

  • 介護施設従業員における主観的健康感と炎症マーカーの関連

    井上 由貴子, 中田 光紀, 栗岡 住子, 永田 智久, 森 晃爾 産業衛生学雑誌 63 (4), 117-128, 2021-07-20

    ...<b>対象と方法:</b>介護施設で働く21歳~68歳(平均40.9歳)の職員120名(女性90名,男性30名)を対象に,健康診断に併せて血中炎症マーカー(インターフェロン-<i>γ</i>,インターロイキン[IL]-4,IL-6,腫瘍壊死因子[Tumor Necrosis Factor; TNF]-<i>α</i>,白血球数)を測定すると同時に質問紙により主観的健康感を尋ねた.重回帰分析にて共変量...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献47件

  • C型肝炎に対するDirect-Acting Antivirals治療後に発症した心腎肺眼サルコイドーシスの一例

    金子 三紀, 堂原 彰敏, 西村 尚起, 竹田 惣一, 中谷 聡, 塩山 えりか, 竹田 幸祐, 吉川 雅章, 上田 重彦 肝臓 62 (6), 372-380, 2021-06-01

    <p>症例は45歳男性.35歳時にC型慢性肝炎に対してIFN治療を施行されたが無効で,他院で肝庇護療法を継続されていた.肝障害が増悪し精査加療目的に当科紹介受診となった.肝生検では脂肪沈着を伴うA2F3の慢性ウイルス肝炎像であり,肝サルコイドーシスを示唆する所見は認めなかった.Direct Acting …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 播種型 Bazin 硬結性紅斑の 1 例

    丸田 志野, 押川 由佳, 守屋 千賀子, 伊藤 清隆 西日本皮膚科 83 (3), 188-191, 2021-06-01

    ...単純 CT にて右肺 S2 領域に結節影と右肺門リンパ節の石灰化を認め,インターフェロンγ 遊離試験陽性であり,肺結核に伴う Bazin 硬結性紅斑と診断した。呼吸器内科にコンサルトを行い,抗結核薬 3 剤で治療を開始したところ下腿潰瘍は上皮化し,全身の皮下結節は消退した。播種型の Bazin 硬結性紅斑は報告が少なく,稀な症例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 反芻動物の着床期における細胞外分泌小胞エクソソームの役割と展望

    中村 圭吾, 草間 和哉, 須田 義人, 堀 正敏, 今川 和彦 日本畜産学会報 92 (2), 131-139, 2021-05-25

    ...エクソソームをはじめとした細胞外分泌小胞(EVs)が,着床過程における胚と子宮内膜間の新たなコミュニケーションツールになり得る知見が蓄積されてきた.EVsは,タンパク質,DNA, RNAs, 脂質などの因子を内包し,子宮腔内にて,細胞増殖,遊走能,接着などの生体内の機能を調節しているとされている.また,EVsは,着床過程において,卵巣から分泌されるプロゲステロン(P4)や胚栄養膜細胞から分泌されるインターフェロン・タウ...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献50件

  • 〈Original Paper〉豆乳発酵性乳酸菌の分離とその機能性評価

    伊藤, 理至, 西尾, 祥吾, 平林, 真歩, 宮谷, 精二, 芦田, 久 近畿大学生物理工学部紀要 (45) 1-9, 2021-03-31

    ...マウス脾臓細胞を用いたインターフェロンγ産生促進試験においては、Sakura2 株とSakura9株の加熱死菌体は、市販ヨーグルトに使用されているプロバイオティクス乳酸菌株の死菌体に比較してより強い促進活性が見られた。Th1 サイトカインであるインターフェロンγの産生を促進したことから、本菌を用いて調製された豆乳発酵食品を経口摂取することで細胞性免疫の活性化効果とアレルギーの抑制効果が期待できる。...

    機関リポジトリ

  • C型肝炎ウイルスの変遷と今後の課題

    茶山 一彰 日本消化器病学会雑誌 118 (1), 1-4, 2021-01-10

    ...<p>C型肝炎ウイルスは,それまで非A非B型肝炎として輸血などにより感染が成立するウイルスとしてその存在が想定されていたが,1989年にカイロン社のMichael Houghtonらにより,hepatitis C virusとしてウイルスの核酸の断片のクローニングによる発見が報告された.1991年ごろからインターフェロンによるウイルスの完全な排除が報告されるようになった.その後direct acting...

    DOI PubMed 医中誌

  • 骨髄増殖性腫瘍合併妊娠における血栓症の予防

    枝廣 陽子 日本血栓止血学会誌 32 (4), 393-399, 2021

    ...myeloproliferative neoplasms: MPN)は,血栓症の発症リスクが高く,治療の主体は血栓症の予防となる.一方で,妊娠中も血栓症の合併がしばしば問題となることから,MPN合併妊娠では,血栓症に対するさらなる注意が必要となる.MPN合併妊娠については,特に初期の流産率が高く,生児出生率が低いことや,血栓症,出血の合併症が多いことが報告されている.近年は,アスピリンやヘパリン,インターフェロン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献31件

  • 本態性血小板血症の治療

    桐戸 敬太 日本血栓止血学会誌 32 (4), 376-382, 2021

    ...のみに基づいてリスク分類が行われてきたが,最近ではドライバー変異の種類と心臓血管リスク因子の有無なども取り入れられている.さらには,非ドライバー変異の存在の影響も検討されている.治療手段は,アスピリンを用いた抗血小板療法と細胞減少治療に大別される.細胞減少治療としては,ハイドロキシカルバミドとアナグレリドがともに第一選択薬として位置付けられている.新たな治療薬としては,JAK阻害剤ルキソリチニブおよびインターフェロン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献47件

  • 味噌由来乳酸菌が有する新規の免疫制御機能

    安達 貴弘 日本醸造協会誌 116 (1), 19-26, 2021

    ...<p>著者らは味噌由来の耐塩性乳酸菌株について,免疫系に作用がある菌株をスクリーニングし,B細胞<sup>(※1)</sup>にインターロイキン10(IL-10)やインターフェロンγ(IFN-γ)<sup>(※2)</sup>に加え,皮膚や腸管のバリア機能に必須なサイトカインIL-22<sup>(※3,4)</sup>の産生を強く誘導する<i><b>Tetragenococcus halophilus...

    DOI

  • バイオ医薬品の承認動向

    森本 和滋, 日向 昌司, 石井 明子 薬史学雑誌 56 (1), 55-61, 2021

    ...結果と考察:第1期(1989~1998) ホルモン5品目,サイトカイン3品目,酵素3品目,エリスロポエチン2品目等を含む17品目のバイオ医薬品が承認され,今も使用されている.第2期(1999~2008) 抗体12 品目,ホルモン7品目,酵素6品目,インターフェロン類3品目等を含む34品目のバイオ医薬品が承認され,今も使用されている.第3期(2009~2018) 抗体43品目,血液凝固線溶系因子13品目...

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  • 肝疾患におけるPGX研究の臨床応用

    田中 靖人 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 2-S32-5-, 2021

    ...<p>2009年、我々はゲノムワイド関連解析(GWAS)により、C型慢性肝炎に対する当時の標準治療であったペグインターフェロン(PEG-IFN)+リバビリン併用療法の有効性に関連するIL28B遺伝子多型(SNP)を同定した(Tanaka Y, et al. Nat Genet 2009)。...

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  • COVID-19 との付き合い方を考える

    大野 美涼 日本科学技術ジャーナリスト会議 会報 2021 (98), 7-, 2021

    日本でのコロナ第3波が起き、毎日のように感染者過去最多という言葉を耳にするようになった昨年11月30日、大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授・名誉教授の宮坂昌之さんを講師に例会が行われた。宮坂さんが11月に出版した「新型コロナ 7つの謎 最新免疫学からわかった病原体の正体 」(講談社ブルーバックス刊)をもとに、ヒトの免疫系の基本的な仕組みや、抗体医薬の可能性、今後の予測などについてう…

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  • 腎淡明細胞癌の食道転移に対して内視鏡的粘膜切除術を施行した1例

    清水 良, 鳥羽 崇仁, 小林 俊介, 小野 真史, 岡本 陽祐, 木村 隆輔, 定本 聡太, 若山 恵, 澁谷 和俊, 五十嵐 良典 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (8), 1495-1500, 2021

    ...<p>症例は69歳,男性.2008年に左腎淡明細胞癌(pT1bN0M0 StageⅠ,Fuhrman grade:G2>G1)に対して左腎摘出術を施行した.2012年,2013年に縦隔リンパ節転移,肺転移それぞれに対して外科的切除を行い,その後,インターフェロン治療を継続していた....

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  • 妊娠及びフィンゴリモド中断を契機に再発を繰り返し,原発性胆汁性胆管炎を合併した多発性硬化症の1例

    莇 舜平, 此枝 史恵, 佐藤 秀樹 臨床神経学 61 (1), 43-46, 2021

    ...した後は再発なく経過していた.35歳時に妊娠が発覚し内服を中断したところ,妊娠中から再発を繰り返した.また,出産後に肝胆道系酵素上昇・好酸球増多を認め,抗ミトコンドリアM2抗体陽性から原発性胆汁性胆管炎(primary biliary cholangitis,以下PBCと略記)と診断された.妊娠やフィンゴリモド中断を契機に病勢が悪化し,PBCを発症した点からはMSの病態に変化が生じたと推測された.インターフェロン...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献6件

  • 根治的アブレーション治療後に異時性に孤立性肺転移および骨転移を来した肝細胞癌の1例

    佐久間 崇文, 千葉 哲博, 鈴木 英一郎, 大岡 美彦, 神崎 洋彰, 金山 健剛, 丸田 享, 興梠 慧輔, 叶川 直哉, 小林 和史, 清野 宗一郎, 中村 昌人, 近藤 孝行, 齊藤 朋子, 日下部 裕子, 小笠原 定久, 中本 晋吾, 太和田 暁之, 加藤 順, 神田 達郎, 丸山 紀史, 吉野 一郎, 岸本 充, 加藤 直也 肝臓 62 (1), 25-32, 2021-01-01

    ...<p>症例は87歳男性.X年に肝S5の約20 mm大の単発の肝細胞癌(Hepatocellular carcinoma:以下HCC)に対してラジオ波焼灼療法を施行した.術後6カ月の時点で再発がないことを確認し,インターフェロンフリー治療を行い,C型肝炎ウイルスを駆除した.X+2年に腫瘍マーカーの上昇を伴って右肺下葉に結節影が見つかった.肝内病変の再発はなかったことから,肺部分切除を行った結果HCCの...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 結核の診断と治療

    根本 健司 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 29 (2), 228-233, 2020-12-25

    ...</p><p>結核発病診断の基本は細菌学的検査であり,耐性菌による治療失敗のリスクを回避するためにも薬剤感受性試験の実施が必須である.一方,潜在性結核感染症診断の基本はインターフェロン<i>γ</i>遊離試験(IGRA)であるが,偽陽性と偽陰性というIGRAの問題点を臨床的に正しく判断する総合力が必要となる.現在の結核標準治療は,結核病学会治療委員会の『「結核医療の基準」の改訂―2018年』に準じて...

    DOI 医中誌

  • C 型肝炎はほぼ制圧された

    木村, 浩之 京都第一赤十字病院医学雑誌 3 (1), 3-6, 2020-12-01

    ...長らく我が国の肝疾患診療の中心をなしていた C 型肝炎は,ここ数年の治療の進歩によりほぼ制圧されつつある.1992 年からおよそ四半世紀にわたって行われてきたインターフェロン治療にかわり,現在は,経口の直接作用型抗ウイルス薬(DAA)が治療の主流となり,100%に近い確率でウイルス排除が可能となった.これにより我が国の肝細胞がん患者が減っていくのか,長期的な観察が必要である.一方,増えつつあるアルコール...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 胎盤の進化や多様性に関与するレトロトランスポゾン

    大槻, 海人, 中川, 草, 今川, 和彦 Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 37 (2), 95-106, 2020-11

    ...さらに,ERVは,インターフェロン(IFN)誘導遺伝子(ISGs)などの様々な遺伝子の転写調節因子としても機能する。以前より提唱している「バトンパス(機能の譲渡)」仮説は,複数の連続したレトロトランスポゾンの挿入・固定が,栄養膜細胞の細胞融合活性を保証し,ISGsの発現の時間的および空間的な調節機能や胎盤構造の多様性に関与したことを示唆している。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 医中誌

  • 間質性肺炎の合併症対策

    杉野 圭史, 坪井 永保, 本間 栄 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 29 (1), 43-49, 2020-08-31

    ...</p><p>肺感染症では,肺抗酸菌症,肺アスペルギルス症,細菌性肺炎,ニューモシスチス肺炎,サイトメガロウイルス(CMV)肺炎などのリスクが高くなる.したがって,定期的に血中<i>β</i>-D-グルカン,アスペルギルス抗原・抗体,抗Mycobacterium avium complex抗体,インターフェロン<i>γ</i>遊離試験であるT-SPOT,CMVアンチゲネミアなどの測定を行うことが必要...

    DOI 医中誌

  • 多発性硬化症による症候性三叉神経痛に対して高周波熱凝固療法が有用であった1例

    又吉 宏昭, 三宅 奈苗, 福田 志朗 日本ペインクリニック学会誌 27 (1), 52-55, 2020-02-25

    ...<p>多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)による症候性の三叉神経痛(trigeminal neuralgia:TN)に対して治療を行った症例を経験した.症例は48歳,女性.約20年前から左上肢の筋力低下や複視などを自覚するようになり,神経内科でMSと診断された.これまでにステロイドやインターフェロン治療を行い,寛解・再発を繰り返しながら加療されていた.2年前から右舌裏部を中心とした...

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  • K33ユビキチン鎖の機能

    大島 茂 生化学 92 (1), 43-47, 2020-02-25

    ...では絶対量が少ないといわれている.K33ユビキチン鎖の形成にはHECT型E3ユビキチンリガーゼAREL1が同定され,K29・K33ユビキチン鎖に対する特異的な脱ユビキチン化酵素としてovarian tumor(OTU)ファミリーのTRABID(ZRANB1)が同定されている.K33ユビキチン鎖の生理的機能の意義にはいまだ不明の点が多いが,近年ユビキチン鎖の網羅的な検討によりT細胞受容体シグナル,I型インターフェロンシグナル...

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  • 犬の乳腺腫瘍に対してレーザー光による温熱療法および犬遺伝子組み換えインターフェロンγ製剤を使用した2症例

    今本 成樹 日本レーザー医学会誌 40 (4), 399-402, 2020-01-15

    ...の中心である.最近,第四の治療として免疫療法が注目されている.しかし,獣医学領域において腫瘍に対する免疫療法の効果は一定ではなく,三大治療の治療効果には及ばない.免疫療法以外では,温熱療法,凍結療法,光線力学療法等があるが,十分なエビデンスが得られていないことや使用する機器や薬剤が高価であるなどの理由で普及には至っていない状況である.今回,犬の乳腺腫瘍に対しての半導体レーザー光による温熱療法およびインターフェロン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 妊娠ウシ子宮頸管におけるISGs発現誘導へのIFNTの直接関与

    國井 宏樹, 窪 友瑛, 浅岡 那月, 嶋崎 知哉, 古山 敬祐, 木村 康二, 唄 花子, 川原 学, 高橋 昌志 日本繁殖生物学会 講演要旨集 113 (0), P-65-P-65, 2020

    ...<p>【目的】ウシの着床過程では,授精後18日前後をピークとして,胚の栄養外胚葉からインターフェロン・タウ(IFNT)が分泌される。IFNTは母体の子宮内膜に作用し,JAK-STAT経路を介してIFN誘導性遺伝子(ISGs)の発現を誘導する。我々はこれまでに,子宮外組織である子宮頸部粘膜組織(CMM)においても妊娠特異的なISGsの高発現を見出した。...

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  • 慢性副鼻腔炎に対する鼻腔局所ステロイド治療中にIgG4関連硬化性胆管炎が改善した1例

    岡崎 健, 都築 建三, 齋藤 孝博, 濵田 ゆうき, 竹林 宏記, 岡 秀樹, 橋本 健吾, 阪上 雅史 耳鼻咽喉科免疫アレルギー 38 (3), 73-78, 2020

    ...当院肝胆膵内科で,C型肝炎に対するインターフェロン加療を施行され経過観察中に,X−2年3月のMRCP検査で,下部胆管に著明な狭窄,数珠状の拡張,膵頭部の主膵管の狭窄を認めた。血液検査でIgG4 1990 mg/dL(正常 11~121 mg/dL)と著明な高値を認め,肝生検にてIgG4-SCと診断された。X−1年7月に鼻閉,嗅覚障害を主訴に当科受診となった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 皮膚筋炎の入院治療中に発症し急速な肺病変の増大を認めた若年者結核の1例

    藤田 浩平, 中尾 心人, 渡辺 綾野, 杉原 守, 荒川 総介, 酒井 祐輔, 鈴木 悠斗, 佐藤 英文, 佐々木 謙成, 村松 秀樹 日本農村医学会雑誌 69 (2), 165-170, 2020

    ...本症例では免疫抑制治療開始前のインターフェロン-γ遊離試験(IGRA)は陰性であり,潜在性結核感染症(LTBI)としての治療は行なっていなかった。イソニアジド,リファンピシン,エタンブトール,ピラジナミドによる結核治療を9か月間行ない軽快した。免疫抑制治療開始前のIGRAが陰性であった若年日本人男性が,入院中に肺結核を発症し,肺結核病巣の急速な増大を認めた稀な症例であり報告する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • ウシ子宮頸管粘膜組織における妊娠時発現低下遺伝子の検出

    嶋崎 知哉, 窪 友瑛, 國井 宏樹, 古山 敬祐, 浜口 悠, 浅岡 那月, 唄 花子, 川原 学, 小川 英彦, 高橋 昌志 日本繁殖生物学会 講演要旨集 113 (0), P-66-P-66, 2020

    ...<p>【目的】反芻動物では着床前の受胎産物がインターフェロン・タウ(IFNT)を分泌し,子宮内膜でIFN誘導性遺伝子群(ISGs)を誘導する。我々は,これまでに<i>ISG15</i>などの代表的ISGsが子宮頸管粘膜組織においても妊娠18日に子宮内膜での発現に匹敵する発現増加を示すことを明らかにした。...

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  • 目次/ミニ特集にあたって/表紙の説明

    ファルマシア 56 (12), 1064-1065, 2020

    ...ミニ特集:B型肝炎ウイルスの感染機構と治療薬開発の最前線<br>ミニ特集にあたって:今年のノーベル生理学賞は,C型肝炎ウイルスの発見に授与されることが報道された.B型肝炎ウイルスも,45年前の1976年に診断とワクチン開発に対する貢献に対して授与されている.薬物療法としては,インターフェロンあるいは逆転写酵素阻害剤が中心となっており,種々機序の医薬品が開発されているC型肝炎に比べると治療薬は少なく,...

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  • B型肝炎治療の現状と課題,展望

    四柳 宏 ファルマシア 56 (12), 1071-1075, 2020

    ...B型肝炎治療の最終目標は、治癒、すなわちウイルスの肝細胞からの排除にあるが、その達成はこれまでのインターフェロンや核酸アナログだけでは難しい。最近、新たな抗ウイルス薬や宿主免疫に作動する薬物が数多く開発され、それらの臨床試験が開始されており、今後の進歩が期待される。...

    DOI 医中誌

  • 活性硫黄による自然炎症の制御機構

    澤 智裕 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), S4-3-, 2020

    ...膜結合型のPRRsであるToll様受容体(TLRs)は主にNF-kB経路およびIRF-1経路の活性化を通じて炎症性サイトカインやI型インターフェロンを産生する。システインパースルフィド(Cys-SSH)は、システインのチオール側鎖(Cys-SH)に、さらに過剰な硫黄原子(S)が付加したアミノ酸誘導体である。...

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  • ウシ分娩時胎盤節におけるインターフェロンシグナル活性化

    稲葉 涼, 泰原 大治, 川原 玲香, 篠澤 章久, 藤井 貴志, 内藤 学, 古山 敬祐, 作本 亮介, 平山 博樹 日本繁殖生物学会 講演要旨集 113 (0), P-73-P-73, 2020

    ...さらに,自然分娩時の胎盤節で活性化されたインターフェロン(IFN)シグナルに関連する遺伝子の発現量を解析した。【方法】胎盤節は,肉用牛の自然分娩および誘起分娩直後に採取した。分娩誘起は,PGF2α単独投与(PG群),デキサメサゾンおよびPGF2α投与(DEX群),トリアムシノロンアセトニドおよびベタメタゾンの複合投与(BET群)により行った。...

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  • 夏季および冬季におけるウシ子宮内膜組織の遺伝子発現の検証

    唄 花子, 三谷 朋弘, 川原 学, 高橋 昌志 日本繁殖生物学会 講演要旨集 113 (0), P-70-P-70, 2020

    ...採取した組織からRNA抽出,cDNA合成を行い,リアルタイムPCRにより,熱ショックタンパク質,抗酸化酵素,インターフェロン誘導性遺伝子および炎症性サイトカインの発現量解析を行った。...

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  • 繊維化しない新しいインスリン製剤の合成

    鈴木 浩典 ファルマシア 56 (10), 957-957, 2020

    ...血糖降下作用はそのままに,薬物動態を変えたインスリンアナログ製剤が用いられている.しかしこれらの製剤は,保管中にアミロイド様の線維を形成してしまい,そのような物性変化によって適切な投与量を維持できないことから,製剤の有効期間を短縮し期限切れ医薬品を生み出す原因となっている.タンパク質製剤の体内動態を変える手段として,ポリエチレングリコールや糖鎖などの高分子修飾が用いられており,代表的なものとして,ペグインターフェロン...

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  • 健康診断結果からみる留学生健康問題とその支援

    田中 ゆり, 鈴木 眞理 CAMPUS HEALTH 57 (2), 101-107, 2020

    ...<br>  対象は2003年から2018年の留学生2228名(平均:男子31.9歳,女子30.6歳)で,学校安全衛生法に則るべきところを労働安全衛生法の定期健診項目に便寄生虫卵(以下便虫卵),尿酸,2013年よりインターフェロン‐γ遊離検査(以下IGRA)を追加した。...

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  • B型肝炎ウイルスの感染機序と創薬

    深野 顕人, 渡士 幸一 ファルマシア 56 (12), 1079-1083, 2020

    ...B型肝炎ウイルス(HBV)治療薬のラインナップはインターフェロン製剤と核酸アナログ型逆転写酵素阻害薬に限られており、その選択肢は驚くほど少なく、さらにそれらによるHBV感染の完全なる治癒は難しい。そのため新規治療薬の開発が強く望まれるものの、その開発研究は思うように進んでこなかった。...

    DOI 医中誌

  • 炎症性貧血の発症機構

    川端 浩 臨床血液 61 (9), 1105-1111, 2020

    ...TNFαとインターロイキン1β(IL-1β)は腎臓におけるエリスロポエチン産生を低下させ,インターフェロンγは造血前駆細胞におけるエリスロポエチン受容体の発現を低下させる。IL-6は肝臓におけるヘプシジン産生を増加させ,これが鉄のリサイクル・システムを阻害して造血系における鉄の利用障害を引き起こす。マクロファージの活性化により赤血球の寿命も短縮する。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • PV診療の最前線

    枝廣 陽子 臨床血液 61 (9), 1187-1194, 2020

    ...さらには,病気の治癒を導く可能性が示唆されているインターフェロン-αが,次世代の治療として注目されている。本稿では,これまでのPVの治療の根拠となっている代表的な治験を紹介するとともに,インターフェロン-αの最新の知見について概説する。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • お詫びと訂正

    西日本皮膚科 81 (5), 455-456, 2019-10-01

    ...<p>前号(vol. 81-4) p.p.281~283 に掲載した綜説 「メラノーマの術後補助療法」(内 博史先生著)の「2.インターフェロン」の1段落目において,印刷の準備過程で生じたミスにより,「IFN<i>β</i>」 が全て 「IPN<i>β</i>」 となっておりました。<br>著者の内先生と読者の皆様に心よりお詫び申し上げ,ここに訂正いたします。...

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  • ゲノム編集で誕生 「金の卵」を産むニワトリ

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2019 (9), 8-11, 2019-09-10

    <p>バイオ医薬品などで需要が高まる有用たんぱく質は、生産コストが極めて高いという問題を抱えている。この状況を打破するべく、産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門の大石勲研究グループ長が着目したのが、生産コストが低い鶏卵だ。ゲノム編集によりニワトリの遺伝子を組み換え、有用たんぱく質を大量に含んだ「金の卵」を産ませる技術を開発し、より安価で簡便なたんぱく質生産を可能にした。</p>

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  • 結核診断におけるT-SPOTの結果解析と臨床的有用性

    上杉 里枝, 河口 勝憲, 河口 豊, 通山 薫 医学検査 68 (2), 358-363, 2019-04-25

    ...<p>いまだ結核患者の多い本邦にとってインターフェロンγ遊離試験(interferon-gamma release assays; IGRA)は結核診断に欠くことのできない検査となっている。IGRAのひとつであるT-SPOTの約4年間の結果解析を行い,臨床的有用性を検証した。対象1,744例の判定結果は陰性90.8%,判定保留1.9%,陽性5.8%,判定不可1.5%であった。...

    DOI 医中誌

  • 〈一般演題抄録)当科における血友病患者に対する C 型肝炎治療の変遷と現状

    鎌田 耕輔, 間山 恒, 三上 健一郎, 遠藤 哲, 山形 和史, 玉井 佳子, 高見 秀樹, 福田 眞作 弘前医学 69 (1-4), 202-, 2019-03-15

    ...【背景】C 型肝炎ウイルス(HCV)が発見された 1989 年以前に出生した中等症・重症血友病患者は,輸入非加熱凝固因子製剤や輸血により 7 割以上が HCV に感染した.原疾患治療の進歩により出血死が激減した現在,HCV 関連肝疾患死は大きな間題である.本邦では稀な遺伝子型(Genotype 1a や 3a)の感染が多く,インターフェロン(IFN)治療奏効率が低いことや筋注部位の出血傾向のため...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 核酸アナログ4剤抵抗性でインターフェロン投与が奏効したB型肝硬変の1例

    下出 哲弘, 小栗 光 肝臓 60 (2), 63-69, 2019-02-20

    ...<p>症例は50歳代女性.B型肝硬変に対するエンテカビルの導入後にbreakthrough hepatitisを発症し,核酸アナログ製剤を変更するも,HBVの増殖を制御できず,最終的にエンテカビル,ラミブジン,アデホビル,テノホビルに抵抗性となるも,インターフェロンの併用で,HBV-DNAを低値で安定させることができた.核酸アナログ多剤抵抗例に対して,インターフェロンの併用投与が有効である可能性がある...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 妊娠ホルスタイン種の生乳白血球におけるインターフェロン誘導性遺伝子群の発現動態

    渋谷 奏絵, 小林 優, 小松 夏美, 杉村 智史 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), OR2-7-OR2-7, 2019

    ...ウシ胚の栄養外胚葉から分泌される妊娠認識物質であるインターフェロンタウ(IFN-<i>τ</i>)は末梢血白血球のインターフェロン誘導性遺伝子群(ISGs)の発現を増加させるが知られている。一方,生乳白血球における妊娠依存的なISGsの発現動態は詳細になっていない。...

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  • ダブラフェニブ/トラメチニブのリチャレンジが無効だった頭部悪性黒色腫の1例

    三浦 慎平, 大西 正純, 中川 倫代, 角田 加奈子, 佐藤 隆亮, 馬場 俊右, 前田 文彦, 天野 博雄 Skin Cancer 33 (3), 206-210, 2019

    ...頭部悪性黒色腫Stage IIIC(pT4aN3M0)の診断で術後に化学療法およびインターフェロン<i>β</i>による維持療法を行っていた。しかし,下垂体転移,乳房内転移が出現し,外科的に切除を行った。BRAF変異は陽性であった。術後に確認した頭部MRIで下垂体転移が残存していた。BRAF変異が陽性であり,ダブラフェニブ/トラメチニブの投与を開始した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 夏季高温条件における乳牛の子宮内の暑熱ストレス応答因子探索

    森 美幸, 林 武司, 上田 修二, 和田 卓也 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-73-P-73, 2019

    ...子宮内膜上皮細胞からRNAを抽出,RT-qPCRにより熱ショックタンパク質<i>HSPA1A</i>,インターフェロン受容体<i>IFNAR1</i>,<i>IFNAR2</i>,シクロオキシゲナーゼ<i>COX2</i>,炎症性サイトカイン<i>IL1a</i>,<i>IL1b</i>,多剤耐性<i>ABCB1</i>のmRNA発現と,血中DNA酸化損傷傷マーカー(8-OHdG)について調べた。...

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  • ウシ外子宮口粘膜組織における<i>IFIT1</i>の妊娠特異的発現

    浅岡 那月, 國井 宏樹, 古山 敬祐, 窪 友瑛, 浜口 悠, 小川 英彦, 小林 久人, 唄 花子, 川原 学, 木村 康二, 高橋 昌志 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-71-P-71, 2019

    ...<p>【目的】反芻動物特異的な妊娠認識物質であるインターフェロン・タウ(IFNT)は着床前後期には母体子宮内膜においてIFN誘導遺伝子群(ISGs)の発現を誘導する。ISGsは妊娠認識や着床に関与するとともに,早期受胎判定としての利活用も期待されている。...

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  • メンデル遺伝型マイコバクテリア易感染症(MSMD; Mendelian Susceptibility to Mycobacterial Disease)

    浅野 孝基, 岡田 賢 日本小児血液・がん学会雑誌 56 (5), 379-387, 2019

    ...細胞内寄生菌に対して選択的に易感染性を示す原発性免疫不全症である.患者では,本来弱毒菌である<i>Mycobacterium bovis</i> BCGなどに対して易感染性を示す一方で,細菌やウイルスなどの他の病原体に対する免疫能は原則的に保たれていることが特徴とされる.一般的に,細胞内寄生菌の排除には,単球,マクロファージ,樹状細胞とT細胞,NK細胞との連携が重要である.特に,インターロイキン12やI型インターフェロン...

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  • 体外受精胚および単為発生胚を用いた長期不受胎牛への追い移植の効果の比較検証

    柳沼 日佳里, 舟島 なつみ, 石田 大樹, 濱野 晴三, 宮村 元晴, 土屋 秀樹, 鬼頭 武資, 岩田 尚孝, 桑山 岳人, 白砂 孔明 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), OR2-23-OR2-23, 2019

    ...IVFと比較してPA胚はインターフェロンタウmRNA発現量とインターフェロン活性が高かったが,胚盤胞発生率や透明帯脱出率が低かった。遺伝子発現解析の結果,Gene ontology解析ではCell proliferation等が,KEGG解析ではMetabolic pathways等が有意な関連を示した。...

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  • 腹腔鏡下膵体尾部切除術を施行した腎細胞癌膵転移の1例

    若林 哲司, 内田 恒之, 小山 英之, 塩澤 敏光, 木川 岳, 田中 邦哉 日本臨床外科学会雑誌 80 (5), 983-989, 2019

    ...<p>症例は81歳,男性.右腎細胞癌に対して右腎摘出術と術後インターフェロン療法が施行された.術後2年目に右肺転移を指摘され,肺部分切除術を行い以降無再発で経過したが,初回術後5年目の腹部CT検査で径約20mmの膵体部腫瘤が確認された.腎細胞癌膵転移と診断し,膵以外の他臓器転移は認めないことから切除の方針とし,閉塞性換気障害を認めたことから腹腔鏡下膵体尾部切除術を選択した.病理診断は淡明細胞癌であり...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献21件

  • フィンゴリモドからナタリズマブへ疾患修飾薬変更後に疾患活動性が上昇した多発性硬化症の1例

    赤谷 律, 千原 典夫, 刀坂 公崇, 上田 健博, 関口 兼司, 松本 理器 臨床神経学 59 (8), 536-540, 2019

    ...<p>42歳女性.37歳時に多発性硬化症(multiple sclerosis; MS)と診断.インターフェロンβ筋注薬の投与が開始され,再発頻度は4年間で2回であった.注射製剤への抵抗感が強く,41歳時にフィンゴリモドへ変更したが,リンパ球数低下あり約1ヶ月で中止し,ナタリズマブへ変更した.その後,11ヶ月で3回再発を繰り返し,T<sub>2</sub>病変数は12個から23個まで増加した.抗ナタリズマブ...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件 参考文献24件

  • 内視鏡的静脈瘤硬化療法施行後に門脈圧亢進症性小腸症の増悪をカプセル内視鏡で診断しえた1例

    大谷 一郎, 岡 志郎, 田中 信治, 飯尾 澄夫, 壷井 章克, 相方 浩, 茶山 一彰 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 3 (0), 53_1-53_1, 2019

    ...症例は67歳男性、1991年にC型慢性肝炎、肝硬変に対してインターフェロン治療を受け、SVRを達成した。2009年1月に肝細胞癌に対して肝動脈化学塞栓療法およびS5/6部分切除、2014年3月に肝細胞癌再発に対して残肝後区域切除を施行後、当科に通院中であった。2015年1月の上部消化管内視鏡検査にて食道静脈瘤(LsF2CbRC+)を指摘され、EISを計3セッション施行した。...

    DOI 医中誌

  • 低分子性分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬を適宜切り替え,奏効した悪性黒色腫の2例

    髙橋 彩, 田口 良吉, 佐藤 良樹, 横山 恵美, 須山 孝雪, 福田 知雄 Skin Cancer 34 (3), 209-214, 2019

    ...右下腿悪性黒色腫切除,右鼠径・腸骨リンパ節郭清後,インターフェロン<i>β</i>(以下IFN-<i>β</i>)局注,ベムラフェニブ投与,再度IFN-<i>β</i>局注,ペムブロリズマブ投与の順に適宜切り替え,CRを得た。低分子性分子標的薬,免疫チェックポイント阻害薬が治療の選択肢として増え,悪性黒色腫の治療は大きく変わった。...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 関節リウマチ患者のTNF阻害薬治療効果と関連する遺伝子発現シグネチャの同定

    中村 誠二, 鈴木 勝也, 金子 祐子, 竹内 勤, 天野 宏一 臨床リウマチ 30 (4), 300-307, 2018-12-30

    ...</p><p>結果:効果予測遺伝子として34遺伝子を同定した.NRESで高発現するクラスタにはI型インターフェロン関連遺伝子群が,RESで高発現するクラスタにはリボソーム遺伝子群が認められた.遺伝子発現情報と臨床情報を組み合わせることで,臨床情報のみよりも高い正確度(64.5~83.6%)でTNFiの効果が判定できた....

    DOI 医中誌

  • 結核スクリーニング検査が陰性であったにもかかわらず抗TNF-α抗体製剤導入後に肺結核を発症したクローン病の1例

    原 勇輔, 小林 拓, 岡林 慎二, 中野 雅, 佐上 晋太郎, 尾崎 良, 中山 荘平, 鈴木 雄介, 常松 令, 日比 紀文 日本消化器病学会雑誌 115 (11), 996-1003, 2018-11-10

    ...<p>症例は19歳女性.初発の小腸大腸型クローン病に対して胸部X線写真と抗原特異的インターフェロンγ遊離検査の陰性を確認しインフリキシマブを開始したが,10週間後に肺結核を発症した.肺結核は抗結核薬4剤併用療法で改善し,クローン病にはインフリキシマブを中止しブデソニドを投与した.結核スクリーニング検査が陰性でも,抗TNF-α抗体製剤使用中に呼吸器症状を認めた場合,結核感染症も念頭に置く必要がある....

    DOI PubMed 医中誌

  • 肝動注化学療法が奏功した超高齢者門脈腫瘍栓合併進行肝細胞癌の1症例

    河井 敏宏, 杉本 貴史, 近藤 祐嗣, 菅田 美保, 佐藤 新平, 小尾 俊太郎 肝臓 59 (10), 545-553, 2018-10-20

    ...<p>症例は90歳男性.2005年頃よりhepatitis C virus(HCV)抗体陽性を指摘され他院を3カ月に1回通院していた.2015年2月腹部超音波検査にて肝腫瘍を指摘され,造影CT検査で門脈腫瘍栓を伴った境界不明瞭なびまん型肝細胞癌を認めた.外科切除は適応外と判断され2015年3月当院紹介受診.動注ポートを右大腿部に造設しインターフェロン(IFN)併用5-FU肝動注化学療法(FAIT)を...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献44件

  • 凍瘡様皮疹を呈する自己炎症性疾患

    原 知之, 金澤 伸雄 西日本皮膚科 80 (4), 321-326, 2018-08-01

    ...インフラマソーム異常症がその代表であるが,自己免疫疾患との境界に位置する I 型インターフェロン異常症の存在が近年注目を集めている。本稿では精神発達遅滞と凍瘡様皮疹を呈した兄弟例を紹介し,鑑別すべき疾患として I 型インターフェロン異常を伴う自己炎症性疾患である中條-西村症候群とその類縁疾患を挙げ,解説した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • テラプレビル服用時に尿中に特徴的な結晶成分を認めた症例

    久末 崇司, 宿谷 賢一, 田中 雅美, 毛利 真理子, 曽根 伸治, 下澤 達雄, 池田 均, 矢冨 裕 医学検査 67 (4), 605-610, 2018-07-25

    ...<p>C型慢性肝炎に対し,テラプレビル,ペグインターフェロン,リバビリンの3剤併用療法施行中患者尿に,特徴的な結晶成分が認められた。本結晶成分は酸性溶液やアルカリ性溶液,有機溶媒には不溶であり,特定の偏光色も認められなかった。テラプレビル服用患者の尿沈渣検査の経時的な変化を確認すると,5症例中4症例で治療開始直後から尿中に結晶成分が出現し,それと同時に腎機能の低下を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 女性尿道原発悪性黒色腫の一例

    鈴木 宏明, 中西 泰一, 吉野 公二, 片岡 円, 福島 啓司, 鳶巣 賢一, 古賀 文隆 日本泌尿器科学会雑誌 109 (2), 111-115, 2018-04-20

    ...<p>症例は60歳女性.外尿道口部出血を自覚し前医を受診した.MRIで外尿道口に20mmの腫瘤を認めた.経尿道的尿道腫瘍切除を施行し,病理組織学的に間質浸潤を示す尿道悪性黒色腫(MM)の診断であった.当院紹介となり尿道MMの診断の下,ミニマム創内視鏡下拡大尿道全摘除+膀胱瘻造設+センチネルリンパ節生検を施行した.病理組織所見は尿道MM,pN0(0/2),切除断端陰性であった.術後補助療法としてインターフェロン...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献9件

  • 樹状細胞由来細胞株を用いて増幅したWT1特異的細胞傷害性T細胞(CTL)のINF-γ産生能の検討

    山田, 峻也, 後藤, 若奈, 小川, 彩空, 増子, 正義, 小林, 果歩, 柴崎, 康彦, 内山, 孝由, 瀧澤, 惇, 曽根, 博仁, 高橋, 益廣, 成田, 美和子 新潟大学保健学雑誌 15 (1), 9-17, 2018-03

    免疫チェックポイント阻害薬の臨床的効果により,抗原特異的細胞傷害性T細胞(CTL)が抗腫瘍作用において重要な役割を果たしていることが明らかとなった。腫瘍に対するCTLの臨床効果を予測する解析のためには,個別のヒトCTLの簡便なクローン性の増幅方法の開発が必要である。我々は,MLPC法と強力な抗原提示能を有する樹状細胞株PMDC11を用いてWT1特異的CTLのクローン性増幅を試みた。数個のCTLか…

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • フォークヘッド転写因子FOXO3aによるインターフェロン-β遺伝子の発現制御機構の検討

    加島, 裕基, 大久保, 直登, 中川, 宏治, 武田, 宏司, 北川, 善政 北海道歯学雑誌 38 (2), 158-168, 2018-03

    ...インターフェロン-β(IFN-β)はウイルス感染における免疫,炎症反応において重要だが,その発現制御機構は不明点が多い.過去にフォークヘッド転写因子FOXO3aがその産生を負に制御することが報告されたが,詳細な機序に関する報告は少ない.そこで我々はFOXO3aによるIFN-βの発現制御の分子機構の解明を目的に本研究を行った.まず,293T細胞,293-TLR3細胞にFOXO3aを過剰発現させた後にpolyIC...

    HANDLE 医中誌

  • 核酸アナログ製剤長期投与の問題点と対策

    保坂 哲也, 鈴木 文孝, 熊田 博光 日本消化器病学会雑誌 115 (1), 27-35, 2018

    ...<p>B型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法は,現在インターフェロン(IFN)療法と核酸アナログ製剤が主体となっている.特に核酸アナログ製剤の治療効果は高く,エンテカビル(ETV)承認後はや耐性ウイルスの出現は低率となり,アデホビル(ADV)やテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)承認後は,耐性ウイルスに対するレスキューもほとんどの症例で可能となった.また肝発癌をきたす症例は核酸アナログ投与により...

    DOI PubMed 医中誌

  • HCV初発肝癌の発見契機におけるdirect-acting antivirals(DAA)治療の臨床的意義

    高橋 彩, 島 俊英, 木下 直彦, 矢野 航太, 上野 智子, 西脇 聖剛, 山本 康英, 大矢 寛久, 天野 一郎, 松本 淳子, 光本 保英, 田中 いずみ, 酒井 恭子, 澤井 直樹, 水野 智恵美, 水野 雅之, 伊藤 義人, 岡上 武 日本消化器病学会雑誌 115 (2), 184-194, 2018

    ...<p>C型肝炎治療において,インターフェロン(IFN)がベースであった時期と現在のdirect-acting antivirals(DAA)が主役になった時期でのC型初発肝癌の発見契機を比較した.抗ウイルス治療目的で紹介され,肝癌が発見された例は,IFN時期2例(1.7%),DAA時期8例(20.5%)と,DAA時期で有意に高率であった.DAA治療目的で紹介され肝癌が発見された患者の年齢中央値は69...

    DOI PubMed 医中誌

  • 妊娠期の免疫活性化により生じる神経発達障害のメカニズムに迫る

    横田 理 ファルマシア 54 (9), 903-903, 2018

    ...母児感染など妊娠期間中に生じる母体免疫活性化(maternal immune activation:MIA)は,産まれてくる子どもの精神神経疾患発症のトリガーとなる.MIAの検証には,免疫原として,インターフェロン誘導薬であるポリイノシン・ポリシチジン酸(PolyI:C)が使用されている.疫学や前臨床試験データによると,MIAにより不安様行動の惹起,認知機能の低下などが引き起こされることが報告されている...

    DOI 医中誌

  • ウシ子宮内膜上皮細胞を用いた暑熱負荷培養およびインターフェロン・タウ応答性の検証

    小松 正明, 鈴木 惇文, 国井 宏樹, 川原 学, 木村 康二, 高橋 昌志, 唄 花子 日本繁殖生物学会 講演要旨集 111 (0), P-38-P-38, 2018

    ...ウシを含む反芻動物の妊娠認識および成立はインターフェロン・タウ(IFNT)が役割を担う。IFNTは孵化後の胚から産生され,子宮内膜上の I 型IFN受容体(IFNAR)を介して働き,黄体退行を抑制する。また,インターフェロン誘導性因子(ISGs)の発現を誘導する。...

    DOI

  • モデルマウスによるMPNの病態解明

    幣 光太郎 臨床血液 59 (10), 2075-2083, 2018

    ...また,マウスモデルは骨髄増殖性腫瘍に対するJAK2阻害薬やインターフェロンαといった治療薬の効果や作用機序を調べる疾患モデルとしても重要な役割を担っている。次世代シークエンス技術により血液腫瘍のもつ遺伝子異常の全体像がすでに明らかとなり,マウスモデルを用いた変異遺伝子の機能解析の重要性は今後さらに増していくと考えられる。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • II.腸結核の現状

    前畠 裕司, 江崎 幹宏 日本大腸肛門病学会雑誌 71 (10), 447-455, 2018

    ...腸結核は,結核菌が消化管や近傍のリンパ節へ感染することで発症する腸管の炎症性疾患である.近年は減少傾向にあるものの,今なお年間約250例が診断されている.確定診断には,培養や組織学的検査による結核菌ないし乾酪性肉芽腫の証明が必要であるが,いずれの検査も陽性率は高くない.一方,インターフェロンγ遊離試験は高い感度と特異度を示すことから本症の補助診断としての有用性が示唆されている.典型例のX線・内視鏡所見...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 皮膚徴候を主訴とした犬のリンパ球増多症の一例

    福富 輝, 山本 成実, 近藤 広孝, 渋谷 久, 亘 敏広, 加納 塁, 鎌田 寛 獣医臨床皮膚科 24 (1), 13-16, 2018

    ...抗生物質,抗真菌薬,食事療法,インターフェロン療法等には抵抗性を示したが,ステロイド療法により皮膚病変の寛解,及びリンパ球増多症の改善を得た。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • B型肝炎治療の進歩

    横須賀 收 日本消化器病学会雑誌 115 (1), 10-18, 2018

    <p>B型肝炎はHBVの増殖能とウイルスに対するヒトの免疫能のバランスにより,無症候性キャリアから肝がんまでさまざまな病期,病態が決定される.近年,核酸アナログ製剤や各種IFN治療法の開発により,ウイルス増殖を強力に抑え込み,炎症を抑えることは可能となってきたが,発がんを完全に防止するまでには至っていない.HBV治癒の最終目標である肝内のHBV …

    DOI PubMed 医中誌

  • B型肝炎の創薬最新情報と今後の展望

    加藤 直也 日本消化器病学会雑誌 115 (1), 44-54, 2018

    ...型肝炎に対する新規治療法の開発が進んでいる.直接的抗ウイルス薬としては,エントリー阻害薬,核酸医薬,コア/カプシド形成阻害薬などが開発途上にある.宿主を標的とした抗ウイルス薬としては,免疫賦活薬,サイクロフィリン阻害薬,アポトーシス促進薬などが開発途上にある.B型肝炎の治療目標はfunctional cure,すなわちHBs抗原の陰性化であるが,上記の薬剤をもってしてもこの目標を達成することは難しい.インターフェロン...

    DOI PubMed 医中誌

  • 本態性血小板血症の臨床像と治療

    小林 禅, 沼沢 祥行, 新谷 周三 日本農村医学会雑誌 67 (1), 1-8, 2018

    本態性血小板血症(essential thrombocythemia: ET)の臨床像と治療について,特にCalreticulin遺伝子(<i>CALR</i> )変異に関する最近の知見を中心にまとめた。<i>CALR</i> 変異は,第9エクソンの蛋白質翻訳領域におけるフレームシフト変異であり,52塩基欠失(1型)と,5塩基挿入(2型)が代表的である。<i>CALR</i> 変異陽性 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献28件

  • ウシ末梢血多核球と単核球におけるIFNT応答性と作用の比較検討

    鬼沢 優里, 江口 空, 舟島 なつみ, 作本 亮介, 坂上 信忠, 岩田 尚孝, 桑山 岳人, 白砂 孔明 日本繁殖生物学会 講演要旨集 111 (0), P-44-P-44, 2018

    ...<p>【目的】インターフェロンタウ(IFNT)は反芻動物の妊娠特異的サイトカインであり,血液中の免疫細胞にも作用する。妊娠牛ではIFNT刺激の指標としてISG15 mRNA発現の増加が確認できるが,末梢血単核球(PBMC)よりも末梢血多核球(PMN)でIFNT応答性が高いことなど,細胞毎に応答性が異なる可能性が報告されている。...

    DOI

  • Toll-like receptor (TLR) の局在と活性化

    齋藤 伸一郎 エンドトキシン・自然免疫研究 21 (0), 1-6, 2018

    <p> Toll-like receptor (TLR) recognizes viral and bacterial specific components to activate immune responses. TLR plays an essential role for a pathogen sensor. TLR can be divided two groups by …

    DOI 医中誌

  • C型肝炎に対するDAA治療後の肝細胞癌発生状況

    山本 義也, 伊藤 淳, 北潟谷 隆, 霜田 佳彦, 大野 正芳, 工藤 大樹, 畑中 一映, 成瀬 宏仁 道南医学会ジャーナル 1 (1), 11-16, 2018

    ...現在はインターフェロンフリー療法が治療の中心であり、ウイルス排除が100%近く期待できる時代になった。一方、治療対象に高齢者や線維化進展例が多く含まれるようになり、DAA治療後の肝発癌の増加が懸念されている。当院の経験でも年齢、線維化の程度、肝癌既往の有無、抗ウイルス効果が、治療後発癌に影響していた。DAA治療による肝発癌抑制効果は依然検証が必要な時期であり、慎重なフォローアップが必要である。...

    DOI 医中誌

  • リピートブリーダー牛の繁殖救済を目指した単為発生胚追い移植の効果の検証

    舟島 なつみ, 柳沼 日佳里, 野口 龍生, 谷川 奈央, 鬼沢 優里, 濱野 晴三, 宮村 元晴, 細江 実佐, 作本 亮介, 古澤 軌, 岩田 尚孝, 桑山 岳人, 白砂 孔明 日本繁殖生物学会 講演要旨集 111 (0), OR2-6-OR2-6, 2018

    ...そこで本研究では,双子妊娠を回避するための単為発生(PA)胚を用いた追い移植(AI+PA)を展開するため,PA胚のインターフェロンタウ(IFNT)産生能力および移植後の基礎的検討を行った。【材料と方法】交雑種卵子を材料とし,体外受精(IVF)およびPA処理により作出したIVFおよびPA胚のIFNT mRNAを測定した。また,それぞれの培養液を脾臓細胞に添加し,ISG15 mRNA発現量を測定した。...

    DOI

  • 着床期ウシ子宮内膜におけるGALNSの発現解析

    山口 勇人, 藤原 泰佑, 山内 伸彦 日本繁殖生物学会 講演要旨集 111 (0), P-42-P-42, 2018

    ...我々は,着床期の組織改変が伸長期胚から分泌されるインターフェロンタウ(IFNτ)の制御下にある可能性を報告している。既報では,I型IFNがウシ子宮内膜組織中に貯蓄されているMMPの放出を誘導することを報告した。...

    DOI

  • ウシ脾臓細胞におけるインターフェロンτの免疫細胞分化誘導の可能性の検討

    江口 空, 鬼沢 優里, 舟島 なつみ, 宗像 祥久, 作本 亮介, 坂上 信忠, 岩田 尚孝, 桑山 岳人, 白砂 孔明 日本繁殖生物学会 講演要旨集 111 (0), P-43-P-43, 2018

    ...<p>【目的】ウシを含む反芻動物において妊娠認識に働くインターフェロンτ(IFNT)は,他のIFNと同様に免疫調整機能をもつ。マクロファージ(Mφ)は妊娠に重要であり,免疫を活性化するM1型と寛容を誘導するM2型に大別される。本研究では,IFNTが妊娠免疫機構を制御する可能性を考え,Mφを含む脾臓細胞において検討した。...

    DOI

  • 血液透析導入期の潜在性結核に関する検討

    木村 眞規子, 渭原 克仁, 井上 佑一, 大橋 敦希, 飯田 禎人, 田中 仁美, 渋谷 泰寛, 井下 聖司 日本透析医学会雑誌 51 (10), 599-605, 2018

    ...そこで, 血液透析導入期にLTBIスクリーニングを行い, LTBI罹患率や患者集団の特徴を検討した. 151名の血液透析導入患者に対し, インターフェロンγ遊離試験を用いてLTBIのスクリーニングを行った. LTBIと診断したものは27名で罹患率17.9%であった. LTBIでは喫煙者が有意に多かったが, 他の患者背景や血液検査データにおいてLTBIに特徴的な所見は認められなかった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • HIV/HCV 重複感染症例のHCV に対する治療成績と長期予後の検討

    齊藤 誠司, 山﨑 尚也, 藤井 輝久, 高田 昇 感染症学雑誌 91 (6), 924-929, 2017-11-20

    ...<p> 序文:HIV/HCV 重複感染ではHCV 単独感染と比較して,線維化の進行が早く,発癌リスクが高い.線維化進展例や高齢者では,インターフェロン(interferon;IFN)治療成功例においても発癌リスクが高くなるため注意を要する.感染から30 年以上が経過した非加熱血漿由来製剤による重複感染者では,C 型肝炎関連による死亡数の増加が問題となっているが,その長期予後を示した報告は少ない....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 当院におけるGenotype1b 型C型慢性肝疾患に対するインターフェロンフリー療法の治療成績

    山本, 義也, 北潟谷, 隆, 霜田, 佳彦, 伊藤, 淳, 大野, 正芳, 工藤, 大樹, 畑中, 一映, 成瀬, 宏仁 函館医学誌 = Hakodate medical journal 41 (1), 13-15, 2017-10-31

    ...C型慢性肝疾患に対して,平成23年11月Direct Acting Antivirals(DAA)が登場し,それまでの標準治療であったインターフェロン(IFN)/リバビリン(RBV)療法と併用することで,治療効果が飛躍的に向上した1)。平成26年9月からは,IFN と併用しないIFN free 療法も可能となり,治療対象が大幅に拡大された2)。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 6.Auditory Brainstem Responseによる聴覚毒性評価

    黒岩 有一 谷本学校 毒性質問箱 2017 (19), 77-82, 2017-09-19

    ...難聴を引き起こす薬剤には、フロセミド、エリスロマイシン、アスピリン、キニン、インターフェロンなどの可逆的な障害をきたすものと、アミノ配糖体系抗菌薬、白金製剤のように不可逆的な障害をきたすものがある<sup>2)</sup>。これまでに130種類以上の薬剤や化合物について聴覚毒性との関連が報告されているが、その毒性発現機序は明らかになっていないものも多い<sup>3)</sup>。...

    DOI

  • VI.HTLV-1関連脊髄症の診断と治療

    山野 嘉久 日本内科学会雑誌 106 (7), 1404-1409, 2017-07-10

    ...-1-associated myelopathy:HAM)は,ヒトT細胞白血病ウイルス1型(human T-cell leukemia virus type 1:HTLV-1)感染に起因する両下肢痙性対麻痺を主徴とする神経難病であるが,その症状・経過には個人差が大きく,疾患活動性に応じた治療が必要であり,そのバイオマーカーとして髄液中ネオプテリンやCXCL10の測定が重要である.現在,ステロイドやインターフェロン...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • オウム嘴羽病(PBFD)のタイハクオウムの1例

    和田 優子, 山根 剛, 髙島 一昭, 山根 義久 動物臨床医学 26 (2), 81-85, 2017-06-25

    ...嘴のトリミング,インターフェロン製剤および抗菌薬投与などの支持療法を行ったところ,一時的に自力採食が可能となった。しかしながら,嘴の壊死を中心とした外被系症状は進行し,免疫不全により第314病日に死の転帰をとった。</p>...

    DOI 医中誌

  • C 型肝炎患者に対するインターフェロン療法後の肝発癌についての検討

    草野, 祐実, 片山, 裕視, 中元, 明裕, 北川, 智之, 須田, 季晋, 大川, 修, 北濱, 彰博, 小堀, 郁博, 豊田, 紘二, 徳富, 治彦, 玉野, 正也, Yumi, Kusano, Yasumi, Katayama, Akihiro, Nakamoto, Tomoyuki, Kitagawa, Toshikuni, Suda, Osamu, Okawa, Akihiro, Kitahama, Ikuhiro, Kobori, Koji, Toyoda, Naohiko, Tokutomi, Masaya, Tamano Dokkyo Journal of Medical Sciences 44 (1), 47-53, 2017-03-25

    ...目的:C型慢性肝炎患者に対するインターフェロン(IFN)療法後の肝発癌について検討した.方法:C型慢性肝炎に対してIFN療法が施行された180例を対象とした.非発癌群と発癌群の間で,治療前の背景因子と半年後のウイルス学的著効(SVR24)の有無,治療後のALT,AFPについて比較した.また,それぞれの因子別に発癌曲線を作成して発癌率を比較した.結果:IFN治療によるSVR24の達成率は68.9%(124...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 東レの創薬─ライフイノベーション事業の中で─

    伊関 克彦 MEDCHEM NEWS 27 (1), 2-8, 2017-02-01

    ...その源泉は、ものづくり企業のDNAに求めることができ、基礎的かつ独自性の高い継続的取り組みにより、有機合成化学およびバイオプロセスで世界に先駆けた成果(ベラプロストナトリウム、ナルフラフィン塩酸塩、天然型インターフェロンβ)を生み出してきた。今後も、培ってきた疾患領域への理解と創薬技術を活用し、神経、腎・自己免疫領域などに残された難病、難治性疾患の克服に挑戦していきたいと考えている。</p>...

    DOI

  • 肝臓内科医のできるリウマチ診療へのサポート

    田守 昭博 臨床リウマチ 29 (1), 5-11, 2017

    ...<br>   次にC型肝炎ウイルス(HCV)であるが,リウマチ治療によってC型慢性肝炎が増悪することは稀であり,HBVの様な対策は必要ないとされている.一方,C型慢性肝炎への抗ウイルス治療薬の一つであるインターフェロン(IFN)は,リウマチの病態を増悪するリスクが懸念された.現在,HCVに対する抗ウイルス治療はIFN freeであるDirect acting antiviral (DAA)薬へ移行した...

    DOI 医中誌

  • 有機合成化学によるバイオ医薬創薬

    朝井 洋明, 落合 洋文, Elouali Sofia Trends in Glycoscience and Glycotechnology 29 (168), J41-J46, 2017

    <p>糖タンパク質性医薬品は、バイオ医薬品の中でも構造の複雑さが際立っている。要因は、糖鎖部分の多様性と複雑さである。我々は、翻訳後修飾で人為的制御が極めて困難な糖鎖部位を高純度・大量に調製できるようになった。さらに構造均一な糖鎖を任意の位置に付加する技術も構築した。これらの技術により、発現系での糖タンパク調製では極めて困難であった構造均一な糖タンパク調製が可能となった。また、新たな任意の位置へ…

    DOI DOI Web Site ほか3件 参考文献3件

  • WS5-4 全身性エリテマトーデスと免疫不全

    沢田 哲治, 太原 恒一郎 日本臨床免疫学会会誌 40 (4), 271b-271b, 2017

    ...<p>  全身性エリテマトーデス(SLE)は遺伝要因を有する個体に環境要因が作用して発症する慢性炎症性疾患であり,自己抗体や免疫複合体の出現,I型インターフェロン産生異常などを特徴とする自己免疫疾患である.SLEを含む自己免疫疾患と免疫不全は相互に関連するが,その関連性は多様である.原発性免疫不全症は免疫関連遺伝子異常を原因とする遺伝性疾患でその主要症状は感染症であるが,しばしば自己免疫異常を合併する...

    DOI Web Site 医中誌

  • SP-3 全身性エリテマトーデスなどの膠原病エビデンスレビュー

    亀田 秀人 日本臨床免疫学会会誌 40 (4), 283a-283a, 2017

    ...また,unmet needsを充足させるための新薬開発でありながら,既存治療抵抗性の難治・重症例は臨床試験の除外基準に該当する矛盾も孕んでいる.臨床免疫学は自己抗体をはじめとしたバイオマーカーに大きく貢献してきたが,分類基準を診断基準へと昇格させ,個々の患者の疾患活動性をより正確に評価するためには,さらなるバイオマーカー研究の進展が不可欠である.このような状況下ではあるが,膠原病の治療における1型インターフェロン...

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  • 珪肺リンパ節症による食道縦隔瘻の1例

    川上 直樹, 安東 敬大, 大川 宙太, 山名 高志, 西山 直樹, 若井 陽子, 齊藤 和人, 小貫 琢哉, 稲垣 雅春 気管支学 39 (5), 424-429, 2017

    ...</b>珪肺症によるリンパ節症は,良性食道気管支瘻のまれな原因の一つである.今回我々は,上部消化管内視鏡下に採取した生検組織に肉芽腫を認め,抗原特異的インターフェロン-γ遊離検査(IGRA)陽性で結核性リンパ節炎による食道縦隔瘻との鑑別を要した珪肺リンパ節症を経験したので,報告する.<b>症例....

    DOI 医中誌

  • C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法著効後20年で発症した肝細胞癌の1切除例

    廣畑 吉昭, 楊 知明, 中村 友哉, 加藤 達史, 岡村 隆仁 日本消化器外科学会雑誌 50 (7), 528-534, 2017

    ...<p> 症例は63歳の男性で,1993年にC型慢性肝炎に対してインターフェロン(interferon;IFN)治療を施行され,ウイルス学的著効(sustained virological response;以下,SVRと略記)が得られたため近医で経過観察されていた.HCV-RNA陰性化後から20年経過した2013年6月にAFPとPIVKA-IIの上昇を認め,腹部超音波検査を施行したところ,腫瘤性病変...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献10件

  • インターフェロンβ-1a筋注用製剤の日本における使用成績調査による安全性及び有効性の検討

    牧岡 大器, 中谷 経雪, Yan Ling, 鳥居 慎一, 斎田 孝彦, 吉良 潤一 臨床神経学 57 (10), 553-561, 2017

    ...<p>日本の実臨床下でのインターフェロンβ-1a筋注用製剤の安全性と有効性検討のため,2006年11月から2010年12月までに登録された本剤投与例全例を対象に観察期間2年の使用成績調査を実施した.全国397施設より調査票が回収され,安全性は1,476例,有効性は1,441例を評価した.安全性評価の86.3%は再発寛解型多発性硬化症であった.主な副作用は発熱(19.24%),重篤な副作用は多発性硬化症...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • C型肝炎に対する抗ウイルス治療の進歩と門脈圧亢進症

    榎本 大, 河田 則文 日本門脈圧亢進症学会雑誌 23 (2), 149-154, 2017

    ...<p>我が国の門脈圧亢進症の原因の大部分は肝硬変であり,肝硬変の成因としてはC型肝炎ウイルス(HCV)が最多である.C型慢性肝炎・肝硬変の治療はインターフェロン(IFN)を基軸に発展してきたが,2014年よりIFNフリーのdirect-acting antivirals(DAA)治療により高率にsustained virological response(SVR)が得られ,非代償性肝硬変を除くすべての...

    DOI Web Site 医中誌

  • ベムラフェニブ投与中に癌性髄膜炎を来した無色素性悪性黒色腫の1例

    太田 征孝, 福代 新治, 白築 理恵, 森田 栄伸 西日本皮膚科 79 (6), 578-581, 2017

    ...原発巣の拡大切除および骨盤内・鼠径リンパ節郭清,DAVFeron(ダカルバジン+ニムスチン+ビンクリスチン+インターフェロン <i>β)</i>投与を受けた。2015 年に皮膚・肝・肺・骨盤内・骨に腫瘤形成がみられ,悪性黒色腫の転移と診断されてニボルマブ点滴投与を開始された。 腫瘍縮小効果に乏しく,ベムラフェニブ内服に変更された。...

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  • 皮膚悪性リンパ腫の新規治療について ―― その適用,副作用を中心に ――

    濱田 利久 西日本皮膚科 79 (2), 123-127, 2017

    ...本稿ではこれら新規治療薬に焦点を当て,特に菌状息肉症を主な対象として登場した,ボリノスタット・インターフェロン <i>γ</i> ・ベキサロテンについて,治療の適用となる病変や従来の薬剤にはない副作用のマネージメントについても記載した。またこれら以外に有用な治療法(外用化学療法,低線量放射線療法)についても簡単に紹介させていただいた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献21件

  • ベムラフェニブ内服中に生じた重度放射線皮膚炎の1例

    大久保 澪, 鍬塚 大, 浅井 幸, 岩永 聰, 横山 洋子, 中村 太祐, 山崎 拓也, 宇谷 厚志 Skin Cancer 32 (1), 33-38, 2017

    ...術後補助療法目的に当科を紹介され,ダカルバジン点滴とインターフェロンβ局注療法を2コース施行したが,9月に左顎下,左副腎などの多発転移に加え右脛骨,大腿骨などに多発骨転移が出現した。原発巣切除標本のBRAF変異が陽性であり,ベムラフェニブの内服を開始した。内服19日目より右脛骨,大腿骨骨転移に対し全39 Gy/13 Frの放射線照射治療を併用した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 薬剤師の服薬指導が慢性骨髄性白血病の治療効果を上げる

    大神 正宏 ファルマシア 53 (10), 1023-1023, 2017

    ...慢性骨髄性白血病は9番染色体と22番染色体の相互転座により形成されるフィラデルフィア(Ph)染色体を特徴とする.Ph染色体上の<i>BCR-ABL1</i>融合遺伝子にコードされて産生されるBCR-ABLチロシンキナーゼにより細胞内基質や自己がリン酸化され,細胞内シグナル伝達が活性化することにより,白血病細胞が増殖する.これまで慢性骨髄性白血病の治療はインターフェロンや造血幹細胞移植が中心であり,5...

    DOI 医中誌

  • WS3-2 SLEとインターフェロン

    田中 良哉 日本臨床免疫学会会誌 40 (4), 267b-267b, 2017

    <p>  全身性エリテマトーデス(SLE)は,妊娠可能年齢の女性に好発する全身性自己免疫疾患で,皮膚,関節,心,腎,漿膜,神経,血管など全身の多臓器を侵し,多彩な臨床症候を呈する.副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬に依存した非特異的治療が中心であったが,病態の解明により治療標的が明らかになってきた.SLEではIFN関連遺伝子の高発現が明らかになり,病態形成においてもIFNの役割が注目されている.B細…

    DOI Web Site 医中誌

  • ES1-2 がん免疫療法におけるマクロファージの可能性

    宮下 梓 日本臨床免疫学会会誌 40 (4), 276b-276b, 2017

    ...を遺伝子導入してインターフェロン産生能を持たせ,腫瘍局所で抗腫瘍効果を発揮できる細胞を作製し,この細胞を用いた種々の癌に対する腫瘍抑制効果についてこれまで報告してきたが,悪性黒色腫を中心にそれらについて概説し,今後の展望について述べたい....

    DOI Web Site 医中誌

  • 犬の歯肉炎に対するイヌインターフェロンα製剤投与後の長期経過観察

    山木 誠也, 八村 寿恵, 和田 慎太郎, 大成 衷子, 小川 祐生, 鐘ヶ江 晋也, 網本 昭輝 日本獣医師会雑誌 70 (9), 589-593, 2017

    ...<p>近年,イヌインターフェロンαの口腔内投与による犬の歯肉炎の軽減効果が確認されているが,臨床的な効果の持続期間は不明である.今回,イヌインターフェロンα製剤を用いて,臨床例における効果と持続時間について検討を行った.イヌインターフェロンα製剤は3日に1回の合計10回を1クールとして口腔内に投与した.観察は投与開始から12カ月後まで行い,歯肉炎指数などを評価した.イヌインターフェロンα製剤を投与した...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献12件

  • 肝移植後C型肝炎再発に対するソホスブビル含有治療の有効性

    大山 淳史, 高木 章乃夫, 安中 哲也, 足立 卓哉, 池田 房雄, 和田 望, 竹内 康人, 大西 秀樹, 中村 進一郎, 白羽 英則, 高木 弘誠, 杭瀬 崇, 信岡 大輔, 吉田 龍一, 楳田 祐三, 吉田 真理, 有森 千聖, 八木 孝仁, 岡田 裕之 肝臓 58 (11), 599-604, 2017

    <p>肝移植後C型肝炎に対するDirect Acting Antivirals(DAA)治療効果を検討した.Genotype1は29症例で,ダクラタスビル+アスナプレビル(DCV+ASV)5例,ソホスブビル+レジパスビル(SOF+LDV)25例(含DCV+ASV無効1例),Genotype2が2症例でSOF+リバビリン治療を行った.DCV+ASVは5例中4例で治療完遂,3例でSustained …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

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