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検索結果 2,057 件

  • 穿通枝を含む転位皮弁による殿部褥瘡の二期的再建:手術部位感染発生に関与する危険因子の検討

    齋藤 順平, 佐藤 智也, 市岡 滋 日本形成外科学会会誌 44 (4), 149-157, 2024-04-20

    ...<p> 序論:殿部の褥瘡再建において,会陰部からの汚染により手術部位感染(SSI)発生のリスクは高いと考えられる。二期的再建かつ穿通枝を含む転位皮弁による褥瘡再建症例におけるSSI発生の危険因子を検討した。<br> 方法:仙尾骨部および坐骨部の褥瘡再建手術83例を対象とした。SSIによる再手術の有無に対し,年齢,性別,皮弁の大きさ,手術時間,創部の細菌種などの因子を比較した。...

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  • 妊娠期・産後の機能障害に対する予防理学療法の可能性

    須永 康代 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 17-17, 2024-03-31

    ...また経膣分娩時には骨盤底筋群の伸張負荷や会陰裂傷などにより重度な骨盤底機能障害を呈する可能性もある。 こうした問題に対する妊娠中からの予防的介入に関し、尿失禁 予防のための骨盤底筋トレーニングの妊娠中からの開始において一次予防効果が示されており、専門家による指導下での集中的プログラムの提供は推奨グレードAとされている。...

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  • 粘膜様の外観を呈した新生児会陰部成熟奇形腫の1例

    洲尾 昌伍, 澤井 利夫, 黒田 靖浩, 金廣 裕道, 岡田 文美, 武田 麻衣子, 石原 卓, 庄 雅之 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (1), 62-67, 2024-02-20

    ...<p>先天性の会陰部腫瘤はまれな疾患である.今回,分葉状で粘膜様の外観を呈した会陰部成熟奇形腫の症例を経験したので報告する.症例は生後0日の女児.出生後に会陰部の腫瘤に気が付かれ,当院に搬送された.有茎性分葉状の腫瘤が膣背側,肛門右側の会陰部に存在し,粘膜様の外観を呈していた.肛門は軽度左側に偏位していたが,膣口および尿道口は正常位置に観察され,排尿および排便は問題なかった.腫瘍の局在と外観から直腸粘膜脱...

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  • 慢性便秘症(便排出障害)に対する排便造影検査における形態異常の検討

    宮崎 道彦, 山田 真美, 田中 玲子 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (1), 22-29, 2024

    ...<p>〈対象〉排便造影検査を行った525例(女性297例),中央値68(17-93)歳を対象とし検討した.検討した形態異常所見は直腸瘤,wide rectum,直腸重積,S状結腸瘤,恥骨直腸筋奇異性収縮,恥骨直腸筋弛緩不全,stuck pelvic floor,肛門管開放不良,会陰下垂,鋸歯状直腸である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 分娩シミュレータを用いた会陰保護実施時の会陰にかかる圧力・せん断力の経時的測定方法の検討

    和田 秋花, 寺澤 瑛利子, 井上 佳則, 生田 幸士, 浅野 美礼, 岡山 久代 看護理工学会誌 11 (0), 90-99, 2024

    ...に装着し会陰部にかかる圧力・せん断力を測定する方法を設定し実験を行った.両者の圧力とせん断力の推移の特徴は同様であったが,分娩介助モデルセットの会陰部に装着した場合ではセンサがずれるという問題が生じた.分娩シミュレータを用いて手掌中央部にセンサを付けて会陰保護を行うことにより,実施時の会陰にかかる圧力値とせん断力値を経時的に測定することが可能となった....

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  • 初産婦における会陰マッサージ教育プログラムの実装:ヒストリカル・コントロール研究

    藤堂 知未, 神徳 備子, 江藤 宏美 看護科学研究 22 (0), 1-12, 2024

    ...実施のきっかけは、会陰裂傷予防、オイルの配布、模型を用いた説明を受けたことによるものが半数以上であり、未実施理由は、両群ともに会陰部を触ることへの抵抗が最も多かった。【結論】教育プログラムにより妊婦による会陰マッサージ実施率向上を認め、マッサージのための物品の準備、適切な視覚的補助教材が有効であった。...

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  • Tension free vaginal mesh(TVM)手術後に会陰痛,排便障害,排尿障害をきたした1例

    谷村 修, 荒木 靖三, 野田 尚孝, 篠原 徹雄 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (5), 300-306, 2024

    ...<p>骨盤臓器脱Pelvic organ prolapse(POP)の術式の1つとしてTension free vaginal mesh(TVM)手術がある.われわれは他施設で施行されたTVM術後の重篤な排便障害,排尿障害,慢性的な会陰肛門部痛を合併した患者に対して直腸膣間のP-TVMメッシュ離断を行い,排便障害および会陰肛門部痛の改善がみられた症例を経験した.骨盤臓器脱の手術は様々な術式が考案され...

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  • 病院における会陰裂傷予防に関する分娩期の助産ケア

    牛木 沙保, 竹内 翔子, 篠原 枝里子, 飯田 真理子, 中村 幸代 日本助産学会誌 38 (1), 59-69, 2024

    ...さらに分娩介助経験数における比較では,分娩介助経験数が200件以上の助産師は200件未満の助産師よりも有意に会陰切開・裂傷既往の有無など会陰の伸展の阻害要因を情報収集し,「過度な努責がかからないような声かけ」,「会陰を触りすぎない」など自然な会陰の伸展を妨げないような支援を実践していた。...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 肛門部に発症したEpstein-Barrウイルス陽性粘膜皮膚潰瘍の1例

    笹本 彰紀, 大澤 一郎, 高嶋 伸宏, 馬場 卓也, 岩本 久幸, 鳥居 隼, 戸崎 達, 山田 典和, 並木 完憲, 池部 大 日本消化器外科学会雑誌 56 (11), 633-641, 2023-11-01

    ...肛門部の違和感を主訴に近医を受診した.直腸癌が疑われ生検が施行されたが悪性の診断は得られなかった.潰瘍底の急速な壊死の進行と,肛門部疼痛を来し手術目的に当科紹介となった.直腸診では11時を中心に肛門から一部突出する可動性のある2型腫瘍を認め,造影CTでは病変部の濃染を認めた.悪性腫瘍の診断は得られていないが直腸癌を疑い,肛門部疼痛が強く,患者・家族の強い希望もあり,準緊急にD2郭清を伴う腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術...

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  • 腟原発類内膜癌の1症例

    常松 梨紗, 長谷川 匡, 岩﨑 雅宏, 水沼 正弘, 小川 万梨絵, 郷久 晴朗, 齋藤 豪 札幌医学雑誌=The Sapporo Medical Journal 91 (1-6), 35-38, 2023-03-31

    ...原発性腟癌は非常に稀であり,外陰癌と同様に90%以上が扁平上皮由来とされる1).発症早期は無症状であることが多く,時に性器出血や性交時痛を認めることもある.症例は63歳女性,会陰切開歴のある経産婦で,健診目的に前医を受診した.腟鏡診上,子宮腟部後方の腟壁6時方向に18mm大の腫瘤性病変を認め,術前組織診よりエストロゲン受容体陽性の腺癌が疑われた.広汎子宮全摘術を施行し,術後病理組織学的診断は類内膜腺癌...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • 鼠径ヘルニア手術を契機に判明した46,XY性分化疾患の2例

    高田, 香織, 村松, 真由美, 三宅, 啓, 塩澤, 亮輔, 佐野, 伸一朗 浜松医科大学小児科学雑誌 3 (1), 31-35, 2023-03-15

    ...46,XY性分化疾患(differences/disorders of sex development : DSD)は,46,XYの核型をもつ性分化疾患であり,性腺,内外性器に様々な程度の男性化障害を認める.社会的に女性として養育されていた児において,腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の際に精巣を指摘され,46,XY DSDの診断に至った2症例を報告する.2例とも会陰部に膣を認め,その直上に尿道が開口しており...

    機関リポジトリ HANDLE 医中誌

  • 直腸がん術後の難治性旧肛門部痛を複数回のくも膜下フェノールブロックで管理し得た1症例

    南 ひかり, 安濃 英里, 小野寺 美子, 菅原 亜美, 神田 恵, 神田 浩嗣 日本ペインクリニック学会誌 30 (1), 5-8, 2023-01-25

    ...副作用で在宅療養が困難であった.排尿障害を考慮して不対神経ブロックや仙骨硬膜外ブロックを行ったが効果に乏しく,排尿障害が出現した時点でSAPBを行ったところ,疼痛が軽減し在宅療養が可能になった.以降骨盤内再発や多発転移が出現したが,SAPBの効果が減弱してきたタイミングでブロックを繰り返し(計3回)行ったことで在宅療養期間を長くとることができ,かつ永眠するまで疼痛はコントロールされた.旧肛門部痛や会陰部...

    DOI 医中誌

  • 産後の難治性直腸腟瘻に対し殿溝皮弁で再建した1例

    宮本 曜圭, 宇賀神 叶美, 秋本 峰克, 武田 啓 日本形成外科学会会誌 43 (1), 31-36, 2023-01-20

    <p> Rectovaginal fistulas caused by obstetric trauma can result in the release of uncontrolled flatulence or stool from the anorectal tract. This could lead to severe impairment of the quality of …

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  • 術前診断が困難であったpagetoid spreadを伴う肛門管癌の1例

    小松 茂樹, 今泉 健, 佐藤 彩, 山名 大輔, 笠島 浩行, 棟方 哲, 下山 則彦, 中西 一彰 日本臨床外科学会雑誌 84 (7), 1070-1075, 2023

    ...<p>77歳,男性.前医で肛門腫瘤を指摘され,当科を受診した.直腸診では肛門管内に隆起型腫瘍を触知し,生検では粘液癌と診断された.肛門周囲の皮膚には明らかな肉眼的変化を認めなかった.肛門管粘液癌cT2N0M0 Stage Iと診断し,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.粘液癌であったため,肛門縁から約3cmの皮膚を切除した.病理組織検査では腫瘍周囲に連続する扁平上皮内にPaget様細胞の浸潤を認めた...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • Mapping biopsyが有用であったPagetoid spreadを伴う肛門管癌の1例

    山田 嵩宜, 大和田 洋平, 大原 佑介, 榎本 剛史, 明石 義正, 河合 瞳, 野口 雅之, 小田 竜也 日本外科系連合学会誌 48 (1), 64-70, 2023

    ...Ⅲb(大腸癌取扱い規約第9版)と診断された.Pagetoid spreadとは隣接臓器の癌が上皮内を移動して表皮へ達し,表皮内癌の所見を呈するものと定義される.肉眼所見よりも広範囲に進展することがあり切除範囲の決定が難しく,手術は皮膚病変を含めた腹会陰式直腸切断術を施行されることが多いが,切除範囲によっては皮弁形成を要する.今回,術前に施行したmapping biopsyを参考に皮膚切除範囲を最小化...

    DOI Web Site 医中誌

  • 皮弁形成および括約筋修復術にて治療し得た陳旧性会陰裂傷の1例

    碓井 麻美, 太田 義人, 高橋 有未子, 石山 元太郎, 石山 勇司 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (1), 33-39, 2023

    ...<p>症例は80歳の女性.50年前の出産で会陰裂傷の縫合不全が放置され,軟便とガスの失禁および頻回の尿路感染を主訴に当科を受診した.会陰部の肛門と膣の間に皮膚の介在がなく総排泄腔様変形となっており,陳旧性会陰裂傷による括約筋不全の診断で手術を施行した.瘢痕化した直腸肛門と膣壁を分離し,外括約筋断端を同定し周囲を剥離した.左右に分かれた会陰体を正中で縫合し,括約筋修復術を行った.次に膣壁断端を自然に寄...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 長期サーベイランス中に複数回の腸管切除を要した家族性大腸腺腫症の1例

    白木 巧, 美甘 麻裕, 立田 協太, 杉山 洸裕, 小嶋 忠浩, 赤井 俊也, 鈴木 克徳, 鳥居 翔, 倉地 清隆, 竹内 裕也 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (5), 372-376, 2023

    ...【症例】25歳時にFAPの診断で結腸全摘・回腸直腸吻合術(IRA)を施行した.残存直腸に腺腫が多発し,33歳時に残存大腸全摘・回腸嚢肛門管吻合術を施行した.数cmの残存直腸に腺腫および腺腫内癌が発生し,36歳時より内視鏡的腫瘍切除術や経肛門的腫瘍切除術を複数回施行したが,瘢痕化に伴い治療困難となった.60歳時に多発した残存直腸腺腫の切除目的に腹会陰式直腸切断術を施行した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 早期肛門括約筋修復術により肛門機能を回復し得た分娩時肛門括約筋損傷(OASIs)の1例

    田邊 太郎, 酒井 透, 徳永 良太, 石田 幸子, 保母 貴宏, 西 健, 大槻 克文, 横山 登, 井上 晴洋 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (8), 538-543, 2023

    ...<p>29歳女性,初産.妊娠40週4日目,胎児機能不全のため鉗子分娩(急速墜娩)で3,230gの男児を出産.分娩時第III度会陰裂傷に対し縫合閉鎖を行ったが,分娩後4日目に便失禁を発症し,身体所見で肛門・膣の総排泄腔様変形を認めたため,創哆開に伴う肛門括約筋不全と診断した.分娩後7日目に当院に転院,分娩後8日目に肛門括約筋修復術および会陰修復術を施行した.術後は便失禁スコアの著明な改善を認め,創部の...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 膣後壁合併切除に対し横転皮弁により再建した直腸癌の2例

    加藤 真司, 小林 聡, 関村 敦, 高木 健裕, 前田 孝, 堀 明洋 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 647-652, 2023

    ...<p>症例1は,67歳の女性.肛門管癌に対し,化学放射線治療後に腹会陰式直腸切断術を施行した.術後6カ月で膣後壁に局所再発を認めたため,局所切除を施行した.症例2は,71歳の女性.直腸癌膣後壁浸潤に対し,膣後壁合併切除を伴う腹会陰式直腸切断術を施行した.それぞれ膣壁欠損に対し,横転皮弁による再建を施行した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 前立腺癌を合併した外陰部浸潤性乳房外 Paget 病の 1 例

    曽我 りか子, 勝田 来未, 宇田 絵美, 角田 佳純, 猿喰 浩子 皮膚の科学 22 (3), 208-216, 2023

    ...初診 <b>1 </b>年前より,陰嚢左側∼会陰にかけて腫瘤を認め,徐々に増大してきたため当科紹介となった。病変は潰瘍化を伴う易出血性の巨大腫瘤であり,周囲には境界不明瞭な紅斑や脱色素斑を認めた。皮膚生検にて乳房外 <b>Paget </b>病(<b>extramammary Paget’s disease</b>,以下 <b>EMPD</b>)と診断し,針生検にて鼠径リンパ節転移が確認された。...

    DOI 医中誌

  • 妊娠・分娩が及ぼす骨盤底組織への影響-インテグラル理論で解き明かす-

    井上 裕美 看護薬理学カンファレンス 2023.2 (0), S2-1-, 2023

    ...会陰切開ひとつにしても産後の尿失禁を増加させる。お産が骨盤底の構造に影響を与えることは分かっていたが、インテグラル理論はその影響をより分かりやすく教えてくれる。それはまた自然分娩(生理的分娩)の大事さを知らしめることでもあった。Petros 教授の当初の目的は、「長期間入院を要する尿失禁手術を、侵襲の少ない日帰り手術へ改良することにあった。」と述べている。...

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  • 犬の直腸憩室の2例

    森島 隆司, 長谷 親 日本獣医麻酔外科学雑誌 54 (3), 75-79, 2023

    ...直腸憩室は動物臨床では単独の発生としての報告は少なく、会陰ヘルニア発生症例に併発として報告される場合が多い。今回、会陰ヘルニアの併発がない直腸憩室単独発生の2症例に遭遇したのでその概要を報告する。これらの2例の直腸憩室は第2尾骨椎以降に発生しており、腹膜と骨盤隔膜には明らかな異常はみられなかった。</p>...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 異時性会陰皮下転移を呈した直腸癌の1例

    穂坂 美樹, 若林 正和, 萩原 千恵, 中西 亮, 杉谷 雅彦, 筒井 敦子 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (1), 22-26, 2023

    ...他に転移がないことから右会陰部腫瘍摘出術を行った.病理学的所見は中分化腺癌で,直腸癌からの会陰部皮下転移と診断した.術後補助化学療法を行い,術後2年3ヵ月現在,無再発生存中である.大腸癌からの会陰部への転移は極めてまれである.皮膚・皮下転移は予後不良とされているが,切除することで長期予後を得られる症例もあるため積極的に切除を考慮すべきと考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 会陰超音波法による分娩進行の評価−分娩第2期の介入の判断

    永松 健 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (4), 662-665, 2023

    ...<p> <b>はじめに</b></p><p> 近年の妊婦の高年齢化,和痛分娩へのニーズの高まりにともない,分娩第2期に対する器械分娩の重要性が高まっている.器械分娩では,児頭の骨盤腔内での位置や回旋の判断の精度を高めて介入の可否を決定することが母児の安全に直結する.経会陰アプローチによる超音波検査は新たな分娩進行評価法として注目されている.本項では,そうした経会陰超音波法を用いた鉗子分娩での介入の判断...

    DOI 医中誌

  • 日本住血吸虫卵を認めた直腸癌の1例

    富原 一貴, 水内 祐介, 佐田 政史, 永吉 絹子, 永井 俊太郎, 山田 裕, 小田 義直, 中村 雅史 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (5), 405-410, 2023

    ...<p>症例は73歳男性,血便精査に行った下部消化管内視鏡で直腸Ra~Rb前壁に半周性2型病変を認め,生検で腺癌と診断された.居住地がかつての日本住血吸虫流行地域であったが,寄生虫疾患の罹患歴はない.術前検査では日本住血吸虫症罹患を示唆する所見は認めず,直腸癌に対して腹腔鏡補助下腹会陰式直腸切断術を施行した.病理診断で癌周囲の正常部の粘膜下層に日本住血吸虫卵を認めた.術後経過は良好で5年経過後も癌の再発...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 直腸癌側方リンパ節郭清術後のリンパ嚢胞に対してリピオドールを用いたリンパ管造影が奏効した1例

    皆川 結明, 石山 泰寛, 伊藤 慎吾, 小根山 正貴, 成田 和広 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (7), 480-483, 2023

    ...<p>症例は64歳女性.下部直腸癌に対して術前化学放射線療法後に腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術,右側方リンパ節郭清術を施行した.術後会陰創の離開および多量の排液があり,腹部CT検査で右側方リンパ節郭清領域に液体貯留を認めた.術後リンパ嚢胞の診断でCTガイド下穿刺ドレナージを施行し,ドレーン留置のまま外来で経過をみていた.術後56日目に腹痛および右鼠径部痛で来院し,腹部CT検査でドレーンの逸脱およびリンパ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 術前診断困難であったpagetoid spreadを伴う肛門管腺癌の1例

    深田 晃生, 杢谷 友香子, 吉岡 慎一, 藤田 淳也, 田村 茂行, 竹田 雅司, 佐々木 洋 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 915-921, 2023

    ...<p>症例は76歳,男性.2019年3月に血便の精査加療目的に当院へ紹介となった.下部消化管内視鏡検査にて歯状線からHerrmann線にかけて1型の腫瘍を認め,生検で腺癌の診断であった.腫瘍以外で肛門周囲の皮膚あるいは粘膜に明らかな病変は認めなかった.肛門管腺癌 cT2N0M0 cStage Iの診断で,2019年5月に腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.病理診断はpagetoid spread(...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献25件

  • 機能性便排出障害症例における骨盤傾斜と排便造影検査項目の相関について

    堀内 大嗣 九州理学療法士学術大会誌 2023 (0), 165-, 2023

    ...</p><p> 調査内容は排便造影時の静止画を用いて安静時(rest)、収縮時(squeeze)、努責時(strain)の直腸肛門角(anorectal angle:ARA)、会陰下垂(perineal descent:PD)、恥骨直腸筋(puborectalis:PR)とPC-lineと床面とのなす角度(以下、PC-line傾斜角)と各項目をSpearmanの順位相関係数を用いて検定を行なった。...

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  • 無症候性中結腸動脈瘤を併存した直腸癌の1例

    門脇 啓太, 藤崎 隆, 町田 理夫, 渡野 邉郁雄, 須郷 広之 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1288-1292, 2023

    ...<p>症例は77歳の女性で,下血を主訴に当院へ紹介となった.下部消化管内視鏡検査では,肛門縁から3cmの直腸(Rb)に2型進行癌を認めた.また,術前CTで中結腸動脈根部に8mm大の無症候性動脈瘤を認めた.手術は動脈瘤破裂のリスクを考慮し,開腹腹会陰式直腸切断術と動脈瘤切除とし,左側結腸の血流を考慮し端々吻合による血行再建を施行した.再建後,血流は良好であり術後経過も問題を認めなかった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 人工肛門造設状態の患者に 腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を施行した1 例

    中嶌, 雅之, 原田, 郁, 森, 隆太郎 横浜医学 73 (4), 529-533, 2022-12-20

    ...人工肛門造設状態の患者の右鼠経ヘルニアに対して,腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術を施行したので報告する.患者は76歳,男性.20年前から右鼠径部に膨隆を自覚していたが,放置していた.1 年半前,他院で直腸癌に対する腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行され,左下腹部にS状結腸を用いた単孔式人工肛門を造設された.今回,右鼠経ヘルニア非還納のため当院救急外来を受診した.小児頭大の大きな内鼠経ヘルニアで,外来で還納した...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 直腸がん局所再発による会陰部痛に対して不対神経節ブロックにより長期間の鎮痛が得られた1例

    小川 舜也, 栗山 俊之, 丸山 智之, 水本 一弘, 山﨑 亮典, 川股 知之 日本ペインクリニック学会誌 29 (9), 198-201, 2022-09-25

    ...<p>不対神経節ブロック(ganglion impar block:GIB)は,会陰部の痛みに適応となるが,がん性痛に対する長期的な効果に関する報告は少ない.今回,神経破壊薬を用いた2回のGIBによって15カ月間の鎮痛効果が得られた症例を経験したため報告する.症例は53歳の男性.直腸がんの局所再発に伴う旧肛門部を含む会陰部痛を有していた.会陰部の安静時痛はNRS 4/10で,誘発痛はNRS 9/10...

    DOI 医中誌

  • 皮膚原発Paget病手術の6年後に判明した肛門管粘液癌の1例

    樫野 かおり, 上田 武滋, 松川 昭博 日本皮膚科学会雑誌 132 (9), 2147-2153, 2022-08-20

    ...<p>75歳,男性.肛門周囲の紅斑があり,病理組織でPaget細胞を認めた.肛門管に病変がなく皮膚原発のPaget病として手術したが肛門側の断端にPaget細胞あり.免疫染色でCK7(+),CK20(+),GCDFP15(-),CDX2(+)であった.6年後に肛門管の粘液癌が判明し腹会陰式直腸切断術を施行した.肛門腺由来癌は肛門粘膜表面には癌組織がほとんど見られないという特徴や上記の免疫染色結果から...

    DOI Web Site 医中誌

  • 産後1 か月の褥婦における肛門挙筋のavulsion の割合と肛門挙筋裂孔のサイズとの関係

    高岡 智子, 小林 康江, 谷口 珠実 日本女性骨盤底医学会誌 18 (1), 63-71, 2022-06-10

    ...経会陰的に正中矢状断を描出した後、恥骨結合後縁と直腸肛門角の距離が最小となる平面での横断面(基準断面)を合成し、肛門挙筋裂孔の面積を測定した。さらに肛門挙筋裂孔の基準断面1 枚、基準断面から2.5mm 毎に頭側5mm までの2 枚、計3 枚の断層像を描出し、avulsion の有無を判定した。...

    DOI

  • 会陰的ドレナージが有効であった広範な前立腺膿瘍の1例

    横山 高明, 北村 陽典, 畑中 弥奈, 新井 悠一, 辻田 裕二郎, 田崎 新資, 黒田 健司, 朝隈 純一, 堀口 明男, 伊藤 敬一 泌尿器科紀要 68 (4), 123-127, 2022-04-30

    The patient was an 81-year-old man who visited a clinic for fever and lower abdominal pain. He was subsequently diagnosed with prostatitis based on computed tomography (CT) findings that showed …

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 軟骨,骨組織の含有が疑われた先天性会陰部脂肪腫の1例

    鴨打 周, 田口 匠平, 橋口 晋一郎, 平木 由佳 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (2), 194-200, 2022-04-20

    ...<p>症例は女児.生下時より,会陰部左側にくびれを伴う表面は周囲皮膚と同様な腫瘤を認めた.出生前に腫瘤の指摘はなかった.1生月時のMRIでは腫瘤は径1.5 cm大であり,その深部に径0.5 cm大の骨様結節を認めた.腫瘤は肛門括約筋や肛門挙筋群とは接していなかった.潜在性二分脊椎や直腸肛門奇形,泌尿生殖器奇形の合併はなかった.体重増加を待って,腫瘤摘出術を予定した.9生月時に,腫瘤摘出術を施行し,腫瘤...

    DOI Web Site 医中誌

  • バルトリン腺癌との鑑別に難渋したクローン病合併痔瘻癌の1例

    松井 真実, 新美 薫, 吉原 雅人, 玉内 学志, 横井 暁, 池田 芳紀, 芳川 修久, 西野 公博, 梶山 広明 日本婦人科腫瘍学会雑誌 40 (1), 10-16, 2022-01-25

    ...,腟会陰切除術,大腸ストーマ造設術,鼠径リンパ節郭清術を施行され,現在化学療法(CAPOX療法)を行っている.外陰部は痔瘻が発生する場所として矛盾しないため,クローン病既往の外陰部腺癌は痔瘻由来の可能性を積極的に考慮し,術前に痔瘻の精査を十分に行う必要がある....

    DOI Web Site 医中誌

  • 会陰的に切除した坐骨直腸窩dermoid cystの1例

    大坊 侑, 諏訪 宏和, 佐藤 清哉, 後藤 晃紀, 諏訪 雄亮, 渡邉 純 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (5), 237-241, 2022

    ...<p>症例は45歳,男性.右臀部の腫脹を自覚し近医を受診した.腹部造影CT検査および骨盤部造影MRIにて坐骨直腸窩に最大径180mmの嚢胞性腫瘤を認めた.坐骨直腸窩嚢胞性腫瘍の診断で,経会陰的アプローチにて腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は病理組織検査にてdermoid cystと診断した.合併症なく術後7日目に自宅退院となり,術後1年6ヵ月経過した現在,明らかな再発を認めていない.dermoid cyst...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 神経線維腫症1型にPagetoid spreadを伴う直腸癌に,胃癌と小腸GISTを合併した1例

    池田 純, 下村 克己, 浦田 洋二 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (6), 302-308, 2022

    ...<p>症例は78歳,女性.神経線維腫症1型.排便困難・肛門周囲掻痒感を主訴に前医を受診,肛門周囲皮膚病変を伴う直腸癌と胃癌の診断となり手術目的に当院紹介となった.皮膚生検で腺癌のPagetoid spreadと診断した.胃癌・直腸癌とは別に可動性のある腹腔内腫瘤を認め小腸GISTが疑われた.1期手術では会陰部皮膚切除,腹腔鏡下直腸切断術・小腸局所切除術,大腿皮弁による再建術を施行した.病理診断では直腸癌...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • NEC成分と腺癌成分が非典型的な分布を呈した肛門管MiNENの1例

    吉田 昂平, 豊福 篤志, 伊藤 一馬, 櫻井 晶子, 日暮 愛一郎, 四元 真司, 笹栗 毅和, 永田 直幹 日本臨床外科学会雑誌 83 (3), 557-565, 2022

    ...<p>症例は89歳の女性で,2020年11月に肛門部痛が出現し,近医を受診した.肛門管癌の疑いで12月に当院に紹介受診となった.下部消化管内視鏡検査にて肛門管に腫瘍性病変を認め,生検ではneuroendocrine carcinomaの診断であった.一部に異型腺管上皮領域を指摘された.遠隔臓器に転移を認めず,2021年1月にロボット支援下腹腔鏡腹会陰式直腸切断術 + リンパ節郭清術を施行した.切除標本...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • 直腸癌術後の横行結腸人工肛門再造設術後に発症した小網裂孔ヘルニアの1例

    安井 友梨奈, 小郷 泰一, 長野 裕人, 加藤 俊介, 入江 工, 井ノ口 幹人 日本臨床外科学会雑誌 83 (10), 1817-1821, 2022

    ...<p>症例は89歳,女性.2~3カ月前からの胃部不快感を主訴に当院を紹介受診した.既往に直腸癌(腹腔鏡補助下腹会陰式直腸切断術),単孔式S状結腸人工肛門穿孔(腹腔鏡補助下単孔式横行結腸人工肛門再造設術)がある.造影CTでは胃小彎側腹側に拡張腸管と集簇血管を認め,内ヘルニアの診断で胃管減圧の上緊急手術を施行した.小網に約5cmの異常裂孔があり,小腸が裂孔背側から腹側に向かって嵌頓していた.腸管壊死は認...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 有茎腹直筋皮弁を用いた会陰再建後に筋皮弁温存骨盤内臓全摘術を施行した1例

    村田 悠記, 上原 圭, 小倉 淳司, 相場 利貞, 三品 拓也, 神原 祐一, 鈴木 優美, 江畑 智希 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (1), 15-20, 2022

    ...</p><p>会陰部へ広範に進展する直腸癌や痔瘻癌では切除後に腹直筋皮弁による会陰再建が行われることは少なくない.しかし,術後に局所再発をきたせば,再手術時に筋皮弁の取扱いに苦慮することは想像に難くない.栄養血管の温存は技術的難易度が高く,時として癌に近付き根治性を損ないかねないため,適応は慎重に考慮すべきであるが,筋皮弁切除を回避できたメリットは大きかった.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 小腸瘤の診断と治療

    角田 明良 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (8), 371-378, 2022

    ...<p>小腸瘤は直腸前壁と膣後壁の間に生じた腹膜を随伴するヘルニアで,ヘルニア内容は主に小腸である.子宮摘出術の既往のある高齢の女性に多く,直腸重積,直腸瘤,直腸脱,会陰下垂などの解剖異常が高頻度に合併する.小腸瘤に特徴的な症状は骨盤底の圧迫感,脱出感,擬似便意,下腹部痛などである.排便困難を呈する例も多いが,原因は小腸瘤に合併する解剖異常のためと考えられる.確定診断は排便造影などの画像診断による.手術...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 経肛門的に脱出した小腸に断裂を伴った直腸穿孔の1例

    大江 崇史, 北角 泰人, 谷浦 隆仁, 杉本 真一, 佐藤 仁俊 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 908-912, 2022

    ...で経肛門的直腸脱手術を施行されるも,直腸脱は持続していた.今回,排便時に腸管脱出と出血があり,徐々に腹痛,嘔吐も出現してきたことから,当院救急外来を受診した.肛門から小腸が脱出し,その2カ所で断裂を呈していたため,緊急手術を施行した.脱出した小腸を切除し,口側と肛門側断端を脱出した直腸の内腔へ還納した.直腸脱は嵌頓しており,還納困難であった.肛門は狭く,他院での手術はThiersch法と思われた.会陰部...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 遊離大腿筋膜張筋・前外側大腿連合皮弁を用いて腹壁再建を行った人工肛門直下同時性多発大腸癌の1例

    口田 脩太, 佐藤 慧, 大塚 観喜, 吉田 瑛司, 千葉 丈広, 木村 聡元, 舩渡 治 日本外科系連合学会誌 47 (2), 152-159, 2022

    ...<p>腹壁浸潤を伴う進行大腸癌は腹壁合併切除により良好な予後が期待できるが,広範囲な腹壁欠損がある場合は腹壁再建を要する.症例は74歳,男性.30年前に直腸癌に対し,腹会陰式直腸切断術を施行された.今回,人工肛門直下に腹壁浸潤を伴う大腸癌を認め,形成外科と合同で腹壁合併切除を伴う結腸部分切除術と腹壁再建を施行し,人工肛門を再造設した.大腿筋膜張筋(Tensor Fasciae Latae:TFL)皮弁...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 直腸肛門部に発生した肉腫様低色素性悪性黒色腫の1例

    坪本 敦子, 小池 淳一, 鈴木 綾, 中山 洋, 大谷 泰介, 安田 卓, 指山 浩志, 堤 修, 浜畑 幸弘 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (4), 176-181, 2022

    ...<p>症例は80歳,女性.肛門痛と脱肛を主訴に受診した.大腸内視鏡検査で,肛門管から直腸Rb前壁に達する白色調の腫瘤を認めた.生検組織の病理では肉腫様変化を示した扁平上皮癌の可能性があり,免疫染色で検討したところ,低色素性悪性黒色腫と診断された.画像診断で遠隔転移を認めなかったため,腹会陰式直腸切断術,D3郭清が施行された.術後病理診断はRb-P, Type1, sarcomatoid amelanotic...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 前立腺全摘除術後の経会陰超音波動画像を用いて骨盤底筋の収縮を自動評価する手法の開発

    齋藤 遥奈, カハアル ダニエル, 桑名 健太, 松永 明子, 川尻 舞衣子, 武石 陽子, 中村 康香, 吉沢 豊予子, 吉田 美香子 看護理工学会誌 9 (0), 242-252, 2022

    ...目的:本研究は,ロボット支援根治的前立腺全摘除術後の男性患者の経会陰超音波動画を用いて,自動的に計測し骨盤底筋の収縮を評価する手法を開発した.方法:先行研究で使用した40 枚の動画像を使用した.エキスパート2名のディスカッションと観察点の追跡容易性から恥骨と直腸肛門角の距離を指標として定めた.経会陰超音波の動画像4枚を用いて7つの追跡手法を検討した.動画像40 枚の恥骨−直腸肛門角距離を計測し,専門家...

    DOI 医中誌

  • 直腸膣瘻を伴った骨盤内びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例

    岩﨑 喜実, 一色 雄裕, 大和 万里子, 臺 勇一, 永井 健, 上田 和光 日本外科系連合学会誌 47 (1), 29-34, 2022

    ...<p>症例は75歳女性.肛門痛を主訴に当院を受診し,直腸診にて肛門縁から2cmに腫瘤を触知した.下部消化管内視鏡検査で直腸前壁を中心に膣内と交通する不整形腫瘍を認め,生検でびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断した.腹部CTでは直腸前壁から膣子宮頸部に約10cmの境界不明瞭な腫瘍を認めた.腫瘍出血に伴う貧血と直腸膣瘻による会陰部汚染と尿路感染があり,化学療法導入が困難と判断し,骨盤内臓器全摘術を先行治療...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 会陰アプローチによる修復術術後に再燃した難治性直腸尿道瘻に対してYork-Mason法が有効であった1例

    小島 正継, 三宅 亨, 植木 智之, 清水 智治, 谷 眞至 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (6), 297-301, 2022

    ...<p>症例は76歳男性.前立腺癌に対して腹腔鏡下前立腺全摘術施行後10日目に気尿が出現し直腸尿道瘻と診断された.膀胱瘻およびS状結腸人工肛門を造設したが自然治癒に至らなかった.薄筋皮弁を用い会陰アプローチによる直腸尿道瘻修復術を施行したが直腸尿道瘻が再燃した.そのため経括約筋的アプローチであるYork-Mason法を施行したところ直腸尿道瘻は閉鎖した.瘻孔再燃のないことを確認し膀胱瘻および人工肛門とも...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 日本の助産所熟練助産師による胎児娩出手技と考え方

    内江 希, 三反崎 宏美, 上澤 悦子 日本助産学会誌 36 (1), 105-114, 2022

    ...熟練助産師は,児は自然な陣痛によって回旋しながらゆっくりと生まれてくると考えており,会陰保護は実施せず,児娩出時の積極的介入は行っていなかった。</p><p><b>結 論</b></p><p>助産所熟練助産師が実施している胎児娩出手技は,現在の主な2つの助産学基礎テキストにおける分娩介助時の技術(会陰保護法)とは異なる内容であった。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 鼠径部に異所性再発した肛門マラコプラキアの1例

    室田 昂良, 山名 一平, 大石 純, 谷 博樹, 大谷 博, 長谷川 傑 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 925-930, 2022

    ...<p>症例は80歳,男性.肛門痛を主訴に近医を受診し,肛門部腫瘤を指摘され当院へ紹介受診となった.肛門縁12時方向から会陰にかけて60×25mm大の硬結を伴う皮膚腫瘤を認め,CTでは造影効果のある充実性腫瘤像を呈していた.生検でMichaelis-Gutmann body(以下MG小体)を有する組織球の集簇を認めマラコプラキアの診断となり,腫瘤辺縁を切離ラインとし,切除した.術後7カ月後に右鼠径部の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 自転車サドルによる肛門直腸・膣・会陰損傷で出血性ショックを呈した1例

    大島 綾乃, 金子 直之, 柚木 良介 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 117-121, 2022

    ...開脚ジャックナイフ体位で直腸・膣・会陰の止血と修復,仰臥位で人工肛門造設を行い,良好に経過した。【考察】まれな外傷である自転車サドルによる肛門直腸損傷を経験した。出血性ショックに対しMAの改善後に根治術を行い(short-term damage control strategy),手術では体位と3D(diversion, debridement, drainage)に留意した。...

    DOI 医中誌

  • カンジダ尿症による尿道海綿体膿瘍の1例

    酒井 すずな, 竹原 浩介, 渡辺 淳一 日本泌尿器科学会雑誌 112 (4), 215-219, 2021-10-20

    ...当科受診,尿道カテーテル留置後入院となった.血液検査で炎症反応上昇を認めたため尿路感染症を考え抗菌薬を開始した.入院時の血液培養検査では2セットのうち好気ボトル1本から<i>Candida glabrata</i>が検出されたが,再検にて陰性であったため抗真菌薬投与は行わなかった.入院16日目の前立腺MRIで前立腺~尿道海綿体への膿瘍形成を認め,入院27日目に尿道海綿体膿瘍が増大し,経皮的膀胱瘻造設と経会陰的膿瘍...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献1件

  • 化膿性汗腺炎に合併したカンジダ血症・カンジダ眼内炎の 1 例

    島田 秀一, 島田 佳奈子, 城野 剛充, 牧野 公治, 宮崎 洋子, 小野 宏 西日本皮膚科 83 (5), 436-440, 2021-10-01

    ...4 年前から腋窩や会陰部の排膿があり化膿性汗腺炎と診断されたが,通院を自己中断していた。4 カ月前に臀部疼痛による歩行困難で再診した。同時期に発覚した肝細胞癌の手術を先に行い化膿性汗腺炎の手術を控えていたが,発熱,貧血,急性腎不全を生じ緊急入院した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 外腸骨リンパ節転移を伴う会陰部アポクリン腺癌の1例

    後藤 健太郎, 松末 亮, 山口 高史, 森吉 弘毅, 猪飼 伊和夫 日本消化器外科学会雑誌 54 (10), 728-735, 2021-10-01

    ...アポクリン腺癌の診断で腹腔鏡下腹会陰式直腸切断・膣壁合併切除,両側外腸骨リンパ節摘出術を施行した.腫瘍は前方で膣壁上皮直下に達し後方では一部肛門管上皮に露出し,両側外腸骨リンパ節転移が確認された.アポクリン腺癌は浸潤性と転移性を獲得するまで数か月から数年の静止期があるとされる.会陰部の経時的に増大する皮下腫瘤ではアポクリン腺癌も鑑別疾患の一つとして考え,生検による早期確定診断が重要と考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 肛門管癌の穿通で発症したフルニエ壊疽の1例

    早川 雄貴, 大村 健二, 田中 寛人, 萩原 千恵, 筒井 敦子, 若林 剛, 川倉 健治, 絹川 典子 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 443-447, 2021-09-30

    ...腹部造影CT検査で陰囊から会陰部,骨盤内に気腫を認めた。以上より肛門管癌の穿通によるフルニエ壊疽と診断し,ただちにデブリードマンと人工肛門造設を行った。抗菌薬はメロペネムとクリンダマイシンを投与した。肛門腫瘤の病理組織学的診断は肛門管癌であった。フルニエ壊疽は死亡率20〜50%と予後不良の疾患である。直腸癌・肛門管癌の穿通で発症するフルニエ壊疽はまれである。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 傍ストーマヘルニア囊内で双孔式人工肛門の肛門側断端が穿孔した1例

    中森 万緒, 間下 直樹, 谷口 絵美 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 473-476, 2021-09-30

    ...4年前に直腸癌による腸閉塞でS状結腸双孔式人工肛門を造設し,化学療法後,腹会陰式直腸切断術および子宮膣合併切除術を施行されていた。双孔式人工肛門は造り替えず切除断端は盲端となっていた。今回,腹痛のため救急搬送され,傍ストーマヘルニア囊内での消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎の診断で緊急手術となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 直腸損傷を伴った右股関節開放脱臼骨折に対して骨盤半裁し救命しえた1例

    中尾 公勇, 宮本 俊之, 田口 憲士, 土居 満, 江良 允, 森 圭介, 尾﨑 誠 整形外科と災害外科 70 (3), 471-473, 2021-09-25

    ...<p>直腸断裂を伴う開放性骨盤骨折は稀な外傷であり致死率が高い.今回,直腸断裂を伴う右股関節開放脱臼骨折を経験したので報告する.症例は60代男性,自家用車駐車中に壁に挟まれ受傷,右臀部後方より右股関節開放脱臼骨折,不安定骨盤輪骨折を認めた.出血性ショックに対して緊急で動脈塞栓術施行後に,デブリードマン,脱臼整復を行った.術後,会陰部開放創認め直腸断裂と判明し早急に双孔式人工肛門造設を行った.最終的には...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した直腸肛門部悪性黒色腫の3例

    吉田 晋, 鈴木 伸明, 友近 忍, 新藤 芳太郎, 徳光 幸生, 飯田 通久, 武田 茂, 井岡 達也, 硲 彰一, 白濱 つづり, 河野 裕夫, 池田 栄二, 永野 浩昭 日本消化器外科学会雑誌 54 (9), 644-656, 2021-09-01

    ...であり,術後補助療法は行わなかった.術後2か月で鼠経リンパ節転移を認めた.症例3は66歳の女性で,主訴は下血であった.pT1bN0M0で,術後補助療法としてニボルマブを1年間投与し,術後20か月経過するが無再発である.腹会陰式直腸切断術が施行された本邦既報のAMM 51例と合わせた検討では,所属リンパ節転移陽性例は術後早期に遠隔転移再発することが多く,予後不良であった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献63件

  • 日本国内における妊娠中の会陰マッサージの現状

    マエカワ, マキ, ミムラ, ヤスコ, ホリウチ, マユミ, タケウチ, リエコ, サイトウ, ヨシノ 藍野大学紀要 33 63-70, 2021-08-31

    ...本研究は,妊娠中の会陰マッサージに関する先行研究から,国内の会陰マッサージの現状を明らかにすることを目的に文献検討を行った。医中誌Web版を使用し,対象年を2000〜2020年,キーワードを「会陰マッサージ」「会陰部and会陰マッサージ」で検索した結果,9文献が抽出された。これらの対象文献をカテゴリーに分類し,内容を整理した。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 腹腔鏡下S状結腸切除術半年後に発症し緊急手術を要した静脈うっ滞による虚血性腸炎の1例

    土屋 康紀, 大村 哲也, 太田 長義, 北條 荘三, 松井 恒志, 吉岡 伊作, 奧村 知之, 長田 拓哉, 島多 勝夫, 岡田 英吉, 藤井 努 日本消化器外科学会雑誌 54 (8), 548-555, 2021-08-01

    ...状結腸癌に対して腹腔鏡下S状結腸切除術を施行した.術後5か月目より便秘,肛門部違和感,肛門からの透明な排液を自覚した.CTや下部消化管内視鏡検査で前回手術の吻合部より肛門側直腸の虚血性腸炎が疑われた.入院加療として絶食管理などの保存的加療を行うも,症状や腹部CT所見に改善傾向を認めなかった.発症から1か月後に大量下血・ショックとなり緊急手術となった.腸管,腸間膜,周囲組織の高度な腫脹・線維化を認め腹会陰式直腸切断術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 直腸脱再発後に経肛門的小腸脱出を伴う直腸穿孔をきたした1例

    佐藤 純, 廣澤 貴志, 金子 直征, 小林 照忠 日本腹部救急医学会雑誌 41 (5), 335-338, 2021-07-31

    ...2年前に当科で経会陰的直腸脱手術を施行されたが,術後数ヵ月で直腸の再脱出を繰り返していた。くしゃみをした後に肛門から腸管が脱出したため当科を受診した。来院時,肛門から小腸が約1m脱出しており,経肛門的小腸脱出を伴った直腸穿孔の診断で緊急開腹手術を施行した。直腸前壁に径3cmの穿孔部を認め,同部から小腸が脱出していた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 繰り返す続発性会陰ヘルニア嵌頓に対し徒手整復後に待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行し得た1例

    田島 佑樹, 平田 玲, 足立 基代彦, 林 啓太, 由良 昌大, 金子 靖, 藤崎 洋人, 葉 季久雄, 高野 公徳, 中川 基人 日本腹部救急医学会雑誌 41 (4), 269-272, 2021-07-31

    ...直腸癌に対し腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行後,3年6ヵ月目に,腹痛,嘔吐,会陰部の膨隆を主訴に救急搬送された。身体所見上,会陰部に超手拳大の膨隆を認め,造影CT検査上,会陰部への小腸の脱出,および同腸管のclosed loopの形成を認め,続発性会陰ヘルニア嵌頓と診断した。腸管壁の造影効果は保たれており,膝肘位でエコーガイド下に徒手整復を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 不対神経節ブロック後に会陰部痛と吻合部腸管の虚血性腸炎様粘膜が改善した1例

    唐澤 祐輝, 中川 雅之, 林 摩耶, 上島 賢哉, 安部 洋一郎 日本ペインクリニック学会誌 28 (6), 114-117, 2021-06-25

    ...<p>会陰部痛の原因疾患はさまざまで治療は確立していない.今回,S状結腸切除術後の会陰部痛患者に対し不対神経節ブロックを行ったところ,会陰部痛が消失し,虚血性腸炎様変化が改善した症例を経験した.症例は48歳男性で,S状結腸切除術7カ月後から排便時に増悪する会陰部痛が出現し,下部内視鏡検査で吻合部から肛門側の虚血性腸炎様変化を認めた.透視下不対神経節ブロック(無水エタノール注入,高周波熱凝固)を施行したところ...

    DOI 医中誌

  • 正常肛門を有する直腸膣前庭瘻に対し会陰体形成による修復術を施行した3例

    坂井 幸子, 嶋村 藍, 加藤 久尚, 河合 由紀, 清水 智治, 谷 眞至 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (4), 759-764, 2021-06-20

    ...<p>正常肛門を有する直腸膣前庭瘻(以下本症)の手術は再発が多いことが問題である.我々は本症に対し会陰体形成による修復術(以下本法)を小児3例に行った.手術は砕石位で会陰部皮膚に横切開を加え深部へ剥離し会陰体に到達,瘻孔を摘出後,会陰体から左右側方に続く結合組織塊である会陰体外側延長部を同定し,これを左右から正中に牽引して深部から層々に縫合閉鎖して会陰体を再形成した.3例中2例で生後1か月時に陰唇腫脹...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡下操作を先行し経肛門的に摘出した腸重積症を伴うS状結腸癌の1例

    加藤 悠人, 山本 聖一郎, 吉川 祐輔, 高野 公徳, 本郷 久美子, 葉 季久雄, 中川 基人 日本消化器外科学会雑誌 54 (6), 424-429, 2021-06-01

    ...肛門側腸管を切離し検体を摘出した.検体では重積先進部に0-I型腫瘍および腫瘍付近で穿孔を認めた.S状結腸癌が先進部となり腸重積を来し肛門外に脱出する報告は散見するが,本症例では肛門外に嵌頓した状態であり,穿孔や悪性腫瘍の可能性を考慮し整復することなく腹腔鏡下の腸管授動および口側腸管切離を先行させ,会陰部からの操作で経肛門的に検体摘出を行ったHartmann手術を施行した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 難治性オムツ皮膚炎との鑑別を要したPELVIS症候群の1例

    九穂 尚子, 勝田 倫江, 岸 晶子, 朝比奈 昭彦 日本皮膚科学会雑誌 131 (6), 1533-1537, 2021-05-20

    ...月時,他臓器奇形の合併はない.PELVIS症候群でみられる乳児血管腫は会陰部に好発することから,初期にはオムツ皮膚炎と鑑別が難しい.会陰部の乳児血管腫を認めた際は合併奇形に留意する必要がある....

    DOI Web Site 医中誌

  • 前立腺前脂肪組織内リンパ節転移を認めた低リスク前立腺癌の1例

    保科 勇斗, 樋勝 政博, 中園 周作, 櫻井 うらら, 田中 良典, 久米 春喜 日本泌尿器科学会雑誌 112 (2), 96-99, 2021-04-20

    ...<p>症例は78歳男性,PSA 10ng/mlにて受診され,MRI撮像したところ,尖部側移行域領域にPI-RADS version2にてcategory 5を指摘.経直腸的+経会陰的前立腺針生検を計20カ所行い,経会陰生検の右辺縁域腹側にGleason score 3+3の病変を認めた.明らかな転移を認めず,ロボット支援根治的前立腺摘除術(RARP)実施(病変1:両葉移行域に30mmでGleason...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献4件

  • オピオイド長期使用後に漸減したにもかかわらず退薬症状が生じた1例

    藤野 健人, 廣木 忠直, 三枝 里江, 山田 真紀子, 関本 研一, 齋藤 繁 日本ペインクリニック学会誌 28 (3), 27-30, 2021-03-25

    ...<p>オピオイド鎮痛薬の突然の中止,急速な減量などにより退薬症状が発生する.オキシコドンを慎重に減量したにもかかわらず,退薬症状が発生した1症例を報告する.症例は64歳,女性.外陰部有棘細胞がん,外腸骨リンパ節転移に対し放射線療法を施行後,会陰に難治性潰瘍が出現した.疼痛コントロール目的に当科紹介後,オキシコドンを導入し,痛みに合わせオキシコドン徐放錠を180 mg/日まで増量した.高気圧酸素治療による...

    DOI 医中誌

  • 分娩介助技術習得に向けた遠隔授業に備えた取り組み -ポストコロナを見据えた視聴覚教材の作成-

    トミタ, エリコ, ノグチ, ムツミ, ウシゴエ, ユキコ, Tomita, Eriko, Noguchi, Mutsumi, Ushigoe, Yukiko 神戸女子大学看護学部紀要 6 25-28, 2021-03-01

    ...コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で遠隔授業となり,市販のDVD を使用した.しかし,市販のDVD は初学者である学生のレディネスに合ったものではなかった.よって,学生をよく知る教員により,学生の視点に立って考えた分娩介助技術の動画を作成したので報告する.動画の作成方法は,教員が分娩の直接介助者となり,教科書の手順に則って分娩介助の一連の動作を実施し,その動作を撮影した.学生が難しいと感じる会陰保護...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 分娩介助技術習得に向けた遠隔授業に備えた取り組み -ポストコロナを見据えた視聴覚教材の作成-

    冨田 英里子, 野口 睦美, 牛越 幸子, Eriko Tomita, Mutsumi Noguchi, Yukiko Ushigoe 神戸女子大学看護学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Nursing Kobe Women's University (6) 25-28, 2021-03-01

    ...コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で遠隔授業となり,市販のDVD を使用した.しかし,市販のDVD は初学者である学生のレディネスに合ったものではなかった.よって,学生をよく知る教員により,学生の視点に立って考えた分娩介助技術の動画を作成したので報告する.動画の作成方法は,教員が分娩の直接介助者となり,教科書の手順に則って分娩介助の一連の動作を実施し,その動作を撮影した.学生が難しいと感じる会陰保護...

    機関リポジトリ

  • 低位鎖肛を合併したperineal grooveの6例

    原田 和明, 岩井 潤, 齋藤 江里子, 勝海 大輔, 光永 哲也 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (1), 3-9, 2021-02-20

    ...<p>【目的】perineal grooveは,後交連から肛門前縁の会陰全長にわたる赤色の湿潤した上皮を有する溝を特徴とし,Stephensらは発生学的に女児のみに見られる稀な直腸肛門奇形に分類した.これまで報告例が少なく十分な理解がなされていない疾患であったが,近年,部分型症例や男児例などStephensの分類と必ずしも一致しない症例が報告されている.当科では低位鎖肛に合併したperineal groove...

    DOI Web Site 医中誌

  • 鎖肛を伴わない男児肛門尿道瘻の1例

    鮫島 由友, 森田 圭一, 植村 光太郎, 河原 仁守, 春名 晶子, 杉多 良文, 前田 貢作, 畠山 理 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (1), 44-47, 2021-02-20

    ...問題はないが,排尿時に便汚染があるため当科へ紹介となった.尿路造影検査では尿道と腸管の交通は描出できなかったが,症状が持続し尿路感染を繰り返すため,膀胱鏡検査を施行した.瘻管は確認できなかったが,尿道側から色素を注入すると肛門洞への流出が確認できた.鎖肛を伴わない肛門尿道瘻と診断し手術を施行した.膀胱鏡下にガイドワイヤーを瘻管内に留置,膀胱留置カテーテルも挿入し術中,尿道の確認に使用した.砕石位で会陰縫線...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡下修復術を施行した腸閉塞を合併する傍ストーマヘルニア嵌頓の1例

    若林 正和, 青木 花奈, 吉田 隼人, 堂本 佳典, 穂坂 美樹 日本腹部救急医学会雑誌 41 (1), 111-114, 2021-01-31

    ...26年前に直腸癌に対し腹会陰式直腸切断術後である。突然の心窩部痛,嘔吐を主訴に当院を受診した。左下腹部には人工肛門を認め,その外側に膨隆を認めた。腹部骨盤CTで傍ストーマヘルニア嵌頓,腸閉塞と診断し入院とした。嵌頓は用手的に整復可能であり,腸管拡張や浮腫が改善した後に,腹腔鏡下手術を施行した。腹腔内は高度癒着を認め,腹腔鏡下に癒着を剝離し,ヘルニア門を確認した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 早期の診療連携により治癒できた<i>Bacteroides fragilis</i>によるフルニエ壊疽の1症例

    近藤 好, 岡田 元, 鈴木 美穂, 杉浦 康行, 野村 杏奈, 桂川 陽平, 稲垣 幹人 医学検査 70 (1), 167-171, 2021-01-25

    ...培養結果を待たず早急に会陰部デブリードマンが実施された。来院時に採取した血液培養より<i>Bacteroides fragilis</i>が検出され,さらに陰嚢排膿検体からも本菌を検出した。患者は敗血症性ショックでICU管理となったが,迅速かつ適切な抗菌薬投与,一時的人工肛門造設,2回目のデブリードマン後,皮膚欠損部の植皮術が施行され,治療開始3ヶ月で完治した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腟粘膜の剥離・切除を行わない腟閉鎖術;Simple colpocleisis

    木村 俊夫, 宮田 明美, 錢 鴻武 日本女性骨盤底医学会誌 17 (1), 104-109, 2021-01-16

    ...次に前壁切開創の遠位側(会陰測)と後壁切開創の遠位側(会陰測)を縫合した。これを繰り返すことにより、腟粘膜の剥離・切除は行わずに腟管の閉鎖を行った。局所麻酔のみのため手術直後から歩行可能で手術翌日に退院となった。 腟閉鎖術は、性交渉が不要な骨盤臓器脱患者にとって有効な術式であるが、完全腟閉鎖術でも部分腟閉鎖術でも腟粘膜の剥離・切除の必要がある。...

    DOI 医中誌

  • 骨盤骨折にともなう男性尿道外傷のマネジメント

    堀口 明男, 新地 祐介, 齋藤 大蔵 日本外傷学会雑誌 35 (2), 29-37, 2021

    ...外尿道口からの出血, 排尿困難や尿閉による下腹部の膨隆, 会陰部の血腫などは尿道外傷を疑う症状であり, 速やかに尿のドレナージルートを確保する. 循環動態が不安定な患者に対してはベッドサイドで一度だけ尿道カテーテル留置を試み, 挿入できなければ速やかに膀胱瘻 (suprapubic tube, SPT) を造設する....

    DOI 医中誌

  • フルニエ壊疽を契機に発見された直腸癌の1例

    郭 紗弥, 鈴置 真人, 大原 正範, 岩代 望, 小室 一輝, 高橋 亮, 大高 和人, 溝田 知子, 水沼 謙一, 木村 伯子 道南医学会ジャーナル 4 (1), 42-48, 2021

    ...の除去,ドレナージを施行後,エンドトキシン吸着,持続式血液透析濾過,抗生剤投与などの治療を開始した.集中治療により全身状態の改善が得られ,入院第7病日,フルニエ壊疽に対する治療目的に腹腔鏡下S状結腸人工肛門造設,右臀部,会陰部のデブリードマン,ドレナージを施行した.また手術の際,直腸腫瘍の生検も行い,直腸癌の確定診断を得た.遠隔転移は認められないが,前立腺,仙骨側へ進展する局所進行癌であり,臀部,会陰部創...

    DOI 医中誌

  • 直腸切断術後続発性会陰ヘルニアに対して腹腔鏡下にメッシュ吊り上げ固定による修復術を行った1例

    出口 正秋, 大野 徳之, 小林 純也 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (8), 495-501, 2021

    ...<p>直腸切断術後の続発性会陰ヘルニアは稀な合併症である.今回われわれは,直腸癌に対する腹腔鏡下直腸切断術後に続発性会陰ヘルニアをきたした肥満患者で,かつ農業従事者で仕事中に会陰部に大きな荷重がかかることが予想されたため,メッシュの固定に工夫し確実な修復術を行い得たと思われる症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.症例は63歳男性,身長170cm,体重91kg,BMI 31.49.初回手術後37...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 腹腔鏡と臀溝皮弁を併用して修復した直腸切断術後会陰ヘルニアの1例

    大西 竜平, 細木 久裕, 塚崎 翔太, 吉本 秀郎, 野村 明成, 金谷 誠一郎 日本臨床外科学会雑誌 82 (5), 965-971, 2021

    ...<p>症例は66歳の男性で,直腸癌に対し,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術および開腹下左側方リンパ節郭清施行後1年のCTにて,会陰ヘルニアの診断となった.徐々に増大し,術後5年目に会陰部の小児頭大の膨隆と皮膚潰瘍による疼痛でQOLを著しく損なっていたため,根治術を施行した.腹腔鏡下に骨盤底のヘルニア門を覆うようにメッシュを留置し大網で被覆し,会陰操作で内陰部動脈の穿通枝皮弁である臀溝皮弁で補強した.術後1...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 当院におけるロボット支援下仙骨膣固定術の経験

    竹中 政史, 佐々木 ひと美, 全並 賢二, 深谷 孝介, 市野 学, 高原 健, 住友 誠, 白木 良一 Japanese Journal of Endourology 34 (2), 231-236, 2021

    ...保険収載後の術式の変更点は, Extra armを患者右側に設置すること, 会陰操作にオクトパスを使用すること, RASCチームを結成し意識の統一と手順書を作成し腔内操作を統一化したことが挙げられる. 本稿では我々が用いた手術機材, 具体的な手術手技, 手術成績を含め詳細に示した....

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  • 腹腔鏡下修復術を行った続発性会陰ヘルニアの1例

    酒徳 弥生, 岡田 禎人, 鈴木 和志, 田口 泰郎, 二村 雄介, 下村 佳寛 日本臨床外科学会雑誌 82 (6), 1242-1247, 2021

    ...</p><p>続発性会陰ヘルニアは稀な合併症で,症例毎に工夫を凝らした修復術が報告されている.今回われわれは,腹腔鏡下直腸切断術後の会陰ヘルニアに対して,腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した1例を経験したため,文献的考察を加え報告する.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献21件

  • 大腸癌術後に発症したRamsay-Hunt症候群の1例

    森下 麻理奈, 小島 大望, 上床 崇吾, 東 大二郎, 二村 聡, 渡部 雅人 日本臨床外科学会雑誌 82 (10), 1873-1877, 2021

    ...<p>下部直腸癌,同時性肝転移と診断した,70歳の男性.XELOX+bevacizumab療法を4コ-ス施行後,原発巣は著明に縮小し,肝転移巣は消失した.6カ月の無治療期間を経て症状が再燃し,肛門管直上に2型腫瘍の再出現を認めたが,肝転移巣は消失したままであった.XELOX+bevacizumab療法を再導入し,4コース施行後,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.術後7日目に耳痛,9日目に耳介周囲...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 二分脊椎症児の自己導尿目的の教育入院

    松原 健太 九州理学療法士学術大会誌 2021 (0), 29-29, 2021

    ...</p><p>【考察】</p><p>本児のCISC は、体幹の姿勢保持と会陰部を開きやすくするために長座位での股関節屈曲・外転・外旋の拡大が必要であった。理学療法によるポジショニングや補助具のアプローチで姿勢保持ができ、両上肢機能を自由に動かせることがカテーテル挿入につながったと考えられる。...

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  • 放射線化学療法後に根治切除を行ったFournier壊疽合併局所進行直腸癌の1例

    吉岡 隆文, 宮崎 彰成, 丸山 尚嗣, 田中 元, 貝沼 修, 夏目 俊之, 清水 辰一郎 日本臨床外科学会雑誌 82 (9), 1715-1720, 2021

    ...<p>症例は70歳の男性.会陰部痛を主訴に救急搬送となり,左臀部の腫脹と熱感を認め,CTで狭窄を伴う直腸癌とその周囲にairと液体貯留を認め,左臀部まで広がっていた.直腸癌によるFournier壊疽の診断でデブリドマンと人工肛門造設を行い,術後感染コントロールがついたため,局所進行直腸癌に対して,術後29日目から術前放射線化学療法を行い,PRの判定で術後117日目に骨盤内臓全摘術・左大腿薄筋皮弁再建...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • Fournier壊疽を合併したAmyand's herniaの1例

    堀江 博司, 斎藤 俊一, 山中 良輔, 中西 望, 松村 彰太, 待本 貴文 日本臨床外科学会雑誌 82 (10), 1929-1934, 2021

    ...ガス像を認めた.鼠径ヘルニア嚢内膿瘍とFournier壊疽の診断で緊急手術とした.下腹部正中切開で開腹し,腫大した虫垂をヘルニア嚢内に確認したが,腹腔からの操作ではヘルニア嚢との癒着剥離は困難であった.鼠径部から陰嚢まで切開し,壊死組織のデブリドマンを施行した.両側精巣に高度炎症が及んでいたため,ヘルニア嚢と共に合併切除した.虫垂とヘルニア嚢との癒着を剥離し腹腔内へ戻した後,回盲部切除を施行した.会陰部皮膚...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 腫瘤を形成しない肛門腺由来肛門管癌pagetoid spreadの1例

    柴 修吾, 飯野 弥, 須藤 誠, 原 倫生, 岡本 廣挙, 市川 大輔 日本臨床外科学会雑誌 82 (3), 609-615, 2021

    ...<p>症例は81歳,男性.肛門の違和感を主訴に近医を受診し,肛門周囲Paget病の診断で当院に紹介となった.肛門管,直腸内に明らかな腫瘤や潰瘍形成を認めなかったが,生検の免疫染色の結果はCK20陽性,GCPFD15陰性であり,直腸肛門管癌のpagetoid spreadと診断し腹会陰式直腸切断術を施行した.病理組織検査では肛門腺内に腫瘍細胞を認め,さらに肛門管上皮から周囲皮膚へ印環細胞癌の進展を認めたことより...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 腹腔鏡手術と経会陰アプローチで修復した続発性会陰ヘルニアの1例

    中山 啓, 庄司 泰弘, 竹下 雅樹, 佐々木 省三, 吉川 朱実, 藤村 隆 日本臨床外科学会雑誌 82 (3), 652-657, 2021

    ...<p>症例は73歳の女性で,4年4カ月前に直腸癌に対して腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行し,外来で定期的に経過観察を行っていた.術後数カ月経過してから会陰部の膨隆に気が付いたが,様子をみていた.徐々に症状が増悪したため手術加療を希望した.会陰部は手術創を中心に柔らかく膨隆していた.CTで会陰部より皮下に突出する大量の小腸を認め,続発性会陰ヘルニアと診断した.全身麻酔下に腹腔鏡下会陰ヘルニア修復術を施行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • 下部直腸後腹膜穿孔の1例

    川原 聖佳子, 西村 淳, 長谷川 潤, 北見 智恵, 牧野 成人, 河内 保之, 新國 恵也 日本農村医学会雑誌 70 (4), 414-418, 2021

    ...下部直腸の後腹膜穿孔と診断し緊急で腹会陰式直腸切断術を施行し救命した。下部直腸穿孔は大腸穿孔の中で頻度が少なく,非外傷性のものはまれである。特に高齢者は非典型的な症状しかないこともあり,注意を要する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 局所切除で長期生存が得られた転移性痔瘻癌の1例

    河島 秀昭, 樫山 基矢, 鹿野 哲 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (4), 253-259, 2021

    ...<p>症例は79歳男性.9年前に直腸癌で低位前方切除術,膀胱,前立腺合併切除を受けた.病理診断はpT4a,pN0,M0,pStageIIであった.今回検診による便潜血反応陽性を主訴に当院へ紹介となった.内視鏡検査で下行結腸に2型進行癌を認めた.痔瘻が併存しており腹会陰式直腸切断術も選択肢となったが,肛門の温存を強く希望されたため,開腹手術で左半結腸切除術D3を実施した.2期的に痔瘻根治術を行ったところ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 産科病棟におけるケタミン塩酸塩使用症例:その有効性と安全性について

    三宅 麻由, 衣笠 万里, 西尾 美穂, 松井 克憲 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (1), 31-36, 2021

    ...ケタミン塩酸塩は日本では麻薬に指定されているが,われわれは産科病棟に常備して緊急時に使用してきた.2007年1月から2018年12月までに同病棟でケタミンによる静脈麻酔を行った32症例について,その有効性と安全性を評価した.22例は胎盤用手剥離術施行例であり,出血量は平均1,096mLであったが,輸血例はなかった.それ以外は分娩後子宮出血止血処置が3例,腟裂傷・血腫の止血処置が4例,III度およびIV度会陰裂傷縫合...

    DOI 医中誌

  • 直腸印環細胞癌に隣接した肛門管神経内分泌細胞癌の1例

    山口 貴之, 服部 正興, 溝口 良順, 青野 景也, 平田 明裕, 野尻 基, 吉原 基 日本臨床外科学会雑誌 82 (5), 943-949, 2021

    ...<p>神経内分泌細胞癌は極めて予後不良な疾患である.今回われわれは,直腸印環細胞癌に隣接した肛門管神経内分泌細胞癌の1例を経験したので報告する.症例は73歳の男性.排便時出血と肛門痛を主訴に受診した.下部内視鏡検査では直腸Rbに陥凹性病変および肛門管に腫瘤を認めた.CTで左鼠径部にリンパ節転移を認め,左鼠径リンパ節転移を伴う肛門管癌と診断し,腹会陰式直腸切断術,両側側方郭清,左鼠径リンパ節郭清術を施行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • CA19-9異常高値を呈した巨大な肛門腺由来粘液癌の1切除例

    隈元 謙介, 浅野 栄介, 古市 ゆみ, 近藤 彰宏, 香山 浩司, 前田 雅彦, 臼杵 尚志, 鈴木 康之 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (2), 68-75, 2021

    ...肛門周囲の腫瘤を自覚していたが放置していた.徐々に増大し滲出液を認めたため前医を受診した.肛門右側に突出する腫瘤を認め,生検で粘液癌と診断された.精査加療目的に当科紹介となった.画像所見では,肛門管右側に多房性の嚢胞様形態をとり,辺縁に石灰化を伴う10×10cm大の嚢胞性腫瘤が認められた.一部前立腺への浸潤が疑われた.側方および鼠径リンパ節の腫大は認められなかった.肛門腺由来粘液癌の術前診断で腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • nivolumabによりclinical complete responseを得た直腸肛門部悪性黒色腫術後再発の1例

    川村 幹雄, 尾嶋 英紀, 山下 真司, 橋本 清, 渡部 秀樹, 福留 寿生, 毛利 靖彦 日本消化器外科学会雑誌 54 (1), 73-82, 2021-01-01

    ...<p>リンパ節再発を来した直腸肛門部悪性黒色腫に対してnivolumabによりclinical complete response(以下,cCRと略記)を得た症例を経験したので報告する.症例は84歳の男性で,肛門痛,下血を主訴に近医を受診し直腸から肛門管にかけ隆起性病変を認め病理学的に悪性黒色腫と診断され当科に紹介となり腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.病理学的にpT1bN2bM0 pStage...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 直腸癌術後骨盤内局所再発に対する化学放射線療法後長期complete response維持中の1例

    杉下 哲夫, 大司 俊郎, 髙橋 英徳, 岡﨑 聡, 加藤 俊介, 嘉和知 靖之, 櫻井 うらら 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (2), 61-67, 2021

    ...<p>直腸癌術後の骨盤内局所再発に対してCapecitabine+Oxaliplatin(CAPOX)を併用した化学放射線療法により臨床的complete responseが得られた1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.症例は67歳女性で,直腸Ra癌に対して低位前方切除術を施行した.術後9ヵ月経過した際に会陰部痛が出現したため腹部骨盤造影CT検査を施行したところ,骨盤底左側に48mm大の腫瘤...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 女児先天性会陰部脂肪腫2例の臨床経過と病理組織所見

    竹内 優太, 井上 成一朗, 小高 明雄, 牟田 裕紀, 菊地 淳, 別宮 好文, 加部 一彦, 馬場 一憲 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (7), 1099-1103, 2020-12-20

    ...<p>女児で稀な先天性会陰部脂肪腫を2症例経験したので報告する.症例1は出生体重3,442 gの女児.在胎19週の胎児超音波で会陰部腫瘤を指摘された.在胎40週5日経腟分娩で出生した.肛門縁に連なる腫瘤を認められた.会陰部脂肪腫と診断し,日齢30に腫瘤切除術を施行した.病理組織所見上,腫瘍は主に成熟した脂肪細胞で構成され一部に筋型血管や末梢神経に類似した構造も含まれた.症例2は出生体重3,462 g...

    DOI Web Site 医中誌

  • S状結腸過長を合併した低位鎖肛術後難治性便秘に対しS状結腸切除が著効した1例

    小野 健太郎, 産本 洋平, 増本 幸二 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (7), 1128-1132, 2020-12-20

    ...<p>症例は5歳男児.在胎41週,2,990 gで出生後,肛門皮膚瘻の診断で日齢0に会陰式造肛術が施行された.その際,尿道と瘻孔の剥離が十分できず,肛門を前方気味に形成する結果となった.術後便秘に対して3歳時にanterior sagittal anorectoplasty(ASARP)法で外肛門括約筋の中心に肛門を再形成したが,その後も浣腸によってしか排便が得られず,S状結腸の過長および直腸の高度拡張...

    DOI Web Site 医中誌

  • Pagetoid spreadを伴う肛門管癌に対し3科合同hybrid手術を行い肛門温存可能となった1例

    村瀬 佑介, 松橋 延壽, 高橋 孝夫, 岩田 至紀, 棚橋 利行, 松井 聡, 今井 寿, 田中 善宏, 山口 和也, 吉田 和弘 日本消化器外科学会雑誌 53 (12), 992-1001, 2020-12-01

    ...直視下での肛門粘膜マッピング生検では陽性を示し,根治切除には肛門近傍の皮膚を含めた病変の切除が必要と考えた.深部浸潤を疑う所見はなく,粘膜下層での切除で根治性の確保と肛門温存が可能と考え,消化器外科・消化器内科・皮膚科合同で内視鏡的粘膜下層剥離術,経肛門的粘膜下層切除術,皮膚悪性腫瘍切除術を施行した.術後は順調に17病日に退院した.今回,我々はPagetoid spreadを伴う肛門管癌に対して腹会陰式直腸切断術...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献21件

  • 外性器を含む広汎な会陰皮膚組織切除を伴う骨盤内臓全摘術で切除しえた局所進展痔瘻癌の1例

    家根 由典, 肥田 仁一, 幕谷 悠介, 牛嶋 北斗, 吉岡 康多, 岩本 哲好, 大東 弘治, 所 忠男, 上田 和毅, 筑後 孝章, 諸富 公昭, 川村 純一郎 日本消化器外科学会雑誌 53 (11), 916-924, 2020-11-01

    ...炎症所見を改善させたうえで,外性器を含む広汎な会陰皮膚組織切除を伴う骨盤内臓全摘を行い,会陰欠損部に対して腹直筋皮弁形成術を施行した.現在,術後19か月無再発生存中である.本例のように,腸管や尿道・膀胱への浸潤に加え,広汎な会陰部の皮膚浸潤が疑われる局所進展痔瘻癌に対しては,根治のために外性器切除を含めた広範囲の一塊切除が必要であると考えられる....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • Blandy法による尿道会陰瘻造設で自排尿可能となった陰茎癌術後新尿道口狭窄の1例

    武川 和樹, 堀口 明男, 濱本 孔越, 平野 裕資, 畑中 弥奈, 新井 悠一, 尾島 健一郎, 新地 祐介, 淺野 友彦, 沼崎 進, 伊藤 敬一 日本泌尿器科学会雑誌 111 (4), 164-168, 2020-10-20

    ...会陰部への新尿道口造設を施行された.術後に生じた新尿道口狭窄に対して尿道ブジーを繰り返されたが改善せず,尿閉のため膀胱瘻を造設され,追加治療目的で紹介された.残存した球部尿道は正常で,尿道長も十分であったため,Blandy法による尿道会陰瘻を造設した.会陰部に逆U字切開を加えて皮膚フラップを作成した.新尿道口および線維化した遠位の尿道海綿体を切除,残存した球部尿道を露出して腹側に4cmの切開を加えた...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 直腸間膜内リンパ節転移を来した神経内分泌分化型前立腺癌と同時性直腸癌重複の1例

    市原 明子, 池田 拓人, 長友 謙三, 七島 篤志, 寺田 直樹, 中村 恵理子 日本消化器外科学会雑誌 53 (10), 817-825, 2020-10-01

    ...下部直腸(Rb)前壁に1/3周性Type 2病変を認めた.骨盤MRIで前立腺癌は肛門管直上で直腸壁に接しており,直腸癌とも近接していた.直腸間膜リンパ節(mesorectal lymph node;以下,MLNと略記),側方および鼠径部に多数のリンパ節腫大,および複数の骨転移を認めた.前立腺癌(Stage D)に対しホルモン療法を1サイクル施行後,PSA値の低下,側方リンパ節の縮小を確認し,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • フルニエ壊疽に対する肛門周囲広範デブリードマン後も排便機能を温存し得た1例

    梅村 孝太郎, 三浦 卓也, 坂本 義之, 諸橋 一, 長瀬 勇人, 原 裕太郎, 袴田 健一 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 787-790, 2020-09-30

    ...同日会陰部デブリードマン,横行結腸人工肛門造設術を施行した。術後もデブリードマンを追加で施行した。術後38日目から陰圧閉鎖療法を行い,術後79日目に分層植皮術を施行し,術後108日目に退院した。注腸造影,MRI検査でストーマ閉鎖可能と判断し初回手術後269日目に人工肛門閉鎖術を施行した。広範囲デブリードマンにより肛門周囲組織を喪失したが,術後排便機能は保たれていた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 傍前立腺部に形成された漿膜封入囊胞及び動静脈瘻の犬の1例

    小嶋 大亮, 小嶋 恭子, 太田 和美, 小嶋 佳彦 日本獣医師会雑誌 73 (9), 511-515, 2020-09-20

    ...<p>14歳齢,未去勢雄犬の会陰ヘルニア内の前立腺近傍に,多発性の囊胞状及び腫瘤状病変が認められた.病理組織学的に,囊胞は,細胞質辺縁に微絨毛様の突起を有する上皮性細胞により内張りされていた.一方,腫瘤は,薄い壁構造に支持される静脈ないしリンパ管様構造を主体とし,しばしば厚い壁に支持される動脈様構造により構成されていた.免疫組織化学では,囊胞を内張りする細胞は抗Cytokeratin AE1/AE3...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 卵膜に包まれた状態での分娩の介助を経験して

    戸澤 一矢, 岩瀬 史明, 内藤 敦, 井上 章 日本臨床救急医学会雑誌 23 (4), 608-610, 2020-08-31

    ...会陰の保護をする間もなく卵膜に包まれたまま体幹まで娩出されたが,迅速に卵膜を破り対応ができた。救急隊が分娩に遭遇することは多くはなく,今回のような被膜児分娩(幸帽児分娩)に遭遇した場合の対応についても知っておく必要があるので,文献的考察を含め報告する。</p>...

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  • 下部直腸癌に対して腹腔鏡による左内陰部動脈合併切除,左側方郭清術を伴う腹会陰式直腸切断術を施行した1例

    市原 もも子, 池田 正孝 日本消化器外科学会雑誌 53 (7), 605-611, 2020-07-01

    <p>腹腔鏡手術では,術中の触診や俯瞰的視野を得ることが開腹と比較して困難なため,各々の症例に対する術前の正確な局所進行度診断と周囲臓器や関連血管を含めた立体的解剖の把握が大切である.よって,手術記録の図を作成する場合には各々の血管・臓器・神経の位置関係や距離感が把握しやすく立体構造として認識しやすいように,できるかぎり一連の図で俯瞰した手術記録図を描くことに留意しているとともに,術前予想と違っ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 高度の陰囊損傷を伴ったバイク事故による外傷の1例

    寺島 侑希, 山形 梨里子, 末吉 亮, 石上 雄一郎, 小川 敦裕, 沼田 賢治, 溝辺 倫子, 本間 洋輔, 高橋 仁, 井上 哲也, 舩越 拓 日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (3), 366-368, 2020-06-30

    ...primary surveyでは明らかな異常を認めなかったが, secondary surveyで会陰部に陰囊の腫脹・疼痛があり右精巣が陰囊から体表に脱出していた。体幹部造影CT検査では軽度の左陰囊内への造影剤の血管外漏出以外に明らかな異常はなかった。...

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  • 自己導尿時の会陰部痛に対してテトラカインによるサドルブロックが奏効した1症例

    椎原 啓輔, 中野 孝美, 高谷 純司, 内野 哲哉, 奥田 健太郎, 北野 敬明 日本ペインクリニック学会誌 27 (2), 159-162, 2020-06-25

    ...<p>自己導尿時の会陰部痛に対して,高比重テトラカイン溶液によるくも膜下サドルブロックが奏効した症例を報告する.間質性膀胱炎と神経因性膀胱による排尿障害の患者で,自己導尿の際に強い会陰部痛を生じていた.各種鎮痛薬による内服加療や交感神経ブロック,神経根ブロックを行ったが効果が不十分であったため,20%ブドウ糖液に溶解したテトラカインを用いてくも膜下サドルブロックを行った.0.5%溶液では持続的鎮痛効果...

    DOI Web Site 医中誌

  • Groin painの自発痛部位と難治性groin painのMRI所見の関連性

    二瓶 伊浩, 仁賀 定雄 日本アスレティックトレーニング学会誌 5 (2), 165-169, 2020-04-30

    ...555/女96例,平均:年齢20.3±5.2歳,身長171±7cm,体重64.6±9.5kg,BMI21.9±2.3,経過観察40週)の自発痛部位の割合を調査し難治性GPに特徴的なMRI所見の有無で分類,それぞれの自発痛部位と難治性GPのMRI所見との関連性を検討した.自発痛は鼠径部(47%)に最も多く認められたが,難治性GPに特徴的なMRI所見と関連を認めた自発痛部位は下腹部(p<0.001),会陰部...

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  • 瘻孔部に炎症性肉芽組織を伴った痔瘻

    清水 裕毅, 松田 絵奈 西日本皮膚科 82 (2), 73-74, 2020-04-01

    ...肛門周囲と会陰部に紅色結節があり,近医で加療するも改善しないため当科を受診した。</p><p><b>既往歴</b>:生来から視覚障害と聴覚障害</p><p><b>現症</b>(<b>図1 </b>):肛門周囲の 7 時方向に 1 つ,肛門から 5 時方向,5~6 cm 離れた会陰部に排膿を伴う 3 つの大豆大の紅色結節を認めた。肛門から会陰部の結節まで,圧痛を伴う線状の皮下硬結を認めた。...

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