新井 寧子, 鈴木 淳一, HENN Volker, HESS Bernhard
耳鼻と臨床
35
(5),
869-875,
1989
赤毛ザルの右目に電磁誘導コイルを植え, 温度眼振反応の眼球運動を三次元的に記録した. その結果, サルの外耳道に加えた比較的弱い温度刺激は, 水平, 垂直, 回旋性の成分を有する眼振を生じ, これらは互いに独立して変化することがわかつた. この温度眼振の起源は, 3つの半規管全ての関与を想定すると, 定性的には末梢で説明できるものであつた. しかし, 眼振の時間的経過からは, 中枢による量的, …
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