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検索結果 15,528 件

  • 神経症状を契機に診断された傍腫瘍性神経症候群関連抗体陽性の小細胞肺癌の2例

    岡崎 優太, 吉岡 弘鎮, 上硲 敬介, 奥野 祐希子, 中西 健太郎, 生駒 龍興, 竹安 優貴, 勝島 詩恵, 山中 雄太, 倉田 宝保 肺癌 64 (2), 124-132, 2024-04-20

    ...</b>悪性腫瘍患者は時に様々な神経障害を合併するが,自己免疫学的機序により生じる一群を傍腫瘍性神経症候群(PNS)という.PNSに併存する悪性腫瘍として,小細胞肺癌が最も多いと知られる.腫瘍の発見に先行した神経症状により,小細胞肺癌の診断に至り,治療奏効と共にPNS関連抗体価が低下したPNSの2例を報告する.<b>症例1....

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  • 日本輸血・細胞治療学会による「院内細胞治療製品取扱実態調査」における再生医療等製品2022年の現状

    小林 博人, 藥師神 公和, 阿南 昌弘, 池田 和彦, 奥山 美樹, 藤原 慎一郎, 菅野 仁, 田野﨑 隆二, 中山 享之, 長村(井上) 登紀子 日本輸血細胞治療学会誌 70 (1), 12-19, 2024-02-26

    <p>2022年に実施した「院内細胞治療製品取扱実態調査」についてのアンケート回答結果について報告する.調査は,全国大学病院と附属病院,国立・公立・公的病院,日本骨髄バンク移植認定病院,こども病院・総合周産期母子医療センター等の203施設を対象とし,140施設(69.0%)から回答を得た.41施設が細胞培養加工施設を有し,そのうち19施設(46.3%)が輸血部門で管理していた.全施設における14…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 多発皮膚潰瘍を呈し難治性壊疽性膿皮症として治療されていた播種性皮膚リーシュマニア症の1例

    小林 由季, 伏間江 貴之, 和田 麻依, 新川 紗由香, 三條場 千寿, 後藤 康之, 大内 健嗣, 舩越 建 日本皮膚科学会雑誌 134 (2), 321-328, 2024-02-20

    <p>54歳男.海外渡航歴多数あり.初診3年前に左肘潰瘍を生じ,他の部位にも拡大.他院にて非結核性抗酸菌症,その後壊疽性膿皮症と診断され治療を受けたが難治であった.顔面・体幹に多発皮膚潰瘍あり,病理組織学的に稠密な炎症細胞浸潤と壊死像,キネトプラストを有する虫体をみとめた.PCRで原虫種を同定し,播種性皮膚リーシュマニア症と診断.ステロイド中止,リポゾーム化アムホテリシンB,イトラコナゾール投与…

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  • 2.乾皮症・皮膚瘙痒症・結節性痒疹の異同と治療

    波多野 豊 日本皮膚科学会雑誌 134 (1), 69-73, 2024-01-20

    ...<p>乾皮症,皮膚瘙痒症及び結節性痒疹の病態には,角層バリア傷害が何らかの形で関与し得るという共通点があるが,免疫学的異常や神経学的異常の関わり方に大きな違いがある.乾皮症では,基本的に免疫学的異常や神経学的異常の関与はない.皮膚瘙痒症の少なくとも一部では神経系,免疫系の機能的変化が病態に影響し得るが,それらの構造的変化は明確ではない.結節性痒疹では明確な構造的,機能的変化を伴っている.</p>...

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  • 1.病理と治療反応性からみた結節性痒疹と多形慢性痒疹の免疫学的差異

    宇賀神 つかさ 日本皮膚科学会雑誌 134 (1), 65-68, 2024-01-20

    ...<p>本稿では結節性痒疹と多形慢性痒疹の免疫学的差異を,血液検査や病理所見,昨今の生物学的製剤に対する治療反応性などから考えてみたい.特に,Th2サイトカイン,Th17細胞/IL-17,IL-22,好塩基球・マスト細胞を軸として,各病型の病態への関与を検討した.</p>...

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  • COVID-19 感染下における対面講義での 学生の着席位置と成績との関係性の検討

    池田 徳典,大栗 誉敏,徳冨 直史,寒水 壽朗,平田 憲史郎,堀尾 福子,池田 剛,原武 衛,瀬尾 量,内田 友二 崇城大学紀要 49 131-136, 2024

    ...そこで本研究では2021 年度2 年次科目の薬理学Ⅱ と基礎免疫学を対象とし、学生の着席位置と科目の成績との関係性について検討を行った。 その結果、着席位置による成績の違いは認められなかったものの、講義室中央の後列側に着 席する学生群のGrade point average(GPA)は、最も説明が届きにくい座席に着席する学生群 のGPA と比較して高かった。...

    機関リポジトリ

  • 血液脳関門破綻と自己免疫性小脳性運動失調症

    清水 文崇 臨床神経学 64 (3), 148-156, 2024

    ...<p>自己免疫機序により小脳障害をきたす自己免疫性小脳性運動失調症は,グルテン失調症,抗グルタミン酸脱炭酸酵素(glutamic acid decarboxylase: GAD)抗体関連小脳失調症,傍腫瘍性小脳変性症,感染後小脳炎などのいくつかの病型がある.それぞれの疾患で免疫学的な病態は異なるが,多くの疾患で分子相同性機序により小脳を標的とすると考えられており,血液脳関門(blood-brain...

    DOI Web Site PubMed 参考文献65件

  • 抗体遺伝子を用いたウイルス感染症制御への挑戦

    山崎 達也, 髙村(赤司) 祥子 エンドトキシン・自然免疫研究 24 (0), 1-8, 2024

    <p> The genetic delivery of therapeutic monoclonal antibodies (mAbs) by <i>in vivo</i> production would be a new candidate for controlling virus infection, because it can overcome problems of high …

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  • イヌMHC遺伝子群の多型性と犬種内および犬種間におけるDLAハプロタイプの多様性の特徴

    宮前 二朗, 岡野 雅春, 片倉 文彦, 森友 忠昭, 椎名 隆 Major Histocompatibility Complex 31 (1), 29-40, 2024

    <p>イヌは小動物臨床における最も重要な伴侶動物の一種である。イヌの主要組織適合性複合体(Dog leukocyte antigen, DLA)遺伝子群の多型情報の整備は,疾患関連解析の実施や,造血幹細胞や体性幹細胞の他家移植による再生医療やがん免疫療法などを含む先端獣医療の発展に向けて必須である。これまでDLA class II遺伝子群については大規模な多型解析が実施されていたが,DLA …

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  • 本邦における造血幹細胞採取等のアフェレーシスの実態調査

    藥師神 公和, 吉原 哲, 池本 純子, 池田 和彦, 石田 明, 大戸 斉, 小原 明, 梶原 道子, 菊田 敦, 原口 京子, 藤原 慎一郎, 藤原 実名美, 山崎 理絵, 長村 登紀子, 田野崎 隆二, 奥山 美樹, 藤盛 好啓, 上田 恭典 日本輸血細胞治療学会誌 69 (6), 641-647, 2023-12-20

    <p>同種および自家の末梢血幹細胞採取(PBSCH)はすでに一般診療として確立されたものであるが,近年の医学の進歩により,造血幹細胞移植,採取は多様化している.本邦の現状を把握し,問題点を抽出すべく,細胞治療に関する実態調査を行った.159施設(診療科)より回答を得た.自家PBSCH年間件数では48%の施設で11~25件,37%の施設で1~10件,血縁同種PBSCH年間件数では60%の施設で1~…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 3.疱疹状皮膚炎の水疱形成機構

    牧野 輝彦 日本皮膚科学会雑誌 133 (12), 2813-2818, 2023-11-20

    ...疱疹状皮膚炎(DH)は,臨床的に痒みを伴う紅斑,小水疱を生じ,HLA-DQ2/DQ8ハプロタイプに関連するグルテン過敏性腸疾患(GSE)や真皮表皮接合部の顆粒状のIgA沈着を特徴とする疾患である.欧米では比較的一般的な疾患であるが,日本ではまれな疾患である.日本人DH患者では,真皮乳頭の線維状のIgA沈着やGSEを伴わないなど,欧米のDHとは異なる特徴がしばしば認められる.本稿ではDHの臨床的,組織学的,免疫学的特徴...

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  • 炎症性腸疾患診療におけるバイオマーカーの進歩と活用法

    新﨑 信一郎, 池ノ内 真衣子, 上小鶴 孝二 日本消化器病学会雑誌 120 (11), 907-911, 2023-11-10

    ...<p>炎症性腸疾患の疾患活動性をモニタリングするバイオマーカーとして,2017年に便中カルプロテクチンが,2020年に血清LRGが保険収載された.既存の炎症マーカーである血清CRPや,糞便中のヘモグロビンを測定する免疫学的便潜血検査も,近年の検査技術の進歩により定量性が高まっており,安価かつ簡便に炎症性腸疾患の活動性をモニタリングできるツールとして用いられている.個々のマーカーの利点や欠点を理解しつつ...

    DOI PubMed

  • 肛門部に発症したEpstein-Barrウイルス陽性粘膜皮膚潰瘍の1例

    笹本 彰紀, 大澤 一郎, 高嶋 伸宏, 馬場 卓也, 岩本 久幸, 鳥居 隼, 戸崎 達, 山田 典和, 並木 完憲, 池部 大 日本消化器外科学会雑誌 56 (11), 633-641, 2023-11-01

    ...の進行と,肛門部疼痛を来し手術目的に当科紹介となった.直腸診では11時を中心に肛門から一部突出する可動性のある2型腫瘍を認め,造影CTでは病変部の濃染を認めた.悪性腫瘍の診断は得られていないが直腸癌を疑い,肛門部疼痛が強く,患者・家族の強い希望もあり,準緊急にD2郭清を伴う腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.切除標本所見では肛門管から肛門縁に突出する5×5 cmの周堤を伴う潰瘍性病変を認め,組織免疫学的...

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  • エクルーシスFT3 III改良試薬を用いた測定干渉の影響検証

    立花 悟, 瀧田 尚子, 山﨑 望, 西原 温子, 吉田 博, 西原 永潤, 宮内 昭, 赤水 尚史 医学検査 72 (4), 549-556, 2023-10-25

    ...<p>多くの血中ホルモンの測定が免疫学的測定法で行われている。しかし,この測定法は使用する測定試薬により,測定値に乖離がみられる場合がある。その原因のひとつに,検体中のビオチンおよび試薬に含まれるストレプトアビジンに対する検体中の異好性抗体の影響がある。...

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  • Kanno血液型(ISBT 037):抗原と抗体の特性と残された課題

    大戸 斉, 内川 誠, 伊藤 正一, 和田 郁夫, 川畑 絹代, 徳永 勝士 日本輸血細胞治療学会誌 69 (5), 570-579, 2023-10-05

    <p>日本からは初めて国際認定登録されたKanno血液型(ISBT 037)は現時点では1抗原(KANNO1)から成る.KANNO1抗原はあらゆる人類集団・地域において高頻度抗原であるが,東アジアと南アジアではデータベースから理論上KANNO1抗原陰性者とヘテロ接合体保有者が存在する.KANNO1抗原はGPIアンカー糖蛋白であるプリオン蛋白にあり,20番染色体短腕上にある遺伝子<i>PRNP</…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 発症時IgA-HEV抗体が陰性であり,再検査により診断し得た急性E型肝炎の1症例

    古山 準一, 高木 秀雄, 森園 竜太郎, 水尾 仁志, 岡本 宏明 肝臓 64 (9), 430-436, 2023-09-01

    <p>60歳台,男性.X-12日から全身掻痒感を自覚.X-10日 某皮膚科受診しエピナスチン塩酸塩,ジフルコルトロン吉草酸クリームを処方された.X-8日 前医内科受診しAST 217 U/L,ALT 400 U/Lと肝機能異常を認め,IgA-HEV抗体(-)だった.X-1日 同院再診し肝障害の増悪を認め,X日 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 動脈硬化性弓部大動脈瘤術後4年目に治療介入を要したIgG4関連大腿動脈瘤の1例

    宮石 慧太, 喜瀬 勇也, 仲榮眞 盛保, 稲福 斉, 和田 直樹, 古川 浩二郎 日本血管外科学会雑誌 32 (4), 321-325, 2023-08-23

    ...報告は少なく,画像検査や病理検査において典型像を呈さない症例が散見される.今回,IgG4関連大腿動脈瘤の症例を経験した.症例は70代男性,当科初診7年前に前医にて弓部大動脈瘤,上腸間膜動脈瘤,両側総腸骨動脈瘤,両側大腿動脈瘤を指摘された.4年前に弓部病変の瘤径拡大のため前医にて弓部大動脈人工血管置換術が施行された.術後4年のCT検査で右大腿動脈瘤の瘤径拡大を呈し当科紹介となった.血管炎の関連を考え免疫学的検査...

    DOI 医中誌

  • 単孔式胸腔鏡手術で切除した後縦隔ミュラー管囊胞の一例

    桑原 博昭, 植田 隆太, 木内 静香, 鈴木 昭 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 466-471, 2023-07-15

    ...は36歳の女性.Body Mass Indexは39.2であった.背部痛があり近医を受診した.精査では背部痛の原因となる明らかな病変は認めなかったが,左後縦隔に囊胞性病変を認め当科紹介となった.囊胞性病変は第7胸椎と下行大動脈に接して存在した.当院での経験から神経原性腫瘍や胸腔内髄膜瘤などを疑い,単孔式胸腔鏡手術で切除を行った.病変は薄い被膜に覆われた囊胞性病変で神経や椎間孔の関与は認めなかった.免疫学的病理結果...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 正常時および病態時における中枢神経系マクロファージの多様性

    増田 隆博 日本薬理学雑誌 158 (4), 308-311, 2023-07-01

    <p>脳および脊髄を含む中枢神経系組織は,神経細胞やグリア細胞,血管系細胞や免疫細胞など多種多様な細胞によって構成され,それらの複雑かつダイナミックな相互作用によって高度な機能が維持されている.その中でも,中枢機能を正確に維持するために欠かすことのできない細胞が,著者らの研究対象である脳内マクロファージである.脳内マクロファージと聞いてまず思い浮かぶのが,脳内主要免疫細胞として知られるミクログリ…

    DOI Web Site PubMed 参考文献19件

  • 鶏卵による食物蛋白誘発胃腸炎(Food protein-induced enterocolitis syndrome)について

    明石 真幸, 冠城 祥子 日本小児アレルギー学会誌 37 (2), 156-162, 2023-06-20

    ...コンセンサスガイドライン公開により,世界各国でFPIESに関する報告が増えている.海外におけるFPIESの原因食品は,牛乳・米・魚が多く,鶏卵がそれに続いている.一方,日本ではこの数年で鶏卵,特に卵黄によるFPIESの患者が急激に増加しており,現在では原因食品として最も頻度が高い.このため,鶏卵FPIESの発症年齢,予後などの疫学面では日本を中心に解明が進んでいるが,原因抗原・感作経路・嘔吐の機序・免疫学的機序...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献45件

  • 脳炎後の記憶障害とリハビリテーション治療

    浦上 裕子 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (6), 491-497, 2023-06-18

    ...<p>記憶障害を生じる脳炎は,大脳辺縁系が障害されるヘルペス脳炎,抗NMDAR脳炎などの自己免疫性脳炎,Wernicke脳症などの代謝性脳症が代表的である.ヘルペス脳炎では内側側頭葉の損傷により重度の前向性健忘を生じ,遷延する.陳述記憶やエピソード記憶も選択的に障害されるため,保たれる手続き記憶や意味記憶を用いたリハビリテーション治療を行う.発症早期に免疫学的治療が行われた自己免疫性脳炎の記憶障害の...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 気管支鏡検査で診断した<i>Actinomyces graevenitzii</i>による肺放線菌症の1例

    新井 直人, 中山 雅之, 新井 郷史, 川﨑 樹里, 花輪 幸太郎, 黒崎 史朗, 渡邊 真弥, 間藤 尚子, 坂東 政司, 萩原 弘一 気管支学 45 (3), 221-225, 2023-05-25

    <p><b>背景.</b>肺末梢病変を呈する放線菌症は,気管支鏡検査で確定診断することが難しく,肺癌や肺結核との鑑別目的に外科的肺切除を必要とすることが少なくない.<b>症例.</b>47歳男性.咳嗽・血痰を主訴に受診した.胸部CTで右肺S<sup>1</sup>末梢に限局した浸潤影を認め,内部に気管支の拡張像を伴っていた.気管支鏡検査でガイドシース併用気管支腔内超音波断層法を用いて,病変から生…

    DOI 医中誌

  • 2.基本に立ち返って自己免疫性水疱症を診断することの重要性

    山上 淳 日本皮膚科学会雑誌 133 (6), 1471-1477, 2023-05-22

    ...<p>自己免疫性水疱症の診断には,臨床症状・病理組織学的所見・免疫学的所見の3つの観点からしっかりと検討する必要がある.特に,直接蛍光抗体法で患者皮膚への自己抗体あるいは補体の沈着を確認することは,診断においてきわめて重要である.皮膚科医としては,患者の背景・局所の状態・治療歴などによって多彩な臨床症状を呈することを念頭に置き,正確に自己免疫性水疱症を診断できるように常に準備しておきたい.</p>...

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  • RANKLの発見,その研究の現状と未来

    保田 尚孝 日本薬理学雑誌 158 (3), 247-252, 2023-05-01

    ...<p>RANKL(receptor activator of NF-κB ligand)の発見は破骨細胞分化・活性化調節メカニズムの解明,骨代謝と免疫学をつなぐ骨免疫学の開拓,ヒトRANKL抗体(デノスマブ)の臨床応用などのインパクトをもたらした.デノスマブは多くの国で骨粗鬆症治療薬およびがん骨転移による骨病変治療薬などとして臨床応用されており,2021年度の全世界での売上は53億ドルに上る.本総説...

    DOI Web Site PubMed 参考文献41件

  • RANKLと歯周病

    安藤 雄太郎, 塚崎 雅之 日本薬理学雑誌 158 (3), 263-268, 2023-05-01

    <p>歯周病は,口腔細菌に対する炎症応答および,それに続発して起こる歯の支持骨破壊を特徴とする.その罹患率は非常に高く,成人の歯の喪失の最大の原因となっている.近年,歯周病における骨破壊には,骨芽細胞や歯根膜線維芽細胞が産生するreceptor activator of NF-κB ligand(RANKL)が必須であることが明らかになった.このRANKLの誘導には免疫系の活性化が重要な役割を果…

    DOI Web Site PubMed 参考文献56件

  • 敗血症患者血液由来および健常者皮膚分離<i>Bacillus cereus</i>株芽胞のポビドンヨード感受性

    石原 由華, 柴山 恵吾, 社本 生衣, 宇佐美 久枝, 太田 美智男 日本環境感染学会誌 38 (2), 57-60, 2023-03-25

    <p><i>Bacillus cereus</i>芽胞のポビドンヨードに対する感受性を血液由来15株と健常者皮膚分離15株の芽胞を用いて作用時間と温度を変えて検討した.いずれの処理条件でも高度耐性株はなく,多くの菌株で10%ポビドンヨード処理5分で約99%の芽胞が殺菌されたが,残りの約1%の芽胞は30分処理後も生残した.皮膚由来株5株,血液由来株3株は5分処理後に生菌数が約0.1%になった.作用…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 監理団体による外国人技能実習生の健康と安全への支援の現状と課題―産業保健職との連携に着目して

    石丸 知宏, 倉岡 宏幸, 清水 少一, 原 邦夫 産業衛生学雑誌 65 (2), 74-81, 2023-03-20

    <p><b>目的:</b>監理団体による技能実習生の健康と安全への支援の現状と課題を明らかにする.さらに,実習先の産業保健職との連携の有無に分けての評価を通して,課題解決に向けた産業保健職との連携の有用性を検証した.<b>対象と方法:</b>2021年10月に国内の監理団体3,262機関に対して郵送での質問紙調査を行った.技能実習生および実習先企業との窓口業務に従事している者に回答を依頼した.監…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献5件

  • 救命救急センター初療室への超緊急輸血製剤常備配置の運用について

    鈴木 沙樹, 力丸 峻也, 皆川 睦美, 渡邉 万央, 山田 舞衣子, 皆川 敬治, 髙野 希美, 渡部 文彦, 小野 智, 川畑 絹代, 三村 耕作, 鈴木 剛, 池田 和彦 日本輸血細胞治療学会誌 69 (1), 32-37, 2023-02-25

    <p>輸血療法は緊急患者の救命に重要な役割を果たす.福島県立医科大学附属病院の超緊急輸血の依頼件数は増加傾向にあり,休日及び夜勤帯の人員不足時における製剤搬送遅延緩和のため,2019年7月末より救命救急センター初療室内の輸血専用保冷庫にO型RhD陽性赤血球製剤6単位を常備する運用を開始した.</p><p>常備製剤は,時間帯を問わず製剤搬送時間を待てない症例では積極的に使用されており,検査や人員確…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • アトピー性皮膚炎における IL-4/IL-13 の最新知見とこれからの治療戦略

    中原 剛士, 辻 学, 栗本 沙里奈, 出原 賢治 西日本皮膚科 85 (1), 5-15, 2023-02-01

    ...その発症や病態形成には,遺伝的,免疫学的,環境的な要因が複雑に絡み合うとされ,近年のさまざまな基礎・臨床研究により,数多くの知見が報告されている。ここでは特に,AD の病態に深く関与する 2 型サイトカインの IL-4 および IL-13 について,その機能や役割,これらを標的にした治療薬の最新知見を概説するとともに,今後望まれる AD 治療戦略について考察した。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献83件

  • 同種造血幹細胞移植後キメリズム解析の意義と解析法

    池田 和彦 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (1), 1-11, 2023

    <p> 同種造血幹細胞移植後のキメリズム解析は生着の確認,移植後再発や生着不全などの診断に必須である。レシピエントキメリズムの増加傾向を認める例では,移植片拒絶による生着不全や再発に備え,再移植やドナーリンパ球輸注を検討する。一方,完全ドナー型キメラにもかかわらず血球回復が不十分な場合には移植片機能低下が示唆される。キメリズム解析の検査法として,わが国では異性間FISHのみが保険診療で認められて…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献64件

  • <i>EVI1</i>再構成を伴う骨髄性腫瘍における<i>SF3B1</i>変異合併の意義

    田中 淳 臨床血液 64 (10), 1258-1265, 2023

    <p>3番染色体の逆位または転座に代表される<i>EVI1</i>再構成を伴うAMLはEVI1の高発現を特徴とする予後不良な病型である。我々は<i>EVI1</i>再構成を伴う骨髄性腫瘍において高頻度に合併する遺伝子変異の中でも<i>SF3B1</i>変異に着目し,忠実なマウスモデルの解析を通じて両異常が協調して白血病発症を誘導することを示した。さらに興味深いことに,<i>SF3B1</i>変異…

    DOI PubMed

  • 糞便中ホストタンパク質解析とその応用

    渡辺 栄一郎, 川島 祐介 日本プロテオーム学会誌 8 (2), 53-62, 2023

    <p> 近年,急速に発展しつつあるプロテオーム解析技術に着目し,糞便プロテオーム解析技術を独自に構築して,腸内細菌が消化管内溶液に含まれる宿主由来タンパク質に与える影響を検討した.細菌・ウイルス・真菌が存在しない無菌(GF: germ-free)マウスとspecific-pathogen-freeマウスの盲腸内容液をプロテオーム解析で分析した.同定できた713種類の…

    DOI

  • 腎移植患者における慢性抗体関連型拒絶反応の早期診断法の開発

    堀田 記世彦, 岩原 直也, 高田 祐輔, 広瀬 貴行, 辻 隆裕, 村上 正晃, 篠原 信雄 移植 58 (Supplement), s121_1-s121_1, 2023

    <p>慢性抗体関連型拒絶反応(CAAMR)の克服が、腎移植の長期成績向上に不可欠であるが、確立した治療法はない。それ故、我々はCAAMRを早期発見しうる診断法の開発を行っている。パラフィン切片より目的遺伝子の発現量を測定する手法を確立し、組織的に正常で3年後の移植腎の状態が確認されているプロトコール生検の遺伝子検索を行った。結果炎症に関連する数種類の遺伝子の発現よりCAAMRスコアを算出したとこ…

    DOI

  • 腎移植患者における血中・組織中終末糖化産物レベルの解析

    中村 道郎, 上原 咲恵子, 滝口 進也, 富田 祐介, 勝田 奈那, 永井 竜児 移植 58 (Supplement), s245_1-s245_1, 2023

    ...<p>【背景・目的】非免疫学的機序で移植腎の長期予後に影響を与える終末糖化産物(Advanced glycation end-products: AGEs)について、横断研究において皮膚組織中AGEs(Skin autofluorescence: SAF-AGEs)は透析期間や血中AGEs濃度と関連があることを以前に示した。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植レシピエントに対する周術期抗菌薬単回投与の検討

    矢西 正明, 小糸 悠也, 松下 純, 木下 秀文 移植 58 (Supplement), s268_3-s268_3, 2023

    ...免疫学的ハイリスク症例は40例(うち血液型不適合は28例)。術中投与抗菌薬はセファゾリン1gを術直前に単回投与を行っている。基本的に尿管ステント留置はしていないが、萎縮膀胱などの理由で8例は尿管ステント(5Fr20cm)を留置している。SSI・尿路感染症の発生と原疾患,BMI,透析歴,手術時間,免疫抑制療法,尿管ステントの留置の有無などを検討し関連因子を検討した。...

    DOI 医中誌

  • 成人肝移植後グラフト不全症例の検討

    坂本 明優, 小川 晃平, 疋田 貴大, 伊藤 千尋, 岩田 みく, 浦岡 未央, 新恵 幹也, 西 悠介, 永岡 智之, 本庄 真彦, 田村 圭, 坂元 克考, 船水 尚武, 高田 泰次 移植 58 (Supplement), s280_3-s280_3, 2023

    ...グラフト不全の原因として免疫学的機序が関連することも多く、多剤による免疫抑制療法が行われている症例も多い。今回、われわれは当科における成人肝移植後グラフト不全症例の成績について検討した。【方法】当院で施行した成人再肝移植症例4例および、再肝移植を企図したが待機期間中に死亡した4例について、その臨床的特徴を後方視的に検討した....

    DOI 医中誌

  • 異種免疫応答を惹起しうる異種抗原の検出

    岩崎 研太, 伴野 勤, 三輪 祐子, 雫 真人, 安次嶺 聡, 石山 宏平, 高村 祥子, 小林 孝彰 移植 58 (Supplement), s309_1-s309_1, 2023

    <p>【背景】ヒト免疫から免れるための遺伝子改変は、異種移植の成功のカギとなる。抗原提示細胞によって免疫応答を惹起させる、異種抗原の情報はない。本研究では、ブタ細胞を貪食した樹状細胞(Dendritic Cell; DC)からHLA-class IIに提示される異種抗原の探索を行った。【方法】ヒト末梢血CD14+ …

    DOI 医中誌

  • 動脈硬化が阻血再灌流障害に与える影響についての検討

    長ヶ原 一也, 大平 真裕, 佐藤 沙希, 別木 智昭, 今岡 洸輝, 今岡 祐輝, 中野 亮介, 坂井 寛, 矢野 琢也, 黒田 慎太郎, 田原 裕之, 井手 健太郎, 小林 剛, 田中 友加, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s314_3-s314_3, 2023

    ...今後, このメカニズムについて免疫学的な解析を行っていく予定である.</p>...

    DOI 医中誌

  • 免疫チェックポイント阻害薬の血液系合併症と管理

    赤塚 美樹 臨床血液 64 (8), 782-790, 2023

    <p>T細胞上のCTLA-4やPD-1等の免疫チェックポイント(IC)分子は自己組織に対する不適切な免疫反応の抑制に関わっている。近年のIC阻害薬(ICI)の出現はがんの免疫療法を根本から変えた。かなりの進行がん患者がこの治療に反応し,一部では治癒も認められる。このような効果は,腫瘍微小環境内の腫瘍や周辺細胞とT細胞間のCD80/CTLA-4・PD-L1/PD-1間の阻害で得られる。しかしIC分…

    DOI PubMed

  • I.潰瘍性大腸炎診療におけるバイオマーカーの有用性

    武富 啓展, 江﨑 幹宏 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (10), 559-566, 2023

    ...<p>潰瘍性大腸炎診療において,腸管炎症評価のゴールドスタンダードは内視鏡検査であるが,頻回の検査は困難であることから,その代替となる簡便で非侵襲的なバイオマーカーの重要性が高まっている.活動性モニタリングを目的としたものには,便中マーカーとして便中カルプロテクチン,免疫学的便潜血検査,血液マーカーとして従来のCRPや赤沈に加え,ロイシンリッチα2グリコプロテイン,尿中マーカーとして尿中プロスタグランジン...

    DOI Web Site 参考文献46件

  • 腸内細菌と神経炎症

    三宅 幸子 腸内細菌学雑誌 37 (4), 179-185, 2023

    <p>腸内環境は様々な疾患との関連が注目されている.腸と中枢神経は腸脳相関として関連が深いことが以前から注目されていた.さらに,腸は免疫系との関連が深く,中枢神経と免疫系も関連が深い.近年,多発性硬化症のような免疫疾患ばかりでなく,パーキンソン病などに代表される変性疾患においても炎症反応などの免疫応答が病態形成に関与することが注目されている.腸内細菌との関連では,免疫性神経疾患の代表である多発性…

    DOI

  • 本邦におけるKidney Exchange Program(KEP)のニーズに関するアンケート調査の結果

    伊藤 泰平, 剣持 敬, 栗原 啓, 會田 直弘 移植 58 (Supplement), s123_1-s123_1, 2023

    ...【結果】107施設(81.7%)より回答が得られた.2012-2021年の10年間で,本邦で257組の生体腎移植候補が免疫学的ハイリスクを理由に移植断念していた.断念理由の87.3%がDirect Cx T-warm陽性であった.76施設(71.0%)の施設が少なくとも1例の免疫学的ハイリスクによる移植断念症例を経験していた.また,66施設(61.7%)が本邦でもKEPは必要と考えていた....

    DOI

  • 生体腎移植後のルーティン排尿時膀胱造影検査の意義

    安次嶺 聡, 雫 真人, 三輪 祐子, 岩崎 研太, 石山 宏平, 小林 孝彰 移植 58 (Supplement), s263_2-s263_2, 2023

    <p>【目的】生体腎移植後の無症候性の膀胱尿管逆流症(vesicoureteral reflux:VUR)の評価やマネジメントのルールは定まっていない。本研究では、生体腎移植後の無症候性症例に対する排尿時膀胱造影検査の意義について検討した。【方法】2014年から2022年までの間に愛知医科大学で生体腎移植を受けたレシピエントのうち、術後1年(以降)に排尿時膀胱造影を施行した19名(男性10名、女…

    DOI 医中誌

  • BKV関連腎症を回避するための移植前検体を用いたBKV血症リスク因子の探索

    三輪 祐子, 安次嶺 聡, 岩崎 研太, 雫 真人, 石山 宏平, 小林 孝彰 移植 58 (Supplement), s272_1-s272_1, 2023

    <p>【背景】BKウイルス(BKV)は、腎移植における腎症の重要な原因であるが治療法が定まっていない。本研究の目的は、移植前検体を用いBKV血症(BKviremia)のリスク因子を明らかにし、BKV関連腎症(BKVN)を回避することである。【方法】愛知医科大学病院で2016年から2022年までに施行された生体腎移植145症例のうち、18症例(12.4%)がBKviremiaと診断され、そのうち1…

    DOI 医中誌

  • BKポリオーマウィルス関連腎症の危険因子の検討

    提箸 隆一郎, 齋藤 満, 浦山 健, 青山 有, 山本 竜平, 藤山 信弘, 小林 瑞貴, 嘉島 相輝, 奈良 健平, 沼倉 一幸, 成田 伸太郎, 羽渕 友則 移植 58 (Supplement), s272_3-s272_3, 2023

    ...背景因子等についての検討では、レシピエントとドナーの移植時年齢や性別、免疫学的リスク、ステロイドパルス療法の有無によるBKPyVAN発症への影響を認めなかった。抗体価に関する検討では、ドナーの抗体が陰性の場合、またはドナーとレシピエントいずれかの抗体が強陽性であった場合にBKPyVANの発症を認めず、移植前抗体価とBKPyVAN発症に一定の傾向があることが示唆された。...

    DOI 医中誌

  • 血縁間生体腎移植と非血縁間生体腎移植の臨床的検討:多施設共同研究 Michinoku Renal Transplant Network, MRTN

    豊嶋 萌, 松浦 朋彦, 齋藤 満, 西田 隼人, 畠山 真吾, 米田 真也, 村上 礼一, 杉村 淳, 阿部 貴弥, 富田 泰史, 齋藤 久夫, 土谷 順彦, 大山 力, 羽渕 友則, 小原 航 移植 58 (Supplement), s305_1-s305_1, 2023

    ...非血縁者間移植は配偶者間移植がほとんどで、一般的に血縁者間移植と比べ免疫学的ハイリスクとされている。また、夫婦間移植の中でも夫から妻への移植の方が妻から夫への移植より免疫学的リスクが高いとされているが、これらを分けて検討した報告は少ない。今回我々は、多施設で行われた生体腎移植について夫婦間移植の成績を中心に検討した。...

    DOI 医中誌

  • 腸管恒常性破綻によって起こる炎症性腸疾患

    奥村 龍, 竹田 潔 腸内細菌学雑誌 37 (1), 09-19, 2023

    <p>おびただしい数の腸内細菌が存在する腸管においては,腸管上皮細胞によって構築される上皮バリアが腸内細菌を,小腸では主に殺菌作用のある化学的バリアで,大腸では粘液層を中心とした物理的バリアで制御し,各腸管で恒常性が維持されている.それゆえ,何らかの環境要因により腸内細菌が変化する,または遺伝的素因により上皮バリアが脆弱化した場合には,腸内細菌の組織侵入を許すことになり,腸内細菌による過剰な免疫…

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  • 線溶系マーカー

    窓岩 清治 日本血栓止血学会誌 34 (3), 317-324, 2023

    ...complex: TAT)と比較的良好な相関を示す.D-dimerは,架橋化フィブリンが形成され主にプラスミンにより分解されたことを示す凝固線溶系マーカーである.フィブリノゲン・フィブリン分解産物(fibrinogen and fibrin degradation products: FDP)は,プラスミンなどがフィブリノゲンや架橋化フィブリンを分解することにより生じる.いずれも特異抗体を用いて免疫学的...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 筋炎特異的自己抗体の臨床的意義と有用性

    中嶋 蘭 神経治療学 40 (3), 340-344, 2023

    <p>Idiopathic inflammatory myopathy (IIM) is a heterogenous autoimmune disorder and its subclassification is important in management of the patients. To date, a variety of myositis–specific …

    DOI

  • HIT抗体検査に応用される活性化血小板の測定法

    安本 篤史 日本血栓止血学会誌 34 (4), 443-448, 2023

    ...<p>ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia: HIT)はヘパリン投与後に血小板減少とともに血栓症を発症する疾患である.診断にはHIT抗体検査が行われるが,免疫学的測定法は偽陽性が多いという問題がある.正確な診断には患者検体中に含まれるHIT抗体が血小板活性化能を有するかどうかを評価する機能的測定法が重要だが本邦では普及していない.機能的測定法は...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • IL-27による痒み感覚の抑制

    坂田 大治, 野元 裕輔, 山本 雅裕, 中嶋 千紗, 椛島 健治, 吉田 裕樹, 金蔵 拓郎, 原 博満 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 3-B-O09-3-, 2023

    <p>Physiological itch is crucial for host defense because scratching behavior leads to removing potentially harmful organism from the skin. However, itch in chronic disease such as atopic dermatitis …

    DOI Web Site

  • 臨床データから腎移植生着率を予測する

    木下 善隆, 久米 春喜, 岩見 大基 移植 58 (Supplement), s186_2-s186_2, 2023

    ...腎移植後の移植腎機能・腎生着率は、手術の成否(外科的側面)はもちろんのこと、レシピエントおよびドナーの背景、免疫学的因子(拒絶反応・感染症・悪性腫瘍など)、非免疫学的因子(薬物毒性・原疾患再発・尿路合併症など)によって複合的に影響を受ける。...

    DOI

  • 当院にて2次腎移植を施行した46例の検討

    塩野 裕, 佐々木 元, 田邉 起, 百田 尚史, 原田 理予, 杉戸 悠紀, 佐藤 泰之, 三浪 圭太, 田中 博, 原田 浩 移植 58 (Supplement), s330_1-s330_1, 2023

    ...免疫学的には血液型適合・不一致移植が37例、血液型不適合移植が9例であった。移植腎生着率は5年で94.9%、10年で82.8%、患者生存率は5年で97.4%、10年で93.1%となった。急性及び慢性拒絶反応は、それぞれ6例(13.0%)、8例(17.4%)に認めた。...

    DOI 医中誌

  • 膠原病に対する漢方治療の実際

    大野 修嗣 日本東洋医学系物理療法学会誌 48 (2), 1-5, 2023

    ...シェーグレン症候群(SjS)の乾燥症状に対して漢方薬が唾液分泌を増加させ、免疫学的異常が改善した報告も存在する。強皮症の皮膚硬化、レイノー現象にも有効例が観察された。また基礎医学的な検討では、柴苓湯がT細胞のリンパ球亜群に影響を与え、より正常な方向への誘導が示唆された。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 同種造血幹細胞移植後の脳・神経合併症―ウイルス性脳炎と白質脳症を中心として―

    緒方 正男 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (1), 35-42, 2023

    ...可逆性後頭葉白質脳症症候群はカルシニューリン阻害薬による血管内皮細胞障害を主たる原因として,前処置,免疫学的活性化,感染症や高血圧などが発症を促進する。免疫抑制剤の中止により神経症状の改善が期待されるが,GVHDの悪化を高率にきたす。移植後中枢神経系感染症は様々な病原体が原因となり,診断が困難な場合が少なくない。次世代シークエンシングなどによる網羅的解析の実用化が期待される。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献38件

  • 同種造血幹細胞移植におけるCD36抗原・抗体の臨床的意義について

    津野 寛和, 香西 康司, 松井 茉里奈, 安藤 萌, 小林 洋紀, 宮城 徹, 大河内 直子, 室井 一男 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (3), 161-166, 2023

    ...CD36抗体は,血小板輸血不応(PTR)や胎児・新生児血小板減少症(FNAIT)など,免疫学的機序による血小板減少症の発症に関与することが確認されている。CD36抗原は赤芽球や骨髄芽球などにも発現することが確認されているが,同種造血幹細胞移植に及ぼす影響等については不明な点が多く,本稿でCD36抗原・抗体の臨床的意義及び同種造血幹細胞移植におけるこれまでの知見について概説する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 血管形成と血友病

    高倉 伸幸 臨床血液 64 (7), 661-664, 2023

    <p>造血と血管は,体内循環の担い手として,機能的な体内全臓器の臓器連関を司る。血管は血液内環境因子の組織への送達のパイプとしての機能と共に,臓器特異的なサイトカインをアンジオクラインシグナルとして分泌することで,臓器の発生・再生・維持に重要な役割を果たしている。このようにホメオスタシスに関わり,血管を構築する血管主要構成細胞である血管内皮細胞においては,近年,多様性が存在していることが判明し,…

    DOI Web Site PubMed

  • 長期トレーニング前後の免疫力および神経内分泌系ホルモンの変化

    髙階 曜衣 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 372-, 2023

    ...分析項目は、免疫学的指標としてIgA、内分泌系ホルモンの指標としてコルチゾール、交感神経系ホルモンの指標としてアミラーゼとした。なお、スポーツ現場での活用を期待し、従来のELISA法ではなく、より簡便に測定可能なCUBE Reader(Dunbar et al., 2015)を用いた。...

    DOI

  • ぶどう膜炎を合併した急性散在性脳脊髄炎の男子例

    石川 珠代, 吉田 忍, 西澤 嘉四郎 脳と発達 55 (6), 433-437, 2023

    ...多発性硬化症(multiple sclerosis;MS)の可能性も考え注意深く経過を追ったが再発なく経過し,頭部MRIでも新たな病変は確認されなかった.ぶどう膜炎に対しステロイド点眼のみで治癒傾向となった.調べえた限り,過去にADEMとぶどう膜炎を併発した小児例の報告はなかった.欧米を中心にMSにぶどう膜炎を伴った症例は多数報告されている.MSと同じ後天性脱髄性疾患であるADEMも,ぶどう膜炎と共通の免疫学的基盤...

    DOI 医中誌

  • 剖検により診断しえた新生児ヘモクロマトーシスの超早産児

    山岸 賢也, 小竹 悠子, 今西 利之, 川畑 建, 清水 正樹, 中澤 温子 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (3), 426-431, 2023

    ...<p> 新生児ヘモクロマトーシス(NH)は同種免疫学的機序により,肝臓および,膵臓などの網内系以外の諸臓器への鉄沈着を特徴とし,結果として重篤な肝障害を引き起こす予後不良な疾患である.診断基準は提唱されているが,診断することの難しい疾患である.今回我々の経験した症例は,在胎25週6日,出生体重1,056gの早産・極低出生体重児であり,生直後からの代謝性アシドーシス,高乳酸血症,貧血,播種性血管内凝固...

    DOI 医中誌

  • シングルセル情報とゲノム情報の統合解析によるCOVID-19重症化メカニズムの解明

    枝廣 龍哉, 白井 雄也, 竹島 雄介, 榊原 修平, 山口 勇太, 村上 輝明, 森田 貴義, 加藤 保宏, Yu-Chen Liu, 元岡 大祐, James B Wing, 曽根原 究人, 友藤 嘉彦, 南宮 湖, 田中 拓, 李 昊, 福永 興壱, 平田 陽彦, 武田 吉人, 奥崎 大介, 熊ノ郷 淳, 岡田 随象 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 1-B-S05-2-, 2023

    <p>Mechanisms underpinning the dysfunctional immune response in SARS-CoV-2 infection are not yet fully understood. In addition, the functional roles of the genetic variants identified by COVID-19 …

    DOI Web Site

  • Anti-Radio Protective 105を用いた新たなB細胞培養系の確立

    岩崎 研太, 山崎 達也, 三輪 祐子, 雫 真人, 安次嶺 聡, 石山 宏平, 高村 祥子, 小林 孝彰 移植 58 (Supplement), s235_1-s235_1, 2023

    <p>【背景】病態を引きおこす抗体産生B細胞の同定は治療戦略において有効であるが、ヒトB細胞の培養は容易ではない。Radio protective 105はTLR familyに属する分子であり、そのアゴニスト抗体(αRP105)はB細胞を強力に活性化させることがマウスで証明されてきた。本研究ではαRP105によるヒトB細胞培養に成功したので報告する。【方法】細胞増殖はCFSE-FCM …

    DOI 医中誌

  • 免疫グロブリンによる樹状細胞への影響と機能解析

    雫 真人, 岩崎 研太, 岡田 学, 三輪 祐子, 安次嶺 聡, 石山 宏平, 小林 孝彰 移植 58 (Supplement), s238_1-s238_1, 2023

    <p>【緒言】免疫グロブリン(Ig)はpreformed donor specific HLA antibodyを有する術前脱感療法の一環として使用されているが、免疫担当細胞への影響については不明確な部分が多い。本研究ではIgのdendritic cell (DC)への影響に着目しその機能解析を行った。【方法】 …

    DOI 医中誌

  • 小児肝移植後の高IgE血症について

    平田 義弘, 市田 洋文, 川野 文裕, 武田 良祝, 加藤 孝章, 吉岡 龍二, 今村 宏, 三瀬 祥弘, 小寺 由人, 齋浦 明夫 移植 58 (Supplement), s276_1-s276_1, 2023

    ...タクロリムス内服中になぜIgE上昇を来すのか、また、なぜ成人症例では高IgEを認めないのかは解明されておらず、今後の免疫学的研究が必要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 周術期口腔ケアと糖尿病の関連が腎移植のアウトカムに与える影響についての検討

    前之園 良一, 松永 知久, 藤原 裕也, 中森 啓太, 岡部 知太, 花盛 敬輝, 福島 龍生, 南 幸一郎, 小村 和正, 上原 博史, 平野 一, 稲元 輝生, 能見 勇人, 東 治人 移植 58 (Supplement), s304_2-s304_2, 2023

    ...性別、BMI、ABO適合性および免疫学的背景に有意差は認めなかった。周術期の誤嚥性肺炎は認めないものの、5年グラフト生着率は周術期口腔ケア介入群で有意に高かった (logrank p = 0.0459)。また有意差は認めなかったものの口腔ケア介入群では生存率が高かった (logrank p = 0.5401)。...

    DOI 医中誌

  • アセトアミノフェン過敏症の2症例

    松尾 嘉人, 松井 照明, 田上 和憲, 牧野 篤司, 北村 勝誠, 高里 良宏, 杉浦 至郎, 伊藤 浩明 日本小児アレルギー学会誌 36 (5), 516-521, 2022-12-20

    ...<p>アセトアミノフェン過敏症の詳細な機序は不明だが,免疫学的,薬理学的機序の2群が想定されている.また,他のNSAIDs過敏症を合併せずに免疫学的機序が想定される例での寛解報告はない.自然寛解例を含む2例で,免疫学的検討を行ったため報告する.1例は発熱時にアセトアミノフェンを内服し高熱と紅潮を認めた既往のある15歳女児.アセトアミノフェン8.5 mg/kgを内服後に悪心,嘔吐,高熱が出現.皮膚テスト...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • マダニ媒介人獣共通感染症対策における統合的管理の課題

    岡部 貴美子, 五箇 公一, 飯島 勇人, 亘 悠哉, 山内 健生 日本ダニ学会誌 31 (2), 49-65, 2022-11-25

    ...<p>マダニはヒトの人獣共通感染症の一般的な媒介動物である.特に畜産分野では数十年にわたり化学的防除が行われてきたが,その結果,海外ではマダニが農薬に対する抵抗性の獲得が顕在化した.また,化学物質の使用による環境汚染や人体への影響から,生物的防除,免疫学的・遺伝学的手法,野生生物管理などの非農薬的防除が盛んになってきている.しかし,どの対策も結果が一様でなくまたコストも高く,納得のいく結果が得られていない...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献120件

  • 大腸癌術後の遠位胆管転移の1例

    小川 杏平, 樋口 亮太, 谷澤 武久, 植村 修一郎, 出雲 渉, 古川 徹, 長嶋 洋治, 山本 雅一, 江川 裕人 日本消化器外科学会雑誌 55 (11), 675-683, 2022-11-01

    ...S-1+オキサリプラチン療法を行った.術後2年目の経過観察のために施行した腹部造影CTにて遠位胆管に22 mmの造影効果を有する腫瘤を指摘された.MRCPで同部位に欠損像として描出され,PET/CTではFDGの集積が確認された.ERCP下生検で管状腺癌の診断となり,遠位胆管癌の術前診断に対して幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本では35 mm大の乳頭状の腫瘍を認め,病理組織学的に形態と免疫学的染色検査...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • NKT細胞と疾患

    岩渕 和也 生化学 94 (5), 663-680, 2022-10-25

    ナチュラルキラーT(natural killer T:NKT)細胞は,分化抗原群(cluster of differentiation:CD)1ファミリー分子のCD1dに提示される脂質抗原分子をその抗原受容体で認識する希少T細胞亜群で,NK細胞マーカーも同時に発現していることからNKT細胞と呼ばれる.その迅速で旺盛なサイトカイン産生や細胞傷害活性などから免疫・炎症性疾患にとどまらず,さまざまなマ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 功成り名遂げて身退くは, 天の道なり

    原渕 保明 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (10), 1487-1497, 2022-10-20

    ...<p> 教授として23年余り在職した旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室における5つの研究テーマ, ① 上気道の神経生理学的研究, ② インフルエンザ感染症に対するペプチド免疫 (ワクチン) 療法の開発, ③ 扁桃病巣疾患の病態解明, ④ 頭頸部癌における分子腫瘍学的・腫瘍免疫学的研究, ⑤ 鼻性 NK/T 細胞リンパ腫における病態解明と新規診断・治療法の開発,について研究成果をまとめた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献82件

  • 過敏性肺炎をめぐる最近の話題

    宮崎 泰成 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 42 (1_2), 47-55, 2022-10-01

    ...<p> 過敏性肺炎は免疫学的機序による疾患であるが,線維化所見の有無により予後が異なるため新しい国際診療ガイドラインでは非線維性と線維性に分類している.非線維性と線維性の分類は画像,BAL,病理所見を参考に診断する.さらに臨床像,発症環境,免疫学的所見を参考に抗原曝露評価することが診断の重要なポイントである.抗原特定は治療の基本である抗原回避につながる.抗原曝露評価の一助として我々の教室で使用している...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 定期的メインテナンスの有無とインプラント周囲炎発症頻度についての症例対照研究

    五十嵐 三彦, 玉木 大之, 篠崎 泰久, 齋藤 真規, 熱田 亙, 山田 明日美, 加藤 仁夫, 岡田 裕之 日本口腔インプラント学会誌 35 (3), 212-221, 2022-09-30

    <p>目的:軽度の全身疾患保有者,喫煙者および歯周炎罹患者を特に排除せずに定期的なメインテナンスの回数を基準にしてインプラント周囲炎の発生頻度を調査することを目的とした.</p><p>方法:歯科医院1施設にてインプラント補綴を行った患者に対して,インプント治療終了後3年以上経過した患者を対象とし,2019年1月~2020年12月の2年間にメインテナンスを目的に4回以上来院した患者をregula…

    DOI 医中誌

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