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検索結果 205,568 件

  • 香川大学の数理・データサイエンス・AIリテラシープログラムにおける4年間の授業評価アンケート分析

    藤澤 修平, 林 敏浩, 藤本 憲市, 後藤田 中, 高橋 尚志 日本科学教育学会研究会研究報告 38 (5), 47-52, 2024-06-01

    ...<p>本研究では,香川大学の数理・データサイエンス・AIリテラシープログラムにおける2020年度から2023年度までの4年間の授業評価アンケートの自由記述を計量テキスト分析により分析し,学生の期待と評価の変化,およびその構造を明らかにすることを試みた.事前アンケートの分析からは,学生が本講義に対してデータサイエンスやAIに関する知識やスキルの習得を強く期待しており,これらを将来の社会で活用したいという...

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  • タイ国の高等学校化学教育におけるNOST(科学と技術の本質)理解の評価

    中島 康, チャトリー ファイクハムタ 日本科学教育学会研究会研究報告 38 (5), 53-58, 2024-06-01

    ...知られている.しかし,同高等学校科学教育におけるNOSTの具体的な学習・評価方法はわが国においてはほとんど知られていない.タイ国の高等学校化学教科書の教員用ガイドに記載された第8章化学反応速度の教授方法を調査したところ,同章の学習評価は知識の習得を対象としたもの以外については,すべてNOST(特にNOSTの構成要素である科学のプロセススキル・21世紀スキル・科学的マインド)の理解を対象としていた.これらの...

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  • 気中でのコアシェル型金属微粒子の精密合成と特性評価

    SEPTIANI Eka Lutfi, 荻 崇 ホソカワ粉体工学振興財団年報 31 (0), 217-222, 2024-05-31

    ...<p>デジタル技術は,世界の持続可能な開発目標(SDGs)に不可欠である.これらの機器や機械には,高性能の粉末磁性コア・インダクタが必要である.本研究では,サブミクロンサイズのシリカ被覆FeNi(FeNi@SiO<sub>2</sub>)粒子を組み込むことで,この部品の磁気特性を向上させることに成功した.FeNi@SiO<sub>2</sub>粒子の効率的な一段階合成を達成するために,スワラー支援噴霧熱分解法...

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  • 透析運動療法と循環動態

    矢部 広樹 日本フットケア・足病医学会誌 5 (2), 63-69, 2024-05-31

    ...<p> 本稿では, 運動療法が循環動態, 特にエネルギー産生, 交感神経と副交感神経の活動や血圧に与える生理学的なメカニズムについて解説し, 透析環境下での特殊な条件における運動がこれらのメカニズムに及ぼす影響を考察する. 特に, 透析中の運動療法の循環動態に影響を与える運動処方の要因として, 運動強度と運動種目が重要であり, 末梢組織の血流を向上させるためのこれらの設定方法について言及する....

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  • 日本の大型アワビ類3種間における貝殻形態の差異

    平瀬 祥太朗, 池谷 蒼太, 菊池 潔 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 82 (1-4), 41-53, 2024-05-31

    ...また,この3種の貝殻は定性的には独自の形態的特徴を持っていることが示されているが,これらの特徴の違いを定量的に評価した研究は限られている。本研究では,3種のアワビ類の貝殻形態の差異を評価した。2001年から2021年にかけて九州沿岸で漁獲された個体の貝殻標本について,殻長,殻幅,殻高,呼気孔高,螺旋高,殻口幅を測定し,各種の形態解析に用いた。...

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  • 矩形ダクト流路内の粒子挙動の制御

    関本 敦 ホソカワ粉体工学振興財団年報 31 (0), 93-98, 2024-05-31

    ...については,これまで議論されていなかった.本研究では,数値シミュレーションを用いてダクト流路の下壁面の加熱制御を検討し,流路内二次流れを大幅にコントロールできるパラメタ―範囲を特定した.さらに,強化学習を用いた能動加熱制御手法を開発し,より安定的に二次流れを制御可能であることを示した.この流動制御技術を粒子分離装置へと応用するために,数値シミュレーションを行いダクト乱流中の粒子挙動について解析した.これらの...

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  • 表面形成ラジカルを利用したポリマー被覆技術の開発

    中島 佑樹 ホソカワ粉体工学振興財団年報 31 (0), 117-121, 2024-05-31

    ...課題となっている.そこで,粒子の破壊や昇温を伴わない機械的処理(摩砕)が引き起こす粒子極表面のラジカルを最大限利用した粒子表面での選択的なポリマー形成技術を開発した.本研究では,モデル材料としてシリカを母粒子として表面ラジカルとスチレンとを反応させることで,ポリスチレンの被覆を行った.パラメータとして,処理時間,スチレンの添加量,母粒子の材質を検討し,ポリスチレンの形成機構に関して調査した.今後はこれらの...

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  • ベトナム国ゲアン省における有用植物黄花ツバキ(<i>Camellia quephongensis</i>)の保全に関する研究 ―NPO法人 エコ・地域文化研究会―

    高橋 和也, 西川 博章, 田辺 礼子, TRAN Dong Quang, TRAN Tuyen Thi 自然保護助成基金助成成果報告書 33 (0), 133-143, 2024-05-30

    ...していることが確認された.同種は攪乱によりダメージを受けても側芽を発達させ再生し多幹化する.このことが不安定立地での生育を可能にしていると考えられた.個体群サイズと齢分布を解析したところ,攪乱頻度が高い場所ほど個体群のサイズは小さく,稚樹・幼木の少ない逆ピラミッド型の齢分布となっていた.本種は人里近くの低標高地に生育し,ここには生育地のほかに人為的攪乱を受けている若い林分がモザイク状に分布していた.これら...

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  • スウェーデンの高齢者介護における評価システムの動向

    斉藤 弥生 社会政策 16 (1), 214-227, 2024-05-30

    ...スウェーデンには「開かれた比較」「高齢者ガイド」という介護の質、政策の評価システムがあるが、介護の市場化が進むなか、これらはどのように運営され、機能しているのか。X市での現地調査をもとに、従来の評価システムの変容と動向を整理し考察する。</p>...

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  • 科目間関連度に基づくカリキュラムの可視化とその活用

    藤野 友和 日本教育工学会論文誌 48 (1), 61-73, 2024-05-30

    ...は,高等教育機関のカリキュラム (教育プログラム) における科目間の関連性に着目し,大学のスタッフがカリキュラムの自己点検・評価および改善を行う際の支援や,履修する学生が科目選択を行う際の支援に活用するための方法を確立することである.はじめに,科目間関連性データの整備方法およびそのデータに基づく,科目間の間接的な関連性指標を提案する.この指標からさらに,科目のカリキュラム全体への影響度が得られる.これらの...

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  • 学習方略使用と有効性の認知との関連

    橋本 真一, 鈴木 雅之 日本教育工学会論文誌 48 (1), 157-168, 2024-05-30

    ...テスト有効性 (テストで良い点数をとることを目的としたときの有効性の認知) の2つに着目した.高校生201名から得られたデータについて,個人内相関係数の分布を検討した結果,普段の学習と定期テストに向けた学習における方略使用度が異なる生徒が一定数存在することが示された.次に階層線形モデルによる分析の結果,いずれの学習場面においても,学習有効性とテスト有効性は,方略使用度と同程度の正の関連を示した.また,これらの...

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  • 特定少年実名報道と原因帰属の相互メカニズム――個人化論の観点から

    向井 智哉, 松木 祐馬, 貞村 真宏, 湯山 祥, 綿村 英一郎 パーソナリティ研究 33 (1), 21-31, 2024-05-30

    ...結論として,これら2つの研究は,少なくとも強制性交についてのシナリオにおいては,属性的帰属が実名報道への支持を強める一方,実名報道が属性的帰属を強めるという相互強化メカニズムが存在することを示唆した。</p>...

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  • 配達プラットフォーム労働の就業問題の現状と課題

    柴田 徹平 社会政策 16 (1), 302-313, 2024-05-30

    ...しかし、日本ではこれらの研究が殆ど行われていない。本論文では、フードデリバリー配達員の報酬設定とそこで生じている問題について、配達員が報酬額を概ね予測できる企業と困難な企業の比較分析によって明らかにした。その結果は以下の通りである。第一に、B社の配達員は報酬の決定方法について会社から十分な情報を与えられておらず、報酬額を予測することが困難であったので、不満を抱き、報酬制度に不安定さが生じていた。...

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  • 大学における経験学習型リーダーシップ教育を通じた受講者のリーダー・アイデンティティの変化

    加藤 走, 田中 聡, 木村 充, 中原 淳 日本教育工学会論文誌 48 (1), 17-28, 2024-05-30

    ...<p>本研究の目的は,大学における経験学習型リーダーシップ教育と,受講者のリーダー・アイデンティティとの関係について明らかにすることである.より具体的には,経験学習型リーダーシップ教育におけるフィードバックと内省に着目し,これらと学生のリーダー・アイデンティティとの関係を定量的に分析する.この研究目的を達成するため,経験学習型リーダーシップ教育プログラムを受講している学生 (10クラス,60チーム,...

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  • 琉球諸島の世界自然遺産地域における高校生と高齢者のペット飼養の実態・意識比較調査 ―島嶼生物多様性保全ネットワーク―

    山田 文雄, 塩野﨑 和美, 丸山 久美, 石井 信夫, 久野 優子, 鳥飼 久裕, 美延 睦美, 長嶺 隆 自然保護助成基金助成成果報告書 33 (0), 113-117, 2024-05-30

    ...非飼育者がほぼ同数であった.ペットの種類は,高校生・高齢者共にイヌ,ネコ,魚類などが多く,高校生の方が両生類や爬虫類などの飼育割合がやや高かった.新たな外来種問題を起こさないために重要な適正飼養を「知っている,守っている」とする回答割合は高校生(64.5 %)よりも高齢者(72.8 %)で高く,「知らない,守っていない」とする回答割合は高校生(35.5 %)よりも高齢者(17.4 %)で低かった.これらの...

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  • 散布竿の動かし方の違いがキャベツへの薬液付着と菌核病の発病抑制効果に及ぼす影響

    菱池 政志 日本植物病理学会報 90 (2), 79-86, 2024-05-25

    ...する際,生産現場で行われている竿固定散布と竿振り散布について,薬液の付着と菌核病に対する発病抑制効果を比較した.散布薬剤には保護殺菌剤であるイプロジオン水和剤を用いた.その結果,感水紙による薬液付着状況調査では,竿固定散布のほうが竿振り散布より被覆面積割合が高かった.両散布方法ともに菌核病に対する発病抑制効果が認められ,竿固定散布での発病株割合は竿振り散布の約1/2にまで少なくなることが示された.これらのことから...

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  • 被害者の騙されそうな状態の推定による特殊詐欺未然防止サービスの検討

    近野, 恵, 井手, 健太, 白石, 壮大, 粟井, 修司, 吉岡, 隆宏, 紺野, 剛史, 桐生, 正幸 情報処理学会論文誌コンシューマ・デバイス&システム(CDS) 14 (2), 13-21, 2024-05-24

    ...近年,高齢者の特殊詐欺被害が深刻化しており,未然防止施策が急務である.従来の未然防止サービスでは,(1)特殊詐欺検知方法として加害者側の電話の音声解析を用いるため,変化する詐欺キーワードに対応できない.(2)アラート通知機能は詳細な被害状況を把握できないため,介入の必要性を判断できない.本論文では,これらを解決する特殊詐欺未然防止サービスを提案する.(1)に対し,被害者に共通する「騙されそうな状態」...

    情報処理学会

  • 色素性病変に対するピコ秒レーザー治療とナノ秒レーザー治療についての考察

    大城 貴史, 佐々木 克已, 大城 俊夫 日本レーザー医学会誌 45 (1), 59-65, 2024-05-24

    ...<p>2013年以降,ピコ秒レベルの照射を可能にした超短パルスレーザーが使用できるようになり,多色彫りや治療抵抗性の刺青に対しての安全性の高い有効な治療として報告され,その後皮膚良性色素性病変に対しての臨床使用も進んできた.ピコ秒という超短パルスでの標的へのレーザー照射により皮膚内の標的組織の瞬間的な加熱を引き起こし,従来のナノ秒レーザーよりも周囲への侵襲を少なく,標的組織の粉砕が可能になった.これらの...

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  • アミノ酸系界面活性剤の黄色ブドウ球菌および表皮ブドウ球菌に対する抗菌挙動

    益子 凜, 黒瀬 美奈, 矢野 成和, 野々村 美宗 色材協会誌 97 (5), 125-129, 2024-05-20

    ...また,この値は臨界ミセル濃度よりも小さく,これらの界面活性剤は菌の膜を可溶化などによって破壊しているのではなく,単分子溶解の状態で菌に作用していることが示唆された。これらの知見はアミノ酸系界面活性剤がパーソナルケア商品の抗菌剤として有用であることを示している。</p>...

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  • アンモニア吸蔵材料の特性制御と機能性開拓に関する研究

    宮岡 裕樹 日本エネルギー学会機関誌えねるみくす 103 (3), 343-349, 2024-05-20

    ...今後エネルギーキャリアとしてのアンモニア需要は急増していくことが予想されるため,これらの物質はアンモニア利用技術の一つとして非常に興味深いと考えられる。本稿では,アンモニア吸蔵物質の特性制御や機能性開拓に関する研究について紹介する。 </p>...

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  • 根管治療痕を考慮したパノラマX線画像における歯牙自動認識法

    藤田 大輔, 足立 勇輝, 小橋 昌司 知能と情報 36 (2), 610-615, 2024-05-15

    ...<p>近年歯科口腔外科において利用されるパノラマX線画像は比較的低被ばく量で撮影でき,患者の口腔内の歯牙の状態を記録できる.一方,歯科診療ではこれらの画像を読影し患者の診療録を作成しなければならないが,手間であり誤記載のおそれもある.また,大規模災害時における遺体の迅速な身元確認にも,データベース化された歯牙情報による照合は有効である.そこで,パノラマX線画像から自動で歯牙や治療痕といった情報を認識...

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  • 『特高月報』『思想月報』に見る天理教 : 政府による干渉と教団の時局対応

    金子, 昭 天理大学おやさと研究所年報 30 1-36, 2024-05-14

    ...我々はこれらの月報類から、当時の政府当局が天理教をどのように見ていたかについて窺い知ることができる。治安維持法体制下、とりわけ戦時色が濃厚になる中で、天理教本部は「諭達第八号」を公布せざるを得ず、否応なく戦時体制の中に組み込まれていった。我々はこの過程を政府側資料から傍証することができるのである。...

    機関リポジトリ

  • AI時代のインストラクショナル・スピーチ

    表 昭浩 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 98-104, 2024-05-11

    ...<p>中高の英語教師のインストラクショナル・スピーチ(IS,教授発話)の英語は増加傾向にある.一方,近年急激に普及するAIを学校教育にどう活用すべきかが議論され始めた.本研究では,6人の日本人英語教師のISデータからAIやNS(英語母語話者)にできない機能を除外し,その特徴を探った.その結果,教師のバイリンガル行動(職業的バイリンガリズム)にはAI的発話や日本語と英語の混和が多く,これらを減らして非...

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  • 教師の視点から捉えた授業場面における児童による自己調整学習の様相の検討

    稲木 健太郎, 泰山 裕 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 9-16, 2024-05-11

    ...<p>本研究は,初等教育の授業場面において児童による自己調整学習がどのように行われているかを教師の視点から捉えることを目的とした.教師1名を対象として半構造化インタビューを行い,SCATを用いて分析した結果,主に学習方略の調整により具体的に行動として表出している学習活動を自己調整と捉えていることが示された.また,自己調整には,個人・他者・環境の要素が関係し,これらを複合的に捉える必要性が示された....

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  • 肝硬変up to date―薬物療法の進歩―

    吉治 仁志 日本消化器病学会雑誌 121 (5), 343-355, 2024-05-10

    ...<p>近年,肝硬変の成因は大きく変貌している.ウイルス肝炎に対する治療法の劇的な進歩により,2023年の全国調査ではアルコールや脂肪性肝疾患などの非ウイルス性肝硬変が著明に増加していることが明らかとなった.これら非ウイルス性肝硬変は,生活習慣指導とともに合併症に対するマネジメントがこれまで以上に臨床的に重要となる.2020年に肝硬変診療ガイドライン改訂第3版が出版され,毎年Annual Review...

    DOI PubMed

  • 耐熱性を有する低誘電材料

    橋本 裕輝, 柴田 靖久 ネットワークポリマー論文集 45 (3), 169-, 2024-05-10

    ...低誘電と耐熱性材料はトレードオフの関係であり,これまでこれらを満たす決定的な材料が提案されてこなかった。そのため高分子に数種のモノマー類,無機フィラー類を添加し,硬化することで,これら耐熱性と低誘電のバランスをとってきた。しかしながら,これら複数材料の添加は相溶性を満足させることが課題であり,必ずしも有効な手段ではなかった。...

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  • 不注意に起因する労働災害の特徴

    和崎 夏子, 高橋 明子 労働安全衛生研究 advpub (0), 2024-05-09

    ...および注意すべきであった対象について分類を行った.その結果,①不注意に起因する転倒災害は労働災害全体における転倒災害が占める割合に比べ約1.5倍高い,②労働災害全体の傾向と同様に,不注意に起因する労働災害は高齢者になるほど増加する傾向がある,③注意の容量に起因する労働災害が多い(不注意に起因する災害の約7割を占める),④業種により労働災害が発生しやすい状況と注意すべき対象に特徴があることが示唆された.これらの...

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  • 共鳴非弾性X線散乱によるルテニウム化合物の磁気励起の観測

    鈴木 博人 日本物理学会誌 79 (5), 230-235, 2024-05-05

    ...<p>数ある4<i>d</i>遷移金属化合物の中でも,Ru化合物はスピン三重項超伝導や量子スピン液体など,興味深い強相関電子系物性の舞台として注目を集めてきた.これらの現象の理解のためには,電子系内部での相互作用を定量的に決定する必要があり,磁気励起スペクトルの観測は極めて重要な知見をもたらす.その代表的手法として中性子非弾性散乱が長年利用されてきた.しかしながら,中性子非弾性散乱過程は断面積が小さく...

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  • 形・色の特徴に着目したウキクサ科植物の面積と枚数の推定

    奥田 萌莉, 石澤 秀紘, 大島 裕明 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (5), 323-334, 2024-05-01

    ...される.ここで,コロニーとは,コウキクサの葉が1から複数枚集まった状態のことを指すこととする.コロニーの領域認識では,Mask R-CNNというインスタンスセグメンテーション手法を用いた.この手法では,枯れた葉についても,正常な葉と区別せず認識してしまう傾向にあった.そこで,コロニーの健康状態推定のため,コロニーとして認識された画像領域を入力として,ResNet152と分類層を用いた分類器を構築した.これらの...

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  • HIF-PH阻害薬の臨床応用と将来展望

    南学 正臣 日本薬理学雑誌 159 (3), 157-159, 2024-05-01

    ...った十分量のエリスロポエチンが産生されないことによって腎性貧血が起こる.腎性貧血は,これまでは遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン製剤である赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis-stimulating agents:ESA)を定期的に注射することにより治療されてきた.ESAは腎性貧血を改善し,患者のquality of lifeを劇的に改善したが,一部にESA低反応性の患者が存在し,これらの...

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  • 空にイノベーションを

    西沢 啓 電気学会誌 144 (5), 260-261, 2024-05-01

    ...一つは垂直離着陸機の電動化,もう一つは旅客機の推進系電動化であるが,これらの実現に必要となる要素技術の進歩は予想を超えて早</p>...

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  • 抗菌ペプチドのメカニズム

    関谷 友太, 杉原 加織 生産研究 76 (2), 133-137, 2024-05-01

    ...<p>抗生物質の使用量増加に伴う薬剤耐性菌の蔓延は,世界中で多くの犠牲者を出しており大きな社会課題となっている.抗菌ペプチドは耐性菌を生み出しにくい新たな抗菌薬の候補として注目を集めている.自然界では多くの生物種から1200種以上の抗菌ペプチドが発見され,これまでの研究によってその構造や抗菌メカニズムが明らかにされてきた.私たちの研究室では,これらの抗菌ペプチドを用いた新しい抗菌薬開発を目指している...

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  • HIF-PH阻害薬によるがん微小環境と腫瘍免疫への影響

    松永 慎司, 冨田 修平 日本薬理学雑誌 159 (3), 169-172, 2024-05-01

    ...組織への影響として相反する作用は,生体モデルにおいては明らかとなっていない.そのため,生体腫瘍においてHIFの亢進が,がん治療において有益であるかどうかを明らかにすることが課題である.我々はこれまでに,担がんマウスモデルにおいてHIF-PH阻害薬の投与が腫瘍血管の正常様化を促進し,腫瘍増殖の抑制につながることを報告した.さらに,これらの現象は腫瘍浸潤マクロファージの誘導を惹起し,腫瘍内マクロファージ...

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  • 1分子レベルのタンパク質機能検出による疾患診断技術の開発

    小松 徹, 渡邉 力也, 水野 忠快, 本田 一文, 坂本 眞伍 MEDCHEM NEWS 34 (2), 80-87, 2024-05-01

    ...生体内には数千種類を超える酵素が存在し、これらの活性異常が疾患と関わる例が数多く知られている。一方で、疾患と機能の関わりの理解が進んでいない酵素は数多く存在し、筆者らは、がんをはじめとする疾患における酵素活性の変化を網羅的に解析し、疾患と関わる活性異常を新たに見出すことを目指す「enzymomics(enzymeのomics)」研究を進めてきた。...

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  • J-TECが挑戦する再生医療の産業化

    井家 益和 日本薬理学雑誌 159 (3), 138-143, 2024-05-01

    ...することができた.いずれも医薬品のように注入する細胞懸濁液ではなく,組織工学的手法を用いて作製した組織構造体を移植する製品である.再生医療等製品の開発では,原材料の安全性確保,培養工程の標準化,非臨床試験による細胞特性の解析,包装・輸送方法の開発,GCTP施設の建設,及び治験を実施した.ジェイスの重症熱傷の適応,ジャックの軟骨欠損の適応については,すでに市販後7年間の使用成績調査を報告して再審査が完了している.これらの...

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  • メチルシクロヘキサン合成のためのトルエン直接電解水素化における電解槽技術

    長澤 兼作, 光島 重徳 Journal of the Japan Petroleum Institute 67 (3), 97-104, 2024-05-01

    ...これらの特性を向上させるため,電解槽の流路構造,拡散層への化学触媒担持,アノードメッシュサイズ,集電体構造,カソード触媒量に対して最適化を行った。流路構造の検討では,多孔質カーボン流路が最も高い性能を示し,電流効率の向上が顕著であった。トルエン直接電解水素化において電流効率の低下は,カソードでの水素ガス発生に起因する。...

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  • スポーツ関連脳振盪についての教育と指導・普及啓発に関わる現状

    大伴 茉奈 日本アスレティックトレーニング学会誌 9 (2), 107-111, 2024-04-30

    ...<p>アスリートに対するスポーツ関連脳振盪(以下,SRC)の教育はSRC予防やアスリートの健康管理において重要な役割を担っている.そこで本稿では,様々な団体が展開しているSRCに関する教育ツール等を紹介し,さらには本邦においてSRCに関する教育や啓発活動を実際に取り組まれている方々の実践方法等も紹介する.各現場に応じた教育ツールを選択し,簡単に利用することができるため,是非これらを活用して,多くのチーム...

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  • 歯根形態異常および歯根吸収を呈する根尖膿瘍に対して意図的再植を行った1症例

    堅田 千裕, 岡本 基岐, 栗木 菜々子, 泉井 陽菜, 井上 愛弓, 藤原 茉優, 木ノ本 喜史, 林 美加子 日本歯科保存学雑誌 67 (2), 117-125, 2024-04-30

    ...<p> 目的:歯根吸収や根面の形態異常は,歯内療法や歯周病治療の成否に大きく影響を与える.歯科用コーンビームCT(CBCT)画像により術前に三次元的な患歯の形態が把握可能になった現在も,これらの要因により非外科的な歯内療法で成功に導くことができない場合がある.今回,う蝕治療3年経過後に,歯根吸収および破折線と連続する根面溝が観察された上顎右側第二小臼歯に対して,意図的再植を実施することで良好な治癒が...

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  • CD4<sup>+</sup> T細胞非依存性クリプトコックス症ワクチン

    上野 圭吾, 永森 晶子, 本弓 奈穂子, 宮﨑 義継 日本医真菌学会雑誌 65 (2), 45-51, 2024-04-30

    ...ワクチンは,CD4<sup>+</sup> T細胞が欠乏する条件でもワクチンの性能が維持されており,自然免疫やCD8<sup>+</sup> T細胞が免疫記憶を代償するらしい.これら代償性免疫記憶を誘導するために,ワクチンにはどのような要素が必要なのか.安全性に優れた成分ワクチンを目指した場合に,アジュバントやモダリティーを工夫すれば,生体防御能を有する自然免疫記憶や記憶CD8<sup>+</sup...

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  • 第32回オリンピック競技大会(2020/東京)メダル獲得上位国の事前合宿におけるコンディショニング戦略と競技成績の関係

    白井 克佳, 花岡 裕吉, 原 将史, 中村 有紀, 清水 和弘, 久木留 毅, 赤間 高雄 日本アスレティックトレーニング学会誌 9 (2), 113-122, 2024-04-30

    ...<p>本研究は,第32回オリンピック競技大会(2020/東京)におけるメダル獲得上位国が日本国内の事前合宿地で実施したコンディショニング活動を明らかにすることを目的とした.上位国の事前合宿の実施状況および事前合宿地におけるコンディショニングに関する活動について調査を実施し,これらの調査結果と競技結果との関係について検討した.その結果,コロナ禍にも関わらず上位国が多くの事前合宿を予定通り実施したこと,...

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  • タバコの健康被害をどのように伝えるか?

    森田 純二 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 130-132, 2024-04-30

    ...を切った.しかしタバコ産業は近年新たに電子タバコや加熱式タバコを開発して,低タール,低ニコチンをあたかも害の少ないものとして新たな市場を開発しようとしている.そこで時代にあった情報を社会や喫煙者に伝え,新たな喫煙者を出さない事を目指す必要がある.さらに2019年から世界的に蔓延しているCOVID-19に関してもいろいろな情報が錯綜しているが,喫煙者が重症化しやすいことや死亡しやすいことは明らかで,これらの...

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  • 早春の宮古島で枯葉を摂食していた3種の蛾の記録

    船越 進太郎 蝶と蛾 75 (1), 15-17, 2024-04-30

    ...内,リュウキュウハマキとシシキバアツバの幼虫と寄主植物は今回初めて報告される.また,オキナワナミアツバの幼虫は従来図示されてこなかったので今回初めて図示した.これらの飼育経過と幼虫,蛹,羽化成虫の図を示し,特徴を簡単に記した....

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  • エナメル質酸蝕モデルに対するユニバーサルアドヒーシブシステムの接着性評価

    鈴木 美穂, 若松 賢吾, 陸田 明智, 杉村 留奈, 庄司 元音, 新井 広幸, 武藤 玲, 石倉(河津) 真実, 宮崎 真至 日本歯科保存学雑誌 67 (2), 99-108, 2024-04-30

    ...被着エナメル質面に,アドヒーシブを製造者指示条件で塗布,光照射してコンポジットレジンを接着させた.これらの接着試片は,24時間保管(24時間群)あるいは24時間保管後にサーマルサイクル(TC)を10,000回あるいは30,000回負荷した後,クロスヘッドスピード毎分1.0mmの条件で剪断接着強さを測定した....

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  • 散乱イメージング

    堀﨑 遼一 顕微鏡 59 (1), 28-31, 2024-04-30

    ...イメージングに関する研究が活発に行われている.特に,コンピュテーショナルイメージングに基づくアプローチにより,直進光の存在が仮定できないような強散乱体を経由した光計測や光制御が可能になりつつある.また,より実用に近いイメージング様式として,非侵襲性を担保した散乱イメージングに関する研究も進んでいる.さらに散乱体を積極的に利用したイメージングシステムの高性能化や小型化も示されている.本稿では,光学分野におけるこれらの...

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  • 先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS)による日本のライフサイエンスの推進

    真野 昌二, 丸山 めぐみ, 阿形 清和, 鍋倉 淳一 顕微鏡 59 (1), 2-3, 2024-04-30

    ...先端バイオイメージング支援プラットフォーム(Advanced Bioimaging Support: ABiS)は,生理学研究所と基礎生物学研究所を中核機関とし,最先端機器を導入し運営している大学・研究機関とネットワークを構成し,最先端技術を提供することにより科研費課題を推進する事業である.最先端の光学顕微鏡,電子顕微鏡,磁気共鳴画像機器を用いた撮像と,高度な画像解析の支援を行っており,利用者は適時これらの...

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  • ABiSにおける光学顕微鏡支援活動

    藤森 俊彦 顕微鏡 59 (1), 4-7, 2024-04-30

    ...では,全国の各地に配置された支援者が連携しながら利用者のニーズに応じたベストの顕微鏡を選び,高い技術で試料の準備から観察までを支援している.また,研究者コミュニティーでの光学顕微鏡技術の理解を広げる為のトレーニングコースも行っている.更に,画像解析支援チームとも連携しながら,定量的解析に適した画像の取得も進めている.海外の顕微鏡ユーザーとも連携し,画像データの標準化,データベース化にも努めている.これらの...

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  • 若者の地方暮らしから考える新時代の家族:特集への招待

    永田 夏来, 荒牧 草平 家族社会学研究 36 (1), 59-63, 2024-04-30

    ...<p>本シンポジウムは,地方で暮らす若者を通して新時代の家族を取り巻く新しい状況について理解を深めることを目的に企画された.阿部真大氏と轡田竜蔵氏は地方における「新しい公共性」や「新しい働き方」を示し,人口減少に適応した社会設計を行うことで生活の質が必ずしも悪化しない可能性が考慮できると論じた.ただしこれらの変化が伝統的な性別役割分業の解体や家族構造の変化に直結しているとはいえない点に留意が必要である...

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  • 沖縄県におけるスポーツツーリズム推進の現状と課題

    稲葉, 慎太郎 天理大学学報 75 (3), 17-28, 2024-04-29

    ...これらの新たな取り組みにより,既存の観光・スポーツツーリズム関連の資源がより有効に活かされ,スポーツツーリズム関連の資源が新たに開発されることにつながった。また学術的な観点からは,沖縄のスポーツツーリズム推進についてスポーツイベントが活用されている事例が多くの研究対象とされていた。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 骨盤静脈疾患の診断と治療 —SVP分類は是か非か—

    久米 博子, 小泉 伸也, 櫻澤 健一, 本間 香織, 加賀山 知子, 岸野 充浩, 岩井 武尚 静脈学 35 (1), 59-65, 2024-04-27

    ...<p>骨盤内の静脈血行は複雑で未だ十分に病態生理が解明されていない.骨盤静脈疾患(pelvic venous disorders)は骨盤うっ滞症候群,メイ・ターナー症候群,ナットクラッカー症候群など,骨盤内の静脈うっ滞により起こるさまざまな症候群の総称である.これらの症候群は特定の症状に着目した病名で,各診療科でそれぞれに治療がなされてきたため,骨盤静脈疾患は系統的な治療や研究が行われていなかった....

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 空き家のリノベーションの過程及びその後の利活用がソーシャル・キャピタル形成に与える影響

    官 尋, 新 雄太, 矢吹 剣一, 後藤 智香子, 吉村 有司, 小泉 秀樹 都市計画論文集 59 (1), 27-35, 2024-04-25

    ...また、設計者や所有者、仲介人とのやりとりがSC形成に影響を与える可能性が確認され、インタビューの結果、これらが規範の伝達や信頼の伝播につながることがわかった。特に、建物をリノベーションして利活用することは、SC形成において「①規範伝達の媒介②規範の体現③意思表明④共通接点の提供」の役割を果たすことが考察された。</p>...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 機能性表示食品における届出資料の科学的信頼性に関する検討

    鈴木 一平, 千葉 剛, 吉松 嘉代, 竹林 純 食品衛生学雑誌 65 (2), 31-39, 2024-04-25

    ...機能性表示食品の届出資料を網羅的に解析し,機能性表示の根拠であるシステマティックレビュー(SR)の科学的な信頼性を検討した.398製品,611件の機能性表示を検討した結果,機能性関与成分121種,表示されているヘルスクレーム(Hc)は87種と多岐にわたり,複数の機能性を有する機能性関与成分が多数存在していた.機能性の根拠としてSRが87%,メタアナリシスが10%,最終製品を用いた臨床試験が3%届出されていた.これらの...

    DOI Web Site PubMed 参考文献13件

  • 糖鎖の深層理解のための分析技術

    木下 充弘, 山田 佳太 生化学 96 (2), 199-206, 2024-04-25

    ...されてきた.レクチンアレイやオービトラップ型質量分析装置の登場は,糖鎖研究のメインストリームとして活用され,プロテオミクスとの境界領域に踏み込んだ研究をも加速化させた.一方,既存の技術は時間平均的な糖鎖構造をながめているにすぎない場合が多く,必ずしも糖鎖特有のダイナミクスを把握できているとはいえない.糖鎖研究には,現状の解析技術をもってしてもカバーできていない領域が残されていると予想される.本稿では,これら...

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  • 子宮頸部前がん病変検出におけるコルポスコピー診療を中心とした品質保証指標の検討

    豊田 進司, 伊東 史学, 中谷 真豪, 笹森 博貴, 福井 寛子, 新納 恵美子, 谷口 真紀子 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (2), 197-204, 2024-04-25

    ...<p>概要:子宮頸部前がん病変検出におけるコルポスコピー診療の質を測定するために品質保証指標の6項目がEuropean Federation for Colposcopy(EFC)で定められた.本研究では,これらの指標を用いて当科の成績を検討した.対象は2015年から2022年に当科外来患者に施行されたコルポスコピー1,505例とLEEPの208例である.当科の結果(括弧内はEFCの目標値)は子宮頸部細胞診...

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  • 当院における脳波検査の緊急報告について

    津藤 有子, 若杉 志穂, 杉山 嘉史, 海老名 俊明, 廣瀬 春香 医学検査 73 (2), 205-214, 2024-04-25

    ...緊急報告値は非けいれん性てんかん重積とけいれん性てんかん重積が半数以上を占め,これらを報告した診療科は,重症患者を扱う高度救命救急センター,脳神経内科,心臓血管センターが大半であった。非けいれん性てんかん重積56症例のうち21例で意識障害の改善が確認されたが,死亡が12例であり,23例に改善はみられなかった。...

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  • 尿中β<sub>2</sub>マイクログロブリン測定に与える尿pHと保存温度

    長谷野 優作, 大貫 望, 井上 真理奈, 三輪 佑果, 鵜原 日登美, 平 資久, 石崎 一穂, 金子 誠 医学検査 73 (2), 332-336, 2024-04-25

    ...これらのことから,pH 6.0以上の尿中β<sub>2</sub>MGは酸性プロテアーゼの影響を受けにくく,pH 5.5以下の尿中β<sub>2</sub>MGは影響を受けやすいと改めて示された。また,酸性尿検体において室温保存が最も尿中β<sub>2</sub>MGの分解が速く,凍結保存,冷蔵保存の順に酸性プロテアーゼの影響を受けにくくなると考えられた。...

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  • 化学反応に最適な酵素を予測するための機械学習を用いたEC番号予測モデルの開発

    武藤 克弥, 岩﨑 源司, 浅野 泰久, 奥原 浩之 生物工学会誌 102 (4), 169-175, 2024-04-25

    ...種類の記述子(物理・化学特性値)の変化量を計算し,208次元の反応式の特徴ベクトルを作成した.次に,SMOTEを適用し,特徴ベクトルのデータ数を962から3100にオーバーサンプリングした.さらに,予測モデル作成の前処理として記述子選択を行い,RFに対してforward selectionを適用し,23種類の記述子が選択された.また,パラメータ調整では決定木の最大深さ15,決定木数800となった.これらの...

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  • 臓器移植における糖鎖抗原に対するB細胞応答

    大段 秀樹 生化学 96 (2), 215-221, 2024-04-25

    ...抗体性拒絶反応に既存の免疫抑制薬が効かないメカニズムを解明した.さらに,BTK阻害薬やHDAC阻害薬が,きわめて効果的に糖鎖を標的とする難治性拒絶反応を回避しうることを見いだした.これらは,本来,抗がん剤として開発された薬剤に新たな薬効を見いだしたもので,すでにヒトでの安全性や体内動態が確認されており,ドラッグリポジショニングとして臨床応用に高い期待が持たれる....

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  • 実臨床における新規卵巣癌マーカーTFPI2の有用性に関する検討

    前花 知果, 川口 龍二, 上林 潤也, 西川 恭平, 樋口 渚, 河原 直紀, 岩井 加奈, 山田 有紀 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (2), 205-213, 2024-04-25

    ...9.7%),悪性腫瘍45例(36.3%)であった.良性腫瘍群と境界悪性腫瘍および悪性腫瘍を合わせた群との比較,良性腫瘍および境界悪性腫瘍を合わせた群と悪性腫瘍群との比較,明細胞癌群と非明細胞癌群との比較ではそれぞれCA125,TFPI2ともに有意差をもって鑑別可能であり,明細胞癌群と卵巣子宮内膜症性嚢胞群との比較ではCA125では有意差を認めないもののTFPI2では有意差をもって鑑別可能であった.これらの...

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  • 卵巣明細胞癌マウスモデルに対する抗体薬の治療効果と腫瘍免疫に関する検討

    宮川 知保, 加嶋 洋子, 村上 幸祐, 松村 謙臣 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (2), 86-93, 2024-04-25

    ...CD4陽性T細胞のうちRORgt陽性T細胞のマスター転写因子であるRORCが高発現しており,OCCC signatureと相関していた.マウスモデルにRORgt陽性T細胞から産生されるサイトカインであるIL-17を投与すると,CD4/8陽性T細胞数がそれぞれ有意な増加を認めた.OCCCに対して,a-IL-6は一定の抗腫瘍効果を認めるが腫瘍免疫を抑制した.一方でIL-17はT細胞数を増加させるため,これらと...

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  • 大豆およびとうもろこし加工食品の遺伝子組換えDNA検査におけるDNA抽出精製方法の同等性確認試験

    江木 智宏, 高畠 令王奈, 岸根 雅宏, 曽我 慶介, 吉場 聡子, 柴田 識人, 近藤 一成, 髙嶋 康晴 食品衛生学雑誌 65 (2), 25-30, 2024-04-25

    ...,これら以外の方法についても同等性を確認の上使用することが認められている.本研究では,大豆およびとうもろこし加工食品からのDNA抽出精製方法について,新たな方法と公定法に示されている既存の方法との同等性確認試験を行った.この結果,新たな方法は既存の方法と同等かそれ以上であると考えられた....

    DOI Web Site PubMed 参考文献5件

  • 過去の内部精度管理測定値から算出したCVを用いた精度管理幅設定の試み

    村越 大輝, 久住 裕俊, 平松 直樹, 薗田 明広 医学検査 73 (2), 223-229, 2024-04-25

    ...これらから,最低6か月間のIQC測定値から算出したCVを用いて目標値に対するSDを算出する。IQCを実施しデータを蓄積している施設においては簡易的かつ費用をかけずに自施設の精密度を反映した管理幅を算出できるため,多くの施設で活用できる管理幅設定法と考える。</p>...

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  • 鏡視下における膀胱子宮靭帯前層処理と岡林の腟側腔展開の実際

    関山 健太郎 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (2), 128-133, 2024-04-25

    ...開腹手術と同等の十分な術野展開を再現するためには,鉗子による組織の牽引のみでは難しく,糸による組織の吊り上げを追加することが極めて有用である.糸による組織の吊り上げを追加することで術野が安定し,客観的な解剖学的ランドマークの認識が容易となる.子宮頸癌手術において客観的な解剖学的ランドマークに基づいて切除ラインを決定するためには,膀胱子宮靭帯前層処理,岡林の腟側腔の展開の2つの操作が最も重要である.これら...

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  • これからの四半世紀が,これまでの四半世紀を決める

    片渕 秀隆 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (2), 31-41, 2024-04-25

    ...,女性:288名)が専門医資格を取得し,2002年から5つのガイドラインが順次改訂されている.この基盤の上に,理事会がナビゲートし30代・40代の若い力がエンジンとなって,IT社会における新たな活動を展開している.主な事例として,1)ホームページの一新と英語版の併設,2)婦人科がんに関する患者向けアニメーション動画の公開,3)タレントのSHELLY氏との対談記事のデジタル紙への掲載が挙げられるが,これらに...

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  • 1.解剖と病態から考える炎症性爪疾患の診断と治療

    川島 裕平 日本皮膚科学会雑誌 134 (4), 701-709, 2024-04-20

    ...<p>爪疾患や爪トラブルで皮膚科を受診する患者は少なくなく,その中でも炎症性爪疾患に遭遇する機会は稀ではない.そのため,診断や治療に関する正確な知識を習得しておくことが求められる.本稿では代表的な炎症性爪疾患である爪乾癬,爪扁平苔癬,さらにこれらの疾患との鑑別が重要となる特発性トラキオニキアの症例を提示し,皮膚科医として知っておくべき炎症性爪疾患の特徴的な爪症状や診断のプロセス,治療に対する考え方について...

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  • 近赤外有機光検出器への応用を指向した分子内励起子相互作用を示すビススクアレン色素の開発

    澤田 隆平, 濱 玲史, 木下 早紀, 前田 壮志, 鈴木 直弥, 八木 繁幸 色材協会誌 97 (4), 94-102, 2024-04-20

    ...これらの色素は分子内励起子相互作用に起因した分裂した電子吸収バンドを示した。中でも,ジシアノビニレン基を有するビススクアレン色素の低エネルギー側の吸収バンドは近赤外領域に観察された。それらの色素のサイクリックボルタンメトリーでは,酸化側への掃引においてブロードな酸化還元波が観測され,それら色素の一電子酸化体は二つの単位発色団に非局在化した分子軌道を有することが示唆された。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献35件

  • 化粧品における乳化の基礎

    宇山 允人, 山下 裕司 色材協会誌 97 (4), 119-123, 2024-04-20

    ...<p>香粧品とは香料および化粧品の業界用語で狭義には香水や化粧品,トイレタリー製品など人の皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために,身体に塗擦,散布,その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされているもので人体に対する作用が緩和なものを指す。一つ一つの製品は皮膚科学,心理学,感性工学,色彩学,薬学,界面化学,分析化学,微生物学,プロセス工学など幅広い分野の学問によって支えられている。...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • がんゲノム医療を受ける患者の看護と看護師の死生観との関連

    林 真紀子, 山田 忍 日本看護研究学会雑誌 47 (1), 1_61-1_72, 2024-04-20

    ...方法:がん看護に携わる看護師91人から質問紙調査を行い,「がんゲノム医療を受ける患者の看護」の探索的因子分析を行ったうえでこれらを従属変数,「看護師の死生観」を独立変数とした重回帰分析を行った。結果:「がんゲノム医療を受ける患者の看護」として5因子38項目が抽出され,これらに「看護師の死生観」が影響していることが明らかとなった。...

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  • 近畿地方中西部から瀬戸内地方東部におけるオオバウマノスズクサとアリマウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)の分布について

    渡邉-東馬 加奈, 大井-東馬 哲雄 植物研究雑誌 99 (2), 122-130, 2024-04-20

    ...オオバウマノスズクサやアリマウマノスズクサの開花個体が稀である近畿地方西部から瀬戸内地方東部において,新たに3府県5箇所で自生する開花個体を確認したほか,4府県8箇所から実生を移植栽培して花を確認することで,両種の分布域を特定した.オオバウマノスズクサは大阪府東・南部から淡路島,小豆島を経て,兵庫県西部(西播磨地域)から岡山県南東部に分布し,アリマウマノスズクサは兵庫県六甲山地とその周辺地域に分布していた.これら...

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  • P2Mを用いた看護基礎教育における指導法開発

    岡本 華枝, 徳永 基与子, 鈴木 克明, 小笠原 秀人 国際P2M学会研究発表大会予稿集 2024.Spring (0), 193-211, 2024-04-20

    ...本論文では、これらの活動の内容を具体的に示し、今回の事例にP2Mの統合マネジメントがどのように役だったのかを述べる。...

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  • 回復期リハビリテーション病棟での歩行レベル評価尺度Walking LEVEL Scale(WaLS)の開発と信頼性・妥当性の検討

    望月 亮, 豊田 貴信, 神谷 康貴, 鈴木 美穂子, 吉本 好延 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine advpub (0), 2024-04-18

    ...<p>はじめに:回復期リハビリテーション病棟において歩行能力の評価は重要な課題である.しかし,従来の歩行能力評価尺度には,歩行困難である重症例の座位・立位能力や,歩行修正自立例での歩行補助具の違いを評価することには限界がある.そこでわれわれは,これらの限界を補う目的で,新たに歩行レベル評価尺度Walking LEVEL Scale(WaLS)を開発し,その信頼性と妥当性について検証することを本研究の...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • メタバース:もうすぐ手の届く次世代技術を麻酔・疼痛管理へ―MoT(Metaverse of Things)と生成系AIの融合がもたらすものとは?―

    小林 透, 田中 祐大, 原田 拓実, 石下 里奈, 戸川 大樹, 深江 一輝, 荒井 研一, 今井 哲郎, 鮎瀬 卓郎 日本歯科麻酔学会雑誌 52 (2), 65-71, 2024-04-15

    ...を集めている.著者らはこれまで「メタバース」が仮想空間ではなく,現実空間の問題解決のキーテクノロジーになるのではないかと考え研究を進めてきた.そこで本稿では,著者らのこれまでの「メタバース」を活用したソリューション開発事例を紹介する.特に,現実空間の「もの」をメタバース化することで,新たな付加価値を創出する「MoT(Metaverse of Things)」に関する最新の研究成果も紹介する.また,これらの...

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  • 口腔内に生じる原因不明痛の鑑別法

    岡田 明子 日本歯科麻酔学会雑誌 52 (2), 129-135, 2024-04-15

    ....精神疾患または心理社会的要因による歯痛などが知られている.近年は,痛みを理解するうえで,痛みの発生メカニズムで捉え,侵害受容性疼痛,神経障害性疼痛,痛覚変調性疼痛の3種類に分類して考えるようになった.主な非歯原性歯痛もこの痛みの3分類で区別できる.また,舌痛症は口腔灼熱痛症候群と同じ病態とされる原因不明痛であるが,痛覚変調性疼痛の代表的な疾患とされている.口腔内に生じる原因不明痛を鑑別するには,これらの...

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  • 実機道路情報板の加速度計測による疲労寿命評価手法

    岩崎 篤, 武重 拓真, 山岸 貴俊, 中野 主久, 中村 洋幸, 山本 浩司 安全工学 63 (2), 82-89, 2024-04-15

    ...これら施設は様々な状態監視のため , 様々なセンサの活用が検討されており , 本 研究では , その一環として加速度から疲労損傷発生懸念部位のひずみおよび累積損傷度を予測する手法を 提案し , 実機構造での長期計測から提案手法の有効性の検証を行う ....

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  • ソフトウェアエンジニアリングにおけるジェンダーに対する日本の取り組み:系統的文献レビュー

    鷲崎 弘宜, 小林 浩, 宮﨑 仁, 布村 佑奈, 槇原 絵里奈, ニウシャ ローズ, 新谷 勝利, 崔 恩瀞, 野田 夏子 情報処理学会論文誌 65 (4), 808-819, 2024-04-15

    ...の組織や仕事,研究者,UI/UX(User Experience)とジェンダーの関わりが見られた.トピックとしてプログラミング教育にやや偏っており,他のトピックへの取り組みの広がりが求められるとともに,トピック相互の良い影響関係が期待される.チーム構築やコミュニティとジェンダーの関わりに関する研究・実践の取り組みや,日本特有の文化的背景や商習慣に基づいた考慮や検討もなされることが望ましい.さらに,これらの...

    DOI 情報処理学会

  • 特集:人間工学アプローチの認知度向上に向けた方策に関する論考

    青木 洋貴 人間工学 60 (2), 60-65, 2024-04-15

    ...<p>人間工学アプローチの認知度向上を研究活動を通して実現していく方策について論じる.ターゲットとして企業を想定し,魅力ある研究とするために,多様な適用領域への展開と産学連携の有効性について考察する.特に方法論の開発を研究トピックとすることの有効性について焦点を当て論じる.同時にこれらの方策実施に当たって考慮すべき点についても論じる.</p>...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 特集:多言語文化が混在する環境下において幼児に危険を伝える方法

    松田 文子 人間工学 60 (2), 75-78, 2024-04-15

    ...<p>標識・案内表示におけるピクトグラムの有用性はよく知られている.これらを幼児向けの安全対策に活用できる可能性について検討した.幼稚園・保育園等における手作り文化との融合を考え,ピクトグラムのデザインを,就労現場の幼稚園教諭・保育士自身が容易にアレンジできるようなツールを作ることができれば,幼児が状況に応じて安全状態について知ることができ,幼稚園・保育園等での事故防止につながる可能性がある.ひいては...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 建築塗装分野における外観品質の判定基準に関する研究

    竹延 幸雄, 森口 文博, 棟近 雅彦 日本経営工学会論文誌 75 (1), 28-36, 2024-04-15

    ...<p>建設現場の塗装工事の市場規模は拡大傾向にある.一方で,塗装作業には,外壁のタイル貼りによる剥落事故などのリスクが多発し,労働力不足が慢性化している.加えて,塗装作業の合否判定基準が属人的になっており,塗装職人の技術や能力にばらつきがあることから,塗装職人の作業負担は大きくなっている.これらの現況から,塗装職人の従来の施工方法を見直し,苦渋労働から解放することが不可避となっている.本研究では,経営工学的手法...

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  • ポインティングにおけるカーソルを遮蔽するノッチに関する調査

    大塲 洋介, 宮下 芳明 情報処理学会論文誌 65 (4), 853-874, 2024-04-15

    ...が増加するかもしれない.本研究では,(1)特定の状況下でノッチが操作時間を増加させること,(2)ユーザはノッチを回避して操作することが望ましいこと,(3)ノッチを「カーソルが進入できない領域」に変更することでノッチに隣接するターゲットを高速に選択できること,(4)デフォルトサイズの2倍のカーソルやノッチの左右でワープするカーソルを用いてもノッチが操作時間を増加させる影響がなくならないことを示した.これらの...

    DOI 情報処理学会

  • デジタルトランスフォーメーションの推進に影響を与える組織文化の要因

    河村 智行, 野口 晴康, 鷲谷 佳宣, 当麻 哲哉 情報処理学会論文誌 65 (4), 875-886, 2024-04-15

    ...アンケートを作成し,インターネット調査により日本企業から297件の有効データを収集した.そして,それらのデータに対し共分散構造分析を適用した結果,5つの組織文化の要因「既存ビジネスの安定性と重視」,「経営層のDX重視と従業員の意識」,「DX推進組織の独立性と協業」,「DX推進組織のメンバの意識と特性」,および「DX推進組織の能力」が相互に影響を与えながらDXの推進に影響を与えていることを明らかにした.これらの...

    DOI 情報処理学会

  • 特集:安全人間工学の新展開

    狩川 大輔 人間工学 60 (2), 66-70, 2024-04-15

    ...<p>航空・プラント・医療のような現代の複雑システムは,機械などの技術システムのみならず,その運用に携わる多数の人や組織などの社会システムとの密接な関わりのもとで運用されており,社会技術システムと呼ばれる.それゆえ,これらのシステムの一層の安全性向上のために,人間工学が担う役割は大きい.本稿では,近年提唱されたSafety-IIやレジリエンスエンジニアリングが主張する新たな安全の見方から得られる示唆...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 深部発酵米酢細菌群集における<i>Komagataeibacter</i>属酢酸菌の重要性

    大野 智生, 蒲野 悟史, 古田 真優, 三島 周平, 岩橋 均 日本食品科学工学会誌 71 (4), 115-126, 2024-04-15

    ...</p><p>これらの結果から, 深部発酵による米酢醸造における微生物組成の安定性が確認され, 発酵において主要な働きをする細菌が他の深部発酵酢と同様であることが示唆された. 本研究は米酢深部発酵の微生物に関する基礎的な情報を提供するものであり, 米酢醸造における発酵過程の最適化に役立つ可能性がある.</p>...

    DOI Web Site 参考文献34件

  • 作業中心のEvidence-based practiceを支援する臨床教育

    廣瀬 卓哉, 丸山 祥, 増田 雄亮, 久保 大輔, 京極 真 作業療法 43 (2), 222-229, 2024-04-15

    ...する臨床教育について事例に基づき探索的に検討することである.対象者は回復期リハビリテーション病院に勤務する作業療法士1名であった.教育内容は,作業中心のEBPのコンピテンシーを参考にした臨床教育を約6ヵ月間実施した.担当する事例の臨床場面における指導や助言に加えて,介入の進捗状況に応じて個別のレクチャーを行った.臨床教育の前後でEBPに対する態度や認識ならびに職業的アイデンティティの向上を認めた.これらの...

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  • 極性有機分子の自発的配向分極現象を利用したエレクトレット型振動発電素子の動作機構

    田中 有弥, 栗原 啓輔, 阿部 直矢, 神宮 彩人, 村上 晃一, 森下 浩多, 鈴木 孝明, 山根 大輔, 石井 久夫 日本画像学会誌 63 (2), 176-184, 2024-04-10

    ...polarization (SOP) ) を利用したE-VEHに関する研究をすすめている.SOPが生じるtris- (8-hydroxyquinolinato) aluminiumや1,3,5-tris (1-phenyl-1H-benzimidazole-2-yl) benzeneの蒸着膜においては,永久双極子が自然と基板垂直方向に平均的に配向し,100nmの薄膜で数Vもの表面電位が発生する.我々はこれら...

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  • 胆管狭窄病変の放射線画像診断

    鈴木 耕次郎 日本消化器病学会雑誌 121 (4), 258-265, 2024-04-10

    ...<p>胆管狭窄は胆管もしくは胆管外病変で生じ,それぞれ悪性と良性疾患がある.画像診断はこれらの鑑別が重要で,悪性疾患と診断した際は病期診断も必要となる.胆管癌では,CTとMRIで胆管狭窄部に壁肥厚と濃染を認め,上流胆管の拡張をともなっている.MRCPは胆管狭窄部の部位と形状の評価が容易で,MRIの拡散強調像は異常部位の同定に優れている.胆管癌と鑑別を要する疾患にIgG4関連硬化性胆管炎がある.両者は...

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  • 胆道狭窄病変の内視鏡診断

    内藤 格, 吉田 道弘, 堀 寧 日本消化器病学会雑誌 121 (4), 266-274, 2024-04-10

    ...<p>胆道狭窄をきたす疾患は多岐にわたり,悪性では胆管癌,良性ではIgG4関連硬化性胆管炎や原発性硬化性胆管炎が代表的疾患である.胆道狭窄病変に対する内視鏡的診断方法としては,内視鏡的逆行性胆管造影(ERC)関連と超音波内視鏡(EUS)関連の大きく2つの検査法に分けられる.これらの疾患の鑑別においては,ERC関連である胆管腔内超音波,ERC下胆管細胞診・生検,経口胆道鏡などの検査法が中心となる.胆道狭窄病変...

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  • 湿度を使った発電技術と湿度変動電池

    駒﨑 友亮 日本画像学会誌 63 (2), 194-199, 2024-04-10

    ...地上に局所的にしか存在しないが,空気中の水蒸気は地球上の大部分の環境でアクセス可能な資源であると言える.近年,この空気中の水蒸気 (湿度) を使った発電技術が登場し始めている.湿度を利用した発電は暗所などでも場所を選ばずに発電が可能であるという利点があり,IoT (Internet of Things) デバイスの電源を賄うための利便性の高い環境発電素子になり得るとして注目を集めている.本稿では,これらの...

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  • 療法食の給与が健常犬の食後の血中脂質濃度に及ぼす影響

    五十嵐 寛高, 奥田 歩, 伊藤 哲之, 新田 卓, 久末 正晴 ペット栄養学会誌 27 (1), 1-8, 2024-04-10

    ...<p>高脂血症は血清中のトリグリセリド(TG)および総コレステロール(T-Cho)濃度に基づいて診断されており、これらは食後に上昇することが知られている。本研究では、食事療法の違いによる食後の血清TG・T-Cho濃度への影響を明らかにすることを目的とした。健常なビーグル6頭を2頭ずつ無作為に3群へ振り分け、3×3のラテン方格法により高栄養食、低脂肪食、または高繊維食を2週間ずつ給与した。...

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  • マグネシウム及びマグネシウム合金標準物質(JSAC 0141-0143, JSAC 0151-0154)の開発

    上本 道久, 菊池 鉄男, 佐々木 美波, 中村 利廣, 駒井 浩, 川田 哲, 野呂 純二, 藤本 京子, 板橋 大輔, 小沢 洋, 小島 勇夫, 柿田 和俊, 大澤 隆雄 分析化学 73 (4.5), 201-212, 2024-04-05

    ...日本分析化学会は,マグネシウム及びその合金に着目し,7種類の認証標準物質JSAC 0141,JSAC 0142,JSAC 0143,JSAC 0151,JSAC 0152,JSAC 0153,JSAC 0154を本邦で初めて開発した.共同分析から得た分析値を外れ値の棄却の上で統計的に解析した結果,最終的に認証した元素はマグネシウム標準物質で3-7元素,マグネシウム合金標準物質で6-10元素であった.これらの...

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  • ヨーグルト生成過程における乳酸発酵速度の赤外分光その場観測

    中嶋 悟, 有田 真香 日本調理科学会誌 57 (2), 89-99, 2024-04-05

    ...これらの乳酸発酵における糖の減少と酸の増加速度は,先行研究のヨーグルトのゲル化速度よりも遅く,ヨーグルト形成過程の時間スケールを支配している可能性があり,ヨーグルト形成時間スケールの定量化の第一歩となると期待される。</p>...

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  • ショウガの加熱調理における主要成分濃度及び抗酸化能への影響

    伊藤 里恵, 坂本 真央, 藤本 友紀, 吉村 吉博, 斉藤 貢一, 穐山 浩 分析化学 73 (4.5), 141-146, 2024-04-05

    ...sub><sup>−</sup>ラジカルに対するラジカル消去活性を評価した.茹で,蒸し試料では,非加熱試料と比較して6-ジンゲロール量が減少し,6-ショウガオール量が増加しており,加熱によって6-ジンゲロールから6-ショウガオールへの変換が起きていることが明らかになった.また,非加熱試料を含むショウガ試料において,強いO<sub>2</sub><sup>−</sup>ラジカル消去活性を示していた.これらのことから...

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  • ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で探る初代天体の形成過程

    稲吉 恒平 日本物理学会誌 79 (4), 170-174, 2024-04-05

    ...</p><p>以上の考察から,ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡により新しく発見された銀河の質量や光度の個数分布の形と標準的な宇宙論で期待される分布とのずれから,宇宙の始原的な環境で起こる星形成・それに伴う銀河形成の性質に制限を与えることが可能となった.これらの観測は銀河形成の理論的な枠組みの根幹部分に重要な示唆を与えるものであり,さらなる観測によって我々の深宇宙への理解を深める手助けになるだろう....

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  • 北陸地域の水稲初冬直播き栽培における出芽・苗立ち性および収量性

    大平 陽一, 加藤 仁, 下野 裕之 日本作物学会紀事 93 (2), 107-121, 2024-04-05

    ...ち率は概ね25%程度と考えられ,当年産種子約11 kg 10 a<sup>‒1</sup>が必要と推定された.実証試験として品種「つきあかり」を用いた生産者圃場での初冬直播き栽培では,肥効調節型窒素肥料を播種時に土中施用することで全刈り精玄米重が411~529 kg 10 a<sup>‒1</sup>であり,収量500 kg 10 a<sup>‒1</sup>を超える事例が全3シーズンで得られた.これら...

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  • 外傷診療における国際協力

    西村 哲郎 日本外傷学会雑誌 38 (2), 37-44, 2024-04-01

    ...</p><p> 今後はさらに, インド側で一般的ではない低侵襲治療手技の導入を軸として, これらをAIIMSに導入する手助けができると考える.</p>...

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  • Geographic distribution of needle litter microfungi in British Columbia

    Matsuoka Shunsuke, Ito Koichi, 大園 享司 同志社大学ハリス理化学研究報告 65 (1), 8-16, 2024-04

    ...主要な微小菌類の種はこれらの環境要因に対して様々な応答を示しており、Trichoderma polysporumとPenicillium miczynskiiは同属の別種と比べて、高標高、高緯度、温度の低い地点で出現する傾向が認められた。種組成とは対照的に、種数の平均値については針葉の樹種、地理的な位置、気候条件による影響は認められなかった。...

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  • 学習動機づけおよび職業的アイデンティティの学年比較

    岩部 達也, 大須田 祐亮, 中村 宅雄, 鈴木 英樹 理学療法教育 4 (1), 1_58-1_66, 2024-04-01

    ...これらの結果から,1年次生と2年次生では,学習動機づけと職業的アイデンティティが異なっており,これらの要因間の関連は変動的であることが示唆された。</p>...

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  • 伐倒くん蒸処理丸太におけるマツノマダラカミキリの生存とその要因

    江崎 功二郎, 中村 克典, 前原 紀敏 日本森林学会誌 106 (4), 101-108, 2024-04-01

    ...これらは集積山の下部で接地または上部で被覆シートに接触した丸太でみられる傾向にあり,成虫まで発育して丸太から脱出できた。マツ材線虫病防除の伐倒くん蒸処理で求められる高い殺虫率を得るには,薬剤の集中散布,被害材の地面や被覆シートとの接触などのMITC濃度の低下要因を避ける必要がある。</p>...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 戦後の山村における食用野生植物資源利用の変遷

    小柳 知代, 松浦 俊也, 古川 拓哉, 小山 明日香 日本森林学会誌 106 (4), 77-87, 2024-04-01

    ...これらのうち(A)~(C)の要因として,①生活様式が変わり購入可能な代替財に置換,②河川・道路・圃場整備等の開発行為や農薬利用,③二次林や草地の管理低下で生育地が縮小,④商品価値の盛衰,⑤採取地へのアクセス性の変化の五つが挙げられた。今後,教育を含む人的交流を通じた効果的な地域知の継承方法の解明が求められる。</p>...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 7人制ラグビーにおけるランとハンドパスを考慮した最適攻撃プレー算出法の提案

    八代 航太朗, 中田 洋平 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (4), 196-211, 2024-04-01

    ...最適攻撃プレー算出法を提案する.この提案手法では,選手,及び,ボールの運動モデルに基づいてランやハンドパスのシミュレーションを行い,その結果に基づいて攻撃プレーの評価値を得る.更に,ランとハンドパスを含む攻撃プレーの分岐を木構造で表現し,分枝限定法により最適攻撃プレーを算出する.また,本研究では,このような提案手法の高速化を図ることを目的とし,三つの高速化のための方策も適用する.そして,提案手法,及び,これら...

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  • ビジュアルマイクロホンにおける光量環境が音波抽出に与える影響

    関根 海渡, 大野 圭哉, 立蔵 洋介 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (4), 212-220, 2024-04-01

    ...音波抽出の影響に及ぼす影響について述べる.ビジュアルマイクロホンでは,音波により振動する物体表面をカメラで撮影し,その映像内に存在する振動から音波を抽出・復元するが,従来の抽出手法では物体振動のエッジを捉えやすくするために,撮影時に投光器を用いて強い光を照射していた.そこで,本論文では投光器を使用しない一般的な照度環境での音波抽出を可能とするために,画像の明暗に影響を与える露光時間とISO感度に着目し,これらの...

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  • オンチップセンシング技術

    栗田 僚二, 菅井 祥加, 冨田 峻介 電気学会誌 144 (4), 205-208, 2024-04-01

    ...例えばスフェロイドやオルガノイドなどの3次元培養,微細加工技術を駆使した潅流によるorgans-on-a-chipなどが進歩し,これらの基礎研究および産業利用が報告され</p>...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 特集:「研究データ管理の実践に向けて」の編集にあたって

    尾城 友視 情報の科学と技術 74 (4), 123-123, 2024-04-01

    ...これらを通じて,研究データ管理を行う主体である研究者に加え,URAや図書館員,技術支援スタッフといった異なる立場にある支援者が,個々にスキルアップするだけでなく,コミュニティー全体として共通理解を構築するきっかけになれば幸いです。</p><p>(会誌編集担当委員:尾城友視(主査),青野正太,池田貴儀,村田祐菜)</p>...

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  • 「シン・させていただく」の誕生秘話

    椎名 美智 待遇コミュニケーション研究 21 (0), 50-65, 2024-04-01

    ...これらの例での「させていただく」は自己完結的な動詞と共起し、元々備わっていた恩恵や許可の意味合いは薄れている。ここでの「させていただく」は、へりくだることによって相手への敬意を示しているというより、丁寧な物言いによって自分の丁寧さを示していると解釈できる。ここにゴフマンの「表敬」と「品行」という概念(Goffman 1967)を援用すると、「表敬」の敬語から「品行」の敬語への変化と捉えられる。...

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  • 脱髄と伝導ブロック診断のpitfall

    神林 隆道 臨床神経生理学 52 (2), 132-141, 2024-04-01

    ...NCSを行う際や, その結果の解釈にあたっては, これらのpitfallを十分に理解した上で, 病歴や臨床で認める筋力低下や感覚障害にみあう異常があるかどうかを常に考えることが, 脱髄や伝導ブロックの診断に重要であり, 電気生理検査はハンマーの延長と言われる所以でもある。</p>...

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  • 地理総合におけるAR技術の活用 : 防災分野への活用と授業実践

    番匠谷 省吾 中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 64 15-24, 2024-04-01

    ...3つのアプリケーションと1つのWeb サイトを利用し,身近な地域の浸水シミュレーション画像を作成し,これらの画像を用いて地域の水害リスクについて考察する授業を行った。授業後に,AR画像に関するアンケート調査を行った結果,災害や防災について興味・関心を持ちやすいことや,視覚的に捉えやすいことが分かり,ARの活用は防災意識の醸成に効果的であることが明らかになった。...

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  • 情報の価値理論とその応用

    鎌塚, 明, Kamatsuka, Akira 湘南工科大学紀要 58 (1), 37-50, 2024-03-31

    ...情報を定量化するためのさまざまな試みは,主に,情報理論の分野で発展してきた.一方,これとは独立に,情報が意思決定に与える価値の定量化に関するさまざまな結果が,意思決定理論(統計的決定理論)の分野において「情報の価値理論」として得られている.本稿では,著者によるこれらの結果を統一的に扱うための理論に関するこれまでの結果について概説する.また,情報の価値理論の応用として,近年,盛んに研究がなされているプライバシ...

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  • オーステナイト系ステンレス鋼のクリープ損傷中の非線形音響特性と微細組織の変化

    大谷, 俊博, OHTANI, Toshihiro 湘南工科大学紀要 58 (1), 1-10, 2024-03-31

    ...振幅依存性と混合周波数応答の変化を調べ,それらの変化と組織変化の関係を明らかにした.EMARは共鳴法と非接触電磁超音波探触子(Electromagnetic Acoustic Transducer EMAT)を組み合わせたものである.板状試料の厚さ方向に伝搬する横波を送受信する体積波型横波EMATを用いた.測定された2つの非線形音響特性は,それぞれクリープ寿命の40%で最大値と60%で最小値を示した.これらの...

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  • 21世紀と夏目漱石(2) : 漱石の時代と現代

    金戸, 清高 心理・教育・福祉研究:紀要論文集 (23) 37-49, 2024-03-31

    ...あるいは新型コロナウイ ルスによるパンデミックは,明治期にコレラ等の感染症が蔓延したことと相通じる。現代日本は既に人 口減少社会に突入しており2100年には明治期の人口に戻るとも言われている。「令和の占いブーム」は パンデミックによる世情不安からきたと言われるが,漱石の時代もハレー彗星の接近や御船千鶴子によ る透視実験が報道されるなど,神秘的なものに関心が寄せられた時代でもあった。...

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  • チームビルディング研修受講前後における新入生の自己意識変化

    兒玉, 安史, 金子, 哲夫, 山中, 浩泰, 山口, 雅史 (第8号 (改題第3号)) 25-37, 2024-03-31

    ...これらの変化は7月の振り返り研修時の調査においても持続していた。従って、TB 研修の実施は互いの信頼関係の構築、モチベーションやコミュニケーション力を向上し、学生生活に対する不安の低減に大きく貢献するものと考えられる。...

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  • 日本語から見たアイヌ語の時間量と進展を示す時間副詞

    馬, 長城 北海道言語文化研究 22 59-78, 2024-03-31

    ...これらの時間副詞は変化動詞と共起する場合、変化の漸進的進展を表し、動作動詞と共起する場合は繰り返しの意味で解釈されることがあり、事態の進展性を示す。起動への時間量を表す時間副詞には、アイヌ語で「nisapno(急に)」、「ekuskonna(突然)」、「oykesne(しまいに)」などがあり、これらは各々異なる時間の長さを示しながらも、事態の起動や取り掛かりまでの所要時間量を表す。...

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  • 間主観カウンセリングにおける「クライエント─カウンセラー関係」

    鶴田, 一郎 (第8号 (改題第3号)) 1-14, 2024-03-31

    ...これら一連の過程を「間主観経験」と呼ぶこともできる。また、そのことは結果として、クライエント・カウンセラーの双方が互いに肩を組みながら生きがいをもって生きていく道にもつながる。以上のことをまとめて、間主観カウンセリングにおける「クライエント─カウンセラー関係」モデルとして図示して検討考察を行った。...

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  • ケアが紡ぐ人間関係と抵抗──『上海宝貝』再読

    花尻,奈緒子 人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (41) 35-50, 2024-03-31

    ...『上海宝貝』において、都市部の華やかな生活と並行して描かれたこれらの人間模様こそが、むしろ当時の上海を活写しているといえるのではないか。意識からの離脱を志向するものである。明治期半ばには、勉学(とりわけ「虚学」)や学校教育とは異なり、また、非道徳的な「虚業」とも異なる実地の民業が「実業」として正当化される。...

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  • 持続可能な学校改善に向けて ―全国と自治体の学力・学習状況調査を活用して―

    本図, 愛実, 板垣, 英恵, 田端, 健人 宮城教育大学紀要 58 303-317, 2024-03-31

    ...これらの授業改善については,子供の振り返りアンケートや教員への聞き取りにより,その効果や他教員への波及効果を分析し,教職員で共有した。第4章では,1年間の学校改善の取組の効果を検証するために,令和5年度の全国と自治体の学力・学習状況調査の結果を令和4年度と比較し,経年変化を効果量で見積もった結果を示した。その結果,認知,非認知能力の平均値がともに上昇し,令和4年度の取組の成果が可視化できた。...

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  • 基礎自治体職員のデザインに対する認識と実践の研究

    五十嵐 悠, 水嶋 輝元, 岩嵜 博論 デザイン学研究 70 (4), 4_35-4_44, 2024-03-31

    ...一方で,個々のデザイン手法に着目すると,「バックキャスティング」,「インタビュー/ヒアリング調査」に対する活用頻度が高く,これらの手法に加え「ペルソナ」,「プロトタイピング」,「リビングラボ」,「ナッジ」の手法に対する職員の期待値が相対的に高いことも分かった。</p>...

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  • 認知症高齢者に対する簡易的運動の効果

    山野 友香子, 加藤 泰代, 下川 幸蔵, 齋藤 清美, 小俣 直人 福井医療科学雑誌 20 1-5, 2024-03-31

    ...当院デイケアでは,2022 年 5 月より転倒が少なく安全に運動が行える機器としてパワープレートとエルゴメーターが導入された.本研究は,これらの機器を用いた運動が,当院デイケアを定期的に利用している認知症高齢者の認知機能や精神機能,身体機能,生活機能に与える効果を明らかにする事を目的とした.3ヶ月の簡易的運動により,これらの機能の維持はある程度図られており,介護者の負担は有意に軽減した.また,パワープレート...

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  • 歯内療法の精度向上を試みた症例

    梶川 聖太 THE JOURNAL OF THE ACADEMY OF CLINICAL DENTISTRY 43 (3), 245-, 2024-03-31

    ...格段に向上するようになったのは大きな福音といえるだろう.それに加えて,術前の診査診断の精度向上,無菌的環境下における基本的なプロトコルの遵守により,歯内療法の精度は格段に向上する.今回は,AAE(American Association of Endodonntists)のガイドラインに準じて診断し,歯髄保存を行った症例,歯内- 歯周病変に対して歯内療法を行った症例の2 症例を提示させていただく.これらの...

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  • 当訪問看護ステーションにおける Family-Centered Careの実践状況

    川野 晃裕 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 101-101, 2024-03-31

    ...</p> <p>【考察】</p> <p> MPOC-20では,先行研究と同様に「励ましと協力」「対等で包括的な関わり」「尊重と支え」の平均得点は6点台と高値であった.これらより当事業所は尊重・協働の側面は十分に実践できていると考えられた....

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  • 脳性麻痺を呈する子どもの抑うつ傾向の調査―多施設共同研究

    浅野 大喜, 武田 真樹, 阿部 広和, 儀間 裕貴, 信迫 悟志 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 125-125, 2024-03-31

    ...</p> <p>【結果】</p> <p> DSRSの群間比較では,“活動性および楽しみの減衰”,総合点においてTD群と比較してCP群のほうが有意に高い得点であった.またSDQの群間比較では,“行為の問題”,“多動・不注意”,“情緒の問題”,“仲間関係の問題”で有意にCP群の得点が高かった.これらの結果は,予備研究の結果と一致していた.CP群のDSRSとGMFCS,SDQの各項目の間に...

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  • 幼児の行動特性と運動能力との関係

    成田 亜希 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 144-144, 2024-03-31

    ...保育者においては、これらの要素と行動特性から発達障害の可能性を視野に合理的配慮を含めた保育時の適切な支援方法の選択が促され、保育の質の向上や保育者の対応力の向上につながることが考えられる。 </p> <p>【倫理的配慮】</p> <p>本発表にあたり、ヘルシンキ宣言に則って、保育園園長や保護者には主旨・倫理的配慮について書面および口頭にて説明し、同意を得た。</p>...

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