検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 82 件

  • 1 / 1

  • 『生物体系学』(東京大学出版会,2002)で展開した体系学の構造論についての新たな解釈および若干の解説

    直海 俊一郎 昆蟲.ニューシリーズ 26 (2), 136-142, 2023-06-25

    ...<p>『生物体系学』(直海 2002)で展開した体系学の構造論とは,「私が独自に創出した理論」ではなく,分類学と系統学が別学問に変わっていった時代(1970~1980年代)における,体系学の5分科の「実際上の構造」についての理論と,若干の齟齬はあるものの,基本的には再解釈できると考えている.体系学の構造論を論じた第1章第5節では,体系学を5分科(分類学,系統学,狭義体系学,分布学,生物地理学)から構成...

    DOI

  • 明治期の南鳥島産鳥類標本の情報復元

    小林 さやか, 加藤 克 山階鳥類学雑誌 54 (1), 103-139, 2022-07-02

    <p>On Minamitorishima Island, the easternmost island of Japan, 11 species of seabirds were breeding during the Meiji period (about 120 years ago). However, by 1952, nine of these species no longer …

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • ポパーの科学哲学と個別科学の接点

    Kurogi Kaoru Linkage: Studies in Applied Philosophy of Science 2 (0), 15-22, 2022-04-22

    ...ポパーの科学哲学が生物体系学内部の方法論論争において頻繁に援用された事例を概観し、反証主義の個別科学への適用とその限界を示しつつ「験証度の理論」を中心にポパー哲学の再評価を試みる。そして仮説演繹主義を延長した、より包括的な反証主義解釈を提示する。...

    DOI

  • 東京帝室博物館旧蔵鳥類標本コレクションの歴史―オーストラリア博物館に由来する標本に注目して

    小林 さやか, 加藤 克 日本鳥学会誌 69 (2), 209-221, 2020-10-26

    <p>山階鳥研に所蔵される東京帝室博物館旧蔵鳥類標本群(帝室博物館コレクション)は,明治から大正期にかけて2つの国立博物館によって収集された重要な標本群であるが,採集情報の不明確な標本が多く,研究に利用しにくいという課題がある.本研究では帝室博物館コレクションの中に存在するオーストラリア博物館由来標本に注目し,各標本に担保された採集情報を付与することを最終目的に,標本の歴史的経緯について検討した…

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 昆虫学の最近の進歩と今後の展開 生態学

    秋元 信一 昆蟲.ニューシリーズ 21 (1), 37-47, 2018-03-05

    <p>本稿において,日本昆虫学会で行われてきた,ここ20年ほどの生態に関わる研究の動向と将来の見通しについてまとめた.日本昆虫学会の主要ジャーナルであるEntomological Scienceにおいて,生態関係の論文は25%から64%へと比率を高めてきた.生態関係の論文をタイプ分けしたところ,生活史や社会性昆虫を取り扱う論文の割合が年とともに減少したのに対して,行動や種多様性を扱う論文の比率は…

    DOI Web Site

  • 昆虫学の最近の進歩と今後の展開 体系学・形態学

    野村 周平 昆蟲.ニューシリーズ 21 (1), 14-26, 2018-03-05

    ...<p>我が国における昆虫学の状況の中で,昆虫形態学は体系学または系統学の中での存在感を失ってきたように見える.しかし一方で,昆虫形態を詳細に観察し,記録し,検討することのできるツールは着実に進化している.マイクロフォーカスX線CT(通称マイクロCT)は,昆虫の微細な内部形態を非破壊的に観察し,記録することのできる革新的な技術である.例えば,カブトムシの飛翔筋,セミの♂の発音器や♀の卵巣,また虫入りコハク...

    DOI Web Site

  • 雌ペニス発見の経緯と進化学へのインパクトおよび昆虫の交尾ペアの観察手法の紹介

    吉澤 和徳 昆蟲.ニューシリーズ 18 (1), 8-16, 2015-01-05

    生物学的に雌雄は,それらがつくる配偶子の大小により定義される。動物の場合,大きな配偶子,卵をつくるのが雌,小さな配偶子,精子をつくるのが雄,という具合である。一方,辞書でペニス(陰茎)を引くと,筆者が調べた限り全てで「体内受精を行う動物の雄の交接器」と言った説明がなされている。ペニスの有無は,生物学的な雌雄の定義には入っていないにもかかわらず「ペニスは雄の器官」と辞書に載っているのは,たまたまこ…

    DOI HANDLE Web Site

  • 携帯型皮膚水分計の妥当性評価

    飯坂 真司, 竹原 君江, 真田 弘美 日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌 19 (1), 33-39, 2015

    <p> 目的:スキンケアにおいて角質水分量は乾燥や浸軟の指標として重要である。本研究は臨床で簡便に使用できる携帯型皮膚水分計の信頼性・妥当性の検証を目的とした。<br> 方法:大学生22名(男性12名、女性10名)を対象とし、準実験研究を実施した。測定部位は前腕屈側と踵部であり、各部位を3回測定した。測定者は学生4名であった。前腕には初回測定後に保湿剤を一定量塗布し、10分後に再測定した。携帯型…

    DOI 医中誌

  • モンシデムシの雌雄は協力して育児しているか

    鈴木 誠治 昆蟲.ニューシリーズ 14 (2), 120-124, 2011-04-05

    モンシデムシ属は小型脊椎動物の死体を幼虫の餌として育児を行うことで知られている.雌雄双方が育児に参加し,幼虫に口移しで給餌したり,外敵から幼虫を防衛したりする.本稿はモンシデムシ属のオスによる育児参加に関する最近の研究をその適応的意義と給餌量調節という二つの観点からレビューし,現在残されている問題点を議論した.

    DOI Web Site

  • シデムシ研究過去未来 : 趣旨説明に代えて

    鈴木 誠治 昆蟲.ニューシリーズ 14 (2), 116-119, 2011-04-05

    シデムシ科の研究の歴史は古く,特に育児を行うモンシデムシ属が含まれることも契機となり,膨大な数の研究が行われてきた.一方でモンシデムシ属以外の種は研究例こそ少ないものの,進化的に興味深いテーマが含まれている.本稿はシデムシ科の研究史を概説し,今後の研究の方向性を探ることによって,本特集の趣旨説明に変えた.

    DOI Web Site

  • 直接最適化法direct optimizationの問題点

    吉澤 和徳 タクサ:日本動物分類学会誌 30 (0), 17-29, 2011

    Problems in direct optimization method as implemented in the software POY were reviewed. Alignment of highly variable regions using POY is problematic because it likely provides artificial …

    DOI HANDLE Web Site 参考文献41件

  • 日本産ミノガ科のミノの形態(2)

    杉本 美華 昆蟲.ニューシリーズ 12 (1), 17-29, 2009-03-25

    日本には約50種のミノガ科が生息しており,幼虫の携帯型の巣筒であるミノは大きさや概形,表面に使われる素材等の特徴で属あるいは種までの同定が可能である.成虫が脱出後の空になったミノの保存性が高いことから,ミノでの同定によって過去の生息範囲を推測することができる.若齢幼虫期のミノは,形態が単純で種の特徴が十分現われていないために正確な同定は期待できず,これまで主に中齢幼虫期から終齢幼虫期のミノが同定…

    DOI Web Site 参考文献34件

  • 日本産ミノガ科のミノの形態(1)

    杉本 美華 昆蟲.ニューシリーズ 12 (1), 1-15, 2009-03-25

    日本には約50種のミノガ科の種が生息しており,成長した幼虫の携帯型の巣筒であるミノは大きさや概形,表面に使われる素材等の特徴で属あるいは種までの同定が可能である.成虫が脱出後の空になったミノの保存性が高いことから,ミノによる種の同定によって過去の生息範囲を推測することができる.一方,若齢幼虫期のミノは,形態が単純で種の特徴が十分現われていないために正確な同定は期待できず,これまで主に中齢幼虫期か…

    DOI Web Site 参考文献26件

  • ツツジ科アルブトゥス亜科の花粉形態の大要とその体系学的意義

    サルワル A.K.M.ゴラム, 伊藤 利章, 高橋 英樹 日本花粉学会会誌 54 (2), 79-92, 2008-12-31

    ...広義のツツジ科全体の花粉形態を観察し,その体系学的意義をあきらかにする目的で,これまで科に含まれる8亜科のうちドウダンツツジ亜科,シャクジョウソウ亜科,スノキ亜科の3亜科について報告してきた.本研究ではアルブトゥス亜科の花粉形態について報告した.本亜科を構成する4属81種のうち3属17種の花粉サンプルを得て,その花粉形態を光学顕微鏡,走査型電子顕微鏡,透過型電子顕微鏡で観察し,先行研究の結果と併せて...

    DOI HANDLE Web Site 被引用文献1件 参考文献48件

  • スノキ連(ツツジ科スノキ亜科)の花粉形態の大要とその体系学的意義

    ゴラム サルワル A.K.M., 高橋 英樹 日本花粉学会会誌 53 (2), 87-104, 2007-12-31

    スノキ属協Vacciniumの花粉形態研究に続き,本属が所属するスノキ連に含まれる他の22属59種の花粉形態を光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡で観察し,スノキ連全体で見られる花粉四集粒の形態的多様性を要約した.スノキ属の花粉で見られた溝間極域の外壁模様の7型(1〜7型)・12亜型に加えて,新しい1つの型(8型:アガペテス・ブラクテアータ)と5型の中に2つの新亜型を認めた.ディモルファアンテラ属での結…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献38件

  • 九州から初めて記録されるヒメシカシラミバエ(双翅目:シラミバエ科)の生活史の一端

    中山 裕人 昆蟲.ニューシリーズ 10 (4), 67-74, 2007-12-25

    従来,日本では北海道と本州から知られていたヒメシカシラミバエを北部九州の犬鳴山系で発見した.本種は九州から記録される唯一のシカシラミバエ類の種である.2004年から2006年にかけての犬鳴山系の調査で本種有翅成虫が多数採集されたが,犬鳴山系には約700頭のニホンジカが生息しており,ヒメシカシラミバエはニホンジカに寄生していると思われた.ヒメシカシラミバエ有翅成虫は犬鳴山系では5月から12月に現れ…

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 北海道静内地方における北海道和種馬林間放牧地の種組成

    持田 誠, 冨士田 裕子, 秦 寛 植生学会誌 24 (2), 85-102, 2007

      1. 北海道大学農学部附属牧場(現:北海道大学北方生物圏フィールド科学センター静内研究牧場)における林間放牧地の種組成について調査した.<BR>  2. 林間放牧地の植生は,ミズナラ林6群落とヤチダモ林2群落で構成されていた.植物社会学的な検討の結果,ミズナラ林はサワシバ-ミズナラ群集,ヤチダモ林はハシドイ-ヤチダモ群集に該当した.<BR>  3. …

    DOI HANDLE Web Site 参考文献82件

  • 昆虫の親子推定におけるAFLPの有用性

    鈴木 誠治, 小林 憲生 昆蟲.ニューシリーズ 9 (4), 79-86, 2006-12-25

    マイクロサテライトのような分子マーカーを用いて遺伝的に親子関係を推定する方法は,進化や行動生態を研究する上で広く用いられている.しかし,そのような方法は汎用性などの点で問題がある.AFLPは個体識別に用いることができるほど多型的なマーカーであり,親子推定にも用いることができる.本稿ではAFLPによる親子推定の方法について紹介し,昆虫に適用した例を挙げる.さらに,AFLPによる親子推定法の,現在に…

    DOI Web Site 参考文献33件

  • 釧路湿原における植生の変化:植生_-_立地関係からの考察

    藤村 善安, 冨士田 裕子, 加藤 邦彦, 竹中 眞, 柳谷 修自 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ52 (0), 226-226, 2005

    近年大量の土砂の流入と急速なハンノキ林の拡大が報告されている釧路湿原において、ハンノキ林拡大に代表される植生の変化と土砂流入の関係について明らかにするため、現地で植生と立地環境を調査し、また空中写真を用いて植生の変化を解析した。植生調査の結果ヤナギ林1タイプ、ハンノキ林3タイプ、草本群落3タイプが抽出された。植生変化との関係をみると、1974年以降にハンノキ林となった地点、およびハンノキ林が草本…

    DOI

  • 福岡市南公園で観察されたアオバトシラミバエの生態

    中山 裕人, 嶌 洪 日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集 57 (0), 88-88, 2005

    福岡市南公園は福岡都心部に位置し、市民の憩いの森になっている。しかし、近年はカラスのねぐらにもなっており、カラスに外部寄生していると思われるアオバトシラミバエが多数発生している。我々は2003年5月から2004年10月にわたり、南公園でほぼ毎週双翅類昆虫の採集を行った。その結果、南公園のアオバトシラミバエは、5月中旬から6月中旬、7月中旬から8月中旬、9月中旬に新鮮な成虫が現れ、年3回羽化するこ…

    DOI

  • 日本産マガリガ科(鱗翅目)の分布記録と生物学的知見

    岡本 央, 広渡 俊哉 蝶と蛾 55 (3), 173-195, 2004

    ...をもち,基部1/3に銀白色の帯,前縁に2つ(基部1/2と3/4),肛角付近に1つの細長い銀白色の三角斑をもつ.基部の帯はFig.1Cの個体のように分断することもある.奥(2003)は,岩手県産の標本に基づいて本種を日本から記録した.分布:北海道,本州,四国;ロシア(サハリン,イルクーツク,沿海州),北朝鮮.寄主植物:ベニバナイチヤクソウ(イチヤクソウ科).本種の寄主植物は不明であったが,北海道大学昆虫体系学教室...

    DOI Web Site Web Site 参考文献16件

  • アマギエビスグモ Lysiteles coronatus(クモ目 : カニグモ科)の雌による卵嚢保護の効果

    二見 恭子 昆蟲.ニューシリーズ 4 (1), 21-29, 2001-03-25

    アマギエビスグモを材料として, 母親の保護が卵嚢の生存におよぼす効果と, 母親自身が保護中に受けるコストを定量化した.1) アマギエビスグモの雌は葉を折り曲げて作った卵室内で卵嚢を保護する.2) 雌を卵嚢から取り除くと, 卵嚢の生存率は大きく下がった.雌を取り除いた卵嚢の死亡原因は, ほとんどが捕食によるものであった.高い捕食圧がアマギエビスグモの雌の卵嚢保護行動を維持していると考えられる.3…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献24件

  • カミキリモドキ科甲虫 3 種による皮膚炎の追加記録

    溝田 浩二 衛生動物 52 (1), 63-66, 2001-03-15

    カミキリモドキ科の甲虫は体液中にカンタリジンを含み, 人体皮膚に著しい水疱性皮膚炎を引き起こすことが知られている。日本には現在までのところ50種を越えるカミキリモドキが分布しているが, 実際に被害が報告されているのはわずか9種に過ぎない。今回, 筆者はマダラカミキリモドキOedemera (Oncomera) venosa (Lewis), スジカミキリモドキChrysanthia …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • Ostrinia orientalis(オナモミノメイガ:新称)の新寄主植物および性比異常系統の発見

    大野 豪 蝶と蛾 51 (1), 44-48, 2000

    ...アワノメイガ属Ostriniaには,外見が類似し系統的に近縁な種からなる種群が含まれおり,さらにいくつかの著名な農業害虫が存在することから,応用昆虫学・生物体系学の双方の分野において注目されてきた.このため近年では,本属を材料に,性フェロモン成分の同定,分子系統解析,形態測定分析,分布域・寄主植物に関する調査等による総合的な比較研究が進められつつある.本属の一種Ostrinia orientalis...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • サッポロフキバッタ Podisma sapporensis の形態変異に関する分析

    立田,晴記, 秋元,信一 昆蟲 62 (1), 225-234, 1994-03-25

    1. サッポロフキバッタを材料に, 北海道内の13個体群について形態変異のパターンを調べた.2. 個体群間で形態形質の変動係数を比較したところ, 前翅長の分散が個体群内でも個体群間でももっとも大きかった.3. 正準相関分析をもちいて形態と環境パラメータとの相関構造を探ったところ, 高度と緯度が高くなるほど体長が大きくなる傾向が見られた.4. …

    NDLデジタルコレクション 被引用文献2件

  • 1 / 1
ページトップへ