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検索結果 162 件

  • 1 / 1

  • 成人期の感情調節課題時における前頭前皮質活動の検討

    古畑 僚, 岡崎 慎治 生理心理学と精神生理学 41 (1), 101-113, 2023-06-30

    ...さらに,認知的再評価方略を主とした感情調節時の前頭前皮質における活性部位の違いが認められた。本研究における限界点は指摘できるものの,今後,個人差の測定や障害群を対象とする検討においても本研究による知見は有意義であると考えられる。</p>...

    DOI Web Site 参考文献38件

  • 統合失調症モデル動物作成と死後脳研究

    新田 淳美, 宮本 嘉明 日本生物学的精神医学会誌 34 (2), 68-71, 2023

    ...本分子をコードしている遺伝子である<i>PCLO</i>の変異は,ドパミンやセロトニンの取り込みを制御することから,Piccoloが精神疾患と関係していると考え,前頭前皮質のPiccoloの生理機能を明らかにするために,実験を重ねたところ,同マウスが統合失調症のモデルマウスとして活用できる可能性を示した。...

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  • ミエリン-オリゴデンドロサイトに着目したうつ病の病態並びに新規治療法に関する検討

    髙橋 浩平, 黒川 和宏, 宮川 和也, 持田(斎藤) 淳美, 武田 弘志, 辻 稔 次世代薬理学セミナー要旨集 2023.1 (0), AG-2-, 2023

    ...</p><p> 社会的敗北ストレスや社会的孤立ストレスを慢性負荷したうつ病モデルでは、前頭前皮質におけるオリゴデンドロサイトの分化異常、並びに脱髄やランビエ絞輪の形成異常が生じることが報告されている。一方、これら基礎研究で用いられているストレスの強度は多岐に渡るため、その妥当性(臨床におけるどの程度のストレスに当てはまるか)については解釈に難渋することがある。...

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  • 慢性社会ストレスによる神経細胞の機能形態変化とその意義

    永井 裕崇 日本生物学的精神医学会誌 34 (3), 96-101, 2023

    ...うつ病患者や慢性ストレスに曝露したげっ歯類は,前頭前皮質や海馬の萎縮など多様な脳領域の機能構造変化を呈する。糖質コルチコイドや全身性・脳内炎症を介した神経細胞の分子シグナル変容が脳領域特異的に生じることで,ストレス関連脳領域により構成される神経回路ネットワークの活動ダイナミクスが変容し,ストレスによるうつ様行動を招くことが示されてきた。...

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  • ストレスによるミクログリアの転写・エピゲノム応答とその役割

    谷口 将之 次世代薬理学セミナー要旨集 2023.1 (0), AG-4-, 2023

    ...我々はマウスの社会ストレスモデルを用い、前頭前皮質、側坐核、運動野・体性感覚野、海馬、視床下部からミクログリアを単離し、一細胞RNA-seq解析に供した。その結果、ストレスが複数の脳領域のミクログリアに共通した遺伝子発現変化を誘導すること、この広域的変化の一部はストレス感受性の個体差と相関することを見出した。...

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  • 身体症状症における脳画像研究の現状

    吉野 敦雄, 山脇 成人 臨床神経生理学 50 (6), 487-491, 2022-12-01

    ...依然として報告数が少なく, 明確な病態メカニズムは明らかにされていないが, これまでの研究を踏まえると, 機能不全が指摘されているのは主に前帯状皮質, 前頭前皮質, 島皮質, 扁桃体, 海馬など疼痛関連領域である。特に島皮質は自身の身体内部や感情の情報をマッピングし, 環境情報を統合する中心的な機能を担っており, 身体症状症にとって重要な領域であると考えられている。...

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  • 社会的文脈におけるヒト記憶の神経基盤

    月浦 崇 神経心理学 38 (1), 11-17, 2022-03-25

    ...<p>ヒトの記憶とその基盤となる神経メカニズムは,社会的文脈の中で変化する.顔の魅力などの「社会的価値」は,社会の中で共有される価値であり,報酬や罰などの価値表象に関連する眼窩前頭皮質や島皮質と海馬の相互作用メカニズムを介して,ヒトの記憶に対して影響を与える.自己と他者の間の「社会的関係性」は,自己や他者の表象に関連する内側前頭前皮質や側頭頭頂接合部が海馬と相互作用することによって記憶を変化させる....

    DOI 医中誌

  • マウス前頭前皮質CB1受容体の認知機能への関与

    徳竹 伯洸, 浅野 昂志, 泉尾 直孝, 新田 淳美 日本薬理学会年会要旨集 95 (0), 2-YIA-61-, 2022

    <p>In recent years, cannabis is known to affect the central nervous system and designated as an illegal drug and its possession or use is prohibited in many countries and regions. Δ …

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  • 発達神経毒性評価の効率化に向けた脳神経分化トレーサーマウスの有用性検証

    辰巳 佳乃子, 石田 慶士, 南川 祥輝, 森 一馬, 松丸 大輔, 永瀬 久光, 諫田 泰成, 田熊 一敞, 中西 剛 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-57S-, 2022

    ...また成熟期の脳においても、VPA投与群では前頭前皮質における神経細胞数およびLuc活性が共に有意に低下していた。</p><p>【結論】本トレーサーマウスのLuc発現は、脳神経細胞の分化状態を反映していることが確認されたことから、本トレーサーマウスのin vivoイメージングにより、DNTによる発達期脳への影響を非侵襲的に捕らえることができる可能性が示された。</p>...

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  • ASDモデルマウスの社会性行動と前頭前皮質の機能異常

    笠井 淳司, 彌永 祐輔, 植野 寛貴, 中井 悠花, 原 雄大, 三浦 大樹, 田沼 将人, 林田 美鈴, 横山 玲, 大久保 仁, 勢力 薫, 早田 敦子, 山口 瞬, 北岡 志保, 古屋敷 智之, 吾郷 由希夫, 中澤 敬信, 田熊 一敞, 橋本 均 日本薬理学会年会要旨集 95 (0), 2-P-101-, 2022

    <p>Unapproved use of some antiepileptic drugs has been reported to ameliorate core social deficits of autism spectrum disorder (ASD); however, the neural mechanisms remain unclear. Here, using …

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  • 小児・青年期と成人期の社交不安症における脳画像研究

    栗田 幸平, 平野 好幸 子どものこころと脳の発達 13 (1), 31-37, 2022

    ...<p>社交不安症(Social anxiety disorder; SAD)は,社交場面において他者からの評価を恐れる特徴があり,自然には治癒しにくく慢性的な経過をたどりやすい精神疾患である.小児期・青年期では,行動抑制気質がSADの発症リスクとして挙げられており,SADでは扁桃体の体積が小さいことに加えて,恐怖を予測する場面において内側前頭前皮質の賦活の程度が小さいことが報告されている.さらに,幼少期...

    DOI 医中誌

  • 慢性ストレスの内側前頭前皮質オリゴデンドロサイト細胞系譜への影響

    髙橋 浩平 ファルマシア 58 (12), 1161-1161, 2022

    ...大うつ病(MDD)は,全世界で年間3億人が罹患している慢性疾患である.最近の病理学的研究では,うつ病患者の死後脳において,前頭前皮質(PFC)でのミエリン形成の低下を示すことが明らかになっている.また,反復社会敗北ストレス(RSDS)や予測不可避な慢性軽度ストレスなどのうつ病モデル動物は,PFCでのオリゴデンドロサイトの分化やミエリン形成,ランヴィエ絞輪維持に対して変性を引き起こすことが明らかにされている...

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  • 重度肢体不自由者を対象とした前頭前皮質領域の近赤外分光法に基づく脳活動状態判別

    増尾 明, 阿部 信美, 佐久間 拓人, 加藤 昇平 看護理工学会誌 10 (0), 56-65, 2022

    ...重度肢体不自由を呈する神経疾患患者にとって,意思を表出する手段の確保は非常に重要である.本研究は,事例研究による前頭前皮質を関心領域とした光トポグラフィーに基づく脳活動状態の判別性能の調査を目的とした.意思疎通能力が残存する神経疾患患者3 名を対象に,安静状態および暗算遂行状態の脳活動を近赤外分光法にて計測した.取得した生体信号から統計量に基づく特徴量を抽出し,機械学習手法を用いて脳活動状態を判別した...

    DOI 医中誌

  • 急性期脳卒中における反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)の有効性と役割

    佐々木 信幸 聖マリアンナ医科大学雑誌 48 (4), 177-182, 2021

    ...またリハビリテーション治療自体への参加が不良な自発性低下を示すような場合には,内側前頭前皮質から背側前帯状回を賦活するrTMSが有効である。急性期脳卒中に対するrTMSは,改善にかかる時間を短縮するというよりも,最終的な改善度自体を高める可能性が示されている。安全かつ有効な補助的治療手段と考えられる。</p>...

    DOI 医中誌

  • ストレス感受性を制御する神経回路とその病理

    相澤 秀紀 日本生物学的精神医学会誌 32 (4), 161-164, 2021

    ...特に成体神経新生の観察される海馬と著明なストレス応答を示す前頭前皮質の神経回路に注目し,近年注目されるモノアミン神経系との相互作用について概観した。近年,経路特異的な遺伝子改変技術の発達により,これらのストレス感受性に関与する脳領域や細胞種が次々と同定されている。一方で,これらの脳領域間には複雑な相互作用が垣間みられ,その統合的理解へ向けた理論的解析が今後の研究課題といえる。...

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  • 慢性ストレスによる炎症反応の多様性と情動変容における役割

    聶 翔, 古屋敷 智之 日本生物学的精神医学会誌 32 (1), 13-17, 2021

    ...マウスの慢性ストレスは自然免疫受容体TLR2/4を介して内側前頭前皮質のミクログリアで炎症性サイトカインを誘導し,うつ様行動を促す。また神経細胞由来の2AGがミクログリアに発現するプロスタグランジン(PG)合成酵素COX1を介して代謝され,皮質下領域でのPGE2産生を増強し,EP1受容体を介してうつ様行動を誘導する。このPGE<sub>2</sub>産生はTLR2/4依存的である。...

    DOI 医中誌

  • 強迫症・不安症の認知行動療法の作用機序と治療効果予測:脳画像にる検討

    平野 好幸 予防精神医学 5 (1), 33-40, 2021

    ...これまでに我々は強迫症患者の脳の灰白質容積の検討から、左背外側前頭前皮質の灰白質容積の減少がCBTの治療抵抗性に関与していることを報告したが、近年は安静時脳機能結合などのアプローチも進められている。現在行われている大規模な国際的な多施設共同研究により、CBTによる治療効果の脳科学的解明が進むことで、治療法の改良や治療選択に役立つ指標の開発に役立つ可能性がある。...

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  • 抹消遂行中の前頭前皮質における脳活動と課題成績,発達特性との関連性

    矢野 幸治, 安村 明 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PI-060-PI-060, 2021

    ...抹消課題遂行中の前頭前皮質の脳活動をNIRSで測定した。課題は配列の異なる2種類を使用した(構造化配列・ランダム配列)。抹消課題の成績は,正答数・誤答数・的中率・Performance Score(PS)を算出した。発達特性はADHD-RSとAQを用いて測定した。分析の結果,正答数とPSは構造化配列の方がランダム配列よりも有意に高かった(p<.001)。...

    DOI Web Site

  • ストレス関連疾患への眼窩前頭皮質の寄与―ストレスによる眼窩前頭皮質-扁桃体回路の可塑的変化―

    國石 洋, 関口 正幸, 山田 光彦 日本薬理学雑誌 156 (2), 62-65, 2021

    ...<p>慢性的なストレスへの暴露は,シナプス伝達といった脳の情報処理機構に様々な影響を与える.特に,前頭前皮質と扁桃体など情動処理に関与する脳領域に対し,ストレスが与える影響やその詳細なメカニズムを理解することは,ストレス関連精神疾患に対する新しい治療標的の探索のために重要である.近年,うつ病などのストレス関連精神疾患の症状を引き起こす責任部位として,前頭葉の腹側領域である眼窩前頭皮質(orbitofrontal...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献29件

  • 胎生期メチルアゾキシメタノール曝露による統合失調症様モデルマウス

    中川西 修 日本生物学的精神医学会誌 32 (3), 114-119, 2021

    ...前頭前皮質におけるドパミン神経系の変化,海馬錐体細胞の形態的変化が認められた。胎生期MAM曝露マウスの行動障害は定型抗精神病薬では運動過多以外は改善されず,非定型抗精神病薬ではすべての障害が改善された。以上のように,胎生期MAM曝露マウスは,ヒト疾患のモデル動物確立の際,3つの条件(妥当性)を満たし,胎生期MAM曝露“ラット”よりも優れた統合失調症のモデル動物に成り得る可能性を提唱した。...

    DOI 医中誌

  • 新規薬物依存関連遺伝子Shati/Nat8lおよびTMEM168

    新田 淳美 日本薬理学雑誌 155 (3), 140-144, 2020

    ...研究を行っている.覚醒剤メタンフェタミンを6日間連続投与されたマウスの側坐核を用いて,cDNAサブトラクション法で,コントロールマウスと比較してmRNAの発現量が20倍以上に増加している分子を複数個見出すことに成功した.その中に含まれていた分子としてShati/Nat8l とTMEM168がある.Shati/Nat8lのcDNAを組み込んだアデノ随伴ウィルス(AAV)ベクターをマウスの側坐核または前頭前皮質...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献10件

  • 脳損傷・神経疾患の精神症状を理解するための3つの神経心理学的概念

    西尾 慶之 認知リハビリテーション 25 (1), 2-14, 2020

    ...第2の概念は前頭-皮質下回路の破綻で,前頭前皮質の機能についての神経科学的・心理学的知見をベースにした精神症状・行動異常の理解を試みる。3番目に紹介するのは大脳皮質の状態変化というこれまでに十分に定義されてこなかった概念で,この概念を用いた幻視や錯視の生理学的説明を提示する。最後に,精神疾患・精神症状の神経生物学的理解に向けた今後の課題について短く論じる。...

    DOI 医中誌

  • 精神疾患の病態形成に関与する脳内炎症の解明および疾患モデル細胞を用いた創薬基盤の開発

    北岡 志保 日本薬理学雑誌 155 (6), 390-394, 2020

    ...ドパミン系を抑制することによりうつ様行動を誘導することを示し,ミクログリアに選択的に発現するPG合成酵素シクロオキシゲナーゼ-1がうつ様行動の誘導に必須であることを見出した.この研究を発展させ,反復ストレスによりTLR2/TLR4を介して活性化された内側前頭前皮質ミクログリアがTNFα,IL-1αを放出し,反復ストレスによる神経細胞の応答性や形態の変化を誘導した結果,うつ様行動が誘導されることを示した...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献10件

  • 腰痛関連刺激に対する脳活動と恐怖回避思考の関連

    田邊 素子, 庭野 賀津子 東北理学療法学 32 (0), 7-13, 2020

    ...脳活動は,腰痛に有害な動作(Harmful)と無害な動作(Harmless)の画像を提示し,前頭前皮質を fNIRS で計測した。男性,女性の各グループの OxyHb と PDQ-J の「過去4週間の最も強い痛み」および FABQ-J について相関分析を行った。Harmful 条件では,女性グループで前頭極・背外側前頭前野領域に腰痛得点と有意な負の相関がみられた。...

    DOI 医中誌

  • ストレスによる内側前頭前皮質の炎症反応と行動変容:自然免疫分子の役割

    北岡 志保, 古屋敷 智之 日本生物学的精神医学会誌 31 (4), 170-, 2020

    ...急性および慢性ストレスによる内側前頭前皮質(mPFC)の機能変化を分子レベルで解析し,その結果生じる行動変化を調べた。急性ストレスは中脳皮質ドーパミン系および興奮性神経細胞のD1受容体を活性化しストレスによる社会忌避行動の誘導を抑制する。一方,反復ストレスはCOX‐1‐PGE<sub>2</sub>‐EP1経路を介して中脳皮質ドーパミン系を抑制し,社会忌避行動を誘導する。...

    DOI 医中誌

  • パニック症の神経解剖学的モデルについて

    塩入 俊樹 不安症研究 11 (1), 35-46, 2019-11-30

    ...SIFCDとは,「ストレスによって,恐怖反応を司る神経回路に障害が生じたことでさまざまな症状を呈する疾患群」であり,その病態・成因モデルを端的に表すと,扁桃体(Bottom-up)の病的な活性化と前部帯状回等の前頭前皮質(PFC)(Top-down)の機能低下と言える。つまり,PDでは,扁桃体が過剰に反応し,PFCはそれにブレーキがかけられない,といった状態を呈している可能性がある。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献16件

  • 人と猫の関係に関する行動生理学的研究

    内山 秀彦, 鈴鹿 輝昭, 永澤 巧 動物臨床医学 28 (2), 47-53, 2019-06-25

    <p>人と猫とのより良い関係を探るため,人の性格特性や動物に対する心的な態度が,人と猫双方の行動と生理学的反応に及ぼす影響について検討した。人と猫がふれ合う状況を設定し,このとき人および猫の行動分析とともに心拍変動解析による自律神経活動の測定,また同時に近赤外線分光法(NIRS)によって対象者の前頭前野活動を同時に測定した。その結果,人の性格(神経症傾向・開放性・調和性)や愛着度は猫に対する態度…

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  • 摂食障害とパーソナリティ障害

    永田 利彦 児童青年精神医学とその近接領域 60 (2), 169-179, 2019-04-01

    ...<p>行動嗜癖が注目されており,食物嗜癖でも他の嗜癖と同様の報酬系や前頭前皮質の機能低下が指摘されている。しかし,食物嗜癖が関連するのは摂食障害のなかで肥満恐怖を有さず肥満に至ることが多い過食性障害に限られることがほとんどで,数ある摂食障害の病因論の1つに過ぎない。一方で,摂食障害の実臨床におけるパーソナリティ障害の併存率は想像以上に高率である。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 霊長類前頭前皮質に局在したSLIT1の発現と生後発達変化

    佐々木 哲也, 小松 勇介, 山森 哲雄 日本生物学的精神医学会誌 30 (2), 81-85, 2019

    ...前頭前皮質は,計画・注意・意思決定などの認知機能に重要な役割を果たし,精神疾患ではその変調が生じる。我々は旧世界ザルの領野間で発現量が顕著に異なる遺伝子の探索を行った。...

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  • 痛み情動の生物学的意味を考え直す

    加藤 総夫, 杉村 弥恵, 高橋 由香里 自律神経 56 (3), 123-127, 2019

    ...<p>痛みは「不快な感覚的かつ情動的な体験」である.侵害受容の直接的結果として生じる痛みや慢性痛として原傷害の治癒後に訴えられる痛みのいずれも「情動」に関与する脳部位群(扁桃体,側坐核,島皮質,帯状回,前頭前皮質など)の活性化をともなう.さまざまな情動に関わる扁桃体は,慢性痛が改善しない腰痛患者での自発痛に伴う活動亢進,および,慢性痛モデル動物での腕傍核-扁桃体路を介した活性化とシナプス増強を示す....

    DOI 医中誌

  • うつ様行動を制御するアラキドン酸代謝物

    久保山 友晴 ファルマシア 55 (12), 1169-1169, 2019

    ...機序は不明であった.最近Xiongらは,内側前頭前皮質のアストロサイトにおける14,15-エポキシエイコサトリエン酸の下流シグナルが,マウスのうつ様行動を制御することを発見したので本稿で紹介する....

    DOI 医中誌

  • コモンマーモセットを用いた精神科領域のトランスレーショナル行動薬理研究

    榎本 健史, 池田 和仁 日本薬理学雑誌 153 (1), 28-34, 2019

    ...<p>精神科領域では既存薬よりも有効性に優れた化合物探索の多くは失敗してきた.その主な要因の1つには,精神疾患の適切な行動評価系と病態モデル動物の欠如が挙げられる.精神疾患の病態では前頭前皮質の関与が高いことから,今後のトランスレーショナル研究では本脳領域の発達した非ヒト霊長類コモンマーモセットが実験動物として有望である.臨床では統合失調症や大うつ病患者で認められる意欲低下,否定的感情バイアス,認知機能障害...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献54件

  • ハンドマッサージが脳活動に与える影響

    中田 弘子, 三輪 早苗, 田淵 知世, 小林 宏光 日本生理人類学会誌 23 (1), 9-16, 2018

    This study aimed to use near infrared spectroscopy to demonstrate the effect of hand massages on cerebral activity. The subjects were 16 healthy female students between the ages of 18 and 40. All …

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  • ストレスによる情動変容の誘導における炎症の役割

    北岡 志保 日本生物学的精神医学会誌 29 (4), 168-172, 2018

    ...脳内では,反復ストレスによる前頭前皮質のドパミン系の抑制にミクログリア由来の炎症関連分子が関与し,反復ストレスによりミクログリアは活性化される。末梢では,ストレスによる内分泌応答は骨髄系細胞を活性化し血中の炎症性サイトカインを上昇させ,ストレスによる交感神経の活性化は血中の好中球・単球を増加させる。さらに,末梢の変化がミクログリアの活性化に関与する可能性が示唆されている。...

    DOI Web Site 医中誌

  • NIRSをマーケティングに活用する 事例2 コールセンター「良い対話」の評価

    落合 俊行, 菅沼 満, 榊 晶子, 中川 雅文 生体医工学 Annual56 (Abstract), S205-S205, 2018

    ...方法: 通話開始前、通話中、通話終了後の3つのフェーズにおいて、前頭前皮質領域のNIRS、指尖脈波、通話音声の記録を行った。前頭前皮質のマッピング、脈波のpNN50、音声の1/fゆらぎスコアを求めた。その際、刺激を与えることによってコンディションの改善がなされるかを計測した。結果: 自己申告のコンディションと前頭前皮質の活動、脈波のpNN50値、音声の1/fゆらぎスコアには乖離があった。...

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  • NIRSをマーケティングに活用する 事例1 ダイレクトメールの評価

    中川 雅文, 落合 俊行, 榊 晶子, 菅沼 満 生体医工学 Annual56 (Abstract), S204-S204, 2018

    ...結果-1:紙メディアは、スレート端末表示よりも、画像情報、文字情報のいずれにおいても前頭前皮質の活動が大きかった。結果-2:自分の名前が記載された印刷物の方が注意が大きく、縦書きと横書きと画像の配置により読みやすさが変化することを確認できた。まとめ: 紙媒体としてのDMには関心を強める力があることがわかった。また、呼名効果、文字レイアウトや画像の配置が与える効果を可視化することができた。...

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  • ストレス抵抗性における内側前頭前皮質ドパミン系の役割と神経細胞形態変化の関与

    谷口 将之, 篠原 亮太, 古屋敷 智之 日本生物学的精神医学会誌 29 (1), 27-33, 2018

    ...心理的なストレスは内側前頭前皮質(mPFC)に投射するドパミン系を活性化するが,その役割は不明であった。近年,マウスのストレスモデルを用い,短期的なストレスはmPFCのドパミン応答とドパミンD1受容体活性化を介してストレス抵抗性を増強し,長期的なストレスはmPFCのドパミン応答を抑制して情動変化を促すことが示された。...

    DOI Web Site 医中誌

  • <b>重度の夜尿症と覚醒障害を呈した右大脳半球深部白質梗塞例</b>

    加藤 將暉, 大賀 辰秀, 植木 亜希, 山田 史恵, 足立 真理, 後藤 恭子, 井田 雅祥, 高杉 潤 脳科学とリハビリテーション 17 (0), 21-29, 2017-09-15

    ...発症当日のMRI所見は、DWIにて右放線冠とその周囲に高信号を、FLAIRにて両側の前頭眼窩野、前部帯状回、内側前頭前皮質に高信号を、T2*にて右前頭葉高位皮質下に低信号を認めた。第40病日の臨床所見は、日中の意識は清明で、排尿管理を含め日常生活動作は自立していた。しかし夜間の睡眠中は尿意覚醒も無く、重度の覚醒障害を認め、週5日の重度の夜尿を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 恐怖記憶の連合に関与する脳領域の検索

    鈴木 章円, 井ノ口 馨 Toyama medical journal 27 (1), 23-28, 2017-03

    ...そして,我々はCSとUSに応答し,連合が生じる際にCSおよびUSの両方の情報を持つ神経細胞が増加する脳領域として,扁桃体の基底外側核(Basolateral Amygdala),海馬のCA 1,嗅内皮質(Entorhinal cortex),前頭前皮質(Prefrontal cortex),さらに梨状皮質(Piriform cortex)を発見した。...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか2件

  • 精神科の立場からみた高次脳機能障害: アパシー、脱抑制、遂行機能障害

    村井 俊哉, 生方 志浦 認知神経科学 19 (3+4), 164-170, 2017

    ...アパシーは内側前頭前皮質、脱抑制は眼窩前頭皮質、遂行機能障害は背外側前頭前皮質の損傷とそれぞれ特異的に関連しているとの主張も見られるが、実際には病変と症候の対応関係はそれほど明解ではない。個々の症例における評価と対応においては、実生活の中で問題となる社会的行動障害がどのようなきっかけで生じるかを分析し、必要とされる具体的な能力の獲得を目指すことが必要である。</p>...

    DOI DOI Web Site ほか1件

  • ストレス緩和のための聴覚・嗅覚刺激が前頭前皮質に及ぼす影響

    佐藤 苑子, 渡部 誠二, 柳本 憲作, 宍戸 道明 Studies in Science and Technology 6 (1), 25-30, 2017

    ...また、両実験におけるOxy-Hb濃度差を、t検定を用いて比較した結果、全刺激における左前頭前皮質においてOxy-Hb濃度の有意差が確認された(p < 0.05)。よって、本実験で使用した刺激は、ストレス緩和において有効性があることが示唆される。...

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  • 創薬標的としてのnAChR:精神疾患患者で喫煙率が高い理由!?

    溝口 博之 ファルマシア 53 (9), 923-923, 2017

    ...前頭前皮質は高次の学習記憶を司る脳部位であり,ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)を介したアセチルコリン神経の投射・支配を受けている.統合失調症などの精神疾患患者は,前頭前皮質の機能が低下(hypofrontality)しており,また,喫煙率が高い傾向がある.最近,ゲノムワイド関連解析により,nAChRのα5サブユニットを司るヒト<i>CHRNA5</i>遺伝子に一塩基多型(SNP)が存在することが...

    DOI 医中誌

  • ストレスによる情動変容の誘導における炎症の役割

    北岡 志保, 古屋敷 智之 心身医学 57 (9), 922-928, 2017

    ...脳内では, ストレスはミクログリアを活性化し炎症関連分子を介して前頭前皮質のドパミン系を抑制する. これらの知見は, 多様なストレス応答が脳内外の炎症様反応に収斂して情動変容や精神疾患を促すことを示唆しており, ストレスによる炎症様反応を標的とした新規抗うつ薬の開発を期待させる.</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 経皮的電気神経刺激(TENS)の刺激部位の違いが鎮痛効果に及ぼす影響に関する検討

    前田 愛, 吉田 英樹, 佐藤 輝, 松本 健太, 向中野 直哉, 川村 真琴, 小西 杏奈, 島田 瑞希, 高桑 奈緒美, 鳴海 萌, 天坂 興, 原 幹周, 小田桐 伶, 前田 貴哉 理学療法学Supplement 2016 (0), 0722-, 2017

    ...また,疼痛の客観的な指標として前頭前皮質の脳血流量(酸素化ヘモグロビン量:PF-HbO<sub>2</sub>)を測定した。その上で,各条件間で4回目と6回目の疼痛のNRSと,各条件でTENS未施行となる2回目の疼痛発生時のPF-HbO<sub>2</sub>の増加量を基準とした4回目と6回目の疼痛発生時のPF-HbO<sub>2</sub>の増加率を多重比較検定にて分析した。...

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  • The Neural correlates of Biomechanical Constraints In Hand Laterality Judgment Task Performed from Other Person’s Perspective:

    Meng Shuang, Oi Misato, Saito Godai, Saito Hirofumi 日本認知心理学会発表論文集 2017 (0), 4-, 2017

    ...我々は、三人称視点(3PP)からの手の左右判断もBC効果を示すことを検討するために、近赤外分光法(NIRS)を用いて前頭前皮質(PFC)の賦活を計測した。右利きの参加者は、回転された手の図が<i>自分の</i>あるいは<i>他人の</i>左手か右手かを判断した(1PP vs.3PP群)。参加者の誤答率に基づき、両群は誤答下位群(EsG)と非誤答(正答)下位群とに分けられた。...

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  • 強迫症患者における実行機能とNIRSによる脳血流量変化

    向井 馨一郎, 松浦 直己, 松永 寿人 不安症研究 9 (1), 42-49, 2017

    ...また言語流暢性課題においては,左背外側前頭前皮質の脳血流変化量と強迫症状の重症度に負の相関が認められた。同時に構造方程式による解析では,うつ症状や不安症状との関連が認められた。これらから,強迫症の併存症状を含めた病態は,前頭前皮質,特に背外側前頭前皮質の脳血流変化量の異常と関連していることが示唆された。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • 脳科学・神経科学と少年非行

    友田 明美 犯罪社会学研究 42 (0), 11-18, 2017

    ...例えば,前頭前皮質の成熟は20代後半まで進行する.一方で,感情と報酬感を制御している大脳辺縁 系の発達は,まだ前頭前皮質が未熟な10歳頃に始まる思春期にホルモン量が増えて成熟が促される....

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  • 脳科学・神経科学の進歩と少年司法

    上野 正雄 犯罪社会学研究 42 (0), 65-71, 2017

    ...保護処分すなわち教育によって少年を更生させようとする.しかし,近時の少年法を巡る 動きを見ると少年の責任を追及するという姿勢が強くなってきている.その背景には,少年を可塑性 が高いという点で質的に成人と異なる存在と見るか(子ども観),少年と成人の連続性を重視して本質 的な相違はないと見るか(小さな大人観),法対象者の見方の違いがある.このような中で,近時の脳 科学・神経科学の進歩は,衝動的行動を抑制する前頭前皮質...

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  • 記憶想起を標的とした前頭前皮質から海馬への制御機構

    濱田(佐々木) 幸恵 ファルマシア 52 (9), 883-883, 2016

    ...固定して,記憶痕跡とする過程が含まれる.最近では,記憶を情報処理的な観点から取り扱うことが行われており,記銘をコード化,保持を貯蔵,想起を探索と呼んでいる.これまでの研究では,それぞれの記憶過程で個別の神経回路単位が対応しているのか,また記憶を探索して想起するとき海馬以外の領域が関わるかについて実験的に明確になっていない.本稿では,Rajasethupathyらによって報告された,記憶想起に関わる前頭前皮質...

    DOI 医中誌

  • グループⅡ mGlu 受容体拮抗薬の抗うつ作用:mTOR シグナルおよびセロトニン神経系の関与

    茶木 茂之, 福本 健一, 小池 宏幸 日本生物学的精神医学会誌 27 (1), 27-32, 2016

    ...さらに,内側前頭前皮質における AMPA 受容体活性化を介した背側縫線核セロトニン神経活性化の関与が示唆された。グループⅡ mGlu 受容体拮抗薬は,これらの分子レベルおよび神経回路レベルにおける機序に関してケタミンと共有することが認められた。以上の結果から,グループⅡ mGlu 受容体拮抗薬はケタミンと同様に治療抵抗性うつ病患者に対して即効性および持続性の抗うつ作用を示すことが期待される。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 皮質線条体経路の活性化は神経障害性疼痛を軽減させる

    長野 雄介 ファルマシア 52 (3), 257-257, 2016

    痛みは侵害刺激の局在と強度の認知に関わる感覚的側面と,不安・恐怖・嫌悪などの不快情動生起に関わる情動的側面を有している.特に,痛みが長時間持続する慢性疼痛下においては,痛みによって引き起こされる不快情動は患者のQOLを著しく低下させるのみならず,精神疾患や情動障害の引き金と成り得るため,痛みの感覚的側面と情動的側面の両方を考慮した疼痛治療が重要である.しかしながら,痛みの感覚的側面と情動的側面の…

    DOI 医中誌

  • 高次脳機能障害診療における社会脳の障害

    原 寛美 認知神経科学 18 (3+4), 140-145, 2016

    ...内側前頭前皮質、眼窩前頭皮質、扁桃体含めて側頭葉の病変とその複合病変が社会的行動障害発現の神経基盤と考えられる。認知リハビリテーションの早期からの介入とその継続性が求められる。</p>...

    DOI DOI Web Site ほか1件

  • fNIRSを使った言語学習時の前頭前皮質の活動計測

    ユディセ ロベルト, 朝野 美穂, 吉田 正樹 生体医工学 54Annual (26AM-Abstract), S39-S39, 2016

    <p>Using fNIRS and Macaro's model of strategy use among language learners we try to observe changes in brain activity on people learning a new language. Research subjects are taught the Japanese …

    DOI

  • 身体バランスの危機的状況に応答する神経機構―fMRIによる検討―

    跡見 友章, 則内 まどか, 大場 健太郎, 跡見 順子, 菊池 吉晃 理学療法学Supplement 2014 (0), 0772-, 2015

    ...また,Self(DU>DS)>Others(DU>DS)のコントラストでは,右吻側外側前頭前皮質(以下Rt.RLPFC),右下前頭接合部/腹側前頭前野(以下Rt.IFJ/PMv),右後部島皮質(以下Rt.pINS),右傍小脳核(以下Rt.PBN)を中心に右側優位な脳活動が認められた。...

    DOI

  • 視覚性錯覚入力による一次感覚野調整

    東江 優那, 野嶌 一平 理学療法学Supplement 2014 (0), 1321-, 2015

    ...運動錯覚を伴う視覚刺激で,実際の運動に一致しないフィードバックを与えることで,前頭前皮質背外側部(DLPFC)の活動性が亢進することが報告されている。この活動性の亢進が,DLPFC周囲で一次体性感覚野との関連の強い一次運動野,補足運動野にも影響している可能性は高く,今回不一致条件におけるSEP振幅の増大に至った可能性が考えられた。一方で,SEPの振幅にMT介入による効果はなかった。...

    DOI

  • 恐怖記憶想起を調節する神経回路の時間的推移

    矢吹 悌 ファルマシア 51 (11), 1095-1095, 2015

    ...危機的状況を回避するために,恐怖記憶の獲得・想起は必須である.一方,恐怖記憶の異常な増強は,心的外傷後ストレス障害(post-traumatic stress disorder:PTSD)に代表される不安障害の引き金となる.音条件付け刺激による恐怖記憶は扁桃体に保存されており,前頭前皮質からの入力により想起されることが知られている.しかしながら,恐怖記憶想起の神経回路が時間経過によって,どのように変化...

    DOI 医中誌

  • 経皮的電気神経刺激(TENS)の疼痛軽減効果に関する検討

    原 幹周, 吉田 英樹, 片石 悠介, 谷脇 雄次, 花田 真澄, 前田 貴哉, 照井 駿明 理学療法科学 30 (1), 63-68, 2015

    ...〔結果〕交感神経活動には明らかな違いが認められなかったが,NRSと前頭前皮質の脳血流量の結果では高強度TENSの疼痛軽減効果が最も高かった.〔結語〕高強度TENSが,主観的にも生理学的にも優れた疼痛軽減効果を示した. <br>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 健康環境医工学における毒性学研究の展開

    遠山 千春 日本毒性学会学術年会 42.1 (0), GA-, 2015

    ...胎仔期・授乳期に低用量ダイオキシン曝露を受けたラットではこの前頭前皮質に依存した対連合学習能力が低下することがわかった。もう一つは、マウスを最大16匹同時に飼育可能な全自動行動解析装置を用いた試験である。...

    DOI

  • 乳児の表情視聴および対乳児発話の脳活動の性差について

    田邊 素子, 庭野 賀津子 理学療法学Supplement 2014 (0), 1324-, 2015

    ...計側部位は前頭前皮質(PFC)の19チャンネル(Ch)とした。統計解析は,視聴時,IDS時ともに,各チャンネルのOxyHb値について,性別・刺激条件について2要因分散分析を実施した。有意水準は5%未満とし,統計ソフトはSPSS Statistics17.0(SPSS. Japan. Inc.)を用いた。...

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  • 教室型運動介入と日々の身体活動量介入の複合型運動プログラムによる認知機能,脳活動改善効果

    西口 周, 山田 実, 谷川 貴則, 積山 薫, 川越 敏和, 鈴木 麻希, 吉川 左紀子, 阿部 修士, 大塚 結喜, 中井 隆介, 青山 朋樹, 坪山 直生 理学療法学Supplement 2014 (0), 0201-, 2015

    ...さらに,WM課題時の前頭前皮質の脳活動が介入後に減少するという特徴的な神経基盤の変化も明らかとなった。これらより,運動介入には,神経細胞の成長・活性化を促進させ記憶・遂行機能を向上させることに加えて,認知的負荷がかかった際の脳活動効率化に有効であるという新しい知見が得られたと考える。...

    DOI

  • 乳児の表情が若年成人の脳活動へ及ぼす影響 : 近赤外線分光法による検討

    田邊 素子 東北福祉大学研究紀要 38 233-243, 2014-03-20

    ...指標はOxyHb(mM・mm)とし,左右の前頭前皮質(PFC),上側頭溝近傍部(STS)の4 箇所に関心領域(ROI)を設定した。唾液アミラーゼ活性値は唾液アミラーゼモニター(ニプロ社),心理指標は新版STAI の状態不安(実務教育出版)を使用し実験前後で評価した。結果は個人解析で,OxyHb は10 名ともROI において刺激条件により有意な差がみられた。グループ解析では差はなかった。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • アストロサイト由来のATPがうつ様行動を調節する

    柴田 圭輔 ファルマシア 50 (1), 65-65, 2014

    ...世界人口の約16%(およそ10億人)がうつ病関連疾患に悩まされている今日,病態メカニズムの解明および治療法の開発は喫緊の課題である.うつ病に関する研究は古くから行われてきたが,その焦点はほとんど神経細胞に当てられていた.1998年,うつ病患者の前頭前皮質においてグリア細胞数が減少していることが報告されたことを皮切りに,うつ病におけるグリア細胞の重要性が次々に報告されている.しかし,うつ病とグリア細胞機能...

    DOI 医中誌

  • 脳萎縮と視空間性ワーキングメモリ課題中の脳活動の関連性

    西口 周, 山田 実, 谷川 貴則, 積山 薫, 川越 敏和, 吉川 左紀子, 阿部 修士, 大塚 結喜, 中井 隆介, 青山 朋樹, 坪山 直生 理学療法学Supplement 2013 (0), 0017-, 2014

    ...WM課題において,右の海馬,海馬傍回を中心とした領域,両側の背外側前頭前皮質(Brodmann area:BA9),右の下前頭回(BA45)を中心とした領域に賦活がみられた(p<0.005,uncorrected)。...

    DOI 医中誌

  • 幼若期ストレスと内側前頭の活動及び意思決定スタイルとの関連

    中尾 敬, 松本 知也, 森田 真智子, 清水 大輔, 吉村 晋平, Northoff Georg, 森信 繁, 岡本 泰昌, 山脇 成人 日本認知心理学会発表論文集 2014 (0), 55-, 2014

    ...また, ELSと内側前頭前皮質の活動低下は, 自己の基準による意思決定が求められる事態においても, 顕著な外的基準によって判断するという意思決定スタイルと関連していることが示唆された。...

    DOI

  • 摂食障害に対する反復性経頭蓋磁気刺激法の効果

    中里 道子, 木村 大, 金原 信久, 伊豫 雅臣 総合病院精神医学 26 (2), 145-153, 2014

    <p>摂食障害(eating disorders;ED)は,さまざまな身体合併症,うつ病,不安障害などの併発精神障害を伴い,致死率の高い精神疾患である。成人の神経性無食欲症(anorexia nervosa;AN)は,有効な治療法のエビデンスが確立されておらず,自己誘発嘔吐や過食,下剤乱用などを伴う難治例は,医療経済的にも多大なコストを要し,ケアに著しく人手を要するために家族の負担が高い。低体重…

    DOI 医中誌

  • 乳児の非言語的表出に対する成人のストレス反応について

    田邊 素子, 庭野 賀津子 理学療法学Supplement 2013 (0), 0461-, 2014

    ...前回の結果では個人解析では,前頭前皮質および上側頭溝近傍の関心領域において乳児が泣いている場面(cry条件),機嫌の良い状態(non-cry条件)の2つの条件による差がみられたが,グループ解析においては左右の関心領域と刺激条件では差は見いだせず,ストレス反応としての本実験方法の可能性に言及するにとどまった。...

    DOI 医中誌

  • 経皮的電気神経刺激(TENS)の疼痛軽減効果に関する検討

    原 幹周, 吉田 英樹, 成田 和生, 一戸 のどか, 小山内 太郎, 片石 悠介, 谷脇 雄次, 花田 真澄, 前田 貴哉, 照井 駿明 理学療法学Supplement 2013 (0), 0915-, 2014

    ...【考察】喜納らは,人為的に疼痛を発生させた場合,疼痛認知に伴い前頭前皮質の脳血流量が増加することを報告している。従って,本研究結果はTENSの疼痛軽減効果を脳血流量の観点から証明していると考えられる。また,TENSの刺激強度については,NRSおよび脳血流量の両方の結果を考慮すると,高強度が最も効果的であったと考えられた。...

    DOI 医中誌

  • D-6 日本に住んでいる熱帯アジア人と日本人の暑熱暴露時の精神作業能(セッションD)

    Wijayanto,Titis, 虎本,紗代, 若林,斉, 栃原,裕 人間-生活環境系シンポジウム報告集 37 135-138, 2013-11-22

    ...作業中の前頭前皮質のΔO_2Hbについては、JPグループではコントロール条件と比較すると、ΔO_2Hbが下腿温浴条件で上昇することが示された。しかし、TRグループは二つの条件では作業中のΔO_2Hbに差が見られなかった。これらの結果から、熱帯アジア人の場合には、高温環境下においても核心温の上昇を抑え、日本人より精神作業のパフォーマンス維持能力が高いと考えられる。...

    NDLデジタルコレクション

  • 不安障害研究鳥瞰—最近の知見と展望—

    貝谷 久宣, 土田 英人, 巣山 晴菜, 兼子 唯 不安障害研究 4 (1), 20-36, 2013

    ...脳内機構として扁桃体の過活動と腹内側前頭前皮質の抑制不全といったアンバランスを示す病態生理について述べた。不安障害の薬物療法と認知行動療法のメタ分析結果を示した。不安障害の精神薬理学としてドパミン仮説について述べた。これに関連して臨床的には不安障害に対するセロトニン・ドパミン拮抗薬の使用量が米国では増加傾向にあることを言及した。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • キセノン光の星状神経節近傍照射実施中の脳血流動態に関する検討 近赤外線分光法を用いた前頭前皮質での検討

    吉田 英樹, 吉田 舞, 中田 農生, 前田 貴哉, 齋藤 茂樹, 岡本 成諭子, 佐藤 菜奈子, 佐藤 結衣 理学療法学Supplement 2012 (0), 48100865-48100865, 2013

    ...今後の課題としては,Xe-LISG実施中の前頭前皮質以外の大脳皮質領域での血流動態に関する検討が必要と思われるが,脳血流量の低下が問題となる可能性のある虚血性脳血管障害患者等を対象としたリスク管理面での検討を行うことも重要と考えられる。【理学療法学研究としての意義】研究結果は,Xe-LISGにより前頭前皮質領域の脳血流量が低下する可能性を示した。...

    DOI

  • 軽度認知障害を有する高齢者におけるdual-task歩行能力と前頭前野内の灰白質

    土井 剛彦, 牧迫 飛雄馬, 島田 裕之, 堤本 広大, 上村 一貴, 朴 眩泰, 李 相侖, 吉田 大輔, 阿南 祐也, 伊藤 忠, 鈴木 隆雄 理学療法学Supplement 2012 (0), 48100558-48100558, 2013

    ...一方、dual-task歩行速度と関連していたのは、両側の下前頭回における前頭前皮質だけでなく、前帯状部も含む灰白質領域であった。前帯状部は前頭前皮質と密に相互連結し、パフォーマンス自体を監視し、遂行機能と前頭前皮質に対して介在的関係にあるとされている。...

    DOI 医中誌

  • 自律訓練法の心理生理的効果と,心身症に対する奏効機序(<特集>心身医療の臨床に活かす自律訓練法)

    岡 孝和, 小山 央 心身医学 52 (1), 25-31, 2012

    ...自律訓練法は不安,抑うつ,怒りなどの陰性感情を低下させ,自己認知を積極的なものに変化させ自己受容を促すという心理的効果がある.練習中,中心後回などの手足の感覚に関連する部位に加えて,前頭前皮質や島皮質など,内部感覚や情動に関連する皮質機能の活動が亢進する.両腕が「重たい」,「温かい」という公式を裏づけるように,骨格筋の弛緩と末梢皮膚温の上昇が生じる.交感神経活動に対しては抑制的に作用する.迷走神経活動...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献30件

  • 顎口腔領域のシステム神経科学

    成田 紀之 日本口腔顔面痛学会雑誌 5 (1), 15-26, 2012

    ...顎口腔領域のシステム神経科学は,顎口腔の感覚情報処理、随意性の運動実行とその意識,などにかかわる高次性の解明を目的として遂行される神経科学の一分野である.本稿は,このシステム神経科学の観点から,健常者ならびに口下顎ジストニアを対象とした感覚運動機能にかかわる皮質活動性,実験的な口腔感覚遮断や顎筋痛の誘発あるいは補綴治療の介入による前頭前皮質活動性への影響,精神疾患にともなう口腔感覚異常とかかわる口腔...

    DOI 医中誌

  • NIRSを用いたニューロフィードバックシステムの開発

    福長 一義, 大貫 雅也, 福井 裕輝, 舟久保 昭夫, 福井 康裕, 中島 章夫, 嶋津 秀昭, 石山 陽事, 大瀧 純一 杏林医学会雑誌 42 (1), 2-11, 2011

    ...被験者6名において,背外側前頭前皮質(3例),上側頭溝(6例),腹外側前頭前皮質(2名)の領域がローカライゼイションされた。開発したシステムを被験者に試用したところ,トラブル等は発生せずフィードバックが可能であった。...

    DOI 医中誌 被引用文献3件

  • 運動イメージによる脳賦活の可能性

    佐々木 聖馬, 鬼丸 武士, 空閑 雄治, 宮﨑 大地, 大金 容子, 後藤 純信, 甲斐 悟 理学療法学Supplement 2010 (0), AdPF2007-AdPF2007, 2011

    ...<BR>【結果】<BR> すべての投球動作課題で左補足運動野(以下:LSMC),左一次感覚野(以下:LPSF),左一次運動野(以下:LPMC)の上肢該当領域,前頭前皮質領域(以下PFC)でoxy-Hb量が増加した.投球イメージで安静時から課題遂行時の活動量としてLSMC で0.08,LPSFで0.04,LPMCで0.08,PFCで0.04のoxy-Hb量の増加がみられた.自己ペース投球動作では,安静時...

    DOI

  • 慢性閉塞性患者における労作時呼吸困難と大脳皮質活性の関係

    本田 憲胤, 東本 有司, 前田 和成, 岡島 聡, 白石 匡, 山縣 俊之, 東田 有智, 大城 昌平, 福田 寛二 近畿理学療法学術大会 2011 (0), 92-92, 2011

    ...【考察】  呼吸困難には,大脳辺縁系や扁桃体,視床,島皮質,前頭前皮質などが関与しているとfMRIやPET,NIRSで報告されている.コントロール群に,呼気抵抗を負荷することによりCOPD群と有意差のないDOEを誘発することが可能であった.CPD群,コントロール群ともにDOEを表すBorgスケールのスコアと前頭前野領域のOxy-Hb濃度長変化に有意な相関関係を認めた.前頭前野領域は,大脳辺縁系の活動...

    DOI

  • 健常人に対する呼気抵抗負荷時の呼吸困難と大脳皮質局所脳血流量の変化

    本田 憲胤, 東本 有司, 前田 和成, 山縣 俊之, 東田 有智, 大城 昌平, 福田 寛二 理学療法学Supplement 2009 (0), D3O1156-D3O1156, 2010

    ...<BR>【考察】<BR>呼吸困難には,大脳辺縁系や扁桃体、視床、島皮質、前頭前皮質などが関与しているとfMRIやPETで報告されている。しかし,呼吸困難は様々な心理的な要因が関与しているものと考えられる。険しい表情を示す写真を提示することにより呼吸困難が増強することも報告されている。呼吸困難は,動脈血酸素飽和度や経皮的酸素飽和度とは必ずしも一致しない。...

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  • 感情喚起時の前頭前野活動

    山田 クリス孝介, 平田 華奈子, 野村 忍 日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 26 (0), 237-237, 2010

    ...脳の前頭前皮質は感情の制御に重要な役割を担っていると考えられ、大きな注目を集めている。本発表では、感情と脳に関する先行研究を概観し、我々の研究について紹介する。我々の研究では、健常な大学生を対象に、感情喚起時の前頭前野活動を近赤外線分光法(near-infrared spectroscopy: NIRS)により測定した。NIRSは大脳皮質の血流量を非侵襲的に測定できる装置である。...

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  • 他者視点からの適切な動作選択に関与する脳活動の検討:fMRI研究

    柴田 寛, 乾 敏郎 日本認知心理学会発表論文集 2010 (0), 25-25, 2010

    ...適切な動作選択に限った不一致>一致の分析では、右背外側前頭前皮質、左右側頭極などでの活動領域が見られた。以上のことは、他者の要求に応じて適切な動作を選択する際には、自己視点からの要求の解釈が基本であり、必要に応じて他者視点を取得して、自己視点で解釈した動作選択の予測を抑制する処理が行われることを示唆する。...

    DOI

  • 社会的事態における意思決定と内側前頭前皮質機能

    中尾 敬, 大平 英樹, Georg Northoff 生理心理学と精神生理学 28 (1), 45-55, 2010

    ...本論文では, 一つの正答のある, そして正答のない事態における意思決定研究をレビューし, それらの研究において観察されている内側前頭前皮質内の活動部位の違いを比較した。その結果, 一つの予測可能性の低い正答のある意思決定と正答のない意思決定の両方で内側前頭前皮質の上部に活動が認められていることが明らかとなった。このことは不確実性という概念の再考とMPFCの機能についての示唆を与えるものである。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献47件

  • 社会的行動障害の症候学

    村井 俊哉 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 29 (1), 18-25, 2009

    ...この 3 症候群が内側前頭前皮質,眼窩前頭皮質,背外側前頭前皮質の損傷とそれぞれ特異的に関連しているとの主張もみられるが,病変と症候の対応関係はそれほど明解ではない。...

    DOI 被引用文献1件 参考文献1件

  • 高架式プラットホーム試験法:ストレス抵抗性の評価に適した簡便な行動解析法

    宮田 茂雄, 大澤 匡弘, 亀井 淳三 日本薬理学雑誌 132 (4), 213-216, 2008

    ...動物のすくみ行動に着目し,行動解析の指標とすることで動物のストレス制御因子を評価できることを初めて明らかにし,高架式プラットホーム試験と呼ぶことにした.また,その後の検討から,マウスのすくみ行動はノルアドレナリン神経系およびセロトニン神経系により調節されていることが確認され,これまでに得られている知見を支持するものであった.また,糖尿病モデルマウスを用いた検討から,糖尿病によるストレス抵抗性の低下と前頭前皮質...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献32件

  • 扁桃体病変による感情認知障害に対するL‐DOPAの効果

    佐藤 達矢, 高橋 伸佳, 河村 満 臨床神経学 48 (2), 139-142, 2008

    ...単純ヘルペス脳炎により扁桃体病変を呈した一例において,感情認知障害に対するL-DOPAの効果を検討した.本例では恐怖,嫌悪の感情認知障害が,表情(静止画・動画),音声,文章のいずれのモダリティーにおいてもみとめられ,これらはL-DOPA投与により改善した.その機序として,前部帯状回,内側前頭前皮質など扁桃体以外の感情認知に関係するドーパミン神経系が賦活された可能性が考えられた.<br>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 依存性薬物による精神障害の発現機序の解明に関する研究

    永井 拓 日本薬理学雑誌 129 (5), 354-359, 2007

    ...遊離を促進することにより麻薬(モルヒネ)およびタバコ(ニコチン)依存症を悪化させることを見出した.一方,依存性薬物の使用により統合失調症に類似した精神病が誘発され,その精神症状は長期間持続することが知られている.我々は,低用量のメタンフェタミンをマウスに反復投与し,メタンフェタミン休薬後も長期間にわたり記憶障害を呈するメタンフェタミン誘発性記憶障害モデルマウスを作製した.さらに,記憶の長期固定には前頭前皮質...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献75件

  • Hand laterality recognition task中の脳血流酸素動態

    松尾 篤, 冷水 誠, 森岡 周, 梛野 浩司, 北裏 真己, 福井 祥二 近畿理学療法学術大会 2007 (0), 10-10, 2007

    ...運動前野や前頭前皮質が,頭頂葉に保存された手に関する運動感覚情報を検索し,操作していることが推測される。HLRTは心的に手を回転させ左右手の識別を行う課題であり,手の運動イメージを操作すると考えられる。疼痛治療や運動障害治療にHLRTを応用した試みは数少ないが,運動イメージ治療の実際的手段としては有用である可能性がある。...

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  • 霊長類前頭前皮質における社会行動の自発的なカテゴライズ化

    綱田 丈二, 澤口 俊之 霊長類研究 Supplement 23 (0), 97-97, 2007

    ...これまで、外側前頭前皮質のニューロンが、社会行動において不可欠な顔やvocalizationをコードすることが示されてきた。したがって、社会行動の視覚認知が外側前頭前皮質のニューロンによって再現されることはありそうなことである。この仮説にアプローチするために、ニホンザルの社会行動の動画とnon-socialな行動の動画をニホンザルが注視している間の外側前頭前皮質のニューロンの活動を調べた。...

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  • 治療薬シリーズ(7)統合失調症  1)最近の統合失調症モデル

    山口 和政, 中谷 晶子, 村澤 寛泰, 藤村 京子, 巽 義美, 巽 壮生 日本薬理学雑誌 128 (3), 169-172, 2006

    ...統合失調症は「神経発達障害仮説」が提唱されている.非競合的NMDA受容体拮抗薬であるフェンシクリジン(PCP)を新生児期投与したICRマウスとSDラットでは,イボテン酸の生後6日腹側海馬注入ラットモデルと同様に12日齢時の脳切片で前頭前皮質,中隔,視床および小脳で神経細胞とS-100陽性アストロサイトのアポトーシスの発現がみられた.また,rostral migratory stream中では増生した...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 情動認知・社会行動の脳内機構とその障害

    村井 俊哉 認知神経科学 8 (1), 56-60, 2006

    ...ギャンブル課題の遂行に内側前頭前皮質が重要な役割を演じることは機能的脳画像研究によっても示されている。情動認知・社会的意思決定の障害は、局在脳損傷例に限らず、統合失調症、反社会性人格障害、行為障害など、さまざまな精神神経疾患において認められ、その病態解明が進みつつある。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 情動・社会的認知とその障害

    村井 俊哉 コミュニケーション障害学 22 (3), 190-194, 2005

    ...非言語的・情動的刺激の意味を解読し,その情報をもとに適切な社会行動へつなげてゆくことが重要である.このような認知・行動には特定の神経構造が重要な役割を果たしている.両側の扁桃体に損傷を受けた患者では,恐怖表情などの陰性情動刺激の認知に障害が生じ,自分にとって脅威を意味する刺激に対して鈍感になる場合がある.一方,適切な意思決定と行動選択,特に社会的文脈での意思決定において中心的役割を果たす構造は,腹内側前頭前皮質...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献6件

  • 注意欠陥多動性障害と行動抑制 : 認知神経心理学的モデル

    宇野 宏幸 特殊教育学研究 40 (5), 479-491, 2003

    近年、行動抑制の欠如という観点から、注意欠陥多動性障害(ADHD)が理解されつつあり、今後、そのプロセスの解明が期待されている。本論文では、そのプロセスに注意の欠陥から直接的にあるいは注意欠陥によって認知処理がうまくできないために行動抑制ができない場合と、情動制御の失敗によって生じる衝動性の2つがあることを述べる。さらに、この2つのプロセスに対応するメカニズムが大脳皮質の前頭前野に存在し、これら…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件

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