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検索結果 747 件

  • 人工内耳装用の後天性聴覚障害成人例と先天性聴覚障害小児例における音楽知覚の比較検討

    大金 さや香, 城間 将江, 小渕 千絵, 榎本 千江子, 加藤 秀敏, 加我 君孝, 原島 恒夫 AUDIOLOGY JAPAN 65 (6), 574-583, 2022-12-28

    <p>要旨: 人工内耳装用の後天性聴覚障害成人 (以下成人) 28名と先天性聴覚障害小児 (以下小児) 34名に対し, 旋律に関連する知覚能力と旋律の識別方略の特徴を検討する目的で, ピッチ識別, 3音のピッチパターン識別, 旋律識別の課題を実施した。その結果, 小児ではピッチ識別, ピッチパターン識別は有意に良好で, 旋律識別は両群共に困難であった。旋律の誤答分析から, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 東京医療センターにおける残存聴力のある人工内耳手術症例への取り組み

    南 修司郎, 竹腰 英樹, 加我 君孝 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (1), 24-27, 2022-01-20

    <p> 人工内耳植込術による蝸牛機能の障害を抑制する手術手技や方法として, ステロイド投与, 正円窓アプローチ, アンダーウォーターテクニック, ゆっくり挿入, の4つが考えられる. 残存聴力活用型人工内耳 (EAS) と CI でのシームレス化に向けて重要なポイントとなる残存聴力を温存する手術手技のレビューを行い, 東京医療センターの残存聴力のある CI 手術症例を後ろ向きに振り返る. …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 脊椎動物の大脳・脳幹の組織学標本からヒトの脳の起源を探る

    穐吉 亮平, 加我 君孝 Otology Japan 32 (1), 39-46, 2022

    <p>脊椎動物は進化の過程でそれぞれの環境に適応するため中枢神経系を発達させてきた.各脊椎動物の脳の進化の程度は,種により異なることが知られている.これまでそれぞれの脊椎動物の中枢神経や行動の特徴は研究されているものの,進化の過程という観点からそれぞれの脊椎動物の脳機能と種に固有な行動様式に注目した報告は少ない.そこで,それぞれの種で保存される共通の組織形態と進化の過程であらたに構築される組織形…

    DOI Web Site 医中誌

  • ラセン孔列と上,中篩状斑の形態学的検討

    松田 信作, 加我 君孝 Otology Japan 32 (1), 47-51, 2022

    <p>内耳道底には,蝸牛に向かう蝸牛神経,前庭半規管へと向かう上・下前庭神経と,顔面筋へ向かう顔面神経がそれぞれ通過するラセン孔列と上,中篩状斑,顔面神経管が存在する.骨性篩状構造を呈するラセン孔列と上,中篩状斑について,その役割・発生過程には未だ不明な点が多い.本研究ではヒト側頭骨病理連続切片を用いて,①ラセン孔列や篩状斑を構成する小孔の孔径サイズ,②胎生期の形成過程とその完成時期を,③小脳出…

    DOI Web Site 医中誌

  • 耳かき刺激に起因すると考えられた両側外耳道の皮膚アミロイドーシスの一例

    原 稔, 加我 君孝, 神尾 友信 Otology Japan 32 (2), 253-257, 2022

    <p>外耳道に限局したアミロイドーシスは,外耳道の腫瘤性病変の鑑別診断の対象となり,これまでもいくつかの報告がなされているが,比較的稀であるため一般的に広く知られるには至っていない.今回われわれが経験したのは70歳代女性.当院初診時,両側外耳道皮膚に小腫瘤病変を多数認めた.病理所見では上皮下に好酸性無構造物質を認め,ダイロン染色で赤橙色を呈したことからアミロイドーシスの診断となった.その後全身の…

    DOI Web Site 医中誌

  • 迷路気腫と気脳症を伴った航空性外リンパ瘻例

    田中 健, 相原 康孝, 石井 賢治, 比野平 恭之, 林 賢, 原 稔, 門田 哲弥, 三浦 康士郎, 本岡 太心, 加我 君孝, 神尾 友信 Otology Japan 31 (4), 485-489, 2021

    <p>迷路気腫と気脳症を伴った航空性外リンパ瘻の一症例を経験したので報告する.症例は28歳男性で,飛行機搭乗後から耳痛・耳鳴り・難聴・回転性めまいを自覚した.他院で外リンパ瘻と診断され,発症後2日目に当院へ受診となった.左耳の聴力は複数の測定周波数でスケールアウトであり,CTで内耳と頭蓋内に空気と思われる低吸収域を認めた.同日緊急入院となり,抗菌薬と副腎皮質ステロイドを投与したのち,発症後4日目…

    DOI Web Site 医中誌

  • EEGNetを用いた応答に対する加重平均処理による事象関連電位計測時間の短縮

    吉田 蒼生, 佐藤 輝, 石川 文之進, 加我 君孝, 深見 忠典 生体医工学 Annual59 (Abstract), 486-486, 2021

    <p>事象関連電位(ERP)の検査では,多数回の標的刺激に対する応答の加算平均により背景脳波やアーチファクトを抑制することでERPが推定される.しかし、加算に用いる応答数を増やすことで,EPR以外の成分の抑制効果が高くなる一方、計測時間が長くなることで被験者の精神的,肉体的負担が増加する.そこで、本研究では深層学習ネットワークの一つであるEEGNetを用いて,計測時間の短縮を目指す。ここでは、入…

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  • Galvanic VEMPによって明らかとなったAuditory Neuropathyの前庭神経障害

    木村 優介, 加我 君孝 Otology Japan 31 (2), 161-167, 2021

    <p>目的:電気刺激(Galvanic stimulation)を用いたVestibular-evoked myogenic potential(VEMP)をおこない前庭神経の機能を評価し,Auditory Neuropathy(AN)に前庭神経の障害を伴うことがあるか否かを明らかにする.</p><p>対象:東京医療センター幼小児難聴・言語障害クリニックを受診し,DP-OAE正常,ABR無反応を…

    DOI Web Site 医中誌

  • 側頭骨組織病理標本によるヒト胎生期の内耳発生と18トリソミー症例の内耳形態の特徴

    木村 優介, 加我 君孝 Otology Japan 31 (4), 390-396, 2021

    <p>目的:18トリソミーの1症例の内耳の形態異常(malformation)の発生機序を胎生期の内耳発生(organogenesis)から考察する.</p><p>対象:胎生期のヒト側頭骨組織病理標本と在胎35週に死産となった18トリソミー症候群の1例の病理標本を調べた.</p><p>結果:蝸牛は2回転と短く,頂回転は低形成であり,蝸牛軸は短く,蝸牛神経管開口部の狭窄を認めた.蝸牛中回転までは蝸…

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  • 人工内耳装用児の話者の男女識別に関する検討

    佐藤 友貴, 小渕 千絵, 籠宮 隆之, 大金 さや香, 城間 将江, 野口 佳裕, 加我 君孝 AUDIOLOGY JAPAN 63 (3), 181-188, 2020-06-30

    <p>要旨: 本研究では, 人工内耳装用児の話者の男女識別の実態を明らかにし, その手掛かりについて検討する。人工内耳装用児10名と健聴児34名に対し, 男女識別の手掛かりとされる声の基本周波数とフォルマント周波数を操作した話者の男女識別課題を作成し, 実施した。その結果, 明確な男女の声の場合, 人工内耳装用児は健聴児に劣るものの, 高い割合で識別可能であったが, …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • 平均聴力 90dB 以上の難聴児の聴覚活用による早期療育効果

    内山 勉, 加我 君孝, 黒木 倫子, 伊集院 亮子, 天道 文子, 楠居 裕子 AUDIOLOGY JAPAN 63 (2), 140-148, 2020-04-28

    <p>要旨: 聴覚活用による療育を受けた良聴耳平均気導聴力レベル (平均聴力) 90dB 以上の難聴児 (補聴器装用児 : HA 群25名, 人工内耳装用児 : CI 群41名) を対象に, 6歳時点で行った WPPSI 知能診断検査結果をもとに療育開始年齢と人工内耳装用年齢との関連を調べた。 その結果, ①療育開始が16ヵ月以前の HA 群の言語性 IQ (平均107) は, 療育開始2歳の …

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 東京医療センターにおける成人人工内耳症例の適応と有用性の検討

    山本 修子, 南 修司郎, 榎本 千江子, 加藤 秀敏, 松永 達雄, 伊藤 文展, 遠藤 理奈子, 橋本 陽介, 石川 直明, 加我 君孝 日本耳鼻咽喉科学会会報 122 (8), 1118-1126, 2019-08-20

    <p> 2017年に成人人工内耳適応基準が改定され, 高度難聴例が追加となった. そこでわれわれは当院成人人工内耳例から, 新基準で新たに人工内耳の対象となる症例の臨床像の解明とその装用効果の検討, 特例として適応を検討すべき症例の解明を目的に研究を行った. 当院で人工内耳埋込術を行った18歳以上の症例を対象に, 術前聴力データが従来の基準に該当する「旧基準群」, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 三半規管無形成の小児5症例の平衡機能と聴覚の評価

    木村 優介, 加我 君孝 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 40 (3), 242-248, 2019

    <p>目的:三半規管無形成5症例の前庭動眼反射と粗大運動発達の獲得および蝸牛奇形の有無とその聴覚機能について検討する。対象:両側三半規管無形成5名を対象とした。5名中4名がCHARGE症候群であった。方法:1.前庭動眼反射の評価2.粗大運動発達の評価3.側頭骨CTによる評価4.聴覚評価。結果:1.回転椅子検査:5名全例で無反応であり,半規管機能低下と判断した。2.頸定の獲得年齢:平均10.2±7…

    DOI 医中誌

  • 加齢変化に伴う感覚器障害とQOL

    加我 君孝 ファルマシア 54 (11), 1015-1015, 2018

    五感のうち視覚を除く4つが耳鼻咽喉科が対象とする感覚器である.すなわち,聴覚・嗅覚・味覚・触覚である.聴覚は音という物理的感覚で,嗅覚と味覚は化学感覚である.触覚は体性感覚である.平衡覚は従来の定義の五感には入らない.前庭三半規管が平衡覚の受容器であることが明らかになったのは19世紀という新しいことである.ギリシャの哲学者は視覚と聴覚を遠距離感覚,嗅覚と味覚を近距離感覚と呼んだ.

    DOI

  • CアームX線透視下での人工内耳電極挿入術

    南 修司郎, 山本 修子, 加我 君孝 頭頸部外科 28 (2), 245-248, 2018

    蝸牛軸の欠損を伴った重度内耳奇形の人工内耳手術の場合,電極が内耳道内に迷入する可能性がある。私たちは,Cアームを用いて透視下で正しい位置に電極を挿入することを行っている。Incomplete partition type Ⅲ(IP-Ⅲ)1例(13歳女児)とCommon Cavity 3例(1歳男児,3歳女児,5歳女児)に対してCアームX線透視下での人工内耳電極挿入を行った。IP-Ⅲの1例は,外リ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 両側小耳症・外耳道閉鎖症の術後耳に対してBonebridge™埋め込み術を施行した成人の1例

    品川 潤, 岩崎 聡, 古舘 佐起子, 高橋 優宏, 岡野 光博, 加我 君孝, 宇佐美 真一 Otology Japan 28 (5), 681-686, 2018

    <p>我々は両側小耳症・先天性外耳道閉鎖症による混合性難聴に対してBonebridge™埋め込み術を臨床研究として施行したので報告する。症例は43歳男性で、両側小耳症・先天性外耳道閉鎖症に対して5回の外耳道形成術を受けた既往がある。ヘッドバンド型の骨導補聴器を装用していたが、審美性が気になっており本人の希望もあってBonebridge™を選択した。左骨導閾値の方が右側に比べて良好であること、また…

    DOI 医中誌

  • 臨床像起点の遺伝性難聴診療の確立

    松永 達雄, 加我 君孝, 務台 英樹, 奈良 清光, 南 修司郎, 山本 修子, 藤岡 正人, 小川 郁 Otology Japan 28 (2), 65-69, 2018

    <p>遺伝性難聴の患者は、多数の難聴患者の一人として医療施設を受診するため、初診時には遺伝的原因の有無や原因遺伝子についての情報は全く不明である。患者の臨床像から遺伝性難聴の可能性、原因を推測し、より的確な検査、診療を進めることで、遺伝性難聴に対して質の高い遺伝学的診療を提供できる。特に遺伝学的検査の前に、患者の状況に即した医療情報を提供できると、検査後の診療を円滑に進め、患者が予期していなかっ…

    DOI 医中誌

  • 追悼文

    飯野 ゆき子, 加我 君孝 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 39 (1), Ed3-Ed7, 2018

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  • 聴覚障害乳児における VRA の条件付け形成月齢について

    富澤 晃文, 力武 正浩, 伏木 宏彰, 坂田 英明, 加我 君孝 AUDIOLOGY JAPAN 60 (1), 43-52, 2017

    <p>要旨: 聴覚障害乳児における VRA の条件付け形成月齢を明らかにすることを目的とした検討を行った。中等度~重度難聴の20名を対象に, インサートイヤホン装着下の気導 VRA (および骨導 VRA) による純音聴力測定を実施した結果, 月齢 6 ~ 11ヵ月の期間に19名 (95%) の条件付けが形成された。VRA の測定可能率は, 0 歳 6 ヵ月時点で 1名 (5%), 7 ヵ月で …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献4件

  • 両側小耳症外耳道閉鎖症の術前両耳骨導補聴器と両側外耳道形成術後の両耳気導補聴器装用下の方向感の比較

    加我 君孝, 朝戸 裕貴 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 38 (3), 262-266, 2017

    <p>両側小耳症外耳道閉鎖症の術前の両耳骨導補聴器装用下および両耳外耳道形成術後の両耳気導補聴下の方向感がどの程度成立するかこれまで明らかではない。</p><p>われわれは両側小耳症外耳道閉鎖症例に対して,10歳前後に耳介形成術と外耳道形成術の合同手術を過去20年にわたって実施している。方向感検査を術前に両耳骨導補聴下と術後の両耳カナル型気導補聴器の装用下に実施した。その結果両耳時間差も両耳音圧…

    DOI 医中誌

  • 小耳症・外耳道閉鎖に対する耳介形成と外耳道形成の共同手術

    朝戸 裕貴, 加我 君孝 Otology Japan 27 (3), 217-221, 2017

    <p>小耳症・外耳道閉鎖に対して形態と機能の再建を両立させることを目的として、われわれは耳介形成術と外耳道形成術を形成外科・耳鼻咽喉科の同時共同手術として行うことに取り組んできた。</p><p>小耳症に対する耳介形成術は、患者が10歳になるまで待機した上で、第1期手術として肋軟骨移植術を、半年経過後に第2期手術として耳介拳上術を行う二段階手術法が一般的である。この第2期手術において、適応のある患…

    DOI 医中誌

  • 特発性両側性感音難聴患者に対する遺伝学的検査

    西尾 信哉, 宮川 麻衣子, 池園 哲郎, 石川 浩太郎, 岩崎 聡, 岡本 牧人, 小川 郁, 加我 君孝, 熊川 孝三, 小橋 元, 坂田 英明, 佐藤 宏昭, 佐野 肇, 曾根 三千彦, 高橋 晴雄, 武田 英彦, 東野 哲也, 内藤 泰, 中川 尚志, 西﨑 和則, 野口 佳裕, 羽藤 直人, 原 晃, 福田 諭, 松永 達雄, 山岨 達也, 宇佐美 真一 AUDIOLOGY JAPAN 58 (5), 465-466, 2015

    DOI Web Site 医中誌

  • 若年発症型両側性感音難聴の臨床的特徴について

    宇佐美 真一, 宮川 麻衣子, 西尾 信哉, 池園 哲郎, 石川 浩太郎, 岩崎 聡, 岡本 牧人, 小川 郁, 加我 君孝, 熊川 孝三, 小橋 元, 坂田 英明, 佐藤 宏昭, 佐野 肇, 曾根 三千彦, 高橋 晴雄, 武田 英彦, 東野 哲也, 内藤 泰, 中川 尚志, 西﨑 和則, 野口 佳裕, 羽藤 直人, 原 晃, 福田 諭, 松永 達雄, 山岨 達也 AUDIOLOGY JAPAN 58 (5), 462-462, 2015

    DOI Web Site 医中誌

  • 臨床情報調査票を用いた突発性難聴の疫学調査

    鬼頭 良輔, 西尾 信哉, 池園 哲郎, 石川 浩太郎, 岩崎 聡, 岡本 牧人, 小川 郁, 加我 君孝, 熊川 孝三, 小橋 元, 坂田 英明, 佐藤 宏昭, 佐野 肇, 曾根 三千彦, 高橋 晴雄, 武田 英彦, 東野 哲也, 内藤 泰, 中川 尚志, 西﨑 和則, 野口 佳裕, 羽藤 直人, 原 晃, 福田 諭, 松永 達雄, 山岨 達也, 宇佐美 真一 AUDIOLOGY JAPAN 58 (5), 467-468, 2015

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • Sensory deprivationとしての聴覚障害

    加我 君孝 認知神経科学 17 (3+4), 113-117, 2015

    【要旨】Sensory deprivationの一つとして聴覚障害を捉えると、人工内耳手術後の経過をみると脳の可塑性により、聴覚を獲得する場合と不十分にしか獲得できない場合がある。 <br>現在の先天性難聴児の手術年齢は1歳にまで若年化している。これは言語中枢が未完成時期の発達期の脳の可塑性を考慮し、低年齢の手術の方が聴覚・音声言語をより健聴児に近く獲得可能となるからである。Lennebergの…

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児の前庭機能の障害と発達 —先天性難聴児の前庭半規管障害の運動発達に及ぼす影響について—

    加我 君孝, 増田 毅 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 36 (3), 251-258, 2015

     先天性難聴児を新生児期からその運動発達を観察すると,頸定が遅れ,抱くと頭部が後屈し,歩行の開始年齢も遅れる症例のあることにしばしば気が付く。われわれは先天性難聴児を内耳奇形のない群とある群の 2 つに分けてこの問題について調べた。前庭眼反射は回転椅子検査を用いて評価した。内耳奇形のない群で,前庭眼反射が消失している例では頸定も独歩も有意に遅れることを示した。内耳奇形のある群は,前庭半規管が形成…

    DOI 医中誌

  • 青年・成人期をむかえた脳性麻痺症例の聴力像の検討

    力武 正浩, 加我 君孝 耳鼻咽喉科展望 57 (3), 133-137, 2014

    脳性麻痺は母胎内から生後4週までに仮死や高ビリルビン血症等によって引き起こされる中枢性麻痺の総称である。 麻痺の程度や部位により脳性麻痺のタイプが分類され, 痙直型もアテトーゼ型も難聴をきたす症例が多い。 難聴の原因としては, ABR が導入される以前は中枢性難聴と考えられていた。 しかし現在では低酸素や迷路血液関門の未熟性による高ビリルビンが内耳に到達することにより, …

    DOI 医中誌

  • 先天性大脳白質形成不全症における ABR,頭部 MRI 所見および臨床経過の検討

    田中 学, 浅沼 聡, 安達 のどか, 坂田 英明, 加我 君孝 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 35 (1), 57-62, 2014

      先天性大脳白質形成不全症は大脳白質を主とする髄鞘形成の遺伝的障害であり,髄鞘構成成分や髄鞘化に必要な因子の異常により起こる。著者らの施設を受診した 3 例について,それぞれ頭部 MRI 画像,原因となる病態および ABR 所見を比較した。<br/>  症例 1 は Pelizaeus-Merzbacher 病の男児。<i>PLP1</i> 遺伝子の重複が認められ,ABR …

    DOI 医中誌

  • 次世代シークエンサーを用いた難聴の遺伝子診断に関する検討

    松永 達雄, 鈴木 直大, 務台 英樹, 難波 一徳, 加我 君孝 Otology Japan 23 (5), 903-907, 2013

    本稿では次世代シークエンサ― (Next Generation Sequencer: NGS) を用いた難聴の遺伝子診断の研究について、我々の研究の概要を含めて紹介する。遺伝性難聴では極めて多数の原因遺伝子があることが際立った特徴である。我々のこれまでの遺伝子検査結果の検討からは、遺伝子診断が可能な遺伝性難聴はまだ一部に限られた。NGSを用いた遺伝子解析ではDNA配列を断片化して同時に超並列に塩…

    DOI 医中誌

  • muscle tension dysphonia(MTD)症例の音声治療について

    柳 有紀子, 駒澤 大吾, 菅野 倫子, 相川 倫, 尾崎 千宝, 加我 君孝, 渡邊 雄介 音声言語医学 54 (1), 40-44, 2013

    チューブ発声法により良好な効果を得た鼻咽腔閉鎖機能不全を伴うmuscle tension dysphonia(MTD)の45歳,女性症例を報告した.本症例では発話時に努力性嗄声を認め,喉頭所見では仮声帯の内転と披裂喉頭蓋部の前後径短縮を認めた.<BR>音声治療でチューブ発声法を行い,声帯筋の緊張緩和を図った.さらに系列語や挨拶文などでの使いこなし(carry …

    DOI 医中誌 参考文献21件

  • 0 歳代から補聴器を装用した乳幼児のきこえの発達—EASD 質問紙による経時的評価から—

    富澤 晃文, 佐久間 嘉子, 遠藤 まゆみ, 坂田 英明, 加我 君孝 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 34 (1), 53-60, 2013

      0 歳代より補聴器装用を開始した乳幼児10名(良聴耳聴力レベル:50~100 dB)を対象に,0~3 歳代までの日常のきこえの発達を縦断的に評価した。対象児の補聴器の装用開始月齢は 3 カ月~10カ月まで分布し,1 名が 2 歳代で人工内耳に移行した。評価ツールとして,5 つの発達段階から構成される EASD(early auditory skill development for …

    DOI 医中誌 参考文献19件

  • 2 歳未満で発症した後天性顔面神経麻痺症例の検討

    田中 学, 安達 のどか, 浅沼 聡, 坂田 英明, 加我 君孝 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 34 (1), 74-78, 2013

      乳児期あるいは小児期早期に発症した後天性顔面神経麻痺に関する報告は少ない.埼玉県立小児医療センター神経科を2002年からの10年間に受診した発症 2 歳未満の症例について,診療録を後方視的に調査した.検索条件を満たしたのは 7 例で,発症は 1 歳 0 カ月から 1 歳10カ月であった.麻痺の原因は単純ヘルペス感染,中耳炎および顔面打撲がそれぞれ 1 例ずつで,他の神経徴候との合併が 1 …

    DOI 医中誌 参考文献13件

  • 新生児聴覚スクリーニングの光と影—海外の動向とわが国の問題点

    加我 君孝 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 34 (3), 312-319, 2013

      新生児聴覚スクリーニングは,欧米だけでなく世界各国で実施されるようになり,わが国では約10年が過ぎた。各国の現在の状況はそれぞれ異なる。しかし共通した問題は,先進国においても聴覚口話法の教育施設が不足していることにある。この点はわが国も同様で,早期発見されても療育の体制が不十分であること,さらに新生児聴覚スクリーニングの実施率が約60%に過ぎないことが大きな問題である。この問題の解決のために…

    DOI 医中誌

  • 鼓室に逸脱する内頸動脈走行異常を合併する人工内耳手術の経験

    木戸口 正典, 南 修司郎, 竹腰 英樹, 加我 君孝 Otology Japan 23 (3), 243-247, 2013

    鼓室に逸脱する内頸動脈走行異常は比較的まれな奇形であり、通常無症状で耳科手術時に大出血をきたし発見されることがある。今回我々は、先天性重度感音難聴で、鼓室に逸脱する内頸動脈走行異常を合併し、人工内耳埋め込み手術に難渋したが無事終了した症例を経験したので報告する。症例は、補聴器装用効果を認めない先天性重度感音難聴の女児。CTでは両側とも内耳蝸牛神経管狭窄があったが、MRIでは右蝸牛神経が欠損し、左…

    DOI 医中誌 参考文献11件

  • 両側内耳奇形児の平衡機能と運動の発達について

    増田 毅, 加我 君孝 Equilibrium Research 71 (4), 270-275, 2012

    Children with inner ear anomalies resulting in severe hearing impairment may show deficits in head control and independent walking. In the present study we examined the vestibular function in …

    DOI 被引用文献1件 参考文献7件

  • 先天性盲聾児の平衡と運動の発達

    新正 由紀子, 加我 君孝 Equilibrium Research 71 (4), 264-269, 2012

    Background: The relationship of visual vestibular interaction with congenitally visual and hearing impairment in children has been discussed. The cochlear and vestibular organs are closely related …

    DOI 参考文献3件

  • 幼児期のめまい・平衡障害

    坂田 英明, 遠藤 まゆみ, 加我 君孝 Equilibrium Research 71 (4), 253-263, 2012

    Abstract Childhood vertigo and disequilibrium are overlooked in many cases because children rarely complain of them. Childhood diseases and conditions differ among neonates, infants, and school …

    DOI 参考文献12件

  • 脊髄髄膜瘤と難聴<br>—二分脊椎患者における難聴との検討—

    力武 正浩, 加我 君孝 耳鼻咽喉科展望 55 (4), 212-217, 2012

    二分脊椎 (spina bifida) は神経管欠損の一種であり, 脊椎裂または脊柱の不完全癒合を呈す疾患である。二分脊椎によって引き起こされる症状として, 水頭症, 髄膜炎, 裂傷部より下位の筋肉の衰弱や麻痺, 感覚の低下, 排尿排便障害がある。難聴の合併に関しての報告は少なく, 難聴をきたす症例が認められる。髄膜炎を合併しやすく, …

    DOI 医中誌

  • 難聴を伴う重複障害児の変遷と現況

    力武 正浩, 小島 博己, 森山 寛, 加我 君孝 耳鼻咽喉科展望 55 (6), 417-424, 2012

    難聴を合併する重複障害の幼小児は非常に多く, 障害児における難聴の原因または原因疾患は様々である。我々は心身障害児総合療育医療センターを受診した1980年から2011年の過去30年における326症例において, ①疾患・原因の分類, ②年代ごとの比較, を行い, 難聴を伴う障害児の障害の種類・合併症の変遷と, その中で多く認められた染色体異常児における難聴の有無を調査し, …

    DOI 医中誌

  • Usher症候群の臨床的タイプ分類の問題点

    岩崎 聡, 吉村 豪兼, 武市 紀人, 佐藤 宏昭, 石川 浩太郎, 加我 君孝, 熊川 孝三, 長井 今日子, 古屋 信彦, 池園 哲郎, 中西 啓, 内藤 泰, 福島 邦博, 東野 哲也, 君付 隆, 西尾 信哉, 工 穣, 宇佐美 真一 日本耳鼻咽喉科学会会報 115 (10), 894-901, 2012

    Usher syndrome is an autosomal-recessive disorder that causes bilateral sensorineural hearing loss, retinitis pigmentosa (RP), and occasionally vestibular dysfunction. Usher syndrome types 1, 2, and …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献13件

  • 人工内耳装用成人における人工内耳QOL評価と関連する要因の検討

    赤松 裕介, 尾形 エリカ, 廣田 栄子, 加我 君孝, 山岨 達也 AUDIOLOGY JAPAN 54 (1), 86-94, 2011

    成人中途失聴者における人工内耳 (CI) の有効性について, QOLについての自己評価と語音聴取評価を用いて検討し, 関連する要因について解析した。<br>対象はCI装用後1年以上経過した中途失聴成人32例である。QOL評価は, オランダで作成されたthe Nijmegen cochlear implant questionnaire (NCIQ) を用いて, …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

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