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検索結果 631 件

  • J-POP広東語カバー曲における声調の楽音への影響(11)

    樋口 勇夫 名古屋学院大学論集 言語・文化篇 35 (1), 1-49, 2023-10-31

    幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。拙稿「…

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  • 有鉤義歯の内視鏡的摘出中に食道に陥頓し,食道穿孔,心肺停止をきたした1例

    福田 純也, 中川 将視, 平湯 恒久, 藤田 文彦, 高須 修, 赤木 由人 日本腹部救急医学会雑誌 43 (6), 981-983, 2023-09-30

    <p>症例は70歳,女性。有鉤義歯を誤飲し,近医を受診した。内視鏡的摘出の方針となり前医を紹介された。上部消化管内視鏡検査で胃内に有鉤義歯を認め,鉗子で把持し引き上げたところ食道内で陥頓した。陥頓の解除中に,突然心肺停止となり,蘇生処置が施行された。自己心拍再開後のCTで両側気胸と食道周囲のfree …

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  • 妊娠後期に発症し腹腔鏡手術が有用であった小網裂孔ヘルニア嵌頓の1例

    丸山 広生, 崎田 浩徳, 門野 潤, 井上 真岐, 林 知実, 上今別府 大作, 二渡 久智 日本腹部救急医学会雑誌 43 (6), 993-996, 2023-09-30

    <p>症例は43歳,女性。妊娠38週3日に心窩部痛で前医に入院した。心窩部痛の原因が特定できず,緊急帝王切開が行われた。術後も心窩部痛と嘔吐が持続し,腸閉塞と診断され当院に転院した。造影CT検査で上腹部正中で小腸の狭窄像を認め,胃管を留置したが,改善せず,イレウス管を挿入した。イレウス管造影で上腹部に小腸のbeak …

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  • 火野葦平『広東進軍抄』の基礎的検討

    松本 和也 人文学研究所報 (70) 1-20, 2023-09-27

    この論文では,日中戦争をモチーフとした戦争文学の1 つ,火野葦平『広東進軍抄』(昭和13~14年)をとりあげる。火野の文名を一躍高めた「兵隊三部作」(「麦と兵隊」,「土と兵隊」,「花と兵隊」)という枠組みに入らなかったため,これまで『広東進軍抄』は,研究史上においてほとんど検討される機会がなかった。しかしながら,『広東進軍抄』は,「花と兵隊」と同時期に書かれた,火野葦平初の新聞連載小説の1つであ…

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  • 陰囊膿瘍を伴う鼠径ヘルニア盲腸嵌頓に対し腹腔鏡手術を施行し得た1例

    成島 一夫, 森 幹人, 平野 敦史, 首藤 潔彦, 吉田 雅博 日本腹部救急医学会雑誌 43 (4), 769-772, 2023-05-31

    <p>症例は92歳男性,右鼠径部の膨隆および硬結,右陰囊からの膿汁流出を主訴に当院を受診した。精査の結果,陰囊膿瘍を伴う右鼠径ヘルニア盲腸嵌頓の診断となった。右鼠径部から陰囊にかけて広範な皮下の炎症性肥厚を認めたが,腹腔内の炎症所見は認めなかったため,腹腔鏡手術を選択した。嵌頓した盲腸は穿孔していたため回盲部切除術を施行した。一方鼠径部は炎症が強く高度に硬化していたため,鼠径ヘルニアの同時修復は…

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  • セルフグリップメッシュを用いたTAPP法が有用であった閉鎖孔ヘルニア嵌頓の2例

    小西 健斗, 弘中 一平, 金井 秀樹, 小林 徹也, 田辺 義明 日本腹部救急医学会雑誌 43 (4), 765-768, 2023-05-31

    <p>症例1は86歳,女性。右鼠径部痛と嘔吐を主訴に受診した。腹部CT検査で右閉鎖孔ヘルニア嵌頓を認め,緊急手術を施行した。症例2は96歳,女性。嘔吐を主訴に受診した。腹部CT検査で右閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞を認め,緊急手術を施行した。いずれの症例も腹腔鏡下ヘルニア修復術(transabdominal preperitoneal …

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  • 直腸異物による直腸重積から小腸嵌頓をきたした1例

    庄子 渉, 清水 喜徳, 渡邉 隆明, 刑部 洸, 木戸 知紀 日本腹部救急医学会雑誌 43 (3), 675-678, 2023-03-31

    <p>症例は54歳の男性で,約30年前にも直腸異物で手術歴がある。今回,自ら肛門より筒状の容器を挿入し,抜去困難となったため当院救急外来を受診した。用手的な抜去が困難であったため,全身麻酔下に手術を施行した。直腸異物口側端を起点に直腸が重積し,重積部に小腸が嵌頓していた。嵌頓していた小腸の血流は保たれていたため用手的に引き出し,切除は行わなかった。さらに,直腸前壁を切開し直腸内異物を除去した。異…

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  • 嵌頓をきたした人工肛門脱出に対して自動縫合器で修復した2例

    YAMAGUCHI Atsushi, ABURAKI Junichi, KIDA Atsushi, KODAMA Sota, OE Tadatoshi, UMEDA Tomoko, YAGI Toshikazu, KURUMI Yoshimasa, 山口 淳史, 油木 純一, 木田 睦士, 児玉 創太, 大惠 匡俊, 梅田 朋子, 八木 俊和, 来見 良誠 滋賀医科大学雑誌 36 (1), 52-57, 2023-03-17

    人工肛門脱出は人工肛門造設後の合併症の一つであり,疼痛や出血,パウチ貼付困難といった症状が出現すると手術が必要になる.ところが,人工肛門脱出に対する標準的な手術や治療法は確立していないのが現状である.過去の文献では自動縫合器を用いた手術の報告が散見され,良好な治療経過をえている.今回,われわれは人工肛門脱出に対して自動縫合器を用いて非開腹下に手術を施行した.症例1は81歳の男性.原因不明のS状結…

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  • 停留精巣を合併した嵌頓鼠径ヘルニアの1例

    伊達 俊輔, 岡田 禎人, 太平 周作, 鈴木 和志, 石田 陽祐 日本腹部救急医学会雑誌 43 (1), 97-100, 2023-01-31

    <p>症例は72歳,男性。以前から右鼠径ヘルニアを指摘されていたが自身で整復していた。右鼠径部痛を主訴に当院救急外来を受診した。経過中に来院時の身体所見で圧痛を伴う右鼠径部腫脹を認めた。造影CTでヘルニア内に小腸の脱出を認め,右鼠径ヘルニア嵌頓と診断した。用手整復できたため翌日待機的に手術を行った。手術は全身麻酔下に鼠径切開法で開始した。ヘルニア囊を開放するとヘルニア囊内に精巣を認め,停留精巣と…

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  • 集中治療を要した高度肥満者の腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓小腸穿孔術後出血の1例

    甲斐 巧也, 前田 敦行, 高山 祐一, 高橋 崇真, 青山 広希, 金岡 祐次 日本臨床外科学会雑誌 84 (2), 346-351, 2023

    <p>症例は60歳,女性.身長159cm,体重100kg,BMI 40kg/m<sup>2</sup>.9年前に臍ヘルニアに対してメッシュ修復術が施行された.前夜からの腹痛が改善せず,当院に救急搬送された.腹部には巨大腫瘤を認め,CTでは14×10cmの腹壁瘢痕ヘルニアと小腸近傍にfree airを認め,腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓小腸穿孔と診断し緊急手術を施行した.小腸の壊死と1cmの穿孔を認め,切除…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 閉鎖孔ヘルニア嵌頓の腸管虚血の予測因子

    峯田 修明, 遠藤 俊治, 吉松 和彦, 藤原 由規, 上野 富雄 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 512-516, 2023

    <p>背景:閉鎖孔ヘルニア嵌頓における嵌頓腸管虚血の予測因子として,「発症後経過時間」「嵌頓腸管径」「嵌頓腸管内容CT値」がある.当院での症例でこれらが腸管虚血の予測因子になるか検討した.方法:2010年から2022年の間に当院で閉鎖孔ヘルニア嵌頓で手術を行った症例は24例.腸管虚血のため腸切除したのは8例(切除群:全例緊急手術),腸切除しなかったのは16例(非切除群:緊急手術例 …

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  • 腹腔鏡下肝嚢胞開窓術3年後に発症した遅発性横隔膜ヘルニア嵌頓の1例

    今西 謙太郎, 小林 一泰, 丸山 修一郎, 平井 隆二, 金谷 欣明 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 550-553, 2023

    <p>症例は83歳,男性.2019年10月に心窩部,右季肋部痛を伴う巨大肝嚢胞に対する腹腔鏡下肝嚢胞開窓術を施行した.術後経過は特に合併症なく,第8病日に退院した.</p><p>術後3年が経過した2022年11月に左側腹部痛を主訴に受診した.Computed tomography(以下CT)から右横隔膜ヘルニアおよび小腸の造影効果低下がみられた.遅発性横隔膜ヘルニア嵌頓と診断し,同日緊急手術とし…

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  • 横行結腸が嵌頓した92歳大腿ヘルニアの1例

    岩田 力, 渡邊 真哉, 古田 美保, 會津 恵司, 小林 真一郎, 佐藤 文哉 日本臨床外科学会雑誌 84 (5), 836-840, 2023

    <p>今回われわれは,超高齢者に生じた横行結腸が嵌頓した大腿ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は92歳の女性で,2022年8月に食思不振を主訴に他院を受診し,大腿ヘルニア嵌頓と診断され当院へ紹介となった.腹部単純CTで横行結腸が右鼠径部に嵌頓し,同部より口側腸管が拡張していた.用手還納を試みたが不可能で,同日に緊急手術を施行した.全身麻酔下に大腿法によるアプローチで膨隆部の周囲を剥離する…

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  • 非観血的整復後に遅発性小腸穿孔をきたした右閉鎖孔ヘルニア嵌頓の1例

    深田 忠臣, 亀髙 尚, 牧野 裕庸, 秋山 貴洋, 清家 和裕 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 962-966, 2023

    <p>症例は85歳,女性.遷延する腹痛・嘔吐を主訴に,前医でのCTにて右閉鎖孔ヘルニア嵌頓と診断され,紹介となった.非観血的用手圧迫にて容易に整復でき,直後のCTにて整復と明らかな消化管穿孔などを疑う所見のないことを確認した.整復後3日目に腹痛が出現し,CTにて腹腔内遊離ガスを認めた.穿孔性腹膜炎と診断し,開腹下に創汚染対処のもと小腸部分切除および正中創から腹膜前腔を剥離し,ダイレクトクーゲルパ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 閉塞性大腸炎を契機に多臓器不全となったS状結腸嵌頓鼠径ヘルニアの1例

    荒木 達大, 羽田 匡宏, 天谷 公司, 吉川 朱実, 加治 正英 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1344-1349, 2023

    <p>89歳,男性.左鼠径部痛で来院.造影CTで左鼠径部へのS状結腸脱出および多量の宿便による腸閉塞を認めた.用手還納後,遅発性腸管穿孔を考慮し経過観察入院としていたが,同日ショック状態となった.造影CTで横行結腸~S状結腸に造影不良を認め,腸管壊死と診断し緊急手術による腸管切除を行った.集中治療室で人工呼吸器管理を継続したが,肝・腎機能は増悪し術後12日目に多臓器不全のため永眠した.病理所見上…

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  • 腹腔内操作先行のTEP法で治療した鼠径ヘルニア・閉鎖孔ヘルニア嵌頓の3例

    木井 修平, 細川 侑香, 山本 葉一, 蔵谷 勇樹, 藤好 直, 小池 雅彦 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1354-1360, 2023

    <p>症例1:83歳,女性.左大腿部痛と嘔吐を主訴に当院を受診し,左閉鎖孔ヘルニア嵌頓と診断した.鏡視下の観察で左閉鎖孔の嵌頓は解除されていた.嵌頓小腸の壊死は認めず,完全腹膜外修復法(以下,TEP法)でヘルニアを修復した.症例2:72歳,男性.左鼠径部痛を主訴に当院を受診し,左鼠径ヘルニア嵌頓と診断した.全身麻酔下で嵌頓を整復した.鏡視下の観察で発赤した脂肪垂を認めたため,切除した.TEP法で…

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  • 食道癌後縦隔再建術後1年目に発症した食道裂孔部嵌頓ヘルニアの1例

    中川 将視, 森 直樹, 日野 東洋, 最所 公平, 藤崎 正寛, 藤田 文彦 日本臨床外科学会雑誌 84 (10), 1587-1592, 2023

    <p>症例は74歳,男性.2019年9月に胸部中部食道癌に対し右開胸開腹食道亜全摘,3領域リンパ節郭清,後縦隔胃管再建術を施行した.術後1年目に急性腹症で近医に搬送され,CTで右胸腔内への小腸脱出を認め,食道裂孔ヘルニアの診断で当院へ紹介となった.受診時には腹部症状は消失し,保存的加療を行うも,入院後12日目に腹痛が再燃した.CTで食道裂孔ヘルニア嵌頓を疑い,緊急手術を施行した.右胸腔に脱出した…

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  • 腹腔鏡下胃全摘術後早期に発症した食道裂孔部嵌頓ヘルニアの1例

    長谷川 健太, 長谷川 毅, 櫻井 克宣, 久保 尚士, 井上 透, 西口 幸雄 日本臨床外科学会雑誌 84 (11), 1731-1736, 2023

    <p>79歳,男性.胃体上部後壁の3型進行胃癌に対して腹腔鏡下胃全摘術を施行した.食道周囲の剥離時に左背側の胸膜に10mm大の損傷を生じたが修復は行わなかった.術後3日目に酸素化低下,腹痛の増強を認め,胸部X線・胸腹部CTで小腸の胸腔内への脱出像を認め,食道裂孔ヘルニア嵌頓と診断した.画像上,Y脚吻合部を含む挙上空腸が大きく嵌入しており,緊急開腹手術を施行した.食道裂孔左側より挙上空腸が胸腔内へ…

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  • 高齢者(72-94歳)の閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する低侵襲治療の経験

    藤井 康矢, 山本 祐也, 高見 洋司, 熊谷 信平, 大塚 将之, 片倉 達 日本臨床外科学会雑誌 84 (11), 1700-1706, 2023

    <p>閉鎖孔ヘルニアは比較的稀な疾患であり,近年の高齢化および画像診断の進歩に伴い遭遇する機会が増えている.手術については様々な見解があるが,以前は緊急開腹手術を必要とする疾患という認識が一般的で,現在でも広く行われている.一方で,最近の報告では腹腔鏡や鼠径法による低侵襲手術の報告が増えている.さらに,腸管壊死や穿孔が積極的に疑われない症例では非観血的整復後に待機的手術を施行した報告も出てきてお…

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  • J-POP広東語カバー曲における声調の楽音への影響(10)

    樋口 勇夫 名古屋学院大学論集 言語・文化篇 34 (1), 1-70, 2022-10-31

    幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。  拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。拙稿…

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  • 臍窩の皮膚が翻転し陥頓した11歳男児の1例

    合田 陽祐, 飯沼 泰史, 斎藤 浩一, 仲谷 健吾, 平山 裕 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (6), 939-941, 2022-10-20

    <p>症例は11歳男児.臍窩の皮膚をつまんで遊んでいたところ翻転し還納不能となったため小児外科外来を受診した.初診時,臍窩の皮膚は翻転し,うっ血を伴っていた.外来で意識下に用手的整復を試みたが,患児の苦痛が強く整復困難であったため,全身麻酔下に整復を行った.整復後の経過は良好で翌日退院した.整復後9か月経った現在も再発なく経過している.臍窩の皮膚が翻転し陥頓した報告例は会議録を除き本邦に1例のみ…

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  • 塩化ビニル製手袋による胃内異物の内視鏡的摘出術施行中に頸部食道に嵌頓し外科的摘出術を行った1例

    林 孝朗, 絹田 俊爾, 羽成 直行, 鈴木 博也 日本腹部救急医学会雑誌 42 (6), 647-650, 2022-09-30

    <p>症例は21歳,女性。自閉症と精神発達遅滞の既往があり精神科で医療保護入院中に,嘔吐を認めた。腹部CT検査で胃内に高吸収の薄い異物が充満していた。以前にも異食歴があり,胃内異物による嘔吐と診断し,上部消化管内視鏡による異物摘出術を施行した。異物は硬化した塩化ビニル手袋であり,大部分を回収できたが,最後の1枚が頸部食道に嵌頓した。緊急手術を行い,頸部食道を切開し回収した。精神発達遅滞患者や認知…

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  • 腹腔鏡下鼠径ヘルニア術後に腹膜閉鎖部間隙に小腸が嵌頓した2例

    上田 康二, 萩原 信敏, 野村 務, 松田 明久, 栗山 翔, 吉田 寛 日本腹部救急医学会雑誌 42 (6), 699-703, 2022-09-30

    <p>鼠径ヘルニア手術において腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(transabdominal preperitoneal hernia repair:以下,TAPP)を選択する施設が増加している。TAPPでは従来の前方アプローチ法と比較して発症率の高い合併症があり,術後の腸閉塞もその1つである。TAPP術後の腹膜閉鎖部間隙より腹膜前腔への小腸の嵌入が引き金となり腸閉塞を発症した2症例を経験したので報告…

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  • 偽還納されていた回盲部嵌頓右鼠径ヘルニアの1例

    阪井 守 日本腹部救急医学会雑誌 42 (5), 585-589, 2022-07-31

    <p>症例は53歳男性。腹部膨満感および嘔吐で前医より当院へ紹介。当院CT検査で右鼠径ヘルニア嵌頓による腸閉塞と診断された。徒手整復を行い還納されたが腹部膨満は改善せず翌日イレウス管を挿入した。イレウス管造影では回腸末端から上行結腸への造影剤を確認したが腸閉塞は解除されず整復後8日目に腹部CT検査およびイレウス管造影を再検査し回盲部嵌頓鼠経ヘルニアの偽還納が判明した。同日,鼠径部切開法では還納で…

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  • 誤飲した有鉤義歯が十二指腸に嵌頓し開腹手術による摘出を要した1例

    飯島 靖博, 野竹 剛, 清水 明, 副島 雄二 日本腹部救急医学会雑誌 42 (4), 521-525, 2022-05-31

    <p>誤飲による消化管異物は上部消化管内で発見されることが多く,内視鏡的に摘出されたり自然排出されたりすることが多いが,異物の種類によっては穿通や穿孔などの危険を伴うため開腹手術が必要になることがある。今回われわれは誤飲された有鉤義歯が十二指腸に嵌頓したため開腹手術を必要とした症例を経験したので報告する。症例は90歳の女性で,食事の際に義歯を誤飲した。2日後にかかりつけ医を受診し腹部単純X線で腹…

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  • 腹腔鏡下に嵌頓解除および裂孔閉鎖を行った子宮広間膜裂孔ヘルニアの1 例

    田中 保平, 猪瀬 悟史, 千葉 小夜, 堀越 崚平, 利府 数馬, 田原 真紀子, 栗原 克己 日本腹部救急医学会雑誌 42 (3), 409-412, 2022-03-31

    <p>症例は74 歳,女性。虫垂炎による腹部手術歴あり。腹痛を主訴に受診され,CT で子宮の左外側で小腸のcaliber change を認めた。腸管壁の造影効果は保たれていた。癒着性腸閉塞と子宮広間膜裂孔ヘルニアを鑑別にあげ,イレウス管による保存的治療を行った。減圧は良好であったが,通過障害が改善しなかったため腹腔鏡下手術を行った。子宮広間膜裂孔ヘルニアと診断し,子宮広間膜の一部を開放して小腸…

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  • 腹腔鏡下に修復した肝円索嵌頓白線ヘルニアの1例

    西 雄介, 伊藤 康博, 瀨尾 雄樹, 田中 求, 戸倉 英之, 高橋 孝行 日本臨床外科学会雑誌 83 (1), 158-162, 2022

    <p>症例は76歳,女性.心窩部痛で前医を受診し,同部の有痛性腫瘤を認めたため当科へ紹介となった.肝円索嵌頓白線ヘルニアと診断され,徒手整復施行後に待機的に腹腔鏡下修復術を施行した.術後経過は良好で術後3日で退院し,術後3カ月再発なく経過している.白線ヘルニアは稀な疾患である.中でも肝円索嵌頓症例は自験例を含め本邦で6例のみであり,さらに腹腔鏡下で修復した症例は本邦で2例目であった.白線ヘルニア…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 下部消化管内視鏡検査時に発症した左横隔膜ヘルニア嵌頓の1例

    岡 凌也, 大谷 剛, 坂本 美咲, 竹原 裕子, 奥谷 大介, 片岡 正文 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 854-859, 2022

    <p>症例は74歳,男性.5年前に交通外傷による右肋骨骨折,右血気胸の既往があった.今回,貧血と腫瘍マーカー上昇の精査のため下部消化管内視鏡検査を施行したところ,左胸腹部痛が出現した.CTにて左横隔膜ヘルニアと脱出した結腸の嵌頓を認めたため,緊急手術を行った.開腹で手術を開始し腸管を還納したが,術野展開の困難さから胸腔鏡補助下に横隔膜縫縮によるヘルニア修復を行った.横隔膜ヘルニアは外傷による横隔…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献21件

  • 横行結腸の嵌頓・壊死を来した食道裂孔ヘルニアの1例

    仲野 宏, 遠藤 英成, 松石 彬, 金澤 匡司 日本農村医学会雑誌 71 (4), 332-336, 2022

    症例は85歳女性。嘔気,腹痛を主訴に近医を受診し,症状が強く精査加療目的に当院へ搬送された。上腹部に強い圧痛があり,胸腹部CT検査で縦隔内に胃と横行結腸が脱出しており,複合型(Ⅳ型)食道裂孔ヘルニアと診断した。横行結腸に急峻な狭窄と壁の造影効果不良があり,ヘルニア嚢内,骨盤底に腹水を認めたため,絞扼による虚血,壊死を疑い緊急開腹手術を施行した。食道裂孔に嵌頓した胃と横行結腸を腹腔内に還納したとこ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • Poland症候群に併存し停留精巣を合併した成人鼠径ヘルニア嵌頓の1例

    帖地 健, 和田 陽之介, 李 俊容, 前田 徹, 吉田 卓義, 小西 文雄 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1181-1186, 2022

    <p>症例は出生時に右胸部,右手指の手術歴がある82歳の男性.腹痛・嘔吐を主訴に近医を受診し,右鼠径ヘルニア嵌頓,腸閉塞の診断で嵌頓整復後当院へ紹介となった.画像検査,身体所見では上記診断に加えて右陰嚢内に精巣を認めず,ヘルニア嚢近傍の皮下に精巣と思われる腫瘤を認めた.また,右手指,右胸郭の変形,異常骨,左片腎,腸回転異常を認めた.以上よりPoland症候群,右停留精巣,右鼠径ヘルニアと診断した…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 十二指腸下行脚に嵌頓した胆石イレウスの1例

    甲津 卓実, 池野 嘉信, 安宅 亮, 多賀 亮, 松林 潤, 廣瀬 哲朗 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1141-1146, 2022

    <p>症例は93歳,女性.嘔吐を主訴に受診した.腹部CTで胆嚢と十二指腸球部の瘻孔形成,十二指腸下行脚に55mm大の結石を認めた.胆嚢十二指腸瘻,胆石イレウスの診断で入院とし,第2病日に内視鏡的摘出を試みるも困難であった.保存的加療の長期化を避けるべく,経鼻的に減圧治療および経管栄養を開始し,第6病日に手術を施行した.術中十二指腸下行脚に嵌頓した結石を認め,用手的な移動を試みるも水平脚までの移動…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 壊死を伴う回腸人工肛門重積脱出嵌頓の1例

    瀬原田 魁, 北原 弘恵, 吉村 昌記, 唐澤 幸彦, 織井 崇 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1062-1066, 2022

    <p>症例は90歳,男性.2020年4月に虫垂偽粘液腫による穿孔性腹膜炎で回盲部切除術,単孔式回腸人工肛門造設術を施行した.外来フォロー中の2021年1月に人工肛門先端部の黒色変化を主訴に来院した.整復困難で人工肛門腸管の重積脱出嵌頓および腸管壊死と判断し,同日緊急手術を施行した.本症例では腹壁を切開することなく,脱出嵌頓した腸管の壊死部~血流不良部を切除して腸管断端同士を層々吻合し,重積は徒手…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 術中ICG蛍光法により腸管を温存した肝鎌状間膜裂孔ヘルニア嵌頓の1例

    油木 純一, 木田 睦士, 児玉 創太, 大惠 匡俊, 八木 俊和, 来見 良誠 日本臨床外科学会雑誌 83 (3), 580-584, 2022

    <p>肝鎌状間膜裂孔ヘルニアの嵌頓を経験したので報告する.当院ではインドシアニングリーン(indocianine green:以下,ICG)を用いて赤外光を観察するICG蛍光法を使用している.特に,内視鏡画像上で評価可能な装置を使用しており,小開腹することなく嵌頓小腸の血流を評価して腸管切除を回避可能であった.</p><p>症例は53歳,女性.数時間前に上腹部痛を認め,疼痛が増悪したため救急外来…

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  • 腹腔鏡手術で診断された回腸重複腸管鼠径ヘルニア嵌頓の1例

    笹口 桂佑, 浦上 淳, 石田 尚正, 髙岡 宗徳, 林 次郎, 山辻 知樹, 物部 泰昌 日本臨床外科学会雑誌 83 (4), 785-789, 2022

    <p>症例は69歳の男性で,右鼠径部の膨隆を主訴に当院を受診となった.右鼠径ヘルニアと診断し,腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を施行することになった.腹腔鏡で観察すると回腸から分岐し,盲端に終わる腸管が内鼠径輪から鼠径管内に嵌頓していた.周囲の腹膜を切開し,嵌頓した腸管を鼠径ヘルニアから剥離した.切開した腹膜は腹腔鏡下に縫合閉鎖した.小開腹創から嵌頓していた腸管を切除し,鼠径ヘルニアは鼠径部切開法で修…

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  • 臍内余剰皮膚が急性嵌頓状態を呈した1例

    古金 遼也, 金森 豊, 山岸 徳子, 小林 完, 森 禎三郎, 沓掛 真衣, 狩野 元宏, 高橋 正貴, 米田 光宏, 藤野 明浩 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (7), 1118-1121, 2021-12-20

    <p>症例は3歳女児.臍部の発赤,皮膚の翻転を主訴に救急外来を受診した.明らかなヘルニア門は触知できず,臍部皮膚の腫脹は翻転した余剰皮膚を押し戻すことで容易に軽快した.超音波検査では尿膜管を示唆する管腔構造は見られず発症原因は不明であった.外来経過観察にて発赤は改善したが,皮膚の翻転を繰り返すため,両親と相談し病変の検索を兼ねた根治手術を施行した.臍部周辺の皮膚はかなりの面積で皮下にうずもれるよ…

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  • J-POP広東語カバー曲における声調の楽音への影響(9)

    樋口 勇夫 名古屋学院大学論集 言語・文化篇 33 (1), 1-64, 2021-10-31

    幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。  拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。拙稿…

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  • 腹腔鏡下手術が有用であった外膀胱上窩ヘルニア嵌頓の1例

    貝崎 亮二, 井上 透, 高塚 聡, 塚本 忠司, 西口 幸雄 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 469-472, 2021-09-30

    <p>症例は53歳,女性。朝排便後から左鼠径部の膨隆と腹部不快感を認めたため,当科を受診した。初診時,左鼠径部にピンポン玉大の膨隆を認め,緊満していた。鼠径部ヘルニア嵌頓と思われた。腹部超音波検査で腸管の脱出を確認したが,検査中に還納された。腹部CT検査では左鼠径部に軽度の脂肪織の脱出と少量の液体貯留がみられた。左鼠径部ヘルニア嵌頓(解除後)と診断し,嵌頓腸管の観察も必要と考え緊急手術を施行した…

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  • 腸管切除を要した傍ストーマヘルニア嵌頓に対してストーマを別部位に再造設した2例

    大屋 勇人, 金岡 祐次, 前田 敦行, 高山 祐一, 高橋 崇真, 桐山 宗泰, 清板 和昭 日本腹部救急医学会雑誌 41 (5), 325-329, 2021-07-31

    <p>傍ストーマヘルニアはストーマ造設後合併症として頻度は高いが,ヘルニア門が大きく,嵌頓による緊急手術はまれである。傍ストーマヘルニア嵌頓で腸管切除を要し,別部位にストーマを再造設した2例を経験したので報告する。症例1は80歳男性で,直腸癌に対するAPR術後8年で緊急手術となった。嵌頓部空腸を切除し,ストーマは左上腹部に再造設した。術後4年間再発なし。症例2は82歳女性で,閉塞性直腸癌に対する…

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  • 繰り返す続発性会陰ヘルニア嵌頓に対し徒手整復後に待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行し得た1例

    田島 佑樹, 平田 玲, 足立 基代彦, 林 啓太, 由良 昌大, 金子 靖, 藤崎 洋人, 葉 季久雄, 高野 公徳, 中川 基人 日本腹部救急医学会雑誌 41 (4), 269-272, 2021-07-31

    <p>症例は65歳男性。直腸癌に対し腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行後,3年6ヵ月目に,腹痛,嘔吐,会陰部の膨隆を主訴に救急搬送された。身体所見上,会陰部に超手拳大の膨隆を認め,造影CT検査上,会陰部への小腸の脱出,および同腸管のclosed loopの形成を認め,続発性会陰ヘルニア嵌頓と診断した。腸管壁の造影効果は保たれており,膝肘位でエコーガイド下に徒手整復を行った。その半年後,9ヵ月後に再…

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  • 肝右葉切除後にヘルニアパッチを用いて修復した横隔膜ヘルニア嵌頓の1例

    須田 光太郎, 青木 琢, 清水 崇行, 白木 孝之, 櫻岡 佑樹, 松本 尊嗣, 森 昭三, 礒 幸博, 石塚 満, 窪田 敬一 日本腹部救急医学会雑誌 41 (3), 183-186, 2021-03-31

    <p>症例は67歳,男性。呼吸困難を主訴に当科紹介となった。8年前に肝細胞癌に対して,肝右葉切除術および横隔膜合併切除術を施行し,術後3年目より右横隔膜ヘルニアを認めていた。胸部単純写真,CTで回腸と右側結腸が右胸腔内に脱出しており,右肺が虚脱していた。バイタルサインは安定しており,腸管虚血を疑う所見を認めなかったため保存的加療を行ったが,翌日症状の増悪を認めたため,緊急手術を施行した。右胸腔内…

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  • 腹膜透析患者に発症した成人臍ヘルニア嵌頓の2例

    青木 輝, 伊藤 康博, 西 雄介, 杉浦 清昭, 岸田 憲弘, 瀬尾 雄樹, 田中 求, 戸倉 英之, 高橋 孝行 日本腹部救急医学会雑誌 41 (3), 175-178, 2021-03-31

    <p>腹膜透析中の患者に発症した臍ヘルニア嵌頓の報告症例は少ない。症例1は24歳男性。初発の臍ヘルニア嵌頓に対して用手還納された翌日に再発し,嵌頓組織の血行障害が疑われ緊急手術を施行した。ヘルニア囊内に嵌頓した壊死腸管を認めたため小腸部分切除を行い,ヘルニア門を単純縫合閉鎖した。症例2は60歳女性。初発の臍ヘルニアに対して用手還納されて2週間後の再発で来院し,臍ヘルニア嵌頓と小腸壁の造影効果減弱…

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  • 成人右側Bochdalek孔ヘルニア嵌頓にて絞扼性イレウスを発症した1例

    曲 継超, 奥田 洋一, 橋本 真治, 原 明弘, 秋山 浩輝, 呉屋 朝幸 北関東医学 71 (1), 53-58, 2021-02-01

    <p> 症例は77歳女性.3日前からの嘔気,上腹部痛を主訴に当院救急外来を受診された.腹部レントゲンにてニボー像を伴う腸閉塞の所見を呈しており,腹部造影CTにてclosed loop,whirl sign,腹水を認めたため,絞扼性イレウスの診断にて緊急開腹手術を施行した.手術所見では肝右側の横隔膜にヘルニア孔を認め,小腸が陥入している所見であったことから,右側Bochdalek孔ヘルニア嵌頓と診…

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  • Meckel憩室が嵌頓した大腿ヘルニアの1例

    大惠 匡俊 日本腹部救急医学会雑誌 41 (1), 75-78, 2021-01-31

    <p>症例は70歳,女性。2日前より右大腿鼠径部の有痛性腫瘤を認め受診となる。右大腿鼠径部に径4cm大の有痛性腫瘤を触知した。腹部CT検査では腸閉塞所見は認めなかったが,右大腿静脈の内側から伏在裂孔に突出した腫瘤が指摘され,小腸の大腿ヘルニア嵌頓を疑い緊急手術を施行した。ヘルニア内容は長さ4cmの小腸憩室で,大腿管で絞扼され憩室は暗赤色に変色していた。憩室のみを切除しMcVay法に準じて修復した…

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  • 腹腔鏡下修復術を施行した腸閉塞を合併する傍ストーマヘルニア嵌頓の1例

    若林 正和, 青木 花奈, 吉田 隼人, 堂本 佳典, 穂坂 美樹 日本腹部救急医学会雑誌 41 (1), 111-114, 2021-01-31

    <p>症例は76歳,男性。26年前に直腸癌に対し腹会陰式直腸切断術後である。突然の心窩部痛,嘔吐を主訴に当院を受診した。左下腹部には人工肛門を認め,その外側に膨隆を認めた。腹部骨盤CTで傍ストーマヘルニア嵌頓,腸閉塞と診断し入院とした。嵌頓は用手的に整復可能であり,腸管拡張や浮腫が改善した後に,腹腔鏡下手術を施行した。腹腔内は高度癒着を認め,腹腔鏡下に癒着を剝離し,ヘルニア門を確認した。ヘルニア…

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  • 徒手整復後に待機的に腹腔鏡下修復術を施行した閉鎖孔ヘルニア嵌頓の1例

    水野 亮, 古池 真也, 田上 鑛一郎 日本農村医学会雑誌 70 (4), 402-406, 2021

    症例は86歳女性。19時30分頃からの右股関節痛あり20時に受診。腹部軽度膨満軟,右股関節に圧痛を認めた。CTで右閉鎖孔内に嵌頓した小腸を認め,右閉鎖孔ヘルニア嵌頓と診断した。発症早期であり,腸管壊死の可能性は低いと判断して用手的に整復を行なった。施行後,右股関節痛は速やかに改善し,CTで腸管の陥入は解除されていた。待機的に腹腔鏡下の手術を行なった。腹腔内には血性腹水を認めたが,明らかな腸管虚血…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 嵌頓腸管が魚骨により穿孔した鼠径ヘルニアの1例

    飯島 靖博, 篠原 剛, 町田 水穂, 藤森 芳郎 日本臨床外科学会雑誌 82 (5), 995-999, 2021

    <p>症例は75歳の女性で,腹痛・嘔吐のため当院受診2日前に近医を受診し,便秘として浣腸を施行されたが症状は軽快せず,当院を受診した.左下腹部に圧痛を認め,腸管と思われる腫瘤を触知した.腹部CTでは左鼠径部に脱出した腸管,および石灰化と思われる高輝度の物質を認めた.左鼠径ヘルニア嵌頓と診断し,緊急手術の方針とした.左内鼠径ヘルニアの嵌頓を認め,嵌頓していた腸管は魚骨により穿孔していた.穿孔部を中…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 回腸異所性膵が原因で回腸嵌頓をきたした子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例

    小泉 大, 宮原 悠三, 北林 宏之, 塩澤 幹雄, 近藤 悟, 河合 繁夫, 兒玉 多曜 日本臨床外科学会雑誌 82 (12), 2300-2306, 2021

    <p>症例は53歳,女性.急激な腹痛と嘔吐で救急外来を受診した.開腹歴はなかった.腹部造影CTで著明な腹水と左卵管の背側に回り込むように頭側から腹側に入り込んだ骨盤内の造影不良な腸管を認め,子宮広間膜裂孔ヘルニア嵌頓による絞扼性腸閉塞と診断された.腸管壊死を疑い,発症18時間後に緊急開腹手術を施行した.開腹時に多量の漿液性腹水を認めた.左子宮広間膜内に入り込んだ回腸を認め,容易に引き抜き可能であ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 捻転した胆嚢が嵌頓したMorgagni孔ヘルニアの1例

    岩瀬 友哉, 神藤 修, 深澤 貴子, 松本 圭五, 坂口 孝宣, 鈴木 昌八 日本臨床外科学会雑誌 82 (3), 642-645, 2021

    <p>症例は91歳,女性.体動不良を認めて救急搬送された.自発的な腹部症状の訴えはなく,血液検査で炎症反応と乳酸値の上昇を認めた.腹部造影CTでは,腫大した胆嚢がMorgagni孔に嵌入しており,胆嚢壁の造影効果は低下していた.Morgagni孔ヘルニア嵌頓に伴った壊疽性胆嚢炎の術前診断で緊急開腹胆嚢摘出術を施行した.</p><p>上腹部正中切開で開腹すると,Morgagni孔に嵌頓した胆嚢を認…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 腹腔鏡手術を行った19歳女性の卵巣滑脱ヘルニア嵌頓の1例

    市川 健, 田中 穣, 橋本 真吾, 川北 航平, 奥田 善大, 近藤 昭信 日本臨床外科学会雑誌 82 (11), 2084-2088, 2021

    <p>症例は19歳,女性.2年前に左鼠径部の腫脹と疼痛が出現したが自然軽快していた.今回,6日前より同様の症状が出現し疼痛が増強したため,当科を受診した.身体所見では左鼠径部に圧痛を伴う腫瘤を触知した.血液検査では炎症反応上昇を認めず,腹部US・CTで卵巣の鼠径ヘルニア嵌頓と診断した.徒手整復は困難で,緊急で腹腔鏡下手術を施行した.術中所見では左内鼠径輪に卵巣が嵌頓しており,内鼠径輪周囲の腹膜を…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 黒色の色調変化を伴った巨大な臍ヘルニア嵌頓の1救命例

    白木 秀門, 今西 俊介, 大平 学, 栃木 透, 松原 久裕 日本腹部救急医学会雑誌 40 (7), 841-843, 2020-11-30

    <p>今回,われわれは黒色の皮膚色調変化をきたした巨大な臍ヘルニア嵌頓の1救命例を経験したため報告する。症例は75歳女性,来院前日より腹壁の膨隆と圧痛を自覚し,翌日家族が同所見に気付き救急要請した。収容時,黒色に変色した皮膚と小児頭大に膨隆し著明な圧痛を伴う腹部所見およびショックバイタルから,何らかの腹壁の出血による腹壁血種および出血性ショックの疑いで搬送された。造影CTで広範囲の小腸壊死を伴う…

    DOI Web Site 医中誌

  • 閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する緊急手術として腹腔鏡下に閉鎖孔のみのメッシュ修復術を施行した1例

    中村 祐介, 岡屋 智久, 唐木 洋一, 福田 啓之, 櫻井 洋一 日本腹部救急医学会雑誌 40 (7), 901-904, 2020-11-30

    <p>症例は83歳女性。腹痛と嘔吐に対する精査目的に近医より紹介され,腹部CT検査で右閉鎖孔ヘルニア嵌頓を認め,緊急手術の方針となった。手術は腹腔鏡下に水圧法によって嵌頓腸管を整復した後に,ヘルニア囊を内翻させ,円状に切り抜き,トリミングしたソフトメッシュを用いて閉鎖孔を被覆した。術後は合併症なく退院し,術後3年が経過するがヘルニア再発は認めていない。今回われわれは閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する緊急…

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡下に修復した超高齢者の坐骨孔ヘルニア嵌頓の1例

    實金 悠, 繁光 薫, 岡田 剛 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 777-780, 2020-09-30

    <p>坐骨孔ヘルニアは,坐骨孔より脱出するヘルニアであり,骨盤部ヘルニアのなかでもっともまれとされる。今回われわれは右坐骨孔ヘルニアによる腸閉塞と術前診断し,緊急腹腔鏡下ヘルニア解除術を行い,良好な経過を得た1例を経験した。症例は95歳女性。受診日前日からの腹痛,嘔吐で前医を受診し,腸閉塞疑いで当院へ紹介搬送となった。CTで右坐骨孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞と診断し,腹腔鏡下に緊急手術の方針とした…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する緊急手術を回避するための非観血的整復法の有用性

    原 良輔, 藤崎 洋人, 足立 基代彦, 林 啓太, 田島 佑樹, 金子 靖, 平田 玲, 高野 公徳, 葉 季久雄, 中川 基人 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 707-711, 2020-09-30

    <p>【背景】閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対しては緊急で手術を行うことも多いが,高齢者に多く,ときとして重篤な周術期合併症を生じる。そのため当院では,まず非観血的整復を行うことで緊急手術を回避し,待機的に手術を行う方針としている。当院での治療成績を後方視的に検討した。【結果】2012年から2019年までに当院で治療された閉鎖孔ヘルニア嵌頓は10例であった。平均年齢は84歳。初療時に全例で非観血的整復が試…

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  • 内視鏡的摘出により食道内腔に嵌頓した誤飲有鉤義歯の1例

    片野 薫, 岡本 浩一, 二宮 致, 斎藤 裕人, 山口 貴久, 木下 淳, 中村 慶史, 太田 哲生 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 759-761, 2020-09-30

    <p>有鉤義歯は食道穿孔などの合併症を起こす危険性が高く,もっとも内視鏡的摘出が困難とされる消化管異物である。今回,胃内に停滞した有鉤義歯に対し内視鏡的摘出を試み,食道内腔に嵌頓し緊急手術を要した症例を経験した。症例は56歳,男性。有鉤義歯を誤飲し前医を受診した。義歯は胃内に存在し内視鏡的摘出を試みたがオーバーチューブ内に収まらず,回収の際に胸部中部食道で内腔に嵌頓し固定され,当院へ紹介受診とな…

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  • 腹腔鏡を併用しメッシュ修復をした大腿ヘルニア嵌頓の3例

    飯沼 伸佳, 黒岩 雄大, 北川 敬之, 秋田 眞吾, 三輪 史郎 日本腹部救急医学会雑誌 40 (5), 667-669, 2020-07-31

    <p>大腿ヘルニア嵌頓は腸管壊死に至る例も多い。今回,われわれは大腿ヘルニア嵌頓に対し,ヘルニア囊を開放せずに大腿法を先行させ腹腔鏡を用い嵌頓腸管を評価した3例を経験した。3例は,73歳から82歳と高齢者で,そのうち1例はPerformance Status(PS)のscoreが2であった。全例女性で,患側は右側および嵌頓臓器は小腸であった。手術時間は35〜121分で1例に腸管切除を施行した。3…

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  • スプーンが声門下に嵌頓した神経性食思不振症患者の1症例

    松本 祐磨, 宮本 真, 中村 健大, 川田 往嗣, 甲能 直幸, 齋藤 康一郎 日本気管食道科学会会報 71 (3), 258-263, 2020-06-10

    <p>気道異物は常に窒息の危険性がある救急疾患の一つであり,迅速に対応しなければ生命に関わる。気道異物は特に小児と高齢者に多く,一般的に気道異物は小児ではピーナッツやおもちゃが原因で生じることが多く,高齢者では義歯などの歯科関連異物の頻度が多い。今回,神経性食思不振症を既往にもつ33歳の女性が嘔吐誘発の際に使用したスプーンを誤飲したため,救急外来を受診した。その際に声門下に嵌頓したスプーンを認め…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 腹腔鏡下修復術と虫垂切除を一期的に施行した虫垂嵌頓大腿ヘルニアの1例

    鳥居 直矢, 世古口 英, 井上 昌也, 桐山 宗泰, 加藤 健宏, 蟹江 恭和 日本腹部救急医学会雑誌 40 (4), 527-529, 2020-05-31

    <p>症例は68歳女性。右鼠径部の膨隆を主訴に受診した。CTでは右大腿輪から虫垂が脱出しており,大腿ヘルニアの虫垂嵌頓と診断した。疼痛やイレウス所見を認めなかったため,後日transabdominal preperitoneal repair法(TAPP法)を行った。術中所見では,右大腿輪に虫垂が嵌頓していたため腹腔鏡下に虫垂を腹腔内へ還納した。虫垂は暗赤色であったが,明らかな膿瘍形成を認めなか…

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  • 閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対し腹腔鏡下に水圧法による整復およびヘルニア囊反転高位結紮を施行した1例

    久木田 和晴, 渡久山 晃, 長谷川 格 日本腹部救急医学会雑誌 40 (4), 609-613, 2020-05-31

    <p>閉鎖孔ヘルニアは痩せ型,高齢の女性に多い疾患である。治療の基本は手術であり,種々の術式報告が散見されるが,確立されたものが存在しないのが現状である。今回われわれは,閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対し腹腔鏡下に水圧法による整復およびヘルニア囊反転高位結紮を施行した1例を経験したので報告する。症例は86歳,女性。数時間前より発症した,右大腿部痛を主訴に当院へ救急搬送された。CTで右閉鎖孔ヘルニア嵌頓と診…

    DOI Web Site 医中誌

  • 術前診断困難であった大腿輪に嵌頓した膀胱ヘルニアの1例

    利田 賢哉, 由茅 隆文, 柿添 圭成, 賀茂 圭介, 平山 佳愛, 武谷 憲二, 皆川 亮介, 甲斐 正徳, 梶山 潔 日本腹部救急医学会雑誌 40 (3), 521-524, 2020-03-31

    <p>症例は64歳女性。以前より右鼠径部の膨隆を自覚していた。今回,還納困難となり近医を受診し,右鼠径ヘルニア嵌頓の疑いで当院へ紹介となった。来院時は右鼠径部に弾性軟,無痛性の腫瘤を認め,還納は困難であった。血液検査では明らかな異常所見は認めなかった。CT・エコー検査で右鼠径ヘルニア嵌頓と診断し,緊急手術を施行した。手術所見では鼠径ヘルニアは認めず,大腿輪からヘルニア囊が嵌頓していた。腸管を検索…

    DOI Web Site 医中誌

  • 鼠径部ヘルニア嵌頓症例における小腸虚血に関する術前予測因子の検討

    甲斐田 大資, 宮田 隆司, 金 了資, 西木 久史, 三浦 聖子, 高村 博之, 上田 順彦, 小坂 健夫 日本腹部救急医学会雑誌 40 (3), 437-442, 2020-03-31

    <p>嵌頓性鼠径部ヘルニアにおける腸管壊死の有無は術式や経過にかかわる重要な所見である。2008年1月から2018年3月に当院で小腸が嵌頓し緊急手術を施行した39例を,腸切除群22例と非切除群17例に分類し,臨床的特徴を後方視的に比較検討した。受診時に鼠径部局所の圧痛や発赤を認めた症例は,切除群12例(54.5%),非切除群3例(17.6%)と切除群で有意に多かった。嵌頓小腸内容CT値は,切除群…

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  • 回盲部腸管鼠径ヘルニア嵌頓により虫垂炎を合併した1例

    國立 晃成, 坂田 好史, 嶋田 浩介 日本腹部救急医学会雑誌 40 (3), 487-490, 2020-03-31

    <p>症例は87歳男性,既往に右の鼠径ヘルニアがありヘルニアバンドで保存的加療されていた。数日前から食欲不振があり,嘔吐もみられたため近医受診し腸閉塞の診断で当院紹介となった。受診時右鼠径部腫瘤あり,画像検査で鼠径ヘルニア嵌頓による腸閉塞の診断で緊急手術を行った。手術ではヘルニア門に回盲部が嵌頓していたが,明らかな壊死は認めなかった。虫垂は腹腔側に位置していたが,虫垂根部にヘルニア門で絞扼された…

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  • 手術を回避し保存的加療で救命し得たRichter型鼠径ヘルニア嵌頓小腸穿孔の1例

    鯨岡 学, 浅井 浩司, 渡邉 学, 森山 穂高, 渡邉 隆太郎, 斉田 芳久 日本腹部救急医学会雑誌 40 (1), 107-109, 2020-01-31

    <p>症例は70歳台の女性。悪性胸膜中皮腫で他院加療中であった。腹痛,右鼠径部の膨隆で近医から搬送となり,右鼠径ヘルニア嵌頓に伴う小腸穿孔,腸閉塞の診断となった。緊急手術を考慮し,十分なインフォームドコンセントを施行したが,悪性胸膜中皮腫の終末期状態であることから同意が得られず,保存的加療を行う方針となった。対症療法としてイレウス管の挿入,右鼠径部の切開ドレナージ術を施行した。第8病日にはイレウ…

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  • 大腿ヘルニア嵌頓に対する手術後に肺血栓塞栓症を発症した1例

    平野 利典, 原田 拓光, 海氣 勇気, 田崎 達也 日本腹部救急医学会雑誌 40 (1), 85-88, 2020-01-31

    <p>症例は81歳,男性。右鼠径部膨隆を主訴に受診。右大腿ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術を行った。前方到達法で手術を開始。大腿輪に嵌頓し壊死した小腸を確認した。小腸部分切除術と組織縫合法によるヘルニア修復術を行った。翌日より呼吸苦と酸素飽和度の低下が出現し,造影CT検査で両肺動脈内の造影欠損域を認め肺血栓塞栓症と診断した。さらに右大腿静脈狭窄および末梢静脈の造影効果の低下を認め,血流の停滞が示唆さ…

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  • Meckel憩室が大腿ヘルニア嵌頓をきたしたLittreヘルニアの1例

    小林 亮一郎, 芳澤 淳一, 細田 清孝, 福島 健太郎, 中山 中 日本臨床外科学会雑誌 81 (11), 2367-2371, 2020

    <p>症例は81歳,男性.前日朝からの右鼠径部膨隆と疼痛を主訴に受診した.身体所見では右鼠径靱帯尾側に鶏卵大の膨隆を触知した.腹部CTでは大腿ヘルニアが疑われる所見であった.用手的に整復することができず,大腿ヘルニア嵌頓の診断のもと同日緊急手術を施行した.手術所見では大腿ヘルニア内に腸管の脱出を認め,絞扼・壊死していた.ヘルニア嵌頓を整復し確認すると,脱出した腸管は憩室で,Bauhin弁から口側…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 卵巣子宮内膜症性嚢胞破裂術後に発症した後屈嵌頓子宮合併妊娠の1例

    尹 純奈, 田伏 真理, 梅澤 奈穂, 梶本 恵津子, 清原 裕美子, 大八木 知史, 筒井 建紀 産婦人科の進歩 72 (1), 34-39, 2020

    <p>後屈嵌頓子宮とは,後屈子宮のまま妊娠子宮が増大し,小骨盤腔内に子宮底が嵌頓した病態をいう.18世紀に初めて報告され,分娩前に診断されると周産期予後は良好であるとされるが,産婦人科医がその病態を認識していない場合,分娩まで診断されないこともある.後屈嵌頓子宮の原因の1つに,骨盤内癒着が挙げられる.今回,卵巣子宮内膜症性嚢胞破裂術後に自然妊娠し,妊娠後期に至っても後屈嵌頓子宮が継続し,選択的帝…

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  • 閉鎖孔ヘルニア嵌頓術後遺残膿瘍の1例

    真智 涼介, 山崎 祐樹, 浦出 雅昭 日本臨床外科学会雑誌 81 (11), 2362-2366, 2020

    <p>症例は89歳,女性.食思不振・倦怠感を主訴に内科へ入院中であった.発熱精査のCTにて右閉鎖孔ヘルニア嵌頓とヘルニア嚢内の液体貯留を認めたため当科へ紹介となり,緊急手術を施行した.腹腔鏡下に腹腔内を観察すると,右閉鎖孔に回腸がRichter型に嵌頓していた.癒着を剥離し回腸を還納すると,嵌頓部に壊死および穿孔を認めた.臍部を小切開し回腸を体外で部分切除した.ヘルニア門は腸液による汚染がありメ…

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  • ヘルニア嚢内でS状結腸穿孔をきたした鼠径ヘルニア嵌頓の1例

    関本 晃, 宮﨑 真一郎, 林 忠毅, 西脇 由朗 日本臨床外科学会雑誌 81 (1), 101-105, 2020

    <p>症例は80歳,男性.嘔吐と左鼠径部痛で外来受診.左鼠径部から陰嚢にかけて著明な膨隆と同部位の圧痛を認めた.CTで左陰嚢内にS状結腸が嵌頓しており,陰嚢内に遊離ガスと糞便の貯留を認めた.腹腔内に遊離ガスや腹水は認めず.左鼠径ヘルニア嵌頓によるヘルニア嚢内でのS状結腸穿孔と診断し,緊急手術を行った.開腹するとS状結腸が左外鼠径ヘルニア嚢内に嵌頓しており,還納するとヘルニア嚢内にあったS状結腸の…

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  • 腹腔鏡下ヘルニア根治術を行った直接型の外鼠径ヘルニア嵌頓の1例

    服部 晋明, 小山 幸法, 平良 済, 桃原 侑利, 嶋田 徳光, 金澤 旭宣 日本臨床外科学会雑誌 81 (2), 394-398, 2020

    <p>鼠径(部)ヘルニアの分類において,一般的に外鼠径ヘルニア=間接ヘルニア,内鼠径ヘルニア=直接ヘルニアと認識されている.しかし,本来ヘルニア門の位置(内,外)と逸脱経路(直接,間接)は別の概念の分類様式である.今回われわれは下腹壁動静脈外側に内鼠径輪とは別のヘルニア門を持ち,かつ横筋筋膜の破壊を伴って逸脱する鼠径部ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は75歳の男性.左下腹部痛にて当院を…

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  • 緊急手術を行った白線ヘルニア肝円索嵌頓の1例

    長尾 美奈, 森 誠治, 前田 典克, 佐野 貴範, 岡田 節雄 日本臨床外科学会雑誌 81 (3), 588-591, 2020

    <p>症例は57歳,女性.10年前から白線ヘルニアを指摘されていたが,時折自覚する上腹部正中の膨隆以外に症状なく経過していた.3日前から続く上腹部の膨隆と疼痛を主訴に,当院を受診した.腹部CTで膨隆部の腹壁に約1cm大のヘルニア門と脂肪成分に包まれた臍静脈の脱出を認め,白線ヘルニアの肝円索嵌頓と診断した.用手還納は困難であり緊急手術の方針となった.開腹下に行い,ヘルニア門の修復は単純縫合閉鎖とし…

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  • 鼠径ヘルニア嵌頓の緊急手術を契機に発見された腹膜中皮腫の1例

    島田 有貴, 豊田 秀一, 石川 奈美 日本臨床外科学会雑誌 81 (4), 767-772, 2020

    <p>症例は75歳の男性で,腹痛・嘔吐を主訴に来院した.右鼠径ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術を施行した.術中所見ではヘルニア嚢の肥厚,多発性の腹膜結節を認め,術後の病理検索にて悪性腹膜中皮腫と診断された.当初は本人が化学療法を拒否し経過観察の方針としたが,術後約5カ月頃より腹部膨満・倦怠感等の自覚症状が顕在化し,化学療法の同意が得られ,weekly …

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  • 腹腔鏡手術を行った下行結腸嵌頓を伴う左上腰ヘルニアの1例

    古田 浩之, 田畑 信輔, 三上 和久 日本臨床外科学会雑誌 81 (7), 1429-1434, 2020

    <p>今回われわれは,上腰ヘルニア嵌頓による腸閉塞に対して腹腔鏡下嵌頓整復および上腰ヘルニア修復術を行った症例を経験したため報告する.症例は95歳の女性で腹痛のため近医を受診し,腸閉塞の診断にて当院を紹介受診した.左腰背部に約10cm大の膨隆を認め,腹部CTで下行結腸の左上腰ヘルニア嵌頓による腸閉塞の診断となり,用手的還納できず手術の方針となった.全身麻酔下に右半側臥位,3ポートの腹腔内アプロー…

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  • スイスにおける新たな水平的行財政関係 : NFA改革にみる「負担調整を伴うカントン間連携」

    世利, 洋介 経済社会研究 60 (1-2), 1-25, 2019-11-25

    ...Ⅱでは,負担調整を伴うカントン間連携の法的根拠を検討し,その制度上の特徴として,カントン固有の任務に対する連邦政府の関与の要素があること,またカントン議会の権限が限定されていること,ただし連邦政府の関与にあっては規定上,集権化を抑制するための諸条件が設定されていること等を明らかにした。Ⅲでは,負担調整を伴うカントン間連携の制度を実施する上での枠組みを提示しているカントン間枠協定について検討した。...

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  • J-POP広東語カバー曲における声調の楽音への影響(8)

    樋口 勇夫 名古屋学院大学論集 言語・文化篇 31 (1), 1-69, 2019-10-31

    幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。  拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。拙稿…

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  • TAVI術前にヘルニア嵌頓のため緊急手術を施行した重症ASの一例

    南 有紀, 入嵩西 毅, 藤野 裕士 Cardiovascular Anesthesia 23 (1), 49-53, 2019-08-01

    <p> 経カテーテル的大動脈弁留置術(transcatheter aortic valve implantation,以下TAVI)の術前に,鼡径ヘルニアの嵌頓のために緊急手術を施行した重症大動脈弁狭窄症(aortic valve stenosis,以下AS)の麻酔を経験した。</p><p> 症例は80代女性,心不全を発症したASのため,TAVIを行う予定であった。しかし,術前に鼡径ヘルニア嵌頓…

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  • 腹腔鏡下修復術を施行した腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓の 1 例

    若林 正和, 河野 悟, 奥野 晃太, 木村 友洋, 藤平 大介, 船津 健太郎, 原 英則, 日髙 英二, 保刈 岳雄 日大医学雑誌 78 (3), 157-161, 2019-06-01

    症例は 52 歳,男性.突然の心窩部痛,嘔吐を 主訴に受診した.腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓,腸閉塞と診断 し,腹腔鏡下に緊急手術を施行した.小腸の嵌頓を解除 し,ヘルニア門はメッシュを使用して修復した.術後第 6 病日に軽快退院となった.今回われわれは,腹腔鏡下 修復術を施行した腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓の 1 例を経験 し,腹腔内観察と同時にヘルニア修復も可能であり有用 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 両側閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対してエコーガイド下整復を行なった後,待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を行なった1例

    加藤 隆二, 片山 千佳, 小澤 直也, 須賀 邦彦, 大曽根 勝也, 高橋 遼, 高田 考大, 茂木 陽子, 小川 博臣, 調 憲 北関東医学 69 (2), 143-147, 2019-05-01

    <p>症例は85歳女性.肺炎および心不全で当院救急部にて入院加療を行っていた.リハビリ目的に近医転院となったが,翌日に腹痛の増強あり当院へ再転院となった.両側閉鎖孔ヘルニア嵌頓の診断で,エコーガイド下に嵌頓の解除を行い,10日後に待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した.術後経過は良好で術後7日目に近医へ転院した.閉鎖孔ヘルニアは高齢で全身状態に問題を抱えている症例も多く,周術期合併症のリスクの…

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  • Miles手術後の大腿ヘルニア嵌頓に対して,腸管切除を伴う腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した一例

    加藤 隆二, 片山 千佳, 小澤 直也, 須賀 邦彦, 大曽根 勝也, 高橋 遼, 高田 考大, 茂木 陽子, 小川 博臣, 調 憲 北関東医学 69 (2), 149-152, 2019-05-01

    <p>今回,我々はMiles手術の既往がある高齢女性の大腿ヘルニア嵌頓に対し,徒手整復を行った後に準緊急で腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP 法)と小腸部分切除を施行し,良好な経過が得られた一例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.【症 例】81歳女性.X月Y日14時頃からの嘔気・嘔吐あり,症状の改善がないためY+1日未明に当院へ救急搬送された.既往歴は4年前に直腸癌に対してMiles手術後…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献5件

  • 嵌頓脱出ストーマに対してストーマ閉鎖術を施行した1例

    髙橋 真治, 呉屋 朝幸 北関東医学 69 (1), 27-30, 2019-02-01

    患者は50歳代,男性.横行結腸癌に対して一期的横行結腸切除術を施行したが,縫合不全のため吻合部切除術および上行結腸で単孔式ストーマを作成し,下行結腸側は盲端とした患者.初回手術から2年半後,急にストーマ脱出を発症し,強い右下腹部痛を訴え来院した.ストーマは高度に浮腫・嵌頓しており還納不可能であった.以上から,単孔式ストーマ脱出嵌頓と診断し,緊急開腹手術を施行した.脱出したストーマは切除し,回腸末…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献2件

  • スイスにおける連邦政府とカントンの間のプログラム協定の成果 : プログラム協定鑑定報告を中心に

    世利, 洋介 経済社会研究 59 (2), 1-29, 2019-01-25

    ...二,プログラム協定の導入によって,連邦政府とカントンの双方の政府水準において統制力が増したが,カントンにおける行政運用上の効率化とカントンの主体性の拡大には必ずしも結びついておらず,またカントンと連邦政府のいずれのレベルにおいても経費削減の効果が発揮されていないこと,プログラム協定において当初から予定されていた全体的・包括的補助金の採用が推奨されているが,従来型の経費志向の補助金の活用が併存しているのが...

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  • 右鼠径ヘルニア嚢内に嵌頓し穿孔をきたしたS状結腸癌の1例

    鈴木 晋, 永井 佑, 水戸 正人, 丸山 智宏, 佐藤 友威, 青野 高志 日本臨床外科学会雑誌 80 (2), 373-378, 2019

    <p>症例は81歳,男性.右鼠径ヘルニアおよびヘルニア内容であるS状結腸に癌が認められ手術予定であったが,術前検査中に右総腸骨動脈瘤を指摘され動脈瘤に対する治療を先行した.ステントグラフト内挿術後2病日に右鼠径部の膨瘤増大,腹痛,嘔吐があり,CTでヘルニア嚢内に嵌頓している結腸に穿孔が疑われたため緊急手術を施行した.鼠径部切開でアプローチすると,嵌頓しているS状結腸癌が穿孔しヘルニア嚢内に腸液が…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 検査中に下部消化管内視鏡が嵌頓した左鼠径ヘルニアの1例

    所 智和, 堀川 直樹, 眞鍋 高宏, 宮永 章平, 福島 亘, 薮下 和久 日本臨床外科学会雑誌 80 (4), 804-808, 2019

    <p>症例は65歳,男性.15年前に左鼠径ヘルニアと診断されたが放置していた.次第に腫脹が増大し,手術を希望して当科を受診した.術前に下部消化管内視鏡検査の希望があり施行した.検査中に内視鏡の挿入・抜去が困難となり,同時に下腹部痛が増強した.左鼠径部に硬い半球状膨隆を認め,緊急CT検査ではヘルニア嚢内にS状結腸と内視鏡が嵌頓していた.直ちに用手的整復を試みるも困難であり,緊急手術の方針とした.全…

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  • 腹腔鏡下修復術を行った誤飲義歯を嵌頓小腸内に認めた鼠径ヘルニアの1例

    岩田 乃理子, 伊藤 その, 野谷 啓之, 大石 陽子, 安野 正道, 中嶋 昭 日本臨床外科学会雑誌 80 (10), 1897-1902, 2019

    <p>症例は76歳,男性.脳梗塞にてリハビリテーション科に入院中であったが,腹痛・左鼠径部膨隆を主訴に当科紹介となった.腹骨盤部CTを施行したところ,左鼠径ヘルニア嵌頓と嵌頓小腸内に異物と思われる高吸収域を認めた.緊急で施行した腹腔鏡下手術にて腹腔内を観察すると,左内鼠径輪に小腸が嵌頓していた.腹腔鏡下に嵌頓小腸を愛護的に腹腔内へ還納し,内鼠径輪縫縮にてヘルニア修復を行った.また,色調不良な嵌頓…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 英語教育法(11) スイスARの小学校英語教育と日本の小学校英語教育

    井手 裕美 太成学院大学紀要 21 (0), 1-12, 2019

    2017年3月31日告示の学習指導要領改訂に伴い,日本の公立小学校では2020年度より正式に,従来の「外国語活動」としての英語教育を小学校3年生より導入,かつ教科としての「外国語科」を小学校5,6年生対象に行うこととし,2018,2019年度をその移行期とした。  国々の往来の激しくなった現在,スイスの小学校英語教育も変化期にあり,従来,第2外国語の対象ではなかった英語は,その重要性が再認識され…

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  • 限局性の乳糜腹水を伴った傍十二指腸ヘルニア嵌頓の1例

    細田 清孝, 中田 伸司, 草間 啓, 町田 泰一, 西尾 秋人, 袖山 治嗣 日本臨床外科学会雑誌 80 (1), 79-83, 2019

    絞扼性イレウスにおいて,軸捻転等によるリンパ管の閉塞により乳糜腹水をきたしうることが報告されている.今回,発症機転が内ヘルニアで腸管を温存しえた症例を経験した.症例は30歳の女性で,腹痛にて当院に救急搬送された.CTで右傍十二指腸ヘルニア嵌頓が疑われたため,緊急手術を行った.腸間膜体壁窩への小腸の嵌入を解除したところ,乳糜腹水が流出した.腸管の色調不良が認められたが,腸蠕動は消失しておらず,腸管…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • J-POP広東語カバー曲における声調の楽音への影響(7)

    樋口 勇夫 名古屋学院大学論集 言語・文化篇 30 (1), 1-44, 2018-10-31

    幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。  拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。更に…

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  • 鼠径ヘルニア嵌頓の疑いから発見された多発肺転移を有する会陰部原発孤立性線維性腫瘍の新生児例

    道傳 研太, 崎村 祐介, 古谷 裕一郎, 廣谷 太一, 下竹 孝志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (2), 259-263, 2018

    <p>症例は日齢4の女児.出生時より左陰唇部に腫瘤を認め,超音波所見から左外鼠径ヘルニアの疑いで当科に紹介された.初診時,左大陰唇部皮下に15 mm大の弾性軟の腫瘤を認め,還納は困難であった.腹部CTでは左陰唇部皮下に18×14×14 mm大の腫瘤性病変が確認されたが,腹腔内との連続は認めなかった.MRIのT1強調画像で低信号,T2強調画像で不均一な高信号を呈し,横紋筋肉腫が疑われた.胸部CTで…

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  • 十二指腸球部に嵌頓した1型進行胃癌の1例

    東 敏弥, 山田 卓也, 辻本 浩人, 上松 孝 日本臨床外科学会雑誌 79 (2), 331-336, 2018

    症例は94歳の女性で,貧血の精査目的で紹介され,腹部CTで十二指腸球部に50mm大の腫瘤性病変を認めた.上部消化管内視鏡検査では幽門部前壁から胃粘膜の引きつれと,十二指腸内腔に胃から連続する隆起性病変を認め,生検で腺癌であった.十二指腸球部に嵌頓した胃癌と診断し,幽門側胃切除術を行った.腫瘍は幽門輪上に存在する60×50mm大の1型で,病理組織学的検査はtub2 > …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 大腿ヘルニア嵌頓術後遅発性虚血性小腸狭窄の2例

    福田 直城, 岩橋 誠, 丸岡 慎平, 山本 基, 寺澤 宏, 小林 康人, 坪田 ゆかり 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1707-1714, 2018

    ヘルニア嵌頓の整復手術で嵌頓腸管を温存した際,遅発性に腸管狭窄をきたす症例が稀に報告されている.大腿ヘルニア嵌頓の手術時に嵌頓小腸を温存した後,遅発性に腸閉塞を発症,腹腔鏡下手術を施行し虚血性小腸狭窄と診断した2症例を経験した.1例は小腸の漿膜に色調変化を認めず温存したが,後に狭窄をきたした.もう1例は小腸の漿膜に線状の色調変化を認め,Indocyanine …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献1件

  • 尿管嵌頓結石に対する軟性尿管鏡操作を用いた経皮的順行性砕石術の有用性の検討

    岡田 真介, 皆川 真吾, 森川 弘史, 井上 貴昭, 浜本 周造, 松田 公志, 三浦 浩康 Japanese Journal of Endourology 31 (1), 119-125, 2018

    <p> 尿管の嵌頓結石と推測される10症例に対し軟性尿管鏡を用いた経皮的順行性尿管砕石術を施行し, その有用性, 安全性および経尿道的尿管砕石術 (TUL) との手術環境の相違について検討した. 経皮的順行性砕石術では, 結石介在部に高度の浮腫やポリープおよび屈曲性狭窄は認められず, TULで視野確保が困難な症例においても砕石に必要な結石の視野が十分に得られ, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • TAPP術後の腹膜縫合部裂隙嵌頓の1例

    佐藤 裕英, 古屋 大, 太田 信次, 山田 起三子, 瀬戸 瞬, 五井 孝憲 日本臨床外科学会雑誌 79 (4), 938-942, 2018

    患者は,77歳の男性.両側鼠径ヘルニアに対して腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(transabdominal preperitoneal repair;以下TAPP)を実施したが,術後4日目に腸閉塞を発症.CT画像から右側TAPP修復部位での腹膜外腔への小腸のヘルニア嵌頓が原因と判断し,即日緊急で腹腔鏡下手術を実施した.手術所見では,右側の腹膜閉鎖部の正中側に形成された腹膜の裂隙を通して回腸が約50c…

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  • 左鼠径ヘルニア嵌頓に併存した右坐骨ヘルニア嵌頓の1例

    金子 勇貴, 小泉 大, 井上 賢之, 堀江 久永, 細谷 好則, 佐田 尚宏 日本臨床外科学会雑誌 79 (6), 1319-1323, 2018

    76歳,女性.心窩部痛を主訴に救急搬送された.開腹歴なし.左鼠径部腫瘤を触知し,単純X線で小腸ガスを認め,左鼠径ヘルニア嵌頓による腸閉塞と診断された.用手的整復後,経過観察入院となった.腸閉塞の改善がなく,翌日の造影CTで右坐骨孔に腸管脱出を認め,右坐骨ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術となった.腹腔鏡下観察で右坐骨ヘルニアを認めたが,嵌頓は既に解除されていた.腸管壊死を疑い開腹すると,回腸にRich…

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  • 頸部嵌頓により急性胆嚢炎を呈した早期胆嚢癌の1例

    宇野 雅紀, 神谷 里明, 川井 覚, 高木 健司, 前田 孝, 小倉 淳司, 松浦 晃洋 日本臨床外科学会雑誌 79 (11), 2346-2349, 2018

    症例は64歳の女性で,心窩部痛と嘔気を主訴に受診した.右季肋部に限局する軽度圧痛があり,CTで胆嚢腫大と胆嚢壁の浮腫状肥厚を認めて,急性胆嚢炎と診断した.胆嚢頸部に腫瘤影を認め,腫瘤の頸部嵌頓が胆嚢炎の原因と考えて,まずは抗菌薬による保存的治療を開始した.しかし,入院3日目に右季肋部痛と炎症所見が増悪したため緊急開腹術を施行した.胆嚢頸部に壁外から腫瘤を触知できず,胆嚢管を総胆管合流部近傍で切離…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 停留精巣を合併した成人鼠径ヘルニア嵌頓の1例

    前川 彩, 小林 宏寿, 村松 俊輔, 野口 典男, 常深 あきさ, 田中 道雄 日本臨床外科学会雑誌 79 (12), 2531-2535, 2018

    症例は31歳の男性で,右鼠径部から陰嚢にかけての疼痛と腫脹を自覚し,当院救急外来を受診した.来院時,右鼠径部に鶏卵大の膨隆を認め,用手還納困難であった.腹部CTで鼠径部に小腸の脱出と腹水貯留を認め,鼠径ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術を施行した.鼠径管内に精索を同定できず,ヘルニア嚢を開放すると絞扼した小腸と停留精巣を認めた.小腸の色調は改善したため切除せず,泌尿器科の助言のもと,精巣摘出ならびにヘ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 卵管采が嵌頓した大腿ヘルニアの1例

    森 拓哉, 寺岡 均, 木下 春人, 長谷川 毅, 野田 英児 日本臨床外科学会雑誌 79 (6), 1314-1318, 2018

    症例は55歳,女性.以前より右鼠径ヘルニアを指摘されていた.1週間前からの右鼠径部膨隆を主訴に当院を受診.右鼠径部に鶏卵大の緊満した膨隆を認めたが,発赤はなく圧痛も軽度であった.来院時血液検査に異常は認めず,腹部CT検査でイレウス像や腸管の嵌頓所見は認めなかったため,待機的に腹腔鏡手術を施行した.手術時診断は右大腿ヘルニア嵌頓で,内容は右卵管采であった.還納した卵管采に血流障害はなかったため温存…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 筋膜閉鎖を行った筋膜下で嵌頓したポートサイトヘルニアの1例

    倉田 修治, 澤村 直輝, 伴 卓史朗, 高力 俊策, 種村 宏之, 中崎 晴弘 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1794-1797, 2018

    症例は63歳,女性.S状結腸癌に対して腹腔鏡下S状結腸切除,D3郭清を施行した.術後7日目にドレーン抜去した.術後8日目に腹痛と嘔吐を認め,理学所見上ドレーンを留置していた部位とは異なる右下腹部の12mmポート創の皮下に膨隆と圧痛を認め,ポートサイトヘルニア嵌頓を疑い腹部CTを施行したところ,皮下に小腸の嵌頓した像を認めたため,即日緊急手術となった.膨隆部直上で切開すると外腹斜筋腱膜はきちんと縫…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 腹腔鏡下修復術を行った大腿ヘルニア嵌頓の一例

    綾田 亮, 都志見 貴明, 深光 岳, 岡 一斉, 須藤 学拓, 南 佳秀 山口医学 66 (4), 219-223, 2017-10-06

    <p>症例は79歳の女性.突然の腹痛,右鼠径部腫脹を認め,徐々に痛みが増悪したため,当院へ救急搬送された.右鼠径部に胡桃大の圧痛を伴う膨隆を認めた.用手環納は不可能であった.腹部・骨盤部単純CTで右鼠径部の大腿動静脈内側に小腸とみられる腫瘤を認め大腿ヘルニア嵌頓と診断し緊急手術となった.全身麻酔下に体位を仰臥位とし手術を開始した.腹腔鏡で腹腔内を検したところ小腸が右大腿輪に嵌頓していた.嵌頓小腸…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献1件

  • 横浜市街に生息するドブネズミから検出された広東住血線虫

    矢部 辰男, 大友 忠男, 原島 利光, 重岡 弘, 山口 健次郎 ペストロジー 32 (2), 53-55, 2017-09-25

    <p>横浜市中区の市街地で,2015~2017年の3年間(いずれも2月)に,屋外に生息するドブネズミについて,人獣共通感染症である広東住血線虫の寄生状況を調べた.広東住血線虫の検出可能な2カ月齢以上のドブネズミにおける寄生率は,2015年から2017年までの順に,2/41(4.9%),5/27(18.5%),6/21(28.6%)となり,2017年の値は2015年よりも有意に大きかった.</p>

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  • 「一人っ子政策」と中国人の出産・育児観の変化―中国広東省を事例に―

    鄺, 媚輝 言語と文明 15 81-99, 2017-03-31

    「一人っ子政策」の廃止後、中国が出生率を回復できるかどうかに注目が集まっている。本稿では、広東省においてインタビュー調査を実施することから、「一人っ子政策」廃止直後の若年女性の出産・育児に関する価値観を探った。中国都市部の独身女性が伝統・規範に反発し、自己主張・自己実現を望むという点は、先進諸国で生じた「第2 の人口転換」の特徴に類似している。しかし、同時に「80・90 …

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