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検索結果 2,583 件

  • 腰痛に関する予防理学療法を肉眼解剖学の視点から考える

    布施 裕子, 時田 幸之輔, 小島 龍平, 影山 幾男, 相澤 幸夫, 熊木 克治, 平﨑 鋭矢 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 43-43, 2024-03-31

    ...ニホンザルの使用にあたり京都大学ヒト行動進化研究センター利用・共同研究拠点専門委員会の審査を受け、承認されている。</p>...

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  • 屋久島と種子島におけるヤマモモ種子の二次散布者

    渡邉 彩音, 北村 俊平, 半谷 吾郎, 中川 弥智子 保全生態学研究 advpub (0), 2024

    ...国内でも、ヤマモモの主要な種子散布者であるニホンザルが絶滅した種子島では、現在もニホンザルが生息する屋久島と比較して、ヤマモモの種子散布量が激減していることが報告されている。しかし、屋久島や種子島に生息するニホンジカや森林性野ネズミなどの地上性動物による二次散布については未だ明らかにされていない。...

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  • Two-decade changes in habitat and abundance of Japanese macaques in primary and logged forests in Yakushima: Interim report

    半谷, 吾郎, 好廣, 眞一, 山本, 寛樹, 上田, 羊介, 角田, 史也, 平木, 雅, 大谷, 洋介, 栗原, 洋介, 近藤, 湧生, 早石, 周平, 本田, 剛章, 高桑, ともみ, 小出, 智矢, 菅谷, 周司, 横田, 高士, 神, さくら, 白石, 泉, 藤野, 正也, 立川, 佳晴 Forest Ecology and Management 545 2023-10-01

    Continuous, rather than discrete, data on animal population are ideal for identifying the causal relationships driving population fluctuations. In this study, we reveal the effect of forest …

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  • 世界最寒冷地に生息するサル類 : 上高地のニホンザル群で進化した水生昆虫や魚類の捕食行動

    東城 幸治, 竹中 將起 低温科学 81 199-205, 2023-03-20

    ...サル類は熱帯や亜熱帯を中心に分布し,下北半島のニホンザル集団が「北限のサル」である.気温的には中部山岳域(上高地・志賀高原など)が世界最寒の生息域で,上高地には4群約200頭のニホンザルが生息する.このうち3群に属する複数個体が,厳冬季に水生昆虫類やイワナ類を捕食していることが究明された.サル類一般に,水を苦手とすることから,世界的な「サル類の行動・生態学」の観点からは驚愕的な行動といえる.本稿では...

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  • 淡路島ニホンザル集団における集団の内部分裂に関する報告

    貝ヶ石 優, 延原 利和, 延原 久美, 山田 一憲 霊長類研究 Supplement 39 (0), 33-34, 2023

    ...<p>ニホンザルは凝集性が高く安定的なメンバーシップを持つ集団を形成する。しかしそれらの集団では、時に1つの集団が複数の集団に分裂することがある。本研究では、淡路島に生息する餌付け集団(淡路島集団)で観察された、集団内で部分的な分裂が起きた事例を報告する。淡路島集団において、2022年11月に、集団内の複数個体が参加する激しい闘争が観察された。...

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  • ニホンザルの上高地集団における魚捕り行動の行動生態学的特徴

    土橋 彩加, 竹中 將起, 林 浩介, 山田 玄城, 小倉 孝之, 伊藤 百音, 磯角 翔平, 長原 衣麻, 東城 幸治, 松本 卓也 霊長類研究 Supplement 39 (0), 30-30, 2023

    ...<p>中部山岳国立公園内に位置する上高地は、標高が約1500mの亜高山帯に位置し、厳冬期の気温は-25℃にも達することから、ニホンザルの生息地の中でも最も寒冷な地域の1つと言える。2020年以降、上高地のニホンザルの糞分析(メタバーコーディング解析)やビデオ解析から、上高地のニホンザルが冬季に生きた魚を捕まえて食べる行動(魚捕り行動)が報告された。...

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  • 屋久島のニホンザルにおける日中の休息場所選択と気象条件との関連

    田伏 良幸 霊長類研究 Supplement 39 (0), 46-46, 2023

    ...このことは屋久島のニホンザルの休息場所選択には気温と湿度が相互作用しながら影響を及ぼしていることを示している。これはニホンザルでもヒトと同様に気温だけでなく湿度が体温調節機能に影響していることを示唆している。</p>...

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  • 丹波篠山市の獣がい対策

    長澤 颯希, 西田 光澄, 坂本 光希, 永井 涼太 霊長類研究 Supplement 39 (0), 56-57, 2023

    ...柿が放置されているとニホンザルが山から降りて、農家の方が丹精込めて栽培した農作物にも被害がでます。野生動物が山から降りて来ないようにするために、柿を放置せず、収穫することが対策として有効です。そこで私たちは庭先に放置された柿を早期に収穫し、ジャムに加工するという活動を始めました。令和3年度には柿ジャムを使ったロールケーキを考案し、丹波篠山市内の洋菓子店において商品化されました。...

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  • 猿は木から落ちる/落ちない:霊長類の樹上環境適応と 落下を考える

    霊長類研究 Supplement 39 (0), 15-, 2023

    ...奥多摩で見つかった野生ニホンザルの稀な骨折例を肉眼解剖およびCTによる内部観察により分析した。この例が国内最高齢のメス個体の高所滑落による左大腿骨骨折であったことから、加齢変化による霊長類の落下骨折リスクの上昇について報告する。島田は、霊長類の遊び行動の研究を専門としマハレ(タンザニア)での長期フィールドワークを実施してきた。...

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  • 福島県のニホンザル・東日本大震災の影響と今後

    霊長類研究 Supplement 39 (0), 17-, 2023

    ...<p>日時:2023年7月7日(金)15:30〜17:00</p><p>場所:兵庫県民会館 11階 パルテホール</p><p>福島県では、2007年に鳥獣保護法に基づくニホンザル保護管理計画(現在は、ニホンザル管理計画)を策定し、市町村が適切な実施計画を策定して個体数調整を行うことになった。...

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  • 嵐山ニホンザルメスの分裂前後を含む優劣交渉の変遷と“川村の法則”との整合性

    鈴木 久代, ハフマン マイケル, 中道 正之, 高畑 由起夫 霊長類研究 Supplement 39 (0), 29-30, 2023

    <p>嵐山B群は、1986年にE・F群に分裂した。本報告では1983年と1988年のB・E・F群のメス間の優劣交渉をもとに、1966・1976年の順位とも照合し、分裂前後における母系血縁系間の順位の変化を調べた。また、血縁メス間で“川村の法則”(Kawamura, 1965)との整合性を比較した。まず、母系血縁系間の順位について、E群とF群で違いが認められた。E群はB群の上位血縁系のメスが多く、…

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  • 野生ニホンザル (<i>Macaca fuscata) </i>の摂取する微量元素ならびにミネラルバランスの推定

    辻 大和, 福島 美智子 霊長類研究 Supplement 39 (0), 35-35, 2023

    ...2004年6月から2005年5月にかけて、宮城県金華山島で野生ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)の行動観察を行い、採食量を記録した。あわせてサルが採食した品目(n = 54)を集め、乾燥粉砕した試料に京都大学複合原子力科学研究所の研究用原子炉(KUR)を利用して中性子を照射し、生成した放射性核種から放出される放射線測定により(中性子放射化分析)、17元素の濃度推定を行った。...

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  • サル赤血球上のABO式血液型抗原発現がABO遺伝子第1イントロンの分子進化により規定される

    佐野 利恵, 福田 治紀, 窪理 英子, 小湊 慶彦, 大石 高生, 宮部 貴子, 兼子 明久 霊長類研究 Supplement 39 (0), 38-39, 2023

    ...【結果】ニホンザルの赤血球は、ヒト上科のチンパンジーおよびアジルテナガザルと比し血液型物質量が顕著に少ないと考えらられた。ゲノム解析では、チンパンジーおよびアジルテナガザルにおいては+5.8-kb siteの主要なシスエレメントである転写因子認識配列が保存されているが、ニホンザルにおいては保存されていなかった。...

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  • ニホンザル加害群における個体間距離の季節差

    海老原 寛, 岩田 祐, 箕浦 千咲 霊長類研究 Supplement 39 (0), 43-44, 2023

    ...実際ニホンザル自然群における集団のまとまりは、採食や移動などの行動、季節、採食物の分布により影響を受けることが知られている。一方、加害群においては、農地という採食物が集中して分布する特殊な環境があるだけでなく、外敵である人間との干渉もある。このため、加害群における集団のまとまりには、自然群と異なる影響があると考えられる。...

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  • ニホンザルの子育てと子ザルの発達

    中道 正之 動物心理学研究 73 (2), 63-78, 2023

    <p>In reviewing mother-immature offspring in Japanese macaques (<i>Macaca fuscata</i>), this article first characterizes Japanese macaque birth as a quiet and solitary event, but one which does not …

    DOI Web Site 参考文献87件

  • 日南層群分布域の道路斜面の動態観測と地下水位推定による地すべり挙動の検討

    伊集院 弘尚, 福林 良典, 神山 惇, 末次 大輔 地盤工学会災害調査論文報告集 1 (1), 121-137, 2023

    ...イモ洗いのニホンザルが生息する宮崎県串間市の幸島から,南へ2.0kmほど国道448号を南下した箇所で,令和2年7月豪雨により路側構造物や道路に変状をきたす道路災害が発生した。当該箇所は,平成22年(2010年)から現在に至るまで,数回にわたり被災・復旧を繰り返している箇所であり国道448号の道路管理上の要ともいえる場所である。...

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  • 新たなニホンザル保全・管理のネットワーク

    霊長類研究 Supplement 39 (0), 14-, 2023

    ...1990年代、京都大学霊長類研究所の共同研究会「ニホンザルの現況」研究会が開催され、全国のニホンザルの分布や被害情報が報告され意見交換が活発に行われてきた。しかし現在、会の開催は無くなり情報を共有し連携をとって活動する連絡網や組織は認められていない。...

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  • 支配神経筋内分布パターンに基づいた霊長類種におけるヒラメ筋の系統発生

    櫻屋 透真, 江村 健児, 薗村 貴弘, 平崎 鋭矢, 荒川 高光 霊長類研究 Supplement 39 (0), 28-29, 2023

    ...ニホンザル、オランウータンにはABが見られなかった。霊長類種間でPBが安定した形態であるのに対し、ABの支配領域に違いが見られたことは、PBとABの支配領域がそれぞれ別の筋群に由来することに関連している可能性がある。</p>...

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  • 寒冷地適応として強く矮小化したニホンザル金華山集団の外鼻形態

    矢野 航, 島田 将喜 霊長類研究 Supplement 39 (0), 40-41, 2023

    ...<p> ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)は南北に長い列島に広く分布する固有種であり、1種の中で亜熱帯から亜寒帯までの気候変異に適応して、頭蓋顔面部に様々な形態的変異を持つことが知られている。とくに島嶼個体群は個体数の少なさと環境変動の大きさから進化圧が強くかかる。...

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  • 霊長類とヒト社会の新たな関係づくりがもたらす未来

    霊長類研究 Supplement 39 (0), 13-, 2023

    ...<p>日時:2023年7月9日(日)13:30-16:30</p><p>場所:兵庫県民会館 9階 けんみんホール</p><p>国内には日本固有種であるニホンザルが生息しており、見ざる言わざる聞かざるといった諺に出てきたり、山王信仰として祀られるなど、日本人は、ニホンザルにある意味親しみを持って接してきた。野猿公園や動物園といった施設もそうした親しみを持つ契機を作ってきたと言える。...

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  • ニホンザルの木ゆすり行動

    中道 正之, 山田 一憲 霊長類研究 Supplement 39 (0), 34-34, 2023

    ...<p>ニホンザルの木ゆすりは良く知られた行動だが、他のマカク属の種も含めて、季節変化や性差、音声の有無などを定量的に分析した研究はほとんど行われていない。本研究では、2年8カ月の期間にわたって(167日間、約687時間)、餌場近辺に滞在中の勝山餌付け集団(岡山県真庭市)において記録したオトナオスによる842回の木ゆすりとオトナメスの72回の木ゆすりを分析した。...

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  • ニホンザル野生群におけるinfant handlingと毛づくろいの関係性

    関澤 麻伊沙, 沓掛 展之 霊長類研究 Supplement 39 (0), 34-34, 2023

    ...そこで本研究では、宮城県金華山に生息する野生ニホンザルA群を対象として、IHの前に行われる毛づくろいの役割について検証した。対象群を3年間観察し、観察期間中に生まれたアカンボウとその母親24組を対象に、誕生から12週齢まで約1000時間の行動データを収集・分析した。...

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  • わが国に分布するマカクにおける腸管寄生アメーバの感染状況と分離株の遺伝的多型性

    橘 裕司 霊長類研究 Supplement 39 (0), 39-39, 2023

    ...ニホンザルにおいても、これまでに飼育下の個体から<i>E. nuttalli</i>を分離しているが、野生のニホンザルにおける腸管寄生アメーバの感染実態は十分に解明されていなかった。演者らは、これまでに青森県脇野沢の北限のニホンザルから鹿児島県屋久島のヤクシマザルまで、国内20カ所以上の地域に分布するサル群について糞便を採取し、各種腸管寄生アメーバの感染状況をPCR法によって調べた。...

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  • 電波発信機を用いたニホンザルのオスの移動・分散距離の分析

    森光 由樹 霊長類研究 Supplement 39 (0), 41-41, 2023

    ...<p>ニホンザルの分布は、連続分布している地域、モザイク状に分布している地域、連続分布から著しく孤立している地域と様々である。特に孤立している地域個体群は、遺伝的多様性の消失が危惧される。ニホンザルの遺伝的多様性を保全するためには、地域個体群間でのオスの移動が重要である。しかし、ニホンザルのオスの分散や移動を定量化した先行研究はほとんど認められていない。...

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  • ニホンザルの近距離音声鳴き交わしにおける発声間隔の収束

    勝 野吏子 霊長類研究 Supplement 39 (0), 46-46, 2023

    ...そこで本研究では、ニホンザルが近距離で連続的に鳴き交わす音声に着目する。まず、鳴き交わしの際には、先行研究で示されたような相手の発声との重なりを避ける発声間隔の調整が確認できるのかを検討する。そして、鳴き交わしにおいて発声の種類やテンポが収束するのかを検討する。嵐山集団のニホンザル成体メス15頭を対象とした。...

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  • 四国のニホンザルの系統地理:

    川本 芳, 宮本 大右 霊長類研究 Supplement 39 (0), 47-48, 2023

    ...<p>四国に生息するニホンザルの成立と個体群構造に関する研究は遅れており、ニホンザルの系統進化や個体群管理を考えるのに必要な情報が不足している。これを補うためにこれまで四国の生息地で遺伝子による系統地理調査を進めてきた。...

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  • 大学生のマウンティング行為が受け手に与える影響

    幸山, 知聖, 原, 郁水 弘前大学教育学部紀要 128 105-112, 2022-10-31

    ...マウンティングとは本来,ニホンザルが社会的順位を確認するために上位のものが下位のものに対して行う(広辞苑,第七版)行為のことであるが,近年では,「『自分の方が立場が上』と思いたくて,言葉や態度で自分の優位性を誇示してしまうこと1)」(瀧波・犬山,2014)として用いられることが多くなっている。...

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  • 霊長類北限環境に生息するニホンザルの排泄物メタゲノム解析による食性の解明

    藤原 遼人, 小柳 香奈子, 渡邉 日出海 霊長類研究 Supplement 38 (0), 64-, 2022

    ...一方、非ヒト霊長類中でニホンザルのみが、下北半島を北限とする積雪・落葉・気温低下により果実や昆虫を得られなくなる冬季を有する高緯度地域にも生息している。本研究では、そのようなニホンザルの特異的高緯度環境適応を可能にした要因を明らかにするために、2012年より下北半島に生息する野生ニホンザルの糞便を収集してきた。...

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  • 屋久島のニホンザルにおける選好する休息場所が凝集性に与える影響

    田伏 良幸 霊長類研究 Supplement 38 (0), 82-, 2022

    ...そこで本研究では、屋久島のニホンザルでの休息場面に着目し、外気温に応じた休息場所の選好性と凝集性が関連しているのかを解明することを目的とした。鹿児島県屋久島の西部海岸域に生息するニホンザルであるUmi-A群を対象に、2020年10月から2021年10月までの期間をデータ解析対象とした。...

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  • ニホンザルのストレス感受性や攻撃性にCOMT遺伝子は影響を与えるか

    上田 悠一朗, 井上 英治 霊長類研究 Supplement 38 (0), 59-, 2022

    ...ニホンザルでは、COMT遺伝子内にSNP(G/T)があり、COMTの酵素活性が低いとされるTアリルを持つと、糞中のコルチゾール濃度が高いこと、寛容性の程度が低い集団でTアリルの頻度が高い傾向にあることが報告されている。本研究では、そのSNPがニホンザル個体の行動に与える影響について、京都市の嵐山モンキーパークいわたやまにおいて、嵐山E群のニホンザルを対象に研究を行った。...

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  • 2021年度冬季におけるニホンザルの洞窟利用

    柏木 健司, 辻 大和, 高井 正成 霊長類研究 Supplement 38 (0), 42-, 2022

    ...<p>富山県東部の黒部峡谷の鐘釣には複数の鍾乳洞が存在し、厳冬期に防寒のためにニホンザルが洞窟を利用する。筆者らは、二箇所の洞窟(サル穴,ホッタ洞)を対象に、自動撮影カメラによる行動観察、糞内容物の分析、および自動温度ロガーによる観測を実施し、洞窟利用を促す気象要素,洞窟への出入りを含む洞内での行動、および冬季食性についての検討を進めている。...

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  • 下北半島における外来種交雑に関する研究

    川本 芳, 羽山 伸一, 近江 俊徳, 白井 啓, 田中 洋之 霊長類研究 Supplement 38 (0), 62-, 2022

    ...<p>下北半島でニホンザルとの交雑が心配されたタイワンザル母群は2004年に全頭捕獲されひとまず根絶されたと考えられている。しかし、ニホンザルとの交雑の有無については母群根絶以降に追跡調査が行われていない。...

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  • 特別展「妙高高原のスノーモンキー」の開催とその評価

    赤見 理恵, 杉山 茂, 星野 智紀, 伊谷 原一 霊長類研究 Supplement 38 (0), 72-, 2022

    ...展示は、①ニホンザルの分布と調査地マップ、②ドローン映像コーナー、③妙高市笹ヶ峰での調査概要、④調査用具の紹介、⑤サルの食痕などの紹介、⑥妙高高原への誘い、⑦“下北産”ニホンザル剥製、より構成した。展示評価のため会場出口でアンケートへの協力を求め、会期中に98件の回答を得た。満足度(おもしろかったか・ためになったか)は5段階評価でともに平均4.6で、おおむね好評だった。...

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  • 野外霊長類学が果たしてきた役割

    杉山 幸丸 霊長類研究 Supplement 38 (0), 53-, 2022

    ...<p>周知のとおり現代の霊長類学はニホンザルの野外研究から始まった。それは1950年代から60年代にかけて動物研究と人類学・社会学・心理学・生物学とを繋げる橋渡しの役割を果たしてきた。1967年に霊長研ができ、異分野出身教員たちの集まりで時間がかかったが、やがて共同研究を通じて新しい異分野癒合の研究が始まった。...

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  • 嵐山ニホンザル集団における母親以外の成体メスによる養育的行動の要因と未成体の発達との関連

    南 俊行, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 38 (0), 22-, 2022

    ...そこで、嵐山ニホンザル集団の未成体を1歳まで縦断的に観察し、非母からのケアの要因と、未成体の発達との関連を調べた。抱擁、毛づくろい、運搬をケアと定義した。2019-2021年に嵐山集団で誕生した乳児のうち、23個体を追跡し、生後24週までの期間、どの個体からケアを受けたかを記録した。さらに、対象個体を1歳2-5か月齢に観察し、社会行動とその相手個体を記録した。...

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  • 山口県周防大島町・大水無瀬島のニホンザル:人びとによる島の利用の歴史と新たな調査地としての可能性

    花村 俊吉, 林 泰彦, 青山 徳幸 霊長類研究 Supplement 38 (0), 26-, 2022

    ...この島にニホンザル(以下サル)が生息している。1960年から間直之助が調査してきた比叡山のサルのうち、分裂した比叡山A群が、1980年ごろから京都市の八瀬で猿害を起こすようになった(半谷ほか, 1997)。市から猿害調査を依頼された伊谷純一郎は、1987年に高畑由起夫とともに調査をおこない、当時日本モンキーセンター園長であった小寺重孝の個人的な指導のもと、27頭の集団捕獲に至る(高畑, 私信)。...

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  • ニホンザルの骨盤形態における性差の年齢変化

    森本 直記, 川田 美風, 富澤 佑真, 兼子 明久, 西村 剛 霊長類研究 Supplement 38 (0), 35-, 2022

    ...ニホンザルとヒトは性差の年齢変化のパターンそのものは異なるものの、骨盤の発生様式が分娩様式に対応するという点では共通する可能性が示唆された。</p>...

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  • 父は実子に親和的か?ニホンザルのオスの未成熟個体に対する親和的行動の分析

    石塚 真太郎, 井上 英治 霊長類研究 Supplement 38 (0), 49-, 2022

    ...本研究では複雄複雌集団を形成するニホンザルを対象とし、父子鑑定を行なった上でオスの未成熟個体に対する親和的行動について評価した。対象は香川県小豆島銚子渓に生息する餌付けニホンザルB群72頭とした。常染色体上マイクロサテライト16座位の遺伝子型に基づき、未成熟個体25頭の父性を調べた。...

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  • 高崎山に生息するサルのストレス行動の要因

    岩永 航, 池田 太陽, 岩屋 円, 大津 華奈, 斎藤 智亜, 鈴木 麻希 霊長類研究 Supplement 38 (0), 88-, 2022

    ...今後は、高崎山のサルのストレス要因をより明らかにしながら、個体による違いや他地域のニホンザルとの比較を行っていきたい。</p>...

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  • ニホンザルの母ザルが生後4カ月までの子ザルを失くした時の反応

    中道 正之, 山田 一憲 霊長類研究 Supplement 38 (0), 48-, 2022

    ...これらの4事例から、ニホンザルの母ザルは子を見失なうと、子ザルの生死にかかわらず、24時間ほどの間は音声を伴う探索を行うと言える。同時に、子を発見できなくても移動する集団に追従したことから、ニホンザルのメスが集団と一緒にいることを強く求める存在であることもわかる。</p>...

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  • テナガザルとニホンザルにおける胸腰椎形態の機能的分化

    木下 勇貴, 平﨑 鋭矢 霊長類研究 Supplement 38 (0), 56-, 2022

    ...主成分分析の結果は、テナガザルと比較してニホンザルは胸椎から腰椎にかけての形態変異が大きいことを示した。胸椎から腰椎にかけての相対的な椎体関節面面積はニホンザルにおいてやや変化が大きかった。また、棘突起の背腹長及び頭尾長はニホンザルにおいて変化が顕著であった。特に胸椎で相対的に長く、胸部領域における固有背筋群(棘筋、最長筋)の発達を示唆していた。...

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  • 括り猿模様:江戸時代に使用されていたニホンザルの非写実的な描写

    小川 春子, 小川 秀司 霊長類研究 Supplement 38 (0), 78-, 2022

    ...<p>ニホンザルの姿が人々にどう認識されてきたかを探るため、絵画や服飾に描かれた霊長類について調査した。ニホンザルやテナガザルが写実的に描かれた作品が桃山時代や江戸時代には存在した一方で、江戸時代の刀の鍔や浮世絵に描かれた人物が着ている衣服などには、ニホンザルを極めて単純な図で表した意匠が存在し、それは「括り猿模様(文様)」などと呼ばれている。...

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  • 中部日本のスギ林に生育するキイチゴ属3種の量的に有効な種子散布者

    西野 貴晴, 北村 俊平 Bird Research 18 (0), A1-A19, 2022

    ...(27.8%),ヒヨドリ(19.0%),モミジイチゴでヒヨドリ(59.7%)とニホンザル(37.4%),クマイチゴでヒヨドリ(78.2%)とニホンザル(20.4%)だった.ヒヨドリが散布したクマイチゴの種子の発芽率は3.2%(N=189)だった.果実持ち去り数が上位であったヒヨドリとニホンザル,さらにアナグマはキイチゴ属3種の量的に有効な種子散布者と考えられた.これらの3種の動物は,発芽能力のある種子...

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  • 有害駆除がニホンザルの行動圏利用に与える影響

    今井 健司, 藏元 武藏 霊長類研究 Supplement 38 (0), 61-, 2022

    ...<p>徳島県の3市町村境を遊動域とするニホンザルSKT-A群に対し、有害駆除が行動圏利用に与える影響を調べるため、2016年、2018年、2020年にGPS首輪を装着して行動圏の経年変化や生息地利用への影響について調査した。調査に用いたGPS測位データは、精査した2016年、2018年、2020年の3月-12月を用いた。...

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  • GPS発信機を用いた兵庫県ニホンザルの群れの活動面積の季節変化

    森光 由樹, 洲合 隼輝 霊長類研究 Supplement 38 (0), 28-, 2022

    <p>農作物被害を出す加害群を効率よく追い払うには,群れの広がりを把握する必要がある。しかし,群れの広がりについて先行研究はほとんど認められていない。空間的な群れの広がりについてGPS発信機を用いて分析を行った。兵庫県神河町に生息する大河内A群およびB群の2群を対象とした。GPSのスケジュールは,8:00,10:00,12:00,14:00,16:00の2時間毎と夜間20時で1年間測位を行った。…

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  • 淡路島ニホンザル集団における個体の社会性と認知能力の関連性の検証

    貝ヶ石 優, 山本 真也 霊長類研究 Supplement 38 (0), 20-, 2022

    ...本研究では、淡路島に生息する餌付けニホンザル集団を対象に、各個体の社会性と認知能力との関連について検証を行った。社会性の指標として、2017年6月から2020年3月に収集した成体196頭間の毛づくろいデータをもとに、毛づくろいネットワークを作成し、個体ごとにネットワーク上の中心性を算出した。...

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  • 野生ニホンザルにおける他個体のアカンボウに接触する行動の機能と制約

    関澤 麻伊沙, 沓掛 展之 霊長類研究 Supplement 38 (0), 79-, 2022

    ...本研究では、野生ニホンザルを対象に、IHの機能について、子育て練習仮説、血縁選択仮説、メス間競争仮説の3つの仮説を検討した。宮城県金華山に生息する野生ニホンザル群を3年間観察し、観察期間中に生まれたアカンボウとその母親24組を対象に、誕生から12週齢まで約1000時間の行動データを収集した。...

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  • 食物環境が野生ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)のコドモのわんぱく遊び頻度に与える影響

    中塚 雅賀 霊長類研究 Supplement 38 (0), 80-, 2022

    ...本研究は、食物環境の季節変化が大きい温帯に生息する野生ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)のコドモを対象に、わんぱく遊びと毛づくろいの頻度が食物環境の変化によってどのような影響を受けるのかを明らかにすることを目的とした。調査は2020年11月~2021年2月および2021年8月~10月に鹿児島県熊毛郡屋久島町西部海岸域でおこなった。...

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  • 山梨県富士河口湖町における少グループの野生ニホンザルによる人身被害の発生事例(III)

    吉田 洋, 蔵岡 登志美 霊長類研究 Supplement 38 (0), 29-, 2022

    ...<p>私たちはこれまで、1)2019年10月~11月に、山梨県南都留郡富士河口湖町において、オトナメス1個体、ワカモノオス1個体、性別不明のコドモ1個体の計3個体で構成される野生ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)「船津グループ」が人身被害を発生させ、そのうちのオトナメス1個体が同年11月20日に捕獲されると、その後に人身被害が発生しなくなったこと、2)市街地に位置する、「船津グループ...

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  • 奥多摩で発見されたニホンザル大腿骨骨折と治癒の稀少例

    矢野 航, 森田 航, 坂上 和弘, 島田 将喜 霊長類研究 Supplement 38 (0), 43-, 2022

    ...今回、奥多摩地域で野生ニホンザルの左側大腿骨が複雑に変形している稀少例が見つかったため、その原因と治癒過程を法医学的に調査した。国立科学博物館所蔵のマイクロCT撮影により得られた内部構造3次元構築像をPC上で分解・再構築を行った上で、法医学的手法により骨折および治癒過程を分析した。...

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  • 金華山のニホンザル個体群における「集まり方」の群れ間変異

    島田 将喜, 西倉 史花 霊長類研究 Supplement 38 (0), 52-, 2022

    ...<p>ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)は母系で凝集性の高い複雄複雌群を形成する。その社会構造はメスと少数の高順位オスによる中心部と、低順位オスが付置する周辺部からなる同心円二重構造としてモデル化されてきた。金華山に生息する6群のうちサイズが最大と推定されるD群は、島内の他群に比べ「集まりが悪い」可能性がある。...

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  • ニホンザルの出没距離の性・年齢クラスによる違い:個体の採食戦略からの検討

    三谷 友翼, 大井 徹 霊長類研究 Supplement 38 (0), 21-, 2022

    ...また、観察者にとっては見通しが良く、良好な観察条件が得られる場所であり、森林中よりもニホンザルの採食行動の特性がより明瞭に把握できる可能性がある。そこで、農地に出没したニホンザルの行動の内、出没の頻度、林縁から離れる距離の性・年齢クラスによる違いを明らかにし、個体の採食戦略という点から検討した。...

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  • ニホンザルの種子散布特性の地域間比較

    辻 大和, 石塚 真太郎, 海老原 寛, 立脇 隆文, 清野 紘典 霊長類研究 Supplement 38 (0), 41-, 2022

    ...<p>ニホンザル (<i>Macaca fuscata</i>) は、わが国の森林生態系における主要な種子散布者のひとつだが、その分布域の広さにも関わらず、彼らの種子散布特性の地域変異に関する知見は得られていない。...

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  • ニホンザルにおける歯のマイクロウェアと食性の相関性:地域個体群間の違いについて

    平田 和葉, 久保 麦野, 高井 正成 霊長類研究 Supplement 38 (0), 73-, 2022

    ...<p>ニホンザルに限らず、ほとんどの動物の歯のエナメル質表面に残るマイクロウェアは、その個体が生前に摂食した食物を咀嚼した際に付けられたものである。本研究では、ニホンザルの大臼歯の咬合面に残っている微細な咬耗痕(マイクロウェア)の形状や深度などを工業用の共焦点レーザー顕微鏡を用いて解析し、ニホンザルの地域個体群間の食性の違いとの相関性を検討した。...

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  • 皮質脳波(ECoG)法とfMRIによるサル・ヒトの前頭葉・側頭葉の神経生理学的検証

    飯島 淳彦, 劉 南希, 加世堂 竜太郎, 渡辺 卓爾, 中野 広輝, 松尾 健, 川嵜 圭祐, 足立 雄哉, 田中 慎吾, 中原 潔, 長谷川 功 生体医工学 Annual60 (Abstract), 111_1-111_1, 2022

    ...<p>本研究では,ヒトおよびマカクザル(ニホンザル)の前頭葉と側頭葉に留置した皮質脳波(ECoG)電極から記録した神経活動と,ヒトを対象としたfMRIの脳機能画像を用いて,高次機能に関連した神経回路の検証を行なっている.特に,言語機能に関わる脳領域の推定と各領域の連関,視覚的な認知に寄与する神経ネットワークについての研究成果を報告する.</p>...

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  • 野生動物の生息地管理における府県の森林環境税の役割

    岸岡 智也, 内山 愉太, 三宅 良尚, 香坂 玲 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 14-, 2021-05-24

    ...対象種もニホンジカ、イノシシを中心に、ツキノワグマ、ニホンザル、カワウと多岐にわたっていた。また県の担当者は、森林環境税の野生動物保護管理事業への活用は、市町村域を超えて広域的に実施する必要のある事業に充てることができる点で有効であると評価しているなど、野生動物保護管理において都道府県に求められる役割を果たすうえで重要な財源のひとつとなっていることが明らかになった。</p>...

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  • 都市近郊住民の獣害対策意識

    林 雅秀, 八巻 一成 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 24-, 2021-05-24

    ...駆除については、イノシシとニホンザルについてLINEモニターのほうが必要と考え、ニホンジカについては科学園来訪者のほうが必要と考えていたことなどが分かった。このように、都市近郊住民でかつ森林や自然についての関心が比較的高いと推察される森林科学園来訪者とLINEモニターでは、獣害対策として何が必要かについて異なる考えを持つことや、動物種によっても必要と考える獣害対策が異なることが分かった。</p>...

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  • ニホンザル群の存続可能性分析の再検討 : 捕獲が与える影響

    高木, 俊, 森光, 由樹 兵庫ワイルドライフモノグラフ (13) 44-55, 2021-03

    ...・坂田・鈴木(2013)によるニホンザルの群れにおける存続可能性を再検討すべく、複数の捕獲シナリオにおける30、50、100年後の絶滅確率を計算した。・群れの初期個体数の条件として、既存研究で着目されていたオトナメスの頭数に加えて、未成熟メスの比率についても検討した。...

    日本農学文献記事索引

  • 兵庫県北部に生息するニホンザル城崎A群の行動圏および集落出没状況とその要因

    森光, 由樹, 加藤, 貴士 兵庫ワイルドライフモノグラフ (13) 56-70, 2021-03

    ・兵庫県豊岡市に生息している城崎A群にGPS首輪を装着し行動圏を分析した。・1年間の城崎A群の最外郭(MCP)の面積は、37.2km2であった。過去の報告(2007年~2011年)のMCP面積と大きな差は認められなかった。・95%行動圏の面積は26.17km2、コアエリア(50%行動圏面積)は4.42km2であった。・行動圏面積は夏に拡大し冬は縮小した。季節的拡大縮小型であった。・サル用防護柵の…

    日本農学文献記事索引

  • 広域連携によるニホンザル管理の効率化 : 大丹波地域サル対策広域協議会の取り組み

    鈴木, 克哉, 森光, 由樹 兵庫ワイルドライフモノグラフ (13) 71-83, 2021-03

    ・篠山地域個体群は兵庫県・京都府をまたいで生息しているため、これまで各府県の管理計画のもとに個体数調整や被害対策が推進されてきた。そのため施策の目標や実績が十分に共有されてこなかった。・2017年に大丹波地域サル対策広域協議会が設立されて以降、行政担当者間の連絡会議を定期開催することで、個体数管理の目標や実績、課題についての共有化が図られた。・丹波篠山市が実施していた各群れの位置情報の提供体制を…

    日本農学文献記事索引

  • 兵庫県におけるニホンザルの管理政策の概要

    池田, 恭介, 山端, 直人, 森光, 由樹 兵庫ワイルドライフモノグラフ (13) 13-27, 2021-03

    ...・2019年9月に、「第2期ニホンザル管理計画」の変更を行い、県内に2群いる餌付け個体群についても管理の対象とし、将来的には野生群に戻すことを前提に、関係機関と連携した個体数管理を実施することとした。...

    日本農学文献記事索引

  • 兵庫県のニホンザルによる農業被害とその対策の群れ間比較

    山端, 直人, 森光, 由樹 兵庫ワイルドライフモノグラフ (13) 28-43, 2021-03

    ・県内の10の野生サル群について、被害発生集落率、頭数、被害対策実施状況の経年変化を比較した結果、対策の進展には群れ間の差が大きいことが明らかになった。・篠山A、篠山B、篠山D、篠山Eの各群では被害発生集落率が最大時より20~40%の範囲で減少した結果、2019年にはそれぞれ20%を下回っていた。頭数の管理、被害対策の進展により被害が軽減していると推察される。・大河内C、美方B、篠山C、城崎Aの…

    日本農学文献記事索引

  • 野生動物の生息地評価におけるスケール依存性

    望月 翔太 哺乳類科学 61 (2), 295-302, 2021

    ...(<i>Macaca fuscata</i>)を対象に研究してきた生息地選択におけるスケール依存性について紹介する.農作物被害は,ニホンザルがどのような環境を選択したかという意思決定プロセスの結果である.ここでは,100 m~2,500 mのバッファサイズで計算した環境要因と農作物被害との関係を解析した.その結果,農作物被害と関係する環境要因...

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  • 餌付けニホンザル群におけるブレンド餌の効果

    神田 大雅, 岸 航大, 柴﨑 壮平, 鈴木 隆太, 野田 遥希 霊長類研究 Supplement 37 (0), 56-56, 2021

    <p>高崎山自然動物園では,個体数増加に対する対策として撒き餌の量を徐々に減少させてきたが,サルの群れが山からサル寄せ場に下りて来ない日が多くなるなどの観光地としての課題に直面している。2020年8月,サルの撒き餌に対する満足度を上げるため,1日数回の餌撒きのうちの2回を,3 ㎏のコムギに替えて,同カロリーとなる5ミリ角に切られたサツマイモ4 ㎏とコムギ1 …

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  • ニホンザル胎児期の泉門・縫合の閉鎖と頭蓋形態形成

    矢野 航, 荻原 直道 霊長類研究 Supplement 37 (0), 36-36, 2021

    ...発表者らこれまでの分析でニホンザルでも分娩時に頭蓋骨に開存が存在しているが、泉門や縫合閉鎖の順がヒトと異なることが示されている。また、霊長類の各系統が持つ固有の頭蓋骨形状が、胎児期にすでに形成されていることも分かっている。そこで本研究では周産期の閉鎖状況が、頭蓋骨の形態形成に与える影響を解析した。...

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  • データ収集方法によるニホンザル加害群の遊動域推定の違いとオープン・シェア化による保全管理の可能性

    清野 未恵子, 鈴木 克哉, 清野 紘典 霊長類研究 Supplement 37 (0), 33-33, 2021

    ...<p>人々の住環境を利用するニホンザル群(以下,加害群)の被害管理及び保全には,当該地域に生息する群れ数と遊動域等の分布情報がまず必要になる.遊動域は,直接観察かGPSを用いて特定することができるが,どちらも労力と時間を必要とする.直接観察を用いた遊動域推定は,熟達した研究者が行うことが前提となってきたが,保全管理が必要な地域に必ずしも熟達した研究者がいるわけではない.現在,ニホンザル群のおおまかな...

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  • 屋久島のニホンザルにおける群間エンカウンター: 誰が前線に参加し何の交渉に関与するのか?

    半沢 真帆 霊長類研究 Supplement 37 (0), 39-40, 2021

    ...本研究は2018年,2019年の8月から10月の間,屋久島のニホンザル1群を終日追跡し,隣接する7群とオスグループとのエンカウンター時における群間交渉を観察した。各個体の参加率は,他群個体と10m以下の距離で最も近くにいる群内個体から後方5mの範囲を前線とし,エンカウンター中に前線にいる時間割合を用いて求めた。また,各ダイアッドの共に前線にいる割合と各個体の交渉割合を算出した。...

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  • 擬双子?出産前後のニホンザルのメスによる綿密なアロマザリング行動2事例

    石塚 真太郎 霊長類研究 Supplement 37 (0), 41-41, 2021

    ...本発表では、ニホンザルのメスによる綿密なアロマザリング行動2 事例の詳細について報告する。2事例は異なる個体群で観察され、運搬、毛づくろい、授乳などの養育行動が観察された。2事例のアロマザリング行動は、養母の出産の20日あるいは29日前に開始し、最大84日間継続した。本研究では、ニホンザルのメスがアロマザリング行動として授乳を行うこと、出産直前の個体が養母になり得ることが初めて示された。...

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  • With コロナ時代におけるサルとの適切な接し方について考える

    霊長類研究 Supplement 37 (0), 14-14, 2021

    ...「ニホンザル農業被害地域における感染症対策と今後」</p><p>  森光由樹(兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/兵庫県森林動物研究センター )</p><p>3. 「剖検を伴うニホンザル調査におけるコロナ禍の影響と対策」</p><p>  羽山伸一(日本獣医生命科学大学 獣医学部)</p><p>4....

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  • 飼育下ニホンザルにおける攻撃行動の環境エンリッチメントによる軽減

    小倉 匡俊, 小林 美晴, 三浦 明子, 三上 渉 霊長類研究 Supplement 37 (0), 45-45, 2021

    ...そこで本研究では飼育下ニホンザルの攻撃行動を軽減する手法を明らかにすることを目的に、 3種類の環境エンリッチメントの効果を比較した。実験対象は弘前市弥生いこいの広場で飼育されているニホンザル10個体とした。①コントロール、②展示場内上部へ消防ホースと枝葉を設置、③展示場外部へフィーダーを設置、④展示場内床部へワラに混ぜ込んだ餌をトロ舟に入れて設置の4条件で、それぞれ6日間ずつ連続して観察した。...

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  • 新潟県妙高市笹ヶ峰地域におけるドローンを活用したニホンザル生息状況調査

    杉山 茂, 赤見 理恵, 鏡味 芳宏, 星野 智紀, 北原 愛子, 森村 成樹, 伊谷 原一 霊長類研究 Supplement 37 (0), 38-38, 2021

    ...1928年から京大山岳部が山小屋を運営しているが、付近でニホンザル(以下、サル)が観察されたという記録はなかった。しかし1980年頃から釣人による目撃例が聞かれ、2002年8月以降は京大山岳部関係者などによる無雪期の観察例が相次ぐようになった。2019年3月には京大と日本モンキーセンターの合同チームが積雪期にもサルの群れを確認した。...

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  • 現在のニホンザル嵐山E群における「石遊び」行動

    小田部 晃之 霊長類研究 Supplement 37 (0), 27-27, 2021

    ...<p>嵐山ニホンザル集団の「石遊び」行動は、40年間断続的に研究が続けられているものの直近10年では行われていない。本研究では、全ての個体を識別した上で、「石遊び」行動をする個体名と「石遊び」行動のパターンを記録し、先行研究との比較によって「石遊び」行動の変化を検討することを目的とした。...

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  • カニクイザルの推定された排卵時期における超音波ガイド下での経腹的子宮腔内人工授精法の開発

    下澤 律浩, 揚山 直英, 中山 駿矢, 鯉江 洋, 保富 康宏 霊長類研究 Supplement 37 (0), 48-48, 2021

    ...一方でヒトと同じ霊長類であるカニクイザル、アカゲザルおよびニホンザルなどのマカク属では、子宮頸管が蛇行したような構造を持つため、経膣による子宮腔内への精子注入は容易ではない。マカク属において、いくつかの人工授精法が報告されているが、妊娠率は一貫して高くなく、排卵に関する詳細は不明である。そこで、本報告では、排卵に基づいたより効果的な人工授精について検討した。...

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  • 30歳超の高齢αメスは社会的孤立傾向を示さなかった-勝山ニホンザル集団での事例から

    中道 正之 霊長類研究 Supplement 37 (0), 41-41, 2021

    ...しかし、勝山ニホンザル集団のα(第1位)メスは、30歳を超える超高齢であるにもかかわらず他個体との近接や毛づくろいの頻度は全く低下しなかった。このメス(正式名称:<i>Bera53’71</i>、通称<i>Pet</i>)は、16歳の時にαメスだった母ザルの死亡でαメスとなり、32歳で集団からいなくなるまで(死亡と推測)、αメスであり続けた。...

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  • 視覚連合野における観察角度に依存しない物体弁別

    ワン ライディ, 宇都 嘉浩, 王 鋼 生体医工学 Annual59 (Abstract), 488-488, 2021

    ...当研究室がニホンザルを対象にこれまで行ってきた複数の電気生理学的な実験データを集め、機械学習の手法を用いた物体弁別モデルを構築しながら再解析を行った。視覚連合野である側頭葉下部皮質は物体視に関わる腹側視覚経路の最終段に位置し、物体認識の根幹を為す部分である。これまでに、物体認識に際して側頭葉下部皮質細胞の刺激選択性、学習に伴った刺激選択性の変化について研究してきた。...

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  • 四国4県におけるニホンザル適正管理計画の情報交換と共同展開の可能性

    霊長類研究 Supplement 37 (0), 11-11, 2021

    ...</p><p>第37回日本霊長類学会大会が初めて四国で開催されることを機に、環境省、各県自治体、被害現場の方、ニホンザルのスペシャリストである霊長類学会研究者と共有の場を設け、石鎚山を最高峰とする”伊予之二名島” 四国でのニホンザル管理のキックオフミーティングとなることを願う。</p><p>主催:第37回日本霊長類学会大会実行委員会</p><p>責任者:小野文子(岡山理大・獣)</p>...

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  • 金華山島の野生ニホンザルにおいて群れ外オスの攻撃がメスに及ぼす影響の検討

    山口 飛翔 霊長類研究 Supplement 37 (0), 27-27, 2021

    ...そこで本研究は,交尾期にあたる2019年9月~11月に宮城県金華山島の野生ニホンザルB1 群を終日追跡し,群れを訪れた群れ外オスからオトナメスに行われた攻撃,およびその前後のメスの行動や負傷の有無を記録することで群れ外オスの攻撃がメスに及ぼす影響を検討した。 調査期間中,群れ外オスは1 日に平均6.2 頭確認され,群れ外オスからメスへの攻撃は1 時間あたり平均0.52 回観察された。...

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  • ヤクシマザルによる農作物被害の実態とその集落間比較

    大坂 桃子, 平木 雅, 山越 言, 半谷 吾郎 霊長類研究 Supplement 37 (0), 44-44, 2021

    ...しかし,屋久島に生息するニホンザルの群れ数は非常に多く,群れ単位でのニホンザル管理を行うのは予算・人員確保の点から難しいのが現状である。本研究では,こうした固有の状況にある屋久島のニホンザル農作物被害の実態を明らかにし,屋久島におけるよりよいニホンザル管理方法を検討することを目的とした。...

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  • 屋久島のニホンザルにおける抱擁行動の文化的群間変異

    中川 尚史, 半沢 真帆, 澤田 晶子, 藤田 志歩, 田伏 良幸, 杉浦 秀樹 霊長類研究 Supplement 37 (0), 32-32, 2021

    ...本研究は,屋久島西部域に生息する複数のニホンザル群の観察を通じて,抱擁行動の頻度とパタンの群間変異を明らかにすることを目的に行った。調査は,2019年3月,8月,2020年3月,2021年3月の4度行った。原則終日群れ追跡し,抱擁行動が見られたら参与個体の性・年齢クラス,抱擁の方向(対面,体側,背面など)などを記録した。...

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  • 日本における外来マカクの群れの分裂と合流及びメスの群れ離脱と加入

    白井 啓, 高野 彩子, 鳥居 春己, 萩原 光, 川村 輝, 清野 紘典, 岡野 美佐夫, 杉浦 義文, 川本 芳, ほか 和歌山タイワンザルワーキンググループメンバー 霊長類研究 Supplement 37 (0), 34-34, 2021

    ...<p>ニホンザルにおいて群れの分裂は各地で確認されているが群れの合流はほぼ報告がなく,メスの群れからの離脱や他群への加入は,報告はあるが普通は生涯出自群を離脱しないと言われている。ニホンザルとその近縁種タイワンザルあるいはアカゲザルとの2つの交雑個体群で群れの合流,メスの群れからの離脱及び他群への加入が確認されたので報告する。...

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  • 筋骨格形態と動作解析から探る霊長類体幹の機能学的解釈

    霊長類研究 Supplement 37 (0), 12-12, 2021

    ...<p>    菊池泰弘(佐賀大・医)</p><p>2.筋線維タイプ構成と筋構築からみた固有背筋の形態と機能</p><p>    小島龍平(埼玉医大・保健医療)</p><p>3.脊髄神経後枝内側枝と横突棘筋形態から考える霊長類体幹機能―比較解剖学、肉眼解剖学的視点から―</p><p>    布施裕子(リハビリテーション天草病院)</p><p>4.二足歩行時の体幹部の三次元動作解析―ヒト、テナガザル、ニホンザル...

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  • 四国のニホンザルの系統地理(続報)

    川本 芳, 葦田 恵美子, 金城 芳典, 谷地森 秀二, 宮本 大右 霊長類研究 Supplement 37 (0), 34-35, 2021

    ...<p>(目的)第30回大会でmtDNA分析から四国のニホンザルの系統地理を報告した。この間に, 過疎化とともにサルの分布は拡大し農業被害が増加した。行政は管理と対策を迫られ, 調査しながら個体数調整を中心に群管理を進めている。一方で, サルに関する基礎情報は依然不 十分で, 研究は遅れている。今回は追加試料により前回得た結果を確認・検討することを目的に行った研究を報告する。...

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  • ニホンザルにおけるマイクロウェアの地域および季節間の比較

    平田 和葉, 久保 麦野, 高井 正成 霊長類研究 Supplement 37 (0), 26-26, 2021

    ...本研究では, 各地域の食性データが長年蓄積されているニホンザルを対象として, マイクロウェアと各地域個体群の食性との相関性を検討し, マイクロウェア解析による食性推定の手法を検討した。...

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  • ニホンザルにおいて劣位性を示す表情は攻撃交渉後の対立状態を和らげるのか?

    上野 将敬, 山田 一憲, 中道 正之 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PC-159-PC-159, 2021

    ...本研究では,餌付けニホンザル集団において,FGによって個体間の対立状態が和らげられるかを検討した。岡山県真庭市に生息する勝山ニホンザル集団を対象として,給餌場面にアドリブ観察を行い,被攻撃個体を1分間個体追跡観察した。攻撃を受けた個体は,攻撃個体と血縁関係にあるとき,攻撃が身体接触を伴う激しいものであるとき,また攻撃交渉終了時点の相手までの距離が短い時に,FGを多く示す傾向があった。...

    DOI Web Site

  • 哺乳類の全身骨格組み立てパズル

    辻野 亮 奈良教育大学自然環境教育センター紀要 = Bulletin of Center for Natural Environment Education, Nara University of Education 21 21-28, 2020-03-31

    ...参加者には、ニホンザルまたはニホンアナグマの骨を自由に並べてもらい、組立てが終わったら骨の見所を解説した。また、自分の体を触ってもらい骨の形や数を推測してもらった。多様な年齢層の人々が参加し、本物の骨を並べることで自分の体との共通点や相違点が、実感を伴って参加者らに理解されたと思われる。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • カメラトラップをもちいた攪乱の少ないブナ林における哺乳類相の評価:白神山地の事例

    江成 広斗, 江成 はるか 野生生物と社会 8 (0), 1-4, 2020

    ...2010年の春から夏とし,カメラトラップの有効作動期間は合計で3,580カメラ日であった.その結果,合計で23,234枚の写真が撮影され,筆者らによる同定の結果,349回のカメラトラップの作動で撮影された703枚の写真に哺乳類(種レベルまで同定出来たものは10種)が撮影されていた.撮影頻度が高かった哺乳類種はニホンカモシカ<i>Capricornis crispus</i>(174回作動:357枚)で,ニホンザル...

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  • マカク属7種のゲノム解析による進化モデルの構築

    長田 直樹, 松平 一成, 濱田 譲, Malaivijitnond Suchinda 霊長類研究 Supplement 36 (0), 28-28, 2020

    ...本講演では,アカゲザル,ニホンザル,タイワンザルからなる<i>mulatta</i>群の起源と歴史を中心にその結果を発表する.これまでの研究で,ニホンザルおよびタイワンザルのミトコンドリアゲノムはインドのアカゲザルよりも中国のアカゲザルにより近縁であることが示されている.われわれは,ニホンザルおよびタイワンザルは,核ゲノムにおいては,アカゲザルがインド集団と中国集団が分かれるよりも古く分岐しているものの...

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  • 山梨県富士河口湖町における少グループの野生ニホンザルによる人身被害の発生事例

    吉田 洋, 蔵岡 登志美 霊長類研究 Supplement 36 (0), 40-41, 2020

    ...<p>2019年秋季、山梨県南都留郡富士河口湖町において、ニホンザルによる人身被害が発生した。被害を発生させているグループ(以下「船津グループ」と称す)は目撃情報から、オトナメス1個体、ワカモノオス1個体、性別不明のコドモ1個体の計3個体で構成されると推測され、そのうち人間に直接接触していたのは、オトナメス1個体のみであった。...

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  • 1900年代前半の黒部峡谷(富山県東部)のニホンザルの分布

    柏木 健司 霊長類研究 Supplement 36 (0), 26-27, 2020

    ...1900年代前半の黒部峡谷において、ニホンザルの確認地点は主に欅平より下流域で、上流の下廊下では2地点のみであった。当時のニホンザルの分布は、1980年代におけるニホンザルの群れ分布(赤座、2002)に、支流の黒薙川上流に位置する柳又谷での記録を除き、大まかに含まれている。...

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  • 霊長類大腿二頭筋支配神経の比較解剖学

    小池 魁人, 時田 幸之輔, 小島 龍平, 平崎 鋭矢 霊長類研究 Supplement 36 (0), 36-37, 2020

    ...ゴリラ、ニホンザル、リスザルにて観察を行った。ゴリラBfは坐骨結節から起始し腓骨頭に停止する長頭と、大腿骨遠位後面から起始し腓骨頭へと停止する短頭の二頭筋であった。支配神経はヒトと同様であった。ニホンザルでは坐骨結節から起始し腓骨頭・下腿筋膜へと停止する筋(M1) のみであり、起始部付近にIshのTi部からの枝が、停止部付近にF部からの枝が進入していた。...

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  • ニホンザルの直立二足歩行における中枢制御様式

    中陦 克己, 日暮 泰男, 鈴木  享, 守田 和紀 岩手医学雑誌 72 (1), 1-10, 2020

    ...無拘束のニホンザルはトレッドミルの上で四足歩行と二足歩行を交互に行う歩行課題を学修できる.この課題では二足歩行時の生体信号を同じ個体が行う四足歩行と比較でき,サルの中枢神経系が直立姿勢に起因する生体力学的特性(荷重負荷と不安定性の増大)をどの様に克服するのかを,より選択的に抽出できる.そこでサルの二足歩行戦略を中枢出力の段階で理解するために下肢・体幹から歩行中の筋活動を記録して,二足と四足の間で比較...

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  • 道路上の糞を探す踏査で明らかになった屋久島のニホンザルの全島分布(2017‐2018年)

    半谷 吾郎, 好廣 眞一, YANG Danhe, WONG Christopher Chai Thiam, 岡 桃子, 楊木 萌, 佐藤 侑太郎, 大坪 卓, 櫻井 貴之, 川田 美風, F. FAHRI, SIWAN Elangkumaran Sagtia, HAVERCAMP Kristin, 余田 修助, GU Ningxin, LOKHANDWALA Seema Sheesh, 中野 勝光, 瀧 雄渡, 七五三木 環, 本郷 峻, 澤田 晶子, 本田 剛章, 栗原 洋介 霊長類研究 36 (2), 23-31, 2020

    <p>We studied the island-wide distribution of wild Japanese macaques in Yakushima (<i>Macaca fuscata yakui</i>) in May 2017 and 2018. We walked 165.4 km along roads and recorded the location of 842 …

    DOI Web Site Web Site 参考文献11件

  • 消化管Tuft 細胞の機能解析に向けたマカク由来新規三次元培養系の構築

    稲葉 明彦, 熊木 竣佑, 有永 理峰, 岩槻 健, 今井 啓雄 霊長類研究 Supplement 36 (0), 19-19, 2020

    ...まず、アカゲザル (<i>Macaca mulatta</i>) およびニホンザル (<i>Macaca fuscata</i>) の小腸組織から腸陰窩を単離し、特殊なゲルに包埋することで小腸オルガノイドを作製した。次に、培養した小腸オルガノイドにInterleukin-4, 13 (IL-4, IL-13) を添加し3日間培養することでTuft細胞への分化誘導を試みた。...

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  • 金華山の野生ニホンザルにおける第一位オスの群れへの出入りとそれによる群れのまとまりの変動

    山口 飛翔, 風張 喜子 霊長類研究 Supplement 36 (0), 24-24, 2020

    ...<p>2019 年9月~11月、金華山島のニホンザルB<sub>1 </sub>群で第一位オス(TY)が群れと共に行動したり、群れから離れて行動したりを繰り返すという特異な行動が観察され、その動きに影響されるように群れのまとまりが大きく変動した。本発表では、その報告を行う。TYは調査期間中に少なくとも6回にわたって群れへの出入りを繰り返し、長いときには2週間以上群れから離れたのちに群れに戻った。...

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  • 霊長類研究所のニホンザル繁殖集団若桜群における産子数の解析

    大石 高生, 香田 啓貴, 森本 真弓, 井戸 みゆき, 安江 美雪, 田中 洋之 霊長類研究 Supplement 36 (0), 27-27, 2020

    ...<p>1967年に設立された京都大学霊長類研究所では、実験利用するニホンザルを自家繁殖している。野生のニホンザルには生息地域ごとに遺伝的な違いがあり、その遺伝的特徴を維持するために、主に初期に日本各地で有害獣とされて捕獲したニホンザル地域群をそのまま繁殖の創始群とした。...

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  • 京都・嵐山のニホンザル群における老齢メスの死体へのグルーミング行動

    南 俊行, 石川 大輝, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 36 (0), 34-34, 2020

    ...本発表では、無傷かつ死後数時間のニホンザルの老齢メスの死体に対する他個体の反応が観察されたので、その詳細を報告する。 京都市西京区の嵐山モンキーパークいわたやまにて、 2020年7月20日に本事例を観察した。死亡個体は 29歳のメスであった。死体発見から232分間、死体への他個体の反応を記録した。...

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  • 大隅半島稲尾岳南麓のニホンザルの集団サイズ

    座馬 耕一郎, 竹ノ下 祐二, 藤田 志歩, 川添 達朗, 浅井 隆之 霊長類研究 Supplement 36 (0), 47-47, 2020

    ...<p>鹿児島県大隅半島の稲尾岳南麓の常緑広葉樹林に生息するニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)の集団サイズを分析した。調査は2013~2015年と2019年の8~ 9月に、各年3~6日間行った。調査地を縦断する道 路計13.7kmの区間を1日あたり7~12人で繰り返し踏査し、遭遇したニホンザルを性・年齢クラス別にカウントした。...

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  • 自動撮影装置を用いた里山におけるニホンザルの環境利用の評価:高知県中土佐町の事例

    寺山 佳奈, 金城 芳典, 加藤 元海 哺乳類科学 60 (1), 45-53, 2020

    ...<p>ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)による農作物被害が全国的に広がっている.森林と農地がモザイク状に分布する里山において,効率的な被害対策を講じるための基礎研究として,ニホンザルの環境利用を調べた.高知県中土佐町にある常緑広葉樹林帯の里山において,ニホンザル1群の行動圏のコアエリア内の4つの群落[放棄果樹園,竹林,シイ・カシ二次林,スギ(<i>Cryptomeria japonica...

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  • 動物園のマカクを対象としたオープンラボ型比較認知研究による社会性の比較

    村松 明穂 霊長類研究 Supplement 36 (0), 22-23, 2020

    ...対象種は,マカカ属6種(アカゲザル・ニホンザル・ミナミブタオザル・チベットモンキー・ボンネットモンキー・トクモンキー)であった。この6種は,4段階スケールによって,暫定的に,それぞれグレード1からグレード3に割り当てられている。 実験は,食物報酬や装置への馴致から開始し,タッチモニタ課題へと移行した。また,タッチモニタ課題は,徐々に難しい内容に変更していった。...

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  • チンパンジーiPS 細胞を用いたダイレクトニューロスフェア形成培養による初期神経発生の再現

    仲井 理沙子, 北島 龍之介, 今村 拓也, 亀田 朋典, 小塚 大揮, 平井 啓久, 井藤 晴香, 今井 啓雄, 今村 公紀 霊長類研究 Supplement 36 (0), 17-18, 2020

    ...本ダイレクトニューロスフェア形成法は、ヒトやニホンザルのiPS細胞に対しても適用可能であり、発生段階の進行速度における種差も認められています。 以上より、本実験系はチンパンジーの初期神経発生の根底にある分子細胞基盤を明らかにし、ヒトの脳進化について理解するために有望なツールとなると考えられます。</p>...

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  • ニホンザルのロコモーション時における拇指の重要性-手指手掌圧分布の分析から

    平崎 鋭矢, Sellers William I. 霊長類研究 Supplement 36 (0), 39-39, 2020

    ...本研究では、拇指を含む手の各部位がロコモーションにどのように寄与しているかを調べるために、ニホンザル2頭(成体オス) を被験体として、木製歩行路での四足歩行、水平ポール(直径49mm) 上での四足歩行、および垂直ポール(直径49mm) 上での木登りの際の手指手掌圧分布を、圧力マット(Bigmat 1/4、ニッタ) を用いて空間分解能5mm で計測した。...

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  • 嵐山ニホンザル集団における非血縁個体による14ヵ月齢の個体への授乳事例

    石川 大輝, 山田 一憲, 中道 正之 霊長類研究 Supplement 36 (0), 33-33, 2020

    ...本報告では、極めて稀な事例として、嵐山ニホンザル集団(京都市、西京区)における、母が生存している14ヵ月齢の子ザルへの非血縁個体からの授乳事例を報告する。2018年8月8日、Cooper'65'81'94'01 (17歳、以下Co01)が、より高順位個体の子であるKojiwa'62'74'79'90'96'17(14ヵ月齢、以下Ko17)に授乳しているのを発見した。...

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  • 農地への依存はニホンザルの種子散布機能を低下させる

    辻 大和, 海老原 寛, 立脇 隆文, 清野 紘典 霊長類研究 Supplement 36 (0), 26-26, 2020

    ...近年、日本各地でニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>) による農作物被害が深刻化している。農地への依存が、サル本来の土地利用様式や食性を変えることは以前から指摘されてきたが、それが彼らの種子散布特性に与える影響は、これまでほとんど評価されていない。...

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  • 勝山ニホンザル集団におけるオトナオスと1歳未満の子ザルの親和的な関わりの分析

    中道 正之, 上野 将敬, 山田 一憲 霊長類研究 Supplement 36 (0), 41-41, 2020

    ...<p>勝山ニホンザル集団において1990年から2020年までの30年間にアドリブ法で記録した中心部成体オスによる1歳未満の子ザルに対する抱き、運搬、または毛づくろいを伴う親和的な行動をmale-careとして分析した。合計21ペアのオス・子ザルペアを分析対象とした。当該期間に中心部オスであった31頭( 出自はすべて勝山集団)の中で13頭(42%)がmale-careを行っていた。...

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  • 群間エンカウンターの勝敗が野生ニホンザルの移動パターンにあたえる影響

    栗原 洋介, 兼子 明久, 夏目 尊好, 愛洲 星太郎, Broche Nelson, 本田 剛章, 伊藤 毅, 澤田 晶子, 半谷 吾郎 霊長類研究 Supplement 36 (0), 42-43, 2020

    ...屋久島海岸域にすむニホンザルでは、群間エンカウンターに負けやすい小さい群れが繁殖に不利であり、群間攻撃交渉のコストが適応度にまで影響すると考えられている。しかし、群間エンカウンター直後の移動パターンの変化はこれまで検討されていない。そこで、本研究では群間エンカウンターの勝敗がニホンザルの移動パターンにあたえる影響を解明することを目的とした。...

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  • 久島山頂部のニホンザルとニホンジカの占有率の季節変化

    本田 剛章, 半谷 吾郎 霊長類研究 Supplement 36 (0), 47-48, 2020

    ...すべての標高帯でニホンザル(<i>Macaca fusucata yakui</i>:以下サルと略)とニホンジカ(<i>Cervus nippon yakushimae</i>:以下シカと略)が生息しており、ササ原を利用するサルとシカの食性は非常に限られることが予想される。本研究は植物の消化能力が異なる単胃動物のサルと復胃動物のシカで、屋久島山頂部の各標高帯の占有率の季節変化を比較する。...

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  • DeepLabCutを用いたニホンザルのマーカーレス運動計測の試み

    木下 勇貴, 平﨑 鋭矢 霊長類研究 Supplement 36 (0), 31-31, 2020

    ...身体表面マーカーを貼付していないニホンザルの実験室内での歩行をビデオ撮影した。 動画から複数のフレームを抽出し, 実験者が関節位置をデジタイズした。得られた座標セットを訓練データと検証データに分け, 訓練データを用いてDLCのネットワークを学習させた。その後, 学習済みネットワークによって検証データの関節位置を推定した。...

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  • 腸結節虫症

    三好, 雅和 山口獣医学雑誌 = The Yamaguchi journal of veterinary medicine (46) 9-18, 2019-12

    ...ニホンザルでは肉芽腫や膿瘍が形成されるが,好酸球の浸潤は軽度であり,結節内の子虫及び腸管内の成虫はいずれも多数が認められている。腸結節虫症の病理所見は各動物で異なっており,結節の構造や虫体の寄生状況にそれぞれに特徴が見られた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 医中誌

  • 高崎山ニホンザルにおける母親による子への食物強奪行動と子の成長について

    栗田 博之 霊長類研究 Supplement 35 (0), 58-58, 2019-07-01

    ...<p>第34回日本霊長類学会大会で,大分市高崎山自然動物園で餌付けされているニホンザルでみられる,母親から実子への食物強奪行動とそれに伴う母子間交渉について発表し,食物強奪行動が生起する前後での母子間の互いへの接近行動の変化や強奪された食物量の推定等について報告した。...

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  • 二頭筋短頭支配神経比較解剖学的考察

    小池 魁人, 時田 幸之輔, 小島 龍平, 平崎 鋭矢 霊長類研究 Supplement 35 (0), 49-49, 2019-07-01

    ...ゴリラで骨膜に分布する知覚枝とニホンザルでFから分枝する皮枝の層序はF本幹とGiの間に位置していた。ニホンザルでFから分枝する皮枝の経路はゴリラでも骨膜に分布する知覚枝として存在し、短頭枝はGiと同じ層序に位置する神経がこの経路を利用したものであることが示唆された。本研究は京都大学霊長類研究所共同利用研究にて行われた。</p>...

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  • 屋久島西部低地林における過去20年間の野生ニホンザルの個体数変動

    杉浦 秀樹, 早川 祥子, 栗原 洋介, 香田 啓貴, 鈴木 真理子, 菅谷 和沙, 藤田 志歩, 田伏 良幸, 川添 達朗, 田中 俊明, Macintosh Andrew, 清野 未恵子, 大谷 洋介, 室山 泰之, 西川 真理, 持田 浩治, 半沢 真帆, 澤田 晶子, Bonaventura Majolo, Hernandez Alexander D., 原澤 牧子 霊長類研究 Supplement 35 (0), 60-61, 2019-07-01

    <p>屋久島西部の低地林では,野生のヤクシマザルが数多く生息しており,1970年代より長期継続調査が行われている。この地域は,国立公園特別保護地域などに指定されており,1970年代から狩猟は行われておらず,林道の整備を除けば,人為的な植生の改変もない。1999年~2018年の群れの個体数の情報を元に,この地域のヤクシマザル8群の個体数の変動を比較した。集中的な調査をしている群れについては,できる…

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  • 東京都奥多摩町におけるニホンザル管理(奥多摩方式)

    白井 啓, 邑上 亮真, 杉浦 義文 霊長類研究 Supplement 35 (0), 38-38, 2019-07-01

    ...奥多摩町のニホンザルは,秩父・奥多摩地域個体群に属し,加害群として7群が確認されている。農作物の被害発生には季節性があり,初夏のジャガイモ,真夏の野菜類,晩秋から初冬の冬野菜,カキ,ユズなどが被害にあっている。逆に言えば,春の開葉季や秋の果実季のような農作物に依存しない季節もある。被害対策は,追い払い,防護柵,捕獲が実施されているが,中でも長年追い払いが重要視されている。...

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  • 霊長類研究者における個体識別能力の特徴

    上野 将敬, 山本 寛樹, 山田 一憲, 板倉 昭二 霊長類研究 Supplement 35 (0), 58-58, 2019-07-01

    ...ヒトの顔とニホンザルの顔に関して、合計40試行の実験を行った。結果、霊長類研究者は、統制群に比べて、ニホンザルの顔をより正確に識別していた。他方で、ヒトの顔画像に関しては、2群間に有意な違いは見られなかった。また、顔の注視部位に関しては、霊長類研究者と統制群の間に明らかな違いは見られなかった。...

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  • 高崎山ニホンザル群における雌雄のグルーミング行動の比較

    上野 真穂, 湯浅 篤文 霊長類研究 Supplement 35 (0), 73-73, 2019-07-01

    ...<p>大分市にある高崎山には、餌付けされた600頭を超える大きなニホンザルの群れが生息している。本校科学部の2015年の先行研究では、高崎山群のグルーミングを行う時間は宮崎県幸島群よりも長かったことなどから、グルーミング行動が大きな群れの維持に役立っているとしていた。...

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  • 淡路島ニホンザル集団における成体メス間の順位構造の分析

    貝ヶ石 優, 山田 一憲, 中道 正之 霊長類研究 Supplement 35 (0), 57-58, 2019-07-01

    ...本研究では,ニホンザルとしては特異的に高い寛容性を示す淡路島ニホンザル集団において成体メス間の優劣関係を分析し,この集団で川村の原則に従った順位関係が見られるかどうかを検証した。...

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  • ゲノムワイドSNPを利用した和歌山タイワンザル交雑個体群の集団史推定

    伊藤 毅, 木村 亮介, 濱田 穣, 若森 参, 手塚 あゆみ, 永野 惇, 川本 芳 霊長類研究 Supplement 35 (0), 52-53, 2019-07-01

    ...交雑個体群は,ニホンザルタイプのmtDNAがほとんど見られなかったことから,タイワンザルの個体群にニホンザルのオスが移入することで形成されたと考えられている。本研究は,この従来モデルをベースとし、さらに分集団構造を仮定したモデルを検討した。...

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  • 性特異的遺伝標識による房総半島の外来種に関する見直し

    川本 芳, 直井 洋司, 萩原 光, 白鳥 大佑, 池田 文隆, 相澤 敬吾, 白井 啓, 田中 洋之 霊長類研究 Supplement 35 (0), 38-39, 2019-07-01

    ...ミトコンドリア遺伝子(mtDNA)の非コード領域配列につきアカゲザル,カニクイザルで報告のある地域変異を参照し房総のニホンザルと比較した。また,限性遺伝するY染色体遺伝子につき,マイクロサテライトDNAの3多型座位(DYS472,DYS569,DYS645)で識別できる染色体タイプからニホンザル由来でもアカゲザル由来でもないタイプを特定した。...

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  • LC/MS/MSによる屋久島ニホンザル糞便中の代謝物測定

    牛田 一成, 服部 考成, 澤田 晶子, 緒方 是嗣, 土田 さやか, 渡辺 淳 霊長類研究 Supplement 35 (0), 63-63, 2019-07-01

    ...屋久島西部林道上の2地域(川原と鹿見橋)で,群れを異にするニホンザル計5頭の糞便を採取した。2検体を除き排泄直後に採取し,全量をドライアイス上で直ちに凍結した。1検体は,前日の排泄糞で発見後直ちに凍結した。もう1検体は,2分割してそれぞれ排泄直後と1時間放置後に凍結した。解凍後,Matsumotoら(<i>Sci Rep</i> <b>2</b>: 233)の方法で前処理し測定試料とした。...

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  • マカカ属の寛容性における遺伝的基盤の解析

    井上 英治, 元廣 歩美, 村山 美穂 霊長類研究 Supplement 35 (0), 46-46, 2019-07-01

    ...しかし,ニホンザルの種内でも寛容性の程度に<i>COMT</i>が影響を与えているとの報告も考慮すると,この遺伝子が寛容性に影響している遺伝子の1つである可能性が高いと考えられる。</p>...

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  • 屋久島山頂部のニホンザルの食性と生態

    本田 剛章, 半谷 吾郎 霊長類研究 Supplement 35 (0), 59-59, 2019-07-01

    ...ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>,以下サルと略)は日本に広く分布して,適応能力の高い種であるが,垂直方向の環境勾配に着目して以サルの生態を調べる研究は少ない。これは条件を満たす調査地が少ないからで,標高0mから1936mまですべての標高帯でサルが生息している屋久島はまれである。...

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  • ニホンザルにおける吸啜窩の存在の検討

    齋藤 慈子, 小平 理恵子, 吉田 早佑梨, 西村 剛 霊長類研究 Supplement 35 (0), 51-51, 2019-07-01

    ...京都大学霊長類研究所所蔵のニホンザルの上顎骨標本38個体分(生後0.1~154.3週齢)を組み立て、口蓋を3Dスキャナーで撮像、解析した。その結果、ヒトで定義される吸啜窩と同様のくぼみは、ニホンザル乳児個体では確認されなかった。上顎の形状から、ニホンザルでは、特別なくぼみを発達させることなく、乳首を固定、安定した吸啜を行うことができる可能性が示唆された。...

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  • 屋久島のニホンザルの腸内細菌の発酵能力:上部域と海岸部の比較

    半谷 吾郎, Tackmann Janko, 澤田 晶子, Pokharel Sanjeeta Sharma, Valdevino Gisele de Castro Maciel, 大塚 亮真, 黒木 康太, 峠 明杜, 馬渕 諒真, Liu Jie, 畠山 剛臣, 山崎 美紗子, 山崎 絵理, 伊津野 彩子, Christian von Mering, 清水-稲継 理恵, 早川 卓志, 清水 健太郎, 牛田 一成 霊長類研究 Supplement 35 (0), 47-48, 2019-07-01

    ...葉を多く食べる地域では,腸内細菌も葉の消化(発酵)能力が高いものが多くなり,宿主であるニホンザル自身による,唾液や胃液中の消化酵素,および咀嚼による消化をたすけるはたらきを,腸内細菌が担っていることが示唆される。</p>...

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  • 自動撮影装置を用いたニホンザル個体数カウント法の検討

    森光 由樹 霊長類研究 Supplement 35 (0), 37-38, 2019-07-01

    ...<p>ニホンザルの地域個体群を保全,管理する上で個体数調査は重要なデータである。特定鳥獣管理計画において,定期的なモニタリング調査が実施されている。繁殖率や死亡率をモニタリングし,個体群動態予測にも利用されている。ニホンザルの個体数カウントで最もよく用いられる直接観察法は,精度が高い方法である。しかし直接観察法は,ニホンザルが調査員を忌避し,カウントできない状況をしばしば経験する。...

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  • ニホンザルの老眼-勝山集団のメスを対象にした毛づくろい距離の縦断的分析

    中道 正之, 上野 将敬, 大西 賢治, 山田 一憲 霊長類研究 Supplement 35 (0), 56-56, 2019-07-01

    ...ヒト以外の霊長類でも、毛づくろいの際の目と手元の距離(毛づくろい距離)から、高齢になると老眼になることが、野生のボノボで定量的に、野生チンパンジーとニホンザルで逸話的に報告されている。これらの報告は横断的な調査に基づくものであった。そこで、勝山ニホンザル集団(岡山県真庭市)で撮りためた毛づくろい場面の写真をもとに、メスの毛づくろい距離を縦断的に分析し、老眼になり始める時期などを明らかにした。...

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  • 嵐山ニホンザル集団におけるアカンボウから超高齢個体まで全個体の社会関係

    石川 大輝, 山田 一憲, 中道 正之 霊長類研究 Supplement 35 (0), 30-30, 2019-07-01

    ...<p>本研究では,20歳を超える高齢個体が特異的に多い嵐山ニホンザル集団において,0歳のアカンボウから36歳の超高齢個体までの集団内すべての個体 (2018時点で109頭) を対象とし,社会関係の発達変化を横断的に明らかにすることを目的とした。...

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  • 高崎山ニホンザル群におけるスキャンサンプリング法の有効性

    衛藤 聡太, 岩永 柊 霊長類研究 Supplement 35 (0), 72-72, 2019-07-01

    ...<p>大分市の高崎山には、65年前から餌付けされているニホンザルの群れが2群生息している。2018年の調査によると、各群れの個体数はB群639個体、C群534個体であり、交替でサル寄せ場に下りてきて、1日に数回撒かれるコムギやサツマイモの餌を得ている。...

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  • ニホンザル脊髄神経後枝の観察―分節による後枝走行形態の変化―

    布施 裕子, 時田 幸之輔, 小島 龍平, 平崎 鋭矢 霊長類研究 Supplement 35 (0), 40-40, 2019-07-01

    ...今回,ニホンザルを用いて胸・腰神経後枝を肉眼的に観察することで,外側枝と内側枝の走行・分岐様式の分節による変化を明らかにした。観察したニホンザル(京都大学霊長類研究所所蔵標本1体)は,胸椎13個・腰椎7個で構成されていた。Th7-8は,外側枝は最長筋と腸肋筋の間を走行し,まず最長筋に対して外側から,次に腸肋筋に対して内側から筋枝を分岐し,2筋の間より皮下へ出現し外側皮枝となった。...

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  • 国内の飼育霊長類における給餌内容と採食エンリッチメントについて

    落合 知美 霊長類研究 Supplement 35 (0), 55-55, 2019-07-01

    ...その結果、霊長類はニホンザルなどのマカク属を中心として、キツネザルから大型類人猿まで幅広い動物種が飼育されていた。餌はリンゴやバナナ、サツマイモなどに加えて固形飼料を与えている施設が多く、その品目の決定要因として、購入の手間がないこと、安定して入手できることなどが影響していた。...

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  • 二足歩行時の前額面における体幹姿勢調節:ヒト、シロテテナガザル、ニホンザルの比較

    木下 勇貴, 後藤 遼佑, 中野 良彦, 平崎 鋭矢 霊長類研究 Supplement 35 (0), 39-40, 2019-07-01

    ...また,ニホンザルとテナガザルの間にも違いが見られ,ニホンザルでは足部接地時付近にある骨盤側屈角度のピークが,テナガザルでは立脚中期に観察された。さらに,ニホンザルは種内変異が大きく,常習的に二足歩行をしない種における前額面での安定性維持の方法には,種間差と個体間差が大きいことが示唆された。</p>...

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  • ニホンザルにおける他群個体との距離に応じた行動変化:接近および回避について

    半沢 真帆, 栗原 洋介, 兼子 明久, 夏目 尊好, 愛洲 星太郎, 伊藤 毅, 本田 剛章, 半谷 吾郎 霊長類研究 Supplement 35 (0), 30-30, 2019-07-01

    ...本研究では,屋久島西部海岸域に生息するニホンザルのうち,隣接する大小2群を対象に2018年8月から9月の間,各群の雌雄高順位個体1頭ずつ計4頭に装着したGPS発信器の10分間隔の測位値を用いて,群間および群内の個体間距離を算出した。2群のエンカウンターを観察者が視認した時の他群との個体間距離の最大値は81.8mであった。...

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  • 淡路島餌付けニホンザル集団における合成プロゲステロン投与による避妊処置

    山田 一憲, 中道 正之, 清水 慶子, 草村 弘子, 延原 久美, 延原 利和 霊長類研究 Supplement 35 (0), 39-39, 2019-07-01

    ...<p>淡路島ニホンザル集団は,ニホンザルの多様性を理解する上で,重要な地域個体群である。一方で,他の餌付け集団と同様に,個体数増加の抑制が課題となっている。発表者らは,2011年に淡路島ニホンザル集団の保護・管理のためのミーティンググループを組織して,長期的な個体群管理と捕獲によらない個体数調整の方法を検討してきた。...

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  • ニホンザルにおいて観察された社会的慣習の世代を超えた頻度の変遷

    中川 尚史, 疋田 研一郎 霊長類研究 Supplement 35 (0), 36-36, 2019-07-01

    ...10年以上維持されることがなかったシロガオオマキザルの有名な社会的慣習と対比して考えると,ニホンザルの抱擁が数世代にわたり維持されたのは主たる行為者が群れに生涯留まるメスであったことに加え,明確な機能があったためであろう。しかしそれがゆえに,必要性が下がった時期には頻度の低下がみられることとなった。</p>...

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  • 野生ニホンザルの腸内細菌の発酵能力の季節変化

    李 婉儀, 何 天萌, 半谷 吾郎 霊長類研究 Supplement 35 (0), 62-62, 2019-07-01

    <p>Gut microbiome plays important role in animal nutrition by extracting energy and nutrients from other indigestible food. Previous studies have revealed diet as one of the key factors shaping gut …

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