藤原 建紀, 澤田 好史, 中辻 啓二, 倉本 茂樹
沿岸海洋研究
31
(2),
227-238,
1994
...上層水は水平発散し,西部のフロントから流出する.これによる上層水の交換時間は8日である.西宮沖環流の発生機構は,上層水の水平発散が地球自転の効果により高気圧性循環(北半球では時計回りの循環)となる現象である.この機構では,循環のスピンアップ時間は交換時間の1/2であり,湧昇速度に反比例する.一方,定常状態の渦度は湧昇速度によらない一定値-f/2であり,この値は西宮沖環流の渦度をよく説明する.ここでfはコリオリパラメータ...
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NDLデジタルコレクション
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