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検索結果 127 件

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  • 針葉樹人工林におけるアリ類の営巣する切株の条件

    小池 伸介, 田中 美衣, 栃木 香帆子 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 598-, 2023-05-30

    ...アリは枯死木を巣として利用すると同時に、種間相互作用によって分解者の機能を弱め、枯死木の分解を遅らせる。しかし、アリが営巣する枯死木の特徴や、その存在する環境条件についての知見は限られている。人工林では木材は搬出されるため、伐採後に残された切り株が枯死木の最大のバイオマスを占めている。そこで本研究は冷温帯針葉樹人工林においてアリが営巣する切り株の条件を明らかにすることを目的とした。...

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  • 熱帯雨林における葉のリター分解に伴う栄養素組成の変化

    花谷 周亮, 遠藤 いず貴, 福澤 加里部, 中路 達郎, 片山 歩美, 牧田 直樹, 大橋 瑞江 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 477-, 2023-05-30

    ...これらの栄養素は,微生物や土壌動物からなる分解者群集がリターを分解することで生態系内に供給される。一方で,熱帯雨林では様々な高さの樹木や倒木によって森林内に階層構造が形成されているため,リターは林床だけでなく地上部の枝葉や倒木の上にも存在する。しかし,これら地上部に存在するリターの分解に伴う栄養素の供給プロセスの詳細は明らかではない。...

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  • 実験199 キノコの世界

    宮﨑 佳彦, 數本 芳行 仙台市科学館研究報告 32 (0), 1-9, 2023

    仙台市内の中学2年生を対象に行っている科学館学習では,物理・化学・生物・地学の4分野の実験学習を行っている。2022年度は生物分野の実験学習について開発をして新規授業をスタートさせた。本稿では,新規授業の内容について報告する。

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  • コウジキンによる無機物生成の教材化

    加藤 伸明, 定本 嘉郎 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 711-712, 2023

    ...として位置付いている「菌類・細菌類」は,他の生物と比較するとガス交換(呼吸)概念と密接に関わる「二酸化炭素」ラベルとの結合順平均が遅く,この2つの概念は結びつきにくいことが明らかとなった.本研究では,素朴概念の解消を促すため,コウジキン(分解者)の活動にともなって二酸化炭素(無機物)の発生を確認するための実験を追加実験として扱った....

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  • スギ細根から分離された内生菌が持つ植物体化学成分の分解能力と成長量

    千葉 尚哉, 松田 陽介, 平野 恭弘, 谷川 東子 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 631-, 2022-05-30

    ...そこで本研究は、細根系から分離された内生菌の分解者としての能力を調べることで、森林生態系内での物質循環において内生菌が果たす役割を明らかにすることを目的とした。 葉内内生菌は落葉の初期分解者として機能すると示唆されていることから、本研究では細根から分離された内生菌も枯死根に対して同様な役割を持つという仮説を立てた。...

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  • シイタケホダ木における真菌バイオマスと分解呼吸速度の季節変化

    上村 真由子, 桒山 知子, 猪瀬 安希子, 郡司 耕平, 丸山 温, 山口 宗義, Lenaka Michalcikova, Petr Baldrian 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 626-, 2021-05-24

    ...本研究では、木材腐朽菌であるシイタケを接種した木材を用いて、呼吸測定により得られる分解者の生理活性と菌の現存量と環境ストレスとの関係を調べることを目的とした。2017年2月にコナラのホダ木にシイタケの種駒を打ち込み2018年12月まで日本大学の樹木園に設置した。ホダ木の呼吸速度を月に1度の頻度で測定後、木粉サンプルを得た。...

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  • 落葉分解に関わるリグニン分解菌の機能的多様性

    大園 享司 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 627-, 2021-05-24

    <p>菌類はリグニンなどの難分解成分の分解力を有することで、森林生態系における葉リター分解で中心的な役割を担っている。菌類の潜在的な落葉分解力やリグニン分解力は培養系での接種試験により評価されてきた。多様な菌類の分類群でそれら分解力に変異が認められるが、それを総括的に評価した例は少ない。本研究では、標準化された研究手順で調べられた1232件の接種試験のデータを集約することで、落葉分解に関与する菌…

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  • 給食調理残渣を利用したキノコ栽培の教育活用 - 給食室からのESD&エコロジー -

    田中 風菜, 松井 淳 次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation 7 291-294, 2021-03-31

    ...ところが、キノコをはじめとする菌類が菌界に属する真核生物であり、生態系において分解者として重要なはたらきを担っていることは、理科の学習内容として十分に取り扱われていない。そこで学校給食の調理残渣からキノコを生やし、菌類の分解機能と物質循環の学習と食品廃棄の削減に注目させるESDを同時に実現することを目指し、教室でできるキノコ栽培方法を検討した。...

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  • 気温上昇がコナラ丸太の初期分解へ及ぼす影響

    小林 真, 日浦 勉, 鈴木 智之, 逢沢 峰昭, 山本 信次, 深澤 遊 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 151-, 2020-05-25

    ...しかし、緯度勾配に沿って丸太の質が異なること、樹皮の有無により木材に生育する分解者群集が異なることを考慮すると、樹皮がついた丸太が、それ自身の性質の違いではなく気温によって受ける影響は解明されていないと言える。...

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  • 熱帯雨林内の3次元構造におけるリター分解過程の評価

    遠藤 いず貴, 大橋 瑞江, 花谷 周亮, 桑辺 七穂 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 810-, 2020-05-25

    ...また、リターの分解を制御する要因として、リターの基質特性や分解者の構成の影響がある。今回、基質を統一するためにセルロースシートを用い、養分の影響を調べるために4処理区(対照、窒素、リン、窒素―リン)を設けた。さらに、分解者の影響を評価するために2つのメッシュサイズのリターバッグを用いた。発表では設置場所やメッシュ間、養分間の比較を行う。</p>...

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  • リターの起源と降水量がリターの真菌群集と分解速度に与える影響

    舘野 隆之輔, 龍見 史恵, 兵藤 不二夫, 谷口 武士, 山中 典和, 杜 盛 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 829-, 2020-05-25

    ...<p>リター分解は、リターの化学性やサイトの土壌環境に加えて、分解者の真菌群集組成の影響を受けるが、真菌群集に関する知見は相対的に少ない。さらにリター分解は、他種が生育する土壌と比べて、自身が生育する土壌環境で速いことが多く(home-field advantage)、これには自身の生育環境の土壌に特異的な分解者が関与するとされるが、詳細については不明である。...

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  • 西之島の陸上節足動物

    MORI, Hideaki, KISHIMOTO, Toshio, TERADA, Takeshi, NAGANO, Hiroshi, KARUBE, Haruki, KAWAKAMI, Kazuto, 森, 英章, 岸本, 年郎, 寺田, 剛, 永野, 裕, 苅部, 治紀, 川上, 和人 小笠原研究 = Ogasawara research (46) 95-108, 2020-03

    ...特に2013年噴火後に新たに形成された植生のない溶岩台地において海鳥の死体下よりトビムシ、ササラダニ等の土壌分解者が発見されたことは一次遷移の過程に関する新たな視座を提示するものである。一方、外来種であるワモンゴキブリが残存していることが確認され、対策の実施が望まれる。トラップを用いた定量調査も行われたことにより今後の継続的なモニタリングの基礎情報となる。...

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  • 能登半島九十九湾流域における常緑広葉樹生葉の分解過程

    キタハラ, タカシ, ヤナイ, セイジ, KITAHARA, Takashi 石川県立大学研究紀要 3 35-45, 2020-03

    ...この葉をメッシュサイズの異なる(粗、細)リターバッグに詰めて設置した結果、河川においては細メッシュより粗メッシュの分解率が有意に大きく、粗メッシュバック内に平均50個体のヨコエビ類が侵入しており、これらが分解者として重要な役割を果たしていた。一方、海中では粗メッシュと細メッシュの分解率の差が小さく、大型の破砕食者は見られなかった。...

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  • 生態系の物質循環に関する学習者の理解とその特徴

    加藤 伸明, 定本 嘉郎 理科教育学研究 60 (2), 309-316, 2019-11-29

    ...また,概念地図で提示した概念ラベル中に存在する4種類の生物(「植物」「肉食動物」「菌類・細菌類」「草食動物」)ラベルと「二酸化炭素」ラベルとの結合順平均を確認すると,生態系で分解者として位置付いている「菌類・細菌類」は,他の生物と比較するとガス交換(呼吸)概念と密接に関わる「二酸化炭素」ラベルとの結合順平均が遅く,この2つの概念は結びつきにくいことが明らかとなった。 </p>...

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  • 落葉分解における土壌微生物群集の固有性

    執行 宣彦, 梅木 清, 平尾 聡秀 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 460-, 2019-05-27

    ...落葉分解のホームフィールド・アドヴァンテージ(HFA)は、ホームの環境での固有な分解者の存在のために、落葉をその他の環境に移した時に、分解率が低下する現象である。しかし、微生物群集とHFAとの関係はこれまで明らかにされていない。本研究は、土壌や気候がホームのときに、固有な微生物群集がHFAの効果を示すかどうかを検証した。...

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  • 熱帯雨林における細根リター分解過程と微生物呼吸

    牧田 直樹, 渡邉 直人, 遠藤 いず貴, 暁 麻衣子, 矢原 ひかり, 谷川 夏子, 片山 歩美, 久米 朋宣, 松本 一穂, 大橋 瑞江 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 346-, 2019-05-27

    <p>森林生態系の炭素循環を評価する上で、土壌呼吸の約半分を占める有機物分解呼吸の特性を正確に理解することは重要である。本研究では、リター基質の菌根菌種特性及び分解時間に対する変化が分解呼吸にどの程度影響を与えるかを評価するため、枯死細根の初期形質および呼吸速度・分解率・形態特性の変化を調査した。マレーシア・ランビル国立公園において、外生菌根種、内生菌根の単子葉類種(ヤシ科)と双子葉類種の計3タ…

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  • 徳島県北部のヒノキ林におけるヒノキ材の分解過程

    山下 聡, 井本 朗暢, 張西 郁男, 阿部 正範, 服部 武文 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 459-, 2019-05-27

    ...これらから湿度や分解者の侵入経路の維持が分解速度を決めるうえで重要な要因であると示唆された。また枝材の設置実験では、ホロセルロース密度のみ、設置後377日の密度が設置後139日における密度よりも低かった。このことから、短期的には主としてホロセルロースが急速に分解するものと考えられる。発表では2018年度のデータを加えた結果について報告する。</p>...

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  • 森林林床における137Csの存在形態とその経年変化に関する検討

    小野 賢二, 小松 雅史, 志知 幸治, 三浦 覚, 赤間 亮夫, 金子 真司, 平井 敬三 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 375-, 2019-05-27

    ...本結果から、リター・土壌間におけるCs動態の統括的理解のため、リター中での酸不溶Csの濃縮、或いは分解者相による吸収等の過程を考慮する必要がある。</p>...

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  • 中学校理科における生態系概念の構築に関する基礎的研究

    林 直希, 甲斐 初美 日本科学教育学会研究会研究報告 33 (2), 101-106, 2018-12-01

    ...を用いたい.しかしながら,分解者概念におけるル・バーとは抵触しない事例(典型事例)やル・バーと抵触する事例(境界事例)が何なのかを十分な実態把握がなされていないため,大学生に対して分解者概念に関する認識調査を行った.調査結果から,菌類・細菌類のみが分解者であると考えている者や,生産者でもなく消費者でもない生物を分解者とする者がいることが明らかになった.また,枯草菌は,典型事例,ナマコは,境界事例として...

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  • 南硫黄島の昆虫相とその特殊性

    Mori, Hideaki, Karube, Haruki, Kishimoto, Toshio, 森, 英章, 苅部, 治紀, 岸本, 年郎 小笠原研究 = Ogasawara research (44) 251-288, 2018-07

    ...捕食者、花粉媒介者、分解者、寄生者等、様々な生態的地位において特殊な状況が見られ、一部はニッチの置き換わりが起きていることも示唆された。また、南硫黄島固有の昆虫類に注目すると、ミナミイオウヒメカタゾウムシでは標高に応じて生息密度が急激に変化していたり、ミナミイオウムネボソアリでは翅を持たないオスが発見されたりするなど、他の地域では見られない変化を生じていることも明らかとなってきた。...

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  • 北海道内陸部における広葉樹葉リター分解に地形と樹種が与える影響

    菱 拓雄 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 645-, 2018-05-28

    ...<p>落葉分解を規定するのは、落葉の質、環境と分解者生物である。分解は常に質が良く、環境がよく、生物活性が高ければ速いのだろうか。本研究では、樹種ごとに落葉分解に対する地形の影響を調べた。また、分解者生物の影響も検討した。リターバッグ実験に用いたのはミズナラ(Qc)、エゾイタヤ(Ap)、オオバボダイジュ(Tm)、ハルニレ(Ud)の4樹種である。...

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  • 生物分野における酵母を使った菌類の教材開発

    松本 敏秀 仙台市科学館研究報告 27 (0), 7-11, 2018

    ...中学校理科の学習において「菌類・細菌類」は,生態系を構成している分解者として位置づけられている。「酵母」は肉眼では確認できないが,日常の食生活を支えている。食をベースに置くことで,理科嫌いの生徒であっても抵抗感が少なく科学的な実験学習ができる教材を目指して開発した。...

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  • 高等菌類による難分解性環境汚染物質の分解

    森 智夫 日本きのこ学会誌 26 (2), 65-72, 2018

    ...木材腐朽担子菌や昆虫病原性子嚢菌などの子実体から胞子を放出する高等菌類の菌糸体は,生態系における分解者として機能している事が知られている.これら高等菌類は,リグニンやクチクラといった芳香族あるいは脂肪族高分子に対する優れた分解機構を保持している.高等菌類による有機汚染物質分解に関する報告は様々あり,木材腐朽菌や冬虫夏草菌による残留性有機汚染物質(POPs)―例えば,ダイオキシン類やその類縁化合物,塩素系農薬...

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  • 専門設備を用いない微生物観察用教材の開発に関する考察

    佐久間 優, 山下 康弘, 長 田 学 日本科学教育学会年会論文集 42 (0), 307-308, 2018

    ...現在の中高理科教育における微生物の範囲では、食物連鎖の中において『分解者』である事を座学で伝えるまでに留まっている。このように、現在の学校現場では教育内容が設備に左右されてしまっている。東京都吃科学技術高等学校(1)(以下、本校)は、平成 13 年に開校し、平成 19 年に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、10 年が経過し、現在は理数リーディング校に指定されている。...

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  • 土壌カビの簡便な増殖・観察法

    岩井, 草介 弘前大学教育学部紀要 118 41-45, 2017-10-13

    ...土壌には多くのカビ(糸状菌)が生息し、分解者として土壌生態系の食物連鎖や物質循環に大きな役割を果たしている。土壌中のカビを教材として活用するために、本研究では土壌カビの簡単な増殖・観察法を検討した。その結果、土の上に輪切りのバナナを置くだけで土壌中のカビを容易に採集・増殖できることを見出した。...

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  • MitsuDomoe: バーチャル生態系の捕食連鎖シミュレーション体験システム(第2報)

    坂本, 恋, 和田, 勇気, 大島, 登志一 エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2017論文集 2017 435-438, 2017-09-09

    ...本研究では,多数の小さな仮想生物によるバーチャル生態系を構成し,3種が循環的な捕食連鎖をなすシミュレータを試作した.生物学への興味を引き出す教材に供することを目的とし,システムの実現にあたっては,ガラス製の実験器具をデバイスに組み込むなど,実際の実験のような体験を楽しめることを目指した.第2報では、「消費者」のみによる循環的食物連鎖モデルに「生産者」「分解者」を加えた生態系モデルの改良を試みる。...

    情報処理学会 参考文献1件

  • ボルネオ島北部の熱帯多雨林における多孔菌類の種多様性:1950年代以降の標本を利用して

    山下 聡, Habibah Salleh, 服部 力 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 660-, 2017

    ...多孔菌類は熱帯雨林において木材分解者として重要な役割を担う。東南アジア熱帯雨林における多孔菌類の多様性は高いと推測されるものの,これまでの研究はごく一部の国立公園などのデータに基づいたものであり,広域をカバーするものではなかった。マレーシア国サラワク州の森林局には1950年代から現在に至るまで州内の各地で採集されてきた多孔菌類の標本が少なくとも853個ある。...

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  • スギ葉における木化組織と緑葉部の内生菌群集

    渕上 拓朗, 上原 巌, 田中 恵 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 178-, 2017

    ...<p> 落葉分解における主要な分解者である菌類の一部は、落葉前からも葉内に内生していることが知られており、落葉後の初期分解に関与する可能性が調べられている。主要造林木であるスギ(<i>Cryptomeria japonica</i>)の葉は、枝を覆うように存在し、木質化した枝組織との形態的区別が明瞭でない。このことからスギの葉内内生菌研究は一般に枝葉から数枚の小葉を切り出して行われている。...

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  • コウモリのグアノを摂食するチョウ目昆虫の日本からの発見

    那須 義次, 枝恵 太郎, 富沢 章, 佐藤 顕義, 勝田 節子 昆蟲.ニューシリーズ 19 (3), 77-85, 2016-07-05

    ...Monopis</i> sp.とされていたもので,今回学名が判明した.本種はキチン食性が強いと考えられた.スカシトビイロヒロズコガは日本新記録種であった.今回の調査においてケラチン食性が強いと考えられる種がコウモリのグアノから発生しなかったのは,グアノがコウモリの餌である昆虫の細破片からなり,主にキチン質であるためと考えられた.また,グアノから発生するヒロズコガ類の個体数が比較的多かったことから,グアノの分解者...

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  • アカシア植林地における景観要素が木材の分解過程に及ぼす影響

    山下 聡, Mohamad Nafri Ali, 石井 励一郎, Paulus Meleng, Fatimah Bte Mohammad, 市岡 孝朗, 竹松 葉子, 岡部 貴美子 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 655-, 2016

    ...本研究では,アカシア林と自然林の配置によって,アカシア林内の木材分解者の出現頻度が異なり,その結果,アカシア植林地内での木材分解速度が周辺の森林タイプによって影響を受けるという仮説を検討した。2013年6月下旬にマレーシア国サラワク州ビンツル市郊外のアカシア植林地内のアカシア林15林分と自然林5林分にXylopiaの木片70個を設置し,2014年11月までに計7回,回収した。...

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  • 細菌群集多様性の動態を生態系評価にいかにとりこむか

    横川 太一 日本生態学会誌 66 (2), 301-308, 2016

    ...つまり現在の「生物多様性の保全」という観点には分解者である細菌群集の多様性は含まれていない。そこで本論文では、まず生態系の分解者としての機能を担う細菌群集の特徴とその重要性について紹介する。つぎに多様性の評価方法を中心に、細菌群集多様性の研究のこれまでの歩みと現状を整理する。...

    DOI 日本農学文献記事索引

  • 山地渓流に生息する水生不完全菌の種構成に及ぼす水質の影響

    山本 航平, 宮本 敏澄, 長坂 晶子, 長坂 有, 玉井 裕, 矢島 崇 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 394-, 2016

    ...破砕食者は、落葉の重要な分解者として知られるが、摂食の初期段階で落葉に水生不完全菌が定着することにより餌資源としての質が向上する過程がとくに重要である。水生不完全菌は水温や水質によって種構成が変化すると考えられているが、国内における調査報告例は著しく少ない。...

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  • 韓国の初等科学教育に関する基礎的研究

    木村 有紀子, 坂本 憲明 日本科学教育学会研究会研究報告 30 (2), 19-24, 2015

    ...また,単元「生態系と環境」に着目してみると,初等段階において 生産者,消費者,分解者などを取り扱い,生態系に関する説明をしている等,日本の理科教育よりも早い段階で取り扱っているものがあった。さらに,初等教育段階において,酸性雨の実験や,簡易浄水器の製作など,環境に関する内容も具体的に取り扱われていた。...

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  • きのこの新たな機能性の探索

    近藤 隆一郎 日本きのこ学会誌 21 (4), 155-164, 2014

    ...きのこの新たな機能性の探索を試み,機能性食品,バイオエネルギー,バイオレメディエーション分野への応用を指向した.担子菌は,森林生態系において分解者として重要な役割を果たし,地球環境の炭素循環に大きく寄与している.白色腐朽菌は,他の微生物が保持していない特異なリグニン分解酵素系を有しており,リグニンのみならず広範な環境汚染物質の分解能力を有している.白色腐朽菌によるPOPs(Persistent Organic...

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  • 微生物食物連鎖を含む概念的食物網モデルの構築と細菌が食物網動態におよぼす影響

    加藤 伸悟, 増田 貴則 土木学会論文集G(環境) 70 (7), III_389-III_401, 2014

    ...水界の食物網モデルには,栄養塩濃度の違い(栄養塩段階)によって異なる食物網動態の変化を表現しうることが求められる.また主要な分解者・基礎生産者である細菌は,食物網全体に影響をおよぼすものと考えられる.本研究では,観測事象による検証を踏まえた食物網モデル構築と,それを用いて細菌が食物網動態におよぼす影響を示すことを目的とした.本モデルは,栄養塩段階ごとの食物網動態を表現しうるものであることが示された....

    DOI Web Site 参考文献43件

  • 子実体を用いた多孔菌類の種多様性評価方法の検討

    山下 聡, 服部 力, 岡部 貴美子 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 469-, 2014

    ...菌類には寄生者や分解者などの機能を持つ様々な種が含まれ,生態系で重要な役割を果たしている。木材腐朽性多孔菌類の多様性はしばしば森林状態の指標として用いられてきた。一方で.温帯地域と異なり熱帯地域では,木材腐朽性多孔菌類の種数に対するサンプリング努力の影響は十分に検討されていない。マレーシアの低地フタバガキ林に設置した2haプロット内で4年間に5回調査を行い,観察種数と推定種数を比較した。...

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  • ゲノム探索が明らかにした新規32員環チオペプチド、ラクタゾールの構造と生合成

    尾仲 宏康, 林 昌平, 尾﨑 太郎, 浅水 俊平 天然有機化合物討論会講演要旨集 56 (0), Oral11-, 2014

    ...主に土壌中に広く生息し、環境中では有機物の分解者としての役目を果たしているが、産業的には抗生物質を作る菌として知られている。結核の特効薬・ストレプトマイシンや抗生物質・エリスロマイシン、免疫抑制剤・タクロリムス、抗寄生虫薬・エバーメクチンなどは放線菌が作る有用な二次代謝産物であり、このことから放線菌は有用な天然有機化合物の宝庫であるといえる。...

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  • 沖縄島北部の森林における穿孔虫の発生に影響する倒木・落枝の発生量の変動

    後藤 秀章, 古堅 公, 佐藤 大樹, 上田 明良, 新垣 拓也, 朝井 信行, 小高 信彦, 阿部 真, 生沢 均, 清水 晃 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 693-, 2014

    ...カミキリムシなど、森林で倒木・落枝などの枯死材を利用する昆虫は、森林生態系の中で、森林の分解者として重要な役割を担っているとともに、希少種であるノグチゲラの主要なエサ資源でもある。そのため枯死材を利用する昆虫は、森林全体の多様性の保全を考える上で重要であると考えられる。これまでカミキリムシの種数や個体数は、資源となる枯死材の量に大きく依存することが分かってきた。...

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  • ダンゴムシの農薬を使用しない防除法の検討

    若原, 浩義, 西川, 浩次, 岸田, 史生, 片岡, 圭子, 滝澤, 理仁 京大農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, Kyoto University (22) 37-39, 2013-12

    ...雑食性のダンゴムシは,有機物の腐食を助ける分解者であると同時に,作物を食害する害虫でもある。本農場のグリーンアスパラガス栽培においても,収穫期において萌芽した若茎が食害されるが,収穫期の薬剤散布は好ましくない。そこで本研究では,粘着式ゴキブリ捕獲器を用いた,農薬を使わないダンゴムシの防除法を検討した。実験には,誘引効果のある粘着式ゴキブリ捕獲器を用い,収穫した総本数および食害数を測定した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 森林生態系における生物多様性と炭素蓄積

    山下, 聡, 岡部, 貴美子, 佐藤, 保 森林総合研究所研究報告 12 (1), 1-21, 2013-03

    ...一方、炭素排出過程である分解系では、枯死有機物中の植物種の多様性と分解速度の間や、分解者の多様性と分解速度の間には明確な関係がないようである。多様性の喪失は生物間相互作用の変化を介して生態系プロセスを変化させることから、森林生態系をセーフガードとして保全していくことが重要である。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • カワウの巣の昆虫相

    八尋 克郎, 亀田 佳代子, 那須 義次, 村濱 史郎 昆蟲.ニューシリーズ 16 (1), 15-23, 2013-01-05

    ...が最も多く,すべての昆虫類の35.1%を占めた.鞘翅目のうち個体数の多い上位4科はゾウムシ科,コブスジコガネ科,ガムシ科,カツオブシムシ科で,合計個体数が148個体,全鞘翅目の90.8%を占めた.カワウの巣の昆虫相は主に生態系の腐食連鎖系に属する腐食性昆虫で構成されることが明らかになった.チビコブスジコガネ(コブスジコガネ科)は48個体確認されており,巣内の幼鳥の古い死体やペリット,食べ残しなどの分解者...

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  • 数値河川生態系の構築と流域河道網への適用

    戸田 祐嗣, 山下 貴正, 宮本 仁志, 辻本 哲郎 土木学会論文集G(環境) 69 (6), II_127-II_138, 2013

    ...流域スケールでの環境管理が必要な今,流域における物質循環特性と河川生態系の因果関係を定量的に表現・理解することが出来る技術の開発は重要である.そこで本研究では,分解者、一次生産者、水生昆虫等の食物連鎖低次の生物群集を考慮した数値河川生態系モデルを構築し,実河川流域の河道網構造に適用し,流域スケールでの物質循環と河川生態系の関係を定量評価した.兵庫県の揖保川流域を対象として解析を行った結果,付着性藻類...

    DOI 参考文献8件

  • リター蓄積量を介したエゾシカの落葉採食がもたらすワラジムシ類への間接効果

    日野 貴文, 宮木 雅美, 吉田 剛司, 山舗 直子 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 747-, 2013

    ...シカによる森林生態系への影響は、生きた植物体を採食する一次消費者として検討されてきたが、落葉も採食し分解者としても機能することが指摘されている。しかし、このような落葉採食が土壌生態系に与える影響は知見に乏しい。本研究では、エゾシカが高密度に生息し主な採食物が樹木の落葉となっている北海道西部の洞爺湖中島において、シカ排除柵の内外でリターの蓄積量、ワラジムシ類の個体数を調べた。 ...

    DOI

  • 近畿大学奈良キャンパスにおけるキノコ群集の季節別、環境別変化

    大伴, 遥香, 福間, 千咲, 桜谷, 保之 近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University (45) 47-93, 2012-03

    ...きのこ類は未だ研究途中であるため分類や種が確立していないが、きのこ類は生態系の中で分解者として重要な役割を担っており、研究は不可欠である。キャンパス内で生育するきのこ類を環境別に調査、解析を行うことで、季節的に各環境でどのような種が生育しているのかを明らかにし、きのこ類の生態系での役割を把握することを目的とした。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • シロアリの味・におい嗜好性と行動

    大村 和香子 におい・かおり環境学会誌 43 (1), 25-33, 2012

    ...シロアリは木材害虫として有名であるが,同時に高度な社会性を有し独得の微生物共生系を有する昆虫としても知られ,生態系の中では分解者として重要な役割を担っている.本総説では,シロアリが食物選択や外敵・仲間認識の場面で対象の性状を判断するために重要となる様々な化学物質に対する各種感覚子における味・におい受容の特徴と摂食行動ならびに道しるべ行動との関係の観点から解説する.併せてシロアリに対して摂食障害・忌避...

    DOI Web Site Web Site 参考文献29件

  • 土壌生物に対するダイオキシン類のリスク評価?わが国における検証と提案?

    長谷 恵美子, 北野 大, 川辺 能成, 駒井 武 土木学会論文集G(環境) 68 (2), 93-103, 2012

    ...土壌環境に係る影響評価,リスク評価が注目されている.本研究では,保全対象としての土壌生態系に対する化学物質が及ぼすリスクの評価手法を構築し,生態系の土壌機能保全および化学物質管理の一部として活用することを提案した.その事例としてダイオキシン類のリスク評価を取り上げ,土壌生態系の食物連鎖の底辺(下位)にある土壌無脊椎動物,土壌微生物それぞれに対して,有害性評価,曝露評価,リスクの判定を実施し,土壌微生物(分解者...

    DOI BIBCODE 参考文献13件

  • 阿蘇地域の草原における食糞性コガネムシの種構成と生息環境の保全

    村田 浩平, 土谷 賢太郎, 鈴木 浩史, 塚田 拓 昆蟲.ニューシリーズ 14 (2), 79-92, 2011-04-05

    ...本研究は,阿蘇地域の草原において希少種を含む食糞性コガネムシの種構成とその生息環境および生息状況の変化を解明すること,また,食糞性コガネムシを牛糞分解者として有効に活用することによりオオルリシジミなど同地域の放牧地に生息する希少な動植物の保護に役立てるための資料を得ることを目的として1992年から1993年と2007年から2009年の計5年にわたり定期的な調査を実施し,次のような結果を得た.1.同地域...

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  • ガンマ線の連続照射がモデル実験生態系に与える影響:重金属との比較

    府馬 正一, 川口 勇生, 久保田 善久, 吉田 聡, 川端 善一郎 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 281-281, 2011

    ...そこで、生産者である鞭毛藻Euglena gracilis、消費者である繊毛虫Tetrahymena thermophila、分解者である細菌Escherichia coliから構成されるモデル実験生態系(マイクロコズム)に対するガンマ線連続照射の影響を調べた。1.1 Gy/dayでは影響が見られなかった。5.1 Gy /dayでは、E. coli の細胞密度が対照よりも低い傾向を示した。...

    DOI 医中誌

  • 落葉落枝混合が分解速度と微生物量におよぼす影響

    折谷 美和子, 中森 泰三, 金子 信博 日本菌学会大会講演要旨集 55 (0), 24-24, 2011

    ...落葉や落枝などのリター分解に関する研究は,森林生態系内の物質循環を知る上で重要である.質の異なる落葉リターを混合することで,分解者生物(ダニやトビムシ)が多様になり,分解が促進されることがわかっている.しかし,落葉と落枝を混合することによる分解の変化についてはあまり研究されていない.本研究では,落葉落枝の混合による分解速度と微生物量の変化を明らかにするために,横浜国立大学キャンパス内のクスノキ林にて...

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  • 初学者のためのきのこ検索カードの製作

    辻山 彰一, 辻山 駒子, 井ノ瀬 利明, 酒井 健雄, 小堀 栄二 日本菌学会大会講演要旨集 55 (0), 15-15, 2011

    ...近年,自然環境教育や生物多様性の保全について,学習する機会が増えている.自然観察では,生態系の生産者である植物,消費者である動物・昆虫について学習する機会は多い一方で,分解者としての菌類については学習する機会が少ない.これは菌類の実体が微生物であり,肉眼では認識しにくく馴染みが薄いためである.しかし,きのこを教材にすると実物が見えるため興味が持ちやすく,野外での感覚的な理解が,菌類の生態を認識する助...

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  • 中学校理科「生物と環境」についての教材開発

    田中 奈津美, 川村 教一 日本科学教育学会研究会研究報告 26 (3), 19-22, 2011

    ...本研究では,中学校理科の「生物と環境」の学習項目で取り上げられている分解者のはたらきを調べるために,動物試料を用いた実験の視覚教材の開発を試みたものである。屋内実験と屋外実験を行い,屋内実験では試料が分解される様子を土壌断面で観察した。屋外実験では畑の土中に試料を置いた状態で変化の様子を観察した。なお,屋外実験開始後 14 時間で試料の表面は土で覆われ,分解の様子の観察がやや困難であった。...

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  • 生息痕跡によるムササビの生息地利用の解析

    繁田 真由美, 繁田 祐輔, 田村 典子 森林野生動物研究会誌 35 (0), 13-21, 2010

    ...東京都西部に位置する多摩森林科学園樹木園内の調査範囲1.8haにおける直接観察によるムササビの最大個体数は,2.2〜3.9頭/haであった.糞は広葉樹に比べて針葉樹の下に多く落下しており,5月,10月に比べて2月に多い傾向が見られ,分解者や溶解など糞の残留率が影響している可能性があった.16樹種5部位(葉・芽・花・堅果を含む種子・果実)の食痕が確認され,常緑あるいは落葉広葉樹の葉が年間を通して利用された...

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  • ヤブレツボカビ類(ストラメノパイル類,ラビリンチュラ菌綱)の沿岸域における現存量と構成する属種の季節的変動

    野村 友佳, 上田 真由美, 角江 智弘, 本多 大輔 日本菌学会大会講演要旨集 53 (0), 75-75, 2009

    ...よって食物連鎖の中で分解者として果たす影響の度合は,細菌類との現存量比よりも大きい可能性が示唆されるようになっている. しかしながら,ヤブレツボカビ類の属や種が季節変動するのか,どの属や種が生態的に重要なのかといった基礎的な情報はほとんどない. 本研究では,年間を通した現存量調査と,各サンプルを構成する属や種を特定し,ヤブレツボカビ類の海洋での動態を把握することを目的とした.  ...

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  • 里山における変形菌の発生と葉リターの分解段階との関係

    高橋 和成, 波田 善夫 日本菌学会大会講演要旨集 53 (0), 73-73, 2009

    ...変形菌は、主として細菌などの分解者を摂食して生活しており、植物遺体の分解過程と関連性を持って発生する。しかし、葉リターの分解段階や樹種の違いに関連した変形菌群集の相違はほとんど分かっていない。本研究では、森林土壌の新規落葉層、L層、F層のそれぞれ分解段階が異なる層位で、発生する変形菌群集の種構成を比較した。...

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  • 亜熱帯常緑広葉樹林に生息する落葉分解菌類のリグニン分解特性

    大園 享司, 広瀬 大 日本菌学会大会講演要旨集 53 (0), 98-98, 2009

    ...菌類は森林生態系における分解者として重要な役割を担っているが、熱帯林に生息する菌類がどのようなリグニン分解活性を持っているのかについてはよく分かっていない。本研究は、沖縄県の亜熱帯常緑広葉樹林で採取した落葉分解菌類を材料として、培養系において滅菌落葉への接種・培養試験を実施することにより、これら菌株のリグニン分解活性を評価することを目的とした。...

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  • 海産全実性卵菌類の系統と進化

    関本 訓士, 本多 大輔 日本菌学会大会講演要旨集 52 (0), 10-10, 2008

    ...この生物群は他に褐藻や珪藻類などの黄色藻類、バクテリアを捕食するビコソエカ類、分解者であるサカゲツボカビ類やラビリンチュラ類などを含み、非常に多様な栄養摂取様式をとることが知られている。卵菌類は海洋、淡水域、陸上といった様々な環境に生育し、単細胞性の寄生種から発達した菌糸体を形成する腐生種にいたるまで形態学・生態学的に多様である。...

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  • シロアリ‐微生物共生系とその効率的分解機構

    工藤 俊章 化学と生物 46 (1), 41-45, 2008

    ...シロアリは腸内微生物と共生することにより,枯死植物の効率的な分解に成功した土壌昆虫であり,熱帯地域で繁栄し木質バイオマスの分解者として重要な役割を果たしてきた.しかし,シロアリ腸内共生微生物の数は多く,その大半は難培養性微生物であることが研究の大きな障害になっていた.筆者らは,「培養を介さない網羅的解析技術」を先駆的に開発・利用して複雑な「シロアリ共生系」を分子レベルから網羅的に解明することに成功した...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 熱帯植物の生葉から検出された2種のクロサイワイタケ科菌類について

    岡根 泉, Srikitikulchai Prasert, 外山 香子, Sivichai Somsak, Hywel-Jones Nigel, 中桐 昭, Potacharoen Wanchern, 鈴木 健一朗 日本菌学会大会講演要旨集 52 (0), 89-89, 2008

    ...クロサイワイタケ科(Xylariaceae)菌類は植物遺体の分解に関与し, 生態系における重要な分解者として知られる一方で, ヤシ類をはじめとする熱帯植物からは内生菌としても高頻度で検出されており, 植物内生菌相の構成菌群としても重要なグループとして認識されている....

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  • 冷温帯天然林におけるブナ粗大枯死材の分解に関わる菌類群集の動態と機能

    深澤 遊, 大園 享司, 武田 博清 日本菌学会大会講演要旨集 52 (0), 31-31, 2008

    ...)および,比較的材分解力は弱く材の機能的な分解者とは考えられていないが,材に軟腐朽を引き起こすことがある不完全世代の菌類や接合菌(微小菌類)の発生パターンを明らかにし,材の物理化学性との対応関係を明らかにした.さらに,ブナ枯死材に発生した菌類の分離菌株を用いて,純粋培養下における材分解試験を行った....

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  • 都市緑地における変形菌(真性粘菌)の環境指標生物としての可能性

    岩田 樹, 鈴木 雅和 日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録 2008 (0), 49-49, 2008

    ...結果、変形菌が林床生態系において、分解者を捕食する二次捕食者という重要な位置にいること、胞子を風散布させるため孤立した狭い都市緑地においても発生すること、落葉や朽木が林床にあり、適度な管理がされている落葉二次林に変形菌が多く発生することが判明した。以上より、変形菌は都市緑地の林床保全管理の評価などの環境指標に利用できる可能性が見出された。...

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  • ガンマ線の急照射が成長期のマイクロコズムに与える影響

    府馬 正一, 石井 伸昌, 武田 洋, 宮本 霧子, 柳澤 啓, 土居 主尚, 川口 勇生, 田中 伸幸, 稲森 悠平 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2007 (0), 87-87, 2007

    ...、繊毛虫<I>Cyclidium glaucoma</I>、分解者である細菌4種以上である。このマイクロコズムの成長期に<SUP>60</SUP>Coガンマ線を100、500、1000、5000 Gy急照射した。その後、160日間にわたって個体数変動を測定した。<BR> 100 Gyでは、全ての消費者が対照よりも減少したが、<I>Tolypothrix</I> sp.は増加した。...

    DOI

  • ヤブレツボカビ類感染性ウイルスの動態

    高尾 祥丈, 山根 慶祐, 笹倉 侑香里, 外丸 裕司, 長崎 慶三, 本多 大輔 日本菌学会大会講演要旨集 50 (0), 52-52, 2006

    ...ヤブレツボカビ類は5-20 umの菌様原生生物であり,常在性の高さ,陸源有機物に対する分解能,ならびに高度不飽和脂肪酸の蓄積能から,海洋生態系における重要な真核生物性分解者として注目されつつある。しかし、今日まで詳細な現存量変動の報告がなされた例はなく、本生物群の真の重要性は未だ解明されていない。...

    DOI

  • 生物多様性と生物間相互作用からの物質循環研究 : 新しい方法論の芽生え

    三木 健 日本生態学会誌 56 (3), 240-251, 2006

    ...生態系の中でエネルギーと物質の動態は、一次生産者、消費者、分解者などのさまざまな機能群によって担われている。各機能群は複数種の生物によって構成されており、機能群全体の特性がどのような要因で決まっているかを明らかにするために、これまで多くの研究がなされてきた。...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献86件

  • 食われにくい葉は分解されにくいのか?

    黒川 紘子, 中静 透 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ52 (0), 311-311, 2005

    ...つまり林冠で植食者にとって利用しにくい葉は、落葉後、分解者にとっても利用しにくいことが予測される。...

    DOI

  • 食物源の年齢からみたシロアリの食性群の特徴

    兵藤 不二夫, 陀安 一郎, 和田 英太郎 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ52 (0), 581-581, 2005

    ...陸上熱帯生態系において、シロアリ群集は落葉・枯死木から土壌有機物にわたる様々な分解過程の有機物を利用することで分解者として重要な役割を果たしている。様々な陸上熱帯生態系におけるシロアリ機能群を評価する一つの指標として、安定炭素・窒素同位体(δ<sup>13</sup>C・δ<sup>15</sup>N)が用いられてきた。...

    DOI

  • 生態系改変者ヤンバルオオフトミミズによるササラダニの多様性維持機構

    金子 信博, 榎木 勉, 大久保 慎二, 伊藤 雅道 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ52 (0), 359-359, 2005

    ...土壌穿孔表層採餌種(anecic)である.本種は地下約20cmに横走する坑道に住み,落葉を土壌表面の入口に集めた上で摂食し,土壌と混じった糞を出口に排泄する.糞塊は20cmほどの塔状になる.集められた落葉はmiddenと呼ばれている.照葉樹林は秋に一度に落葉が集中するのではなく,春と秋を中心に長い時間にわたって落葉が供給される.沖縄では気温が高いため,落葉の分解速度は高い.ミミズにとっては落葉を他の分解者...

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  • 農地生態系の土壌圏_-_安定同位体比を用いて食物網を探る_-_8.畑地に生息するクモの餌資源の推定

    藤田 正雄, 藤山 静雄 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ51 (0), 721-721, 2004

    ...第6報では、ハンドソーティング法(ハンド法)で採集された有機農業畑のクモ類の餌の起点となっている炭素源はC<sub>3</sub>植物、C<sub>4</sub>植物および腐食物質であること、分解者を捕食する2次消費者が主である可能性が高いことを明らかにした。そこで栽培作物とクモ類の餌資源の関係を明らかにするため、圃場内にδ<sup>13</sup>C値の異なる作物を栽培し、餌資源の推定を試みた。...

    DOI

  • ニホンジカによるササ植生の改変が土壌腐食食物網に及ぼす影響

    丹羽 慈, 加賀谷 隆, 堀野 眞一, 野宮 治人, 北原 英治 日本林学会大会発表データベース 115 (0), P3043-P3043, 2004

    ...1.はじめに近年日本各地の森林において,ニホンジカ(以下,シカ)の生息数の増加及び生息域の拡大が報告され,林床植生の衰退,消失など,過剰な採食圧による植生改変が問題となっている.草食獣の採食による植物の生産量,形質の変化は,土壌分解系へ流入する有機物の質,量の変化(植物の補償生長,根滲出物の増加,化学防御物質の蓄積など)や,植物-分解者間の養分獲得競争の撹乱を通して,植物-分解者間の様々な相互作用に...

    DOI

  • 東京農業大学富士畜産農場におけるミミズの種組成

    喜多 知代, 坂井 宏行, 金子 信博, 河原 輝彦 日本林学会大会発表データベース 115 (0), P1040-P1040, 2004

    ...1.はじめに森林の基盤となる土壌を支えている土壌動物は、森林における物質循環過程の中で分解者の役割を担っている。代表的な土壌動物であるミミズは日本の多くの土壌で見ることができる。ミミズと土の関係についてはDarwin(1881)の研究以来、ヨーロッパのツリミミズ科(Lumbricidae)でよく研究されており、土壌の肥沃化など土壌生態系において重要な役割を担っていることが明らかにされてきた。...

    DOI

  • 天然のCO<sub>2</sub>噴出地:将来予測される高CO<sub>2</sub>環境のモデル生態系

    小野田 雄介, 彦坂 幸毅, 広瀬 忠樹 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ51 (0), 146-146, 2004

    ...(3) 植物だけでなく、捕食者、分解者も存在する自然生態系で、高CO2はどのような影響を及ぼすのか?などである。<br> これらの問題は、天然のCO2噴出地(CO2 spring)周辺の植物を研究することによって解明できると考えられる。CO2 springでは、長年に渡り火山ガス由来のCO2が湧き出しているため、付近の植生は高CO2に順化または適応していると考えられる。...

    DOI

  • ヤブツバキ落葉の初期分解過程と菌類遷移

    小出 奏, 大園 享司, 武田 博清 日本林学会大会発表データベース 115 (0), P1057-P1057, 2004

    ...接種実験の結果、本菌はリグニン分解能を持たず高いセルロース分解能を示したことから、本菌が主なセルロース分解者であったと考えられる。 全窒素重量は4ヶ月目以降、リチズマ漂白部と褐色部で異なる動態を示した。すなわち、リチズマ漂白部では重量の増加(不動化)が見られたが、褐色部では見られなかった。不動化の要因として、菌類による選択的セルロース分解の過程でリグニンと窒素化合物が結合する現象が報告されている。...

    DOI

  • 植生,落葉の多様性と分解系

    金子 信博 日本林学会大会発表データベース 115 (0), E40-E40, 2004

    ...考え方である.2)物理環境説:形態の異なるリターによる物理的な微環境の変化が分解者の活動を変えるかもしれない....

    DOI

  • 林相の違いにおけるミミズの種組成

    喜多 知代, 河原 輝彦 日本林学会大会発表データベース 114 (0), 464-464, 2003

    ...林相の違いにおけるミミズの種組成○喜多知代(東農大) 河原輝彦(東農大) 1.はじめにミミズを含む土壌動物は森林における物質循環過程の中で分解者の役割を担っている。 ミミズがいることにより、土壌の物理性は向上され、有機物の分解が促進されることが、農地や牧草地などで明らかになっている。しかし、日本ではミミズの分類があまり進んでいないため、その分布・生態はまだあまり解明されていない。 ...

    DOI

  • 林相の違いにおけるヤスデ類の個体数及び現存量の季節変化

    神戸 信弘, 河原 輝彦 日本林学会大会発表データベース 114 (0), 463-463, 2003

    ...林相の違いにおけるヤスデ類の個体数及び現存量の季節変化○神戸信弘(東農大院) 河原輝彦(東農大) 1.はじめに 土壌動物は森林の土壌にあって、落葉・落枝など植物遺体である有機物の分解や、土壌の撹拌・耕耘といった分解者の役割を担っている。その中でもヤスデの及ぼす影響は大きいものである。また近年の研究により、ヤスデが高密度で生息していた場合、植物の成長に影響を及ぼしていることなどもわかってきている。...

    DOI

  • モデル実験生態系に対するγ線と酸性化の複合影響

    府馬 正一, 石井 伸昌, 武田 洋, 川端 善一郎, 一政 祐輔 RADIOISOTOPES 51 (5), 204-213, 2002

    <I>It is necessary to evaluate combined effects of ionizing radiation and other toxic agents on ecosystems, because ecosystems are exposed to these various factors. The authors studied combined …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • 「土壌動物を観察する夏の学校」講義ノート  根圏土壌に生きるトビムシ・ササラダニ

    白石 啓義, 江波 義成 根の研究 11 (1), 7-10, 2002

    ...生態系の中で, 分解者としての役割を果たし, 多くの種は菌食性と考えられている. 著者らは植物病原菌を摂食するヒダカフォルソムトビムシ, アヅマオトヒメダニ等を用い, 苗立枯れ症などの防除に利用する手法を検討し, ポット試験, および枠圃場において病害防除効果を確認している. なお, 一部の種は, 植物を加害すると言われているが, 未だに生態に不明な点が多く, 未知なる領域を秘めた研究対象である....

    DOI 参考文献8件

  • IE-1 環境教育における土壌学習のための教材 : リバーサルフィルムの腐食を利用する土壌評価法の開発

    永川 元 日本科学教育学会年会論文集 25 (0), 305-308, 2001-07-29

    ...現在、高校生物の授業では、土壌中の微生物の存在と働きを、生態系の中での分解者として学習している。しかし、これに関する教材化の研究は活発とはいいがたく、報告も多くはない。その中で、バクテリア(分解者)の存在を視覚的に判定できる方法として、バクテリアによるリバーサルフィルム(カラースライドフィルム)の腐食を利用する実験が報告されている。...

    DOI 参考文献10件

  • 植物性発生材の分解特性に及ぼす諸要因の影響

    三星 暢公, 伊藤 梓美, 桑原 茜, 高橋 輝昌, 浅野 義人, 小林 達明 日本緑化工学会誌 27 (1), 312-315, 2001

    ...本研究で, 植物性発生材の粉砕材 (チップ材) の分解は原料のチップ材のC/N比の他, チップの分解者である微生物の増殖と温度, 含水率の影響をうけていることがわかった。これらの諸要因を重回帰分析で評価したところ, チップの分解には温度による影響 (標準偏回帰係数: 0.58) がもっとも大きかった。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献11件

  • 森林生態系における物質分解の地域性と普遍性

    米田 健 Tropics 9 (3), 179-193, 2000

    ...分解者と生産者の環境に対する反応が違うため,この分解能/合成能の比率は気候により異なる。動的平衡状態下にある生態系において,両者の比によって決定される遺体集積量に対する年平均気温と植物遺体の耐久性の影響を,シミュレーションにより考察した。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献9件

  • 児島湖周辺の水環境の生態毒性スクリーニング

    岡村 秀雄, 羅 栄, 青山 勲 環境技術 24 (4), 196-202, 1995

    ...<BR>生態毒性試験には分解者としての細菌および酵母を用いた寒天プレート試験, 一次生産者としての緑藻を用いた藻類増殖阻害試験, 一次消費者としての甲殻類を用いた急性遊泳阻害試験, 陸生生態系の一次生産者としての高等植物を用いた幼根伸張阻害試験を行なった.細菌および酵母に対する影響は底質試料についてのみ認められ, ほぼ全地点の底質が酵母に対して有意な阻害を示した.藻類に対する影響は懸濁物質の毒性が強...

    DOI 被引用文献1件 参考文献20件

  • 空き缶トラップを利用した小動物の教材化の試み

    吉田 喜美明 日本科学教育学会研究会研究報告 7 (3), 1-6, 1992

    ...中学校理科第2分野の生物同士のつながりの中で, 消費者と分解者を学習する。その学習において従来いろいろな試みが行なわれているが, 今回は空き缶を用いた教材化の試みについて研究した。...

    DOI

  • 中学生の生物現象理解についての研究―物質循環における分解者の働きについて―

    高橋 徹雄, 木谷 要治 日本理科教育学会研究紀要 31 (3), 59-69, 1991

    ...以上のような結果から、分解者の働きの指導についての考察を行なった。生徒たちに対して、細菌を顕微鏡下で観察させ、具体的イメージを形成させることや、落葉に生えたカビの観察をさせる機会を設けることなどが必要であるとおもわれる。そして、分解についての彼らのイメージと言葉の意味を対応づけするような指導が望まれる。</p>...

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  • 市販キノコを利用した教材の開発

    八田 明夫 日本理科教育学会研究紀要 32 (2), 63-70, 1991

    ...途中でカビが生えてしまうこともあるが、これも菌類であり、分解者であることの学習に利用できる。キノコ教材の活用分野として「生物のつながり」の単元が考えられる。始めの実験の時間と終わりのまとめと考察の時間はそれぞれ1時間かけて実施し、途中の観察は他の理科と並行して実施することが考えられる。</p>...

    DOI Web Site

  • 有機物と土壌病害(シンポジウム:有機物と土壌微生物-農業生産並びに環境浄化の視点から-)

    駒田 旦 土と微生物 26 (0), 13-20, 1984

    ...有機物とくに新鮮有機物の土壌添加は分解者である土壌微生物に栄養を供給すると同時に,土壌病原菌の活動あるいは生存に対して少なからぬ影響を与える。土壌病原菌は種類により腐生能力が異なるが,それに応じて新鮮有機物を栄養として利用する一方で,有機物を利用して増高した他の土壌微生物活動の直接・間接の影響を強く受ける。...

    DOI

  • 水田における炭素循環に関する研究 : 第2報 ソウ類の種類,現存量および総生産量の季節的変動

    山岸 徹, 渡辺 順子, 岡田 謙介, 林 哲司, 玖村 敦彦, 村田 吉男 日本作物学会紀事 49 (1), 146-155, 1980

    ...水田生態系においてソウ類は,イネ,雑草とともに一次生産者として光合成を行ない,生産物を消費者や分解者に供給している. 本報告は,ソウ類の現存量・光合成量の季節的推移を調べ,併せてその変動の要因について検討を行なったもので,得られた結果は次の通りである. 1. ソウ類の現存量は,イネ作付期間中の初期に小さく,季節のすすみに伴い増加した. 特に稲生育中期以降の増加が顕著であった....

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献4件

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