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検索結果 2,039 件

  • 海底火山由来漂流軽石の静的力学特性およびせん断に伴う粒子破砕挙動

    吉原 隆, 番場 恵梨子, 海野 寿康, 江守 辰哉, 上野 一彦 土木学会論文集 80 (2), n/a-, 2024

    <p> 2021年8月に小笠原諸島南硫黄島付近の福徳岡ノ場で発生した海底火山噴火により大量に軽石が噴出,漂流し,主に西日本の港湾施設などに堆積した.本稿では,それら海底火山由来の漂流軽石に対して単粒子破砕試験,三軸試験など力学試験を実施し土粒子単体の強度や集合体である土の力学特性を把握した.載荷に伴う破砕があるため軽石は静的載荷試験により得られる破壊包絡線を一義に定義することが困難であり,拘束圧…

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  • 弾塑性再現解析に基づく埋設管の地盤反力特性の分析

    野村 友仁, 鈴木 崇伸 日本地震工学会論文集 24 (1), 1_18-1_32, 2024

    <p>地表断層変位など地盤変状を受ける埋設管の耐震計算において地盤反力特性の非線形性を適切に設定することが重要である.埋設管関連の耐震設計指針・基準では地盤反力特性の非線形性は主に実験データに基づく場合が多いが,近年は地盤の解析技術が進展して大変形領域まで弾塑性解析が可能になった.解析により地盤反力を設定できればより合理的な埋設管の設計が可能になる.そこで本稿は埋設管の地盤反力実験結果を再現する…

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  • 路面標示が無信号横断歩道接近時の運転行動に与える影響に関する比較分析

    大江 航介, 田中 伸治, 井上 卓磨, 有吉 亮, 松行 美帆子 交通工学論文集 9 (2), A_10-A_18, 2023-02-01

    <p>我が国における交通死亡事故の大半は道路横断中に発生しており,無信号横断歩道での車両一時停止率の低さが一因となっている.これらの対策としては,路面標示の設置が挙げられ,低コストで導入可能等の利点がある一方で,地域間で表記や配色が統一されていないことが課題である.そこで本研究では,ドライビングシミュレータを用いた走行実験を行い,「速度おとせ」,「横断者注意」,カラー舗装,対策なしの路面標示対策…

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  • 溶液型薬液を用いた改良土の強度発現メカニズムと簡易強度推定に関する研究

    秋本 哲平, 仙頭 紀明, 上野 一彦 土木学会論文集 79 (8), n/a-, 2023

    <p> 溶液型薬液を用いた改良土は,土質条件によって想定した強度が発現しない場合がある.そういった場合,配合再試験や工法自体の見直しといった時間的,経済的ロスが生じる.このような手戻りを防止するには,薬液改良土の強度発現メカニズムを正確に把握し,土質条件に応じた強度推定手法や不足強度を補う手法の開発が必要である.本研究では,これまでに実施した,供試体内に超小型間隙水圧計を埋め込んだ一軸圧縮試験の…

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  • 海底鉱物資源混合揚収に向けたパルプリフト方式の基礎的検討

    菅原 弘貴, 下村 光毅, 中谷 直樹, 山崎 哲生, 片山 裕之, 熊谷 隆宏 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 日本のEEZ内にある南鳥島周辺の海底付近には,レアアース泥やマンガン団塊が存在する.その揚収手法の一つとして,パルプリフト方式が検討されている.パルプリフト方式とは,レアアース泥と海水を混合した高粘度の作動流体を用いてマンガン団塊を輸送する方式である.この方法を実現するためには,様々な条件下での海底資源の揚収量を推定することが不可欠である.しかし,作動流体の粘性特性は不明であり,確実な揚…

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  • 津波防波壁における鉄筋およびH形鋼を用いた定着構造に関する実験的研究

    田中 智宏, 池野 勝哉, 宗田 昇大, 志水 克成, 磯田 隆行, 佐々木 慎, 中野 正之, 伊野 同 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 本研究では防波壁の定着構造に関する実験を実施した.既設防波壁の嵩上げで用いる鉄筋の定着構造の付着強度は,コンクリート標準示方書の付着強度と比較すると,鉄筋とコンクリートの付着強度と同程度の裕度を有していた.また,鉄筋をへりあき近傍に定着した影響を調べるため,鉄筋の引抜き実験を行った.へりあき面に限定的なひび割れが生じたが荷重は低下せず,本実験条件下では鉄筋の定着性能に与える影響がないこと…

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  • 沿岸部の掘り込み地形が津波流体力の軽減に及ぼす効果について

    村上 啓介, 恒成 果穂 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 貞山運河は津波の遡上距離や浸水深の低減等,津波被害の軽減にある程度の寄与があったことが東日本大震災後の調査で報告されている.その中で,運河のような掘り込み地形が背後の構造物に作用する津波流体力をどの程度軽減する機能を持つのかについては,具体的に検討した事例は見当たらない.本研究では,運河を模した掘り込み地形が構造物前面の津波浸水深や構造物に作用する津波流体力に及ぼす影響について,三次元数…

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  • カルシア改質土の原位置混合工法の実海域試験施工

    粟津 進吾, 森 玄, 近本 雅彦, 北門 亨允, 野中 宗一郎, 山崎 宏和, 赤司 有三, 浅田 英幸 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> カルシア改質土の用途拡大を目的に開発中の原位置混合工法(海底粘土の掘削,カルシア改質材との混合,改質土の排出の工程を海底で実施)の有用性を実証するため,実海域での実機試験施工を実施した.その結果,自然含水比が液性限界比1.0の原地盤粘土に対して十分に改質材を均一混合することが可能であり,製造した改質土の強度がハンドミキサーによる室内配合強度を上回る傾向にあることが分かった.また,製造した…

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  • 強度の空間的ばらつきを考慮した事前混合処理地盤の地震時変形解析

    片山 遥平, 秋本 哲平, 上野 一彦, 笠間 清伸, 古川 全太郎 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 各種の改良地盤は自然堆積地盤の不均質性や施工時の不均一性により大きな空間的ばらつきを有する.FLIPにモンテカルロシミュレーションを適用し,事前混合処理工法により改良された地盤の空間的ばらつきを考慮した地震時変形解析を行った.平均強度,変動係数,自己相関距離から対数正規分布に基づき空間的ばらつきを有する改良体要素の一軸圧縮強さを算出し,これより粘着力,初期せん断弾性係数,体積弾性係数を算…

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  • SEP船のレグ貫入による周辺地盤の影響評価に関する遠心模型実験

    上野 一彦, 江守 辰哉, 肥後 陽介, 澤村 康生, 音田 慎一郎 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 洋上風力発電施設の施工時,SEP船は4本のレグを海底地盤に着底させ,船体を海面上にジャッキアップする.この時,地盤にはレグを介して接地圧が作用するため,支持力検討が必要となる.しかし,軟弱な粘性土地盤では破壊を伴いレグは数メートルにもおよび地中に貫入する.また,レグ着底位置周辺の構造物への影響も懸念される.そこで本研究では,レグの貫入動作を模した遠心模型実験により,地盤の変形や地中の応力…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 多摩川河口域における橋梁建設工事や大規模出水が河口域生態系へ与えるインパクト

    竹山 佳奈, 中村 由行, 桑江 朝比呂, 鈴木 伸也, 鳥羽 幸太郎, 田中 浩輝, 山本 晃久, 風呂田 利夫 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 河口域の橋梁工事に伴い実施した約4年間の定期環境調査を基に,河川内の橋脚築造のための浚渫工事が河口干潟の地形や底質環境等の物理環境や干潟生態系におよぼす影響と回復過程を明らかにした.また,工事期間中に発生した過去最大規模の出水とその影響についても評価した.その結果,浚渫前後で干潟の底質環境や底生生物群集は大きな影響を受けなかったと推測された.一方,過去最大規模の出水による地形や底質環境変…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 港湾分野における面的LiDARを用いた観測手法の検討

    松長 悠太, 西 広人, 水野 辰哉, 琴浦 毅, 西畑 剛, 松葉 義直, 田島 芳満 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 港湾分野での波浪観測は設計・施工・維持管理のいずれの段階においても重要であり,これまでも最先端の観測技術が現地に適用され,観測データ解析手法についての研究も多くなされてきた.また,近年,ICT技術の進展に伴いレーザーを活用して3次元形状把握が可能となる面的LiDAR(Light Detection and …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 函館港における浚渫土砂の海中利用によるCO<sub>2</sub>排出削減効果 -陸上処分との比較-

    内藤 了二, 阿部 寿, 工藤 博文, 酒向 章哲, 田村 勇一朗, 秋山 吉寛, 岡田 知也 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 地球温暖化抑制として温室効果ガスの削減は重要な課題である.本研究では,函館港の実際の浚渫土砂を転炉系製鋼スラグ材で改質して利用した防波堤背後盛土の施工に対して,浚渫土砂の有機炭素量の詳細調査を行い,工事・資材運搬によるCO<sub>2</sub>排出量を算出した.また,本浚渫土砂を仮に陸上処分した場合のCO<sub>2</sub>排出量も算出した.その結果,防波堤背後盛土として海中利用し…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 面的LiDARの室内実験観測への適用性検討

    水野 辰哉, 松長 悠太, 西 広人, 琴浦 毅, 西畑 剛, 松葉 義直, 田島 芳満 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 面的LiDARではUAVを使用せずとも容易に広範囲の点群を取得できる.近赤外線を用いるLiDARでは水面の点群取得は困難であるが,白波が立つなどの条件下では点群が取得される.面的LiDARで水面計測が可能になれば面的な水面計測や波打ち際の水面と底質のような固液の同時計測への活用が期待できる.そこで本研究では水槽実験により面的LiDARの水面計測への適用性を検討した.</p><p> …

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  • 消波ブロックの点群計測による気水中の面的評価方法の検討

    西 広人, 琴浦 毅 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 四面環海である日本では,反射波や越波の低減を目的として港湾整備に消波ブロックを採用する事例が多い.しかし,消波ブロックは直上での活動が危険であり,目視等の従来計測では現況形状の定量的な把握が困難であった.そこで,UAV測量によって取得した3次元点群データを用いて,消波ブロック天端部分の評価を行うなど,非接触型の計測手法を用いた検討が進められている.しかし,法面部については気水中に連続する…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 泥水海中排出時の汚濁拡散に関する基礎的検討

    菅原 弘貴, 片山 裕之, 鵜飼 亮行, 望月 幸司, 竹内 和則, 山下 聡 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 表層型メタンハイドレート(MH)の採掘計画では,海水と共に掘削したMHと泥を船上で揚収し,船上のガス化処理設備にてメタンガスのみ回収後,不要な海水と泥を掘削跡窪地へ海中排出することを計画している.この際,周辺環境への濁りの影響の把握や,窪地への効率的な排出方法が重要な課題となる.</p><p> …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 高知県安芸漁港の高波浪来襲特性

    小林 誠, 片山 裕之, 田村 仁, 佐藤 愼司 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 土佐湾湾奥部の物部川河口東側に位置する安芸漁港では,台風来襲時に沖防波堤で顕著な高波の打上げが生じることが知られている.本研究では,既往資料調査とともに広域波浪変形解析および数値波動水槽による断面解析を実施し,高知県安芸漁港周辺の高波浪来襲および打上高が助長されるメカニズムの検討を行った.その結果,安芸漁港周辺では底質粒径が粗く,海底地形デジタルデータでは再現されない浅海域において急勾配…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 性能規定に基づく浸透固化処理地盤の事後照査手法の提案

    古川 全太郎, 笠間 清伸, 片山 遥平, 秋本 哲平, 上野 一彦, 堤 彩人 土木学会論文集 79 (12), n/a-, 2023

    <p> 本論文では,浸透固化処理した砂質土を対象に実施された非排水中空ねじりせん断試験結果をもとに,地震時の液状化による構造物被害予測プログラム(FLIP)を用いて地震応答解析を行う際に必要な液状化パラメータを,浸透固化処理土の一軸圧縮強さから適切に設定する方法を示した.加えて,浸透固化処理工法で背後地盤を液状化対策した岸壁を対象にモンテカルロシミュレーションを行い,浸透固化処理部の一軸圧縮強さ…

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 水中制震版を適用した洋上風車モノパイル式基礎の耐震性能に関する実験的研究

    白 可, 三好 俊康, 吉田 誠, 三浦 成久, 松本 正一郎, 肥後 陽介, 澤村 康生, 音田 慎一郎 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 風車の大型化に加えて,日本では地震荷重の影響も考慮する必要があるため,洋上風車モノパイル式基礎(以下,MP)の外径は増大する傾向があり,SEP船での施工やハンマーでの打撃,工場製作などが課題になっている.そこで,本研究ではMPの周囲にひと回り大きな円筒形の水中制震版(以下,制震版)を一部水中に没水させて設置し,外力を受ける際に制震版がMPとともに水平方向に振動して制震版と水の相互作用によ…

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  • 頂版に孔あきI形鋼を用いた複合構造の付着および曲げ耐荷性能に関する研究

    宇野 州彦, 池野 勝哉, 篠田 佳男, 藤倉 修一 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 著者らは,臨港道路橋脚を対象に頂版の鉄筋代替として,孔あきI形鋼により鋼材をユニット化する工法を提案する.本研究では,孔あきI形鋼を用いた複合コンクリート構造を対象に,コンクリートの充填性確認実験を行い,I形鋼のウェブ直下における充填不良の有無について確認を行った.また,引抜き実験および曲げ載荷実験を実施し,コンクリートとの付着性能および複合構造の曲げ耐荷性能の確認を行った.充填性確認実…

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  • JCOPE2Mによる沖合施工海域の海流特性

    片山 裕之, 鵜飼 亮行, 横畠 隆広, 三浦 成久 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 浮体式洋上風力や海底資源開発など海上施工の範囲が大水深域に展開している.設計・施工条件として波浪や風が重要だが,大水深では作業船の施工安全性や施工海域までの航行安全性の観点でも海流の影響は無視できない.しかし沖合の海流観測データは少なく,検討にはJCOPE再解析データが有効である.本稿では,JCOPE2Mを用い,今後沖合施工が展開される水深100m以深の大水深海域の海流特性を検討した.そ…

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  • 山岳トンネルの切羽コソク作業を対象とした非GNSS環境下の自動運転手法の開発

    石田 仁, 矢吹 信喜, 大森 禎敏, 森屋 陽一, 藤田 真司 土木学会論文集 79 (22), n/a-, 2023

    <p> 山岳トンネル工事において,発破直後の切羽は肌落ちによる死亡災害が発生することが多く,切羽の無人化の取り組みが急がれる状況である.建設現場には既に省人化や無人化を目的として,自動運転機械や遠隔操作機械が導入されつつあるが,肌落ち災害に直結するブレーカーによるコソク作業の省人化・無人化の事例は見られない.一方で,雲仙普賢岳の噴火による火砕流や土石流に対して1993年より始まった無人化施工は,…

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  • ジャケット式洋上風力発電基礎の水中グラウト接合部の充填管理方法

    黒坂 明善, 中野 雄貴, 小笠原 哲也, 道前 武尊 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 2孔式RI計器を用いたジャケット式洋上風力発電基礎の水中グラウト接合部の充填管理方法の開発を目指し,2段階の室内実験を実施し,2孔式RI計器の適用性と本手法の密度測定精度を検証した.その結果,ガンマ線源と検出器をそれぞれ挿入するガイドパイプの間隔を300~400mmに設定し,測定時間は3分以上とすることが良いことを確認した.また,水中のグラウト接合部に対しては,RI計器を鉛直下向きに15…

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  • カルシア改質土の水中投入システムの開発

    田中 裕一, 板垣 侑理恵, 中島 健一, 野中 宗一郎 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> カルシア改質土は,軟弱な浚渫土とカルシア改質材を混合した材料であり,干潟・浅場の造成材,護岸の腹付材,埋立材,深掘跡の埋戻材等として広く使用されている.</p><p> カルシア改質土の海域利用では,グラブを用いて水中に投入する例が多いが,カルシア落下混合船を使用した施工では,トレミー管により水中投入する方法が運搬・投入工程を簡略化可能であり効率的であると考えられる.一方,粘性の高いカルシ…

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  • 多摩川河口域における橋梁工事に伴う干潟保全措置とその効果

    竹山 佳奈, 桑江 朝比呂, 中村 由行, 鈴木 伸也, 鳥羽 幸太郎, 田中 浩輝, 山本 晃久, 風呂田 利夫 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 橋梁工事に伴う干潟の保全措置・管理の効果を評価することを目的とした調査を実施した.橋脚工事の際に浚渫した干潟を工事後に埋戻し干潟を復元することを計画とし,干潟生態系の早期回復のため浚渫時に干潟表土を陸上保管し,復元する干潟表土材とした.また,浚渫による隣接干潟の侵食を抑制するため,浚渫境界部に仮設鋼矢板を打設した.さらに,順応的管理手法に基づき工事影響や想定外の事態への対応を検討し,必要…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 遺伝的アルゴリズムを用いた物理的環境に基づくアマモ場状況の再現

    中瀬 浩太, 鵜飼 亮行 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> アマモ場造成は環境修復やブルーカーボンにより注目されている.アマモ分布適地は水深やシールズ数等のパラメーターの範囲より評価されるが重回帰式等の方法を試みたものの再現は困難であった.</p><p> そこで,アマモ分布と物理条件が同一メッシュに存在する既存のデータを用いて,被度・草丈に対する各条件を折れ線関数で表せるとし,これを構成する数字列を遺伝子情報と見立て,これらの選択・交配・突然変異…

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  • 可塑状グラウト増深工法の実岸壁への適用と夾雑物除去工法の開発

    小笠原 哲也, 合田 和哉, 和田 眞郷, 三枝 弘幸, 壹岐 直之, 橋本 健 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 既存係船岸を対象として開発された可塑状グラウトを用いた増深工法の社会実装を目的として,川崎港の実岸壁(水深-4.5m)に現場適用した.また捨石の間隙内に夾雑物(砂,粘土,貝殻など)が多く存在する場合はグラウト注入を阻害するため,本増深工法を適用する上で課題としていたが,夾雑物の除去工法を適用し工法の適用拡大を図った.夾雑物除去では,小型実験から現場実験まで段階的に検証してウォータージェッ…

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  • 強潮流・大水深海域におけるカルシア改質土投入時の濁り拡散に関する現地実験

    高橋 俊之, 菅野 孝則, 首藤 啓, 阿式 邦弘, 西本 高志, 林 雄介, 宮崎 章博, 江島 和宏 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> カルシア改質材(転炉系製鋼スラグ)は,成分調整と粒度調整が行われた改質材であり,改質材と港湾工事で発生する浚渫土を混合したカルシア改質土は,固化によって強度が発現する.自然物と人工物を効果的に組み合わせたカルシア改質土は,環境修復事業において有効活用されている.一方,瀬戸内海には海砂利採取によって大水深化した海域が点在しており,自然な回復には至っていない.ここでは,土砂投入事例がほとんど…

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  • アマモの流れ藻の干潟底泥内埋没による分解抑制

    梶谷 遼平, 山本 浩一 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 本研究では,山口湾の干潟における砂質,砂泥質,泥質によってアマモの流れ藻が物理的に細粒化されるまでの分解速度を測定し,その速度を低下させることのできる底質の条件を明らかにした.直径2mmのメッシュバッグに直径6mmの円盤に加工し乾燥したアマモを入れて山口湾(山口県山口市)の砂浜・干潟環境で分解試験を行い,アマモが直径2mm以下まで細粒化される分解速度を求めた.また,海水への溶出試験や底質…

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  • 新潟県北部海域での洋上風力発電のための海上風の特性把握

    犬飼 直之, 篠田 旺志 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 洋上風力発電は欧州を中心に導入が拡大しており,国内でも洋上風力発電事業開始に向けた取り組みが進められている.その中で新潟県村上市と胎内市の沿岸域が,2022年9月に促進区域に指定され現在では事業者の選定などの手続きが進められている.NEDOによると新潟県の促進区域内での洋上年平均風速は安定した発電が見込まれるとされている.しかし冬季には海上風は増大し夏季には平穏となる他,海域の南部は平野…

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  • 浅海域に設置される複数の材料から構成された捨石堤への被災度解析の適用

    高橋 研也, 田中 仁, 西畑 剛 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 砕波帯内から汀線の陸側に至る浅海域に設置される,複数の材料から構成された捨石堤および傾斜堤を対象にした水理模型実験を実施して,作用波数と各構造物の被災度の変化傾向を把握した.汀線の陸側に設置される捨石堤として鉛直に多段積みしたかごマットによる土留め構造を,汀線の海側に設置される捨石堤としてバットレス型消波構造物を,砕波帯内に設置される傾斜堤として消波ブロック1層被覆式傾斜堤を対象とした.…

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  • 新潟県内の洋上風力発電の促進区域における海上風特性の把握と他区域との比較

    犬飼 直之, 篠田 旺志 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 洋上風力発電は欧州を中心に導入が拡大しており,国内でも洋上風力発電事業開始に向けた取り組みが進められている.このうち新潟県北部の村上市・胎内市促進区域は季節風や地形の影響を強く受けると考えられることから,季節変化や建設場所の違いによる発電能力の違いを把握する必要がある.また新潟県は広大な沿岸域を有しており,促進区域以外での発電能力を把握する必要があると考えられる.更に,日本国内での他の促…

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  • 鉄鋼スラグ使った改質土を原位置施工

    日経コンストラクション = Nikkei construction (788) 30-, 2022-11

    ...JFEスチールと日本製鉄、五洋建設、東亜建設工業、日本海工(神戸市)は共同で、軟弱な海底地盤の表層を原位置で改良する「カルシア改質土のバッチ式原位置混合工法」を開発した。海底に降ろした密閉式バケットの中で、鉄鋼スラグを原料とするカルシア改質材…...

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  • 食品残渣由来リサイクル堆肥の水稲栽培への施用に関する研究

    大藪 崇司, 荒井 正英, 前田 泰芳 日本緑化工学会誌 48 (1), 95-98, 2022-08-31

    <p>食品残渣由来のリサイクル堆肥は,元食品のため安全性について問題は少ないものの,食品中の塩や糖により植物生育に問題がないか,また堆肥の投入によって収穫物に変化があるのかについて基礎的な知見が少ない。そこで兵庫県三木市の特産である酒米山田錦にリサイクル堆肥の施用実験を行い,その効果を確認した。その結果,リサイクル堆肥を用いた実験区は使用していない対照区と比較して生育不良は認められなかった。籾の…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • MR技術を用いた地下埋設構造物の可視化システムの構築

    川越 健生, 滕 飛, 樫山 和男, 吉永 崇, 琴浦 毅, 石田 仁 土木学会論文集F3(土木情報学) 78 (2), I_73-I_81, 2022

    <p> 本論文は,地下埋設構造物に対する計画・設計・施工・維持管理を支援するためのMR(MixedReality)可視化システムの構築を行ったものである.MRデバイスとしてHoloLens 2を用い,屋内での使用を想定した計画・設計段階での支援に対するMR可視化システム,屋外での使用を想定した施工・維持管理段階での支援に対するMR可視化システムの構築を行った.本システムの妥当性と有効性について検…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 水中点群データを活用した出来形検査に向けた検討

    塚本 高文, 琴浦 毅 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_145-I_150, 2022

    <p> ナローマルチビーム測量(以下,NMBと略記)は水中部を可視化できる技術として,ICT活用工事へと実用化が進み,ICT浚渫工の出来形検査,ICT基礎工の数量算出で実用化されているものの,捨石マウンドの出来形検査は実現していない.これは,捨石マウンドの複雑な形状と管理基準の要求精度の高さや,NMBの点群特性に起因するところが大きい.そこで本研究では,捨石マウンドのNMB点群特性を踏まえた出来…

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  • スパー型浮体曳航時の動揺特性に関する研究

    小林 拓磨, 西畑 剛, 廣井 康伸, 保木本 智史 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_265-I_270, 2022

    <p> 浮体式スパー型洋上風車施工でのスパー型浮体曳航において,横波作用時ならびに回頭時の動揺特性を把握するための水理模型実験を行った.横波作用下の曳航では,波周期や曳航速度が増加するにつれてRoll方向の動揺量が増加する傾向を確認した.回頭曳航実験では,曳航速度に対して回頭半径が小さい場合に遠心力によってスパーが外側に大きくRollingする現象を確認し,施工時における曳航速度と回頭半径による…

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  • 汀線の陸側にある防波壁に作用する砕波後の不規則波圧算定式に関する一考察

    高橋 研也, 石井 敏雅, 田中 仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_427-I_432, 2022

    <p> 汀線より陸側にある直立壁に作用する波力の算定法としてCERCの式および富永・九津見の式が設計上用いられることがあるが,いずれも規則波に対して求められた式であるため不規則波に対して適用することはできない.ところが,我が国の技術基準においては式中の波高として換算沖波波高が準用されている.本研究においては,規則波および不規則波を対象とした水理模型実験を実施してこれらの式の適用性について検討する…

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  • データ同化と機械学習を用いた任意地点でのリアルタイム波浪予測手法の開発

    尾崎 伸一郎, 井手 喜彦, 橋本 典明, 琴浦 毅, 山城 賢 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_463-I_468, 2022

    <p> リアルタイム波浪予測は海上工事の作業実施の可否判断などに利用されるが,現在主流である数値モデルを用いた予測は計算コストが高いという欠点がある.近年では,機械学習を用いた予測モデルが提案され低い計算コストでの予測が可能となったが,学習時の教師データとして観測値を用いるため,観測地点と異なる場所での予測を行うことができず,任意地点での波浪予測が必要な海上工事の作業実施判断などへの利用が難しい…

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  • P波減衰トモグラフィ探査法を用いた薬液改良地盤の出来形管理手法に関する検討

    堤 彩人, 山本 敦, 甲斐 雅比呂, 高野 大樹, 高橋 英紀, 榊原 淳一 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_805-I_810, 2022

    <p> 地盤改良工事では,地中埋設物位置の不整合や地盤条件の不一致等の問題で,施工時に設計を変更せざるを得ないケースが間々ある.このような場合には,地盤改良の効果を適切に評価するための出来形管理手法が必要になると考え,本研究では,薬液改良地盤を対象に,改良効果の可視化手法としての物理探査の適用性について検討した.P波減衰トモグラフィ探査法に着目し,室内模型実験と現地実験を実施した結果,P波の減衰…

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  • 波・流れによるモノパイル基礎局所洗掘および対策工効果の実験的検討

    青木 健太, 谷上 可野, 片山 裕之, 三浦 成久, 鈴木 崇之 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_475-I_480, 2022

    <p> 水深20m超となる大水深での着床式洋上風力モノパイル基礎は,長期安定性の観点から洗掘対策が要求されている.著者らは,波のみを外力とした移動床模型実験によりモノパイル基部の局所洗掘と袋型根固材を用いた洗掘対策工敷設範囲の検討を行った.しかし,洋上風力推進海域の海流は表層において約1.0m/sあることが確認され,また既往の研究により波と流れの同時作用の場合には,波だけの場合より局所洗掘深が増…

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  • PC圧着接合を用いたプレキャスト桟橋の開発─工場製作部材によるユニット式施工─

    池野 勝哉, 天谷 公彦, 田中 豊, 岩波 光保 コンクリート工学 60 (11), 1006-1013, 2022

    <p>近年,桟橋工事における生産性向上を目的として,プレキャスト(PCa)施工が注目されている。一般にPCa施工は,現地近郊の陸上ヤードにおいて桟橋上部工のPCa部材を製作し,鋼管杭打設後に起重機船によって架設,接続部に現場打ちコンクリートを打設して構築される(以下,サイトPCa)。これに対して著者らは,全てのPCa部材を工場製作し,現地へ陸上輸送にて搬入後,プレストレスで部材同士をPC圧着する…

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  • カルシア改質土施工時のCO<sub>2</sub>排出量の試算と低減方法の検討

    田中 裕一, 浜谷 伸介, 野中 宗一郎, 中川 雅夫 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_157-I_162, 2022

    <p> カルシア改質土は,浚渫土とカルシア改質材を混合した材料であり,干潟・浅場の造成材,埋立材,深掘跡の埋戻材,護岸の裏込材等として広く使用されている.また,カルシア改質材は鉄製造過程の副産物のため,セメント固化処理土と比較してカルシア改質土のCO<sub>2</sub>排出量は小さい特徴がある.一方で,カーボンニュートラル社会を目指す上で,カルシア改質土の施工時のCO<sub>2</sub>…

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  • 消波ブロックを対象とした点群データの評価手法の検討

    西 広人, 琴浦 毅 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_163-I_168, 2022

    <p> 消波ブロックは施工延長が長大であることやブロック直上での作業が安全管理上困難なことから,「ICT機器を用いた測量マニュアル(ブロック据付工編)」も最新の研究を踏まえて更新されるなど,UAV測量の活用が期待されている.しかし,消波ブロックの取得点群データの評価・活用方法について検討した事例は少なく,活用にあたって十分な知見が不足している.そこで本研究では,模型や現地で取得したデータを用いて…

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  • プレキャスト桟橋工法の建設時におけるCO<sub>2</sub>排出量の比較検討

    池野 勝哉, 中村 菫, 川端 雄一郎, 金枝 俊輔, 岩波 光保 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_301-I_306, 2022

    <p> プレキャスト(PCa)桟橋工法は,不安定な海上作業を極力,陸上作業に置き換えることで,工期短縮や生産性の向上が図れるため,今後,更なる適用拡大が予測される.一方,世界的に脱炭素化に向けた動きが活発化する中,我が国の港湾分野においても建設時における低炭素化の重要性が高まっており,施工者自らの直接排出のみならず,間接排出を含むサプライチェーン全体のCO<sub>2</sub>排出量を把握する…

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  • 固化処理土で構築された岸壁の地震時挙動と安定性評価手法の検討

    高橋 英紀, 府川 裕史, 浅田 英幸, NGUYEN Binh, 竹内 秀克 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_589-I_594, 2022

    <p> 深層混合処理工法によって地盤をセメント固化して,その固化処理土を岸壁の本体工(背後地盤の土留め)として利用する方法が提案・採用されている.本稿では,この岸壁の構造形式を一般化することを念頭に,岸壁構造が不安定化する地震時の挙動を調べた.具体的には,岸壁本体工の寸法や形状を変化させて,遠心模型実験によって岸壁の地震時挙動を系統的に調べた.その結果,岸壁本体工にはある程度の幅(本体工の高さ程…

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  • 薬液注入改良土の一軸圧縮強さに影響を及ぼす要因の評価

    秋本 哲平, 仙頭 紀明, 上野 一彦 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_535-I_540, 2022

    <p> 港湾空港に代表される埋立てによって造成された地盤は,礫分や貝殻片などの直径が大きな粒子を含んでいる.薬液改良土は,土粒子の粒径が大きいほど強度が低くなるため,このような材料に対して強度を発現させるためには,強度発現に影響を及ぼす要因を特定することが重要である.近年,液状化対策に用いられている薬液は,ホモゲル強度が従来よりもかなり低く,既往の強度発現メカニズムに関する研究成果を適用できるか…

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  • 地盤定数の不均一性を考慮した浸透固化処理地盤の地震時変形解析

    笠間 清伸, 西田 啓介, 古川 全太郎, 秋本 哲平, 堤 彩人, 片山 遥平 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_901-I_906, 2022

    <p> 浸透固化処理工法で背後地盤を液状化対策した岸壁を対象に,FLIPを用いて固化処理部の地盤定数の空間的ばらつきを考慮して地震応答解析を行った.本論文の結論は,次の通りである.(1) 適合率0.56~0.96の範囲で強度の空間的不均質性を有する浸透固化処理地盤において,L2地震の加振終了時の岸壁の残留変位は,モンテカルロシミュレーション100回で十分な統計値が得られる.(2) …

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  • JCOPEデータによる日本沿岸の海流特性

    片山 裕之, 谷上 可野, 鵜飼 亮行, 三浦 成久 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_883-I_888, 2022

    <p> 着底式洋上風力基礎の設計では,外力として波と流れを考慮するが,外洋の海流は観測データが少なく,推算値を参考にせざるを得ない.JCOPE2Mは日本沿岸の推算値で扱いやすいが日平均流速であるため,解析の格子間隔や時間間隔がより細かく潮流も考慮されるJCOPE-Tの利用が推奨されている.</p><p> …

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  • 日本沿岸潮位の確率的特性と統計期間に関する一考察

    片山 裕之, 鵜飼 亮行, 菅原 弘貴 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_97-I_102, 2022

    <p> 港湾の潮位特性の把握は重要である.設計潮位は所定の再現期間を有する確率潮位を採用することが多く,長期間の潮位観測記録が求められるが,データの統計年数が不足することが多く外挿予測とならざるを得ない.本検討では,日本沿岸の気象庁験潮所の潮位データ(1998〜2020年)を整理し,全国の潮位特性の把握を主に高潮偏差の確率的観点から試みた.また潮位データの統計年数についても考察を加えた.その結果…

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  • 浚渫粘土を母材料とする人工石材を裏込材として用いた重力式護岸の遠心模型実験

    江守 辰哉, 上野 一彦, 渡部 要一 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_547-I_552, 2022

    <p> 浚渫土砂処分場の容量が逼迫している一方で港湾工事に使用される石材の供給量不足が懸念されており,浚渫土の有効利用技術の1つとして,浚渫土を母材料とする人工石材の製造技術の開発がされている.本論文では,浚渫土に固化材と添加材を混合することで準硬石相当の強度を有する人工石材の配合検討を実施し,高含水比の浚渫土に対して,セメントと少量の生石灰を加えることで,準硬石相当の人工石材が作成可能であるこ…

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  • サンゴ礫州島形成促進対策工としての透過型礫捕捉工の現地実験

    青木 健太, 小林 誠, 佐貫 宏, 片山 裕之, 井手 陽一, 茅根 創, 田島 芳満 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_841-I_846, 2022

    <p> サンゴ礫州島の形成・維持機構については,これまで現地観測や移動床実験,数値解析により検討されてきており,特定の自然条件下において集積されたサンゴ礫が干出し,サンゴ礫州島が形成されうるということが定性的に把握されている.しかし,実際のサンゴ礁海域においてこれらの条件に一致する場所は限られる.著者らは,サンゴ礫州島形成促進のための透過型礫捕捉工を提案し,2次元断面水槽を用いた移動床実験により…

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  • 周辺に複雑な地形特性を有する直立護岸および陸上直立壁に作用する津波波力について

    高橋 研也, 菅原 弘貴, 小林 拓磨, 佐貫 宏, 中野 正之, 高松 賢一, 佐々木 慎, 河村 美咲 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_235-I_240, 2022

    <p> 湾を中心とした半円状の複雑な地形上に直立護岸および陸上直立壁が設置されている海域を対象とし,断面2次元の水理模型実験および津波シミュレーションに加えて,3次元津波シミュレーションにより複雑な地形特性を考慮した3次元的な流況による津波波力への影響を確認し,既往の津波波力算定式と比較することによってその妥当性を検証した.その結果,地形特性や津波高さおよび押し波継続時間の不確かさを考慮しても波…

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  • 階段式魚道底面の横断勾配がオイカワの遡上特性に及ぼす影響

    鬼束 幸樹, 井出 尚之, 飯隈 公大 土木学会論文集G(環境) 78 (6), II_167-II_173, 2022

    <p> 遡上率の高い魚道を設計するには,最適な魚道の幾何学形状の把握が必要となる.これまで階段式魚道のプール長やプール水深などの最適値の探索が行われてきたが,プール底面は水平が前提であった.本研究では片側切欠き付階段式魚道において,プール底面の横断勾配および流量を変化させ,オイカワの遡上特性に及ぼす影響の解明を試みた.その結果,水平および切欠き側が低水深となる底面勾配より,切欠き側が高水深となる…

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  • 人工排水材による液状化時のボイリング被害抑止工法の地表面変状抑制効果の検証

    NGUYEN Binh, 佐々 真志, 上野 一彦, 浅田 英幸, 田代 聡一 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_577-I_582, 2022

    <p> 本工法は地震時の液状化に伴うボイリング発生を抑制し,地表面の大きな変状や起伏が生じるのを防ぐことで,被災救助の緊急車両や復旧工事車両等の通行を可能にすることを目的としている.既報では遠心模型実験と浸透流解析により,人工排水材の打設間隔1.2m,打設長3.0mの条件で,液状化層から上層への水圧の伝播を防ぎボイリングを抑制可能なことを確認し,液状化の発生自体を抑止する従来型の排水工法に対し,…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 石材を用いた洗掘対策工を設置した基礎地盤の波浪応答に関する研究

    小林 誠, 青木 健太, 熊谷 隆宏, 片山 裕之, 白 可, 吉田 誠 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_715-I_720, 2022

    <p> 着床式洋上風力モノパイル基礎の安定性の観点から,袋型根固材等の洗掘対策工についての研究成果は見られるが,洗掘対策工を設置した場合の液状化に代表される地盤の波浪応答特性に関する研究は少ない.</p><p> 本研究では,波浪の地盤応答理論に基づく相似則を提案して,袋型根固材等の洗掘対策工を設置した場合の水理模型実験を実施し,地盤の波浪応答特性を明らかにした.また,実験で得られた地盤内の変動間…

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  • 高波浪イベント後のメガカスプの形状変化特性

    鈴木 崇之, 安田 永遠, Mohammad TABASI, 比嘉 紘士 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_511-I_516, 2022

    <p> 砂浜海岸では,汀線近傍において沿岸方向に凹凸状のリズミックな地形が形成される.このうち,波長が100mオーダーのメガカスプの形状の変化の解析を目的とし,茨城県の波崎海岸にて測量された約30年間の地盤高データからカスプ波高(凸部から凹部までの長さ)を算出し,波浪データとの関係性を検討した.その結果,高波浪イベント後,カスプ波高は増加,減少,変化しないの3パターンに分類ができた.また,これら…

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  • 溶液型薬液注入工法によって改良された地盤の動的特性

    秋本 哲平, 仙頭 紀明, 林 健太郎 地盤工学ジャーナル 16 (4), 333-342, 2021-12-01

    <p>我が国の液状化強度は,<i>R</i><sub>L20,5%</sub>での評価が一般的であり,発生するひずみ量で液状化を判断している。しかし,この判断方法を薬液改良土に適用した場合,薬液改良土の特徴である繰返しせん断に対する靭性や残留変形の抑制といった改良効果を十分に考慮できていないといった課題があった。本研究では,強震時を想定して高い応力比での繰返し中空ねじりせん断試験を実施することで…

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  • 東京湾内湾に造成された砂浜海岸と泥質干潟の魚類相と多様性

    丸山, 啓太, 河野, 博, 竹山, 佳奈, 中瀬, 浩太 東京海洋大学研究報告 17 1-17, 2021-03-01

    東京湾内湾に造成された海浜と干潟が魚類にどのような場を提供しているのか明らかにすることを目的として、月に一度の小型地曳網による調査を5年間行った。調査地点は東京都大田区の「大森ふるさとの浜辺公園」で、同公園は海浜(1.2 ha)と干潟(1.0 ha)、それらの間に浅場(4.6 ha)の海域を有する公園である。周辺は水深約5 mの運河域であるが、運河域との境界に海底から高さ約4 …

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  • ARKitを用いた地下埋設物のAR可視化システムの構築と重畳の高精度化の検討

    洲崎 文哉, 樫山 和男, 琴浦 毅, 石田 仁, 吉永 崇 土木学会論文集F3(土木情報学) 77 (2), I_131-I_139, 2021

    <p> 本論文は,iOSに対応したARKitを用いて,地下埋設物の設計・施工・維持管理を支援するAR可視化システムの構築を行ったものである.具体的には,地下埋設物のCADモデルを設計図面上に重畳させるシステムおよび現地においてCADモデルを重畳させるシステムの構築を行った.設計図面上にCADモデルを重畳させるシステムでは,3次元都市モデルを同時に重畳することで位置関係の把握を容易にした.また,現…

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  • カラーフィルター撮影画像を用いたトンネル覆工コンクリートの表面気泡の検出

    岡本 健太, 黄 華濤, 大森 禎敏, 吉武 勇 土木学会論文集F1(トンネル工学) 77 (2), I_19-I_28, 2021

    <p> コンクリート構造物の表面品質は緻密性の評価法で表面透気試験等があるが,見栄えについては点検員による目視評価のため,評価結果は点検員の経験や知識技術などに依存することから,定性的な評価に留まっていた.本研究では,コンクリート表面品質の一評価対象となる表面気泡を定量評価するため,適切な検出方法について検討した.特に,ストロボにカラーフィルターを取り付けた撮影画像のRGB値に変化を与え,表面気…

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  • 海底設置型フラップゲート式可動防波堤初号機の詳細設計・施工

    仲保 京一, 木村 雄一郎, 山川 善人, 水谷 征治, 山下 徹, 長野 章, 下迫 健一郎, 清宮 理 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_97-I_102, 2021

    <p> 海底設置型フラップゲート式可動防波堤は,平常時は海底に倒伏して船舶の通行を確保し,津波や高潮が予測される場合には水面上に浮上させ,航路を締め切ることで背後域への浸水を抑制する.本技術は2003年に開発が開始され,2011年から3年間の実海域試験を経て,2017年に岩手県が行う津波対策施設に初採用された.詳細設計では特に設備完成後の維持管理性に留意し,現地施工では,困難が予想された水門本体…

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  • プレストレスにより圧着した桟橋プレキャスト接合部のせん断耐力評価

    石塚 新太, 池野 勝哉, 天谷 公彦, 前 嘉昭, 川端 雄一郎, 加藤 絵万, 岩波 光保 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_385-I_390, 2021

    <p> 近年,建設現場の省力化を目的に,コンクリート構造物のプレキャスト化(以下,PCa化)が求められている.港湾工事における桟橋上部工は,PCa化により波浪等の外的要因を受ける海上作業を削減できるため,多くのメリットがある.著者らは,PCa部材を全て工場製作および陸上運搬し,現場搬入後にポストテンション方式のプレストレスによって一体化するPC圧着構造を提案している.本工法は主要部材の現場打ちが…

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  • 灯台観測データに基づく海上風鉛直分布の基礎検討

    片山 裕之, 鵜飼 亮行, 三浦 成久 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_763-I_768, 2021

    <p> 沿岸域における洋上風力発電では,発電効率だけでなく施工中また完成施設の安全性の観点でも,波浪や風の特性を把握することは重要である.全国の灯台で観測された風データは40年程度の長期観測が行われており,一般的に観測高度も高く,施工検討の基礎データとして風況の特性を把握する上で有意義であると考えられる.</p><p> …

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  • 被覆形式を考慮した消波護岸の越波流量算定図の作成

    松下 紘資, 山本 拓, 安田 誠宏, 大熊 康平 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_55-I_60, 2021

    <p> 近年,地球温暖化の影響による最大クラスの台風の来襲などにより越波被害が頻発しており,設計沖波の見直しが全国的に進んでいる.これに伴って設計波が大きくなると考えられ,今後,越波対策として消波工の需要は高まっていくと推察される.護岸の設計実務で越波量を算定する際,合田の越波流量算定図が使用されるが,消波工の断面形状や被覆形式等の条件が合わない場合も補間して使用している.本研究では,完全被覆か…

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  • 波浪によるモノパイル基礎局所洗掘および対策工効果の実験的検討

    片山 裕之, 青木 健太, 鵜飼 亮行, 三浦 成久 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_553-I_558, 2021

    <p> 着床式洋上風力発電では,モノパイル基礎の長期安定性の観点から洗掘対策が要求されており,橋脚洗掘対策等の知見からモノパイル径Dの片幅2倍の範囲に対策を施すことが推奨されている.しかしながら,水深20m超の大水深での施工負荷は大きく,適切な対策工範囲を把握することは重要である.</p><p> …

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  • 各種の使用率で高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの諸性状および環境配慮性

    金子 樹, 河野 政典, 高橋 祐一, 古川 雄太 コンクリート工学 59 (3), 247-254, 2021

    <p>本報告は,高炉スラグ微粉末を10~70%の範囲で使用したコンクリートについて紹介する。本報告では,室内実験から高炉スラグ微粉末の種類や品質,使用率がコンクリートの諸性状におよぼす影響を,実機実験から実際の生コン工場での製造,施工性および模擬部材等の強度発現性を検討している。また,これらの結果から,高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの調合設計および二酸化炭素の削減効果について考察した。近年…

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  • 傾斜堤の港内側被覆ブロックの耐津波特性に関する実験的研究

    高橋 研也, 田中 仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_109-I_114, 2021

    <p> 上部工を有する傾斜堤の港内側被覆ブロックの耐津波特性に着目した水理模型実験および流体解析をおこなった.3段階に潮位を設定し,津波が堤体を越流および浸透する通常の実験ケースに加えて,越流のみを発生させたケースおよび浸透流のみを発生させたケースも実施した.</p><p> その結果,潮位が高い場合は水面近傍の被覆ブロックがわずかに被災するのみであったが,潮位が低い場合は被災位置が下側にずれると…

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  • カルシア改質土の原位置混合工法の適用範囲拡大に関する検討

    谷本 尚希, 粟津 進吾, 山本 佳知, 野中 宗一郎, 赤司 有三, 浅田 英幸, 近本 雅彦, 北門 亨允 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_445-I_450, 2021

    <p> カルシア改質土の施工簡略化工法として開発中の原位置混合工法(海底粘土の掘削,改質材との混合,改質土の投入の工程を原位置で実施)を,含水比が液性限界より低い粘土地盤にも適用できるようにするため,混合装置の改良および掘削した粘土への加水手法の構築を目的に,1/5モデル実験を行った.実験の結果,混合装置の改良により,含水比<i>w</i>= …

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  • 海上工事における施工可否判断の高精度化を目的とした機械学習の適用

    井手 喜彦, 大橋 果歩, 琴浦 毅, 山城 賢, 橋本 典明, 児玉 充由 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_1-I_6, 2021

    <p> 海上工事における施工可否判断を行う際は,比較的波高の低い波に対して正確な波浪予測が求められる.加えて,波高の値自体ではなく,ある閾値を超えるか否かという“閾値超過判定”を正確に行えるかが重要となる.本研究では,低波浪に対する閾値超過判定を高い的中率で実施することを目的とし,機械学習とアンサンブル気象予報データを組み合わせた予測手法を構築した.アンサンブル気象データを入力値としたニューラル…

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  • PCa型有脚式離岸堤における機械式継手の適用性検討

    齊藤 創太, 石塚 新太, 池野 勝哉, 山本 敦 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_943-I_948, 2021

    <p> 斜面スリット型透過式ケーソン(S-VHS工法)は静穏海域の創出,背後地の浸水防止,砂浜の海岸侵食防止を目的とした有脚式離岸堤である.本工法のRC函体製作時の課題として,現場施工の煩雑化,マスコンクリートによる温度ひび割れの懸念等が挙げられる.これらの課題に対し,現場施工の省力化,生産性向上,およびコンクリートの品質向上を図るため,函体をPCa部材に分割して工場製作し,現場搬入後に接合し一…

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  • 消波ブロックを対象としたUAV写真測量の適用性検討

    西 広人, 琴浦 毅, 堺 浩一, 石塚 淑大 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_691-I_696, 2021

    <p> 近年,UAV写真測量は状況写真撮影等の汎用性の高さなどにより最も普及しているUAV測量手法の一つである.しかし,周囲を海に囲まれた消波ブロックを対象とする場合,対象物の周囲を標定点で囲んで精度を確保する方法は困難である.そこで本研究では,海に囲まれた構造物に対してUAV写真測量での標定点配置の影響評価と,消波ブロックに隣接する防波堤上部工上に配置した標定点外についての計測精度検証を行った…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • CGデザイン要素とVR視点自由度による歩行空間評価の基礎的分析

    守田 賢司, 中村 一樹, 森嶋 裕太, 加藤 暉登 土木学会論文集D3(土木計画学) 76 (5), I_249-I_258, 2021

    <p>車依存都市におけるWalkable Cityの実現には,道路空間整備のあり方を大きく転換する必要があり,この議論を行うためにはその将来ビジョンの可視化が必要となる.主な可視化技術であるCGでは,コンピューターやソフトウェアの性能向上,デザイン要素のクラウド化から,低コストで高質な3D空間の作成が可能となっている.また,空間を疑似体験するVR技術も発展し,空間の没入感を高めるツールが一般的に…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 洋上風力重力式基礎の地震時安定性評価に関する解析的研究

    倉本 龍, 渡辺 高志, 吉岡 健, 三好 俊康 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 77 (4), I_544-I_556, 2021

    <p> 洋上風力設備のレベル2(L2)地震時の転倒照査において,従来の検討では静的な転倒安全率を用いて評価を行っており,地震時の動的作用や海水による抵抗を考慮していないため,過大な設計となる可能性がある.</p><p> 本研究では,既往研究で実施された洋上風力重力式基礎の振動台実験を対象として,粒子法(SPH法)と個別要素法を用いた再現解析を行い,海水や基礎マウンドが転倒安定性に及ぼす影響につい…

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  • コーン貫入試験と人工知能技術を活用した土質定数推定手法に関する研究

    秋本 哲平, 江守 辰哉, 片山 遥平, 上野 一彦, 熊谷 隆宏 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_721-I_726, 2021

    <p> 海底地盤のN値や土質定数を取得するための調査では,自己昇降式作業台船(SEP船)等を必要とし,気象海象の影響を強く受けることから,コーン貫入試験のような簡便かつ短期間で実施可能な調査方法が求められている.コーン貫入試験は,経験的に得られた換算式による土質定数の推定が可能であるものの,土質や場所によって換算式の選定や換算式に用いるパラメータの微調整が必要となる.本研究では土質定数(N値,<…

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  • 水理模型実験を用いた気中および没水吊荷の動揺特性

    小林 拓磨, 髙橋 研也, 西畑 剛 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_637-I_642, 2021

    <p> 気中もしくは没水状態の矩形ケーソンおよび円柱スパー型洋上風車を起重機船で揚重施工する際,波浪によって生じる船および吊荷の動揺特性を把握するための水理模型実験を実施した.吊荷気中時では,特定の波周期に対して吊荷の並進運動が大きくなる共振が見られ,施工が危険となる波浪条件を確認できた.異なる2つの波向に対する動揺量の比較からは,斜め方向の入射波によって横方向の動揺量が誘起される現象を確認し,…

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  • 画像情報を用いた機械学習手法による桟橋の残存耐力評価に関する研究

    宇野 州彦, 白 可, 岩波 光保 AI・データサイエンス論文集 1 (J1), 132-141, 2020-11-11

    <p>港湾構造物は一般に塩害に対して厳しい環境下におかれるが,劣化した桟橋の残存耐力を評価する研究はほとんど行われていない.著者らはこれまでに,劣化度判定結果を用いた桟橋の残存耐力評価手法を提案し,汎用の構造解析プログラムにより残存耐力評価を行うことを可能とした.一方で,多数の桟橋の維持管理優先度を決定するためには,構造解析を必要としないさらに簡易な残存耐力評価手法も望まれている.そこで本研究で…

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  • 直径120cmのサンドドレーンで改良した粘土地盤における攪乱の影響に関する検討

    高岡 慶人, 岡村 郁耶, 土田 孝, 許 博皓, 嘉屋 健二 地盤工学ジャーナル 15 (2), 405-418, 2020-06-30

    <p>わが国では需要の減少により海上打設用のサンドドレーン船が消滅し,サンドコンパクションパイル(SCP)船でサンドドレーン(SD)を打設する場合がある。境港中野地区における岸壁整備では沖積粘土層を対象にSCP船によるSD打設が実施されたが,予測沈下に対して実測沈下に遅れが生じた。これは通常のSDより大きい120cmの杭径を用いたため地盤内に攪乱が生じ,水平方向圧密係数<i>c</i><sub>…

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  • 屋根面で集水した雨水の水質に関する研究

    前田 信治, 福井 啓太, 岡田 誠之, 金津 文夫 空気調和・衛生工学会 論文集 45 (275), 9-15, 2020-02-05

    <p>屋根面から集水する雨水は建物の周辺環境,階高,屋根面の材質などによって集水水質が大きく異なることが予想される。そこで雨水集水の水質の把握が必要となってくる。 気象関係の雨水の水質は集水後の数値でないため,情報を直接活用することができない。そのため,雨水集水は実測によって数値を把握しなければならない。そこで,集水場所として住宅のトタン屋根を対象として測定を行った。結果については初期の降水量を…

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  • ニュータウンの歩行環境が高齢者の身体的、精神的、社会的健康に与える影響に関する考察

    柳原 崇男, 河原 大貴 交通工学論文集 6 (2), A_190-A_197, 2020-02-01

    <p><tt>健康日本 </tt>21 <tt>の報告書では、高齢者の歩行量減少が報告されており、高齢者が自力で移動できる環境整備が求められている。本研究では、泉北ニュータウンを対象に、比較的歩行環境が整備された地域において、歩行環境が高齢者の身体的、精神的、社会的健康に与える影響について分析することを目的としている。アンケート回答者を「高活動者」と「低活動者」に分類し、さらに主観的近隣歩行環境…

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  • 排水機能を有するスパイラル羽根付き鋼管を打設した高速道路盛土の安定性評価

    笠間 清伸, 浜崎 智洋, 伊藤 裕孝, 古川 全太郎, 松方 健治 土木学会論文集C(地圏工学) 76 (1), 99-109, 2020

    <p> 本論文では,排水機能を有するスパイラル羽根付き鋼管(以下,SDPRとよぶ)を試験施工した高速道路盛土を対象に,飽和・不飽和浸透流解析を用いて盛土の地下水位変動の再現を行い,降雨・地震時における安全率改善効果を数値解析的に調査し,適切な打設条件を検討した.得られた結論を以下に示す.(1) 比較的透水性の低い盛土では,長さ6mのSDPRを水平間隔3mで打設することで,無補強の場合と比較して降…

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  • 既設桟橋の杭頭補強に関する交番載荷実験

    宇野 州彦, 池野 勝哉, 大塚 久哲 構造工学論文集 A 66A (0), 20-33, 2020

    <p>With the amendment of Port and Harbor Act, the necessity of reinforcement work for piers possessed by private business operators is increasing. At the same time, construction method which can be …

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  • CFRPにより基部を面的固定した危険物屋外貯蔵タンクの剥離特性を考慮した津波適用限界の評価

    宇野 州彦, 保延 宏行, 池野 勝哉, 高橋 研也, 藤井 直樹, 竹家 宏治 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_1067-I_1072, 2020

    <p> 2011年東北地方太平洋沖地震では,沿岸部に立地する多くの石油タンクが甚大な被害を受けた.津波被害を受けた石油タンクの約90%が1,000kL未満である「小規模タンク」に該当し,これらを対象とした津波漂流対策が急務である.著者らは小規模タンクの津波漂流対策として,CFRPによるタンク基部とRC基礎の面的固定を提案しており,これまでに実験や解析を通じてその効果を確認している.しかし,津波波…

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  • モノパイル重力式基礎を有する洋上風車の安定性および揚圧力に関する水理実験

    髙橋 研也, 前田 勇司, 三好 俊康, 仁井 克明 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_132-I_137, 2020

    <p> 洋上風力発電設備の基礎形式であるモノパイル重力式基礎について,RC製底版の形状を矩形より軽量で低コストが望める円形や正八角形とした場合の検討をおこなった.風や波浪による偏心傾斜荷重作用時における安定性や底版に作用する揚圧力に関する知見を得るため,5MW風車対象の断面水理模型実験や数値波動水槽CADMAS-SURF/3Dによる数値解析を実施した.</p><p> …

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  • 人工知能技術による土質推定に基づく埋立管理システムの開発

    熊谷 隆宏, 白 可, 佐々木 優, 田代 司, 琴浦 毅, 鶴見 文孝 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_720-I_725, 2020

    <p> 埋立による港湾建設や土地造成を行う場合,材料として一般的に砂質土が用いられているが,社会の持続的発展の観点からは,浚渫粘土や建設発生土を有効利用することが望ましい.ただし,粘性土を使用する場合,すべりに対する安定性や将来沈下量の検討が必要であり,使用する粘性土の土質特性を事前に把握することが重要である.本研究では,土源情報,湿潤密度,撮影画像等の情報に基づき,圧密特性を含む土質特性を迅速…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 首都直下地震による災害廃棄物の港湾を使った処分・再生利用についてのコンセプトモデル

    鈴木 武, 田中 裕一, 田谷 全康, 山崎 智弘, 水野 健太 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_7-I_12, 2020

    <p> 首都直下地震が発生した場合,膨大な量の災害廃棄物が発生する.それらの廃棄物は発生場所近傍の一次仮置場に集められ,その後,廃棄物を速やかに二次仮置場に運搬,二次仮置・中間処理,処分,再生利用していく必要がある.</p><p> そのため,東京圏の中心部に広大な陸海空間を持つ港湾に着目し,港湾を使った災害廃棄物の二次仮置場への運搬,二次仮置・中間処理,処分,再生利用を検討し,そのコンセプトモデ…

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  • UAVを用いた消波ブロックの測量手法に関する検討

    西 広人, 琴浦 毅, 堺 浩一, 今野 洋幸 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_690-I_695, 2020

    <p> UAV写真測量は陸上工事現場で広く普及し,省力化や無人化,安全性の確保に一翼を担っている.この測量では国土地理院から公表されているマニュアルに従い計測対象範囲を囲うよう外側標定点を配置することが求められる.しかし,港湾構造物である消波ブロック被覆提の消波ブロックを計測対象とした場合,安全管理上の観点から消波ブロック上に標定点を設置することが困難である.そこで,本研究では消波ブロック上に標…

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  • カルシア改質土の原位置混合工法の混合性向上に関する実験的検討~装置の改善検討~

    粟津 進吾, 山本 佳知, 松本 歩, 赤司 有三, 三枝 弘幸, 本田 秀樹, 近本 雅彦, 谷本 尚希 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_528-I_533, 2020

    <p> カルシア改質土の施工簡略化を目的として開発している原位置混合工法(海底粘土の掘削,改質材との混合,改質土の投入の工程を原位置で実施)について,液性限界に近い含水比の粘土に対する改質材の混合性を向上させるため,混合装置の改善を行い,改善効果を1/5モデル実験で検証した.</p><p> 実験の結果,改善した混合装置を使用することで,従来と比べて短い混合時間で,より均一に改質材を粘土内に分散で…

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  • 油圧ハンマによる鋼管杭打設時の水中騒音対策技術に関する基礎的研究

    田村 勇一朗, 板垣 侑理恵, 田中 裕一 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_516-I_521, 2020

    <p> 本研究は,鋼管杭打設時の水中騒音低減対策技術の開発に向けた基礎的知見の把握を目的とし,室内水槽おいて模擬的な打設音発生装置を用いた水中音響実験を行った.水槽容積や鋼管仕様等の条件が異なる打撃音の音圧や周波数特性等を計測し,また水槽内の打撃音と現地での油圧ハンマによる打設音(鋼管径φ1.5m)を比較した.その結果、大型平面水槽(容積450m<sup>3</sup>)の打撃音(φ250, …

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  • 母材の引張降伏に着目した高力ボルト摩擦接合継手のすべり後の荷重伝達特性

    高井 俊和, 中村 悠紀 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 76 (2), 401-410, 2020

    <p> 高力ボルト摩擦接合継手の母材の引張降伏荷重は,母材純断面の降伏荷重に加えて,純断面に至る前の接触面の摩擦による荷重伝達も期待される.降伏に対する設計では,この摩擦伝達を見込むことで継手の降伏荷重が最大限活用可能となる.すべりが生じると静止摩擦から動摩擦となり摩擦係数が低下し,純断面力と摩擦力の関係が変化することが考えられる.しかし,すべり後にその関係がどのように変化するかは必ずしも十分に…

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  • 惣領橋の中間橋脚沈下被害に対する不整形地盤を用いた検討

    梶田 幸秀, 丹藤 修平, 宇野 州彦, 松田 泰治 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 76 (4), I_310-I_319, 2020

    <p> 2016年熊本地震により惣領橋では中間橋脚が左岸側橋台に比べて約37cm沈下する被害が発生した.被害の再現のため,これまで中間橋脚付近のボーリングデータに基づいた整形地盤モデルでの解析を実施してきたが,左岸側橋台の方が中間橋脚よりも沈下する解析結果となった.そこで本論文では,左岸および右岸側上流のボーリングデータも用いた不整形地盤モデルを新たに作成し,中間橋脚の沈下被害に対して検討を行っ…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 鞘管方式を用いた斜杭式桟橋の杭頭接合に関する交番載荷実験および解析的考察

    池野 勝哉, 岩波 光保, 川端 雄一郎, 加藤 絵万 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 76 (4), I_75-I_86, 2020

    <p> 著者らは,過去に直杭式桟橋のプレキャスト化に適した杭頭接合として鞘管方式を提案している.一方,桟橋には水平剛性を高めた斜杭式も広く適用されているが,鞘管方式を適用する場合には鋼管杭の斜角によって鞘管径が大きくなるため,杭頭接合部の性能低下が懸念される.そこで,本研究では鞘管方式を適用した斜杭試験体を用いて正負交番載荷実験を実施し,従来の現場打ちによるものと比較した.また,斜角をパラメータ…

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  • ダブルスクエア継手を有するPCa梁の曲げ載荷実験および適用範囲の提案

    池野 勝哉, 齊藤 創太, 川端 雄一郎, 加藤 絵万, 岩波 光保 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_402-I_407, 2020

    <p> 近年,建設現場の省力化を目的として,プレキャスト部材(以下,PCa梁)の適用が増えている.PCa梁同士の接合には,一般に鉄筋の重ね継手や機械式継手による方法が広く用いられているが,港湾の桟橋上部工では波浪による動揺下での接合になるため,鉄筋同士の接触損傷や施工精度の観点から適用が容易ではない.著者らは過去に,PCa梁接合時の鉄筋干渉を回避できる継手構造としてダブルスクエア継手(以下,DS…

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  • 溶液型薬液注入工法により改良された地盤の事後調査方法の選定

    秋本 哲平, 林 健太郎, 善 功企, 長津 辰男, 山本 敦, 車田 佳範 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_648-I_653, 2020

    <p> 溶液型薬液注入工法の1つである浸透固化処理工法によって改良された地盤の強度は,一軸圧縮強さq<sub>u</sub>=100kN/m<sup>2</sup>程度であり,軟弱地盤の地盤改良としては低強度であるため,事後調査時の乱れの影響で過小に評価されることが懸念されている.乱れの影響を抑制できる改良地盤の評価方法として,原位置試験による一軸圧縮強さの推定も検討されているものの,実際に適用…

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  • 土運船から投入した粘性土の堆積形状解析手法に関する研究

    白 可, 熊谷 隆宏, 佐々木 優, 田代 司, 琴浦 毅, 鶴見 文孝 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_726-I_731, 2020

    <p> 良質な砂の入手が困難な地域において,航路や泊地等の浚渫などで発生する粘性土を使用して埋立地盤を造成する場合,埋立施工時の地盤の安定性や将来的な圧密沈下量に関する検討が行われる.検討に際しては,海中に投入された粘土の土層構成を含む堆積形状を事前に把握する必要がある.本研究では,遠心模型実験で土運船から投入した粘性土の堆積特性を評価し,土層構成を含む堆積形状を解析する手法を提案する.提案する…

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  • 人工知能技術を活用した桟橋の残存耐力評価手法に関する研究

    宇野 州彦, 白 可, 岩波 光保 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_600-I_605, 2020

    <p> 港湾構造物は塩害に対して厳しい環境下におかれるため適切な維持管理が求められるが,劣化した桟橋の残存耐力を評価する研究はあまり多くはない.著者らはこれまでに,劣化度判定結果を用いた桟橋の残存耐力評価手法を提案し,汎用の構造解析プログラムにより残存耐力評価を行うことを可能とした.一方で,複数桟橋の維持管理優先度を決定するためには,構造解析を必要としないさらに簡易な残存耐力評価手法も望まれてい…

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  • カルシア改質土を適用した大規模浅場造成工事の概要とモニタリング調査報告

    中川 雅夫, 安藤 満, 今村 均, 木曽 英滋, 眞鍋 忠司 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_834-I_839, 2020

    <p> 民間浚渫工事で発生する浚渫土を改良したカルシア改質土とスラグ人工石等を用いて,漁業協同組合と民間企業が協働して,沿岸漁業環境改善を目的とした大規模浅場を造成した.造成後,約3年間にわたってモニタリング調査を行い,カルシア改質土で造成した浅場基盤の地盤強度,形状安定性,周辺環境に及ぼす安全性,生物着生効果や当該地域での有用魚介類の漁獲調査等を実施した.その結果,造成した人工浅場は,台風履歴…

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  • 京浜運河におけるコアマモ群落造成について

    中瀬 浩太, 桑江 朝比呂, 渡辺 謙太, 荒 功一, 浜谷 信介, 田中 裕一 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_822-I_827, 2020

    <p> 海草による炭素貯留の効果が明らかになりつつある.アマモは平均干潮面(L.W.L.)以深に分布するため,透明度の低い大都市沿岸部や運河部では生育が困難である.そこで,干出する潮間帯にも分布可能なコアマモの群落造成を試みた.水質が良好ではない京浜運河でもL.W.L.と平均水面(M.W.L.)の中間付近の,L.W.L.+0.4mでコアマモが生育および生殖が可能なことが明らかになった.コアマモ生…

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  • バングラデシュ南東部に建設中の深海港における航路埋没モニタリング

    佐貫 宏, 黒滝 秀平, Kevin BOBILES, 鵜飼 亮行, 水流 正人, 荒明 裕貴, 中山 晋一, 阿部 義史, 高江 圭作 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_1327-I_1332, 2020

    <p> 本稿は,現在建設中のマタバリ石炭火力発電所港湾について,現地データを基に現場海域の特徴や航路埋没特性を報告するものである.毎月実施している深浅測量結果から,航路埋没は5~9月のモンスーン期に顕著であることが改めて確認された.一方,航路埋没量について実測値と事前予測解析結果と比較すると,両者は概ね良好に対応した.波浪・濁度観測も併せて実施した結果,航路埋没は港外の高濁度に強く起因し,特に高…

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  • せん断波速度計測による粘着力を有する改良土の強度評価

    黒坂 明善, 海野 寿康, 秋本 哲平, 上野 一彦 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_696-I_701, 2020

    <p> せん断波速度<i>V<sub>s</sub></i>の計測により,薬液注入工法や圧密促進工法によって改良された比較的小さな圧縮強度を有する地盤改良土の強度情報を推定し,その適用性を検討するため,ベンダーエレメント試験,三軸圧縮試験および一軸圧縮試験を行った.さらに,既存の提案式によってせん断波速度<i>V<sub>s</sub></i>の推定値を求め実験結果との比較を行った.その結果,薬…

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  • 室内実験に基づく現地捨石層の透水係数の評価

    黒滝 秀平, 佐貫 宏, 鵜飼 亮行, 関 祐治, 宮崎 敏弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_486-I_491, 2020

    <p> 遮水シートを使用した管理型埋立護岸において,最終締切を遮水シートで行う場合は捨石マウンド等の石材の間を水が通って海水交換が行われるが,石材から損失を受けることで内外水位差が発生し,堤内水位が低い場合においては遮水シートに揚圧力が作用する.ポンプ注水により堤内水位を高くすることが対策となるが,ポンプ台数等を決定するために必要な石材の透水係数の設定が課題であった.既往研究では,砕石程度の小さ…

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  • 灰捨場埋立護岸遮水シートの越冬時養生の検討

    黒滝 秀平, 片山 裕之, 猪野 健吾, 林 俊夫, 鵜飼 亮行, 加藤 広一, 寺山 大輔 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_540-I_545, 2020

    <p> 灰捨場埋立護岸における遮水シートには,施工時最終締切り前の外洋からの透過波や潮位伝播または内外水位差による水圧が作用する.また海面上溶着作業や越冬時養生が必要な場合には,強風による流れに対する安定性も重要となる.本研究は,冬季風浪の影響が懸念される能代港第2灰捨護岸において,遮水シートの越冬時養生が必要となること,また表面遮水工全域への使用実績のない5層一体型遮水シートを用いることから,…

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  • 中央導坑先進工法を適用した場合の本坑挙動と導坑の設計指標に関する考察

    大森 禎敏, 岡部 正, 五味 綾子, 砂金 伸治 土木学会論文集F1(トンネル工学) 76 (2), I_1-I_20, 2020

    <p> 中央導坑先進工法を適用する場合には,本坑切拡げ掘削時の内空変位量や天端沈下量を小さくし,支保部材の発生力を低減する「いなし効果」を期待することが多い.しかしながら,導坑の大きさや支保剛性の違いによる本坑切拡げ掘削後のトンネルの挙動に関する検討は非常に限られている.本稿では,極めて脆弱な地山条件下で中央導坑先進工法により施工を実施した芳ノ元トンネルの挙動を分析し,いなし効果が得られない場合…

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  • 珊瑚由来の石灰石骨材が海水練り自己充塡型コンクリートの性質に及ぼす影響

    竹中 寛, 谷口 修, 田中 亮一, 与那嶺 一秀, 山路 徹, 清宮 理 土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造) 76 (4), 255-269, 2020

    <p> 本研究では,遠隔離島で活用するコンクリートを想定し,海水,珊瑚由来の石灰石骨材および特殊混和剤を用いた自己充塡型コンクリートの基礎的性質,収縮特性,熱的性質および耐摩耗性について実験的検討を行った.その結果,コンクリート用材料として空隙が多い珊瑚由来の石灰石骨材を用いた場合においても,優れた流動性と適度な材料分離抵抗性を有する自己充塡型コンクリートを製造することができ,普通骨材を用いた場…

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  • 消波ブロック1層被覆式傾斜堤の港内側被覆ブロックの耐波浪特性に関する実験的研究

    高橋 研也, 佐貫 宏, 菅原 弘貴, 高土居 剛, 中村 友邦, 熊田 広幸, 千葉 直樹, 寺嶋 修平, 田中 仁 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_811-I_816, 2020

    <p> 2016年1月に発生した南岸低気圧による時化で,太平洋側のA港には設計波クラスの波浪が来襲し,消波ブロック1層被覆式傾斜堤である防波堤の港内側被覆ブロックが被災した.本研究では,A港防波堤の現状の健全性について現況調査,水理模型実験および数値解析を通して評価をおこなった.</p><p> その結果,港内側被覆ブロックの被災時潮位はH.W.L.以上であり,越波水塊の水脈が港内側水面に落水して…

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  • 雨水利用施設における環境負荷の実態に関する研究

    福井 啓太, 前田 信治, 金津 文夫, 岡田 誠之 空気調和・衛生工学会 論文集 44 (268), 27-32, 2019-07-05

    <p>建築物のトイレ洗浄水に雨水利用が導入されるようなったのは,都市での渇水への対応であった。すでに住宅では雨水タンクを活用して散水や草木への水やりに利用されている。事務所ビル等については屋上等から集水して,地下に貯留した雨水を利用する方式で 2150 か所設置されている。今まで設計の手法や処理性能については報告があるが,雨水に関する運用時の環境負荷に関する研究はほとんど見当たらない。そこで,…

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  • ジオグリッドを用いた補強土壁式矢板構造の提案

    池野 勝哉, 田中 智宏, 白 可, 高橋 英紀, 森川 嘉之, 水谷 崇亮 地盤工学ジャーナル 14 (2), 179-196, 2019-06-30

    <p>著者らは,陸上工事において広く用いられている補強土壁工法の優れた補強効果に着目し,ジオグリッドを補強材として岸壁背後に適用する補強土壁式矢板構造を提案した。本研究では,ジオグリッドを岸壁構造に適用する場合の技術的課題について整理し,ジオグリッドの引抜き試験や大型模型載荷実験および遠心模型実験を実施した。その結果,気中・水中の違いや静的・振動中の引抜きに関わらず,有効上載圧が石材とジオグリッ…

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  • 漁業集落における要援護者の津波避難リスク軽減から見た高台移転に関する研究

    山本 和清, 宮﨑 渉, 狩野 悠介, 城田 大輔 福祉のまちづくり研究 21 (1), 1-12, 2019-03-15

    <p>現在、日本の漁業集落は、約半数の地域が大規模地震や津波等の災害に対して脆弱である。本研究では、高齢者避難リスク軽減及び高台移転について、今後の方向性を示唆する知見を得ることを目的としている。調査は、①高齢化が進んでいく日本の漁村集落の一つとして、三重県度会郡南伊勢町慥柄浦地区の高齢者を対象に、災害発生時の避難に支障を来すと考えられる要素の抽出、②高台移転の必要性を判断する基準検討の一つとし…

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  • 大型実験によるカルシア改質土の原位置混合工法の適用性評価

    粟津 進吾, 山本 佳知, 本田 秀樹, 野中 宗一郎, 赤司 有三, 浅田 英幸, 近本 雅彦, 溝口 栄二郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_911-I_916, 2019

    <p> カルシア改質土の施工簡略化を目的として開発している原位置混合工法(海底粘土の掘削,改質材との混合,改質土の投入の工程を原位置で実施)について,実施工に用いる粒径の改質材を材料としたときの適用性を評価するため,1/5モデルでの大型実験を行った.</p><p> 実験の結果,撹拌翼のストロークの設定を適切に行うことで,最大粒径40mm程度の改質材でも改質土を製造することができた.また,改質材の…

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  • せん断波速度計測による地盤改良土の強度評価

    黒坂 明善, 海野 寿康, 上野 一彦 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_169-I_174, 2019

    <p> 海上地盤改良工における CIM や施工不良問題などの観点から,従来の施工管理情報に加えてより詳細な施工管理情報を入手出来る方法が求められている.そこで本研究では,「浅層反射法地震探査」に基づく地盤改良土の新しい品質確認手法の開発における取組みとして,地盤改良土のせん断波速度<i>V<sub>s</sub></i>とせん断強度<i>τf</i>の関係を調べるために,地盤改良土を模した供試体…

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  • 鉄筋腐食を有する桟橋上部工を模擬した試験体の残存耐力に与える腐食方法及び縮尺の影響評価

    宇野 州彦, 岩波 光保 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_827-I_832, 2019

    <p> 鉄筋腐食が生じた桟橋梁の残存耐力に関して,著者らは試験体を用いてその関係性を明らかにしてきたが,鉄筋を電食にて腐食させることや実物の縮小模型とすることで梁の残存耐力評価を精度良く行えていない懸念があった.そこで本研究では,腐食を有する実桟橋の腐食梁を対象に,電食を行った模擬試験体とそれぞれ載荷実験を行うことで,腐食方法の違いによる影響を検証した.次に,実規模試験体と縮小試験体の載荷実験結…

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  • 数値波動水槽と3次元海浜変形モデルを用いた港内堆砂予測

    片山 裕之, 石井 敏雅, 藤田 純一, 古川園 健朗, 緒方 ゆり 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_523-I_528, 2019

    <p> 東北地方太平洋沖地震津波で被災した取水港湾の傾斜堤において,消波ブロックによる補修がされているものの,内部を通過し港内に流入する透過砂により港内堆積が進行しつつある.このため,将来的な堆積の進行によっては取水や港内の船舶航行など港湾利用に支障をきたす恐れがある.</p><p> 本研究は,補修した傾斜堤内の砂の透過状況等が不明な状態において,港内堆砂状況から2次元数値波動水槽による検討を行…

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  • 被覆型最終処分場における通気による廃棄物層の早期安定化の検討

    宮脇 健太郎, 疋田 修平, 田中 裕一, 加島 史浩, 鵜飼 亮行 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 30 (0), 445-, 2019

    <p>被覆型最終処分場は、雨水が入らないため、一般的には安定化のため人工散水が実施される。焼却残渣はアルカリ性物質が多く含み、長期にわたり廃棄物層pHは高い値を示すことが多い。長期的な浸出水管理の観点からは、廃棄物層についてpH10程度まで低下することが望ましい。本研究では、カラムに充填した焼却灰層への散水・大気通気を繰り返し、廃棄物層pH低下の面から安定化促進の効果について実験的に検討を行った…

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  • 浚渫粘土を原料とした高強度固化処理土ブロックの製造実験

    新舎 博, 松本 歩, 長尾 喬平, 小森 裕 土木学会論文集C(地圏工学) 75 (1), 62-75, 2019

    浚渫粘土に固化材を混合して,10 MN/m<sup>2</sup>以上の高強度固化処理土ブロックを製造することを検討した.配合試験の結果によると,名古屋港粘土の場合は水固化材比を1.2,含水比を60~100%に設定すると,10MN/m<sup>2</sup>以上の強度を確保することができた.固化処理土ブロックの製造実験においては二軸強制練りミキサを使用した.このミキサを用いて固化処理土ブロックを…

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  • 港湾事業における航空機測深技術ALB活用に関する検討

    琴浦 毅, Sivaranjani JAYAPRASAD, 今野 洋幸, 宮作 尚宏, 堺 浩一, 間野 耕司 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_109-I_114, 2019

    <p> 水中を透過するグリーンレーザを活用した航空機測深技術Airborne Laser Bathymetry(ALB)は,気中水中データをシームレスに取得できる技術として河川,海岸管理での活用が検討され始めているが,港湾事業における適用性について検証された事例は少ない.そこで,本研究では透明度が3m~15mの条件の異なる3港湾の観測を通じてALBの港湾事業への適用性について検討した.</p><…

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  • 人工排水材による液状化時のボイリング被害抑止工法の解析と実験

    Binh NGUYEN, 佐々 真志, 山崎 浩之, 上野 一彦 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_235-I_240, 2019

    <p> 筆者らは,人工排水材(プラスチックドレーン)による液状化時のボイリング被害抑止工法の開発に取り組んでいる.本研究では,既報の1G場模型実験に引き続き,本工法の設計法確立を目的として浸透流解析および遠心模型実験を実施した.その結果,地盤表層から3.0mの浅層部に打設間隔1.2mでドレーンを敷設することで,液状化の発生は許容するものの,地盤表層に液状化は伝播せず,ボイリングによる噴砂も抑制で…

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  • 港湾維持管理に向けた水中ソナーの適用に関する検討

    道前 武尊, 樋渡 和朗, Sivaranjani Jayaprasad, 琴浦 毅, 片山 裕之, 篠沢 佳久, 櫻井 彰人 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_97-I_102, 2019

    <p> 港湾施設の中で建設後 50 年を経過するものが増加するなか,水中部の点検を実施する潜水士の数は年々減少傾向にある.今後,定常的に発生する港湾施設の点検に対し,潜水士による点検の代替手法として広域かつ短時間に水中部を計測可能な技術を確立することが必要不可欠である.リアルタイム水中ソナーを用いた港湾施設の点検診断手法やガイドラインに定められた点検項目の中で代替可能な項目について確認してきた.…

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  • CO<sub>2</sub>による海面処分場早期安定化の基礎的検討

    田中 裕一, 加島 史浩, 鵜飼 亮行, 宮脇 健太郎 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 30 (0), 433-, 2019

    <p>海面処分場を早期に安定化する方法として、廃棄物層に二酸化炭素を含む気体を供給する方法が考えられる。そこで、焼却灰を充填した小型カラムと大型カラムに二酸化炭素を含む気体をカラム下方から供給し、保有水や焼却灰のpHが12から9前後まで低下することを確認した。また、処理により鉛の溶出量が低下することを確認した。</p>

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  • 重力式支持構造物を有する洋上風力発電タワーの動的安全性評価方法に関する実験的研究

    三好 俊康, 熊谷 隆宏, 清宮 理, 松本 正一郎 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 75 (4), I_10-I_24, 2019

    <p> 洋上風力発電設備では着床式としてモノパイル式,ジャケット式,重力式支持構造物が適用され,作用荷重に対する構造安全性に加え,設備全体の安定性の確保が必要である.</p><p> 主な作用荷重は風荷重,波浪荷重,地震荷重であり,日本では耐震性能の評価が非常に重要である.本研究では重力式支持構造物形式に着目し,主に転倒安全性について模型振動実験と時刻歴応答解析により検討した.転倒安全性評価では,…

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  • 斜杭式桟橋上部工のプレキャスト化に関する杭頭接合方法の提案

    池野 勝哉, 白 可, 岩波 光保, 川端 雄一郎, 加藤 絵万 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_557-I_562, 2019

    <p> 著者らは,直杭式桟橋のプレキャスト化に適した杭頭接合として「鞘管方式」を提案している.「鞘管方式」とは,鋼管杭よりも直径の大きな鞘管をプレキャスト上部工に埋設し,鞘管内に鋼管杭を杭径程度挿入するとともに,その間隙を無収縮系のモルタルで充填して一体化を図る方法である.一方,桟橋には水平剛性を高めた斜杭式も広く適用されているが,「鞘管方式」を適用しようとした場合,鋼管杭の斜角によって鞘管径が…

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  • 礫材の空隙に可塑状グラウトを充填した改良体の強度変形特性

    和田 眞郷, 合田 和哉, 小笠原 哲也, 三枝 弘幸 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_851-I_856, 2019

    <p> 近年,船舶の大型化に伴い,既存係船岸を増深する必要性が増している.既設の重力式係船岸の増深工法として,捨石マウンドの一部を注入・固化することで,法線位置を変更することなく増深を可能とする工法が開発された.実施工では,改良体の品質は現場状況によって異なると考えられ,改良体の設計強度の設定や施工管理に際しては,現場条件を考慮した強度特性の把握が必要である.本報告では,可塑状グラウトの充填が不…

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  • 港湾工事の供用係数に関する一考察

    片山 裕之, 前田 勇司 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_923-I_928, 2019

    <p> 近年,地球温暖化の影響により気象が極端化し,大型で強い台風が来襲する頻度が高くなっていると言われている.各港湾では,適切な工期設定のため波浪ランク別供用係数(休日や荒天で現場休止の場合の割増係数)が設定されているが,荒天が多い港では実態と乖離している場合もあると想定され,台風強大化に伴う荒天日数の増加も懸念される.また昨今,建設業界では働き方改革に伴う施工効率化が求められており,気海象条…

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  • カルシア改質浚渫土を用いた汚濁低減のための潜堤施工手法の検証〜強度・形状特性の把握〜

    竹山 佳奈, 泉水 めぐみ, 西田 浩太, 峯松 麻成, 田中 裕一, 江口 信也, 野口 孝俊 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_899-I_904, 2019

    <p> 浚渫土と転炉系製鋼スラグを有効活用したカルシア改質浚渫土を用いて,汚濁低減に配慮した土質性状や投入方法で築堤した潜堤の強度・形状特性について報告する.試験は注排水可能な京浜港ドックで実施し,水中打設で潜堤を築堤後,干出した堤体の形状測定および強度試験用の供試体採取をおこなった.その結果,投入した改質土の土質性状によって強度が異なっており,汚濁低減効果の低いスランプ値<1cmの改質土の強度…

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  • 特別セッション「S-1 港湾・海岸インフラの維持管理でのICT活用と課題」のまとめ

    岩波 光保, 昇 悟志, 道前 武尊, 網野 貴彦, 伊藤 始, 早川 哲也, 加藤 絵万 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_1031-I_1035, 2019

    <p> 本セッションでは,港湾・海岸インフラにおけるICTの活用に関して最新の技術を紹介するとともに,ICTの活用による維持管理の効率化への期待や,解決すべき課題等に関する幅広い議論を行うことを目的とした.3編の研究発表や2件の話題提供,討論を通して,ICT等の新技術は,生産人口の減少と充当できる予算の縮減がますます進むなかで,社会インフラの適切な維持管理・更新の技術的課題を解決する有効な方策で…

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  • 一般廃棄物焼却灰からの細粒子区分除去のための開水路分級技術の開発に関する研究

    前田 拓磨, 島岡 隆行, 小宮 哲平, 中山 裕文, 渡辺 修士, 平尾 隆行, 竹本 誠, 鵜飼 亮行, 加島 史浩, 前田 直也 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 30 (0), 435-, 2019

    <p>海面処分場では埋め立てた廃棄物の安定化に時間を要し、維持管理のコストの増加及び円滑な土地利用の障害となっており、早期安定化のための対策が必要なっている。焼却灰は粒径の小さいものが汚濁成分を多く含むことが知られており、焼却灰から細粒子区分(粒径0.425mm以下)を除去して海面処分を行うことにより、早期安定化が期待される。本研究では、開水路分級に着目し、開水路分級実証実験を実施した。その結果…

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  • 危険物屋外貯蔵タンクの津波による滑動対策工法に関する水理的検討

    髙橋 研也, 池野 勝哉, 宇野 州彦, 西畑 剛, 藤井 直樹, 保延 宏行, 竹家 宏治 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_25-I_30, 2019

    <p> 2011年東北地方太平洋沖地震津波では,沿岸部に立地する石油コンビナートなどにおいて多くの危険物屋外タンク貯蔵所が甚大な被害を受けた.このうち,1,000kL未満である「小規模タンク」が約90%と報告されており,これらを対象にした津波時の安全方策を講じることは極めて重要である.</p><p> …

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  • CFRPでタンク基部を面的固定した津波漂流対策に関する研究

    池野 勝哉, 宇野 州彦, 高橋 研也, 西畑 剛, 藤井 直樹, 保延 宏行, 竹家 宏治 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_767-I_772, 2019

    <p> 2011年東北地方太平洋沖地震では,沿岸部に立地する多くの石油タンクが漂流し,流出油による火災が問題視されている.津波被害を受けた石油タンクの多くは,消防法令上の1,000kl未満である「小規模タンク」に該当し,これらを対象にした津波漂流対策が急務である.著者らは,小規模タンクを対象とした津波漂流対策として,通常,風対策として実施されているタンク基部のアンカーボルトに加えて,耐久性(耐食…

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  • カルシア改質浚渫土を用いた汚濁低減のための潜堤施工手法の検証~発濁特性の把握~

    泉水 めぐみ, 竹山 佳奈, 峯松 麻成, 西田 浩太, 江口 信也, 田中 裕一, 野口 孝俊 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_887-I_892, 2019

    <p> 浚渫土と製鋼スラグを有効活用したカルシア改質浚渫土の定量的な汚濁発生量と汚濁拡散・沈降特性を明らかにすることを目的とし,室内および現地(関東地方整備局京浜港ドック)において,土質性状および投入方式による発濁特性を試験した.土質性状は改質土の流動性(スランプ)に着目した.投入方式は水面での土運船直接投入と水中でのグラブ降下投入を想定した.室内試験では好適スランプ範囲内(スランプ値1-7cm…

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  • 人工知能技術とボーリング削孔時の計測データを活用した土質および強度推定手法に関する研究

    熊谷 隆宏, 秋本 哲平 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_163-I_168, 2019

    <p> 液状化対策工として薬液注入工法を実施する際,あるいは地震時における地盤の液状化の可能性を判定する際に,細粒分含有率やN値といった性状を綿密かつ正確に把握できていることが望ましい.埋立地盤のような複雑な土層構成においても,細粒分含有率やN値を精度良く推定するため,2011~2017年における東京国際空港の地盤改良工事で取得したボーリング削孔時の計測データを活用するとともに,非線形の回帰が可…

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  • 温帯低気圧ボーガスによる北海道東岸における可能最大高潮の推定

    吉野 純, 板垣 侑理恵, 小林 智尚 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_241-I_246, 2019

    <p> 本研究では,渦位逆変換法に基づく「温帯低気圧ボーガス」を新たに開発し,多数の初期値に基づいて気象モデルにより温帯低気圧(2014年12月の爆弾低気圧)の進路アンサンブル実験を行い,北海道東岸の根室と花咲に着目して高潮モデルにより可能最大高潮を評価した.温帯低気圧ボーガスの利用により,初期の下層低気圧の位置をずらした多数の初期値を作成することが可能となった.進路アンサンブル実験の結果より,…

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  • 桟橋の維持管理を支援するテクスチャ付き3D簡略モデルの自動構築手法

    溝口 知広, 家村 享明, 藏重 裕俊, 水野 剣一, 谷口 修 土木学会論文集F3(土木情報学) 75 (2), I_87-I_93, 2019

    <p> 老朽化が進む桟橋上部工下面の効率的な調査のため,カメラを搭載した無線操作式ボートが利用されている.これにより撮影した画像群に対するSfM/MVS処理により,3D高密度モデルも取得可能となった.本論文では,3Dモデルの点検業務の様々なプロセスでの有効活用のため,テクスチャ付き3D簡略モデルへと自動変換する手法の開発を目的とする.簡略モデルとは,構造物を構成するスラブ,梁,杭頭といった各部材…

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  • 管渠水位の事前計算データバンクを用いたデータ同化による浸水解析の精度向上とポンプ操作の感度分析

    渋尾 欣弘, 呉 連慧, 田島 芳満, 山崎 大, 佐貫 宏, 古米 弘明 土木学会論文集B1(水工学) 75 (2), I_199-I_204, 2019

    <p> 低平地に整備されたポンプ施設を有する合流式下水道では,管渠内水位はポンプ排水の影響を強く受けることから降雨特性とは非線形な関係にあり,複雑な挙動を示す.また,管渠内水位の観測情報が少ないために,管渠水理モデルの検証は不十分なままであり,モデル再現性を効果的に改善する手法が求められる.本研究では管渠内水位の観測情報を活用して管渠水理モデルの精度を評価し,予測精度の向上のため事前計算による管…

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  • 線引きと非線引きの都市計画区域が併存する都市の区域再編の経緯と土地利用規制の内容に関する研究

    佐藤 拳太, 松川 寿也, 中出 文平, 樋口 秀 都市計画論文集 53 (3), 1094-1101, 2018-10-25

    本研究では、線引きと非線引き都市計画区域が併存する都市の土地利用規制の手法を分析・比較し、今後の望ましい都市の方向性について提言することを目的とする。併存した都市の動向は(1)統一し区域区分、(2)併存したまま、(3)統一し区域区分しない、の3つに分けられ、これらに該当する(1)鶴岡市、松阪市、(2)前橋市、富山市、下関市を詳細対象都市として分析する。分析の結果、(1)の鶴岡市は法第七条2項、松…

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  • NEWS 技術:短繊維とスラグで浚渫土が吸い出し防止材に

    日経コンストラクション = Nikkei construction (686) 28-29, 2018-04-23

    ...五洋建設は、製鋼スラグを原料とするカルシア改質材と短繊維を軟弱な浚渫(しゅんせつ)土に混ぜることで、強度やじん性を高める「繊維補強カルシア改質土」を開発した(図1)。 ポリエステルやポリプロピレン製の短繊維を、カルシア改質土の体積に対して0.…...

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  • 西表島白浜湾と船浮湾を繋ぐ接続水路の形状が海水交換過程に及ぼす影響

    吉野 純, 村上 智一, 鵜飼 亮行, 河野 裕美, 下川 信也, 中瀬 浩太, 水谷 晃 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_976-I_981, 2018

    本研究では,西表島白浜湾(湾 1)と船浮湾(湾 2)の間を結ぶ接続水路の形状比(長さと深さの比)が2つの湾の海水交換過程に及ぼす影響について連結系湾内流動モデルにより考察した.接続水路の形状が現実に近い条件の場合,接続水路で活発な海水交換が行われ,湾 2の塩分は湾 1の塩分に比べて小さくなった.接続水路の形状比が極端に大きい場合には,接続水路での海水交換は不活発となり,湾 1と湾 …

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  • 貧酸素時における底生魚チチブの水面近傍の空隙利用に関する実験的研究

    上月 康則, 岩見 和樹, 平川 倫, 齋藤 稔, 竹山 佳奈, 西上 広貴, 田辺 尚暉, 山中 亮一 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_498-I_503, 2018

    尼崎運河は,矢板護岸に囲まれ,年間の大半で貧酸素化した状態にあり,生物の生息場としては大変厳しい環境にある.著者らは,運河の環境修復の方法として,貧酸素化されにくい水面付近に空隙のある構造物を設け,生物生息場としての運河の機能を高めることを考えた.本研究では,まず,尼崎運河で優占する底生魚チチブを用い,溶存酸素,明暗,空隙の設置水深といった条件を種々に変えた室内実験を行い,チチブの行動を観察した…

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  • 波浪が砂浜を遡上し水難事故を発生させる可能性のある新潟県内の海岸の抽出

    犬飼 直之, 篠原 将也, 小池 悠斗, 塚田 佳樹, 山本 浩 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_127-I_132, 2018

    平成26年5月に新潟県で発生した事故では,砂浜を遡上する波浪で児童を含む5名が死亡した.既往研究では,事故発生時の波浪や砂浜を遡上する波浪の挙動について考察を行ったが,ここでは,異なる波高・周期時の遡上波浪の挙動の変化を把握するとともに,他の緩勾配地形の海岸での同様な内容を把握した.次に,様々な波浪条件における遡上波浪の危険度を遡上流速および遡上水位から定量把握することを試みた.その結果,事故発…

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  • ジオグリッドを用いた補強土壁式係船岸の補強効果に関する解析的検討

    池野 勝哉, 白 可, 高橋 英紀, 森川 嘉之 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 74 (4), I_36-I_44, 2018

    本研究は,陸上工事において広く用いられている補強土壁工法を港湾の矢板岸壁に適用し,安価で優れた耐震性能を有する矢板岸壁構造の開発を目指したものである.著者らは,過去に格子状のジオグリッド補強材を想定した50G場の遠心模型実験を実施し,矢板岸壁における地震時の水平変位や矢板応力抑制効果など高い耐震性能について明らかにしている.本稿では,非線形有限要素解析により遠心実験の再現解析および補強材の敷設長…

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  • 既設橋台の液状化地盤における耐震補強対策に関する模型振動実験

    宇野 州彦, 安 同祥, 清宮 理, 白 可 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 74 (4), I_267-I_282, 2018

    液状化地盤上にある既設橋台は,地震時に大きな被害をもたらすことが過去の震災から明らかとなっており,現行基準の要求性能を満足しない場合には早急な補強対策を講じる必要がある.本研究では,液状化対策工としてグラウンドアンカー工法と地盤改良工法を対象に,供用しながらまたは少ない交通制限で適用できる工法について提案し,模型振動実験によりその効果を検証した.実験結果から,橋台の応答変位抑制という点では,アン…

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  • 異型長大ケーソン曳航時の挙動特性に関する研究

    道前 武尊, 佐貫 宏, 今村 正, 坂井 勝洋, 古賀 大三郎, 丹羽 強, 伊藤 勇志 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_1051-I_1056, 2018

    本研究では,大規模廃棄物処分場に採用された異型長大ケーソンに関して曳航時の挙動特性を調べるため,動揺解析ならびに水理模型実験を実施した.非対称なケーソン形状から,進行方向から波が真っすぐに作用した場合でも,RollやSwayが発生することがわかった.一方,波がケーソン真横から作用した場合には,ケーソン下部に設けられたフーチングによってRoll成分が抑えられ,フーチングのない直線函と比べて動揺量が…

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  • 埋立および散水方法を考慮した廃棄物処分場安定化モデルにおけるAI活用の試み

    鵜飼 亮行, 古賀 大三郎, 加島 史浩, 宮脇 健太郎 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 29 (0), 455-, 2018

    クローズドシステム処分場は、散水のコントロールなど適切な管理方法により早期安定化が期待できる一方で、適切でない管理方法をとった場合、安定化が長期化することも懸念される。そのため、埋立管理を視点とした処分場の安定化に関する数値的な予測手法とその最適化は検討すべき課題である。<br><br>著者らはこれまで、カラム実験結果の結果を基にした処分場安定化モデルを構築し、埋立手順や散水方法による安定化傾向…

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  • 環境リスク評価を使った海面処分場整備の可能性

    鈴木 武, 田中 裕一, 田谷 全康, 山崎 智弘, 木俣 陽一, 前田 勇司 土木学会論文集G(環境) 74 (6), II_19-II_26, 2018

    管理型海面処分場の遮水性能は陸上処分場の考え方をもとに規制されている.そのため,管理型海面処分場内の物質が場外に出て人の健康等に与えるリスクを,処分場が海域への設置であることや投入廃棄物の性格を考慮して分析した.その結果,今回検討した範囲では,遮水壁の透水係数を緩和しても,人の健康等に対して安全性が確保される可能性があるという知見を得た.しかし,リスクの発生の仕方が処分場ごとに異なることや,より…

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  • XRAINと数値予測雨量の降水特性評価に基づく都市浸水解析

    渋尾 欣弘, 李 星愛, 佐貫 宏, 吉村 耕平, 田島 芳満, 佐藤 愼司, 古米 弘明 土木学会論文集B1(水工学) 74 (4), I_1381-I_1386, 2018

    都市部の雨水排水能力を上回る豪雨が増加傾向にある中,XRAINや高解像度降水ナウキャストなどの降雨情報を雨水管理に活用する機運が高まっている.一方で,河川流域に比べ下水道排水区では流達時間が短いため,降雨外力ごとに異なる時間分解能や降雨強度が都市浸水解析に与える影響を適切に評価する必要がある.そこで本研究では,異なる時間解像度における降雨強度の違いに着目し,XRAIN,高解像度降水ナウキャスト,…

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  • 都市部のウォーターフロントにおける飲食店の夜景成立要件に関する研究―「東京夜景」に着目して―

    稲葉 諒介, 岡田 智秀, 横内 憲久 土木学会論文集D1(景観・デザイン) 74 (1), 29-38, 2018

    本研究では現代の夜景鑑賞が生まれるきっかけとなった都市部のウォーターフロントに着目し,飲食店から眺めるウォーターフロント夜景の特徴とともに,視点場となる飲食店の立地特性や営業特性等の分析を通じて,ウォーターフロント夜景の魅力を実現する飲食店の成立要件を明らかにすることを目的とする.<br> その結果として,分析対象店舗は首都圏の一般的な飲食店と比べ,8倍も長期間にわたり営業を継続しており,これら…

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  • 腐食した鋼矢板へ適用する片面当て板補修工法の耐力回復効果に関する基礎的研究

    王 涛, 谷口 修, 内藤 英晴 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_252-I_257, 2018

    港湾施設における鋼矢板では,集中腐食により干潮面直下付近に孔開きや肉厚減少が生じやすく,それがエプロンの沈下や陥没及び鋼矢板耐力の低下に結びつくため,腐食により劣化した部材の力学性能を回復することは喫緊の課題である.本研究では,孔開きや肉厚減少が生じた鋼部材に対し,ワンサイドボルトを用いた当て板補修を行った場合の,引張耐力の回復効果と接合方法の有効性の確認を目的として,実験と解析の両面から検討を…

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  • 山国川と中津干潟の広域土砂動態と侵食・堆積機構の解明

    鵜﨑 賢一, 大熊 汐里, 倉持 顕, 田井 明, 池畑 義人 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_707-I_712, 2018

    大分県中津干潟では,アサリを中心とした漁獲高が近年激減しており,地元の住民は干潟の侵食や泥質化の影響を懸念しているが,その実態解明はなされていない.そこで本研究では,高精度な測深技術を用い,三大学共同で大分県中津干潟の地形変化観測を行なって広域的な土砂動態を明らかにし,その侵食実態を解明するとともに,侵食・堆積機構を明らかにすることを目的とした.その結果,大出水による堆積とそれ以外の軽微な侵食と…

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  • 港湾維持管理に向けたリアルタイム水中ソナーの計測精度検証

    道前 武尊, JAYAPRASAD Sivaranjani, 樋渡 和朗, 琴浦 毅, 帯田 俊司, 西畑 剛, 平山 達也 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_7-I_12, 2018

    港湾施設の中で建設後50年を経過するものが増加するなか,水中部の点検を実施する潜水士の数は年々減少傾向にある.今後,定常的に発生する港湾施設の点検に対し,潜水士による点検の代替手法として広域かつ短時間に水中部を計測可能な技術を確立することが必要不可欠である.本研究の技術は計測機器と潜水士を併用して運用し,点検の効率化を目指すため計測機器のリアルタイム性が重要となる.本稿では,水中部をリアルタイム…

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  • 環境DNAメタバーコーディングによる運河・港湾に生息する魚類の種多様性検出に関する研究

    上村 了美, 上月 康則, 大谷 壮介, 平川 倫, 岩見 和樹, 竹山 佳奈, 山中 亮一 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_474-I_479, 2018

    尼崎運河とその近隣の港湾において,環境DNA手法のひとつMiFish法を用いて魚類相の種多様性を検出し,富栄養化の進んだ沿岸域での本手法の有効性ならびに課題を明らかにした.種多様性を検出するためには,少なくとも1000 mlのろ過が必要であることが示唆された.運河では計16種が検出され,前年の採捕調査(13種)よりも多く,採捕調査では籠の制約によって評価できなかったと考えられるボラとクロダイ属が…

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  • 少量セメント添加粘土を用いた海面処分場用遮水地盤材料の透水特性

    栗原 大, 髙岡 慶人, 土田 孝, 白神 拓也, 岡村 郁耶, 熊谷 隆宏 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_910-I_915, 2018

    海底地盤が砂質土地盤である箇所に管理型廃棄物処分場を建設するため,海成粘土から作る人工遮水地盤材料を敷設して底面を遮水する工法が開発されている.本研究では遮水地盤材料に乾燥質量比2~4%程度のセメントを添加する少量セメント添加を行い,施工に必要な強度を付与する方法について検討した.セメント固化処理土はせん断変形によりクラックが発生し透水係数が上昇したが,少量セメント添加粘土では,20%程度のせん…

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  • 京浜港ドックにおける重力式係船岸増深工法の実用化に向けた実証試験

    小笠原 哲也, 和田 眞郷, 野口 孝俊, 菅 崇 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_390-I_395, 2018

    船舶の大型化に対して既存係船岸を増深する検討事例が増加している.そのため捨石マウンドの一部を注入・固化することで,法線位置を変更せずに重力式係船岸の増深を可能とする工法が水谷ら<sup>1)</sup>により開発された.しかし当該工法は注入・固化に用いる可塑状グラウトの2次元注入実験を行った段階であり,実施工上の課題は未検討であった.そこで本研究では,容易に注排水できる京浜港ドックにて実大規模の…

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  • 浚渫土から成る固化処理土の海水曝露による劣化特性

    新舎 博, 熊谷 隆宏 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_898-I_903, 2018

    固化処理土を海水曝露すると,その表面からカルシウム分が溶出して,強度の低い劣化層が生じることが知られている.そこで,浚渫土を原料として作製した固化処理土を対象として,海水曝露による劣化量を針貫入試験で調査した.処理土の配合は,水固化材比が2条件,含水比が4条件の計8条件である.実験結果から,次のことが明らかとなった.(1) …

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  • 擬似温暖化手法とアンサンブルシミュレーションによる東京湾における高潮推算

    谷口 健司, 佐貫 宏, 渋尾 欣弘, 田島 芳満 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_613-I_618, 2018

    地球温暖化に伴う気候変化による台風の強大化の可能性が指摘される中,高潮についても様々な評価がなされている.本研究では,1991年に発生した台風18号を元に複数の温暖化予測結果を活用した数値気象モデルによる台風シミュレーションを実施するとともに,その結果を用いた高潮シミュレーションを実施し,将来の台風特性変化とその東京湾での高潮特性に与える影響について検討を行った.台風シミュレーションでは,複数の…

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  • 波浪アンサンブル予測の海上施工管理への適用について

    琴浦 毅, 田中 仁 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_629-I_634, 2018

    海上工事においては長期間の高精度気海象予測データの入手が望まれる.そこで,本研究では気象庁が2017年夏から提供を始めた1ヶ月気象アンサンブル(日本域高解像度)をWAMの入力風として波浪計算することで得られた1ヶ月波浪アンサンブルデータを用いて,海上工事における適用性について検討した.摂動を与えないControl …

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  • 東京湾奥部の都市部運河域に造成した干潟・海浜環境の長期的な変遷

    竹山 佳奈, 田中 克彦, 河野 博, 木村 賢史, 中瀬 浩太, 岩上 貴弘 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_510-I_515, 2018

    都市部運河域は,夏季の貧酸素化,淡水化および底質の悪化等により環境変動が大きい.運河域に造成された干潟,海浜そして浅場について,長期的な環境の変遷を明らかにするために,造成後約15年間にわたる調査を実施し,生物生息場としての機能や条件を把握することを目的とした研究をおこなった.その結果,造成直後から底生生物が加入し,毎年30種~40種が出現した.また,運河域では,地盤高が生物分布制限要因となって…

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  • バットレス型消波構造物の開発

    塩畑 英俊, 宇山 友理, 髙橋 研也, 西畑 剛, 山下 徹, 三好 俊康, 林 規夫, 大久保 泰宏 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_49-I_54, 2018

    海岸工事において,波浪が低減された所望の作業空間を確保するとともに,当該作業空間に供する重機等の足場を海上に確保するため,バットレス型消波構造物を開発した.L型壁構造であるバットレスを築堤内に埋設し,石材の重量および摩擦力により滑動・転倒に対して安定させた土留め構造とすることで,築堤側面が鉛直に切り立ち重機足場を作業空間に近接した位置に築造することができるものである.このバットレス型消波構造物の…

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  • 津波来襲時の地下管路内における気液二相流の圧力変動に関する数値計算

    髙橋 研也, 西畑 剛, CHU Duc Thang 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_181-I_186, 2018

    地下管路内において気液二相流となる津波を対象とした水理模型実験の数値計算による再現をOpenFOAMにより実施し,水理模型実験結果と比較することによりOpenFOAMの適用性や気相の影響などについて検証した.その結果,管路や気相を計算対象とする場合のOpenFOAMの優位性が確認されるとともに,管内の初期状態が流れや圧力分布に影響を与えていることが分かった.また,管路出口水位や浸水深のみならず,…

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  • 津波浸透流の防波堤支持力低下に及ぼす影響に関する検討

    佐藤 健彦, 高橋 英紀, 宮田 正史, 竹信 正寛 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_222-I_227, 2018

    防波堤に津波が作用すると,防波堤の港内外の水位差により基礎マウンド内に浸透流が発生し,基礎マウンドの支持力が低下することが,既往の研究により分かっている.一般的な防波堤においては,支持力の低下は,港内外の水位差に比例し,10mの水位差で最大2割程度であると考えられている.しかし,支持力低下のメカニズムや,腹付工を有する防波堤に対する浸透流の影響については,十分に解明されていない.そこで,本研究で…

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