検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 1,317 件

  • 高等霊長類における第3-6頸椎の形態特徴

    菊池 泰弘 霊長類研究 Supplement 39 (0), 49-49, 2023

    ...大型類人猿・チンパンジー(<i>Pan troglodytes</i>)、小型類人猿・シアマン(<i>Symphalangus syndactylus</i>)、地上性四足歩行の旧世界ザル7種、樹上性四足歩行の旧世界ザル4種、アームスイング移動運動を含む樹上性旧世界ザル2種、大型の新世界ザル2種におけるオス1頭、メス1頭(いくつかの標本についてはどちらかのみ)の骨格標本を用いた。...

    DOI

  • 学術論文からみるチンパンジー研究の歴史

    樺澤 麻美 霊長類研究 Supplement 39 (0), 51-52, 2023

    ...また、チンパンジー研究論文5744件によって最も被引用数の多い論文はWhitten(1999)によるチンパンジーの文化に関するものであるが、分野に関わらず被引用数が多かった論文はTamura(1993)によるヒトとチンパンジーの間の塩基置換に関する論文であった。...

    DOI

  • 猿は木から落ちる/落ちない:霊長類の樹上環境適応と 落下を考える

    霊長類研究 Supplement 39 (0), 15-, 2023

    ...チンパンジーにおける高所からの墜落に関する先行研究に加え、昨年観察した墜落事例における集団メンバーの墜落個体の近傍での行動の特徴を、行動学の視点から報告する。若生は、造園学を専門とし、ときわ動物園のシロテテナガザル、ズーラシアのチンパンジー、アルプス公園のニホンザルなどの生息環境展示の設計を手掛けてきた。野生に近い生息環境を再現する高所空間の創出には、高所からの墜落のリスクが皆無とは言えない。...

    DOI

  • 野生ボノボにおける、メスからの激しい攻撃によるαオスの順位転落

    徳山 奈帆子, 坂巻 哲也 霊長類研究 Supplement 39 (0), 37-37, 2023

    ...ボノボのオス同士の直接的な順位争いはチンパンジーに比べると穏やかであり、オスが高い順位を獲得するためには母親のサポートが重要であることが知られている。本発表では、メスたちの激しい攻撃によりαオスが一時的に「群れ落ち」し、急激なオス間順位変動が起こった事例を報告する。2012年から2015年3月まで、PE集団の最高齢メスBkの息子であるSNがαオスであった。...

    DOI

  • 高所からの墜落により突然アニマシーを消失した野生チンパンジーのコドモに対する他個体の反応

    島田 将喜, 矢野 航 霊長類研究 Supplement 39 (0), 37-38, 2023

    ...<p>マハレ山塊国立公園に生息する野生チンパンジー(<i>Pan troglodytes</i>)M集団のVolta(VO)と名付けられたコドモオスが樹上約7mから墜落し、一時的に正常な行動がとれない状態に陥った。VOは墜落により重度の脳震盪および鼻腔内鼻骨骨折を患ったと推定された。VOは墜落直後の10分程度は意識障害の状態だったものの徐々に回復してゆくプロセスにあったと推測された。...

    DOI

  • サル赤血球上のABO式血液型抗原発現がABO遺伝子第1イントロンの分子進化により規定される

    佐野 利恵, 福田 治紀, 窪理 英子, 小湊 慶彦, 大石 高生, 宮部 貴子, 兼子 明久 霊長類研究 Supplement 39 (0), 38-39, 2023

    ...【結果】ニホンザルの赤血球は、ヒト上科のチンパンジーおよびアジルテナガザルと比し血液型物質量が顕著に少ないと考えらられた。ゲノム解析では、チンパンジーおよびアジルテナガザルにおいては+5.8-kb siteの主要なシスエレメントである転写因子認識配列が保存されているが、ニホンザルにおいては保存されていなかった。...

    DOI

  • 霊長類iPS細胞と神経分化誘導系を用いたトランスクリプトームの比較解析

    鈴木 輝, 今村 公紀, 一柳 健司 霊長類研究 Supplement 39 (0), 47-47, 2023

    ...ヒトやチンパンジーの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた分化誘導系は、ディッシュの中で細胞分化過程を再現しながら任意の細胞を入手することが可能であり、新たなヒト進化学の研究手法として注目されている。これまでに我々は分化誘導の起点となるiPS細胞のトランスクリプトームをヒトとチンパンジー間で比較解析し、細胞分化過程で生じる遺伝子発現プロファイルを理解するための基盤を作り出してきた。...

    DOI

  • 苦味感覚と解毒の進化:チンパンジー、コアラ、カモノハシ

    早川 卓志 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S25-2-, 2023

    ...一方で、チンパンジーとコアラはそれぞれ28個と24個のTAS2R遺伝子を持ち、これは樹上生活における葉食に依存しているためである。ヒトが26個のTAS2R遺伝子を持つのも霊長類の祖先として樹上で進化した結果である。霊長類とコアラはCYPのような解毒因子の数も多い。哺乳類における苦味感覚の起源は何なのだろうか。ヒトから最も離れたカモノハシは7個しかTAS2R遺伝子を持たない。...

    DOI

  • 支配神経筋内分布パターンに基づいた霊長類種におけるヒラメ筋の系統発生

    櫻屋 透真, 江村 健児, 薗村 貴弘, 平崎 鋭矢, 荒川 高光 霊長類研究 Supplement 39 (0), 28-29, 2023

    ...ニホンザル、カニクイザル、フクロテナガザル、チンパンジー、オランウータン、ヒトを対象に支配神経の筋内分布を解析した。PBは、比較したほとんどの種において、筋内で5つの枝に分岐した。ABはカニクイザル、フクロテナガザル、チンパンジー、ヒトに存在し、ヒトではABの一部が筋束に分布した。ヒト以外の種では、ABがヒラメ筋前面の腱膜を貫いて筋内へ入るが筋束へは分布せず、腱膜および血管の周囲へ分布した。...

    DOI

  • ヒトと類人猿の脳における1細胞完全長遺伝子発現解析

    郷 康広, 野口 京子, 臼井 千夏, 辰本 将司 霊長類研究 Supplement 39 (0), 39-40, 2023

    ...ヒトとヒトに最も近縁なチンパンジーを含めた類人猿を対象とし、ゲノムという設計図がそれぞれの脳という場においてどのように時空間的に制御され、種の固有性・特殊性となって現れるのか、それを1細胞が持つ分子情報を可能な限り網羅し比較解析することで、「ヒトとは何か」という問いを明らかにすることを目的とした。...

    DOI

  • ヒトの言語につながる認知発達と階層性の進化的基盤

    林 美里, 竹下 秀子 霊長類研究 Supplement 39 (0), 50-51, 2023

    ...これらの結果は、定位操作の階層性においては両種の類似性を示した一方、チンパンジーでは模倣的な定位操作が困難なことを示したと言える。チンパンジーにも、描画課題や手段-目的課題の通過、ふり遊びの出現が認められ、社会的学習による文化的行動の獲得が可能である。霊長類に共通する認知発達を比較するために、身ぶりやオノマトペに着目した言語獲得初期のヒトに関する、より詳細な研究が必要である。</p>...

    DOI

  • ワカモノ期におけるオスチンパンジーの母子分離

    寺尾 彰人 霊長類研究 Supplement 39 (0), 55-55, 2023

    ...<p>一般に、チンパンジー<i>Pan troglodytes</i>は9歳からワカモノ期と呼ばれ、親離れをする時期である。しかし、ワカモノ期のチンパンジーが親離れをする際の行動変化に注目した研究は他になく、チンパンジーの親離れはどのようなものか定義されていない。そこで、飼育されているワカモノ期と離乳期のチンパンジーの行動比較を行った。...

    DOI

  • 野生アカオザルにおける異なる3種の捕食者との遭遇頻度と遭遇時の反応について

    清家 多慧 霊長類研究 Supplement 39 (0), 31-31, 2023

    ...一方、チンパンジーとの遭遇時にはチンパンジーに対する目立った反応が見られないことが多かった。本発表ではこれらの行動を定量的に評価し捕食者種ごとの反応の違いを明確にするとともに、どのような場面で単雄群におけるハレムオスが捕食者からの防衛において重要な役割を果たすかについても検討する。</p>...

    DOI

  • 野生チンパンジーの採食品目におけるリベリア共和国パラとギニア共和国ボッソウとの行動差

    大橋 岳 霊長類研究 Supplement 39 (0), 36-36, 2023

    ...<p>今回の発表では、ギニア共和国ボッソウにおいて野生チンパンジーの採食品目として記録のないものをリベリア共和国パラのチンパンジーが食べた例を報告する。ボッソウのチンパンジーは国境を越えて遊動することも確認されていることから、リベリアへも広域にチンパンジーの調査を展開しており、とくに2012年以降、ボッソウから58kmほど離れたパラを拠点に調査を実施してきた。...

    DOI

  • 理科授業後の中学生の進化についての認識調査

    山野井 貴浩, 小川 博久, 川島 紀子 理科教育学研究 63 (1), 215-223, 2022-07-31

    ...1.ヒトとチンパンジーといった哺乳類どうしの祖先共有の認識は強いが,哺乳類と爬虫類および魚類の祖先共有の認識は弱いこと,2.祖先共有の認識と進化の道筋に関する図の選択に明確な関連は見られないこと,3.脊椎動物は祖先を共有しながらも,ヒトに向かって進化していくという誤った進化観が形成されていること。今後,本研究で明らかとなった生徒の認識を踏まえた授業開発がなされることが期待される。</p>...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 幼児前期の発達における迂回概念の検討

    寒河江 芳枝, 金田 利子 児童学研究 46 (0), 48-53, 2022-03-15

    ...チンパンジーの迂回と人間の幼児前期にみられる迂回が共通していることが分かり、幼児前期の迂回概念の本質の一側面が明確になった。...

    DOI

  • Further evidence for the capacity of mirror self-recognition in cleaner fish and the significance of ecologically relevant marks

    Kohda, Masanori, Sogawa, Shumpei, Jordan, Alex L., Kubo, Naoki, Awata, Satoshi, Satoh, Shun, Kobayashi, Taiga, Fujita, Akane, Bshary, Redouan PLOS BIOROGY 20 (2), e3001529-, 2022-02-17

    ...その結果、実験標本数(18個体)はチンパンジーに次ぐ世界第2位の数になり、合わせて94%の高い合格率が示されました。さらに、鏡に映る自分の姿を親しい他個体と認識しているとの仮説や、マーク注射による痒み・痛みに伴って行動するという問題点の可能性などはすべて否定されました。いずれの実験結果も、本種が鏡に映る姿は自分であると認識していることを示しています。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site 被引用文献3件 参考文献56件

  • 霊長類の対象操作と道具使用にみる社会学習と世代間伝播

    林 美里 霊長類研究 Supplement 38 (0), 8-, 2022

    ...チンパンジーは、積木の物理的な特性に応じて形の異なる積木をつむ課題では、個体内学習によって適切な対象操作を獲得した。一方で、社会的学習が必要となる、他者モデルの色の順番を模倣して積木をつむ課題では、ヒトの子どもの優位性が示された。...

    DOI

  • ヒトと類人猿の脳における1細胞遺伝子発現解析

    郷 康広, 辰本 将司, 石川 裕恵, 臼井 千夏, 野口 京子, 大石 高生 霊長類研究 Supplement 38 (0), 45-, 2022

    ...ヒトとヒトに最も近縁なチンパンジーを含めた類人猿を対象とし、ゲノムという設計図がそれぞれの脳という場においてどのように時空間的に制御され、種の固有性・特殊性となって現れるのか、それを1細胞が持つ分子情報を可能な限り網羅し比較解析することで、「ヒトとは何か」という問いを明らかにすることを目的とした。...

    DOI

  • ヒト集団における嗅覚受容体遺伝子群の集団分化と平衡選択

    河村 正二, AKHTAR Muhammad S., 新村 芳人, 東原 和成, MELIN Amanda D. 霊長類研究 Supplement 38 (0), 34-, 2022

    ...Captureに用いたプローブは、ヒト参照ゲノムhg38中の398個の無傷なOR遺伝子、85箇所の単一コピーでタンパク質非コードゲノム領域、塩基配列から同定した4個の非命名OR遺伝子、99個の「ほぼ無傷な」OR遺伝子、そしてhg38になくチンパンジーゲノムデータベースPantro3.0にある53個のOR遺伝子に対して設計した。...

    DOI

  • 逆相カラムを使って採取・保管された尿成分の安定性と回収率

    毛利 惠子, 橋本 千絵, 柴田 翔平, 戸田 和弥, 清水 慶子 霊長類研究 Supplement 38 (0), 65-, 2022

    ...これまで私共はろ紙を用いた尿保存法による成熟メスチンパンジーやボノボのエストロゲン・プロゲステロン代謝物の測定が排卵の特定に有効であることを報告したが、ろ紙自体の尿保持量が少ないこと等から、テストステロンやコルチゾールの測定は困難であった。本研究では、飼育下の成熟チンパンジーの尿を、逆相カラム中に長期間保存し、その有効性を確かめた。...

    DOI

  • チンパンジーにおける嚥下時の喉頭と喉頭蓋の運動について

    西村 剛, 平林 秀樹, 小嶋 祥三 霊長類研究 Supplement 38 (0), 30-, 2022

    ...この運動を参照すると、ヒトでは、喉頭が低いので喉頭は上前方へ運動するものの、喉頭を舌根に寄せるその上前方運動の一義的機能はチンパンジーと同様であり、喉頭蓋の運動は副次的に起きていると考えられる。サル類に備わった嚥下運動は、ヒトにおける長い口腔咽頭による誤嚥リスクの潜在的な増加に適応的であると考えられる。</p><p>本研究は、科研費(#19H01002)の助成を受けた。</p>...

    DOI

  • 野生チンパンジーの排泄行動の発達過程

    松本 卓也 霊長類研究 Supplement 38 (0), 46-, 2022

    ...上記の予想に基づいて、発表者は野生チンパンジーの排泄行動を観察・記録した。</p><p> 観察対象はタンザニア連合共和国・マハレ山塊国立公園に生息するチンパンジーである。発表者は2019年9月から2020年3月の期間に断続的に調査を行い、チンパンジーが排泄した際の他個体とのやりとり、前後の行動、および場所(倒木の上、岩の上など)を記録した。...

    DOI

  • 認知課題に対して見られたチンパンジーのメタ認知-できないことはやってみなくてもわかる-

    田中 正之, 吉田 信明 霊長類研究 Supplement 38 (0), 68-, 2022

    ...<p>京都市動物園では、1群6個体のチンパンジーが認知課題に参加する「お勉強」の時間を、週に1~3回程度設けている。動物園類人猿舎の1室に15インチタッチモニターが3台設置され、各モニター上の小型IPカメラで画面に向かうチンパンジーを記録した。課題はタッチモニターに提示されるアラビア数字を昇順に指で触れる系列学習で、すべての数字を正しい順序で触れれば小片の食物報酬が得られた。...

    DOI

  • 野生チンパンジーにおける文化行動の獲得過程

    中村 美知夫 霊長類研究 Supplement 38 (0), 7-, 2022

    ...<p>野生チンパンジーの文化行動の獲得過程について話題提供をおこなう。野生動物の研究では、地域間で行動パターンに違いがあり、かつその違いが遺伝的な違いや環境による違いでは簡単に説明しにくい場合に、文化的な違いであると考えられてきた。しかし 厳密には、地域間で違いがあることは、文化の必要条件ではないし、十分条件でもない。...

    DOI

  • テングザルの重層社会

    松田 一希, 村井 勅裕, TUUGA Augustine, BERNARD Henry, OROZCO-TERWENGEL Pablo, YAHYA Nurhartini Kamalia, GOOSSENS Benoit, SALGADO LYNN Milena 霊長類研究 Supplement 38 (0), 32-, 2022

    ...そういった能力がはるかに高いチンパンジーなどの大型類人猿では、社会の重層化はみられず単層の社会を形成している。重層社会は、古くはヒヒ族のマントヒヒとゲラダヒヒで発見され、その後、コロブス亜科のodd-nosedグループのシシバナザル属やテングザルでも発見されるようになった 。...

    DOI

  • 基準脳への解剖学的相同変換に基づくヒトとチンパンジーの局所脳形態差の抽出

    天野 英輝, 田邊 宏樹, 荻原 直道 霊長類研究 Supplement 38 (0), 25-, 2022

    ...そこで,本研究では,ヒトとチンパンジーの脳構造画像を,各脳領域を解剖学的にラベリングした脳地図から定めた相同領域に基づいて形態変換する手法を開発し,両者の各領域の脳形態差を可視化・定量化することを目的とした。ヒト10個体,チンパンジー10個体の頭部MRI画像を,脳容積でサイズ正規化し,脳地図に基づいて相同領域を定義した。...

    DOI

  • テナガザルのアイ・トラッキング:顔写真をどのように見るか

    打越 万喜子, ユ リラ, 服部 裕子 霊長類研究 Supplement 38 (0), 67-, 2022

    ...過去十数年の間、チンパンジーなどを対象にした視線計測の研究が参加個体に負担のない、自由参加できるスタイルで確立されてきた。本研究では初めてテナガザルを対象に、アイ・トラッキング実験場面を試験的に構築した。ヒト行動進化研究センターで飼育される大人雄のテナガザル3個体(ツヨシ・ラジャ・マミー)を対象に2021年より馴致を開始した。計測にはTobiiTX300とTobii Pro labを用いた。...

    DOI

  • オトナオスによるメス乳児の一時的な養子取り

    竹元 博幸, 和弥 戸田, 橋本 千絵, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 38 (0), 47-, 2022

    ...<p>東アフリカ、カリンズ森林のオトナオスチンパンジーが、離乳していないメスのアカンボウを少なくとも6日間運び、世話をしていたことを報告する。当該オスのBR(推定40歳以上)がアカンボウ(♀推定1-1.5歳)を運んでいたのは2021年8月19日から24日で、それ以前の8月18日までと、以後の25日以降、アカンボウを運んでいなかったことを確認している。...

    DOI

  • ヒト屋/サル屋と高校生の対面議論

    霊長類研究 Supplement 38 (0), 2-, 2022

    ...</p><p>プログラム</p><p>コース1 「古代人のみえない食と、チンパンジーの赤ちゃんのみえづらい食」</p><p>話題提供: 澤藤 りかい (総合研究大学院大学)</p><p>松本 卓也 (信州大学)</p><p>コース2 「混血がもたらしたサルとヒトの多様性」</p><p>話題提供: 渡部 裕介 (東京大学)</p><p>伊藤 毅 (京都大学)</p><p>実施団体 日本人類学会・日本霊長類学会連合大会実行委員会...

    DOI

  • ヒト上科におけるヒラメ筋内支配神経分布パターンの比較

    櫻屋 透真, 江村 健児, 薗村 貴弘, 平崎 鋭矢, 荒川 高光 霊長類研究 Supplement 38 (0), 23-, 2022

    ...フクロテナガザル2側、オランウータン1側、チンパンジー1側、ヒト2側のヒラメ筋を用いた。ヒト1/2側のヒラメ筋はCT像と肉眼解剖学的筋内分布解析を組み合わせて三次元的に解析した。ABは、フクロテナガザル1/2側、チンパンジー1側、ヒト2側に存在し、チンパンジー以外のABはPBと筋内で交通した。チンパンジーのABはヒラメ筋前面の腱膜のみに分布した。...

    DOI

  • テナガザルiPS細胞の樹立と特性解析

    濱嵜 裕介, 今村 公紀 霊長類研究 Supplement 38 (0), 60-, 2022

    ...現在までにチンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータンと全ての大型類人猿でiPS細胞が樹立され、ヒト特異性の基盤を探る研究に利用されてきた。しかし、現生ヒト上科の中では唯一、テナガザルのiPS細胞のみが樹立されておらず、更に、他の大型類人猿で採用されたiPS細胞作成法では樹立が困難であることもわかっていた。...

    DOI

  • Divergent effects of oxytocin on eye contact in bonobos and chimpanzees

    ブルークス, ジェームズ, 狩野, 文浩, 佐藤, 侑太郎, Yeow, Hanling, 森村, 成樹, 永澤, 美保, 菊水, 健史, 山本, 真也 Psychoneuroendocrinology 125 105119-, 2021-03

    Oxytocin has drawn significant research attention for its role in modulating mammalian social behavior. Despite generally conserved roles, oxytocin can function differently even in closely related …

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 被引用文献7件 参考文献76件

  • 尿中生理指標の様々な保存条件での安定性

    毛利 恵子, 戸田 和弥, 服部 裕子, 足立 幾磨, 橋本 千絵 霊長類研究 Supplement 37 (0), 47-47, 2021

    ...【方法】飼育下のチンパンジーの尿を使って以下の保存条件[①温度,②期間,③添加物の添加,④尿処理(酸性化,アルカリ化,滅菌)]を変えた尿の生理指標[①尿比重,②creatinine,③C-peptide などの尿中ホルモン代謝物]を測定した。【結果】4℃,室温(20℃~23℃),30℃の温度で保存した尿比重,creatinine 共に24時間まで変化しなかった。...

    DOI

  • 霊長類研究に学ぶポストコロナ戦略

    霊長類研究 Supplement 37 (0), 9-9, 2021

    ...:20 感染症との闘いに寄与したサル達 -ポリオワクチン開発と撲滅-</p><p>  太田芳宏 【株式会社BIKEN】</p><p>14:20-15:00 高齢化社会における脳神経研究</p><p>  木村展之 【日本医療研究開発機構】</p><p>15:00-15:40 野生サルの感染症から学ぶ</p><p>  明里宏文 【京都大学霊長類研究所】</p><p>15:40-16:20 マハレの野生チンパンジー...

    DOI

  • ニシチンパンジー(<i>Pan troglodytes verus</i>)における浅指屈筋の筋束構成と支配神経パターン

    江村 健児, 平崎 鋭矢, 荒川 高光 霊長類研究 Supplement 37 (0), 37-37, 2021

    ...本研究では,類人猿系統発生における浅指屈筋の形態学的な変化を明らかとするため,昨年報告したニシローランドゴリラに続いて,ニシチンパンジーの浅指屈筋における筋束構成と支配神経パターンを調査した。ニシチンパンジー成体オス1頭の右浅指屈筋を用い,浅指屈筋の起始,停止,筋束構成,支配神経を肉眼的に観察した。...

    DOI

  • シエラレオネのチンパンジー:その利用と保全の歴史

    樺澤 麻美 霊長類研究 Supplement 37 (0), 43-44, 2021

    ...シエラレオネ国内と欧米及び日本における,チンパンジーと人の関係の変遷を,歴史的文献資料のシエラレオネのチンパンジーに関する記述,日本及び欧米諸国のチンパンジーの輸入・利用に関する資料,シエラレオネの野生動物保全活動及びチンパンジー・サンクチュアリー(保護施設)の違法ペット取引の記録をもとに振り返る。...

    DOI

  • 三次元幾何学形状分析を用いた霊長類・上位胸椎の定量分析

    菊池 泰弘, 荻原 直道 霊長類研究 Supplement 37 (0), 36-36, 2021

    ...ゴリラ,オランウータン,テングザル,チンパンジー,シアマン,アヌビスヒヒ,パタスモンキー,ハヌマンラングール,ホエザル,クモザルにおける第3~6胸椎,合計67標を対象にCT撮像を行った。得られたデータを16bit-tiffデータに変換し3Dソフトを用いて三次元再構築を行った。3Dデータ上で各霊長類種における解剖学的相同点とそれらの中間点,合計104点を決定した。...

    DOI

  • チンパンジーが食べるアリを食べてみる

    西江 仁徳 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2021 (0), D15-, 2021

    ...野生チンパンジー研究の現場での実践について、「ある特殊な生業に従事しているエスニックグループ」として野生動物研究者をとらえ、その一員としての発表者自身の経験を内省的に記述することで、現場での異種混淆的な知の創出過程を捉え直す。...

    DOI

  • 右片麻痺と抗重力筋の筋力低下を呈した患者に対して歩行獲得を目標に介入した症例

    烏山 悠季 九州理学療法士学術大会誌 2021 (0), 25-25, 2021

    ...また、ヒトの大腰筋の赤筋線維は48%を占め、チンパンジーと比較すると2倍近い差があり直立二足歩行に大きく関与しているといわれている。今回、大腰筋を賦活する為、骨盤後傾位の姿勢を環境調整しながら訓練を行った。その結果、座位は骨盤の後傾が改善され、体幹伸展し脊柱起立筋などの賦活にも繋がり立位姿勢も改善したと思われる。...

    DOI

  • 相同モデル理論によるミャンマー産大型ホミノイド肘化石の形態解析

    高井 正成, 中務 真人, 江木 直子, 河野 礼子, 浅見 真生 霊長類研究 Supplement 37 (0), 26-26, 2021

    ...本研究では、このIR5555 と現生大型類人猿(ゴリラ・チンパンジー・オランウータン)の上腕骨遠位端のキャストを作成し、3次元スキャナーで撮像して3次元データにした上で、専用のソフトウェア(HBM-Rugle、メディックエンジニアリング社、mHBM・HBS、産総研)を用いて相同モデル理論による形態解析を行った。...

    DOI

  • 野生ボノボの産後不妊期中の発情再開時における性ホルモンや行動の変化について

    橋本 千絵, リュ フンジン, 毛利 恵子, 清水 慶子, 坂巻 哲也, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 37 (0), 33-33, 2021

    ...出産間隔が長く,非季節性の繁殖を行うチンパンジーでは,OSRは極端にオスに偏っており,これがオスの激しい攻撃行動につながっていると考えられている。一方,チンパンジーと同属のボノボでは,出産間隔などはチンパンジーとほとんど変わらないが,産後の不妊期に発情再開することでOSRが低下し,集団内および集団間でのオスの攻撃的な競争行動は少ない。...

    DOI

  • ヒトの子どものナッツ割り行動

    木村 陽向, 井上 寧々, 岩田 悠市, 神谷 杏奈, 小森 弘貴, 永坂 知也, 古田 萌恵, 山内 虎太郎 霊長類研究 Supplement 37 (0), 55-56, 2021

    ...<p>昨年、我々は、ギニア共和国ボッソウにおけるチンパンジーのナッツ割り行動と、現代日本のヒトの子どもを対象とした実験結果との比較を行った。...

    DOI

  • タンザニアの疎開林地帯における果実量の季節変化とチンパンジーのパーティサイズの変化

    吉川 翠, 小川 秀司, 小金澤 正昭, 伊谷 原一 霊長類研究 Supplement 37 (0), 39-39, 2021

    ...チンパンジーのパーティサイズと,チンパンジーの糞中に占める繊維質の割合には負の相関があった。また,チンパンジーのパーティサイズと果実量には正の相関があった。以上のことより,雨季には果実が少なく,この時期にチンパンジーは,植物の繊維質をよく採食しており,またパーティサイズを小さくすることで採食競合を避けて,疎開林地帯に適応していると考えられた。</p>...

    DOI

  • カメルーン東南部の熱帯雨林における類人猿の皮膚感染症:自動撮影カメラによる発見

    本郷 峻, ゼファック ゼウンス, 南 倉輔, カムゲン トワ, ヴァーナウィ ラター, マスシ ジャック, 水野 佳緒里, 宮部 貴子, 岡本 宗裕, 鵜殿 俊史, 四津 里英, 石井 則久, 鈴木 幸一, 三上 万理子, 田村 大也, 徳山 奈帆子, 服部 志帆, 戸田 美佳子, 四方 篝, 中島 啓裕, ジェト-ロルドン シャンプラン, 安岡 宏和 霊長類研究 Supplement 37 (0), 29-30, 2021

    ...そのうち,ゴリラ23個体 (7.2%) とチンパンジー7個体 (3.2%) の皮膚に異変を確認した。ゴリラでは,アカンボウ以外のすべての年齢カテゴリで,顔面,前腕,腋窩,下腿などに潰瘍や変形,結節,脱毛,拘縮がある個体が確認された。 一方,チンパンジーでは顔面の丘疹,四肢や臀部の脱毛や麻痺がみられた。...

    DOI

  • チンパンジーの作業記憶に関する縦断的研究

    村松 明穂 霊長類研究 Supplement 37 (0), 46-46, 2021

    ...<p>チンパンジーの作業記憶について,先行研究では,コドモチンパンジーは,オトナチンパンジーやヒトの成人に較べて優れた能力を持つことが示されている。 これらの研究によって,チンパンジーとヒトの作業記憶における保持能力や方策について,共通点と異なる点も明らかになってきた。さらに,研究結果は,チンパンジーの作業記憶能力が,その生涯を通じて変化する可能性を示唆している。...

    DOI

  • チンパンジーとボノボとの出会い

    三上 隆太, 町田 悠太, 井野元 隆司 霊長類研究 Supplement 37 (0), 57-57, 2021

    ...その一つであるハンセン病の原因菌はヒトのみならず</tt>, <tt>チンパンジーにも感染することを学んだ。そして</tt>, <tt>ハンセン病を克服したチンパンジーが熊本にあるサンクチュアリで暮らしていることを知り</tt>, <tt>研修に伺った。...

    DOI

  • コロンバン・シミュレーション計画と認知行動:縮減社会の将来に向けた再評価

    吉岡 昌子, 樋口 義治, 坂上 貴之, 武藤 崇 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), SS-026-SS-026, 2020-09-08

    ...チンパンジーの意識や象徴的コミュニケーションを扱った研究(Köhler, 1925; Savage-Rumbaugh, Rumbaugh, & Boysen, 1978など)に触発され,徹底的行動主義の視点からハトを対象に同様の行動が再現された。彼らのプロジェクトから40年が経過し,行動主義の立場から意識や自己,「自由意志」の問題を扱う研究はどのように進展してきたのだろうか。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 「ファクトフルネスクイズ」は間違えやすく作られているのか?

    吉沢, 栄貴, 高橋, 達二 第82回全国大会講演論文集 2020 (1), 379-380, 2020-02-20

    ...「ファクトフルネスクイズ」は三択形式で、低所得国での女子の初等教育修了率や絶滅危惧種数など世界情勢を尋ねるクイズであるが、各国の多くの人々が「チンパンジー以下」となる3割未満の正答率を示すとされる。このクイズではほとんどの正答選択肢が最小または最大の答えに対応しており、この低正答率が行動経済学における「極端性回避」の傾向に由来する疑念がある。...

    情報処理学会

  • Rhythmic swaying induced by sound in chimpanzees (Pan troglodytes)

    服部, 裕子, 友永, 雅己 Proceedings of the National Academy of Sciences 117 (2), 936-942, 2020-01-14

    Music and dance are universal across human culture and have an ancient history. One characteristic of music is its strong influence on movement. For example, an auditory beat induces rhythmic …

    HANDLE

  • チンパンジー放飼場への植樹とその広がり

    落合 知美 霊長類研究 Supplement 36 (0), 48-48, 2020

    ...日本では48施設で303個体のチンパンジーが飼育されているが(2020年10月現在)、これらすべてのチンパンジー放飼場について、植物の生育に焦点を当てて紹介し、環境エンリッチメントとしての今後の動向について考察する。</p>...

    DOI

  • マハレ山塊国立公園のカンムリクマタカによる霊長類捕食

    清家 多慧 霊長類研究 Supplement 36 (0), 31-32, 2020

    ...一方、同所的に生息するチンパンジーとヒョウも霊長類を捕食するが、アカオザルではなくアカコロブスを捕食することが多いことが先行研究から分かっている。この違いは同じ森林で肉資源をめぐる捕食者間でのニッチ分化の結果なのかもしれない。さらにこのような捕食者の選好性の違いは被食者である霊長類の対捕食者戦略の違いにもつながると考えられる。...

    DOI

  • 飼育チンパンジーにおける排尿タイミングの同期:シミュレーションとの比較

    大西 絵奈, Brooks James, 山本 真也 霊長類研究 Supplement 36 (0), 35-35, 2020

    ...本研究は新たに、飼育チンパンジーにおける排尿タイミングの同期を定量的に示すことを目的とした。熊本サンクチュアリにて飼育されている4集団(各5個体、計20個体)を対象に、計193時間の直接観察を行った。 全生起法を用いて排尿タイミングを記録し、また2分間隔のスキャンサンプリング法を用いて、対象集団の行動と近接率を記録した。...

    DOI

  • 身体障害を伴うチンパンジーを含む群れメンバーの行動:縦断的・横断的比較

    櫻庭 陽子, 近藤 裕治, 長野 太輔, 福原 真治, 足立 幾磨, 林 美里 霊長類研究 Supplement 36 (0), 43-44, 2020

    ...社会的な環境で暮らすチンパンジーの場合,身体障害個体を群れに戻す選択肢を考える必要があるが,身体的ハンデと社会的ハンデとの関連について議論する必要がある。そこで身体障害が障害個体自身及び群れのメンバーの行動にどのような影響を与えるか,名古屋市東山動植物園(東山)と熊本動植物園(熊本)のチンパンジー群を対象に縦断的・横断的視点で比較を試みた。...

    DOI

  • ヒトと大型類人猿における脳の正中矢状面形態比較

    天野 英輝, 荻原 直道 霊長類研究 Supplement 36 (0), 17-17, 2020

    ...具体的には、ヒト15個体、チンパンジー14個体、ボノボ3個体、ゴリラ2個体、オランウータン3個体の頭部MRI画像から正中矢状断面画像を取得し、大脳輪郭、脳溝、脳梁、視床、小脳、脳幹などに解剖学的特徴点及び準特徴点を配置することで脳形態を定量化した。そして、位置合わせ及びサイズ正規化後の特徴点座標値の主成分分析を行うことで、ヒトと大型類人猿の脳形態の変異傾向を抽出した。...

    DOI

  • 安定同位体分析による野生オランウータンの食性推定

    蔦谷 匠, Wong Anna, Malim Peter T., Bernard Henry, 小川 奈々子, 大河内 直彦, 田島 知之, 金森 朝子, 久世 濃子 霊長類研究 Supplement 36 (0), 38-38, 2020

    ...しかし、雨量が減少する4 −10月には糞便の炭素同位体比が有意に増加しており、調査地の年間平均雨量と負に相関するチンパンジーの毛の炭素安定同位体比と同様の傾向が見られた。しかし、近隣の調査地で得られた実際の雨量データを月ごとに平均し、ダナムバレイのオランウータンの糞便の炭素安定同位体比と比較しても、明確な相関関係は見られなかった。...

    DOI

  • リベリア共和国パラにおける野生チンパンジーの肉食行動

    大橋 岳 霊長類研究 Supplement 36 (0), 46-46, 2020

    ...地面への落下物から判断すると、チンパンジーに捕まったハイラックスは2個体でどちらも全長約40センチメートルだった。いずれも頭部を除いてほとんどが捕食されていた。過去に、ギニア共和国ボッソウではチンパンジーがニシキノボリハイラックスを捕らえたものの食べることなく捨てた事例が確認されている。...

    DOI

  • ボノボのメスの社会的・性的交渉における相手選択の傾向

    横山 拓真, 橋本 千絵, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 36 (0), 22-22, 2020

    ...チンパンジーと比較すると、ボノボは社会構造、社会的・性的交渉、メスの生理状態において大きく異なる特徴を持つ。 これまでの遺伝的研究では、ボノボの子どもの50%以上はアルファオスの子どもであるため、高順位オスは効率的に交尾を独占しているだろうと言われていた。一方で、行動観察からは、ボノボは常に複数のメスが同時に性皮を腫脹させているため、高順位オスは交尾を独占できないだろうとも言われていた。...

    DOI

  • ヒトの子どもとチンパンジーのナッツ割り比較

    木村 陽向, 井上 寧々, 岩田 悠市, 神谷 杏奈, 小森 弘貴, 永坂 知也, 古田 萌恵, 山内 虎太郎 霊長類研究 Supplement 36 (0), 51-52, 2020

    ...ヒトの親は子の行動に何らかのかたちで関与するが、チンパンジーは一様に無関心であった。実験の際、ヒトは例外なくわずかな時間でナッツ割りのコツを覚えたが、チンパンジーは習得に一定期間を要するし、習得できないままの個体も存在する。こうした差はヒトとチンパンジーの認知能力や習性の違いに関わると考えるが、さらにデータを集めたうえで改めて考察を行う予定である。...

    DOI

  • チンパンジーiPS 細胞を用いたダイレクトニューロスフェア形成培養による初期神経発生の再現

    仲井 理沙子, 北島 龍之介, 今村 拓也, 亀田 朋典, 小塚 大揮, 平井 啓久, 井藤 晴香, 今井 啓雄, 今村 公紀 霊長類研究 Supplement 36 (0), 17-18, 2020

    ...そこで、私たちは、チンパンジーiPS細胞の樹立と、分化誘導培養による初期神経発生の再現に取り組みました。まず、成体チンパンジー由来の皮膚線維芽細胞に、リポフェクション法を用いてヒトの初期化因子を保有するプラスミドベクターを導入し、チンパンジーのiPS細胞を樹立しました。この細胞は、ヒトのiPS細胞と同様に、フィーダー細胞フリーの条件で維持することができます。...

    DOI

  • 教室内の順位制-スクールカーストとヒトの本性についての考察-

    荒川 葉 霊長類研究 Supplement 36 (0), 51-51, 2020

    ...なぜ順位付けが起こるのかをアイブル=アイベスフェルトは,高い地位を持つものは餌場や繁殖行動において優位に経つことが出来るために集団で生活する全ての霊長類に見られ、特にチンパンジーでは誇示行動によって順位を獲得し維持すると述べている。また、キャンプに行った折にメンバーの中で順位付けが起こる事例も上げている。...

    DOI

  • 霊長類間の神経支配パターン比較に基づくヒトのヒラメ筋羽状筋部と足底筋における新たな系統発生学的仮説

    櫻屋 透真, 関谷 伸一, 江村 健児, 平崎 鋭矢, 荒川 高光 霊長類研究 Supplement 36 (0), 17-17, 2020

    ...Ra相当枝はチンパンジー2/2側、テナガザル1/2側にも確認された。足底筋はニホンザル、オランウータン、チンパンジー1/2側に存在した。Ra相当枝と足底筋が共存する場合、両者は共同幹を形成するか交通を有した。ヒトから最も遠い系統のワオキツネザル全例にRaと足底筋が存在するが、ヒト以外の霊長類ではRaが認められないものも、足底筋が欠如するものも存在した。...

    DOI

  • 霊長類における上位胸椎形態

    菊池 泰弘, 荻原 直道 霊長類研究 Supplement 36 (0), 45-46, 2020

    ...チンパンジー(<i>Pan troglodytes</i>)、シアマン(<i>Symphalangus syndactylus</i>)、アヌビスヒヒ(<i>Papio anubis</i>)、パタスモンキー(<i>Erythrocebus patas</i>)、ハヌマンラングール(<i>Semnopithecus entellus</i>)、テングザル(<i>Nasalis larvatus</i...

    DOI

  • <i>Pan </i>属二種におけるオスの集団内攻撃交渉とアソシエーションパターンの比較

    柴田 翔平, 古市 剛史, 橋本 千絵 霊長類研究 Supplement 36 (0), 21-22, 2020

    ...<p>チンパンジー(<i>Pan troglodytes</i>)とボノボ(<i>Pan paniscus</i>)は、互いに進化的に最も近縁な二種であるが、オスの攻撃性に大きな違いがある事で知られる。チンパンジーでは集団内・集団間で成熟個体間の殺しに至る激しい攻撃が観察されるが、ボノボにおいてはそのような攻撃性は見られない。...

    DOI

  • ヒト乳幼児と大型類人猿4種の定位操作に見る認知発達

    林 美里, 竹下 秀子 霊長類研究 Supplement 36 (0), 46-46, 2020

    ...チンパンジーは箱の穴に棒を入れる定位操作が大型類人猿の中でもっとも早くから見られたことから、野生でチンパンジーが多様な道具使用をおこなう認知的基盤である可能性が示唆されたといえる。</p>...

    DOI

  • ヒト肝細胞キメラマウスを用いたB型肝炎ウイルスの研究

    茶山 一彰 ファルマシア 56 (12), 1076-1078, 2020

    ...B型肝炎ウイルス(HBV)はヒト以外の生物では有効な増殖が得られにくく,チンパンジー,ツパイなど限られた動物の肝細胞でのみ,増殖がみられる.治療法の開発にはマウスなどの小動物を用いた研究が必須であるが,HBVはマウスには感染しないことが課題であった.筆者らは広島大学理学研究科で開発されたヒト肝細胞キメラマウスを使用して感染実験を行い,薬剤の効果や増殖のkineticsの研究を行っている.最近は肝炎モデル...

    DOI 医中誌

  • Longevity and mortality of captive chimpanzees in Japan from 1921 to 2018

    ハーバーキャンプ, クリスティン, 綿貫, 宏史朗, 友永, 雅己, 松沢, 哲郎, 平田, 聡 Primates 60 (6), 525-535, 2019-11

    Utilizing the Great Ape Information Network (GAIN), an open-access nationwide database containing the detailed life history information of all apes who have lived or currently reside in Japan, we …

    DOI HANDLE PDF ほか2件 被引用文献1件 参考文献29件

  • Chimpanzee face recognition from videos in the wild using deep learning

    林, 美里, 松沢, 哲郎, Zisserman, Andrew, Hayashi, Misato, Matsuzawa, Tetsuro, Biro, Dora, Carvalho, Susana Science Advances 5 (9), 20-, 2019-09-04

    Video recording is now ubiquitous in the study of animal behavior, but its analysis on a large scale is prohibited by the time and resources needed to manually process large volumes of data. We …

    DOI HANDLE Web Site 被引用文献10件 参考文献35件

  • ウマとチンパンジーにおける視覚的概念形成の比較

    友永 雅己, 熊崎 清則, Feng Shanshan, Koopman Sarah, Ryckewaert Barbara, Pereira Carlos, 松沢 哲郎 霊長類研究 Supplement 35 (0), 45-45, 2019-07-01

    ...このような概念形成課題においてウマが用いている手がかりと他の種が用いている手がかりとの間の異同を調べるため、チンパンジーを対象に同様の「ウマ概念」形成実験を行った。参加したチンパンジーたちにとってウマは現実世界では見たことがない生物である。このような既知性の差異と自種/他種の違いが弁別行動にどのような影響をおよぼすのかを検討した。...

    DOI

  • 他者の痛みに対するチンパンジー・ボノボの生理反応

    佐藤 侑太郎, 狩野 文浩, 平田 聡 霊長類研究 Supplement 35 (0), 41-42, 2019-07-01

    <p>Previous studies have shown that humans experience negative emotions (i.e., empathic pain) when observing pain in others. We investigated psycho-physiological reactions to others’ injury and pain …

    DOI

  • 子どもをつれたチンパンジーの垂直木登り運動について

    中野 良彦 霊長類研究 Supplement 35 (0), 50-50, 2019-07-01

    ...<p>チンパンジーの行う垂直木登り運動の年齢的変化を記録する目的で,ビデオ撮影による継続的な運動観察を行った。撮影記録は年2回,12年間継続したが,その観察期間中に複数のメス個体が出産し,子どもをつれた状態で垂直木登り運動を行った。本研究では,そのメス個体の木登り時の運動や子どもの姿勢について報告する。...

    DOI

  • チンパンジーの乳児選好における顔の形態と色の役割

    川口 ゆり, 中村 航洋, 狩野 文浩, 友永 雅己 霊長類研究 Supplement 35 (0), 64-65, 2019-07-01

    ...刺激をモニターの左右に3秒間ずつ対提示し,それぞれの刺激に対するチンパンジーの注視時間を計測した。その結果,乳児特有の形態特徴に選好を示すヒトと異なり,チンパンジーでは形態特徴よりも色特徴が同種の注意を捕捉することが明らかとなった。本研究から乳児らしさの知覚に用いられる顔特徴は種によって異なる可能性が示唆された。</p>...

    DOI

  • チンパンジーのリアルタイム映像利用

    徐 沈文, 友永 雅己 霊長類研究 Supplement 35 (0), 65-65, 2019-07-01

    <p>Movement information is crucial for behavioral decisions. Previous studies found evidence that video images could be a useful tool to present stimulus in empirical investigation. However, whether …

    DOI

  • 京都市動物園チンパンジー認知エンリッチメント10年間の記録

    田中 正之, 櫻庭 陽子, 吉田 信明 霊長類研究 Supplement 35 (0), 57-57, 2019-07-01

    ...<p>京都市動物園では,2009年に同園飼育のチンパンジーを対象に認知課題をおこなってきた。課題は同園のチンパンジー屋内居室に隣接した課題用ブース(通称「勉強部屋」)でおこない,基本的に群れの全個体が参加できた。勉強部屋壁面に,15インチタッチモニターが2台(後に1台増設して3台)設置され,どの個体も触ることができた。...

    DOI

  • ヒト亜科の地域個体群内の集団間関係の変異について

    古市 剛史 霊長類研究 Supplement 35 (0), 35-36, 2019-07-01

    ...ヒト亜科のチンパンジーでは、集団間関係は亜種の違いにかかわらず敵対的で、地域個体群内の変異もあまり見られない。ところがボノボでは、地域個体群内の集団関係が組み合わせによって回避的なものから親和的なものまであり、その関係性も時とともに変化する。...

    DOI

  • 数種霊長類における腹鋸筋・肩甲挙筋・菱形筋の比較解剖学

    緑川 沙織, 時田 幸之輔, 小島 龍平, 平崎 鋭矢 霊長類研究 Supplement 35 (0), 43-44, 2019-07-01

    ...LSはチンパンジーでC1-4横突起、リスザルでC1-6横突起より起始し、肩甲骨内側縁の上1/3に停止していた。LSの支配神経は、チンパンジーでC3,4, リスザルでC4,5であった。Rhは、チンパンジー・リスザルともC5-Th4棘突起より起始するほか、リスザルでは後頭骨より起始し肩甲骨上角付近に停止する筋束がみられた。...

    DOI

  • ボノボの離乳期の親子間の葛藤:姉/兄が母乳を飲んだ事例

    坂巻 哲也 霊長類研究 Supplement 35 (0), 54-55, 2019-07-01

    ...実際にボノボやチンパンジーでは,母親の注意を引く,離乳期の子のフィンパー・スクリームが頻繁にみられる。その際,ボノボの母親に,離乳のための積極的な拒否はほとんど見られない。大型類人猿の出産間隔は4年から9年と長い。ヒト科の中で,ヒトの出産間隔はとくに短い。ボノボでは出産間隔が比較的短い場合に,母親が二人の子を同時に運搬することがある。幼子を世話する負担は,出産間隔を限定する要因の一つだろう。...

    DOI

  • マハレのチンパンジーによるナツメヤシ利用

    島田 将喜 霊長類研究 Supplement 35 (0), 34-35, 2019-07-01

    ...<p>タンザニア・マハレの野生チンパンジーM集団の遊動域内にはアブラヤシやナツメヤシといったヤシ科植物が少なくなく分布する。野生チンパンジーはヤシ科植物の多様な部位を異なる目的で利用し,利用の仕方には地域間変異が認められる。...

    DOI

  • ニホンザルの老眼-勝山集団のメスを対象にした毛づくろい距離の縦断的分析

    中道 正之, 上野 将敬, 大西 賢治, 山田 一憲 霊長類研究 Supplement 35 (0), 56-56, 2019-07-01

    ...ヒト以外の霊長類でも、毛づくろいの際の目と手元の距離(毛づくろい距離)から、高齢になると老眼になることが、野生のボノボで定量的に、野生チンパンジーとニホンザルで逸話的に報告されている。これらの報告は横断的な調査に基づくものであった。そこで、勝山ニホンザル集団(岡山県真庭市)で撮りためた毛づくろい場面の写真をもとに、メスの毛づくろい距離を縦断的に分析し、老眼になり始める時期などを明らかにした。...

    DOI

  • 飼育下チンパンジーにおける腸内細菌叢の多様性

    早川 卓志, 平田 聡 霊長類研究 Supplement 35 (0), 47-47, 2019-07-01

    ...今後、塩基配列から同定された菌分類などももちいて、各個体のプロフィールに即して分析し、飼育チンパンジーの腸内環境の基礎的理解や、健康や福祉への貢献の手がかりに繋げたい。</p>...

    DOI

  • 採食エンリッチメントの設置がチンパンジーの行動に与える影響

    竹本 楓, 石原 向日葵 霊長類研究 Supplement 35 (0), 74-74, 2019-07-01

    ...<p>飼育環境下のチンパンジーは,もともとの生息環境とは異なる生活のため,多大なストレスがかかっている。これは異常行動として表出していると考えられる。本研究において私たちは,熊本市動植物園で飼育されているチンパンジーの行動観察を行い,観察中に現れる異常行動の頻度をストレスの指標とした。本研究では,採食エンリッチメント設置することでストレスを軽減し,異常行動を減少させることを目的とした。...

    DOI

  • 霊長類における糞を用いたDNAメチル化解析による年齢推定

    中野 勝光, 伊藤 英之, 濱野 悠也, 玉木 敬二, 鵜殿 俊史, 平田 聡, 井上-村山 美穂 霊長類研究 Supplement 35 (0), 52-52, 2019-07-01

    ...<p>【目的】チンパンジーのように長寿の野生動物では,DNAから対象個体の年齢や集団の年齢構成を推定できれば,生態の解明に大きく貢献することができる。本研究では,血液試料に加えて非侵襲的な糞試料を用いてDNAメチル化を検出することによる年齢推定および野生下個体への応用の可能性を検討した。...

    DOI

  • チンパンジーのメス同士の「挨拶」

    中村 美知夫 霊長類研究 Supplement 35 (0), 35-35, 2019-07-01

    ...<p>チンパンジーのメス同士の挨拶交渉について,タンザニア,マハレのデータを元に概観する。一般に,野生チンパンジーのメス同士は没交渉的で「非社会的」とすら言われてきた。こうしたステレオタイプなイメージはこの10年ほどの間に変わりつつあるが,それでもメス同士の社会交渉についてはオス同士やオスメス間の交渉に比べて圧倒的に情報が少ない。...

    DOI

  • Pan属二種におけるオスの隣接集団間の遺伝的分化の比較

    石塚 真太郎, 竹元 博幸, 坂巻 哲也, 徳山 奈帆子, 戸田 和弥, 橋本 千絵, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 35 (0), 34-34, 2019-07-01

    ...<p>ボノボとチンパンジーは互いに進化的に最も近縁な二種であるにも関わらず、他集団のオスに対する攻撃性が異なる。チンパンジーのオスは他集団のオスを連合攻撃して殺戮する等、激しい攻撃性を示すのに対し、ボノボのオスではそのような激しい攻撃性は見られない。このような攻撃性の違いは、隣接集団に属するオス間の血縁の分化が、ボノボよりもチンパンジーで大きいからである可能性がある。...

    DOI

  • アカンボウチンパンジーの成長に伴うタワー利用の変化

    堀田 里佳, 羽深 久夫 霊長類研究 Supplement 35 (0), 45-46, 2019-07-01

    ...<p>これまで,飼育動物の環境エンリッチメントとして導入されたチンパンジーのタワー上での行動について,空間利用の基本特性・タワー上での動線・タワーへの昇降行動の観点から,分析を行ってきた。その結果,年齢によりタワーの使い方が大きく違うことが明らかとなった。...

    DOI

  • 出自集団で初産を迎えた野生チンパンジーのメス2個体に関する事例報告

    松本 卓也, 花村 俊吉, 郡山 尚紀, 早川 卓志, 井上 英治 霊長類研究 Supplement 35 (0), 33-34, 2019-07-01

    ...<p>チンパンジーの社会では、概してオスは出自集団に留まり、メスは性成熟後に他集団へ移籍して移籍先の集団で初産を迎えるとされており、それが近親交配の回避につながると考えられている。一方で、野生チンパンジーの長期調査地のほとんどの集団において、出自集団で初産を迎え、そのまま集団に留まるメスが確認されている。...

    DOI

  • Fish focus primarily on the faces of other fish

    Hotta, Takashi, Kawasaka, Kento, Satoh, Shun, Kohda, Masanori SCIENTIFIC REPORTS 9 8377-, 2019-06-10

    ...チンパンジーやサルの仲間も同じですが、その他の脊椎動物ではこの顔認知に関する習性の有無はわかっていません。社会性の高い魚類もヒトやチンパンジーと同様に、はじめに相手の顔を見て、その後も顔を頻繁に見ていることを世界で初めて明らかにしました。魚もまず相手の顔を見ることで、相手が誰かを素早く認識し、その後相手の状態や関心事などがわかるものと考えられます。...

    DOI 機関リポジトリ PDF ほか1件 被引用文献2件 参考文献56件

  • If a fish can pass the mark test, what are the implications for consciousness and self-awareness testing in animals?

    Kohda, Masanori, Hotta, Takashi, Takeyama, Tomohiro, Awata, Satoshi, Tanaka, Hirokazu, Asai, Jun-ya, Jordan, Alex L. PLOS BIOROGY 17 (2), e3000021-, 2019-02-07

    ...鏡像自己認知の成立過程 チンパンジーやゾウに鏡を見せると、はじめは同種他個体とみなします。しかし、しばらくすると鏡の前で不自然な行動を繰り返し行い、この「確認行動」により自分だと認識するようで、その後は鏡を使って自分の体を調べ始めます。自分の体を調べる段階で鏡像自己認知ができたと考えられています。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site 被引用文献7件 参考文献58件

  • 出自集団から移出するボノボメスの行動パターンと性ホルモン分泌の至近的変化

    戸田 和弥, 毛利 惠子, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 35 (0), 33-33, 2019

    ...ボノボメスの発達過程は、姉妹種であるチンパンジーメスのそれとは異なる点がみられた。このような移出タイミングの差異は、社会生態学的な観点から説明されるとともに、共通祖先との異時性(ヘテオクロニー)の一つとして進化を考えることができるかもしれない。</p>...

    DOI

  • ヒトの足部筋骨格構造の形態的特徴とその進化

    荻原 直道 バイオメカニズム学会誌 43 (2), 83-88, 2019

    ...歩行運動は,脚が地面から受ける反力を適切に作用させることによって,身体をある位置から別の位置に移動させる力学現象である.したがって,地面と直接的に接触し,環境と力のやりとりを行う足部筋骨格構造は,ヒトに特有の移動様式である直立二足歩行と密接に関係し,その生成に適応的に形づくられている.本稿では,直立二足歩行の生成に適応的と考えられているヒトの足部筋骨格構造の特徴について,生物学的に最も近縁なチンパンジー...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献35件

  • 内在性レトロトランスポゾンがゲノムインプリント機構の種特異的な進化を促す

    小林 久人, BOGUTZ Aaron B, BRIND’AMOUR Julie, JENSEN Kristoffer N, 中林 一彦, 今井 啓雄, LORINCZ Matthew C, LEFEBVRE Louis 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-87-P-87, 2019

    ...また後者は,チンパンジー・アカゲザル胎盤のターゲットバイサルファイトシーケンス解析により,狭鼻下目(類人猿,旧世界猿),およびヒト上科(類人猿のみ)特異的LTRにそれぞれ起因する,各霊長類系統特異的なインプリント制御を受けていることが示された。このように雌性生殖細胞系列で活性化される内在性レトロウイルスは哺乳類での種・系統特異的インプリントの確立に貢献したと考えられる。</p>...

    DOI

  • Estimation of chimpanzee age based on DNA methylation

    伊藤, 英之, 鵜殿, 俊史, 平田, 聡, 村山, 美穂 Scientific Reports 8 2018-07-03

    In wild animal conservation, knowing the age of an individual animal is extremely beneficial. However, estimating the age is difficult for many species. Recently, epigenetics-based methods of …

    DOI HANDLE PDF ほか1件 被引用文献1件 参考文献28件

  • ワンバの野生ボノボにおける,集団内・集団間攻撃交渉パターンの比較

    徳山 奈帆子, 坂巻 哲也, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 34 (0), 35-35, 2018-07-01

    ...その傾向はボノボと近縁のチンパンジーで顕著で,集団の出会いは常に敵対的で,他集団の個体を殺害することさえある。しかしボノボでは,集団が出会うと数時間から数日もの間混ざり合って過ごすことがある。その間,攻撃,毛づくろい,遊び,交尾など,集団内で行われる社会的交渉のすべてが異なる集団の個体同士でも行われる。...

    DOI

  • チンパンジーに「利き足」はあるか?

    中野 良彦 霊長類研究 Supplement 34 (0), 69-70, 2018-07-01

    ...チンパンジーが行うナックル歩行の歩行姿勢は一般的な哺乳類の四足歩行とは異なり左右非対称である場合が多いが,こうしたことは「利き足」と関係しているのであろうか。こうした点について考察するため,林原類人猿研究センター(岡山県玉野市,2013年3月に閉鎖)においてチンパンジー垂直木登り運動を撮影したビデオ映像(成体オス2頭,成体メス2頭,それぞれ数年間にわたる約150試行)について分析した。...

    DOI

  • 動物園における行動観察実習後の追跡調査

    赤見 理恵 霊長類研究 Supplement 34 (0), 72-73, 2018-07-01

    ...チンパンジーのディスプレイ,マンドリルの母性的な行動など,自分の目で見たエピソードで,かつ既知のイメージと異なるような行動が良く記憶されていた。再度実施した自由連想法調査の結果は,学習前よりも学習後の結果に類似していた。これらの結果から,学習直後に顕著な変化が見られた学生では,一部の記憶や意識変容が約半年間持続することが示唆された。...

    DOI

  • チンパンジーのタワー利用-年齢による使用要素の違い

    堀田 里佳, 羽深 久夫 霊長類研究 Supplement 34 (0), 48-49, 2018-07-01

    ...実際に動物がタワー空間をどのように利用しているかを明らかにするため,成長期の個体複数を含む飼育群がおり,タワーの高さ・ボリュームが大きい札幌市円山動物園のチンパンジータワーを対象に,動物が樹上行動で使用するタワー要素に着目した行動調査を行った。...

    DOI

  • 飼育下の大型類人猿とヒト幼児における定位操作の発達から見た野生での道具使用行動

    林 美里, 竹下 秀子 霊長類研究 Supplement 34 (0), 65-65, 2018-07-01

    ...定位操作は,ヒトで生後10か月,母親に育てられたチンパンジーでは生後8-11か月で初出した。物を穴などに「入れる」という定位操作は,チンパンジーでもヒトと同様に1歳前という発達初期から見られた。一方,積木を「つむ」という定位操作は,ヒトに比べてチンパンジーでは遅くあらわれた。...

    DOI

  • フクロテナガザルの手つき二足歩行はナックルウォーキングの初期段階か?

    藤野 健 霊長類研究 Supplement 34 (0), 69-69, 2018-07-01

    ...<p>【はじめに】現生大型類人猿の内でも特にゴリラとチンパンジーは律動的且つ明瞭なナックルウォーキングを示す。ヒトニザル科の共通祖先が腕渡り+二足歩行性を獲得していたとの仮説に立てば,これら大型類人猿は後に手指の甲を接地させ二次的な四足歩行性を得たことになるが,その成立像は不明である。今回,テナガザルの中で最大種であるフクロテナガザルの地上二足歩行を観察する過程で興味ある知見を得たので報告する。...

    DOI

  • チンパンジーにあってヒトにない大規模サテライトDNA:染色体端部での多様性創出に影響する可能性

    古賀 章彦, 平井 百合子, 鵜殿 俊史, 松林 清明, 平井 啓久 霊長類研究 Supplement 34 (0), 44-44, 2018-07-01

    ...<p>ヒトとチンパンジーの間で,ゲノムの特性に,2つの大きな違いがある。[1] 染色体端部の構造の多様性が,ヒトではチンパンジーより高い。[2] チンパンジーの染色体の末端には大規模なサテライトDNAがある。[1] は具体的には,染色体間でのセグメント重複や遺伝子変換が,ヒトで高頻度でみられることである。...

    DOI

  • ヒト,シロテテナガザル,ニホンザル二足歩行時の体幹回旋角度の比較

    木下 勇貴, 後藤 遼佑, 中野 良彦 霊長類研究 Supplement 34 (0), 67-67, 2018-07-01

    ...しかし,胸郭と骨盤の間のスペースが少なく腰部が短いチンパンジーにも,骨盤と胸郭の相対的な回旋メカニズムが存在することが明らかにされた(Thompson et al., 2015)。このことは他の霊長類種においても同様の回旋メカニズムが存在することを示唆する。もし,ヒトとチンパンジー以外の種に相対的回旋が見られないなら,この動きはヒト科特有の特徴かもしれない。...

    DOI

  • 京都市動物園における霊長類学初歩実習の活動報告:北野高校の取り組みⅥ

    江草 安珠, 奥村 穂, 川畑 明子, 川本 明穂, 工代 剛, 森田 真白 霊長類研究 Supplement 34 (0), 78-78, 2018-07-01

    ...2つめのテーマである「チンパンジーが四足歩行以外の移動方法をとる目的」では,四足歩行以外の移動方法が発生する理由や,その個体差および年齢差を調査することを目的とし,移動方法と移動後の行動をフォーカルサンプリングで記録した。...

    DOI

  • 他者の怪我に対するチンパンジーの反応

    佐藤 侑太郎, 狩野 文浩, 平田 聡 霊長類研究 Supplement 34 (0), 32-33, 2018-07-01

    ...本実験では,アイ・トラッカーを用いて怪我に対するチンパンジー(<i>Pan troglodytes</i>)の自発的な注視パターンを調べた。怪我のあるチンパンジーの画像と怪我のないチンパンジーの画像を対提示し,どちらに注意を向けるかを検討した。赤い怪我の画像は,その赤さが目立ち,怪我とは無関係に注意を引きつける可能性がある。...

    DOI

  • ニシゴリラ幼児における系列学習と作業記憶

    田中 正之, 櫻庭 陽子 霊長類研究 Supplement 34 (0), 63-63, 2018-07-01

    ...<p>Inoue and Matsuzawa(2007)で示されたチンパンジーにおける優れた作業記憶能力が,同じヒト科の近縁種であるニシゴリラ(<i>Gorilla gorilla</i>)においてどの程度見られるかを,チンパンジーと同様の課題において調べた。...

    DOI

  • 合成ロングリードを用いた霊長類の新規ゲノム配列決定

    郷 康広, 辰本 将司, 石川 裕恵 霊長類研究 Supplement 34 (0), 44-44, 2018-07-01

    ...同様に,ヒガシチンパンジー(<i>Pan troglodytes schweinfurthii</i>)に関しても新規ゲノム配列の決定し,既存のニシチンパンジー(<i>P. t. verus</i>)との亜種間比較も行っている。...

    DOI

  • オランウータンとチンパンジーの玩具利用行動の比較

    沼田 一心, 伊藤 太郎, 田村 祐也, 黒田 峻平 霊長類研究 Supplement 34 (0), 81-81, 2018-07-01

    ...その結果,観察時間全体を1とすると,オランウータンが玩具を利用したのは0.45,チンパンジーについては0.1という結果になった。しかし,過去に行った研究は,オランウータン,チンパンジーともに総観察時間が短く,データとして不十分なものであった。そこで本研究では,再び「玩具利用をした時間」を調べ,オランウータンとチンパンジーの比較を行う。...

    DOI

  • ヒト/チンパンジー/ニホンザルiPS細胞を用いた神経発生動態の比較解析

    仲井 理沙子, 北島介 龍之, 平井 啓久, 今井 啓雄, 岡野 栄之, 今村 公紀 霊長類研究 Supplement 34 (0), 46-46, 2018-07-01

    ...一方で,iPS細胞技術を用いることで,ヒト/チンパンジーの神経発生を培養下で再現し,非侵襲的に比較解析することが可能となりました。そこで,神経発生およびNSCのヒト特異的な発生動態・分子基盤を解明するために,ヒト/チンパンジーiPS細胞を用いた神経発生の分化誘導と解析に取り組んでおります。これまで,我々はチンパンジーのiPS細胞を作製し,NSCやニューロンへと分化誘導する手法を確立してきました。...

    DOI

  • 霊長類大腿屈筋群の比較解剖学的観察

    小池 魁人, 時田 幸之輔, 小島 龍平, 平崎 鋭矢 霊長類研究 Supplement 34 (0), 73-73, 2018-07-01

    ...<p>霊長類の大腿後面の筋群の構成とその支配神経を明らかにする目的で,リスザル1体2側,ニホンザル1体2側,チンパンジー1体2側について,肉眼解剖学的に観察した。リスザル・ニホンザルの大腿後面外側にある筋(Bf1)を観察すると,起始は坐骨結節,停止は腸脛靭帯,腓骨頭,外側下腿筋膜であった。...

    DOI

  • 行動バイオメトリクスを用いたチンパンジーの個体識別

    友永 雅己, 川崎 雄嵩, 田中 由浩 霊長類研究 Supplement 34 (0), 47-47, 2018-07-01

    ...われわれは,集団で暮らすチンパンジーの飼育エリアに隣接する形でウォークイン型のブースを設置し,「いつでもどこでもだれとでも」認知課題ができる環境を構築した。そして,「いまここでだれ」が課題をしているのかを瞬時に判別し,その個体の学習状況に応じた課題をオーダーメイドできるシステムの構築をめざしてきた。...

    DOI

  • 多変量解析による霊長類音声の比較

    平松 千尋, 山下 友子, 杉野 強, 中島 祥好, 綿貫 宏史朗, 友永 雅己 霊長類研究 Supplement 34 (0), 72-72, 2018-07-01

    ...これまでに,霊長類研究所での共同利用研究および公益財団法人日本モンキーセンターとの連携研究により,テナガザル類3種,チンパンジー,ヤクニホンザル,リスザル,ワオキツネザルなどの霊長類音声を録音した。そして,狭帯域フィルター群の各フィルターにおけるパワー変化を変量として多変量解析を行った。ヒトの音声と合わせて分析した結果,系統や発達段階を反映すると考えられる音響的特徴の違いが見出された。...

    DOI

  • 飼育チンパンジーにおけるベッド作り行動の発達プロセス

    山梨 裕美, 板東 はるな, 伊藤 二三夫, 松永 雅之, 水野 章裕, 島田 かなえ, 門 竜一郎, 田中 正之 霊長類研究 Supplement 34 (0), 49-49, 2018-07-01

    ...また飼育下のチンパンジーにおいては,野生由来のチンパンジーは複雑なベッドを作るものの,飼育下生まれの個体に受け継がれていないことが多い。そこで今回飼育チンパンジーにベッド作りを促すことと,その発達プロセスをあきらかにするための検討をおこなった。京都市動物園のチンパンジー5個体(オス2,メス2,コドモ1)を対象とした。...

    DOI

  • マハレのチンパンジーの道具使用の横断的変化

    島田 将喜 霊長類研究 Supplement 34 (0), 38-38, 2018-07-01

    ...<p>タンザニア・マハレのチンパンジー(<i>Pan troglodytes schweinfurthii</i>)のM集団の道具使用をギニア・ボッソウのチンパンジー(<i>P. t. verus</i>)のそれと比較した場合,前者の道具の主な素材は植物質であり,アリ釣りに代表されるように細い植物への操作を伴う行動が多い一方,後者は植物に加えて岩石が主な素材であり,ナッツ割りに代表されるように同時に...

    DOI

  • 先行提示音がチンパンジーの明るさ判断を歪める

    足立 幾磨 霊長類研究 Supplement 34 (0), 64-64, 2018-07-01

    ...チンパンジーの中間色に対する明るさ判断が,提示された音の高さに応じて影響を受けることが確認された。この結果は,チンパンジーがヒトと同様に感覚感一致における知覚的バイアスを持つことを示唆するものである。今後さらに研究を拡張することで,音の高さと明るさの間の感覚間一致を支える認知的基盤および進化的基盤を明らかにしていく足がかりとなると期待される。</p>...

    DOI

  • Human-specific features of spatial gene expression and regulation in eight brain regions

    Xu, Chuan, Li, Qian, Efimova, Olga, He, Liu, 辰本, 将司, Stepanova, Vita, 大石, 高生, 鵜殿, 俊史, 山口, 勝司, 重信, 秀治, 柿田, 明美, 那波, 宏之, Khaitovich, Philipp, 郷, 康広 Genome Research 28 (8), 1097-1110, 2018-06-13

    Molecular maps of the human brain alone do not inform us of the features unique to humans. Yet, the identification of these features is important for understanding both the evolution and nature of …

    DOI HANDLE Web Site 被引用文献2件 参考文献70件

  • 畳み込みニューラルネットワークによるチンパンジーの個体識別

    池田 宥一郎, 飯塚 博幸, 山本 雅人 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2018 (0), 1B1OS11a05-1B1OS11a05, 2018

    ...エソグラムの作成には個体識別が必要があるため,本研究では画像認識分野で高い精度を出している畳み込みニューラルネットワークを用いて個々のチンパンジーを認識できるか検証した。 実験の結果,我々のシステムはチンパンジーの個体識別が可能であることを示した。</p>...

    DOI

  • 最新テクノロジーが繋ぐ霊長類のゲノム,発生,生態,そして進化

    井上 英治, 河村 正二 霊長類研究 Supplement 34 (0), 12-12, 2018

    ...<p>日時:2018年7月15日(日) 13:30-16:30<br>場所:1号館地下1階1002教室<br><br>霊長類学はチンパンジーなどを対象にした野外での生態学的研究と実験室での認知能力研究が著名である一方で,遺伝子,発生,疾患モデル,進化などをテーマにした研究も長い歴史がある。従来これらの様々な領域の融合研究は試みられ続けているものの,実質的な成果を上げるのは困難であった。...

    DOI

  • メチル化解析によるチンパンジーの年齢推定

    井上-村山 美穂, 伊藤 英之, 鵜殿 俊史, 平田 聡 霊長類研究 Supplement 34 (0), 70-70, 2018

    ...本研究では,チンパンジーを主な対象として,DNAのメチル化の検出による年齢推定の可能性を検討した。熊本サンクチュアリにおいて飼育され,年齢の判明しているチンパンジー20試料(採取時の年齢2-39才)について,メチル化と年齢の関連を解析した。...

    DOI

  • 協調と共感の起源:ヒトとチンパンジーにおけるリズム同調の比較

    服部 裕子 日本体育学会大会予稿集 69 (0), 37_2-37_2, 2018

    ...</p><p>本講演では、飼育下のチンパンジーを対象に行っているリズム同調に関する実験を紹介する。1つめは、電子キーボードをもちいて、チンパンジーにタッピングすることを学習させ、メトロノーム音に対する自発的な引き込みがみられるのかについて検討した。自発的なタッピングの速度に近いメトロノーム音については、チンパンジーにも引き込みがみられることがわかっている。...

    DOI

  • 日本の比較認知発達研究を世界に発信する:異文化のはざまで

    林 美里 発達心理学研究 29 (4), 156-163, 2018

    ...日本の霊長類学では,初期から研究成果を国際的に発信することが重要視されており,筆者は主にチンパンジーを対象として,物の操作という非言語的な指標を用いた一連の比較認知発達研究の成果について,国際的に発信してきた。道具使用の基盤となる定位操作に着目して,チンパンジーとヒトの子どもを直接比較した結果,両種で類似した認知発達過程が見られる課題があることがわかった。...

    DOI Web Site 医中誌

ページトップへ