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検索結果 694 件

  • 胃神経内分泌腫瘍を合併した多腺性自己免疫症候群3型の1例

    岡田 泰行, 岡本 耕一, 谷 直也, 和田 浩典, 川口 智之, 野田 和克, 宮本 佳彦, 春藤 譲治, 上原 久典, 高山 哲治 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (3), 259-265, 2024

    ...<p>1型糖尿病を有する66歳女性.EGDで胃体中部小彎に約5mm大の神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)G1を認めた.また,胃体部粘膜の著明な萎縮を有し,抗胃壁細胞抗体と抗内因子抗体がともに陽性で,かつ血中ガストリンが著明高値であることから,自己免疫性胃炎(autoimmune gastritis:AIG)と診断した.さらに,慢性甲状腺炎と1型糖尿病の合併を認め,多腺性自己免疫症候群...

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  • 膵神経内分泌腫瘍の術式選択

    河本 泉, 吉澤 淳, 稲本 道, 西山 和宏, 滝 吉郎 膵臓 38 (6), 399-404, 2023-12-28

    ...<p>膵ランゲルハンス島を起源とする膵神経内分泌腫瘍(膵NEN)は高分化型のNETと低分化型のNECに分類される.また自律的過剰分泌されるインスリンやガストリンなどホルモンによる内分泌症状を伴う機能性腫瘍と,内分泌症状を伴わない非機能性腫瘍とに分類される.またMEN1など遺伝性疾患の部分症として発生する場合には同時性/異時性多発を特徴とする.これらの分類による特徴を理解したうえで適切な術式選択を行う...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • MEN1に合併し,粘液性嚢胞腫瘍(MCN)との鑑別困難な大型の嚢胞様形態を伴った多発性膵神経内分泌腫瘍の1例

    太田 康晴, 秋山 優, 淀川 千佳, 中林 容子, 田口 昭彦, 新藤 芳太郎, 天野 彰吾, 末永 成之, 川谷 由紀, 小賀 厚徳, 星井 嘉信, 伊藤 浩史, 高見 太郎, 永野 浩昭 膵臓 38 (5), 328-336, 2023-10-31

    ...確定診断が困難であり,超音波内視鏡でのcyst in cystの所見から,術前診断は粘液性嚢胞腫瘍とされ,腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術が施行された.嚢胞の壁肥厚部や辺縁以外にもガストリン産生腫瘍が認められ,MEN1に伴うpNETと確定診断した.嚢胞を伴う膵腫瘍の鑑別診断は難しく,より多角的な視点からの検討が求められる.pNETの術後補助療法のエビデンスの構築のためにも症例の集積が望まれる....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • ProGRPが異常高値を示した異型肺カルチノイドの1切除例

    井上 雅哉, 稲垣 卓也, 佐藤 修二, 岡本 友好, 矢部 三男, 大塚 崇 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (2), 93-98, 2023-03-15

    <p>症例は87歳女性.健診の胸部X線写真で緩徐な増大傾向を示す肺腫瘤影を主訴に当院を受診.胸部CTにて右肺S7に40 mm大の腫瘤影を認めた.腫瘍マーカーでは,ProGRPが3650 pg/mLと異常高値を示した.気管支鏡下生検で肺カルチノイドと診断した.高齢であることから消極的縮小手術として胸腔鏡下右肺S7区域切除を施行した.摘出標本の病理検査で最終的に異型カルチノイドと診断した.ProGR…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • I.PPIと関連しうる有害事象―総論―

    木下 芳一, 八幡 晋輔, 佐貫 毅, 大内 佐智子 日本内科学会雑誌 112 (1), 10-17, 2023-01-10

    ...<p>プロトンポンプ阻害薬(PPI)は強力な胃酸分泌抑制能を有し,酸関連疾患の第一選択薬として用いられている.ところが,胃酸分泌を長期間にわたって抑制すると,消化吸収能の低下,殺菌能の低下,高ガストリン血症や腸内細菌叢の変化が起こり,有害事象が発生するのではないかと心配されてきた.腸管感染症の発症リスクは増加する可能性が高く,胃酸分泌抑制薬は最少量を最短期間投薬するとともに,今後も研究を続けることが...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • V.PPIと胃癌の関連

    平田 喜裕 日本内科学会雑誌 112 (1), 39-44, 2023-01-10

    <p>胃癌の大部分はヘリコバクターピロリ菌感染による慢性胃炎を背景として発症する.PPIは酸分泌抑制薬であり胃十二指腸潰瘍や逆流性食道炎の治療に優れた効果を発揮しているが,最近の研究で胃癌の発生に関与している可能性が報告された.とくにピロリ菌感染症例など胃癌リスクの高い患者ではPPI服用が胃癌発症を促進する可能性が指摘されている.PPIの服用についてはその適応症を遵守する必要がある.</p>

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 自己免疫性胃炎の診断基準に関する附置研究会からの新提案

    鎌田 智有, 渡辺 英伸, 古田 隆久, 寺尾 秀一, 丸山 保彦, 河内 洋, 九嶋 亮治, 千葉 勉, 春間 賢 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (2), 173-182, 2023

    <p>日本消化器内視鏡学会の附置研究会「A型胃炎の診断基準確立に関する研究会」から自己免疫性胃炎(autoimmune gastritis:AIG;A型胃炎)の診断基準に関する新たな提案を行った.</p><p>「内視鏡所見,組織所見のいずれか,もしくは両者がAIGの要件を満たし,かつ胃自己抗体(抗壁細胞抗体あるいは抗内因子抗体,もしくは両者)陽性を確診例」とした.</p><p>本診断基準の提案に…

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 古くて新しい疾患,自己免疫性胃炎

    春間 賢, 鎌田 智有, 春藤 譲治 日本消化器病学会雑誌 119 (6), 493-501, 2022-06-10

    ...<p>自己免疫性胃炎(AIG)は悪性貧血の主因であり,日本では悪性貧血の頻度が欧米と比べ著しく低いことから,AIGは日本ではまれな疾患と考えられていた.最近,AIGが内視鏡検査でしばしば診断されるようになった.AIGは高度の胃体部萎縮のため胃癌発症の高リスクで,さらに,高ガストリン血症のため胃神経内分泌腫瘍発生のリスクでもあることから,診断後の対応が問題となる.AIGの発症にヘリコバクター・ピロリ(...

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  • 自己免疫性胃炎の組織診断と組織学的時相分類:新提案

    渡辺 英伸 日本消化器病学会雑誌 119 (6), 528-539, 2022-06-10

    <p>自己免疫性胃炎AIGの組織診断には,壁細胞傷害とその程度,ECL細胞過形成,胃底腺消失後の頸粘液細胞・幽門腺細胞化生の,三所見が重要です.AIGの組織学的時相は早期,進行最盛期と進行終末期に分類され,それぞれで特徴的な組織像を呈します.早期では,正常の壁細胞・頸粘液細胞層構造は保たれていますが,残存する多数の壁細胞は変性しています.最盛期では正常胃底腺の消失・幽門腺や頸粘液腺(頸粘液細胞か…

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  • 自己免疫性胃炎に合併した胃がんの臨床病理学的特徴

    石川 麻倫, 小野 尚子, 坂本 直哉 日本消化器病学会雑誌 119 (6), 520-527, 2022-06-10

    ...<p>近年,<i>H. pylori</i>感染率の低下と<i>H. pylori</i>除菌療法の普及により,自己免疫性胃炎を診断する場面が増えてきている.自己免疫性胃炎は胃がんの発症リスクが約3倍高いことが報告されており,MAPS IIでは3~5年ごとの内視鏡検査が推奨されている.自己免疫性胃炎に生じる胃がんの臨床病理学的特徴は,女性,悪性貧血の合併,広範な粘膜萎縮,ガストリン高値,隆起型,胃体部...

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  • 自己免疫性胃炎―疫学,新しい知見にもとづく病期を意識した臨床診断―

    寺尾 秀一, 鈴木 志保, 西澤 昭彦 日本消化器病学会雑誌 119 (6), 502-510, 2022-06-10

    ...<p>自己免疫性胃炎の診断は,新たな段階に入っている.初期・中期像を含めその病期に応じた臨床的,内視鏡的,病理学的特徴を理解することが必要である.発見契機として泥沼除菌,D群が重要であるが,最大の発見機会である内視鏡像の理解が大切である.鉄欠乏性貧血,悪性貧血は病期によってその発症様態は異なる.抗胃壁細胞抗体と抗内因子抗体の出現も病期による違いがあり,互いに相補的である.ガストリン,ペプシノゲンI,...

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  • 胃原発神経内分泌腫瘍の治療経験

    篠原 良仁, 土川 貴裕, 海老原 裕磨, 七戸 俊明, 平野 聡 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 263-267, 2022

    ...</p><p>結果:全12症例の内訳はNET 10例,NEC 2例.NET症例10例のRindi分類はI型6例,II型2例,III型2例.高ガストリン血症8例.Rindi分類別の治療法はI型で胃全摘術1例,幽門側胃切除術1例,局所切除2例,内視鏡的粘膜下層剥離術1例,経過観察1例で,全例無再発生存中である.II型の1例は他疾患治療のため経過観察,1例は切除不能肝転移に対しソマトスタチンアナログで加療中...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 自己免疫性胃炎に合併した早期胃癌の3例

    久保 公利, 渡辺 亮介, 東野 真幸, 津田 桃子, 加藤 元嗣, 木村 伯子 道南医学会ジャーナル 5 (1), 70-76, 2022

    ...粘膜生検と血液検査(ガストリン 121pg/ml、抗壁細胞抗体 10倍、抗内因子抗体陰性、抗H.pylori 抗体 4 U/mL)から、背景胃粘膜は自己免疫性胃炎と診断した。 【結語】自己免疫性胃炎合併早期胃癌の3例を経験したので報告する。...

    DOI 医中誌

  • CYP2C19遺伝子多型を巡る酸関連疾患の最適化

    西野 眞史, 杉本 光繁, 白井 直人, 古田 隆久 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-S05-1-, 2022

    ...一方で長期投与が必要となることの多いGERD治療においては、P-CAB投与による高ガストリン血症などもあり、PPIがいまだ多く使用されており、遺伝子多型の存在も考慮したPPIの選択が重要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 外科的治療を実施した膵ガストリノーマの猫の1例

    木村 勇介, 早部 裕紀, 南 直秀, 後藤 未子, 石井 宏志 日本獣医麻酔外科学雑誌 53 (3+4), 49-53, 2022

    ...腹部超音波検査では膵臓の左葉領域に直径約1 cmの結節状陰影を認め、さらに絶食時血清ガストリン濃度を測定したところ456 pg/mlと異常な高値を示した。以上の検査結果から膵ガストリノーマを疑い、膵臓左葉の部分切除術を実施したところ、病理組織学的に膵神経内分泌腫瘍と診断され、臨床経過と合わせて膵ガストリノーマと判断した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 非定型例を含めた自己免疫性胃炎の拾い上げ診断時の課題と血清ガストリン値測定の有用性についての検討

    伊原 隆史 日本消化管学会雑誌 5 (1), 30-42, 2021-09-30

    ...<p>慢性萎縮性胃炎患者145名に対して,その補助診断として,ガストリンを含む血清診断を行った結果,内視鏡検査では逆萎縮像が乏しく,拾い上げ診断が困難であった自己免疫性胃炎の患者8名が,高ガストリン血症を主要な契機として,その診断に至った.それらの症例はいずれも幽門前庭部にも萎縮性変化を認めるなど,定型的なA型胃炎像とはいい難く,内視鏡検査上の逆萎縮の所見を契機として診断できた症例4名よりも多い割合...

    DOI 医中誌

  • 多発性内分泌腫瘍症1型に合併した45個の膵ガストリノーマの1例

    岩田 みく, 坂元 克考, 松井 貴司, 西 悠介, 永岡 智之, 田村 圭, 船水 尚武, 高井 昭洋, 小川 晃平, 北澤 理子, 北澤 荘平, 高田 泰次 日本消化器外科学会雑誌 54 (9), 622-629, 2021-09-01

    ...<p>症例は49歳の女性で,多発性内分泌腫瘍症1型(multiple endocrine neoplasia type 1;以下,MEN-1と略記)の診断で経過観察中に,ダイナミックCTで膵臓に複数の多血性腫瘍を指摘された.超音波内視鏡検査で膵鉤部,膵体部,膵尾部に低エコー腫瘤を認め,穿刺吸引細胞診の結果,神経内分泌腫瘍と診断した.選択的動脈内刺激薬注入試験では,膵臓の栄養血管の全てにおいて血清ガストリン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 術前診断に難渋した膵海綿状血管腫の1例

    松尾 洋一, 林 香月, 上田 悟郎, 加藤 知克, 青山 佳永, 大見 関, 林 祐一, 今藤 裕之, 齊藤 健太, 坪井 謙, 森本 守, 小川 了, 高橋 広城, 吉田 道弘, 近藤 啓, 宮部 勝之, 内藤 格, 瀧口 修司 膵臓 36 (4), 266-273, 2021-08-31

    ...<p>症例は79歳男性.検診で膵腫瘤を指摘され,精査目的で当院へ紹介となった.血液検査で血清ガストリンの高値を認めたが,腫瘍マーカーは基準範囲内であった.CTで膵体部に8mm大の造影早期相で動脈と同程度に濃染する腫瘤を認め,後方視的検討により,4年前に比べて増大していることを確認した.動脈瘤を疑い腹部血管造影検査を施行したところ,動脈瘤は否定的で充実性多血性腫瘍が疑われた.EUSでも同様の所見で,生検...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • オピオイドによる痒み

    今町 憲貴 日本臨床麻酔学会誌 41 (3), 235-240, 2021-05-15

    ...<p>オピオイドによる副作用で最も多いものの一つが痒みである.オピオイドによる痒みは,脊髄くも膜下麻酔を用いた帝王切開術を受けた患者で最も発生率が高く,抗ヒスタミン薬では改善しない.オピオイドによる痒みは,脊髄後角でのガストリン放出ペプチド受容体(GRPR)シグナル伝達の活性化を介して生じることが報告されている.最近の基礎研究では,<i>κ</i>オピオイド受容体(KOR)の活性化により,GRPRを...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 自己免疫性胃炎および合併胃腫瘍の臨床像と内視鏡所見

    鎌田 智有, 物部 泰昌, 春間 賢 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (8), 1520-1537, 2021

    ...</p><p>自己免疫性胃炎に合併する胃癌は,主にL~M領域に発生する隆起を主体とした分化型早期癌であり,非癌症例より血清ガストリン値が高く,悪性貧血の頻度も高率であった.さらに,背景胃粘膜の組織学的所見として非癌症例と比較して萎縮が高度,単核球浸潤が軽度であった.また,本胃炎に合併した胃神経内分泌腫瘍はRindiらのⅠ型に分類され,高ガストリン血症を伴い,腫瘍径は小さく胃体部に発生する予後の良い腫瘍...

    DOI 医中誌

  • ラットにおける薬物誘発性胃カルチノイド腫瘍の発現機序

    古川 賢, 原田 孝則 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S15-3-, 2021

    ...2)胃カルチノイド発現機序:機序解明試験においてラットの胃粘膜は菲薄化し、胃内pHは上昇して胃内低酸症を示し、さらに長期化すると高ガストリン血症となり、胃底腺部では神経内分泌細胞の増殖が認められた。以上より、本剤は重度の胃粘膜萎縮を惹起し、反応性の高ガストリン血症により、神経内分泌細胞が増殖したことで、胃カルチノイドを誘発したものと推察した。...

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  • 5重胃癌が発生した前庭部の萎縮を伴う自己免疫性胃炎の1例

    角 直樹, 春間 賢, 山田 学, 尾立 磨琴, 小原 英幹, 正木 勉, 眞部 紀明, 鎌田 智有, 八尾 隆史 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (8), 1501-1507, 2021

    ...<p>症例は77歳女性.心窩部痛の精査目的で行った上部消化管内視鏡検査で胃内に5病変の早期胃癌を認めた.背景胃粘膜の内視鏡所見は,前庭部には腸上皮化生を伴う萎縮を認め,胃体部から穹窿部にかけては,血管透見が明瞭で著明な萎縮性変化を認めた.血清ガストリン値410pg/ml,血清抗<i>Helicobacter pylori</i>(以下<i>H. pylori</i>)-IgG抗体3.0U/ml未満,...

    DOI 医中誌

  • 酸分抑制薬とPGX

    白井 直人 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 2-S32-1-, 2021

    ...また強力な酸分泌抑制力のため血中ガストリン値が高値となるため、こちらに関しては今後も経過観察が必要と考えられます。</p>...

    DOI

  • 病理検査を必須としない自己免疫性胃炎診断の妥当性

    森 直子, 中島 滋美, 竹村 しづき, 茶谷 玲奈, 椿本 由紀, 大原 真理子, 長谷川 大, 早藤 清行, 山本 和雄, 藤山 佳秀 日本消化器がん検診学会雑誌 58 (5), 423-435, 2020-09-15

    ...</p><p>【対象と方法】2012年5月~2017年4月の5年間にJCHO滋賀病院において,抗壁細胞抗体陽性,且つ,内視鏡による胃粘膜萎縮度O-p,血清ガストリン高値,ペプシノゲン法3+,ビタミンB<sub>12</sub>低値の4項目中1つ以上満たすものをAIG疑いと一次診断した症例で,病理所見から診断の妥当性を検討した。...

    DOI 医中誌

  • 小腸MALTリンパ腫の寛解後に下痢,腹痛を繰り返し,診断に苦慮した十二指腸ガストリノーマの1例

    木村 明恵, 根引 浩子, 山口 奈奈子, 平田 直人, 末包 剛久, 山崎 智朗, 三浦 光太郎, 村田 哲洋, 福島 裕子, 井上 健 日本消化器病学会雑誌 117 (8), 706-712, 2020-08-10

    ...<p>小腸MALTリンパ腫の寛解後,1日に10行以上の水様性下痢・嘔吐による著明な脱水と腹痛による入院を繰り返していた.十二指腸潰瘍からの出血を認め,ガストリンが著明高値であったことからガストリノーマを疑った.ソマトスタチン受容体シンチで膵頭部に高集積を認め,超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)により神経内分泌腫瘍と診断した.切除標本では3mm大の十二指腸粘膜下のガストリノーマ,上膵頭前部リンパ...

    DOI PubMed

  • オピオイドによるかゆみとその対策

    今町 憲貴 ファルマシア 56 (9), 843-845, 2020

    ...また、オピオイドによる痒みの機序の一部がガストリン放出ペプチド受容体を介することにより生じることも解明されてきた。臨床においてオピオイドよる痒みは頻度の高い副作用であるが、現状では予防や治療に関するガイドラインがない状態である。本稿では、オピオイドによる痒みの機序、及びさまざまな薬物による鎮痒効果に関する臨床研究について概説する。...

    DOI

  • グリア細胞によるかゆみの慢性化機構

    津田 誠 ファルマシア 56 (9), 830-834, 2020

    アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患に伴う慢性的な痒みの研究はこれまで皮膚を中心に進められてきたが,近年,痒みの神経伝達メカニズムの理解が進むにつれ,研究のフォーカスが神経系に向けられている。本稿では,脊髄後角のグリア細胞の1つであるアストロサイトが慢性掻痒時に活性化し,同細胞が放出する因子が痒み神経伝達を強めるという,痒みの慢性化における新しいメカニズムを紹介する。これらの成果から神経系を標的とした…

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  • 胃全摘術を施行したA型胃炎に合併した多発性胃神経内分泌腫瘍の1例

    沖 裕昌, 矢野 有佳里, 羽柴 基, 廣瀬 享, 水田 洋, 山田 高義, 岡本 宜人, 耕崎 拓大, 並川 努, 西原 利治 日本消化器内視鏡学会雑誌 62 (1), 39-45, 2020

    ...<p>51歳男性.上部消化管内視鏡検査にて胃体部に多発する粘膜下腫瘍(SMT)様病変を認め,病理生検でneuroendocrine tumor(NET),WHO分類G2だった.胃体部は広範に萎縮を認め,血清ガストリン著明高値,抗胃壁細胞抗体陽性で,CT・PET-CTでは明らかな異常所見は認めず,A型胃炎に伴った計8個の多発胃NET(Type Ⅰ)と診断した.内視鏡治療か外科的治療かで方針選択に苦慮するも...

    DOI 医中誌

  • 術後無症候性の孤立性脳転移をきたした胃神経内分泌癌の1例

    洞口 正志, 川原田 康, 久保田 洋介, 榎本 好恭, 齊藤 研, 洞口 愛, 齊藤 昌宏 日本臨床外科学会雑誌 81 (12), 2460-2464, 2020

    ...<p>胃の内分泌腫瘍は胃悪性腫瘍全体の0.1~0.6%と報告されており稀である.また,胃癌の脳転移も0.5%程度と報告されおり稀であるが,孤立性転移となると症例報告があるのみである.胃の低分化癌として手術を施行した症例で,術後に胃神経内分泌癌と診断された.胃癌補助療法を施行するも不耐であった.術後2年を過ぎ,腫瘍マーカーであるガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP)が漸増し再発を疑うも,転移巣を...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 境界型ニューロパチーという新疾患概念の提唱と病態に基づく超早期診断法の考案

    大林 光念 自律神経 57 (3), 172-175, 2020

    <p>耐糖能異常患者で最も早期から高頻度に出現する病態が「小径線維ニューロパチー」である.我々は,尿中ミオイノシトール値+レーザードプラ皮膚血流検査による血管運動神経機能の評価を核とした耐糖能異常ニューロパチーの超早期診断法を樹立した.さらに,本診断法を活用していく中で,耐糖能異常の中でもかなり軽症な「準境界型(75g-OGTT後1時間での血糖値が180 …

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  • 原発巣切除後13年目に残肝多発再発巣切除を行ったガストリノーマの1例

    工藤 孝迪, 野尻 和典, 大矢 浩貴, 茂垣 雅俊, 舛井 秀宣, 津浦 幸夫, 長堀 薫 日本臨床外科学会雑誌 81 (9), 1871-1876, 2020

    ...ガストリノーマ肝転移(PanNET G1)の診断.その後10年間再発なく経過していた.突然の腹痛にて来院し,単純CTにて肝に低濃度腫瘤を認めたため,ガストリノーマの再発が疑われた.上部消化管内視鏡検査では,十二指腸下行脚に多発潰瘍を認めた.造影MRIを施行し肝S2・S3・S5・S8にガストリノーマの肝転移の診断で肝部分切除術(4箇所)を施行した.病理組織学的検査で増殖する異型細胞を認め,免疫染色にてガストリン...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 脾静脈・左腎静脈シャントの閉鎖後に改善が得られたGAVEの1例

    濱田 和, 伊藤 透, 鎌井 順二, 小豆澤 定史, 川浦 健, 北方 秀一, 豊田 一郎 日本消化器病学会雑誌 116 (10), 817-825, 2019-10-10

    ...<p>症例は80歳・男性.貧血精査に当科紹介受診され,GAVEによる出血を認めた.APC処置などにて一時的には病態は落ち着くも易再発性,難治性の経過を辿り,頻回の輸血,APC処置を要した.脾静脈・左腎静脈シャントに対してカテーテル塞栓術を行った後に貧血,GAVE所見が安定,軽減した.本症例ではシャント閉塞によりガストリンなどの液性因子の影響が軽減したことで,GAVE改善に至った可能性があると考えられた...

    DOI PubMed 医中誌

  • 低容量アスピリン長期内服患者に対するPPI追加投与による腸内細菌の変化と貧血の進行程度に関する検討

    平田 有基, 上田 康裕, 柿本 一城, 竹内 利寿, 樋口 和秀 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 3 (0), 40_2-40_2, 2019

    ...また、同じ時点でHb、Ht値ならびにガストリンの血中濃度の測定を行った。</p><p>【結果・結語】 LDA長期内服群にPPIを投与することで、腸内細菌叢はLactobacillales orderの割合がday30の時点で有意に増加しており、この変化はday180まで継続していた。またこの傾向は、ボノプラザン投与群の方がエソメプラゾール投与群と比較して強かった。...

    DOI

  • 肝・膵頭十二指腸領域の微小ガストリノーマ併発が疑われたMEN1型膵体部グルカゴノーマの1切除例

    浮地 里佳子, 二川 康郎, 飯田 智憲, 柴 浩明, 坂本 太郎, 矢永 勝彦 膵臓 33 (5), 806-814, 2018-10-25

    ...の存在が示唆された.CT・MRI・超音波内視鏡にてガストリノーマの責任病変は認めず,患者自身が膵全摘・十二指腸全摘を望まなかったため,膵尾部グルカゴノーマに対する膵体尾部切除術(D2郭清)を施行.術後3年の経過中,血中ガストリン値は180~350pg/m<i>l</i>を推移し,明らかな再発を認めず経過しているが,今後も異時性ガストリノーマの出現に留意しながらサーベイランスすることが肝要である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 痒みの神経機構

    今町 憲貴 日本臨床麻酔学会誌 38 (3), 322-329, 2018-05-15

    ...みは掻きたいという欲望を生じる感覚である.痒みにはヒスタミン受容体を介するものだけではなく,プロテイナーゼ活性化受容体やMas関連G蛋白質共役受容体を介する非ヒスタミン依存性の痒みが存在する.オピオイドにより生じる痒みは麻酔科医にとって最も身近な痒みであろう.残念ながらオピオイドによる痒みは発生率が高いにもかかわらず,標準的な治療や予防法がないのが現状である.最近,オピオイドによる痒みの機序の一部がガストリン...

    DOI Web Site 医中誌

  • A型胃炎(自己免疫性胃炎)の診断

    今村 祐志 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (8), 1444-1449, 2018

    ...<p>A型胃炎とは自己免疫性胃炎のことであり,自己免疫的機序により胃底腺領域の高度粘膜萎縮および化生を認め,ビタミンB<sub>12</sub>や鉄などの吸収障害が起こり,神経内分泌腫瘍や胃癌を合併しうる.特徴的な所見は,胃底腺領域の萎縮を内視鏡や生検組織などで認め,抗壁細胞抗体や抗内因子抗体が陽性となり,ガストリン値が高値,ビタミンB<sub>12</sub>が低値となる.治療法はなく,ビタミンB...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 胃酸分泌,胃内分泌そして胃運動

    本郷 道夫 化学と教育 65 (7), 356-357, 2017

    ...その機能は,胃底部および胃体部の弛緩収縮と酸分泌,胃前庭部の蠕動運動とガストリン分泌とによって行われる。すなわち,胃は機能的に二つの臓器から成り立っていることになる。さらに,胃で分泌された酸は,十二指腸への流入状況によって様々な消化管ホルモンを介して生体機能および食行動の制御を行っている。</p>...

    DOI 被引用文献1件

  • 長期無再発生存中の胃神経内分泌癌と腺癌の同時性多発胃癌の1例

    古橋 隆, 佐藤 伸隆, 安部 利彦, 畑田 鉄平, 北﨑 真未, 石川 伸久, 藤東 寛行, 笹栗 靖之 日本消化器内視鏡学会雑誌 59 (12), 2712-2718, 2017

    <p>症例は73歳女性.上部消化管内視鏡にて胃底部後壁を中心に巨大な1型腫瘍と胃底部前壁側に0-Ⅱa型腫瘍を認め,生検にてNeuroendocrine cell carcinomaとTub2>Tub1の結果を得た.噴門側胃切除+脾合併切除術を行い,術後補助化学療法としてS-1(tegafur gimestat otastat …

    DOI 医中誌

  • 肝転移を伴う胃原発ガストリノーマの1例

    田中 貴子, 有上 貴明, 石神 純也, 上之園 芳一, 大久保 啓史, 夏越 祥次 日本臨床外科学会雑誌 78 (8), 1780-1784, 2017

    ...症例は50歳,女性.胃十二指腸潰瘍に対する保存的治療の既往があり,上部消化管内視鏡検査で胃粘膜下腫瘍を指摘された.腹部造影CT検査では転移性肝腫瘍を指摘された.肝転移を伴う胃原発ガストリノーマの診断となり,幽門側胃切除術(D2リンパ節郭清,肝外側区域切除術)を施行した.手術直後,ガストリン値は著明に低下したが,術後4カ月から再上昇を認め,肝転移再発の診断となり,分子標的薬治療を施行した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • ガストリン血症をともなうB型胃炎を背景とした胃NETの1例

    山口 恵梨子, 岩佐 勉, 伊原 栄吉, 富田 洋介, 麻生 暁, 沖 英次, 中野 佳余子, 平橋 美奈子, 中村 和彦 日本消化器病学会雑誌 114 (2), 248-255, 2017

    ...<p>症例は60歳代男性.上部消化管内視鏡検査で胃穹窿部に13mm大の胃神経内分泌腫瘍を認め,血清ガストリン値は3376pg/m<i>l</i>と高値であった.内視鏡を含む検査所見,また抗<i>Helicobacter pylori</i>抗体陽性より,A型胃炎,ガストリノーマは考えにくく,B型胃炎にともなうものと考えられた.高ガストリン血症をともない発生する胃神経内分泌腫瘍でB型胃炎を背景とするものはまれであり...

    DOI PubMed

  • 多発リンパ節転移を伴ったI型胃neuroendocrine tumorの1例

    前田 光貴, 田端 正己, 大澤 一郎, 加藤 憲治, 岩田 真, 三田 孝行 日本臨床外科学会雑誌 78 (11), 2448-2453, 2017

    ...極めてまれな多発リンパ節転移を伴ったRindi分類I型の胃neuroendocrine tumor (NET)の1例を報告する.症例は48歳,女性.心窩部痛を主訴に当院を受診.上部消化管内視鏡検査では萎縮性胃炎を背景として,胃全体に5-10mm大の隆起性病変が多発していた.血清抗胃壁細胞抗体は陽性,血清ガストリン値は高値を呈し,組織生検と併せてRindi分類I型の胃NETと診断した.造影CTでは胃周囲...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 多発性扁平隆起像を呈したA型胃炎の1例

    新宅 雅子, 西上 隆之, 徳原 満雄, 進藤 嘉一, 関 守一, 若狭 研一 日本消化器内視鏡学会雑誌 58 (8), 1331-1336, 2016

    症例は41歳女性.健診で貧血と胃X線検査で多発胃ポリープを指摘され,受診した.内視鏡検査では前庭部に萎縮を認めず,胃体部大彎は高度に萎縮し,小彎,前後壁に多数の扁平隆起が島状に存在する像を示した.大彎粘膜からの生検では壁細胞,主細胞が消失し,enterochromaffin-like cellの過形成を認めた.抗壁細胞抗体陽性であり,A型胃炎と診断した.扁平隆起からの生検では胃底腺の萎縮を認めず…

    DOI 医中誌

  • 胃酸分泌能の内視鏡診断

    八田 和久, 飯島 克則, 小池 智幸, 近藤 穣, 荒 誠之, 浅沼 清孝, 宇野 要, 浅野 直喜, 今谷 晃, 下瀬 川徹 日本消化器内視鏡学会雑誌 58 (10), 2222-2231, 2016

    ...</p><p>方法:1999年から2012年の間,当院にて上部消化管内視鏡とガストリン刺激にて胃酸分泌能を評価するEndoscopic gastrin test(EGT)を行った器質的疾患のない223例を対象とし,後方視的に解析した.2名の対象者情報を知らない内視鏡専門医がそれぞれ別個に内視鏡画像を見直し,内視鏡所見を記録した....

    DOI

  • PPI長期内服患者の胃壁細胞腫大に関する検討

    山形 寿文, 幡地 正輝, 中山 沙映, 諸井 厚樹, 有馬 功, 竹川 義則, 小松 和人, 池嶋 健一 Progress of Digestive Endoscopy 88 (1), 42-45, 2016

    ...【背景】胃壁細胞は高ガストリン血症により代償性に長軸方向へ膨化するため,プロトンポンプ阻害剤(以下PPI)長期内服患者の病理標本で胃壁細胞が管腔側に突出してみえる現象(parietal cell protrusion : 以下PCP)を認めることがある.今回我々はPPI長期投与によるPCPの有無と酸分泌抑制関連合併症の有無を検討した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 背景粘膜にECL細胞過形成を伴った<I>H. pylori</I>陽性TypeIIINETの1例

    遠藤 智広, 柳本 邦雄, 細川 治, 渡邊 透, 佐藤 広隆, 高井 佑輔, 百々 秀彰, 伊藤 錬磨 日本消化器内視鏡学会雑誌 58 (8), 1324-1330, 2016

    ...に伴う変化と考え,TypeIIINETと診断した.腫瘍はガストリン染色陰性であり,除菌治療後の血清ガストリン値は低下した.TypeIIINETでも血清ガストリン値上昇,ECL細胞過形成を伴う場合があり,鑑別診断と治療選択の上で重要と考える....

    DOI 医中誌

  • ProGRP高値を示した非定型肺カルチノイドの1例

    山田 竜也, 吉本 健太郎, 久保田 伊知郎 日本臨床外科学会雑誌 77 (6), 1379-1383, 2016

    症例は23歳,女性,職場検診で左下肺野に20mmの結節影を指摘された.8年前に一度指摘されるも経過観察とされていた.受診時,閉塞性肺炎像を認め,診断加療目的に左肺S8区域切除術を施行した.術中迅速凍結病理診断では悪性所見を確認できず,手術を終了した.術後病理診断にて非定型カルチノイドと診断されたため,7週後に残存左肺下葉切除+2群リンパ節郭清を施行した.気管分岐下リンパ節にカルチノイド腫瘍の微小…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献6件

  • 多腺性自己免疫症候群3B型の1例

    後藤 善則, 又野 豊, 吉光 雅志, 高橋 直樹 日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (8), 1603-1608, 2015

    ...症例は66歳女性.29歳時にバセドウ病と診断されたが通院は中断していた.浮腫,倦怠感,黄疸を認め受診した.血液検査で汎血球減少と大球性貧血を認めビタミンB12低値から悪性貧血と診断した.原因として,ガストリン高値,抗内因子抗体陽性,上部消化管内視鏡検査で胃底腺領域優位の萎縮性変化を認めたことから自己免疫性胃炎を考えた.ビタミンB12を補充し症状は速やかに軽快した.自己免疫性甲状腺疾患に,長期経過して...

    DOI 医中誌

  • ガストリノーマの術後36年目で,グルカゴノーマの合併を確認したMEN I型の1例

    須藤 真則, 船越 和博, 青栁 智也, 栗田 聡, 塩路 和彦, 佐々木 俊哉, 成澤 林太郎, 加藤 俊幸, 大山 泰郎, 谷 長行 日本内科学会雑誌 104 (11), 2394-2399, 2015

    ...<p>症例は71歳,女性.35歳時に多発性内分泌腫瘍症I型(multiple endocrine neoplasia type I:MEN I型)に合併したZollinger-Ellison症候群にて外科手術.36年後,下肢などの壊死性遊走性紅斑,膵・肝に再発性多発腫瘍を認め,化学療法を行ったが肺膿瘍にて死亡した.ガストリン,グルカゴンは高値で,再発膵腫瘍の免疫染色でガストリノーマにグルカゴノーマの...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献4件

  • 膵原発Solitary Fibrous Tumorの1例

    仲野, 哲矢, 皆川, 昌広, 高野, 可赴, 廣瀬, 雄己, 滝沢, 一泰, 小林, 隆, 坂田, 純, 若井, 俊文, 味岡, 洋一 新潟医学会雑誌 128 (3), 121-127, 2014-03

    ...術前の内分泌学検査では, 血中インスリン値4μU/L, 血中ガストリン値132pg/mLと正常範囲内であり, 非機能性膵神経内分泌腫瘍の術前診断で亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 術後の病理検査により診断されたMEN-I合併の膵内分泌腫瘍の1例

    築山 吾朗, 田中 浩史, 矢吹 賢, 棚橋 千里 膵臓 29 (1), 83-90, 2014

    ...52歳女性.CTで膵尾部と縦隔に腫瘤を確認し,膵切除.病理組織診断でNeuroendocrine tumor(NET)G1と診断,病理組織検査でMultiple endocrine neoplasia I型(以下MEN-I型)を示唆.それを機に,頭部MRI,下垂体・副甲状腺ホルモン検索,下垂体ホルモン負荷試験を施行し,下垂体腫大,PTH・TSH・ガストリン高値を確認.MEN-I型と診断.高Ca血症のため...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 選択的動脈内カルシウム注入試験が局在診断に有効であった微小ガストリノーマの一例

    毛利 輝生, 佐々木 民人, 芹川 正浩, 南 智之, 岡崎 彰仁, 行武 正伸, 石垣 尚志, 小酒 慶一, 石井 康隆, 吉見 聡, 清水 晃典, 壷井 智史, 上村 健一郎, 村上 義昭, 城間 紀之, 有廣 光司, 茶山 一彰 膵臓 29 (1), 74-82, 2014

    ...症例は50歳代,女性.心窩部痛,下痢を主訴として受診した前医で,難治性十二指腸潰瘍,高ガストリン血症を指摘され,当院入院となった.ガストリノーマを疑い画像検査を行ったが,膵頭部周囲にリンパ節腫大を認めた以外には,十二指腸・膵臓に明らかな腫瘤は指摘できなかった.局在診断のため選択的動脈内カルシウム注入試験を行い,胃十二指腸動脈からの刺激で有意なガストリンの上昇を認め,十二指腸・膵頭部領域のガストリノーマ...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • 甲状腺髄様癌の内深頸リンパ節再発に対し治癒切除が可能であった多発性内分泌腫瘍症2A型の1例

    手塚 理恵, 今井 常夫, 安藤 孝人, 毛利 有佳子, 高阪 絢子, 吉田 美和, 藤井 公人, 中野 正吾, 福富 隆志 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 31 (4), 319-322, 2014

    ...26歳時に画像上病変不明だがガストリン負荷試験陽性のため,甲状腺全摘術+両側D1郭清を施行した。術後14年目にCEA・カルシトニンの異常高値と右内深頸リンパ節腫大を認め,右内深頸リンパ節郭清術を施行した。姉・母・本人の順番で1995年から1999年に甲状腺手術を行い,いずれもStage Ⅰであった。姉・母は両側D3b郭清を施行し病理組織学的リンパ節転移は認めず(n0),現在まで再発の兆候はない。...

    DOI Web Site 医中誌

  • A型胃炎を背景に早期胃癌とカルチノイドが併存した病変をESDで切除し得た1例

    高住 美香, 石幡 良一, 紺野 直紀, 渡辺 研也, 高野 真, 猪狩 弘之, 内海 康文, 村島 正泰, 引地 拓人, 小原 勝敏, 大平 弘正 日本消化器内視鏡学会雑誌 55 (3), 450-458, 2013

    ...69歳,男性.市民検診にて胃の隆起性病変を指摘され,精査加療目的に当科を受診した.内視鏡検査では胃体上部大弯後壁側に上皮性変化を伴う3cm大の亜有茎性腫瘍を認め,早期胃癌と考えESDを施行した.病理組織にて胃癌とカルチノイドが同一病変内に併存している所見を認め,背景粘膜には非腫瘍性内分泌小胞巣が認められた.さらに本例では,胃体部粘膜の萎縮,高ガストリン血症,抗胃壁細胞抗体陽性を認めA型胃炎と診断した...

    DOI 医中誌 参考文献22件

  • 血清pro-GRP高値と縦隔リンパ節転移を示した肺定型的カルチノイドの1切除例

    眞鍋 周太郎, 新明 卓夫, 安藤 幸二, 望月 篤, 高木 正之, 中村 治彦 肺癌 53 (3), 240-244, 2013

    <b>背景</b>.肺の定型的カルチノイドでリンパ節転移を示す例は少ない.血清adrenocorticotropic hormone(ACTH),progastrin-releasing peptide(pro-GRP)高値で,縦隔リンパ節転移陽性の1例を経験したので報告する.<b>症例</b>.41歳,女性.ふらつきを主訴に当院内科を受診し,内分泌学的検索からCushing症候群と診断された.…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献11件

  • 17年間の経過で増大した肝原発カルチノイド腫瘍の一例

    丸野 敦子, 加川 建弘, 藤澤 美亜, 川口 義明, 沼田 誠, 長田 成彦, 渡辺 勲史, 市川 珠紀, 小泉 淳, 堂脇 昌一, 増田 しのぶ, 中村 直哉, 坂元 亨宇, 峯 徹哉 肝臓 54 (1), 33-43, 2013

    A 65-year-old male admitted to our hospital in July 2007 due to watery diarrhea, elevation of serum liver enzymes, and liver mass. In 1990 when he was 48 years old, health check ultrasonography …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献62件

  • 痒みの発生機序と鎮痒薬の薬理

    倉石 泰 日本薬理学雑誌 139 (4), 160-164, 2012

    ...痒みは,皮膚表層の生体防御感覚であり,マスト細胞,ケラチノサイト,T細胞,一次感覚ニューロンなどが産生・放出するアミン,ペプチド,サイトカイン,プロテアーゼ,脂質メディエーターなど多種多様な因子が起痒因子となる.痒みの受容にTRPV1チャネルを発現する一次感覚ニューロンが重要な役割を果たす.すなわち,TRPV1チャネルは起痒因子による一次感覚ニューロンの発火に関与する.一次感覚ニューロンのガストリン...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献128件

  • 肝原発が示唆されたガストリノーマの1例

    大塚 将之, 中島 正之, 木村 文夫, 清水 宏明, 吉留 博之, 宮崎 勝 日本臨床外科学会雑誌 73 (5), 1205-1210, 2012

    Primary hepatic gastrinoma is rare. We experienced a case of gastrinoma probably originating from the liver. A 35-year-old woman was referred to our hospital because of a liver tumor detected during …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献45件

  • 腹腔鏡補助下幽門側胃切除術を行ったA型胃炎を伴う胃カルチノイドの1例

    渋谷 一陽, 川村 秀樹, 高橋 昌宏, 岡田 邦明, 石津 寛之, 市原 真 日本臨床外科学会雑誌 73 (12), 3108-3111, 2012

    ...を認め,I型胃カルチノイドの診断となった.2010年3月ガストリン分泌を下げる目的でLADGを施行.血中ガストリン値は術翌日31pg/mlと正常化.術後6カ月目の内視鏡検査で残胃の病変は消失し,現在も病変は認められない.本疾患は比較的稀で,今回は治療としてLADG(laparoscopy assisted distal gastrectomy)を施行し良好な結果を得たので報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • ガストリン血症を伴った十二指腸重複症の1例

    古屋 武史, 井上 幹也, 南郷 容子, 金田 英秀, 大橋 研介, 杉藤 公信, 池田 太郎, 越永 従道 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 48 (4), 759-765, 2012

    ...を施行した.十二指腸球部と膵臓との間に4cmの球状の腫瘤を認め,腫瘤の前壁は全層切除し,十二指腸との共通壁は腫瘤側の粘膜切除を施行した.病理組織診断では十二指腸粘膜を認め,異所性胃粘膜と膵組織を認めた.さらに重複腸管粘膜上皮にガストリン陽性細胞を認めた.血清ガストリン値は術翌日に正常値となった.本症例のように十二指腸潰瘍の症状が先行して認められた報告例は少なく,高ガストリン血症を伴った報告例は無い....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献35件

  • Etoposide+cisplatin併用化学療法後に同時切除した多発肝転移を伴う膵内分泌細胞癌の1例

    櫻井 克宣, 塚本 忠司, 清水 貞利, 高台 真太郎, 金沢 景繁, 山本 訓史, 山下 好人, 有本 裕一, 西口 幸雄 膵臓 26 (4), 563-568, 2011

    ...症例は34歳,男性.腹痛を自覚し近医を受診した.腹部超音波検査,腹部CT検査にて膵鈎部尾側に4cm大の腫瘤と多発肝腫瘍を認めた.同病院にて試験開腹術を施行し,術中診断は膵腫瘍及び多発肝転移であった.術中に施行した肝生検の組織診断は高分化型膵内分泌細胞癌であった.術後軽快退院後,当院を紹介受診した.血液検査所見では血中インスリン値,ガストリン値,グルカゴン値は正常範囲内であった.以上より,非機能性膵内分泌細胞癌...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 幽門側胃切除を施行したA型胃炎に伴う多発性胃カルチノイドの1例

    増田 剛, 田中 浩明, 久保 尚士, 六車 一哉, 澤田 鉄二, 平川 弘聖 日本臨床外科学会雑誌 72 (8), 2009-2013, 2011

    ...値は6,406pg/mlと著明高値を呈していたため,A型胃炎に伴う多発性胃カルチノイドと考えられ,幽門側胃切除を施行した.血中ガストリン値は術後翌日に正常化し,術後7カ月の上部消化管内視鏡検査では胃体上部のカルチノイドは消失していた.以上,A型胃炎に伴う多発性胃カルチノイドに対して,幽門側胃切除を施行し良好な結果を得た症例を経験したので報告する....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • ガストリン血症を伴った<i>H. pylori</i>陽性の胃カルチノイドに対しESDおよび除菌治療を行った1例

    寒河江 三太郎, 中村 哲也, 小林 直之, 齋藤 淳一, 永山 愛子, 村田 宏子, 川越 圭, 堀川 ひとみ, 武藤 英知, 斎藤 光浩, 上山 義人, 岩田 憲治, 栗原 英二 Progress of Digestive Endoscopy 78 (2), 70-73, 2011

    ...<i>H. pylori</i>除菌治療にて多発していた過形成ポリープ,炎症性ポリープは消失し,高ガストリン血症も改善した。本症例は特発性であるためにType Ⅲに分類されるが,<i>H. pylori</i>感染に伴う高ガストリン血症によって発生し,Type Ⅰカルチノイドに類似した生物学的悪性度をもつ可能性がある。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 選択的動脈内カルシウム注入試験で局在診断し核出術を施行したMEN-1型にともなう十二指腸ガストリノーマの1例

    庄司 広和, 黒木 実智雄, 中野 絵里子, 平本 圭一郎, 松村 吉史, 三浦 敦司, 菊地 義文, 平川 秀紀, 松田 幹夫 日本消化器病学会雑誌 108 (1), 80-87, 2011

    ...症例は50歳代,男性.上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に粘膜下腫瘍が認められた.血清ガストリン値は1400pg/m<i>l</i>と高値であった.選択的動脈内カルシウム注入試験により膵頭十二指腸領域にガストリノーマが局在すると判断し,十二指腸下行脚内の粘膜下腫瘍を摘出した.MEN-1遺伝子変異の検索を行ったところ1塩基欠失が認められた.術後3年が経過しているが,無再発生存中である.<br>...

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • 胸腺非定型カルチノイドの切除を契機に合併が確認された多発性内分泌腺腫症(MEN)1型の1症例

    上野 克仁, 室田 欣宏, 漆山 博和, 山田 嘉仁, 山口 哲生, 竹内 靖博 日本呼吸器外科学会雑誌 24 (2), 181-186, 2010

    ...画像検査上悪性を示唆する所見は認めなかった.肉眼上も胸腺右葉の被包化された腫瘤であり,迅速診断でも胸腺カルチノイドまたはtype A胸腺腫とされたため,胸腔鏡下腫瘍切除術を施行した.病理組織検査では被膜外浸潤を伴う胸腺非定型的カルチノイドと確定され,後日胸骨正中切開による拡大胸腺全摘術と術後放射線治療を追加した.術前より存在した高カルシウム血症の精査にて,intact-PTH,プロラクチン,成長ホルモン,ガストリン...

    DOI 医中誌 参考文献14件

  • シナカルセト塩酸塩の上部消化管合併症の機序

    福本 和生, 野口 智永, 酉家 佐吉子, 島津 栄一, 三宅 晋 日本透析医学会雑誌 43 (3), 309-315, 2010

    ...二次性副甲状腺機能亢進症治療薬シナカルセト塩酸塩(以下シナカルセト)の有害事象として上部消化管症状が頻繁に認められる.これは消化管に存在するカルシウム受容体(以下CaSR)の影響が考えられる.上部消化管機能を胃酸分泌能(胃内pH・血中ガストリン濃度・血中ペプシノーゲン濃度)と胃排出能(アセトアミノフェン法)にて評価した.シナカルセト使用後に血中ガストリン濃度の上昇はみられたが胃酸分泌に明らかな変化はみられなかった...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献36件

  • 肝転移を契機に診断した多発性内分泌腺腫症1型の1例

    陸 大輔, 磯谷 正敏, 原田 徹, 金岡 祐次, 前田 敦行, 高橋 祐 日本臨床外科学会雑誌 71 (12), 3045-3053, 2010

    ...症例は66歳,男性.近医で肝胆道系酵素異常を指摘され精査目的に当院紹介となり,画像所見より肝内胆管癌の術前診断で平成19年3月に肝左葉切除を施行した.組織学的には内分泌腫瘍であったが,他臓器に原発巣を認めず経過観察した.平成19年9月より下痢と腹痛が出現し,再度精査したところ消化管検査で多発胃潰瘍と胃カルチノイド,十二指腸粘膜下腫瘍および直腸癌があり,血液検査で高ガストリン血症と副甲状腺機能亢進症,...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献36件

  • Period遺伝子の発現制御を介した概日時計のリセット機構に関する研究

    守屋 孝洋 日本薬理学雑誌 135 (6), 230-234, 2010

    ...になることが知られているが,その分子基盤は明らかになっていなかった.著者らは哺乳類の概日時計リセット機構解明における共同研究に参画し,中枢時計の存在する視交叉上核において光が時計遺伝子<I>Period</I>(<I>Per</I>)を一過的に発現誘導することによって概日時計をリセットすることを見出した.さらに視交叉上核における<I>Per</I>遺伝子の発現制御に関わる神経伝達物質の役割解明に取り組み,ガストリン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献39件

  • 嚢胞構造を呈した肝原発カルチノイド腫瘍の1例

    松永 志保, 四方 伸明, 木下 勇一, 濱口 記久子, 圦 貴司, 鷹巣 晃昌, 足立 靖 日本臨床細胞学会雑誌 49 (3), 216-220, 2010

    ...組織では, 同様の細胞が, 索状あるいは充実性に一部ロゼットを形成して増生し, 腫瘍細胞は PAS (−), CD56 (+), NSE (+), クロモグラニン A (+), S-100 (+), シナプトフィジン (+), ガストリン (+) であり, カルチノイド腫瘍と診断した....

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • 他疾患の経過観察中に偶然発見された微小非機能性膵内分泌腫瘍の1例

    松本 直基, 寺崎 正起, 岡本 好史, 鈴村 潔, 田中 顕一郎, 伊藤 貴明, 星 昭二 日本臨床外科学会雑誌 71 (5), 1281-1286, 2010

    ...症例は41歳,女性.13年前に副甲状腺摘出術を受けている.繰り返す腎結石の経過観察中に,超音波検査にて偶然膵腫瘍を指摘され当科紹介.膵体部に11mmの腫瘍を認め,dynamic CTでは,造影早期よりenhanceされる単発性腫瘍であった.遠隔転移やリンパ節転移を疑う所見はなかった.随時血糖,ガストリン,グルカゴンは正常であり,非機能性膵内分泌腫瘍の診断で手術を施行した.術中超音波検査にて,腫瘍と主膵管...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 上部消化管運動に対する六君子湯の効果

    大橋 祐介, 千葉 正博, 川野 晋也, 五味 明, 杉山 彰英, 土岐 彰, 八塚 正四, 真田 裕 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 45 (1), 27-33, 2009

    ...【結果】1)TJ-43投与群の色素小腸移送距離は有意に短かった.2)TJ-43投与により,十二指腸,空腸の収縮運動は用量依存性に抑制された.3)TJ-43投与後30分の血清ガストリン,NO_2/NO_3濃度はコントロール群に比して有意な上昇を認めた.NO_2/NO_3濃度の上昇は持続性に認められたが,ガストリン濃度は投与後1時間でコントロール値まで低下していた....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献27件

  • 十二指腸下行脚ソマトスタチノーマの1 例

    吉岡 宏, 金治 新悟, 倉吉 和夫, 河野 菊弘, 金山 博友, 井上 淳, 吉田 学 松江市立病院医学雑誌 13 (1), 85-89, 2009

    ...免疫組織化学検査ではソマトスタチン強陽性、クロモグラニンA 陽性で、インスリン、ガストリン、PP、セロトニン、グルカゴンは陰性でソマトスタチノーマと診断された。術後1 年4 か月経過し無再発生存中である。...

    DOI 医中誌

  • プロトンポンプ阻害薬長期投与中に増大した胃底腺ポリープの検討

    菅原 通子, 今井 幸紀, 齊藤 詠子, 藤盛 健二, 新井 晋, 稲生 実枝, 中山 伸朗, 名越 澄子, 伴 慎一, 持田 智 日本消化器内視鏡学会雑誌 51 (8), 1686-1691, 2009

    ...<I>Helicobacter pylori</I>(<I>H. pylori</I>)感染は全例で認められなかった.血清ガストリン値は8例で測定され,うち4例で高値を示した.内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection:EMR)施行例では,ポリープ増大前の生検組織と比較して,胃底腺ポリープに認められる拡張腺管の拡張の程度が増し,拡張腺管の数も増加していた.内分泌細胞...

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • カルシウムを用いた選択的動脈内刺激物注入試験が診断に有用であった膵ガストリノーマの1例

    加茂 直子, 土井 隆一郎, 今井 寿, 増井 俊彦, 岩永 康裕, 川口 義弥, 高田 泰次, 大橋 憲嗣, 上本 伸二 膵臓 24 (2), 184-189, 2009

    ...,膵ガストリノーマと診断し,膵腫瘍核出術を施行した.病理組織学的検査で,腫瘍は神経内分泌腫瘍であり,ガストリン染色陽性であった.手術翌日に,血中ガストリン値は115pg/m<i>l</i>と正常になり,術後11日目に退院した.カルシウムを用いた選択的動脈内刺激物注入試験は,ガストリノーマの局在診断法として有用であると考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献28件

  • 膵仮性嚢胞を伴った膵内副脾の1例

    中嶌 雅之, 永野 靖彦, 佐藤 勉, 藤井 正一, 國崎 主税, 嶋田 紘 日本臨床外科学会雑誌 69 (5), 1208-1212, 2008

    ...症例は60歳,女性.自覚症状はなく,平成18年2月に人間ドックの腹部単純Computed Tomography(CT)検査像で,膵尾部に腫瘤を指摘され当センターを紹介受診した.血液検査上,腫瘍マーカー,インスリン,グルカゴン,ガストリンの上昇は認めなかった.腹部造影CT像で,膵尾部に球状で隣接する画像上性状の異なる2つの腫瘤を認めた.大きさはそれぞれ1.5cm大であった.一方は,造影効果を伴う充実性...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献17件

  • 十二指腸水平脚潰瘍穿孔から3年後に診断し得たZollinger-Ellison症候群の1例

    板場 壮一, 本田 邦臣, 中村 和彦, 吉永 繁高, 樋口 奈緒美, 秋穂 裕唯, 宜保 淳也, 有田 好之, 伊藤 鉄英, 田中 雅夫, 瀬川 由美子, 岩佐 勉, 高柳 涼一 日本消化器病学会雑誌 105 (5), 705-710, 2008

    ...症例は61歳,女性.2002年十二指腸水平脚の潰瘍穿孔の既往あり.2005年10月より腹痛,嘔吐が出現し,上部消化管内視鏡検査にて多発性十二指腸潰瘍を認め,当科紹介となる.ダブルバルーン小腸内視鏡検査にて上部空腸に多発する潰瘍瘢痕を認めた.ガストリン高値,選択的動脈内カルシウム注入試験,画像所見などより十二指腸腹側のガストリノーマと診断し,腫瘍摘出術を行った.摘出標本はリンパ節内の神経内分泌腫瘍であった...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献2件 参考文献22件

  • 小網原発と考えられたガストリノーマの1例

    神山 篤史, 柴田 近, 舟山 裕士, 福島 浩平, 高橋 賢一, 上野 達也, 小林 照忠, 木内 誠, 佐々木 巖, 森谷 卓也 日本消化器外科学会雑誌 40 (9), 1582-1586, 2007

    Most gastrinoma occurs in the so-called gastrinoma triangle, and ectopic gastrinoma is rare. We report a case of possible primary gastrinoma of the lesser omentum. A 74-year-old woman who previously …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • A型胃炎,高ガストリン血症を伴った多発性胃carcinoidの1例

    関田 吉久, 竹下 公矢, 永井 鑑, 吉田 達也, 河内 洋, 河野 辰幸 Progress of Digestive Endoscopy 71 (2), 70-71, 2007

    ...外科的切除を行わず内視鏡治療によって,現在までの2年7カ月間,再発・転移を認めず,経過をみているA型胃炎,高ガストリン血症を伴った多発性胃カルチノイドの1例を経験したので報告した。本症のように,ただちに外科的切除をしなくてもよい症例が含まれていると考えられ,そのためにも定期的な上部内視鏡検査と確実な内視鏡所見を得ることが必要であると思われた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • テニスのトップスピン性能のメカニズム

    川副 嘉彦, 沖本 賢次 理論応用力学講演会 講演論文集 56 (0), 302-302, 2007

    ...テニスのトップスピン打撃におけるスピン性能のメカニズムをはじめて明らかにした.ストリングの摩擦が大きいほどスピンがかかるというのが従来の仮説であったが,これとは反対に,摩擦が小さいほど縦糸と横糸がお互いにすべってボールがストリングスに食いつきやすく,また横に伸びた縦糸が元に戻りやすいので縦糸が元に戻るときの復原力によりスピンがかかりやすい.スピン量が増すとインパクトにおける直接的な衝突力も低減し,接触時間...

    DOI

  • ウマの子宮・胎盤におけるガストリン放出ペプチドの局在

    森永 結子, 木村 順平, 大滝 忠利, 津曲 茂久, 渡辺 元, 田谷 一善, 角田 修男, 谷山 弘行, 田中(高橋) 弓子, 南保 泰雄 日本繁殖生物学会 講演要旨集 100 (0), 20081-20081, 2007

    ...【目的】ガストリン放出ペプチド(GRP)は中枢神経系および消化器機能を調節する代表的なホルモンの一つであり,脳,肺および生殖器等に分布することが知られている。近年,GRPが妊娠期の子宮における新しい調節ペプチドである可能性がヒト,ウシ,ヒツジ,マメジカ,ニホンジカ等で示唆され,また雌の生殖器におけるGRPの分布が動物種,妊娠の有無で異なることが報告されている。...

    DOI

  • A型胃炎に合併し内視鏡的粘膜切除を行った多発胃カルチノイド腫瘍の1例

    安食 元, 石井 太郎, 大崎 由佳子, 阿部 浩一郎, 堤 浩子, 川上 知孝, 齋藤 正樹, 山本 貴嗣, 佐仲 雅樹, 久山 泰, 滝川 一, 今村 哲夫 日本消化器内視鏡学会雑誌 48 (9), 2277-2282, 2006

    A 40 year-old female was found to have three minute submucosal tumors on atrophic gastric mucosa endoscopically. Histological examination of the specimen obtained by endos-copic mucosal resection …

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献20件

  • 胃ろう造設後発生したバンパー起因性ポリープの内視鏡的検討

    西脇 伸二, 荒木 寛司, 白上 洋平, 丹羽 優佳里, 久保田 全哉, 岩下 雅秀, 小野木 啓人, 林 隆夫, 前田 晃男, 齋藤 公志郎 日本消化器内視鏡学会雑誌 48 (1), 23-30, 2006

    (Purpose) Although there are few reports of what, we found that gastric polyps frequently occurred around the internal bumper following PEG. We characterized the endoscopic features of these polyps …

    DOI

  • 術前診断が困難であったすい内分泌腫ようの1例

    竹下 洋基, 神谷 勲, 禰宜田 政隆, 徳永 裕, 佐藤 成憲, 松崎 正明 日本臨床外科学会雑誌 67 (2), 434-438, 2006

    A 66-year-old man referred to the hospital because of occasional epigastric fullness was found to have dilatation of the pancreatic duct by abdominal ultrasound examination. Enhanced CT scan …

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • <i>H.pylori</i>陽性鳥肌胃炎除菌後に多発ポリープを認めた1例

    片岡 幹統, 河合 隆, 山岸 哲也, 八木 健二, 宮崎 郁子, 高 麻理, 近藤 麻里, 福澤 誠克, 高垣 信一, 川上 浩平, 額賀 健治, 平良 悟, 糸井 隆夫, 森安 史典, 高木 融, 青木 達哉 Progress of Digestive Endoscopy 68 (2), 98-99, 2006

    ...経過観察中に高ガストリン血症を認め,平成15年10月の内視鏡検査では鳥肌胃炎は消失していたが,胃体上部から穹窿部に多数の過形成性ポリープを認めた。PPI長期投与による高ガストリン血症が多発過形成性ポリープの原因と思われた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • ガストリン血症を呈した卵巣粘液性嚢胞腺腫(境界悪性)の1症例

    武信 尚史, 中川 昌子, 竹村 由理子, 萬代 博行, 竹村 正, 小笠原 利忠, 香山 浩二 産婦人科の進歩 58 (1), 1-4, 2006

    ...っていたが軽快・増悪を繰り返していた.腹部骨盤CTにて骨盤内に12cm大の腫瘍性病変を認め,血中ガストリン値が1000pg/mlと高値であり,異所性ガストリン産生腫瘍の疑いで当科へ紹介となった.両側付属器摘出術および単純子宮全摘出術を施行し,永久病理標本でガストリン産生卵巣腫瘍,境界悪性と診断した.その後,血中ガストリン値は速やかに低下し,上部消化管内視鏡検査でも胃潰瘍は軽快した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 検診で見出された無症候性の十二指腸ガストリノーマの1例

    善田 貴裕, 村瀬 裕子, 谷口 桂三, 塩澤 邦久, 伊與部 尊和, 橋本 哲夫, 竹下 八洲男, 長東 秀一, 増永 高晴, 篠崎 公秀, 湊 宏 日本消化器病学会雑誌 102 (6), 693-698, 2005

    ...症例は51歳,男性.職場検診の上部消化管内視鏡検査にて十二指腸球部に径8 mm大,山田III型の隆起病変を指摘された.免疫組織染色を含めた病理学検査,血清ガストリン値の高値,セクレチン負荷試験などよりガストリノーマと診断され,膵頭十二指腸切除術が施行された.病変は単発性で十二指腸に限局したものであった.本例はZollinger-Ellison症候群の症状を欠いた,無症候性の十二指腸ガストリノーマの存在...

    DOI PubMed 医中誌

  • 空腸穿孔を伴ったガストリノーマの1例

    高橋 玄, 津村 秀憲, 松本 文夫, 三上 陽史, 飯田 義人, 五藤 倫敏, 徳川 友彦, 小西 奈々美 日本消化器外科学会雑誌 38 (3), 336-341, 2005

    We report a case in which a 46-year-old man with gastrinoma underwent emergency surgery for jejunal ulcer and perforation. Surgery had been conducted for duodenal ulcer and perforation 8 years …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献18件

  • A型胃炎をともなわない高ガストリン血症に合併した,微小多発胃カルチノイドの1例

    樋下 徹哉, 海崎 泰治, 細川 治, 真崎 竜邦, 伊藤 重二, 瀧波 慶和, 北島 竜美, 白崎 信二 日本消化器病学会雑誌 102 (10), 1275-1280, 2005

    ...患者は52歳女性.健診での胃内視鏡にて多発性隆起性病変を指摘.生検で胃カルチノイドと診断した.高ガストリン血症を認めるが,A型胃炎をともなっていなかった.全身検索の結果,下垂体腫瘍の既往が疑われ,多発性内分泌腺腫症1型にともなうもの(Type II)に類似した病態と考えられた.多発性胃カルチノイドにA型胃炎をともなわないものは本邦ではまれとされており,その背景の病態を十分に検索する必要があると考えられた...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献11件

  • 退形成性膵管癌の1例

    安田 陽一, 今尾 基之, 芋瀬 基明, 森野 浩太郎, 勝村 直樹, 山藤 正広, 大谷 聡, 河合 庸仁, 川口 真平, 森 良雄 日本農村医学会学術総会抄録集 53 (0), 373-373, 2004

    DOI

  • 内視鏡的吸引粘膜切除法にて診断しえた胃か粒細胞腫の1例

    勝島 慎二, 西原 謙, 木村 利幸, 猪熊 哲朗, 永島 美樹, 山東 剛裕, 谷口 敏雄 日本消化器内視鏡学会雑誌 45 (8), 1232-1237, 2003

    A 55-year-old man, who had submucosal tumor in the stomach, was transferred to our hospital for the further examination. Endoscopic examination showed a submucosal tumor with central erosion on the …

    DOI

  • 十二指腸下行部への広範な浸潤を示した悪性すい内分泌腫ようの1例

    渡辺 卓也, 川端 英博, 高瀬 郁夫, 村田 陽捻, 野口 純也, 北原 光太郎, 伊達 和俊, 小野 一之, 樋口 正一, 川口 誠, 黒崎 功 日本消化器内視鏡学会雑誌 45 (11), 2225-2231, 2003

    A 25-year-old man, who had admitted to other hospital with a complaint of abdominal pain, was transferred to our hospital for the further examination and therapy. Duodenoscopic examination showed …

    DOI 医中誌 参考文献22件

  • びまん浸潤型形態を示した胃癌直腸転移の1例

    坂口 大介, 石田 秀行, 白川 一男, 桑原 公亀, 鈴木 毅, 村田 宣夫, 橋本 大定, 黒田 一, 糸山 進次 日本外科系連合学会誌 28 (5), 893-897, 2003

    ...ガストリン, ペプシン, ソマトスタチンの免疫組織学的染色では直腸の腫瘍細胞が胃癌同様に陽性であるのに対し, 隣接正常直腸粘膜はいずれも陰性であり, 最終的に胃癌の直腸転移と診断した。直腸切断術後12カ月で癌性腹膜炎のため死亡した。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献15件

  • 高齢者の自立促進要因とQOL

    金子 勇 現代社会学研究 16 63-83, 2003

    From the 1990s, elderly people's independence promotion conditions have been studied positively. The condition is the relation with a good family, is the stable economical base, and is comfortable …

    DOI Web Site

  • A型胃炎に発生した多発性胃カルチノイドに幽門側胃切除術を施行した1例

    藤堂 祐子, 赤木 盛久, 近松 そのこ, 三浦 敏夫, 渡邊 哲彦, 春間 賢, 嶋本 文雄, 吉田 和弘, 峠 哲哉 日本消化器病学会雑誌 99 (4), 386-390, 2002

    ...症例は68歳の女性.上部消化管内視鏡検査で多発性胃カルチノイドと診断した.血清ガストリンは2248.8pg/m<I>l</I>と著しい高値を示し,抗壁細胞抗体も陽性でA型胃炎に発生した胃カルチノイドであった.幽門側胃切除術を施行し,術後血清ガストリンは正常化した.残胃のECM(endocrine cell micronest)およびカルチノイドは消失し,術後26カ月再発を認めていない.A型胃炎に発生...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献4件 参考文献11件

  • Helicobacter pylori胃炎  今日的な諸問題  胃炎・胃潰よう・胃癌

    児玉 雅明, 佐藤 竜吾, 村上 和成, 藤岡 利生 日本消化器病学会雑誌 99 (11), 1303-1311, 2002

    ...前庭部優位の胃炎は, ソマトスタチンの低下, ガストリンの上昇をともない高酸状態を示し, 十二指腸粘膜に生じた胃上皮化生部に潰瘍を形成するとされる, 感染の経過にともない前庭部萎縮が進展, 胃底腺領域の萎縮を生じると低酸状態となり, 粘膜は脆弱化を来す. 胃潰瘍はこの状態を背景に胃粘膜胃底腺幽門腺移行帯付近に生じる....

    DOI PubMed 医中誌 参考文献63件

  • すい外性に発育した非機能性すい内分泌腫ようの1例

    鈴木 大, 山森 秀夫, 田代 亜彦, 高木 一也, 佐野 渉, 中島 伸之 日本臨床外科学会雑誌 62 (11), 2785-2789, 2001

    We report a case of extrapancreatically grown nonfunctional pancreatic endocrine tumor. The patient was a 75-year-old man who had been treated as having common bile duct stone. CT scan revealed a …

    DOI Web Site 被引用文献4件

  • バセドウ病に合併した自己免疫性胃炎の1例

    中田 博也, 留置 辰治, 玉置 幸子, 玉置 英人, 田中 智之 日本消化器内視鏡学会雑誌 43 (5), 934-938, 2001

    A 74-year-old womLan with Basedow's disease, who had been followed up since Jurle, 1999, visited our hospital with a complaint of abdominal discomfort in December. Endoscopic examination revealed …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献13件

  • カルシトニン分泌刺激試験に基づいた多発性内分泌腫瘍症 (MEN) 2A 型患者の早期外科治療

    東 孝, 中平 公士, 中村 哲郎, 春本 研, 森内 隆喜, 中岡 達雄, 藤田 敬之助, 小林 庸次, 井上 健, 永原 暹 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 37 (2), 311-316, 2001

    ...父親を発端者とするfamily screeningにおいて, RET癌遺伝子の変異を同定された, 多発性内分泌腫瘍症(MEN)2Aの同胞3例(長男13歳10カ月, 次男11歳8カ月, 長女9歳1カ月)を経験した.カルシウム・ガストリン負荷によるカルシトニン分泌刺激試験をおこない, カルシトニン値の上昇を認めたため, 12カ月から23カ月の経過観察期間後に, 甲状腺全摘出術とcentral zoneの...

    DOI 医中誌 参考文献15件

  • von Recklinghausen 病に十二指腸カルチノイドが合併し Zollinger-Ellison 症候群を呈した1例

    北村 善男, 飯田 亨, 木村 健一, 安達 実樹, 田中 文彦, 冲永 功太 日本臨床外科学会雑誌 62 (2), 400-405, 2001

    ...にて十二指腸下行脚に多発性潰瘍と乳頭部近傍の粘膜下腫瘍性病変を認めた.血中ガストジン値は1160pg/mlと著明に上昇していた.9月20日に膵頭十二指腸切除術を施行した.術中に幽門下リンパ節の転移を認めた.病理組織検査で乳頭開口部近位側こ径4mm大のカルチノイドを認め,免疫組織染色ではガストリンの陽性細胞像を呈した.術後血中ガストリン値は正常に復した。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献5件 参考文献39件

  • 胃幽門腺に対する自己抗体の存在が示唆された胃前庭部毛細血管拡張症の1症例

    今津 浩喜, 庄司 光孝, 船曳 孝彦, 落合 正宏, 桜井 洋一, 松原 俊樹, 長谷川 茂, 神保 康子, 小林 栄孝, 中山 邦久, 野副 泰智, 溝口 良順, 福井 博志 日本消化器内視鏡学会雑誌 42 (6), 1063-1071, 2000

    A 78-year-old female was admitted to our hospital for examination of anemia. Labolatory sutudies showed hypergastrinemia and positive of antinuclear antibody. Endoscopic examination revealed diffuse …

    DOI 医中誌 被引用文献3件 参考文献18件

  • ガストリン血症を伴った多発性十二指腸カルチノイドの1例

    佐藤 秀樹, 渡辺 知明, 加藤 公敏, 金田 伸章, 牛山 寿, 松井 輝日月, 川村 典夫, 岩崎 有良, 荒川 泰行, 根本 則道 日本消化器内視鏡学会雑誌 42 (8), 1310-1315, 2000

    A 75-year-old female was found to have a Y-2-like elevated lesion, measuring 15 mm in diameter, and in its close vicinity three Y-1-like protrusive lesions, 3 to 5 mm in diameter, in the duodenal …

    DOI 医中誌 参考文献23件

  • 多発性胃カルチノイドの1例

    町田 彰男, 村上 雅彦, 新谷 隆, 李 雨元, 草野 満夫, 大池 信之, 諸星 利男 日本消化器外科学会雑誌 33 (8), 1493-1497, 2000

    We observed a case of multiple carcinoids of the stomach with hypergastrinemia and type-A gastritis, A 49-year-old woman was found to have tiny elevated lesions on the body of the stomach, By …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献13件

  • 魚食コウモリ(<i>Noctilio leporinus</i>)における消化管内分泌細胞の免疫組織化学的研究

    小森 学, タデイ V.A., 本道 栄一, 北村 延夫, パイ V.D., ホリーク C.N., 山田 純三 日本野生動物医学会誌 5 (1), 45-54, 2000

    ...ガストリン細胞は噴門腺部と胃底腺部を除き全部位で認められ, 幽門腺部では非常に多数認められた。モチリン, セクレチン, 胃分泌抑制ポリペプチド細胞は腸管の前部で, ニューロテンシンと腸グルカゴン細胞は腸管の後部に主に分布していた。腸グルカゴン細胞は, 少数であったが胃底腺部にも認められた。また, ソマトスタチンおよびガストリン細胞のみがブルンナー腺でまれに認められた。...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 構造化ストリングデータにおける知識獲得および生成

    碓井, 大祐, 荒木, 宏行, 阿江, 忠 情報処理学会論文誌 40 (4), 1774-1781, 1999-04-15

    ...このような要素の列がストリングを形成しており そのストリング自体もサンプルにより学習させ いくつかのストリングセット(各セットをケースと呼ぶ)の構造を表す特徴的なシーケンスを獲得する. ストリングの学習はデータマイニング的手法を用いるが ストリングにおけるシーケンスを考慮するため従来のものとは異なったものである....

    情報処理学会 Web Site 被引用文献2件 参考文献16件

  • A型胃炎を発生母地とした胃カルチノイドの1例

    田近 正洋, 加藤 則廣, 加藤 昌彦, 永木 正仁, 大西 弘生, 金武 和人, 鬼束 惇義, 下川 邦泰, 野尻 真, 森脇 久隆 日本消化器内視鏡学会雑誌 41 (8), 1452-1459, 1999

    A forty-year-old female v as admitted for a close evaluation of multiple elevatedlesions in the stornach which was pointed out by a mass screening examination in September 1994. Laboratory tests …

    DOI 医中誌 被引用文献4件 参考文献20件

  • 悪性貧血に合併した早期胃癌の1例

    橋本 謙, 白水 玄山, 平木 幹久, 林 伸昭, 井上 光昭, 久下 亨 日本臨床外科学会雑誌 60 (3), 721-724, 1999

    A 67-year-old man was seen at the hospital because of general fatigue. Examination of the blood disclosed macrocytic and hyperchromic anemia, increases in LDH isozyme I and II, an increase in serum …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 肝転移再発後に異所性ACTH症候群を呈したすい頭部ガストリン産生腫ようの1例

    大西 一朗, 小西 孝司, 舩木 健一郎, 佐藤 貴弘, 荒川 元, 加治 正英, 木村 寛伸, 前田 基一, 薮下 和久, 臼田 里香, 三輪 淳夫 日本消化器病学会雑誌 96 (9), 1079-1084, 1999

    ...Embolization(以下TAE)とオクトレオチドを用いたところ奏効し,ACTH,ガストリンとも術前のレベルまで改善し,腹痛,下痢等の症状も軽快した.CTでは1回目のTAE直後に認められたS4の大きな腫瘍が2回目のTAE直後はおよそ25%の縮小率を示し,また,満月様顔貌も2回目TAE施行時にはほぼ消失しており,初診時より2年4カ月の現在,症状はなく,外来通院で治療中である....

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • ガストリンの分子生物学 消化管病変における役割

    竹内 利行 日本消化器病学会雑誌 96 (10), 1133-1142, 1999

    ...ガストリンは20世紀初頭にその存在が予測された極めて歴史の古いホルモンであり,なおかつ現在でもガストリンに関するトピックが絶えない.本稿では,ガストリンの分子生物学的研究の到達点であるガストリン過剰発現マウス,ガストリンおよびガストリン受容体ノックアウトマウスから得た進歩について,更に臨床におけるトピック,Helicobacter pylori (H.pylori)と高ガストリン血症,大腸癌の増殖と...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献61件

  • 乳牛の慢性萎縮性第四胃炎の2例

    岡田 洋之, 甲斐 貴憲, 初谷 敦, 小岩 政照, 吉野 知男 日本獣医師会雑誌 52 (11), 695-698, 1999

    ...幽門部でのガストリン分泌細胞 (G細胞) は減数し, 腺体部上方へと移行していた. 正常幽門腺で染まるピーナッツレクチン (PNA) は陰性であった. 病理形態学的に確認された幽門腺の萎縮, 胃底腺の萎縮, G細胞の局在およびPNAの染色性などの変化は, 臨床的に認められた消化障害と関連していたと考えられた....

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 長期経過を観察し得たガストリノーマの1例

    小林 裕之, 井田 健, 青木 孝文, 河本 泉, 寺村 康史, 坂本 力, 田中 豊彦, 松本 正朗 日本臨床外科学会雑誌 59 (2), 397-401, 1998

    Gastrinoma is a rare entity. It is knwon that the course of the disease is ocasionally run in very long duration even though it is malignant. Recently we experienced a case of gastrinoma which was …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • A型胃炎に伴った多発性胃カルチノイドの1例

    山本 智文, 青柳 邦彦, 檜沢 一興, 綾部 俊一郎, 有馬 潤一, 佐藤 裕, 是久 哲郎, 成富 修, 江口 浩一, 八尾 隆史, 藤島 正敏 日本消化器内視鏡学会雑誌 39 (3), 659-664, 1997

    A 38-year-old female was admitted for the further evaluation of elevated lesions of the stomach. Gastroscopy revealed multiple small elevated lesions of the gastric body, which were diagnosed as …

    DOI 医中誌 被引用文献6件 参考文献18件

  • 多彩な分化能を呈したAFP産生胃癌の1例

    江口 英利, 矢野 外喜治, 安田 直史, 田中 利一, 野村 孝, 奥田 博 日本臨床外科医学会雑誌 58 (6), 1245-1249, 1997

    A case of gastric cancer with high preoperatie serum alpha-fetoprotein (AFP) level was immunohistochemically studied. This study suggested that AFP producing gastric cancer might have an ability to …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献20件

  • 幽門狭窄により発見された胃迷入膵原発の腺癌の1例

    大間知 祥孝, 中塚 義裕, 能浦 真吾, 山田 良宏, 中口 和則, 古川 順康, 岡島 志郎, 畠中 秀雄, 陶 文暁, 吉原 渡 日本臨床外科医学会雑誌 58 (7), 1625-1629, 1997

    A 45-year-old man was seen at the hospital because of epigastric pain, nausea and vomiting. Radiography and endoscopy of the upper digestive tract suggested pyloric stenosis. On blood examination, …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献7件 参考文献20件

  • 下咽頭癌胃管再建例に発生した十二指腸潰瘍の1例

    松浦 めぐみ, 西野 暢彦, 今野 弘之, 丸尾 祐司, 田中 達郎, 馬場 恵, 金井 俊和, 松本 圭五, 青木 克憲, 峯田 周幸, 向高 洋幸 日本臨床外科医学会雑誌 58 (4), 826-829, 1997

    We experienced a case of acute duodenal ulcer after reconstruction by a gastric tube for a hypoharyngeal cancer in a 72-year-old man. There were previous histories of undergoing, a …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献23件

  • <i>Helicobacter pylori</i>除菌療法の評価

    松久 威史, 羽山 享宏, 飯田 章太郎, 新井 朱音, 草間 泉, 遠藤 まゆみ, 吉原 一郎, 井上 泰夫, 森 洋, 山田 宣孝 消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy 50 (0), 152-156, 1997

    ...血清ガストリン値,血清PGⅡ値,PGⅠ/Ⅱ比は除菌判定の指標として有用と考える。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献4件

  • A型胃炎の経過観察中に胃カルチノイドの出現を認めた1例

    飯塚 雄介, 光永 篤, 内山 めぐみ, 内田 耕司, 根本 行仁, 中村 真一, 村田 洋子, 鈴木 茂, 林 直諒 消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy 50 (0), 185-187, 1997

    ...1991年より当科にて高ガストリン血症を伴うA型胃炎として定期的に経過観察されていた。1996年4月の胃内視鏡検査にて胃体上部前壁および中部前壁に,粘膜下腫瘍様の山田Ⅰ型の小隆起性病変を認めた。血中ガストリン値は4,432pg/m<i>l</i>と著明な高値を示し,抗胃壁細胞抗体も陽性であった。超音波内視鏡検査では,主として胃壁第3層内に直径4×2mmの低エコー腫瘤像として認められた。...

    DOI 医中誌 参考文献1件

  • A型胃炎に合併した胃前庭部毛細血管拡張症の1例

    田中 優司, 安田 一朗, 冨田 栄一, 名倉 一夫, 松野 祥彦, 後藤 憲, 大西 隆哉, 浅野 寿夫, 西垣 洋一, 高橋 健, 若原 達男, 山田 鉄也 日本消化器内視鏡学会雑誌 39 (11), 2264-2271, 1997

    A 74-year-old woman was admitted to our hospital with severe anemia. Endoscopicexamination revealed longitudinal red stripes and diffuse erythematous spots indicatingdilated vessels in the gastric …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献43件

  • 背景粘膜の異なる多発胃カルチノイドの2例

    近藤 建, 中塩 達明, 横山 泰久, 横山 功, 菊池 学, 笠井 保志, 秋山 清次, 伊藤 勝基, 高木 弘 日本消化器外科学会雑誌 30 (1), 71-75, 1997

    Two cases of multifocal gastric carcinoid with and without type A gastritis are reported. A 49-year-old man was admitted for further evaluation of the stomach after endoscopic polypectomy of a …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献12件

  • 病態生理学的立場からみた胃炎の検討

    工藤 峰生 日本消化器内視鏡学会雑誌 38 (3), 828-837, 1996

    Two hundreds patients were examined using upper gastrointestinal endoscopy toevaluate gastritis in relation to Helicobacter pylori infection. Histological assessment forinflammatory cell …

    DOI 医中誌 参考文献46件

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