斎藤 和子
Anthropological Science (Japanese Series)
108
(2),
61-79,
2000
岩版•土版はこれまで, 石製または土製という材質の違いはあっても同一形式に属し, 連続的な変化を遂げ, 6型式に分類されるとされてきた。そして, 初現形態である第1類を見ると, 土偶と何ら形態的な関係がないと考えられ, ゆえに, 岩版•土版は土偶と形態的に無関係であるとされてきた。しかし本研究の解析の結果, 1) 岩版•土版は同一形式に属するとしても, 連続的に変化するとはいいがたいこと 2) …
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