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検索結果 269 件

  • 染色体工学技術

    山﨑 匡太郎, 大関 淳一郎, 香月 康宏 生化学 96 (1), 45-59, 2024-02-25

    ...生命の設計図であるゲノムは,染色体単位で複製し,分配・維持される.この染色体を維持する機構は,少なくとも脊椎動物細胞間で互換性があり,個々の染色体を微小核細胞融合法と呼ばれる精製・導入技術を用いて別種の細胞に付与できる.また,染色体維持に関わるテロメア・セントロメアの配列と,メガベーススケールの超長鎖ゲノム配列を,「移す・切る・つなぐ」染色体工学技術とを組み合わせることで,ヒトやマウス由来の人工染色体...

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  • 癌細胞株の増殖抑制操作の有効性に対する培養温度変化の影響

    前田 豊樹 日本温泉気候物理医学会雑誌 86 (2), 48-61, 2023-05-14

    ...本報告では,がん細胞(Jurkat 細胞,および SLVL)と対照である正常体細胞としてHUVECsに対して,抗がん操作(X線照射または1-β-D-アラビノフラノシルシトシン[Ara-C]添加)を行い,それによりもたらされる細胞の増殖速度とテロメア長の変化を観察した.細胞増殖抑制効果の程度は,細胞の種類,抗がん剤の処置,および温度条件の組み合わせに依存していた.このことから,癌治療で最適な治療効果を...

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  • うつ病モデル動物における海馬テロメアの異常短縮

    鹿内 浩樹, 進藤 つぐみ, 尾崎 和音, 大橋 敦子, 大塚 郁夫, 菱本 明豊, 泉 剛 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 2-B-O04-4-, 2023

    <p>Telomere length is one of the key components of cell lifespan and is maintained by the telomerase reverse transcriptase (TERT), an elongation enzyme for telomere. Increased TERT activity has been …

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  • 先天性角化不全症に対して生体肺移植を施行した1例

    小林 萌, 大角 明宏, 小川 絵里, 岡本 竜弥, 小池 隆志, 高橋 守, 田中 里奈, 豊 洋次郎, 中島 大輔, 濱路 政嗣, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s297_2-s297_2, 2023

    ...<p>先天性角化不全症(Dyskeratosis congentia: DKC)はテロメア長の維持機能の障害を背景とする稀な先天性造血不全症候群である.ほとんどの症例で造血不全を来し,造血幹細胞移植が必要となる.肺には時に肺線維症や肺動静脈瘻を伴う.症例は前医でDKCと診断され,6歳時に再生不良性貧血に対して非血縁者間骨髄移植を施行された.13歳時より労作時呼吸困難が出現し,肺の線維化,拘束性換気障害...

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  • 神経芽腫における基礎・トランスレーショナル研究の現状と展望

    上條 岳彦 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (5), 320-325, 2023

    ...の開発の現状を紹介する.注目されている神経芽腫予後不良バイオマーカーとこれらを標的とした治療法開発としては,1.テロメア異常:TERT,ATRX変異(ATM阻害剤),2.Epigenome異常(EZH1/2阻害剤),3.MYCN増幅(BRD阻害剤,BET阻害剤,ODC1阻害剤,MYCN分解促進:PROTAC),4.ALK変異・増幅(ALK阻害剤)5.Cell Cycle経路異常(CDK4/6阻害剤)...

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  • トリチウムによるDNA損傷のメカニズム――二本鎖切断の蛍光顕微鏡観察およびシミュレーション

    藤原 進, 波多野 雄治, 中村 浩章 日本物理学会誌 77 (1), 35-41, 2022-01-05

    ...</p><p>我々の戦略として,まずDNAよりも分子構造の単純な高分子の計算から始め,続いてDNAの計算を行った.高分子の分子動力学シミュレーションの結果,除去される水素の割合が大きいほど,高分子の熱安定性と構造安定性が低下することがわかった.また,二重結合や共役結合の生成など,化学結合の変化を確認することもできた.さらに,テロメア二重らせんDNAの分子動力学シミュレーションの結果,グアニンのアミノ...

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  • 神経疾患におけるグアニン四重鎖の細胞内機能

    塩田 倫史 日本薬理学雑誌 157 (3), 182-186, 2022

    ...ヘアピン・左巻き・三重鎖・四重鎖など「非B型DNA」と呼ばれる高次構造が存在する.また,これらは神経機能において重要な役割を担うことが示唆されている.非B型DNAのひとつであるグアニン四重鎖(G-quadruplex:G4)構造は,グアニンが豊富な配列領域の一本鎖DNAもしくはRNAで形成される.バイオインフォマティクス解析では,ヒトゲノム中の約300,000箇所でG4構造の形成が予測されており,テロメア...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 環境過敏症―HANSの症候,自然史,自律神経機能検査等から全体像を考察する―

    平井 利明, 黒岩 義之 自律神経 59 (1), 60-71, 2022

    ...関連神経免疫異常症候群(HANS)では環境過敏が特徴である.初回接種から8.5年間という世界に類を見ない追跡調査を行った.HANSのADLは3.5~4年で最も悪化し,29%の例が光過敏でサングラスをかけた.ADL重症群では副交感神経機能と血管内皮機能の機能低下を認めた.重度の環境過敏を伴うHANSでは発作的異常運動・頻脈・散瞳,血糖調節障害が著明で,脳脊髄液漏出症に対する治療や免疫治療で症状が一時的に改善した.テロメア...

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  • 核酸のグアニン四重らせん構造を狙った光線力学療法

    取井 猛流, 木下 菜月, 浦野 諒人, 三好 大輔, 川内 敬子 日本女性科学者の会学術誌 22 (0), 25-35, 2022

    <p>分子生物学の研究が飛躍的に進歩し、分子標的薬の開発や治癒が困難であった様々な疾患に対する治療法が確立されてきた。一方で、標的タンパク質を同定できたとしてもタンパク質の構造上の特徴などから、標的とすることが難しいケースも依然として多い。そこで注目されているのが核酸を狙った分子標的薬である。特に、核酸の代表的非標準構造であるグアニン四重らせん構造(G-quadruplex: …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献64件

  • 2.ウェルナー症候群の基礎研究

    前澤 善朗 日本老年医学会雑誌 58 (3), 402-408, 2021-07-25

    ...<p>ウェルナー症候群は,思春期以降に白内障,白髪禿頭,メタボリックシンドロームや動脈硬化,悪性腫瘍などの老化徴候が早発する,単一遺伝子による早老症である.多くの早老症が小児期に発症し,発育,発達障害の要素を含む中,ウェルナー症候群は30代以降に発症することから,ヒトの老化のモデル病態と言われる.この疾患の老化機構については,テロメア,エピゲノム,ゲノム不安定性,酸化ストレスなど多くの知見が報告されており...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献28件

  • 自律神経科学元年の幕開け:今後の動向を考える

    黒岩 義之, 平井 利明, 横田 俊平, 藤野 公裕, 山﨑 敏正 自律神経 58 (1), 1-9, 2021

    ...損傷,老化,発癌,フレイルの予防につながる.一方,慢性腎臓病などの内部環境ストレスはテロメアを攻撃して,寿命短縮や発癌を誘発する.ストレスに関して基礎と臨床の両面から総合的にアプローチできるのが自律神経科学である.自律神経科学元年の幕開けとルネッサンスの到来を期待する....

    DOI 医中誌

  • 遺伝性骨髄不全症と原発性免疫不全症の治療戦略

    石村 匡崇, 江口 克秀, 園田 素史, 白石 暁, 大賀 正一 臨床血液 62 (8), 1327-1333, 2021

    ...<p>遺伝性骨髄不全症候群は,DNA損傷修復やテロメア維持,リボソームに関連する遺伝子異常によって発症する。輸血依存例に対して血液学的根治を目的に造血細胞移植を選択する場合には,抗がん剤と放射線による影響を考慮した前処置強度の減弱と移植後の長期観察が必要である。原発性免疫不全症は免疫担当細胞および蛋白の異常から易感染性と免疫異常を示す疾患群で,治療の基本は感染予防である。...

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  • 遺伝性骨髄不全症候群オーバービュー

    平林 真介 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (5), 388-394, 2021

    ...<p>造血器腫瘍では,WHO分類の2016年改訂において生殖細胞系列の素因を有する骨髄系腫瘍の項が提唱された.遺伝性骨髄不全症候群は遺伝性素因によって造血細胞の分化・増殖が障害され,単一系統血球減少症や汎血球減少症を来す.特徴的な外表奇形や所見を伴うことから臨床診断がなされてきた.代表的な遺伝性骨髄不全症候群としてDNA架橋の修復障害であるFanconi貧血,テロメラーゼなどのテロメア長の維持機能の...

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  • CAR T細胞を使って老化細胞を除去する

    松丸 大輔 ファルマシア 57 (4), 322-322, 2021

    ...元来,自然な状態での“ヒト”の寿命は30年程度と考えられてきたが,労働環境,住環境,衛生,医療の改善により,多くの先進国で80年ほどに延伸されてきている.寿命の延長に伴う高齢化の中で,多くの人々が加齢による組織・臓器の機能低下を経験している.個体の老化,そして白内障や動脈硬化をはじめとする老化関連疾患に大きく関わるのが細胞老化という現象であり,テロメア長の短小化,DNA損傷,発がんシグナルの活性化,...

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  • 分子動力学法を用いたDNAテロメア構造中バックボーン水素の溶媒接触表面積の評価

    土田 陽平, 齋藤 誠紀, 中村 浩章, 米谷 佳晃, 藤原 進 日本シミュレーション学会論文誌 13 (1), 32-36, 2021

    ...では,トリチウムを燃料として用いる.そのため,トリチウムの生体への影響を詳細に解明することが求められている.我々は,ヒトDNA中の軽水素がトリチウムに置換した際に生じる壊変効果がDNAを損傷するメカニズムを,分子動力学法を用いて解明することを目指している.壊変効果の影響を理解するためには,まずDNA中の各々の軽水素について,トリチウム置換のしやすさを評価する必要がある.そこで本研究では,ヒトDNAテロメア...

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  • ヒト大腸オルガノイド体外腸炎モデルを用いた潰瘍性大腸炎の新規治療標的の同定

    渡辺 翔, 日比谷 修爾, 土屋 輝一郎 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 52-52, 2021

    ...またテロメア長(TL)の影響を定量PCRにて解析した。更にマウス大腸上皮への移植によりヒト腺管を構築し、組織学的解析を行った。【結果】UC-OはPt-Oと類似する形質(TL短縮、アポトーシス亢進、幹細胞性の抑制)および遺伝子発現を示した。さらに両オルガノイドに共通して発現する遺伝子群からSLFN11を抽出した。...

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  • 末梢性神経芽腫群腫瘍の病理:Precision Medicineを含めた最新の話題

    佐野 秀樹, 嶋田 博行 日本小児血液・がん学会雑誌 57 (5), 341-348, 2020

    <p>末梢性神経芽腫群腫瘍をFavorable HistologyとUnfavorable Histology(UH)に分類し予後を予測する国際神経芽腫病理分類は米国小児がん治療グループ臨床試験に組み込まれ,治療層別化に重要な役割を果たしてきた.しかし,UH腫瘍は依然,予後不良であり,我々は予後に関与する分子生物学的異常と形態学的変化の関連について研究を続け,まずMYC-driven …

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  • ヒト臍帯組織のテロメア長と母体血および臍帯血 polychlorinated biphenyl(PCB)濃度の関連

    髙橋 朋子, 田邉 裕美, 江口 哲史, 渡邉 応宏, 櫻井 健一, 森 千里 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-217-, 2020

    ...染色体の末端にあるテロメアと呼ばれるゲノム配列は、ヒトでは(TTAGGG)の繰り返し配列であり、2.5-15kbpからなる。体細胞では細胞分裂をするたびにテロメアの長さが短縮し、細胞は老化し増殖しなくなる。一方で生殖細胞や幹細胞、がん細胞ではテロメアーゼの働きによりテロメアは伸長し、細胞は増殖する。...

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  • 造血幹細胞の維持と増幅におけるShelterin因子POT1の機能

    新井 文用 臨床血液 61 (9), 1064-1070, 2020

    ...我々は,染色体末端のテロメア構造の保護に働くシェルタリン複合体の構成因子Pot1a(POT1)が造血幹細胞の自己複製能の維持に働くことを見いだした。Pot1aは造血幹細胞のDNA損傷の抑制に加えて,活性酸素種の産生を抑制した。さらに,Pot1a/POT1を導入することにより,造血幹細胞を試験管内で維持できることが分かった。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 早老症の診断と研究の進歩

    前澤 善朗, 竹本 稔, 横手 幸太郎 日本内科学会雑誌 108 (1), 124-130, 2019-01-10

    ...Werner syndrome:WS)は,20~30代から低身長や白髪,白内障等が出現し,40代で内臓脂肪蓄積を背景に糖尿病や脂質異常症等を生じ,悪性腫瘍や難治性皮膚潰瘍を高率に合併する疾患である.RecQ型DNAヘリカーゼであるWRN遺伝子の変異による常染色体劣性遺伝疾患であることが判明しており,近年の研究に基づき,診断基準や治療ガイドラインが策定されている.また,原因遺伝子であるWRN蛋白のDNA修復やテロメア...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 骨髄系腫瘍における疾患責任遺伝子の探索

    細野 奈穂子 臨床血液 60 (7), 800-809, 2019

    ...5番染色体上には,高頻度欠失領域(5q32-q33)にp53調節因子である<i>G3BP1</i>遺伝子の変異を,テロメア側(5q35.3)に家族性白血病の責任遺伝子である<i>DDX41</i>遺伝子の変異を認め,5番染色体欠失例では高頻度に<i>TP53</i>変異を認めた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 先天性骨髄不全症候群と原発性免疫不全症におけるがん素因

    石村 匡崇, 大賀 正一 臨床血液 60 (6), 702-707, 2019

    ...<p>先天性骨髄不全症候群は,DNA損傷修復に関連する遺伝子やテロメア維持に関連する遺伝子の異常により発症する。また,リボソーム関連遺伝子の異常からも造血不全をきたす。これら遺伝性骨髄不全症の患者は造血器腫瘍や固形腫瘍を発症しやすい。...

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  • マイクロRNAとテロメアから疾患を知る

    田原 栄俊 臨床血液 59 (10), 1880-1885, 2018

    ...前者の疾患に罹患するリスクを検知する検査としてテロメアGテール長を測定する検査技術が注目されている。また後者の,病気を超早期に発見できる検査として,血液などの体液中のマイクロRNAを測定する技術が注目されている。本稿では,テロメアとマイクロRNAの疾患リスク検査としての可能性について述べたい。</p>...

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  • 家族性白血病の診断・サーベイランス・治療

    盛武 浩 臨床血液 59 (10), 2290-2299, 2018

    ...それらはDNA修復,リボソーム合成,テロメア生物学,造血系転写因子,がん抑制,好中球分化,ほかの重要な細胞内プロセスに関与するものなど様々であり,先天奇形合併例,骨髄異形成症候群の早期発症例,白血病発症まで症状がない例など表現型も多種多様である。これらの症例における変異同定は診断に有効なだけでなく,その後のサーベイランス,治療介入決定にも有用である。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 1p36欠失症候群の4例

    藤代 千晶, 村上 旬平, 松川 綾子, 財間 達也, 藤川 順司, 秋山 茂久 日本障害者歯科学会雑誌 39 (4), 424-431, 2018

    ...<p>1p36欠失症候群は,1980年にHainらにより報告された1番染色体短腕末端サブテロメア領域の微細欠失に起因し,5,000~10,000出生に1人の発生頻度とされる.特徴的な顔貌(水平な眉毛,落ち窪んだ目,鼻根部扁平,非対称な耳介,尖ったオトガイ),知的能力障害,先天性心疾患,てんかん,口唇口蓋裂と軟口蓋裂などの特徴が報告されているが,歯科領域の報告は少ない.今回われわれは,本症候群の4例を...

    DOI 医中誌

  • 老化と腎臓病

    脇野 修, 伊藤 裕 日本内科学会雑誌 106 (5), 1019-1028, 2017-05-10

    ...られているが,それらの経路は腎蔵の老化を制御する経路としても重要である.それらはオートファジー機能不全,ミトコンドリア機能不全,mTOR(mammalian target of rapamycin),インスリンシグナルの異常,sirtuin遺伝子の発現低下,レニン・アンジオテンシン系(renin-angiotensin system:RAS)の活性化,klotho遺伝子とリン代謝異常,ゲノム不安定性,テロメア...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 造血幹細胞の老化制御に対するテロメア結合因子Pot1aの機能解析

    細川 健太郎, Ben D MACARTHUR, 生島 芳子, 外山 弘文, 舛廣 善和, 花澤 重正, 須田 年生, 新井 文用 臨床血液 58 (8), 942-949, 2017

    ...またPot1aを発現抑制すると,テロメアDNAの損傷応答が増加し,造血幹細胞が老化の表現型を呈し,長期骨髄再構成能も著しく低下することが分かった。一方で,外因性Pot1aタンパク質処理を行うことによって,テロメアDNAの損傷応答を抑制し,造血幹細胞活性の低下を抑えることができた。また,老化した造血幹細胞においても幹細胞活性を一部回復させる効果があった。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 酵母間期染色体の力学モデルと核内構造・動態解析

    山本 貴柾, 西森 拓, 粟津 暁紀 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 3150-3150, 2017

    ...このモデルに対して分子動力学シミュレーションを行い、セントロメア領域やテロメア領域の存在が核内に及ぼす影響について議論する。</p>...

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  • 周産期から見つめ直す児童虐待

    友田 明美 周産期学シンポジウム抄録集 35 (0), 25-31, 2017

    ...さらに,被虐待経験者は,老化のマーカーであるテロメアの侵食がみられ,寿命も平均に比べ20年も短いなど,生物学的な影響もみられている<sup>3)</sup>。</p><p> 近年の研究では,前述のような精神疾患の原因の少なくとも一部は,脳の発達段階で負荷がかかることに起因するといわれている。...

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  • Telomere Visualization in Tissue Sections using Pyrrole–Imidazole Polyamide Probes

    佐々木, 飛鳥, 井手, 聖, 河本, 佑介, 板東, 俊和, 村田, 行則, 志村, まり, 山田, 和彦, 平田, 晃義, 軒原, 清史, 平田, たつみ, 杉山, 弘, 前島, 一博 Scientific Reports 6 2016-07-06

    Pyrrole–Imidazole (PI) polyamides bind to specific DNA sequences in the minor groove with high affinity. Specific DNA labeling by PI polyamides does not require DNA denaturation with harsh …

    HANDLE

  • 酵母間期染色体の力学モデルと核内構造・動態の解析

    山本 貴柾, 西森 拓, 粟津 暁紀 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 3054-3054, 2016

    ...本研究では酵母間期染色体の力学モデルを作成し、分子動力学シミュレーションを行い、染色体の核内配置において重要な機構であると言われているセントロメア領域やテロメア領域の有無が、核内に及ぼす影響について議論する。</p>...

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  • 卵胞の発育と顆粒層細胞および卵子のテロメア長の変化

    植田 愛美, 伊丹 暢彦, 市之瀬 智也, 小川 佳織, 白砂 孔明, 桑山 岳人, 岩田 尚孝 日本繁殖生物学会 講演要旨集 109 (0), P-27-P-27, 2016

    ...そこで本研究では,細胞増殖に密接に関連するテロメア長と顆粒層細胞の関係に着目し,個体や卵胞ごとの顆粒層細胞数やテロメア長の分布,テロメア長と顆粒層細胞の関係,卵胞の発育に伴うテロメア長の変化について検討した。またテロメア長と細胞内ミトコンドリア数との関係についても調査した。...

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  • 細胞創傷治癒

    河野 恵子 化学と生物 53 (11), 751-755, 2015

    ...そうであれば,膜の損傷を修復する細胞創傷治癒機構は生命誕生の瞬間から必要とされただろう.細胞創傷治癒は進化的に保存された機構だが,その全貌を俯瞰するには至っていない.出芽酵母を用いて細胞創傷治癒機構に関与する遺伝子の網羅的同定を試みた結果,驚いたことに,細胞創傷治癒と分裂老化に関与する生物学的プロセスの多くは共通であり,細胞創傷治癒が分裂老化を導くことが示唆された.既知の細胞老化の原因であるSirtuin,テロメア...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 低用量ビスフェノール類慢性暴露によるマウス雄性生殖細胞エピジェネティック修飾への影響解析

    白形 芳樹, 小林 記緒, 平舘 裕希, 岡江 寛明, 樋浦 仁, 原 健士朗, 有馬 隆博, 種村 健太郎 日本繁殖生物学会 講演要旨集 108 (0), OR1-3-OR1-3, 2015

    ...精子エピゲノム解析から,DNAメチル化への影響が明らかとなり,それに基づくパスウェイ解析を行った結果,BPA投与群では主にテロメアの維持に関連する遺伝子,精子の運動性に関与する遺伝子,BPAF投与群においてはアンドロゲンシグナリングに関与する遺伝子への影響が疑われた。...

    DOI

  • マラッセ上皮遺残細胞における細胞増殖の特異性

    倉重, 圭史, 村井, 雄司, 首藤, かい, 村田, 佳織, 山崎, さや夏, 林, 良宣, 永易, 裕樹, 安彦, 善裕, 齊藤, 正人 北海道医療大学歯学雑誌 32 (2), 17-23, 2013-12

    ...単離・培養したマラッセ上皮様細胞は歯肉上皮様細胞と比べ細胞増殖能が高く、テロメアーゼのサブユニットであるTERT発現増強を認めた。マラッセ上皮様細胞は幹細胞マーカーであるNanogおよびStat3の発現も認められたことから、マラッセ遺残上位細胞は幹細胞の特性を有することが示唆された。...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • ヒト科とテナガザル科におけるセントロメア反復配列高次構造の起源

    寺田 祥子, 平井 百合子, 平井 啓久, 古賀 章彦 霊長類研究 Supplement 29 (0), 242-, 2013

    ...サブテロメア領域かセントロメア領域かは未だに明らかでないものの,テナガザル科のアルファサテライト DNAにも高次構造があることが確認できた.そのため,アルファサテライト DNAの高次構造はヒト科とテナガザル科の共通祖先において出現したことと推測される....

    DOI

  • 無限クローンは可能か

    若山 照彦, 幸田 尚, 小保方 晴子, 野老 美紀子, リ チョン, 寺下 愉加里, 水谷 英二, グェン ヴァン トン, 岸上 哲士, 若山 清香, 石野 史敏 日本繁殖生物学会 講演要旨集 106 (0), P-102-P-102, 2013

    ...生まれた再クローンマウスについて,テロメアや妊性,網羅的遺伝子発現などを調べ,自然マウスおよびG1クローンマウスと比較し,エピジェネティック異常が蓄積されるか調べた。 【結果】現時点で27世代,合計645匹のクローンを作ることに成功している。核移植の出産率は1世代目の7%から上昇傾向を示し,最高で15%を記録している。G20クローンの繁殖能力,寿命,テロメアの長さなどに異常は見られなかった。...

    DOI 医中誌

  • 電気化学的舌癌診断 : フェロセン化ナフタレンジイミドと使い捨て電極チップを利用するテロメラーゼ測定

    佐藤 しのぶ, 森 久美子, 遠藤 浩, 兒玉 正明, 土生 学, 西原 達次, 冨永 和宏, 竹中 繁織 分析化学 61 (3), 243-250, 2012

    ...><rt>がん</rt></ruby>のマーカーとして期待されている.テロメラーゼ活性の測定法として現在実用化されているテロメラーゼ反復配列増幅プロトコル(TRAP)法ではポリメラーゼ連鎖反応(PCR)とゲル電気泳動が必要である.著者らはPCRを必要としない簡便な検出法として電気化学的テロメラーゼ活性測定法を考案した.テロメラーゼの基質となるTSプライマーを電極に固定化しテロメラーゼ反応を行うと,テロメア...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献31件

  • P1-003  SLEとRAの疾患特異性を決定する遺伝要因の解析

    金子 俊之, 天野 浩文, 西川 桂子, 河野 晋也, 大辻 希樹, 西村 裕之, 廣瀬 幸子, 髙崎 芳成 日本臨床免疫学会会誌 35 (4), 328a-328a, 2012

    ...<br> 【結果】<br/>   (KO1 x NZW)F1マウスには12ヶ月齢でループス腎炎・唾液腺炎などの発症が認められた.一方,(KO1 x NZW)F2マウスには12ヶ月齢ではループス腎炎が約35%,唾液腺炎が約60%,RAが約6%に認められこれらの病態をoverlapして発症するマウスの存在も認められた.F2を用いたQTLマッピングで,第1染色体テロメアにループス腎炎およびRAの原因遺伝子...

    DOI Web Site 医中誌

  • 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー

    林 由起子, 後藤 加奈子, 西野 一三 臨床神経学 52 (11), 1154-1157, 2012

    Facioscapulohumeral muscular dystrophy (FSHD) is a common autosomal dominant muscular dystrophy caused by truncation of D4Z4 repeat array on chromosome 4q35. Facial and shoulder-girdle muscles are …

    DOI PubMed 参考文献10件

  • エストラジオールがウシ初期胞状卵胞のミトコンドリア数及びテロメア長に及ぼす影響

    遠藤 美和, 門司 恭典, 桑山 岳人, 岩田 尚孝 日本繁殖生物学会 講演要旨集 105 (0), 1040-, 2012

    ...実験4,1個体からOGCを25個回収し,うち5個の卵子とその顆粒層細胞を用いて採取直後のMt数と顆粒層細胞のテロメア長を測定した。残りの20個はE2 0.1と10μg/mlの実験区に均等に振り分け培養16日目に発育した卵子のMt数と顆粒層細胞のテロメア長を比較した。高濃度のE2はMt数に影響を与えなかったが,テロメア長には有意な伸長が認められた(P<0.05)。...

    DOI

  • 高分子微粒子による G-Quartet DNA 認識を利用したテロメラーゼの高感度検出

    原 竜二, 川口 春馬 高分子論文集 69 (3), 122-128, 2012

    ...染色体末端の DNA を合成する酵素テロメラーゼは,細胞老化・ガン化に深く関与しており,再生医療の分野においても近年注目を集めている.また,テロメラーゼを高い感度で検出することによって,細胞老化メカニズムのさらなる解明や早期ガンの発見が可能になるものと期待されている.本研究では,表面プラズモン共鳴(SPR)センサー上で,テロメラーゼ活性によるテロメア DNA の G-Quartet(G4)への構造変化...

    DOI Web Site 参考文献41件

  • マウスES細胞由来間葉系幹細胞(E-MSCs)が示す骨格筋への高い分化能

    蜷川 菜々, 磯部 恵里, 小玉 学, 小林 麻美, 細江 民美, 鳥橋 茂子 理学療法学Supplement 2010 (0), AbPI1033-AbPI1033, 2011

    ...テロメアーゼ活性は成体の体細胞より高く、未分化ES細胞よりも低かった。また、マウスの損傷骨格筋内へ移植した所、移植されたE-MSCsが骨格筋へ分化していることが確認された。<BR>【考察】E-MSCsは継代を重ねても生体外での骨格筋分化能を維持し、その生体内での分化能も確認された。...

    DOI 医中誌

  • イネ無胚乳変異原因遺伝子<I>ENL1</I>はSNF2ヘリカーゼ様タンパク質をコードする

    加藤 大和, 原 睦美, 佐藤 豊, 北野 英己, 長戸 康郎, 石川 亮, 木下 哲, 武田 真, 服部 束穂 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0060-0060, 2011

    ...我々は<I>enl1</I>のマッピングを行い、第4染色体長腕上テロメア近くに存在する推定遺伝子領域のエキソン内に欠失変異を見つけた。さらにこの遺伝子領域を含む野生型ゲノム断片を用いた形質転換により<I>enl1</I>変異の表現型が完全に相補されたことから、本遺伝子が<I>enl1</I>変異の原因遺伝子であると結論した。...

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  • チンパンジーにあってヒトにない染色体端部ゲノム不毛地帯:(2) 培養細胞を用いた組換えの検出

    古賀章彦, 平井 百合子, 平井 啓久 霊長類研究 Supplement 27 (0), 45-45, 2011

    ...異なる染色体の端部に塩基配列が均質で、かつ長大な領域が、テロメアに加えて存在していることになる。このため「StSat 反復配列の領域で非相同染色体間の組換えが頻繁に起こる」との推測が成り立つ。これを直接検出することを我々は目指している。ただし、特定の反復単位を見分ける手段はないため、マーカーのDNA断片を染色体に組み込んだうえでその挙動を追うことになり、時間を要する。...

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  • 放射線発がんにおけるミトコンドリア機能撹乱の関与

    渡邉 正己, 菓子野 元郎, 熊谷 純, 渡邉 喜美子, 田野 恵三 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 37-37, 2011

    ...その結果、低線量放射線被ばく時には、一時的にミトコンドリア機能撹乱が起こり電子伝達系から大量の電子が漏洩し、テロメア、サブテロメアおよび中心体など重要分子の構造異常が観察されることが判った。放射線被ばく後、遅延的にがん化した細胞では、細胞の由来動物種に関わらず染色体異数化が共通して観察されるので中心体の構造異常に伴う染色体分配異常誘導が低線量被ばく時の細胞がん化の主たる経路であると予想される。...

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  • テロメア配列を含むRNA分子(TERRA)の発現に対するX線及び紫外線の影響

    徐 子牛, 児玉 靖司, 白石 一乗 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 222-222, 2011

    ...TERRA発現は、FITCでラベルしたテロメアに相補的なペプチド核酸 (PNA)プローブを用いたテロメアRNA FISH法で検出した。TERRA発現に対する放射線の影響を調べるために、X線、及び紫外線をCB/CB 09細胞に照射し、直後、6、12、及び24時間培養後に、細胞当たりのTERRAフォーカス数の分布を調べた。...

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  • 放射線による染色体異常の解析のための新しい方法

    時 林, 藤岡 来実, 孫 継英, 木野村 愛子, 稲葉 俊哉, 山内 基弘, 鈴木 啓司, 井倉 毅, 大瀧 慈, 吉田 光明, 児玉 喜明, K. Livingston Gordon, 神谷 研二, 田代 聡 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 217-217, 2011

    ...我々は、照射された末梢血リンパ球の染色体異常を解析するために、テロメアやセントロメアのPNAプローブを使うのFISH法を適用し、ギムザ染色法解析結果との比較を行った。従来のギムザ染色法やFISH法の解析結果を観察すると、低線量照射後の分裂中期細胞の二動原体染色体の出現頻度は一致です。ギムザ染色法より、FISH法は高線量で照射されたリンパ球中の多動原体染色体と環状染色体を多く検出しました。...

    DOI 医中誌

  • がん細胞に認められる残存型DNA損傷部位の同定

    中村 麻子, Redon Christophe, Martin Olga, Bonner William, 大槻 勝紀 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 78-78, 2011

    ...そこで、γ-H2AXの免疫染色法とテロメア配列のFISH法を同時に染色体上で行う方法を用い、がん細胞に認められる残存型DNA損傷部位を特定した。その結果、がん細胞に認められる残存型DNA損傷はテロメア由来と非テロメア由来の損傷と両タイプがあり、そのうち、テロメア由来のDNA損傷が、がん細胞の残存型DNA損傷レベルの不均一性を生み出していることが明らかとなった。...

    DOI 医中誌

  • 2.癌抑制遺伝子p53によるエピジェネティクス制御と細胞老化のメカニズム

    田中 知明, 横手 幸太郎 日本老年医学会雑誌 48 (2), 134-137, 2011

    ...正常細胞には分裂寿命があり,一定回数の分裂後に不可逆的な細胞周期停止状態に陥り細胞老化を来すことが知られている.酸化ストレス等のDNA傷害でも,テロメア非依存的に細胞老化を生じる.いずれも「ゲノムの守護神」と呼ばれる癌抑制遺伝子p53の活性化が関与する.一方,iPS細胞(induced Pluripotent Stem Cell)樹立の際にはp53経路がバリアーとして機能することが示され,核初期化と...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 臨床医学から見た抗加齢医学

    久保 明 総合健診 38 (2), 232-240, 2011

    ...<br> 加齢の臨床医学的メカニズムはテロメアやサーチュインなどの病態研究と併行しながら解明が進み、酸化・糖化(AGEs)、メタボリックシンドロームやホルモンの関与が明らかにされた。これらの研究を抗加齢医学として活かすには得られた知見をヒトに適応させ、疾患発症や死亡率の減少、またはQOLの改善などの結果を得なければならない。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 定量的テロメアFISH法によるテロメア不安定化の評価

    塚本 淳, 白石 一乗, 児玉 靖司 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 219-219, 2011

    ...本研究では、テロメアFISH法を用いてテロメアサイズを定量的に計測する方法を確立し、これを用いてテロメア不安定化を評価することを目指した。 【材料と方法】 ヒト線維芽細胞(HE7)、及びマウス線維芽細胞(MEF)を継代培養して染色体標本を作製し、FITCで標識されたテロメア配列に相補的な18 merからなるペプチド核酸 (PNA)プローブを用いてテロメアFISH(T-FISH)を行った。...

    DOI 医中誌

  • 女性高血圧患者における血液検査値と末梢血テロメア長の相関について

    前田 豊樹, 牧野 直樹 日本老年医学会雑誌 47 (6), 573-577, 2010

    ...<b>方法</b>:別府先進医療センター循環・呼吸・老年病内科に外来通院中の高血圧女性患者35名を対象とした.末梢白血球からゲノムDNAを抽出し,テロメアプローブでサザンブロット解析して,平均テロメア長,長いテロメアと短いテロメアの割合を求め,年齢とともに各種臨床血液検査値との相関を検討した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 染色体テロメア:老化,がん化,進化―4  テロメア・テロメレースを標的とした抗腫瘍療法

    清宮 啓之 化学と生物 48 (10), 713-719, 2010

    ...分子変化をピンポイント攻撃する「分子標的治療」である.すでに,がん細胞の増殖・生存シグナルを遮断するキナーゼ阻害剤や,腫瘍抗原を認識して攻撃する抗体医薬などが臨床で大きな活躍を見せている.ただし,分子標的治療薬はその特異性の高さゆえに,当該標的分子をもたないがんには無効である.個々のがんが示す多様な分子個性に応じた,様々な分子標的治療薬の開発が必要である.今回は,本セミナー室第3回までに解説されたテロメア・テロメレース...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献60件

  • 染色体テロメア:老化,がん化,進化―3  テロメアと発がん

    杉本 正信 化学と生物 48 (9), 630-636, 2010

    ...<br>細胞老化と不死化は表裏の関係にあり,この両方の現象にテロメアおよびテロメレースが深く関わっている.細胞が老化して死ぬか,不死化してがん細胞になるか,その分岐点には,テロメア・クライシスという重要な現象がある.今回は,テロメア・クライシスに焦点をあてながら,テロメアおよびテロメレースと発がんの関係について紹介する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 2.老化学説と老化制御

    白澤 卓二 日本老年医学会雑誌 47 (1), 24-27, 2010

    ...制御しているばかりでなく,老化をも制御している可能性が示唆されている.一方,遺伝性早老症の研究から,ゲノムの安定性と修復機構が老化のプロセスに関与していることが分かってきた.高齢期に発症してくる病気はヒトの寿命を規定していることから,老化のプロセスは寿命を規定しうる重要な要因である.1950年以来提唱され続けている老化学説であるフリーラジカル学説と最近の長寿遺伝子の関係やゲノム修復機構との関連性,テロメア...

    DOI 参考文献9件

  • 放射線誘発染色体不安定性と染色体内再構成との関係

    田辺 正輝, 白石 一乗, 縄田 寿克, 押村 光雄, 児玉 靖司 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 238-238, 2010

    ...さらに染色体不安定化と染色体内再構成との関連性を調べるために、サブテロメアFISH法を用いてサブテロメア領域の不安定性について解析した。 【結果と考察】  被ばくしていないヒト8番染色体を移入した4種の微小核融合細胞では、染色体移入後の染色体不安定性は見られなかった。...

    DOI 医中誌

  • ウミネコにおけるテロメア長と年齢の関係

    水谷 友一, 富田 直樹, 風間 健太郎, 高橋 弘樹, 長谷川 理, 新妻 靖章 日本鳥学会誌 58 (2), 192-195, 2009

    ...近年,個体の老化や寿命との関係を示唆されているテロメアを用い, 長寿の鳥ウミネコ<i>Larus crassirostris</i>のテロメア齢推定の可能性を調べるために,雛時すなわち初期のテロメア長と成鳥におけるテロメア長を調査した.捕獲した成鳥(青森県蕪島個体)より採血しDNA抽出しテロメアを検出,計測した.同様に捕獲した雛(北海道利尻島個体)も行った.全年齢での回帰分析の結果,減少傾向にあることが...

    DOI 被引用文献2件 参考文献6件

  • 放射線誘発脳腫瘍に特徴的なゲノムコピー数異常と広範な遺伝子発現への影響

    高畠 貴志, 石田 有香, 柿沼 志津子, 山内 一己, 上西 睦美, 森竹 浩之, 鬼頭 靖司, 太田 有紀, 西村 まゆみ, 島田 義也 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2009 (0), 97-97, 2009

    ...我々は、C3B6F1系統のPtch1遺伝子ヘテロ欠損マウスに生じた脳腫瘍をLOH解析した結果、自然発生した腫瘍ではテロメア末端におよぶ広い領域でのLOH(S型)により、また3Gy照射群では狭い領域でのLOH(R型)により正常<i>Ptch1</i>対立遺伝子が喪失しており、さらにより低い線量(0.05~1.5Gy)では線量依存的にS型からR型に移行することを見出した(石田ら、本大会)。...

    DOI 医中誌

  • 放射線による染色体不安定性の誘導

    田辺 正輝, 鈴木 香那, 白石 一乗, 縄田 寿克, 押村 光雄, 児玉 靖司 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2009 (0), 114-114, 2009

    ...そこでこの高い不安定性を示す細胞について、被ばく8番染色体とマウス染色体による転座の融合部をテロメアFISHで調べたところ、テロメア配列は残っていなかった。このことは、この転座はテロメア融合ではなく、切断端同士の再結合によって形成されたことを意味している。また、サブテロメアFISHによる解析では90%の細胞で短腕シグナルが消失していた。...

    DOI 医中誌

  • 2.エイジングにおける解糖系代謝

    近藤 祥司 日本老年医学会雑誌 46 (5), 405-408, 2009

    ...多くの初代細胞は通常培養条件では細胞複製能に限界があり,テロメア依存性あるいは非依存性に細胞老化する.テロメア非依存性老化とは,様々なストレスにより誘導される細胞老化の総称であり,別名,ストレス老化とも呼ばれている.一方で,ES細胞は,不死化能と分化全能性を両立し,遺伝子改変を受けない唯一の初代細胞である.ES細胞は,これらテロメア依存性および非依存性細胞老化の両方をバイパスできる細胞とも呼べる.ES...

    DOI 参考文献16件

  • 2.血管の老化の予防は可能か?

    南野 徹 日本老年医学会雑誌 46 (4), 323-326, 2009

    加齢に伴って,糖尿病や動脈硬化,高血圧などの生活習慣病の罹患率が増加し,その結果,虚血性心疾患や脳卒中の発症の基盤病態となっている.これらの疾患は,多くの高齢者において共通に認められることから,老化の形質の一部として捉えることができる.すなわち,これらの疾患の究極的な治療のターゲットは,寿命を調節する仕組みそのものかもしれない.老化のメカニズムについては諸説あるが,そのひとつが「細胞老化仮説」で…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • シロイヌナズナにおけるグアニン四重鎖(G-quadruplex)配列の解析

    中川 彩美, 高橋 広夫, 鈴木 辰朗, 佐藤 信雄, 市原 玄崇, 車 炳允, 禹 済泰, 永井 和夫, 小島 晶子, 小林 猛, 町田 泰則, 町田 千代子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0096-0096, 2009

    ...染色体のテロメア領域にはグアニン四重鎖配列(TTTAGGGの繰り返し配列)が、グアニン四重鎖構造を形成し、テロメラーゼによるテロメア伸張反応を阻害する。最近、動物や原核生物のゲノムを用いたバイオインフォマティクス的解析により、グアニン四重鎖構造をとりうる配列は、ゲノム上に遍在し、遺伝子の上流や、翻訳開始点に密集していることが明らかとなった。...

    DOI

  • シャーマンはチンパンジー特異的反復配列をアフリカ大型類人猿と共有する

    平井 啓久, 宮部 貴子, PERWITASARI-FARAJALLAH D., PAMUNGKAS J. 霊長類研究 Supplement 25 (0), 19-19, 2009

    ...その内部構造を分子レベルで解剖したところ,テロメア,ヒト内在性レトロウィルス,ならびにサブターミナルサテライト(ss DNA)などの反復配列から構成されていることが明らかになった(Hirai et al. 2005)。我々は配列の特性からその領域をRCROと命名した。...

    DOI

  • 出芽酵母二倍体におけるBud32p複合体による極性制御機構

    加藤 悠, 川崎 博史, 平野 久 日本プロテオーム学会大会要旨集 2009 (0), 41-41, 2009

    ...近年、Bud32pを含む2つの複合体が単離され、それぞれ、転写制御とテロメアの伸長維持に関与していることが示唆された。しかし、Bud32pがどのように出芽部位選択に関与するか明らかでなかった。<BR> 本研究において、Bud32p複合体が二倍体の出芽マーカーであるBud9pの局在を制御していることがわかった。...

    DOI

  • マウス放射線誘発脳腫瘍に認められる放射線に特徴的なLOHパターンとその線量依存性

    石田 有香, 高畠 貴志, 柿沼 志津子, 上西 睦美, 森竹 浩之, 小久保 年章, 西川 哲, 樋野 興夫, 島田 義也 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2009 (0), 97-97, 2009

    ...また、脳腫瘍組織から抽出したDNAにおいて<i>Ptch1</i>遺伝子のある13番染色体について6種のプライマーを用いてLOH(loss of heterozygosity)を調べたところ、非照射群(自然発生)ではLOHがテロメア末端側の全領域で見られるS型(17例中17例)、3Gy照射群ではLOHが<i>Ptch1</i>遺伝子周辺でのみ見られるR型を示し(19例中19例)、LOHの発生パターン...

    DOI 医中誌

  • hTERT 遺伝子を導入したマウス不死化神経幹細胞の放射線感受性

    白石 一乗, 朝日 菜都美, 原 正之, 石崎 寛治, 児玉 靖司 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2009 (0), 132-132, 2009

    ...また、テロメア伸張活性は導入前細胞、マウス繊維芽細胞に比較して上昇していた。この細胞株は、1% 血清刺激による分化誘導後にグリア細胞に分化することが確かめられた。現在、この細胞株の連続継代培養を行い、安定株を維持できるか否か検討中である。...

    DOI 医中誌

  • DNA損傷チェックポイントは細胞老化を介して発がんを抑制する

    児玉 靖司 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2008 (0), 43-43, 2008

    ...これに対して,成人型がんでは,一般に著しいテロメア短縮が見られる。テロメア短縮は,テロメアループ構造を破綻させ,DNA損傷チェックポイント機構がむき出しのテロメア末端をDNA切断端と認識して細胞老化に導く。したがって,成人型がんの場合には,DNA損傷チェックポイント機能の有無が発がん抑制を大きく左右することになる。...

    DOI

  • マウスプロラクチン遺伝子ファミリーのDNAメチル化解析

    早川 晃司, 服部 奈緒子, 八木 慎太郎, 佐藤 晋也, 平林 啓司, 大鐘 潤, 田中 智, 塩田 邦郎 日本繁殖生物学会 講演要旨集 101 (0), 225-225, 2008

    ...A群、B群の遺伝子はcDNA配列をもとに作成した系統樹で互いに近い位置関係にあり、さらにA群はセントロメアからテロメア方向に、B群は逆方向にコードされる遺伝子であった。以上の結果より、Prlファミリー遺伝子のDNAメチル化パターンは、cDNA配列およびゲノム上でのコードされる方向に相関が見られた。...

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  • ミトコンドリア機能と細胞がん化

    吉居 華子, 渡邉 正己 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2008 (0), 18-18, 2008

    ...我々は、これまでに、放射線照射された細胞では酸化状態が亢進しテロメア不安定性といった遺伝的不安定が増強されること、低酸素下で培養された細胞で遺伝的不安定性が抑制されることなどを発見し、酸化ストレスが遺伝的不安定性誘導に密接に関与していると予想している。一方、ヒト細胞とげっ歯類細胞とでは細胞がん化感受性は明らかに異なる。しかし、その感受性差を生ずる原因は明らかではない。...

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  • マカクザルから学ぶ免疫系の発達ダイナミックス

    寺尾 惠治 日本トキシコロジー学会学術年会 35 (0), 18-18, 2008

    ...3)リンパ球の分裂回数を反映するテロメア長は成長に伴って短縮してゆく。  4)免疫グロブリン(IgG, IgA, IgM)量および自然抗体価はいずれも成長に伴い増加し、性成熟前後で成体レベルに達する。  ...

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  • 全身性エリテマトーデスにおけるリンパ球のテロメラーゼ活性およびテロメア長の異常

    黒坂 大太郎 日本臨床免疫学会会誌 30 (1), 29-36, 2007

    ...  全身性エリテマトーデス(SLE)においてT細胞のテロメラーゼ活性は活動期,非活動期どちらにおいても高い.一方,B細胞のテロメラーゼ活性は活動期においてのみ異常に高い.また,正常群と比べてT細胞のテロメア長は短く,B細胞のテロメア長は変わらない.このことからSLEのT細胞は常時活性化しているが,疾患の顕在化にはそれだけでは不十分で,B細胞の活性化が重要であると考えられた.SLEの臨床症状を抑えるだけならば...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献50件

  • 老化による動脈硬化形成の分子機序

    小室 一成, 南野 徹 日本老年医学会雑誌 44 (1), 23-26, 2007

    ...テロメア非依存性のものがある.特に過剰な増殖刺激シグナルに重要であると思われるRasは,血管細胞を老化させ血管炎症性を亢進させる.インスリンの下流シグナルとして重要なAktも過剰に活性化されると,細胞老化促進に働く.これらの老化シグナルは,動脈硬化や糖尿病性血管障害など老化に伴う血管病に関与していることが予想され,老化シグナル制御による新たな血管治療の開発が期待される....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 放射線誘導遺伝的不安定性を持続する機構

    豊国 秀昭, 吉居 華子, 丸尾 敦志, 鈴木 啓司, 渡邉 正己 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2007 (0), 159-159, 2007

    ...以上より、大規模な染色体欠失を持つクローンでは染色体の再切断とテロメアの不安定化が誘導されやすいことが分かった。また、テロメアの不安定性は放射線被曝後長期間に渡って保持されることが分かった。...

    DOI 医中誌

  • 放射線発がんの原因となる染色体異数化を誘導する機構

    渡邉 正己, 吉居 華子, 鈴木 啓司, 児玉 靖司 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2007 (0), 32-32, 2007

    ...その結果、高密度培養や放射線被ばくによって細胞内酸化度が昂進し、それに伴って中心体およびテロメアの構造異常を生じることがわかった。それらの細胞集団では、まだ染色体構造異常を起こらないが染色体異数化を高頻度起こしており、単独の体細胞突然変異頻度の1,000倍以上の頻度で細胞がん化が誘導されることが判った。...

    DOI 医中誌

  • 重粒子線照射による早期老化の誘導

    大上 厚志, 清水 宣明, 田中 淳, 大槻 貴博, 品川 雅彦, 森 隆久, Saha M. Narayan., Hoque S. Ariful, Islam Salequl., 中村 孝子, 和田 成一, 浜田 信行, 舟山 知夫, 小林 泰彦, 星野 洪郎 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2007 (0), 341-341, 2007

    ...一般的に、細胞老化にはテロメア短縮を伴うreplicative senesecence と、伴わないstress-induced premature senescence (SIPS)に分類されている。...

    DOI 医中誌

  • 減数分裂時に見られる相同染色体の挙動

    安積 良隆 PLANT MORPHOLOGY 18 (1), 3-12, 2006

    Summary:As the results of the isolation of considerable number of tagged mutants defbctive in meiosis from Arabidopsis and other plants, and the introduction of a variety of techniques to analyze …

    DOI

  • SLE患者における末梢血T細胞およびB細胞のテロメラーゼ活性およびテロメア長の異常

    尾田 麻衣美, 黒坂 大太郎, 安田 淳, 吉田 健, 安田 千穂, 金月 勇, 斉藤 三郎, 山田 昭夫 日本臨床免疫学会総会抄録集 34 (0), 58-58, 2006

    ...さらに、今回SLE患者の末梢血T細胞およびB細胞のテロメア長を調べた。T細胞のテロメア長は正常者と比べて統計学的に有意差をもって短縮していた。一方、B細胞のテロメア長は正常者と比べて差がなかった。SLE患者においてはT細胞は持続的に細胞分裂をしている。そのテロメラーゼ活性は正常とは比べて高いが、テロメアの短縮を防ぐほどではないと考えられた。...

    DOI

  • ヒト核内タンパク質の構造プロテオミクス

    西村 善文 日本プロテオーム学会大会要旨集 2006 (0), 41-41, 2006

    ...染色体の基本的な構造としては両方の末端にあるテロメアが必要である。染色体末端のテロメアはヒトではTTAGGG配列が繰り返された二重らせんの部位と1本鎖の3’突出末端からなる。二重らせんの部位にはTRF1とTRF2が結合する。我々はTRF1とTRF2の各DNA結合ドメインのフリーの構造と二重らせんに結合した構造を解明した。...

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  • ウェルナー症候群細胞におけるテロメア脆弱性

    有吉 健太郎, 児玉 靖司, 白石 一乗, 鈴木 啓司, 後藤 眞, 渡邉 正己 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2006 (0), 188-188, 2006

    ...そこで本研究は、WRNタンパク質のテロメア維持機能における役割を明らかにするために、WS細胞におけるテロメアの安定性について調べた。WS細胞は、老化マーカーであるSA-β-gal陽性比率が少ない時点で、二動原体染色体出現頻度が正常細胞より10倍程高い値を示した。このことは、WS細胞では恒常的にテロメアが不安定化していることを示唆している。...

    DOI

  • 人はなぜ老いるのか-個体老化·寿命のメカニズム-

    石井 直明 日本消化器病学会雑誌 103 (2), 143-148, 2006

    ...近年飛躍的に進んでいる老化研究の結果から,老化のメカニズムがインスリン·シグナル伝達経路やカロリー制限が関係する「エネルギー代謝」と,ヘリケースやテロメアが関係し,細胞老化やガン化につながる「細胞分裂」に集約されてきた.この両者は一見,つながりがないように思えるが,エネルギー代謝の副産物として産生される活性酸素による傷害が細胞分裂の停止や細胞死,ガン化に関与することや,インスリン·シグナル伝達経路が...

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 老化因子制御による血管治療の開発

    南野 徹, 小室 一成 日本老年医学会雑誌 43 (3), 347-350, 2006

    Vascular cells have a finite lifespan when cultured in vitro and eventually enter an irreversible growth arrest state called “cellular senescence.” It has been reported that many of the changes in …

    DOI

  • 発生と分化の構造プロテオミクス

    田之倉  優, 永田 宏次, 竹下 大二郎, 宮園 健一 日本プロテオーム学会大会要旨集 2006 (0), 40-40, 2006

    ...<BR>  上記個別的解析プログラムの中核機関である我々の研究室では、現在までに、細胞の老化やガン化に関与するヒトのテロメアタンパク質、魚類の初期発生に必須である孵化酵素、甲殻類の成長を制御する脱皮抑制ホルモン、昆虫の脱皮行動や概日周期を制御する心臓作動性ペプチド等といった発生・分化関連タンパク質や、プリン塩基の生合成に関わるグアノシン1リン酸合成酵素等のDNAの複製・修復関連タンパク質、さらには転写制御因子...

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  • 酸化ストレスに対する鋭敏な指標としてのテロメアシグナル異常

    児玉 靖司, 渡邉 早苗, 有吉 健太郎, 白石 一乗, 縄田 寿克, 渡邉 正己 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2006 (0), 248-248, 2006

    ...テロメアは、(TTAGGG)というグアニンリッチな反復配列で構成されることから、活性酸素種による攻撃の標的になりやすいと推定される。そこで本研究は、テロメアに放射線誘発損傷が蓄積する可能性を探るために、テロメアFISH染色によるシグナル異常の出現頻度について解析した。...

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  • DNA-PKによるテロメアDNA末端安定性の制御

    吉田 弘美, 鈴木 啓司, 児玉 靖司, 渡邉 正己 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2006 (0), 139-139, 2006

    ...その結果、telomere associationやchromosome typeのテロメア末端融合、chromatid typeのテロメア末端融合が未処理細胞より多く観察され、細胞増殖の抑制はテロメア不安定化による分裂傷害が原因であると考えられた。以上の結果から、DNA-PKのリン酸化活性がテロメアDNA二重鎖断端の安定性に重要であることが明らかになった。...

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  • 環境化学物質による酸化的DNA損傷メカニズムと酸化的タンパク質修飾

    及川 伸二 日本トキシコロジー学会学術年会 33 (0), 26-26, 2006

    ...最近、染色体の末端部に存在するテロメア繰り返し配列の短縮が老化のプログラムに関与しているとの報告がなされている。我々は、酸化ストレスによるテロメア短縮促進機構を解明し、老化促進における役割について研究を行っている。<BR>本シンポジウムでは環境化学物質による酸化的なDNAやタンパク質の損傷機構について概説し、発がんや老化における役割や毒性評価法への応用の可能性について検討を行う。...

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  • クラリーノ症候群における染色体異常

    岡本 晋弥, 福本 泰規, 増山 宏明, 小沼 邦男, 河野 美幸, 北 美紀子, 尾崎 守, 伊川 廣道 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 41 (5), 734-738, 2005

    ...【方法】我々が経験した9例のクラリーノ症候群を対象とした.女8例, 男1例で1例の叔母に鎖肛及び神経因性膀胱の家族歴がある.Gバンド法で染色体異常を検索した.今回存在した染色体異常は7番遺伝子長腕末端のみであったので, 染色体異常のあった症例に対してはさらに7番染色体長腕のテロメアに対する特異的なプローベを用いたfluorescent in situ hybridization (FISH)を施行した...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • シロイヌナズナの雄性減数分裂期におけるテロメアのFISH解析

    安積 良隆, 外山 俊士, 中村 美奈子, 鈴木 秀穂 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 672-672, 2005

    ...<br> 減数分裂前間期にテロメアが核小体の周辺に集まるクラスタリングを我々も確認することができた。レプトテン期からザイゴテン期にかけて相同染色体がペアリングする。テロメア付近が比較的早くペアリングするが、必ずしもテロメアからペアリングが始まるわけではないことが明らかになった。相同染色体のペアリングが進行する時期にテロメアからのシグナルが5個所にまで減少するのが観察された。...

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  • オーキシンによるヤエナリ子葉カルス形成誘導時のテロメラーゼ活性および遺伝子発現

    小幡 典嗣, 岩井 宏暁, 酒井 愼吾 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 745-745, 2005

    ...テロメアは真核生物の染色体末端にある特殊な構造で、染色体の安定化に関与しているが、末端複製問題によって細胞分裂のたび短縮する運命にある。この問題を解決するため、テロメアDNA配列を合成する逆転写酵素の一種であるテロメラーゼが知られている。テロメラーゼは植物細胞が持つ無限分裂能や組織の分化に深く関連していると考えられるが、その活性調節に関する研究は少ない。...

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  • 原始紅藻<I>Cyanidioschyzon merolae</I>染色体の末端構造

    高野 博嘉, 三角 修己, 松崎 素道, 丸山 真一朗, 田中 寛, 黒岩 常祥 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 452-452, 2005

    ...染色体の末端に存在するテロメア-サブテロメア領域は染色体末端の保護と末端複製問題の回避に重要であり、シロイヌナズナのテロメレース破壊ラインにおいてはゲノムの不安定性とそれに伴う成育阻害や分化異常等が生じることが報告されている。...

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  • チンパンジーの染色体特性がヒトとチンパンジーの表現型の相違を大きくする機序となるか?

    平井 啓久, 松林 清明, KIM Heui.-Soo. 霊長類研究 Supplement 21 (0), 25-25, 2005

    ...<br> (結果)PRINS解析からゲノム不毛地帯は少なくとも3種のDNA族(テロメア配列、亜末端サテライトDNA、レトロ様転移因子)から構成されていることが明らかになった。また、雄のキアズマ頻度はヒトより10個程度低いことが推定された。さらに、リボソームDNAは周辺のヘテロクロマチンの位置効果によって、発現が抑制されていることが観察された。...

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  • 発生・分化とDNAの複製・修復における構造ゲノミクス

    田之倉 優, 永田 宏次, 湯本 史明 日本プロテオーム学会大会要旨集 2005 (0), 75-75, 2005

    ...<BR> 上記個別的解析プログラムの中核機関として、私たちの研究室では、体細胞の分裂回数を制御しているヒトのテロメアタンパク質、初期発生に必須である魚類の孵化酵素、甲殻類の成長を制御する脱皮抑制ホルモン、昆虫の脱皮行動や概日周期を制御する心臓作動性ペプチド等の発生・分化関連タンパク質、さらに、転写制御因子、その他のDNA結合タンパク質、プリン塩基の生合成に関わるグアノシン一燐酸合成酵素等のDNA複製...

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  • ヒト核内タンパク質の構造ゲノム科学

    西村 善文, 奥田  昌彦, 野村 充, 下條 秀朗, 松山 恵理子, 長土居 有隆 日本プロテオーム学会大会要旨集 2005 (0), 76-76, 2005

    ...染色体末端のテロメアタンパク質のTRF1とTRF2のテロメアDNAとの複合体構造や、転写因子c-MybのDNAとの複合体構造、転写因子ATF2の転写活性化ドメインの構造、クロマチンリモデリング因子、神経特異的転写抑制因子の複合体構造等である。真核生物における構造ゲノム科学を遂行することを我々のグループでは現在試みている。 また真核生物由来のタンパク質の中で転写・翻訳を中心に構造解析を行っている。...

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